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三菱重工工作、国内最大の金属3Dプリンター完成

 三菱重工工作機械は横2.5×奥行0.9×高さ1.0mの造形サイズに対応した金属3Dプリンター「LAMDA2000」(積層のみタイプ)の納入予定機を完成させた。金属積層に対応した造形機としては国内最大という。すでに同社工場で展示中の造形サイズ横2.0×奥行1.5×高さ1.6mのLAMDA2000(切削加工機能をもつハイブリッドタイプ)とあわせて売り込む構え。 LAMDAはパウダーベッドを必要としないDED方式を採用し、酸化を嫌う材料でも大気環境中での造形を可能とする「ローカルシールド」機能を搭載する。また「モニタリングフィードバックシステム」がメルトプールの状態の記録・安定化により積層品質向上に貢献する。造形物の横サイズ200、500ミリタイプを合わせ4機種が揃った。 2021年6月25日号掲載

日本電産マシンツール株式会社

2021年06月30日

ESR、湾岸線「幸浦IC」至近に2棟目の物流施設

 物流不動産の開発を手がけるESR(東京都港区)は6月1日、4階建てマルチテナント型物流施設「ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター2」を着工した。延床面積は19万5373平方?b。敷地内に物流施設2棟を建設する計画の第2期として建設され、第1期として建設中の「ESR 横浜幸浦ディストリビューションセンター1」に隣接。竣工は2023年1月末を予定しており、投資総額は第1期第2期合計で約1000億円を見込む。 同施設が位置するのは横浜市金沢区幸浦の、首都高速道路湾岸線「幸浦IC」から2.4キロメートル、横浜横須賀道路「並木IC」から約2.5キロメートル の地点。横浜中心部に近く、東京都心まで46キロメートルと需要増の続くECや工業製品の輸出入に対応できる。全館へのLED照明、環境配慮型照明システム、自家消費型太陽光発電システムの導入を予定するなど環境配慮型の施設とし、託児所や休憩ラウンジの配備も行う。 同施設についてスチュアート・ギブソン代表取締役は「需要が旺盛な東京湾岸エリアにおいて、幸浦は本牧ふ頭にも近く、特に輸出入に携わる企業には港と物流拠点を結ぶ輸送コストを抑えられるなど多くのメリットを提供できる」とコメントしている。 2021年6月25日号掲載

2021年06月30日

リンナイのガス衣類乾燥機、2種のウイルスを除去

 リンナイは6月2日、「乾太くん」で知られるガス衣類乾燥機が2種のノンエンベロープウイルス(「エンベロープ」という脂質やタンパク質などからできた膜をもたないウイルス)の除去性能が高いことを実証したと発表した。 (一財)北里環境科学センターの協力のもと、乾燥重量約5?`グラムの衣類を洗濯機で洗濯した後、2種のノンエンベロープウイルスをそれぞれ付着させた試験布とともにガス衣類乾燥機「RDT-54S-SV」の乾燥運転を行った。50分ほどの運転で乾燥後、2種のウイルスはそれぞれ99.99%、99.6%除去できたという。ただし同社は「ガス衣類乾燥機は医療機器ではなく、本商品の使用による予防・治療などの効果を検証したものではありません」と付言している。 2021年6月25日号掲載

2021年06月30日

大阪タイユー、独自開発の電動走行アシスト機能

 大阪タイユー(大阪府箕面市)は6月1日、ドラム缶運搬車「ロボッター」とドラム缶反転投入機「ドラムダンパー」に、電動アシスト機能を搭載した機種をそれぞれ発売した。 工場で多く使用されるドラム缶は重量が200~300キログラムになることから、より小さい力で操作したいというニーズに応えて開発。独自開発の電動走行アシスト機能「EasyAssist」によるモータ制御で、手押し同様の自然な操作感覚を実現した。製品サイズをアシスト機能なしの標準機種とほぼ同等サイズに維持したことで、従来どおりの感覚で使うことができる。 大容量リチウムイオンバッテリー搭載で約10時間の走行が可能になるなど長時間作業にも対応。「自然な感覚で操作をアシストするため誰でも簡単に使える」という。価格はEasyAssist搭載のロボッター「RX-1型」が99万5千円、同ドラムダンパー「DM-1100-S型」が174万円(いずれも税、運賃別)。初年度は20台の販売を目指す。 2021年6月25日号掲載

(株)大阪タイユー

2021年06月28日

DMG森精機、複合加工機シリーズに旋削のみの仕様

 DMG森精機は6月17日、エネルギー産業用高圧鋼管の加工に最適な大型精密ターニングセンタ「NLX 6000-1000」(心間1000?_)に新しく旋削のみの仕様を開発し、販売を始めたと発表した。ミーリング加工を必要としない重切削加工に関する顧客からの要望に応えたかたち。 このターニングセンタは好評のSL-600シリーズの後継機で、2019年にミーリング仕様とY軸仕様を発売して以来、建設機械や原油掘削、航空機エンジン、半導体関連などの大型部品の加工に向く。今回、エネルギー産業用高圧鋼管などミーリング加工を必要としないワークの重切削加工に対応した。定価は税別で4120万円。 従来機(SL-600シリーズ)から買い替えやすく、同社は「現有の資産を有効活用いただける。たとえば機械設置面から主軸中心までの高さを同じ設計にしているため、ご使用のパイプ材供給装置を兼用できる。さらにSL-600シリーズの旋削用工具ホルダをそのままご使用いただくことが可能」と言う。 部品調達から商品出荷までの工程において同社は今年、全世界の生産拠点でCO2排出量実質ゼロを実現。NLX 6000?1000にもカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREEN MACHINE」マークが付いている。待機時の消費電力の削減や加工性能の向上による加工時間の短縮など、エネルギー消費量を削減する。 2021年6月25日号掲載

DMG森精機(株)

2021年06月28日

日動工業、ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん2」

 「危険な暑さ」とまで言われる日本の夏が間もなく本番を迎える。万全の熱中症対策で乗り切りたいところだが、冷房設備の配置が難しいなど対策が一筋縄ではいかない現場が多いのも実情だろう。 日動工業の製造するポータブルスポットクーラー「カンゲキくん2」は、そんな場所でこそ活躍しそうだ。「好評を博した」という従来製品をより使いやすくアップデート。吹出口で周囲よりマイナス10℃の冷却効果を発揮し、前後にダクト(冷風・排熱)を取り付けたことでより涼しさが感じられる仕様とした。取手付きの小型設計で持ち運びも簡単。工場やガレージ、レジャーシーンなど場所を選ばず活躍が期待できる。 同じく日動工業の製造する気化式冷風・加湿器「オゾーン300」は、気化式冷風機にオゾンによる消臭・除菌機能をプラスした多機能製品。夏は冷風で吹出口で周囲よりマイナス3℃の冷却効果を発揮し、冬は加湿による乾燥対策・感染症対策が行える。気化熱を利用しているため環境に優しく、背面から熱風が出ないのもポイントだ。 2021年6月25日号掲載

2021年06月28日

山善、パーソナルに使える小型クーラー

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)は小型ながら冷風・送風・ドライの3機能をもつ「コンパクトクーラーYEC-L03」を全国の家電量販店、ホームセンターならびに同社が出店・運営するインターネット通販サイト「くらしのeショップ」などで6月上旬から順次発売している。 料理中のキッチンや風呂上がりの洗面所・脱衣所などに向き、?7℃の冷風を送り出す。工事不要でコンセントがあれば家中どこでもパーソナルに使える。「送風」「ドライ」モードも搭載し、部屋干しする洗濯物の乾きを早めるのにも有効。切タイマー、スイングボタン(上部に設置したルーバーが上下に動く)付き。幅25×奥行20×高さ47.5cm、質量約11kg、価格はオープン。「冷風」「ドライ」運転時に本体背部の排熱を逃がす専用ダクトは別売り。 2021年6月25日号掲載

2021年06月28日

新東工業、「磁石の力」で金属検出

 新東工業は、HACCPに対応した食品業界向け金属検出機を開発した。肉眼では確認できない包装内の金属物を確実に検知できるという。「磁石の力」を用いた独自の検出方法を採用したことで、高精度な検出と省スペース化を可能にした。 国内外で普及している「サーチコイル方式(電流を用いた方式)」食品検査機の課題だったアルミ包装食品や濃塩分液食品の誤検知発生を克服した。磁気バイアス型磁力線方式を活用したのは世界で初めてという。 一般包装(紙・ビニール・プラスチック包装など)だけでなく、アルミ包装食品、濃塩分液食品に混入した金属異物の検知を可能にした。異なる包装形状を1つの装置で検出する機能を持たせながら、従来の機体サイズと同等に設計したことで、工場内のスペースが限られている小規模の食品業者にも導入しやすくした。 AC100V仕様。金属検出機を初めて使用する場合でも使いやすいタッチパネル式のほか、水拭きしやすいステンレス製、工具を使わずにコンベヤのベルト交換ができる「ユーザビリティを追求した構造」も特長に挙げている。 (2021年6月10日号掲載)

新東工業(株)

2021年06月25日

オカムラ、「ライトピック」新モデル

 オカムラ(中村雅行社長)は、商品のピッキングを行うロボットピースピッキングシステム「RightPick(ライトピック)」の新モデルを6月より発売する 同社は2020年1月にライトピックの開発・製造元である米ライトハンドロボテゥクスとパートナー契約を締結。同年2月より「ライトピック」を販売している。  ライトピックは、物流施設の作業者や物流システム機器と連携して商品のピッキングを行うロボットピースピッキングシステム。第三世代となる新モデルはプロセッサの処理速度を向上。「今までよりも20%高速に、さらに幅広いアイテムを取り扱うことが可能になった。またピッキングの際、よりていねいで高精度、高密度な移載を実現し、運用性・メンテナンス性も改善されている」(オカムラ) 同社は自動倉庫や搬送・仕分け機器などの物流システム機器の開発・製造、導入・運用支援、アフターサービスなど物流システムにおける一貫したソリューションを提供している。 同社では今後、「ライトピックの新モデルを搬送機器や倉庫管理システムと組み合わせ、ピッキングの自動化まで含めた統合ソリューションの提案を行っていく」としている。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月25日

ノーリツ、おふろ時間楽しむウェブアプリ

 ノーリツ(腹巻知社長)はコロナ禍により増えた「おうち時間」を充実させてもらおうとウェブアプリ「おふろのじかん」(https://ofuro-time.noritz.co.jp)のサービスを5月26日に始めた。入浴前から入浴後に行うエクササイズ「おふろワクワークアウト」(東急スポーツオアシスとのコラボ企画)や、入浴にまつわるファミリー向け情報などを提供する。 このサービスはソフトのダウンロードが不要で、ブラウザ上で利用できる。子育て情報メディアや日本気象協会との協業コンテンツの提供を始めており、同社は「入浴にまつわる商品やサービスを提供する企業とコラボレーションし、順次、情報の拡充を図る」としている。 (2021年6月10日号掲載)

(株)ノーリツ

2021年06月25日

オーエスジー、刃先交換式フラットドリル

 オーエスジー(愛知県豊川市本野ケ原3-22、TEL.0533-82-1111)は、フェニックスシリーズからインデキサブルフラットドリル「PDZ」を発売した。安定した穴底フラット加工のほか、座ぐり穴、傾斜面加工などに対応する。剛性を高める溝設計に高精度仕上げを加えたことで、切りくず排出性を高めた。 切れ刃に対して大きく盛り上がったマッスルブレーカーで切りくず分断性が向上。座ぐりカッタ「PZAG」と多機能カッタシリーズ「PMD」と同じインサートを採用している。ヘッド交換式ドリルと比較して高いコストパフォーマンスを可能した点も売り。キャップボルトの座ぐり穴寸法規格に合わせたサイズ(ボルトねじサイズM10~M27に対応)をラインナップしている。 (2021年6月10日号掲載)

オーエスジー(株)

2021年06月23日

ユーエイ、東京に自社IoTの展示場オープン

 ユーエイ(雄島耕太社長)は6月1日、同社東京支店(東京都千代田区外神田6-13-10 プロステック秋葉原5階)の同ビル2階に、IoTシステム「ユーエイ・ツナガル・システム」を体感できるショールームとして「YTC東京(ユーエイ・テクノロジー・センター)」を開設した。コロナ禍で展示会の機会が減少するなか、実際に製品を体感してもらうことでユーザーの声を製品開発につなげたい考えだ。 同施設を構成するのは、産業用キャスター展示コーナー、IoTセンサキャスター展示コーナー、IoTセンサ製品展示コーナーなど6つのコーナー。来場者は最新のキャスター製品のほか、IoTゲートウェイで受信した各種センサ情報を上位システムへ送信することで簡単にネットワーク構築が可能なユーエイ・ツナガル・システムを実際に体感できる。なお、来場時には事前連絡が必要。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月23日

立川ブラインド工業、タテ型ブラインドをリニューアル

 立川ブラインド工業(東京都港区三田3丁目-1-12)は、タテ型ブラインド「ラインドレープ」を大幅リニューアルした。「より豊かな、自分らしい快適な暮らし」をコンセプトに、より多様化したニーズに対応する全34柄321アイテムをラインナップする。デザイン生地を拡充し、都会的で洗練されたイメージの「ソーホースタイル」、無機質で工業的なテイストを取り入れた「インダストリアル」など4つのカテゴリーに分類。無地・遮光・レースといったプレーン生地も、「遮熱」「ミラーレース」「UVカット」などの機能を有した生地を拡充し、色・質感・機能を充実させた。参考価格は税抜き12万9300円?(W180×H180cm)。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月23日

ワルタージャパン、非鉄向け旋削チップブレーカー

 ワルタージャパン(名古屋市中村区名駅2-45-7、TEL.052-533-6135)は、非鉄金属向け旋削チップブレーカー「MN3」の販売を開始した。両面使いネガチップに、コーナーR部すくい角29度のハイポジチップブレーカーを搭載。凸突起ブレーカー形状を採用したことで、シリコンを代替添加した鉛レス黄銅などの被削材においても良好な切りくず処理性を発揮する。アルミ、銅、真鍮などの中荒加工に加えて、鋼、ステンレス、耐熱合金の超仕上げ加工にも適用できる。工具材種は2種類。被膜密着性と耐摩耗性に優れるHIPIMS PVDコーティング「WNN10」、表面ポリッシュ仕上げのノンコート材種「WN10」から選択できる。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月21日

KMC、金型表面温度を簡単計測

 製造業向けIoT/M2Mソリューションを手掛けるKMC(神奈川県川崎市高津区)は、無線型金型表面温度測定システム「サーモモニタリン」(=写真)を開発した。6月よりモニター販売先の募集を開始し、8月より注文受付と販売を開始する予定。 ダイカスト鋳造や樹脂成形の量産時に、温度計測カメラ(約±10℃の精度、マイナス10~450℃の温度帯測定)によって、全ショットの金型表面温度をモニタリングできる。温度変化の異常をすぐに発見して警告可能。適切なタイミングで生産を中断でき、不良発生の大幅な削減が可能になる。さらに、データの傾向管理によって、温度変化点を見つけ出して不良発生を未然に防止しやすく、データをフィードバックすることで工程内品質保証、品質の安定生産にもつながる。 カメラは、シャッター付で60×80ミリのマトリクス計測仕様。金型のキャビ・コア面の広角同時温度計測が可能だ。計測ソフトと表示ソフト「Σ軍師mini」も用意した。拡大&局所表示と平均・最大温度表示、閾値管理が簡単に行えるほか、2種類のグラデーション選択表示、金型開閉の自動認識と撮影タイミング設定なども可能。温度測定データは無線通信と有線通信から選択できる。税抜き価格は85万円(キャビ・コア2セット、Σ軍師mini)。バッテリーケース別売り5万円、導入設置・技術相談費用15万円~。 KMCによると、「量産成形中の不良は、設備、金型、材料、作業者の4要素の変化が絡むが、部品に一番近い金型の表面温度測定でその4要素の影響結果を測ることができる。従来の金型表面温度計測は、作業者がサーモセンサや赤外線カメラで測定していたが作業性が悪く、全ショットのモニタリングはできなかった。これらの問題解決に期待が大きいのが、『サーモモニタリン』。価格設定も安価で導入しやすい」という。 (2021年6月10日号掲載)

(株)KMC

2021年06月21日

三協立山、インテリア建材に3つの新色

 三協立山(富山県高岡市早川70、TEL.0120-53-7899)の三協アルミ社は室内ドア・引戸などのインテリア建材「LiVERNO(リヴェルノ)」に個性的な空間を演出する3つの新色を加え、6月1日に発売した。 コロナ禍にあってイエナカ生活を快適にする空間づくりのニーズが高まるのに応えた。カジュアル系の30シリーズに1色(レモンレザー)を、ヴィンテージ系の50シリーズに2色(グレーサカン、ディープグリーンフォイル)をラインアップ。価格は写真の室内ドアで9万1800円から。今回採用した3色は収納ユニット扉色としても用意した。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月21日

アサダ、自動バッテリ切替の充電式真空ポンプ

 アサダ(名古屋市北区上飯田西町3-60、TEL.052-911-7165)は、コードレス仕様の「充電式真空ポンプ 4CFM」を発売した。世界初というオートスイッチング機能を搭載。18V・容量6Ahのリチウム電池を2個使用し、1つの電池残量が少なくなったら自動でバッテリの切替を行うことで約1時間連続稼働できる。バッテリを入れ替えれば連続運転も可能だ。 冷凍空調設備の新設やメンテナンス時の、配管の真空引き作業で活躍。ポンプ能力をツーステージ/3Pa abs.(23ミクロン)、排気能力/毎分113Lとしたことで、家庭用エアコンはもちろん、業務用冷凍空調機器(~20HP程度)の真空引きができる。オイル逆流防止電磁弁を内蔵しており、オイルミスト飛散防止機能付きの排気口を備えている。標準価格は6万9000円。 (2021年6月10日号掲載)

アサダ(株)

2021年06月18日

住友電工、高能率鋼旋削用材種

 住友電気工業(兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1、TEL.072-772-4531)は、鋼旋削用材種「AC8020P」を発売した。高能率化や長寿命化の要望が一層高まっていることから開発した。高硬度母材に、独自のCVDコーティング技術「アブソテック」を適用。結晶配合性を制御したアルミナ層をさらに高強度化することで、高い耐摩耗性と耐チッピング性を両立させた。耐チッピング性は従来比2.5倍以上に。とくに中高炭素鋼の高能率加工において優れた安定性と長寿命を可能にした。ラインナップはインサート330型番。価格は標準品「CNMG120408N-GU」で税抜850円。 (2021年6月10日号掲載)

住友電気工業(株)

2021年06月18日

牧野フライス、独自開発装置の新ブランド

 牧野フライス製作所は独自開発の工具・取付具・測定具・ソフトウエアなどの商品群ブランド「SMART TOOL」の販売を始めた。同社執行役員の高山幸久営業本部長は「工作機械の性能をより引き立たせ、お客様の利益を最大化する」と5月21日に開いたウェブ会見で話した。第1弾として半導体製造装置・真空装置用商品3種を発売し、今後年に6種ほど発売する予定。 SMART TOOLは加工性能を左右する重要部位の加工プロセスに対して効果を発揮し、品質向上やコスト削減を実現する。発売した「シンクロスピナ」(税別137万円、年間80本の販売計画)は真空バルブなど円状シール面の旋削仕上げをマシニングセンタ(MC)で実現する装置。従来の3つの段取りを挟んだ旋盤加工を1段取りに短縮する。「ベルトトラックフィニッシャ」(54万円、年間80本)はシール面の手仕上げをMCで自動化するベルト研磨装置。研磨ベルトの幅は10~30?_に対応し簡単に交換できる。「スーパーヘール加工」(65万円、年間100台)は日新ダイヤモンド製バイトを用いて毎分6000ミリと従来の約6倍の高速送りでシール面を横筋を抑えた高品位に仕上げる制御機能。 いずれも手磨きなしでシール面の仕上面粗さをこの分野で要求されるRa0.4ミクロン以下にする。牧野フライス製MC専用の装置・機能になるが、ベルトトラックフィニッシャはエアー供給があればおおむね使用機を問わないという。 第1弾は5Gインフラ投資の加速や自動車のEV化などを背景に半導体需要が高まっているのに応えたかたちだが、今後は順送プレス金型プレートの加工精度を±2ミクロンに自動補正したり、航空機部品のアンダーカット部分を高能率加工したり、コンタリング加工で内径を高品位に加工したりする装置など5種を追加する計画という。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月16日

THK、サービスロボプラットフォーム受注開始

 THK(寺町彰博社長)は、プラットフォームロボット「SEED-R7シリーズ」の受注を開始した。「SEED-R7シリーズ」は、サービスロボット構築用に開発された、スマートアクチュエータ搭載のプラットフォームロボット。ロボットの構築に欠かせないメカトロニクス要素をユニット化し、導入し易くすることで、ユーザーの思い描くサービスロボットのアイデアを実現する。 「従来、サービスロボットの開発は、メカ設計、電気・電子制御、ソフト、運用面など、さまざまな課題を1つずつ解決しながら進めるため、実現までに膨大な時間と労力を要していた。そこで当社はロボット開発に伴うユーザー負担を軽減すべく、サービスロボットに不可欠なメカ設計、電気・電子制御、基本ソフトを一体化した各種ユニットを開発した」(THK)。 「SEED-R7シリーズ」は、等身大上体ヒューマノイドSEED-noid、昇降ユニットSEED-Lifter、全方向移動台車SEED?Moverという、サービスロボットの開発の種(SEED)となるユニットで構成されている。 (2021年6月10日号掲載)

THK(株)

2021年06月16日

山善、クラフト製の収納ケース

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)はクラフト製で環境に優しく、組み立て・廃棄が簡単な「収納ケースTRUNK」を全国のホームセンターならびに同社が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで6月上旬から順次発売している。 組み立ては箱の四隅の穴に付属のパーツを合わせて当てはめるだけで工具が要らない。ポリプロピレン製のものと比べ通気性がよく、洋服などのカビ・臭いも軽減するという。クラフト製の収納ケースには珍しいキャスター付きなので、ベッド下収納やデスク周囲の収納としても活用できる。奥行は2タイプ(74、54cm)、高さは3サイズ(18、22、30cm)を展開。オープン価格。 (2021年6月10日号掲載)

2021年06月16日

安川電機、パレタイジングロボに新機種

 安川電機(小笠原浩社長)は、新型パレタイジングロボット「MOTOMAN-PL80」を発売した。可搬質量は80キログラム、最大リーチは2061ミリメートルで、MOTOMAN-PLシリーズの可搬質量は80、190、320、500、800キログラムの5機種展開となった。 物流業界や食品・医薬品・化粧品などの業種では、製品の箱詰めや箱積みといった工程は人手作業が多い。近年は労働力不足が深刻化しており、効率化や自動化が急務となっている。「このようなニーズに応えるため、小型包装などの小物用途から建材などの大物用途まで幅広く対応する機種を揃えた。菓子や紙製品などが入った比較的軽量な段ボール、本や結束されたチラシなどの印刷物の積載での利用を想定している」(同社)。 各軸の動作速度を従来機種(MOTOMAN-MPL80?U)と比べ5%以上向上させた。手首軸も強化し、許容負荷を向上させたことで使用可能なハンド・ワーク形状の範囲が広がった。同社の汎用ロボットコントローラ「YRC1000」に対応している。モータ減速時に発生するエネルギーを有効活用する電源回生機能を標準搭載。ロボット消費電力量の約20%を削減することが可能で、生産現場での省エネに寄与する。価格はオープン。 (2021年5月30日号掲載)

2021年06月14日

川崎重工業、リーチの長い小型ロボ

 川崎重工業は、最大可搬質量13キロの6軸垂直多関節ロボット「RS013N」(=写真)の国内販売を開始した。中・小型ロボット「Rシリーズ」の新ラインアップで、クラストップレベルの動作速度および広い動作範囲を実現する。組立やハンドリングなどの作業に要求される動作性能と防塵・防水性能に優れ、電機・電子業界、食品業界を中心とした小型ロボット導入ニーズの高まりに応える。 新機種では最高速度・加速度の向上により、サイクルタイムの大幅な短縮を実現した。アーム全体の剛性バランスも見直し、最新の制振制御を行うことで、高速動作時も高精度なパフォーマンスを発揮する。位置繰り返し精度は±0・03?_。クラス最大のリーチに加えて、旋回軸と前後軸間のオフセットをなくし、ロボット下方、背面、近傍の動作領域も拡大した。 モータ、ハーネスをアーム内に配置し、コネクタ部には防水コネクタを採用。全ての部位でIP67相当の高い防塵、防水性能を実現している。クラス最小の旋回干渉半径(230ミリ)を実現し、狭い空間内でも作業が可能。床置き、天吊りや壁掛け(オプション)設置にも対応できる。 (2021年5月30日号掲載)

2021年06月14日

ベッセル、上下作業可能な縦型パーツクリーナー

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.06-6976-7773)は6月2日、足元設置タイプの「イオンパーツクリーナー縦型 No.IPC-V4」を発売した。「机の上に除塵装置を設置するスペースがない」「上下動作で除塵作業を行いたい」といった声に応えて開発。机上で場所を取らない足元設置型で、上下でワークを移動させて使える縦型仕様とした。座り作業で脚の間に挟むように設置したり、作業者の間に設置することで1台を2人で兼用するなど柔軟な使い方ができる。3.8kgの軽量・小型設計で移設も容易だ。 ワークを入れると自動でイオンエアーブローを行うため、片手作業が可能。透明フード内の粘着ゲルシートの汚れ具合でメンテナンス時期がわかるほか、粘着ゲルシートは取り外して水洗いすれば粘着性が戻るなど簡単に手入れが行える。価格はオープン。  (2021年6月10日号掲載)

(株)ベッセル

2021年06月14日