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ダッソー・システムズ、ソリッドワークス新版リリース

 ダッソー・システムズは設計用3Dソフトウェア「ソリッドワークス」の新版「ソリッドワークス2020」の国内提供を11月1日より開始した。 新版は中小企業向けにカスタマイズされた「3Dエクスペリエンスドットワークス」との連携を深化。ものづくり全体のプロセスを支える機能の強化や、仕様変更に素早く対応する柔軟性の向上、全体の作業効率アップなど設計から製造までの最適化を可能にする。 旧版からの機能強化として、作図のディティリングモードとグラフィックスの高速化を実現。「新しいディティリングモードでは数秒で画面を開くことができ、図面内での注釈の追加や編集が行える。大規模アセンブリの図面など、複数のシートや膨大なリソースで構成される図面に、ちょっとした修正を加えたい時などに役立つ」(同社)。 さらに、同じアセンブリ内において、同一部品を異なる条件で表示させる新機能「フレキシブル構成部品」を追加した。同社では「例えば、同じアセンブリ内で同じバネを2回使用する際に、異なる2つの条件を表示できるようにした。バネや蛇腹、蝶番、Oリングなど柔軟性があり条件変更の可能な部品が対象となる」と、多様な設計に応用できるという。参考価格はスタンダード版で98万5000円(税別)から。 ダッソー・システムズ ソリッドワークス社のジャン・パオロ・バッシCEOは11月8日に都内で開催した年次イベントにおいて、「ドットワークスとの連携強化により、ソリッドワークス新版ユーザーは3Dエクスペリエンス内のデルミアワークス(製造工程)、シムリアワークス(シミュレーション)、エノビアワークス(プランニング)といった各種ソリューションの機能を有効活用できるようになる」と、製造プラットフォームとしての導入を訴求した。 (2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

LIXIL、戸建て用引き戸「エルムーブ2」

 LIXILはTOSTEMブランドの新製品となる玄関用引き戸「エルムーブ2」、「エルムーブ2防火戸」を2020年1月より発売する。 「住まいはもっと、心地良くなれる」をコンセプトに開発された「エルムーブ2」は、戸建て住宅用の玄関引き戸。手動開閉モデルはオープンアシスト機構を採用し、従来型より開けはじめの力を約4割軽減する。また、自動開閉モデルは「業界で唯一」というリニアモーターを内部に採用。「扉を自由に開閉できるだけではなく、一般的なモーター駆動と違い、通電されていないときでも通常の引き戸と変わらない力で開閉できるので、停電時でも安心してお使い頂ける」(同社)という。 同社では2009年より玄関引き戸「エルムーブ」シリーズを発売しているが、使い勝手の良さから販売量はここ10年で約2倍に増加している。「玄関前が通りに面していたり、駐車スペースになっているような住居でも、引き戸なら玄関前のスペースを確保しやすい。また扉を開けたままにしやすいので、ベビーカーや車いすユーザーからも支持されている」(同社サッシ・ドア事業部田村光宏部長) 230通りのデザイン、カラーバリエーションを用意し様々な住宅スタイルに対応。住み手の生活スタイルに合わせた便利機能や防犯機能等、様々なオプションも用意した。また、施工性とメンテナンス性を高め「プロユーザーの設置や建付調整の手間を軽減した」(同社)。 (2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

ZMP、倉庫の完全自動化へ

 自動運転車や自律型AGVの開発を行うロボットベンチャー・ZMP(谷口恒社長)は11月、都内で無人フォークリフト「キャリロフォーク」を発表した。 自社の自動運転技術をドイツ製電動フォークリフトに搭載。周辺の障害物を監視しながら、進行方向周囲の障害物に反応して停止、障害物が取り除かれたら自動再スタートするなどの機能を有する。現場への導入も、作業エリアの事前マッピングと簡単なセットアップにより数日程度で運用できるようになるという。 「特にフォークリフトによる荷物や部品の棚への出し入れや運搬業は、技能講習や十分な実務経験が必要で、その人員確保は年々難しくなってきている。またフォークリフトは人が直接作業するエリアで協働するケースも多く、熟練者であっても事故が少なくないという課題もある。そこで弊社では、フォークリフト作業の安全かつ効率的な自動化を実現した」(同社キャリロ事業部・笠置泰孝部長) 当日は同社の可搬重量600キロタイプの自動運転AGV「キャリロADプラス」との連携による、倉庫内パレット搬送の無人化デモンストレーションを披露。ラックからパレットの積み下ろしを行い、AGVに搬送させてみせた。 キャリロフォークの可搬重量は最大1.6トン。移動精度は±10ミリ。稼働時間は8時間となっている。本体は5年リース月額28万2000円(税別/買取も対応)。 (2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

安川電機、協働ロボなど3機種連続投入

 安川電機(小笠原浩社長)は、安全柵が不要な協働ロボットの新製品2機種と、防爆仕様のハンドリングロボット1機種を、去る11月最終週に連続して発売した。 協働ロボットは、可搬質量を従来モデルの倍に向上させ、協働ロボットの適応領域を広げた防じん・防滴仕様タイプが一つ。もう1機種は、食品製造ラインでの使用を念頭に、塗装片の混入リスクを排除するなど安全性と衛生面に徹底配慮したタイプを販売開始。同時に、塗装エリア内での使用に対応した防爆仕様のハンドリングロボットも上市した。 このうち防じん・防滴仕様の協働ロボットは、今年7月に発売した従来モデルの進化版的タイプ。従来モデル同様、ちりやほこり、液体の混入などが懸念される苛酷環境に対応しつつ、可搬質量を倍の20?`に向上させた。これにより「大型ワークや複数ワークの同時搬送といった工程にロボットを活用できる」(同社)。自動車・機械関連部品の搬送・組立、工作機械へのワーク投入、食品搬送、薬品や化粧品などの搬送と、広い用途を見込む。 食品仕様の協働ロボットは、ロボット本体の表面に特殊なメッキ処理を施し、ロボットの塗装片の混入を排除する一方、ロボットで使う潤滑剤に食品グリースを採用。ロボット全体の洗浄も可能で、衛生的な食品製造ラインに貢献する。食品製造工程での搬送や食材のもりつけほか薬品・化粧品の搬送などをターゲットにする。 2機種の協働ロボットはともに全軸においてIP67(じんあいは侵入せず、一時的な水没に対して保護できる)を実現。制限値を超える力を検出して自動停止する機能や、挟み込みを防ぐ形状の採用なども特徴。従来のティーチング以外に、ロボットアームを直接手で掴んで自由に操作し、任意の動作を教授できるダイレクトティーチング機能も備える。 一方で防爆仕様のハンドリングロボットは可搬質量を45キロに高め、移載可能なワークを広げた。最大リーチ2850?_の設計で動作範囲を広くしており、ワークとの接近性がよく「設備の省スペース化に貢献できる」(同社)。床置き、棚置き、壁掛け、天つりとさまざまな設置が可能。塗装エリア内でのワーク移載、塗料・溶剤などの投入作業に好適。 3つの新機種とも価格はオープン設定。(2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

岡本工作機械、研削の自動化等新機能が続々

 岡本工作機械製作所は10月26日に閉幕したメカトロテックジャパン(ポートメッセなごや)で研削の自動化や機上計測の進化を披露した。 注目を集めたのは全自動研削システム「SELF」の第4世代だ。ワークを自動計測して等高線データに処理する「マップ研削」機能を搭載。高い部分から効率よく研削していくことで無駄な空走距離を大幅に無くし、研削時間を大幅短縮できる。 より簡単な自動化オプション機能としては、汎用研削盤(SA1シリーズ)の新オプションも披露した。タッチプローブ等を搭載して平面度の測定と追い込み加工を自動化できるようにしたものだ。 そのほかの新発表のオプション機能としては、ヘキサゴンの測定プログラムを活用し、研削盤で真直度や真円度、平面度、円筒度などの各種3次元幾何公差の測定(タッチプローブ)を可能にした独自ソフト「OKAMOTO NCゲージ」も目立った。超精密タイプUPGシリーズのオプション機能で、測定精度は±3ミクロン。基本的な測定コマンドがあらかじめプログラミングされており、ビジュアルナビによる指示で簡単に操作できる。 同社では「研削盤の機上で幾何公差まで測れる機能を搭載したのは当社が初。従来の3次元測定機にのせられなかった大型ワークの平面度測定のほか、金型の穴直径やピッチの測定など、新たなニーズを開拓したい」という。 (2019年12月10日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2020年11月24日

オークマ、金型など大物用横形MC

 オークマはテーブルサイズ1600×800ミリの大型立形マシニングセンタ「MB-80V」を発売した。グローバル需要の拡大が見込まれる半導体製造装置や大型金型向けに開発した。AI技術を採用し、自動化・無人化に向けた「止まらない機械を志向した」機種として提案する。 立形MC「MB-Vシリーズ」の最上位機種として、従来機比で加工エリアを54%拡大した。省スペース設計で設置面積に対する加工範囲を最大化し、面積生産性は27%向上している。主軸の最高回転速度(毎分)は、40番主軸で1万5千回転、50番主軸で1万2千回転に設計した。 50番コロ軸受を採用したことで、荒加工から仕上げ加工まで対応可能に。重切削も売りにしており、フライスによる切削量を従来機比33%増の毎分669立方センチメートル(被削材=45C材)まで増やした。 AI技術で主軸軸受やボールねじの異常有無を判断。異常の部位を特定し、傾向を見える化することで計画的なメンテナンスから機械の停止を未然に防止する。同社によれば「誰でも簡単に短時間で診断が可能」「診断に必要な計測器やスキルは不要」という。 5万台以上の搭載実績がある熱変位制御技術「サーモフレンドリーコンセプト」も採用した。温度変化8℃における経時寸法変化を8マイクロメートル(実績値)に抑えた。NC制御技術「Hyper-Surface」で金型仕上げ加工面品位の向上と加工時間短縮を両立させる。 大型部品の自動化に対応するために、切粉を堆積させない機内カバー垂直構造を取り入れ、クロスレールシャワー洗浄でワークやテーブル上の切粉を一掃させる。テーブル前後には機内ヒンジ式コンベヤを設置した。 (2019年12月10日号掲載)

オークマ(株)

2020年11月24日

オーエスジー、「Aブランド」に高硬度用ボールエンドミル

 オーエスジーは「Aブランド」に高硬度鋼用ボールエンドミルを追加した。今秋発売したのは高能率型4刃「AE-BM-H」と高精度仕上げ用2刃「AE-BD-H」。両製品とも高いボールR精度で、表面には高硬度鋼向けの新コーティングを施した。荒から中仕上げまで対応する「AE-BM-H」は強いスパイラルカーブ形状が特徴。切削抵抗を減らし、安定した長寿命加工を可能にした。先端部の中心部は2枚刃仕様で、平坦部の加工でもむしれを抑制。中心部も2枚刃にすることでチップポケットを確保し、切りくずの詰まりを抑えた。 一方の「AE-BD-H」は、可変ネガスパイラルギャッシュを採用した。先端部は強ネガでチッピングを抑制。外周へ向かうにつれて弱ネガで切れ味を確保しつつ、弱ねじれとの組み合わせで耐チッピング性を高めた。中心部を厚くすることでボール先端のつぶれやチッピングを抑えたのも特徴に挙げている。 (2019年12月10日号掲載)

オーエスジー(株)

2020年11月24日

サーマル、全自動熱処理装置「SAM型」

 サーマルは11月7日、大田区産業プラザで開催された電気を利用した高度な加熱・冷却技術を提案する「エレクトロヒートシンポジウム」(主催:〔一社〕日本エレクトロヒートセンター)に出展。自社の熱処理装置をアピールした。 全自動熱処理装置「SAM型」は油冷鋼、空冷鋼、ハイス鋼の熱処理を1台で行える。冷却機能は油冷とガス冷の二通りで、全自動制御により品質の一定化を実現した。「処理はプログラムに従って行われるので、誰でも高品質の熱処理が可能。加熱中は窒素ガスを使用し、酸化や脱炭も抑制できる。また、省エネに寄与するマッフルレス方式を採用しており、メンテナンスコストも安上がり。様々な鋼材の熱処理を1台で済ませられるので、省スペースにも?がる」(同社・大浜聖取締役)。 機械構造用鋼(炭素鋼、合金鋼)や工具鋼(冷間金型鋼、熱間金型鋼、プラスチック金型鋼)それぞれに対応し、「多品種少量部品の無酸化焼き入れに最適」(大浜取締役)という。 (2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

3M、ロボット研磨ラボ開設

 スリーエムジャパン(スティーブン・ヴァンダーロウ社長)は11月13日、同社相模原事業所内に「3Mロボット研磨ラボ」を開設し、報道向け内覧会と記者会見を行った。スリーエムは研磨材ビジネスを祖業として100年超の歴史を持ち、5000種以上の研磨材を取り扱う。その知見と技術を生かし、研磨ラボではロボットメーカーやSIerと協力しながら研磨工程の自動化・ロボット化を支援する。 ラボには70?`可搬の多関節ロボット(ファナック製)などを用いた研磨ロボットシステムのほか、測定機器などを設置。最適な研磨工法(研磨材/工具/加工条件)を提案するとともに、SIerがエンドユーザーの非研磨物を持ち込んでロボットシステムの検証も行える。基本利用料は無償で、加工費は実費のみ。内覧会では大型鋳物(12?`)の研磨工程のロボット化を2パターンで実演した。?@ロボットが研磨ツールを把持して湯口を除去した後、ワークを把持してベルト研磨機で仕上げる、?Aベルト研磨機を用いた1工程のみで、湯口除去と仕上げの2工程を完結させ、大幅な時間短縮を可能にする?というものだ。後者ではシャープなエッジを常に維持できる精密成型砥粒「CUBITRON?U」を活用。研磨荷重の変動など数値化した加工条件もユーザーに提供でき、品質の安定化に貢献できるという。 同社研磨材製品事業部の日西勝事業部長は「研磨作業は熟練者の経験と勘への依存度が高く、高齢化や若手の3K作業敬遠などで自動化ニーズが高い。ラボ開設によりロボット+研磨のソリューション開発を加速させ、当社研磨材の売上高を2021年に18年比5倍にまで引き上げたい」と中長期ビジョンを語った。 ■コラボで高付加価値化 会見ではトークセッションで研磨ラボへの期待も伝えた。FA・ロボットシステムインテグレータ協会の久保田和雄会長(三明機工社長)は「ロボット1台で1・5人分、2人分にもあたる付加価値の高いシステムを提供するには、消耗品や周辺機器の知識が重要。ユーザーの求める最適解に素早く到達するためにも、研磨材メーカーの知見に期待が大きい」と話す。東京大学名誉教授の佐藤知正氏(SIer協会参与)は「SIerの持つロボットを使いこなすノウハウと、材料やソフト・ハードの科学的知見が統合されれば、大きな新ビジネスを創出できる」と期待を寄せた。また、ファナック・ロボット事業本部ロボットシステム本部の大塚和久本部長は「活発な意見交換と検証により、ユーザーの不安を払しょくして研磨分野のロボット化を推進したい」と話した。 (2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

ユニバーサルロボット、ロボ移動の自動化実現

 ユニバーサルロボット(UR)は11月26日、記者発表会を行いDCバッテリ駆動の協働ロボット「OEM DC Model UR3e/5e/10e/16e」4機種を日本初披露した。 今回リリースされたOEMシリーズ4機種はそれぞれ可搬重量3?`、5?`、10?`、16?`タイプ。24~48ボルトのDCバッテリで駆動する。同社日本法人の山根剛ゼネラルマネージャーは「弊社の協働ロボットは複数の工程で柔軟に活用できるのが特徴。それゆえ台車に載せて工程間を移動させて使用する事例が多く見られる。そこでロボットをバッテリ駆動にし、AGV(無人搬送車)やAMR(自律型無人搬送車)に搭載することで、工程間の移動も自動化できるようになる」と開発の背景を語った。 OEMシリーズはティーチペンダントを無くし(オプション選択可)、コントローラ内蔵ボックスからコントローラへと変更。小型・軽量化を実現している。発表会ではUR同様、米テラダイン傘下のモバイルインダストリアルロボット社のAMR「MiR」にUR16eを搭載したデモンストレーションをUR代理店のカンタム・ウシタカが実施。AMRのバッテリからロボットへ電源供給が可能なことをアピールした。 「この組み合わせの場合、ロボットとAMR双方の稼働時間が短くなるが、長時間の稼動を想定する場合はロボット用のバッテリをAMRに搭載するダブルバッテリー仕様で対応が可能」(カ社・松井重憲統括部長) 価格は「従来のAC電源タイプのeシリーズとほぼ同じくらい」(UR・山根GM)という。 (2019年12月10日号掲載)

2020年11月24日

ヤマザキマザック、自動加工ライン併設の博物館開業

 世界的にも珍しい、工作機械に特化した博物館の誕生だ。 ヤマザキマザックは11月2日、「ヤマザキマザック工作機械博物館」を岐阜県美濃加茂市にオープンした。「工作機械を広く一般の人々にも知ってもらいたい」との山崎照幸前会長(故人)が温めた構想を山崎智久現会長が引き継ぎ、創業100周年記念事業の中核として結実させた。 展示エリアが位置するのは、地表から約11mの地下空間。入り口付近に置かれた「ベルト掛け山崎旋盤」(1927年製造)をはじめ、国内外の工作機械が約80点、ズラリと並ぶ。そのうちの一部は、実際に動かせる「動態展示」だ。 同じフロアには、T型フォードや蒸気機関車「D51」など、工作機械と関わりの深い約120点の製品群も展示。18世紀から現在に至るまで、工作機械の歴史と果たしてきた役割を、一挙に振り返ることができる。 学ぶことができるのは、工作機械の歴史だけではない。施設の延べ床面積約1万平方?bのうち、展示エリアは5千平方?bほど。残りの半分は、IoTシステムやAGF(無人フォークリフト)、5台の多関節ロボットを活用した自動加工ラインだ。 館長を兼務する山崎智久会長は「工作機械の歴史だけでなく、現在の工作機械やIoTを用いた近未来のスマートファクトリーを同時に見学できる。工作機械と社会との関わりや、モノづくりの大切さをわかりやすく伝えることで、次世代の製造業を担う人材の育成に貢献できれば」と話す。 開館時間は10時~16時半で、月曜と年末年始は休館。入館料は大人500円、小中学生200円(学校からの団体予約の場合は無料)。 (2019年11月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2020年11月24日

パナソニック、バス・キッチン「Lクラス」シリーズ

 パナソニック ライフソリューションズ社は、システムバス、システムキッチン「Lクラス」シリーズをリニューアルし、2020年2月3日に発売する。 システムバスには新機能「リゾートバブル」を標準搭載する。身体の疲れが溜まりやすい部位を狙って、浴槽底面部に設置された噴出口から大きな泡を断続的に勢いよく噴出することで全身を刺激でき、短時間の入浴でもしっかりと身体を温めることができるという。新たな壁柄を追加し、最大1012通りの壁柄の組み合わせが可能だ。さらに、近年のマンションリフォーム需要の増加に伴い、新たにマンション用の5サイズを追加する。 システムキッチンには壁面収納「スライドイン家電収納」をオプションとして新たに追加する。来客時などの必要な場合にガラス扉を閉め、調理家電などをしまえるほか、「開けたまま使用する際の使いやすさ、美しさにもこだわった」(同社)。本体収納にはフライパンなどを立ててしまえる「スタンドイン収納」を標準搭載。調理器具を重ねずにしまえるため、出し入れが楽に行える。新たな素材、色柄のカウンター計6種を追加。カウンターと同素材のダイニングテーブルもオプションで発売、「キッチンとのコーディネートが可能」。扉柄にはグレイッシュカラーなど24種を追加する。 希望小売価格(税抜)は、システムバス戸建住宅用9サイズ(1616サイズ)約153万円~、システムキッチンI型プラン間口(2550ミリ)約101万円~。 (2019年11月25日号掲載)

2020年11月24日

ダイトー、環境&肌に優しい高洗浄力の業務用洗剤

 業務用石鹸・洗剤を幅広く取り扱うダイトー(東京都江戸川区・TEL.03-5243-7361)が、環境対策を考える様々な現場に提案しているのが、旭化成アドバンスの新製品「エコサーフ?V」だ。 環境に配慮した生分解性プラスチックを採用したスクラブと、分解性が高く排水時の環境負荷を抑えた洗浄成分ながら、洗浄力は従来品の「エコサーフ?U」をはるかに上回る。「少ない量でもスクラブが皮膚の溝に入り込んで汚れを?き出し、新配合の界面活性剤が汚れを乳化・可溶化して除去する」(ダイトー業務部・藤井明氏)。 皮膚への刺激が少ない化粧品グレードに加えて、植物性天然保湿剤を配合しており、洗浄後もしっとり感が長続きする。また、一回当たりの使用コストも低減し、経済性にも優れる。 「エンジンオイルやシリコングリースなど粘度の高いしつこい汚れもすっきり落とせる。印刷工場やガソリンスタンド、建設現場などで好評。サンプル希望の方は是非連絡して頂きたい」(藤井氏)。 手軽に使えるポンプ付きボトル(内容量1.4キログラム/12本入り)、多人数で使える常設用ボックス(10キログラム入り)、お得な詰め替え用(1.2キロパック、16キロ詰替缶、18キロ詰替ボックス)のラインナップを用意している。 (2019年11月25日号掲載)

2020年11月24日

クリナップ、飛騨産業とコラボ

 クリナップ(竹内宏社長)は、家具メーカーの飛騨産業(岡田贊三社長)とコラボレーションして開発したキッチンテーブル「HIROMA」を12月より飛騨産業の店舗でテスト販売を開始する。発売に先駆け、東京・六本木、表参道で開催されたデザイン&アートフェスティバル「デザイナートトーキョー2019」に出展し、飛騨産業の店舗であるHIDAミッドタウン店にて11月4日まで展示した。 近年、共働き世帯を中心に家事を省力化する家庭や単身世帯が多くなったことや、住宅・LDK空間のコンパクト化を受け、「L・D・Kの要素と機能を分け、合理的に再構築した。キッチンの要素を極力シンプルにすることで、近年の生活スタイルの変化に合わせた新しい暮らし方を提案する」(クリナップ)。 見た目はシンクがついているダイニングテーブル。調理をするときは、卓上IHコンロをテーブル部分に出すことで、キッチンの機能が拡張する仕組みだ(IHコンロ据え付きタイプもあり)。シンク下部に納まるサイズのワゴンには、IHコンロや鍋、ボールなどの調理道具を収納可能だ。「本格家具などによく用いられる天然木(ホワイトオーク)を採用し、シンプルで飽きのこないデザイン。通常時はシンク上部に黒いトッププレート(オプション)を被せてシンク内を隠すことができ、空間に馴染む」。 価格はキッチン3点セット57万9千円、ダイニング5点セット40万6千円(全て税抜)。 (2019年11月25日号掲載)

2020年11月24日

オークマ、ロボットシステム拡充

 オークマは、NC装置で操作できるロボットシステム「ROIDシリーズ」のラインナップを拡充した。11月15日までの3日間、本社工場で隔年開催している展示会では体験コーナーを設け、アームの経路生成からパルスハンドルによる微調整まで専用スキルなしで扱える手軽さを説明した。 工作機械の加工室内にロボットを組み込んだ「ARMROID」は、ワーク着脱からビビリ抑制、切粉除去、機内清掃までできるのが特徴。シャフトに加えて、フランジ形状のワークも対応可能とした。今回、新型ロボットも開発。可搬重量を従来機比2倍の10キログラムに、ワーク寸法も直径80×長さ480ミリ(シャフト)まで引き上げた。 ターニングセンタに加えて、複合加工機「MULTUS B250?U」との組み合わせもスタートさせた。複合加工機との完全融合は世界で初めてという。直径150×厚み30ミリのフランジワークを50個保管できるストッカも用意したことで、5時間程度の自動連続運転を可能にした。スタッフによれば、新工場「Dream Site3」(岐阜県可児市)で直径140ミリの丸棒切断材からの全加工を実証試験したところ、20時間の無人運転、機械前作業の65%削減ができたという。 ワーク搬送に特化したロボットセル「STANDROID」は、対象製品を2機種から立形マシニングセンタ「GENOS M560?V」などの7機種に拡充した。周辺機器も充実させており、表裏2工程の自動化対応が可能なワーク反転、NGシュート、品質チェック、刻印マーカをメニューに揃えた。 体験コーナーでは、来場者がNC装置内のロボット操作ツール「ROID Navi」とパルスハンドルを操作。ガイダンスに従って始点と終点を入力すれば、「ぶつからない最適動作経路を自動生成できる」点を体験した。 マーケティング室の前川久好室長は、「ロボットによる自動化提案が増えるなかで独自性を出していく必要がある。工作機械と同じ操作感覚で導入へのハードルを下げたい」と話していた。 (2019年11月25日号掲載)

オークマ(株)

2020年11月24日

ヤマハ発動機、小型スカラロボ

 ヤマハ発動機(ロボティクス事業部)は小型スカラロボットの新製品「YK400XE」を発売。従来モデル(YK400XR)から販売価格を据え置いたまま、性能を高めており、同社では「ハイコストパフォーマンスモデル。お求め安い価格で生産現場の高効率化、省人化、品質安定を可能にする」としている。 まずアーム構造の見直しによる振動低減と、モーションの最適化によって標準サイクルタイムを従来モデル比約10%短縮させ、生産性を高めた。同時に剛性アップを図って、可搬質量を従来比1・4倍(最大4?`グラム)に向上させた。 多機能コントローラ(RCX340)との組み合わせだと軌跡精度もより向上し、「精密組立やシーリング動作に最適」(同社)とする。 旧機種YK400XRと取り付け位置を完全一致させたこともポイントの一つ。このため生産性アップを求めるユーザーが「従来機から簡単に置き換えて使用できる」。 価格は79万8000円(税別)。 (2019年11月25日号掲載)

2020年11月24日

シチズンマシナリー、中国工場を移転・拡張

 シチズンマシナリー(中島圭一社長)は、中国山東省にある重要製造拠点の一つ、西鉄城(中国)精密机械有限公司(CITIZEN (CHINA) PRECISION MACHINERY CO., LTD.)を拡張のため移転し、新工場を建設する。 新工場は現工場から車で5分の距離にあり、2021年2月竣工予定。延床面積は現工場の約3倍(3万4200平方m)、生産能力は現在の倍増となる月産最大350台を予定している。生産工程の自動化を推進するほか、工程進捗や設備稼働状況を可視化するシステムを導入し、スマート化による生産性向上も進める。ショールームも従来の倍のスペースとなり、テストカットなどのサービスを充実させる。 同社では「新工場の建設に合わせて、対象加工径が1~42ミリという幅広い商品ラインアップや、独自の加工技術、IoTソリューションなどの特長を訴求して、販売の拡大を目指す」としている。そのほか、従業員の福利厚生向けに、工場敷地内にスポーツジムやバスケットコートを設置。2棟の社員寮建設など、従業員が働きやすい環境も整える。 中国市場は足元で低迷が続いているが、同社では「中長期的に拡大が見込まれる市場」とみる。「人件費の上昇で自動化や省人化対応が求められ、付加価値の高い日本メーカーの工作機械へのニーズは高まっている。また、中国政府は製造業の高度化を目指しており、大手企業の大口案件の増加も見込まれる」(同社)。 (2019年11月25日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2020年11月24日

ソディック、新開発の放電制御やAI活用

 ソディックはリニアモータ駆動の精密形彫り放電加工機「AL40G/AL60G」を11月1日に発売した。 新型NC装置「SP電源」の搭載により、新開発の各種放電制御・放電回路を活用でき、荒・中・仕上げの全ての放電加工領域で加工精度・速度・品質向上を実現した。自社製リニアモータ搭載の3軸(XYZ)を通信速度・処理速度の高いSP電源で駆動することにより、サーボ応答性が従来比2倍以上に向上し、高精度の空間位置決めも可能にしている。なお、SP電源は超微細向け形彫り放電加工機「AP30L」向けに開発した独自技術であり、「AP30Lの約2倍のストロークの中型機種(AL60G)にまで、SP電源採用のメリットが広がった」(同社)とする。 また、新製品では温度変化による影響を最小限に抑える精密補正機能「TH COM(Thermal Commit)」も搭載した。設置場所の温度環境が変化したり、高速駆動した際にも熱変位量を従来機と比較して約2分の1に抑えられる機能であり、同社によると「おおよそ±3℃レベルの設置環境でも高い加工精度を維持できる。長時間連続運転時も加工精度を安定させやすく、自動化ニーズに対応しやすい」と言う。 さらに、AI条件アドバイザ「LN Pro AI(LN Professional AI)」を標準装備。従来機に比べて加工速度2割向上を実現するなど、初心者でも加工性能を最大限引き出す条件設定が可能になった。 各軸移動距離、標準価格、生産目標台数はAL40GがX400×Y300×Z270?_、税抜1600万円~、年間300台。AL60Gが同600×420×370?_、税抜1850万円~、年間200台。主なターゲットはスマホやタブレット端末、精密自動車部品向けの精密金型、精密部品加工など。 (2019年11月25日号掲載)

2020年11月24日

日進工具、小径工具に不等分割

 日進工具は新製品の無限コーティングプレミアムSUS用高能率「Z」エンドミルをメカトロテックジャパン(ポートメッセなごや)で披露し、11月に発売した。 共振現象を抑える不等分割・不等リードの採用により、びびり振動を抑制。ステンレス・鋼・チタンなどの難削材加工時の面質向上と工具寿命の飛躍的な向上を実現できる。また、刃部先端付近は大きなチップポケットを採用して切り屑排出性を高めつつ、後端付近は浅溝にしており、φ1~6ミリの小径工具でも高い剛性を確保した。底刃においても親刃と子刃に段差を設け、ドリリング時の切りくず形状をコントロールすることに成功している。さらに耐酸化温度が1300℃のコーティングプレミアムを施すことで、より安定した工具寿命を実現した。 同社では「小径の不等分割・不等リード工具はこれまで効果が出にくいと思われてきたが、難削材加工の概念を大きく変える画期的な製品に仕上がった。加工硬化によって折れやすいステンレス鋼の加工でも、ドリリング・横引き加工ともに加工を大幅に効率化できる」と自信をみせた。自社テスト加工ではφ1ミリ工具のSUS304・深さ1ミリの溝加工において、他社製と比べて、折損までの加工時間を3倍以上に高めた。 「Z」エンドミルのラインアップは、スクエアエンドミル「MSUSZ440」全62サイズ、ロングネックタイプ「MSUSZ440?LN」全33サイズ。 (2019年11月25日号掲載)

日進工具(株)

2020年11月24日

昭栄産業がSTF開催

 機械・工具の専門商社である昭栄産業(平澤利明社長)は11月8日から2日間、長岡支店(新潟県長岡市)でプライベートショー「第39回STF昭栄テクニカルフェア」を開催した。 昨年12月に完成した長岡支店新社屋のお披露目も兼ねた記念回としての開催。「ものづくり現場での働き方改革」をテーマに掲げて工作機械、CAD・CAM、工具、測定機器などのメーカー8社が出品し、来場者は175社・334人だった。会場では、多段パレットシステムを搭載したヤマザキマザックの同時5軸立形マシニングセンタのほか、ZOLLERのツールプリセッター、5軸MC向けのワークグリッパ(北川鉄工所)、5軸・複合加工機むけの干渉チェックソフト(Aiソリューションズ)など5軸加工機をメインに据えた生産性向上の提案に注目が集まった。 同社では「景気が下を向き始めている時だからこそ、地域のユーザーに活力を見せて売っていくことが必要だ」と話し、地域のモノづくり活性化推進の意気をみせた。 (2019年11月25日号掲載)

2020年11月24日

サンドビック、突切り加工に丸ブレーカ

 サンドビック(コロマントカンパニー)は、突切り・溝入れ工具「CoroCut QD」に丸ブレーカを追加した。 3種類の材質を用意し、仕上げ、耐熱合金や鋳鉄の荒加工に対応。チップサイズは3、4、6、8ミリの4種類を取り揃えた。狭い溝における長い突き出し量でのならい加工のほか、外径ならい加工、非線形旋削加工や径方向底面全幅の溝入れに使用できる。 ユーザーのテスト事例では、スピンドル回転数290rpm、切削速度160?180m/分、送り速度0.3ミリ/rev、軸方向切込み2.7ミリの条件で42CrMo4合金鋼シャフトを切削。他社製品と比べ「工具寿命が2倍になり、切りくず処理もはるかに良好だった」という。 グローバル製品部長の アンジェリカ・ゴンザレス氏は、同製品の特長を「工具寿命の長さと高剛性チップシートによる切りくず排出性」と話す。「逃げ面、すくい面双方からの高精度クーラント供給により、高い加工安定性と切りくず処理を実現する。Y軸ブレードとともに使用できる点もメリット」(同社)。 (2019年11月10日号掲載)

サンドビック(株)

2020年11月24日

豊和工業、自動化対応チャック発売へ

 豊和工業は、産業用ロボットやローダで爪の交換が可能な自動化対応チャック「AJC(オートマチックジョーチェンジャー)」を2020年2月に発売する。12インチの先行受注を開始後、8インチ、10インチに順次拡充する予定だ。 多品種少量生産で多くの時間を費やしていた段取り替えを効率化する目的で開発した。旋盤の機外にストッカを用意することで、複数の爪に対応。「ストック数はフリー」で、既存設備への後付けもできるという。自動給油システムによる省メンテナンス化で、旋盤の長時間無人運転を可能にした。爪のカスタマイズが容易なクロスキータイプのソフトジョーを採用したこともポイントに挙げている。 10月下旬に開かれた「メカトロテックジャパン2019」では、同社のシステムインテグレータチームが構築したロボットシステムを使用し、爪交換、振れ精度確認、量産加工時のワーク脱着を実演した。 (2019年11月10日号掲載)

豊和工業(株)

2020年11月24日

ハタヤリミテッド、LEDフォールディングライト

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90、TEL.052-261-3821)は、用途に合わせて照射角度を自在に調整可能な「LEDフォールディングライト」を発売した。360度均一に照射したり、直下照明でピンポイントに照らしたりできる。240W高輝度LEDを使用。雨のなかでも安心して使える屋外防雨型で、汚れ防止のカバーが付いている。灯体の標準価格は12万円。エアーダンパー付三脚スタンドとのセットには、持ち運びに便利な収納ケースがついている。 (2019年11月10日号掲載)

(株)ハタヤリミテッド

2020年11月24日

ベッセル、電動ドライバーに高速4機種追加

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.0120-999-914)は10月2日、電動ドライバーシリーズのACタイプに高速仕様を4機種追加した。いずれも無負荷回転数を従来機比2倍に高め、作業効率を向上させたことが最大の特長。出力トルクは0.6~2.5N・m。差込対辺6.35mmのビットに対応する。通常のACタイプ「VE-5000(P)S」のほか、外部機器制御が可能な3種の出力信号(スタート・トルクアップ・逆転スイッチ)と1種の入力信号(電ドラ停止)線が付いた機種「VE-5000(P)SSOP」も発売。それぞれレバー始動式、プッシュ始動式を取り揃えている。標準価格は「VE-5000(P)S」が7万7700円、「VE-5000(P)SSOP」が9万800円(税別)。 (2019年11月10日号掲載)

(株)ベッセル

2020年11月24日