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ソディック、3年ぶりにプライベートショー開催

 ソディック(古川健一社長)は2月13、14日に同社の東日本支店・大宮営業所(さいたま市)にて「新春プライベートショー2020」を開催した。 形彫り放電加工機「AL40G」などの最新機種の披露や、加工技術セミナーなどを行い、両日で約300人が来場した。 11月に発売したAL40Gは、新型NC装置「SP電源」の搭載により、新開発の各種放電制御・放電回路を活用でき、荒・中・仕上げの全ての放電加工領域で加工精度・速度・品質向上を実現した。 温度変化による影響を最小限に抑える精密補正機能「TH COM(Thermal Commit)」も搭載した。設置場所の温度環境の変化や、高速駆動の際にも熱変位量を従来機と比較して約2分の1に抑えられる。「おおよそ±3℃レベルの設置環境でも高い加工精度を維持できる。長時間連続運転時も安定した加工が可能だ」(野崎隆営業推進室長)という。 さらにAI条件アドバイザ「LN Pro AI(LN Professional AI)」を標準装備。CAMデータをもとに最適切削速度を算出する。従来機に比べて加工速度2割向上を実現するなど、初心者でも加工性能を最大限引き出す条件設定が可能になった。 ワイヤ放電加工機「ALN400G」では、中子処理装置「3SCORE(スコア)」(オプション)を用いた無人での連続加工デモを行った。スコアはCAMデータと機械のストロークを利用し、中子を自動で切り落とし・回収するユニット。加工後に切り出したワークの落下を防ぎ、センサーで中子の有無を認識して自動で回収する。 「従来人が行っていた作業工程通りに自動化できるため、ワークを傷つけることがない。中子処理は人が付きっきりになる必要があるが、スコアを使えばロボットなどの追加設備がなくても自動化が可能。帰る前にセットし、夜間や週末に無人稼動でき、生産性向上に貢献できる」。 (2020年3月10日号掲載)

2020年11月24日

岡本工作機械製作所、PSG会を3会場で開催

 岡本工作機械製作所(石井常路社長)は恒例の代理店会「PSG会支部連絡会」を2月5日に西部(大阪)、6日に中部(名古屋)、7日に東部(新横浜)で開催し、3会場合計で247人が参加した。 同社の2018年度(19年3月期)の連結売上高は360億円(前年同期比25%増)、営業利益39.3億円(利益率10.9%)だった。江連武彦国内営業部長は「目標の320億円を大幅に上回ることができた。今期よりスタートした『2021年度 新・3カ年計画』では22年3月時点で売上高380億円(利益率12%)を目標としている」とした。 19年度の業種別受注動向は昨年度10%と好調だったセラミックス系は2%と減少、駆動系が3%から8%と伸びているといい、「いよいよ半導体関連が動き出すとみてよいだろう」と予測した。 最近の動向としては、工作機械・半導体製造装置・測定機器関連において、より高精度、高機能を求める国内ユーザーが増えていることから、静圧スライド構造や高精度な門形研削盤が好調という。 また、サービスサポートを行っていたカスタマーサポートセンターと、テスト加工や納入立会い・立ち上げを行っていた部門を統合し、カスタマーサービス本部を新たに発足したことを報告。昨年9月より実施している中古機を購入した顧客に対して、部品販売、サービス員派遣などを提供する場合に設定した登録料について改めてアナウンスした。静的精度の再検査やレベル出しなどの定期的なメンテナンスサービスも検討中という。 会では多彩なラインナップを誇る同社の研削盤を若手社員が紹介。特別講演では伊藤暁常務(技術開発本部長)が「近未来の環境変化から考察するビジネスチャンス」と題して講演した。 石井社長は閉会の挨拶で「21年度 新・3カ年計画では、市場の先行き不透明感を鑑み、売上高はほぼ横ばいの380億円としたが、営業利益率を高め、景気の変動に左右されない安定した企業を目指していく」と意気込みを話した。 (2020年2月25日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2020年11月24日

三菱マテリアル、自動・小型旋盤用超硬ソリッドドリル

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、WSTARドリルシリーズ「DWAE」を発売した。低抵抗で切りくず処理に優れ、自動盤・小型旋盤において安定した穴加工を実現するソリッドドリル。外部給油式の加工径3mm~12mmまでの122アイテムを揃える。 短フルート形状を採用したことで、小型旋盤の加工スペースでも機械やワークに干渉せず、加工しやすい。また、ERコレット取付に対応したシャンクをラインアップした。独自のウェーブ刃形が切りくずをコンパクトに分断し、切りくず詰まりを防止する。 代表型番の価格は税抜7540~2万1500円。 (2020年2月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

KMC、簡単設置で古い機械もIoT化

 製造業向けIoTコンサルを手掛けるKMC(佐藤声喜社長)は無線センサータグシリーズ「STETHOSCOPE(ステソスコープ)」を発売した。同社によると「商品名は英語で『聴診器』という意味。設備や機械の聴診器としての活用を想定している」という。 設備へのセンサータグ(子タグ)の取付けは、磁石もしくは強力両面テープで張りつけるだけ。無線で受信ユニット(親タグ)と通信できるので配線のわずらわしさがなく、電源盤の操作や専門業者による工事も不要だ。電池は7年と長寿命。子タグ内部に搭載した小型マイコンでサンプル周期(データ収集のタイミング)なども設定できる。子タグは30?_×20ミリ×18ミリのコンパクトサイズで設置しやすく、封止処理で気密性も担保した。 子タグには超小型MEMSセンサーを採用。用途に応じたシリーズとして、温度、振動、圧力、サーモ、流量、電流など様々なセンサーを開発・用意している。子タグ5個と親タグ1個、PC表示ソフトを加えたスタンダードタイプ(温度センサー)で一式48万円。「他社製(約100~150万円)の半額以下に抑えた」(同社)。 佐藤社長は「無線センサータグ活用により、古い設備からもデータ収集しやすくなるのが大きなポイント。工作機械の場合なら主軸の振動や温度などのデータを収集でき、NCデータとの相関を閾値管理ソフト『Σ軍師mini』で診断することで、工具折損予知や摩耗による加工精度低下を防げる。また、プレス機や成形機ではセンサー設置によるモニタリングで、1台15分もかかっていた始業点検時間をゼロにできる」と言う。 (2020年2月25日号掲載)

2020年11月24日

リンナイ、きれいに保つ業務用ガス衣類乾燥機

 リンナイ(愛知県名古屋市中川区福住町2-26、TEL.052-361-8211)は80度以上の温風で短時間で乾燥できる業務用ガス衣類乾燥機「乾太くんRDTC-80A」(=写真、8kgタイプ)、「同54S」(5kgタイプ)を3月2日に発売する。 庫内の掃除回数が少なくなるセルフクリーニングフィルターを搭載。花粉やPM2.5などが付着せず、「80A」なら8kgの洗濯物を電気式の3分の1の約80で乾燥できるという。オプションでコインタイマーを設置することができ、病院や宿泊施設、寮などでの利用に向く。税抜き希望小売価格はそれぞれ19万4000円、16万4000円。 (2020年2月25日号掲載)

2020年11月24日

国盛化学、三次元対応のケーブルカバー

 国盛化学は、信号線やエアー線などを保護するケーブルチェーン「サイルベアシリーズ」から三次元方向対応のフレックスタイプを発売した。他社従来品に比べて4~5割安価に設定。産業用ロボットメーカーやシステムインテグレータに提案する。 多軸仕様装置や多関節ロボットを想定して開発した。摩擦や粉塵などからケーブルを保護し、断線による稼働率低下を防止する。内部の背骨部分にナイロンの二色一体成形品を使用することで、ロボットの動きを邪魔しないなめらかな屈曲を可能にした。1モジュールあたり±15度までのねじれに対応する。 標準外径46×内径37ミリのホース状になっており、カバーを開く設計にすることで、ケーブルの収納を容易にした。長さは、1m、2m、3mをラインナップ。オプションのジョイントカバーで継ぎ足しもできる。 旺盛な自動化需要を受けて、2017年に開発に着手。展示会やユーザーテストの意見を反映し、量産体制も整ったことから販売に踏み切った。メーカー希望小売価格は1?bタイプで2万円。中国や台湾などの特許も順次申請・取得しており、今後は海外の販売も強化する。 企画開発課の面(ほほつき)修課長は、「インシュロックやスパイラルチューブでまとめることが多いが、それでは保護やケーブルの自由度に難がある。その点を解消した。カバーを開いて入れるだけなので、既設のロボットにも導入しやすい。反響を見極めながら、長さ、内径などのラインナップ拡大も検討していきたい」としている。 (2020年2月25日号掲載)

2020年11月24日

Kyoto Robotics、滋賀で「スマートロジスティクスソリューション展示会」を開催

 Kyoto Roboticsは1月28日から3日間、滋賀県草津市のロボットセンターで「スマートロジスティクスソリューション展示会」を開催した。カメラと高出力プロジェクタを組み合わせた3次元ビジョンセンサ「TVS」で知られる同社だが、会場では実際にTVSを用いて多関節ロボットを知能化。単載・混載デパレタイジング、パレタイジング(開発中)のデモを披露しつつ、マスタレスやティーチングレスなどの優位性をアピールした。 デモのなかで際立ったのが、TVSを用いた3次元認識技術の精度の高さだ。例えば混載デパレタイジングでは、パレット上に積まれた複数種のダンボールをマスタレス(事前登録なし)で認識し、ロボットが次々ハンドリング。ワーク同士の境目が認識しづらい場合にAIが自己判断でワークをずらし、境目を認識する「AIずらし機能」(特許出願中)も披露した。「(AIずらし機能は)現場のチョコ停をなくすための技術。また、プロジェクタは外乱光の影響を受けにくい高出力タイプで、投影パターンには点群計測精度の高い位相シフト方式を採用している」(同社)。これらの技術により、TVSによる認識率は「99・99%を実現した」という。 また、開発中のパレタイジングシステムにも注目が集まった。同システムの流れは、上位から受け取ったワークリストを元に、独自のアルゴリズムで最適な順番・積み方をロボット側が判断。その結果を上位システムへとフィードバックし、順番どおりに流れてきた箱を、ロボットがカゴ台車へ自動で積みつけるというもの。 担当者は「コンベヤとカゴ車の両方に搭載した3次元ビジョンにより、箱やカゴ車の位置、荷崩れの有無を積み付けの度に検知する。ティーチングの手間を省きつつ、ロボット側で常に最適動作を行える」と話していた。 (2020年2月25日号掲載)

2020年11月24日

伊東電機、アーム式ロボ超える高速ピック

 伊東電機(伊東徹弥社長)は2月4日、東山第二工場(兵庫県加西市)内に本部テクニカルショールーム「イノベーションセンター」をオープン。併せて、同社のコア技術「MDR(Motor Driven Roller)」を用いた高能力の新型ピッキングシステム「HSD?10K」を報道陣に公開した。 HSD?10Kは、コンベヤの左右に配したディスペンサーユニットにアイテムをセットし、コンベヤ上を流れるトレーに対し高速で排出するシステム。アーム式ロボットを大きく上回る最大1万ピース/時の処理が可能で、100~1000アイテム程度を扱う中規模物流センターのオーダー集品作業向けに提案するという。 「従来のアーム型ロボットの25倍もの能力を誇るとともに、装置自体の動きは最小のため、人との協働も可能。『ロボットを越えるロボット』として、物流センターの省人化や働き方改革に寄与する」(伊東社長)。 例えば1日2万ピースを出荷する中規模物流センターの場合、約17人/日の工数を削減し、2年で投資回収(約9千万円)が可能という。同社は「HSD?10Kも含めたシステム販売を強化し、2022年度にグループ連結売上高200億円を目指す」と攻勢を強める。 一方、同日公開されたイノベーションセンターには、HSD?10Kをはじめとした同社のMDR式マテハン設備がズラリ。延床面積も約1千平方?bと、従来のショールームの約2倍の広さに拡張された。「階上には開発陣が籍を置くなど、まさに『開発直下』といえる施設。我々のMDR式マテハンは『すぐに動かせる』という今までにない特徴を持つが、イノベーションセンターの展示にも随時新製品を追加し、レイアウト変更などの『代わり映え』を来場者へ見せていきたい」(伊東社長)。 将来的に、全国の各政令指定都市へのテックセンター(テクニカルショールーム)の開設も計画しているという同社。「この加西の地から全国へ向け、最新の情報を発信していく」と展望を語った。 (2020年2月25日号掲載)

2020年11月24日

東京精密、新設の大阪営業所 披露

 東京精密は2月7・8日、大阪府吹田市にリニューアルオープンした大阪営業所とショールームを披露した。この前日に一部の関係者向けに開いたプレオープンを含め3日間で過去最多となる950人が来場した。計測機器の見学・評価および研修などが行える「メトロロジーセンター」は延床2100平方mと従来から3倍に、ショールーム部分は210平方mと同2倍に拡大。ただ同社は「展示機は3次元座標測定機8台を含め計21台と従来より1・5倍に抑え、余裕ある配置を心がけた」(計測社国内営業4部の増田岳史部長)と言う。 ショールームは1階に設置。新製品は土浦工場(茨城県土浦市)で最初に披露することが多いが、3次元測定機3台は今回が日本初披露となった。1995年から業務提携するカールツァイス製の「ZEISS PRISMO verity」はその1つ。各軸のスケール素材に熱膨張係数が極めて小さいゼロデュアを採用し、最大許容長さ測定誤差の初項は0.7ミクロン。シリーズ最上位機種のPRISMO ultra(初項0.5ミクロン)と他機種(初項0.9ミクロン)の間に位置する機種がこれまでになく、両機の価格差は2千万円ほどと大きな隔たりがあった。その溝を埋める機種として注目されそうだ。 売れ筋として紹介した非接触3次元表面粗さ・形状測定機「Opt-scope」は発売から5年ほど経過し、年々販売台数を増やしている。同社機は2次元測定する接触式が多いが、本機は1ショットで3次元の面で測定することができる。「接触の2次元式で面を測るのに一晩ほど要するものが1ショット約10秒で済む。国内では珍しい白色光を使うことで他社製が苦手とする光沢・透明ワークにも対応する」(増田部長)。超音波方式などでしか見られなかったコーティング面の均一性も確認できるという。 ショールームは製品色同様の白・シルバーを基調とし、大小の測定機を余裕をもって展示。2階の事務所は木目のデスク・キャビネットとともに壁面緑化を随所に採り入れた。3階はこれまでの大阪営業所にはなかった105人収容のセミナールーム、会議室、応接室、商談スペースを備える。 (2020年2月25日号掲載)

(株)東京精密

2020年11月24日

三菱重工工作、自社展に400人強

 三菱重工工作機械(岩崎啓一郎社長)は2月13、14の両日、滋賀県栗東市の本社工場で恒例のプライベートショー「マシンツールフェア」を開いた。ショールームに設置する金属3Dプリンターや精密加工機、工場で組み立て中の大型機とそれをモニタリングする機能などを紹介。ユーザーや流通関係者ら400人強が訪れた。 入り口のすぐそばに設置した金属3Dプリンター「LAMDA200」(最大造形サイズ200ミリ角)はパウダーデポジション方式のエントリーモデル。カメラやセンサーを用いて造形状態を監視しレーザー出力などをリアルタイムで制御する「モニタリングフィードバック機能」および造形環境にある酸素を排除し溶融した金属の酸化を防ぐ「ローカルシールド機能」をオプションで付けられる。同社は付加製造分野への参入では後発だが、岩崎社長は「特殊工程になる3Dプリンターではモニタリングが不可欠。この機能をもつ機械はそうはない。AI(人工知能)の適用でさらなるブラッシュアップも図っている」とし、最大造形2000ミリ角の大型機も開発中と言う。 小型精密加工機「μV1」とひと回り大きい「μV5」は多様なワークとともに展示。μV5はX900・Y550・Z450?_とμV1の約2倍のストロークをもつが、切込み5ミクロンで48時間かけて仕上げ加工した焼入れ鋼(HRC50)の加工開始点と終了点が同じ加工精度を維持することを示した。 切削加工機のモニタリングシステム「DIASCOPE(ディアスコープ)」を全面的に刷新したことも紹介した。遠隔地にあるクラウドサーバーと近くのエッジサーバーを使ってデータ収集・解析することで迅速な処理が可能に。4月以降に販売するすべての大型工作機械、歯車工作機械、超精密加工機に標準搭載する。このシステムによるメンテナンスサポート契約は2016年の開始から累計約200台となり、同社は「突発停止が約50%低減し、生産活動の改善に寄与している」と言う。 (2020年2月25日号掲載)

日本電産マシンツール株式会社

2020年11月24日

三井精機工業、自社展に1308人来場

 三井精機工業(加藤欣一社長)は、恒例のプライベートショー「2020MTF」を1月29日、30日の2日間、埼玉県の本社にて開催した。新機種も披露され、2日間で1308人が訪れた。 現在、5タイプ222機種のコンプレッサを製造している同社が新たに開発したのが「Zgaiard(ジーガイア)」の屋外設置タイプ「ZV37」「ZV75」の2機種。シリーズの性能はそのままに、設置面積をZV37は約4割、ZV75は5割以下に抑えた。 同社・坂口重春営業副本部長は「屋外型も『三井精機が作るとこうなる』という自信作。筐体は保護等級IP23、内部はIP68のパーツを使用し耐久性と安全性をしっかり確保した」と胸を張る。 コンプレッサのIoTシステムでは新たに、次世代型台数制御システム「Z?Macs?U」(6月発売予定)を開発した。配管圧損によるロスを踏まえ、タンク内の最終圧力を検知して過不足なくインバータ制御できるDLD(ダイレクトリニアドライブ)制御を搭載。最大で12台のコンプレッサを一括制御でき、大幅な省エネ化が可能になる。 運転状態や吐出温度などの稼働データをクラウドに収集する監視システム「Z?Cloud」との併用で、故障予知・保全や修理対応もスムーズになる。 工作機械では高精度加工領域での自動化が大きなテーマになった。一昨年JIMTOFで初披露した精密ねじ研削盤「GSH200A」は、有効径のばらつきを3ミクロン以下に抑えられる自動測定・補正機能などを搭載。加藤社長は「直動ガイドメーカーなど向けに導入テストを進めているが、職人技の自動化や面積生産性を2倍以上に高められる点などが非常に好評。5G商用化やCASE対応などで半導体製造装置向けのガイド需要拡大に期待が大きい」という。 また、航空機部品加工で好評の立形5軸MC「Vertex55X?V」ではパレット搬出入を同時にできるボクサータイプの自動交換装置を披露。1パレットを外段取り位置に移動させて職人が機内でワーク調整できるなど高精度一品モノにも対応させた。 プレシジョンプロファイルセンタ「PJ812」ではフライス仕上げにも強いBT50クラスの主軸(HSK100)や、工具のレーザー測定システムを搭載した。古川直哉営業副本部長は「需要が拡大する積層モータコア向けの金型などで、精密仕上げ加工の自動化を狙って開発を進めている。PJ812は位置決め・繰返し精度がサブミクロン台と桁違いに良く、機上計測・補正結果を正しく反映できる」と自信をみせた。 (2020年2月10日号掲載)

三井精機工業(株)

2020年11月24日

アマダ、ファイバーレーザマシン新型機発売

 アマダ(磯部任社長)は、3軸リニアドライブ搭載の新型ファイバーレーザマシン「REGIUS(レジアス)?3015AJ」(=写真)を2020年の夏に発売する。 レーザ光の軸移動部に新開発のリニアモーターを搭載し、従来機の1.4倍の340メートル毎時の送り速度を実現した。 段取りの自動化、安定加工を支援する技術「レーザ・インテグレーションシステム」を初搭載した。ノズルや保護ガラスの状態を定期的に診断、監視し、問題を検知した場合はノズルの交換や焦点調整、芯出しを自動で行う。始業前点検作業を自動化し、点検にかかっていた時間を80%削減する。 ほか、加工中に発生する光の状態から加工不良を検知でき、加工不良によるダウンタイムを削減できる。 「高生産性、高精度、低ランニングコストの板金切断加工を実現する次世代ファイバーレーザマシンだ」(同社)と自信を見せる。 (2020年2月10日号掲載)

(株)アマダマシナリー

2020年11月24日

クリナップ、「STEDIA」にセラミック天板

 クリナップ(竹内宏社長)は、システムキッチン「CENTRO」「STEDIA」にセラミック天板のカラーラインナップを追加した。同社の高級価格帯システムキッチン「CENTRO」で人気があるセラミック天板は、今回の追加より「STEDIA」でも選択できるようになった。 アンティーク調のインテリアに合わせやすいエイジング柄を含む「インダストリアルコレクション(4種)」と大理石調で高級感のある大柄「アースコレクション(2種)」の計6種のセラミック天板をラインナップ。インダストリアルコレクションはSTEDIAでも展開する。清掃性・耐久性の高さと手入れのしやすさで根強い人気のあるステンレス天板もCENTRO、STEDIAともに新柄を追加した。 ほか、レンジフードや取手などにトレンドのブラックカラーアイテムのバリエーションを強化した。「多様化するインテリアデザインに、コーディネート提案の幅を拡げる」(同社)。 (2020年2月10日号掲載)

2020年11月24日

三菱マテリアル、多機能カッタに深切込み用長刃形を追加

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、ランピング加工やヘリカル加工など様々な加工形態に対応でき、経済性にも優れる両面インサートを採用した高能率加工用カッタ「VPXシリーズ」に深切込み用長刃形(=写真)を追加した。 深切込み用長刃形は、インサートを縦に配置することで、高いホルダ剛性を確保できるのが特徴。VPX300 シェルタイプ 加工径80mmでは、複数のインサートを組み合わせることで最大切込み63mmを実現した。 VPX200 シャンクタイプ 加工径20mm~40mmの18アイテム、VPX300 シャンクタイプ加工径40mmの3アイテム、VPX300 シェルタイプ加工径40mm~80mm の11アイテムをラインナップ。代表型番の標準価格は税抜7万8700~27万9000円。 (2020年2月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

東京精密、自社展を土浦拠点で開催

 東京精密(吉田均社長)は1月22日から23日にかけて、茨城県の土浦計測センターにて自社展を開催した。 注目が集まったのは、昨年9月の「測定計測展2019」で披露したX線CT装置「ZEISS METROTOM」。近年、部品の形状や構造が複雑化するなか、工業用X線CT装置は短時間で最大限の情報を得られるとあって、ニーズが高まっている。 「複雑なワークの見えない部分まで、多数の評価項目を高精度ですばやく計測できる。開発スピードが要求される試作品の測定にも最適」(同社)。 同社のロングセラー「XYZAX」シリーズの新機種「XYZAX mju NEX J」も初披露された。従来の同シリーズはマニュアル機とCNC機の2機種だったが、新製品はジョイスティックで操作するタイプ。 「従来のマニュアル機ではプロービング時の位置決めなどでバラつきが発生しがちだったが、新機種はオートプロービング機能により位置決めをし、ジョイスティックの操作で安定したプロービングを実現した。また、ワークの量産化に合わせてCNC機へのアップグレードも可能にしている」(同社)。 直感的な操作が可能とあって、国内のみならず海外市場も視野に入れているという。 (2020年2月10日号掲載)

(株)東京精密

2020年11月24日

オムロン、実証から開発までワンストップ提案

 オムロン(山田義仁社長)は1月22日、東京・品川に「オートメーションセンタ TOKYO(ATC?TOKYO)」をオープンにした。ATCは同社のFA技術の戦略コンセプト「i-Automation!」を体感できる施設で、2011年より世界に展開している。37カ所目のATC?TOKYOは、敷地面積は1114平方メートルとATCの中で最大規模を誇る。同社はATC?TOKYOを旗艦施設と位置付け、1年間で600社・3000名の来場、2年間で55億円の売上を見込んでいる。 同施設は「エントランスから工場を再現した」(同社)と言い、デモ製造ラインなどで同社の制御アプリケーションを体感できる。オープン初日に開催したメディア内覧会では、センサ、PLC、AI技術や協働ロボットなどを用いたピッキング、組立、検査、検品デモを行った。 ほか、ユーザーに合わせた実証実験が可能な20の部屋を持つ「POC?TOKYO」を併設。持ち込んだ装置と同社の制御アプリケーションを組み合わせた実際の環境に近い形での実証実験や技術トレーニングができるという。 同社の宮永裕副社長は、「日本の中心地である東京は、国内だけでなくアジア地域に開かれた都市。その東京に工場を再現した。東京に本社を構える企業も多いので、経営層の方々にも来てもらいやすいのでは。最近は1つの困り事の解決ではなく、工場全体のカイゼン、スマートファクトリー化などの話が多い。そういったトータル提案では経営陣の理解が重要になる」と話した。 (2020年2月10日号掲載)

2020年11月24日

コロナ、石油温水暖房ボイラー

 コロナ(小林一芳社長)は、高効率タイプの石油温水暖房専用ボイラー「エコフィール」全6機種(屋内設置型3機種、屋外設置型3タイプ)をモデルチェンジ。ガス化タイプの石油温水暖房専用ボイラー「UHB?G170H」(屋内設置型・17・4kWクラス)の新機種を2020年4月より発売する。 いずれも「10年バックアップタイマー」を標準搭載しており、オフシーズンに電源を抜いても10年間、時刻設定や温度設定を記憶しているため、「暖房シーズンに再び使い始める際の再設定が不要」(同社)という。排熱を再利用することで、エネルギー消費効率を92%まで高め、CO2排出量も約3割削減した。また従来1年だった保証期間も5年へと大幅に延長している。 新機種の「UHB?G170H」はコンパクト設計に加え、左側面と背面に配管口を設定したことで、省スペースへの対応や施工性を向上した。さらに運転音は、「最大燃焼時でも35dBと図書館内より静か。深夜でも気にせずお使い頂ける」(同社)。「エコフィール」6機種は30万円から、新機種「UHB?G170H」は28万円(いずれも消費税・工事費別)。 (2020年2月10日号掲載)

(株)コロナ

2020年11月24日

タカラスタンダード、中級キッチンを一新

 タカラスタンダード(大阪市城東区鴫野東1-2-1、TEL.0120-557-910)はホーローキッチンの新ブランド「トレーシア」を2月25日に全国約170カ所のショールームで発売する。従来の中級価格帯シリーズを一新し、新プランやリフォーム対応力を備える。 長く愛せる「たからもの(treasure)」のようなキッチンになってほしいとの想いから命名。扉だけでなくキャビネットの側面や内側、引出しの底や底の裏などにもホーロー(鉄のベースにガラス質を約850℃で焼き付けた素材)を採用した。希望小売価格は間口255cmのシンプルプランで46万2000円から。年間販売目標3万セット。 (2020年2月10日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2020年11月24日

三菱電機、3次元ファイバレーザ加工機

 三菱電機は、3次元ファイバレーザ加工機のフラッグシップ機「FVシリーズ」2機種を1月28日に発売した。 新機種は構造から新たに見直し。加工機の両サイドへの高剛性リニアガイドと高剛性クロスレールの設置による両持ちガントリー構造とし、高速移動に伴う振動を抑制。高速・高精度の加工を実現する。 新型加工ヘッドは、高速加工が可能な一点指向加工ヘッドを改良。「ワークへの高速追従、ヘッドをコンパクト化し、マグネット式ダメージ軽減機能を搭載したことにより、加工ヘッドとワークが衝突した際のマシンダウンタイムを大幅に軽減する」(同社)。 新開発の「3D高速制御」は加工軌跡の指示点を削減し、高速かつ無駄のないスムーズな加工を行う。さらに開始点へのアプローチ動作において、開始点を予測して加工指令を発令することで指令待ち時間を減らした。また、制御装置への経路編集ソフトウエア搭載により、段取り時間も大幅に削減するなど、生産性向上に寄与する。 レーザー出力2kWタイプの「F20」と4kWタイプ「F40」のラインナップ。 (2020年2月10日号掲載)

2020年11月24日

三協立山、シンプルなサイクルポート

 三協立山(富山県高岡市早川70、TEL.0766-20-2264)の三協アルミ社はシンプルなアルミ製屋根のサイクルポート「リンリンスラッシュ」を12月2日に発売した。ねじが11種類あった従来品から3種類に減らして施工性を高めた。 フラット屋根のオープン、風雨の吹き込みを軽減できるクローズ、敷地を有効活用できるY合掌(=写真、間口17mで129万4800円)の3タイプを用意。積雪20cm仕様(耐荷重600N/?u、耐風圧34m/s)と積雪30cm仕様(900N/?u、36m/s)から選べる。車止め、落ち葉よけネット、サイクルラックなどのオプションも。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

クリナップ、システムバスをモデルチェンジ

 クリナップ(東京都荒川区西日暮里6-22-22、TEL.03-3894-4771)は、システムバスルーム「アクリアバス」(=写真)を4年ぶりにモデルチェンジし、2月3日に発売する。 回転機構によりシェルフを外さずに水きり・フラットスタイルに変えられる「サポートバー&シェルフ」を採用。水切りスタイルは、ボトル類の底面にヌメリが発生しにくく、キレイな状態を保てる。フラットスタイルは棚形状で、様々な形やサイズの物を置くのに便利」(同社)。 横組みパネルを最大限に活かした腰壁カラーを追加し、デザイン性を強化した。下段の腰壁部分の色と上中段の組み合わせにより、様々なインテリアテイストの実現が可能だ。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

三菱マテリアル、アルミニウム合金加工用カッタ

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、アルミニウム合金加工用カッタAXDシリーズ「AXD4000A」(=写真)を発売した。同シリーズは2本のねじでインサートを工具本体に固定することで、高速回転時に発生するねじの緩みやインサートの飛散を防止するほか、独自のねじれ刃の採用などにより高精度な加工を実現できる多機能用カッタだ。「工作機械の高出力化に対応すべく、最高許容回転速度3万4000min?1までの使用が可能なAXD4000Aを開発した」(同社)。 工具本体の剛性を上げることにより、切削負荷および遠心力に対する応力を緩和。最適なチップポケット形状により、切りくず排出量M.R.R.1万?/minを実現した。 切削径50mm インサートコーナR0.4?R3.2と切削径50mm R4.0~R5.0の2アイテムをラインナップ。標準価格は税抜8万4200円。 (2020年1月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

ブラザー工業、刈谷に新展示棟8月に竣工

 ブラザー工業は刈谷工場敷地内(愛知県刈谷市)にショールームを建設している。約10億5千万円の建設費を投じ、延べ床面積約2500平方メートルの2階建てとなる。昨夏着工し、8月に竣工する予定。 第4工場内にある現在のショールームには取り扱う小型のマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」全機種を展示することが難しかったが、独立した新棟は従来の2倍の面積をもちそれが可能になる。周辺機器やソリューション提案を展示することもでき、約100人収容可能なセミナールームも新設する。同社は「プライベートショーをはじめ今まで以上に大規模なイベントなども開催できるようになる。年初にオープニングセレモニーを開ければ」と言う。 (2020年1月25日号掲載)

ブラザー工業(株)

2020年11月24日

CGS、高精度3軸CAMをオプションで新設

 C&Gシステムズ(塩田聖一社長)は、金型向け2次元・3次元融合型CAD/CAMシステム「EXCESS?HYBRID?U(エクセスハイブリッドツー)」の新バージョン「V5.1」を2月にリリースする。 新機能を37項目追加搭載した。図面作成、金型設計、モデリングに関する各種支援機能やCAMの新機能などがそう。そのなかで縮尺や用紙サイズが異なる図面を同一CADドキュメント内に作成できる「フレーム機能」において、メインフレームに作図した組図とサブフレームの部品図を連動させ、修正した形状要素が相互に反映する機能も持った。これにより図面修正にかかる工数やミスを減らせる。また、ばね部品の「ばね線図」において、所定のたわみ位置でのばね荷重値を算出し、素早く「ばね線図」を作成する機能も持たせた。 加えて新しく目玉になるのが、マシニングセンタ用のオプションとして加えた3軸CAM機能。 これは、高精度金型加工で定評がある同社3次元CAMシステム(商品名キャムツール)のエンジンを使用した3軸CAMで、3次元の形状認識を可能にし、これまでの2軸加工(穴あけ、ポケット加工等)に加え、3次元パスが混在した加工データを短時間で作成できる。当面(初版)は、荒取り用の2つの加工モードと、仕上げ用の3つの加工モードの構成とする。 製品価格は、最小モジュール構成で60万円から。CAMオプションはベースの2軸CAMが90万円、3軸荒取り用60万円、3軸仕上げ用100万円。いずれも税別、保守料別。モジュール構成により変動する。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日