JIMTOF2026 注目の出展内容を速報&フカボリ
- 投稿日時
- 2026/09/29 14:53
- 更新日時
- 2026/09/29 20:19
隔年開催の工作機械の祭典「JIMTOF2026」が、いよいよ10月26日に東京ビッグサイトで開幕する。半導体やデータセンター、航空機など好調な市場に引っ張られる形で足元の工作機械需要は高原状態だ。そのさなかに開幕する今展では、どんな技術や新製品が発表されるのか。モノクエ編集部では開催を前に各社の出展内容を、インタビュー取材や独自アンケートによるヒアリングも交えながら探ってきた。本特設ページではその見どころを総まとめしていく。なお情報は随時、記事下部のリンクに追加予定のためぜひ定期的にチェックしてほしい。

秋の深まりとともに肌寒さが増してゆくなか、工作機械市場はむしろ熱を帯びている。(一社)日本工作機械工業会は今年6月に、2026年の受注額見通しを年初に掲げた1兆7000億円から過去最高の2兆円へと上方修正した。
需要を牽引するのは長らく日本の工作機械需要をけん引してきた自動車業界――ではなく、半導体や航空機、あるいはデータセンターといった産業だ。特にデータセンターは生成AIの爆発的な普及を背景に世界中で建設ラッシュが続いており、液冷装置向けの高精度な継手や冷却板、マニホールドブロック、サーバーラックなど多様な部品の加工需要を強力に呼び込んでいる。その裏で高精度な加工を可能にする日本製の旋盤が顧客の支持を得ている。非常用発電機の複雑形状の部品加工に、国内メーカーの5軸加工機が必要とされている。
9月19日に閉幕した米・シカゴのIMTS2026でもそうだったように、JIMTOF2026でもこうした「目下需要が好調な機械」が数多く出展される可能性は高い。かつての「EV」のようなメガトレンドが不在のため展示の方向性もバラける目算が高いが、そのぶん工程集約や自動化など各社が顧客の実利に直結する領域の新技術を出し比べるような、展示会の原点に立ち返った実のある展示が期待される。
自動化領域では「フィジカルAI」の実践が期待される。例えばロボットの扱いに長けたシマダマシンツールは4主軸旋盤の前後にストッカーや検査装置を配し、走行軸を持つ多関節ロボットでワーク搬入出を自動化する予定だ。このロボットはファナックの技術により一般的な教示を必要とせず、音声による指示で動作できるという。
今回のJIMTOFは会場工事の影響で従来より展示スペースが縮小されるが、出展規模は1134社4422小間におよぶ。22カ国・地域が参加し、海外の出展は223社を数えるなど世界三大工作機械見本市としての存在感は健在だ。オークマでの設計技師、上智大学教授を経て日本工業大学工業技術博物館の館長を務める清水伸二氏は、モノクエ編集部の取材に「日本のユーザーは世界の製品をあまり見る機会がないから日本の機械しか買わない、という悪循環がある」と指摘した。
この観点でJIMTOF2026は、市場が盛り上がり機械メーカーの出展意欲も高い中で、日本を含めた世界の工作機械のトレンドを総覧する絶好の機会になるだろう。このサイトでも工作機械から工具、周辺機器まで、業界の最前線を先取りほしい。
