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DMG森精機、多品種対応の空中搬送・ガントリローダロボット

投稿日時
2026/10/27 09:05
更新日時
2026/10/27 09:07
空中搬送・ガントリローダロボット「GX Flex」

DMG森精機は、ワーク搬送に加えて主軸のチャック爪や切削工具の交換まで1つのシステムでこなす空中搬送・ガントリローダロボット「GX Flex」を開発した。10月26日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026」で世界初公開する。

従来のガントリローダが抱えていた「同一ワークの高速・大量搬送に特化し、多品種生産に向かない」という固定観念を打破し、同社が推奨するマシニング・トランスフォーメーション(MX)を具現化する自動化システムとして提案する。

従来の旋盤・複合加工機における自動化ラインでは、ワーク品種を切り替えるたびにオペレーターが機械前へ出向き、把持用グリッパ、チャック爪、工具を手作業で段取り替えする必要があり、夜間や休日の連続無人運転を阻むボトルネックとなっていた。また、自動化設備を機械の前に設置すると、オペレーターの日常点検や保守時のアクセスを遮り、工場内の物流動線を圧迫する課題もあった。

新開発のGX Flexは、機械上部の空間を搬送経路として活用するガントリローダの省スペース性と、3軸直線搬送による高い搬送速度を維持しつつ、ローダ先端のグリッパヘッドを自動交換する機構を備えた。これにより、フランジやシャフトなど形状が異なるワークのハンドリングだけでなく、チャック爪や工具の交換までも単一システムで自動完結させる。

搬送能力は最大可搬質量40kg(シングルグリッパ時)、ワーク長750mm、外径300mmまで対応する。あらかじめストッカや工具マガジンに必要な部材をセットしておくことで段取り替えを自動化でき、ストッカ類は運用規模に合わせて収納能力を拡張可能だ。

さらにAMRとの連携により、工程間のワーク搬出入にとどまらず、外部からの工具供給や、長時間稼働で滞留する切りくずバケットの回収・交換も可能。周辺物流まで自動化範囲を広げられる。人手不足が深刻化する製造現場において、無人での自動生産を促進し、変種変量生産ニーズに対応するソリューションとして注目を集めそうだ。

DMG森精機_グリッパヘッドを交換しワーク、チャック爪、切削工具を搬送.jpg

グリッパヘッドを交換しワーク、チャック爪、切削工具を搬送する

(2026年10月27日MonoQue掲載)