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安川電機、水平多関節スカラロボ2機種

 安川電機(小笠原浩社長)は、3C(コンピューター、家電製品、通信機器)や3品(食品、医療品、化粧品)市場が要求する高速サイクルタイムに対応した水平多関節スカラロボット2機種を製品化し、年末から販売活動をはじめている。 小型部品の組立、搬送、箱詰め、仕分け、検査といった工程に最適な仕様にした。最大リーチ400?_(可搬質量3?`グラム)と、同650ミリ(同6キログラム)のリーチの異なる2種類でニーズに応える。 製品特徴として、標準サイクルタイムを最大リーチ400ミリタイプで0.32秒、同650ミリタイプで0.29秒と「クラス最高レベルの動作性能を持たせた。高速かつ高精度な動作が可能」(同社)とする。価格はオープン。 同社では、市場で実績の垂直多関節小型ロボットや人協働ロボットなどにこの新機種を組み合わせ、多様化する一般産業分野のニーズ対応力を高める考え。「デジタルによって生産性の向上や止らないラインの実現を図るソリューションコンセプト(i3-Mechatronics)を提唱しているが、このスカラロボットの新たなラインアップにより、ソリューションコンセプトの提案力を強化する」としている。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

山善、国際ロボ展で多彩なロボット提案

 山善(長尾雄次社長)は昨年12月21日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された「2019国際ロボット展」に30小間(青梅展示ホール)の規模で出展。ロボ本体からハンド、ソフトなどの周辺機器まで複数メーカーの強みを「かけあわせる」商社ならではの機能を発揮し、金属加工からバリ取り、搬送、測定、洗浄など多彩なロボットソリューションを一堂に披露した。 ブース正面ではストーブリ製の多関節ロボット(TX200、最大可搬130キロ)とトライエンジニアリング製のスピンドルモータ(毎分1.5万回転)による「高品質切削加工ロボットシステム」のデモを実演して注目を集めた。トライエンジニアリングによると「ストーブリ製のロボは剛性が高い上に、繰返し位置決め精度が±0.06ミリと桁違いに良く、高精度加工をロボット化しやすい。ロボット走行軸などと組み合わせれば加工領域を拡大しやすく、大型ワークの部分加工などに向いている」という。 金属加工ではそのほかにも、工作機械の加工室内にロボットアームを搭載した「ARMROID」(オークマ)、小型マシニングセンタ用パレットローダーシステム「NEXSRT」(三和ロボティクス)などで省人化を提案した。 ■AIで不良を簡単識別 人協働ロボットの実演もブースの各所で実施した。ファナック製の協働ロボを用いたワーク外観検査の自動化デモでは、AIソフトウェア「Cassava」(キャッサバ)が外観画像を解析し、キズやサビ、着色不良、凹みなどあらゆる種類の不良を、まるで人の目視検査のように一度に検出できるシステムに注目が集まった。 ソフトは京都大学発のベンチャー「Anamorphosis Networks」が開発したもので、「輝度の調整も要らず、数百程度の良品データのみを学習させるだけ。様々な不良を99.8%以上の精度で識別できる」(菱光社)。さらに同デモではマグネスケール製の測長スケールをNKE製のチャックに取り付けた「チャックスケールユニット」をハンドに採用し、測長の自動化も同時にみせた。国家計量標準に対応した実測値として測長できるので、トレーサビリティの確保も可能だ。 テックマンロボットの協働ロボのデモでは、簡単操作を強調した。パソコンのアプリ感覚で初心者でも容易にティーチング可能。作業エリアの「TMランドマーク」を標準搭載のカメラで認識することにより、ワークが傾いたりした場合も位置ズレを自動補正して正確に掴めるという。デモでは、外部からの吸気が要らない電動バキュームグリッパー「VG10」(OnRobot)を用いて複数のボトルを吸着し、小さな箱にスムーズに移載してみせた。 また、ダイアディックシステムズのスマートロボットと電動ドライバー「delvo」(日東工器)のコラボによる小ねじのねじ締めの自動化、ロボット洗浄機(有光工業)へのワークの出し入れを自動化できる手押し台車搭載型の協働ロボ(安川電機、バイナス)などのデモも注目を集めた。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

リンナイ、泡数2?3倍のマイクロ泡バスユニット

 リンナイ(愛知県名古屋市中川区福住町2-26、TEL.052-361-8211)は「素晴らしい入浴体験」と「驚きのテクノロジー」をコンセプトにしたマイクロバブルバスユニットを4月21日に発売する。既設の給湯器と浴室の間に設置するタイプ(税別11万8000円)と、給湯器に内蔵したタイプ(45万円から)を用意。 従来製品に比べマイクロバブル数は約2倍、ナノサイズのバブル数は約2.7倍に増加。2倍以上の白さにつながり「今まで以上にやさしい気泡に包まれリラックスした入浴シーンをお届けする」とする。細かな泡は皮膚表面に付着した汚れを落としやすく、湯上り後に身体のぽかぽかした感じを持続するという。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

ダイヘン、ロボ用遠隔サービス開始

 ダイヘンは、ロボットの問題発生時にインターネット経由で状態把握や遠隔操作が可能な「リモートメンテナンスサービス」を開始した。利用前の契約やサービス料金は不要。スマートフォンやLTEルータを通じて同社サービスセンターに接続する。 新型ロボットコントローラ「FD19」に搭載したIoT機能を使用する。センターから現場のロボットを直接操作し、状況確認やパラメータ変更を可能にした。遠隔からロボットデータのバックアップもできるので、「センターにいながら詳細な調査が可能」(FAロボット事業部企画部)としている。 遠隔操作でソフトウェアをバージョンアップするサービスも盛り込んだ。顧客固有の溶接モード追加などがすぐにできるという。FD19にはウィルス対策ソフトを標準搭載。インターネット上の通信を暗号化し、盗聴などの情報漏えいを防止する。管理者が事前に登録した端末からのみクラウドにアクセスできるようにしており、第三者からの不正なアクセスを排除している。 (2020年1月25日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年11月24日

アマダ、ベンディングマシン日米で同時発売

 アマダ(磯部任社長)は、ベンディングマシン「HRB」シリーズを、日本と北米で発売した。「スキルや年齢、性別、国籍などにかかわらず、簡単に曲げ加工が可能なベンディングマシン。今後、グローバル市場へ順次展開していく」(同社)という。 NC装置の「AMNC 3i」に、加工プログラムを簡単に作成できる「LITEモード」を搭載した。「23言語に対応し、操作ナビゲーションにそって加工設定が直感的に行える」。 全自動金型交換装置を標準搭載した機種もラインナップした。金型選定と交換に加え、熟練技能を要するような複雑な金型レイアウトも自動化できる。ほか、曲げ角度を自動補正する接触式角度センサーや、材料の腰折れを防止し、作業者の負担軽減と安定加工のための追従装置などのオプション機能を後付けすることが可能だ。 「曲げ工程には、加工プログラム作成や適切な金型選定・交換、角度の精度補正など複雑な作業が多い。このような現場でボトルネックになっている課題を解決できる」(同社)と、自信を見せる。 「HRB?1303」の価格は税抜2076万円?。 (2020年1月25日号掲載)

(株)アマダマシナリー

2020年11月24日

フジ矢、黒金シリーズに28アイテム追加

 フジ矢(大阪府東大阪市)は、上質工具「黒金シリーズ」のラインナップを大幅に拡充した。新たに加えたのは、掴み面がフラットでボルト・ナットを傷つけずに掴める「パワーモンキープライヤー」(写真)や、アゴ部分を付け替えることでモンキーレンチとパイプレンチの2役をこなせる「パイレンモンキー グリップ付」など28アイテム。シリーズ全体で55アイテムを取り揃えた。 パワーモンキープライヤーはグリップを握ることでボルト・ナットを掴むため、開き幅を変えることなく連続した回しが可能。「掴み面が平行に動くことでボ ルトにアジャストし、ガタツキが少なく強い力で掴める」という。パイレンモンキーは水道管やガス管の着脱のほか、ナットの締め外しなど幅広い作業に対応する。 (2020年1月25日号掲載)

フジ矢(株)

2020年11月24日

HCI、ワイヤーハーネスを自動製造

 ケーブル・ワイヤーを扱う自動化・ロボットを得意とするHCI(大阪府泉大津市)では、3年に渡る開発の完成版として、多芯ワイヤーハーネス自動製造型ロボット&AIシステム(=写真)を披露した。ボビンからケーブルを切り出して外皮を剥いた後、中にある数本の単線(芯)それぞれの端末加工(圧着端子カシメなど)を自動で正確に行える装置。同社が開発した従来システムでは内蔵ロボットは2台だったが、経路の見直しなどにより1台に減らし、スピードも従来の2倍の速さになった。 さらに大きくシステムを進化させたのが、独自開発の「捌き・整線ユニット」だ。奥山剛旭社長によると「外乱による影響が大きいカメラではなく、センサと独自の制御によるユニットを採用したのが大きなポイント。芯と芯の間の距離を測定し、ロボットの経路を逐次補正することで、一本ずつ正確に把持できる」という。「手作業に比べてスピードはそれほど速くないが、正確さが好評だ。人手頼みだったラインを自動化できる」と自信を見せた。 オプションの検査AIシステムでは3台のカメラを搭載し、360度のアングルから端末加工状態の良否を立体的に判断できる。 把取りユニットを加え、VCTF0.15?0.3sq×3芯用にて、システム価格(税抜)は2000万円から。今年4月から発売予定。「ワイヤーハーネス加工関連会社など問い合わせは多数。初年度は年間10台の販売を目標にしたい」(奥山社長)。 (2020年1月25日号掲載) 

2020年11月24日

不二越、垂直多関節ロボット「MZシリーズ」

 不二越は垂直多関節ロボット「MZシリーズ」の中型モデル「MZ25」(=写真、25?`可搬)を12月に発売した。価格はオープン、2020年度の販売目標は年間1000台。 同一クラスではトップクラスの作業領域とパワフルな手首トルクで、大型ワーク・ハンドに対応する。ローディングをはじめ、バリ取り、部品の組立・搬送などの幅広い用途で使用可能。クラストップレベルの高速・高精度動作(位置繰返し精度±0.05ミリ)を実現したほか、防塵防滴(IP67)・防錆機能を標準装備し、様々な環境に対応できる。 独自の中空手首構造に加え、各種アプリケーションで要望される配線・配管を機体内に標準装備した。これにより、周辺装置との配線などの干渉リスクを低減できる。さらに、大流量のエアーブロー等を可能にする大口径のエアーホースや、複数のアプリ線取出口を標準装備した。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

コロナ、エコ暖クールエアコン

 コロナ(小林一芳社長)と長谷工コーポレーション(辻範明社長)が共同企画したエアコン付ヒートポンプ床暖房「コロナエコ暖クールエアコン」が、2019年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門において「資源エネルギー庁長官賞(家庭分野)」を受賞した。 同製品は1つのヒートポンプ室外機により、夏はエアコン冷房、冬はエアコン暖房と温水床暖房を連動し速暖性と快適性を両立した。また、配管密度の高い高効率床暖房パネルの採用や熱交換器プレートのパターン変更・薄肉化などにより、高いエネルギー効率を実現し、環境性と省エネに貢献するとともに、ZEHにも対応する。 同製品は2019年度省エネ大賞の表彰式が行われる「ENEX2020地球環境とエネルギーの調和展」(1月29~31日・東京ビッグサイト)に出展し、アワードコーナー及び同社ブースにて展示される。(2020年1月25日号掲載)

(株)コロナ

2020年11月24日

工機ホールディングス、縦回転する電動ブラシ

 工機ホールディングスは、電動工具ブランド「HiKOKI」から縦回転で左右に振られにくくした電動ブラシ「パワーブラシ SW16V」を発売した。スムーズな前後移動で初心者でも扱いやすくした。ブラシが溝にフィットし、効率よく汚れをかき出せる構造に設計している。 デッキブラシでは落ちにくい頑固な汚れから、大型ポリッシャーでは届きにくい目地の汚れまで手軽に落とせる製品として開発した。縦回転の電動ブラシは「業界初」という。標準付属のサイドブラシで壁際の隅部も同時に掃除。180度回転のブラシに設計したことで、左右どちらの隅も掃除しやすくした。 かたい床面に適したナイロンブラシのほか、別売でソフトナイロンとワイヤブラシの3種類を用意した。用途に合わせて、アタッチメントを付け替えて利用できる。 作業姿勢に合わせて、本体の全長を1180~1360?_まで5段階調整が可能な伸縮ハンドルを採用した。本体価格は税別1万9800円。コンクリートやタイルなどの外構清掃作業向けに提案する。 (2020年1月25日号掲載)

2020年11月24日

DAITO、廃プラ用焼却炉から新機種

 DAITO(愛知県瀬戸市原山町145、TEL.0120-21-3136)は廃プラスチック対応焼却炉のラインナップを拡充した。大容量で安心して燃やせる製品として発売したのは、長時間安定焼却が可能な水冷式「ISR-500J」(標準価格=税抜568万円/写真)、ロストル装備で高い燃焼効率を維持する耐火材式「SPR-500J」(同348万円)の2機種。ともに大きな廃プラに対応する投入口を備えており、1時間あたり29kg処理する。万が一、行政から指導があった場合、同社が責任を負う構造基準適合保障付き。大型ごみに対応する紙くず・木くず用焼却炉「AGZR-900J」も同時発売した。 (2020年1月25日号掲載)

DAITO(株)

2020年11月24日

三菱マテリアル、超硬ソリッドドリルに先端角度を追加

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、センタリング・面取り加工用超硬ソリッドドリル リーディングドリルシリーズ「DLE」に先端角60°、120°、145°を追加した。従来品の90°を含め、4種の先端角をラインナップする。 良好な食い付き性と切れ味の良い刃先形状により切削抵抗が低く、動力の小さい小型自動旋盤での加工に向く。「60°、90°は中心部の強度を確保でき、突発欠損を防止する。60°、120°はシャフト部品や油圧部品、産業機器部品に向く。145°は後工程の143°未満のドリルが中心から食い付くことにより、ドリル肩部が接触せず加工精度が向上する」(同社)。代表型番の価格は税抜6770~1万5580円。 (2020年1月1日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

シチズンマシナリー、東日本プライベートショー開催

 シチズンマシナリーは、12月11・12日に東日本ソリューションセンター(埼玉県所沢市)にて「シチズンマシナリー東日本プライベートショー2019」を開催した。主軸台移動型CNC自動旋盤「M32」などの自動旋盤をはじめ、「LFV」「ATC」「摩擦接合」など最新技術を搭載したCincom Miyano機などを展示したほか、ソリューションサービス「アルカプリソリューション」なども提案した。 「Cincom L12」では、LFV(低周波振動切削)技術を用いた樹脂加工のデモを行った。同技術は独自の制御技術により、難削材旋削加工でも切りくずを細かく分断できるのが特徴だ。「樹脂は切りくずが絡まり機械が止まりやすいが、LFVで加工することで切りくずの排出性が向上し、夜間の無人稼動でも止まらずに安定した加工が可能になる」(営業本部 営業戦略部 小澤達也副部長)という。 10月に開催された「メカトロテックジャパン2019」で披露した「Cincom L20」の専用オプション、斜め加工を行うB軸ツール向けのATC(自動工具交換)装置を東日本エリアで初展示した。 「自動旋盤でATC装置をここまでコンパクトにできたのは当社のみ。1回のツールセットで13本のB軸用ツールがセットでき、ATC付の専用機が必要だった医療や精密など複雑形状部品の加工工程を集約しやすくなる」と自信をみせた。 ほか、同社や工具・周辺機器メーカーなどのセミナーも実施した。同社のセミナーでは、3D面取りや偏芯ターニング加工など、生産性向上に寄与する自動旋盤の応用技術を紹介した。 (2020年1月1日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2020年11月24日

コロナ、エコ暖クールエアコン

 コロナ(小林一芳社長)と長谷工コーポレーション(辻範明社長)が共同企画した、エアコン付ヒートポンプ床暖房「コロナエコ暖クールエアコン」が、令和元年度の「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(技術開発・製品化部門)を受賞した。 同表彰は、環境省が地球温暖化対策を推進するための一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人または団体に対し、平成10 年度から行っている。 コロナエコ暖クールエアコンは、ヒートポンプ室外機により、夏はエアコン冷房、冬はエアコン暖房と温水床暖房を連動制御。速暖性と快適性を両立するとともに、高い環境性と省エネ性を実現した。省エネ性は同社の従来製品よりエアコンで20%、床暖房で4%向上させている。CO2排出量はガス熱源の製品に対し、43%の削減を達成した。 また、マンションへの設置時、コンクリート直貼りフローリングでも床表面温度の確保と省エネ性を得られるよう、低い温水温度でも高い放熱を発揮する高効率床暖房パネルを組み合わせ、ZEH-Mの実現にも寄与する。 (2020年1月1日号掲載)

(株)コロナ

2020年11月24日

オークマ、3次元計測対応の門形MC

 オークマは、荒加工から仕上げ、機上計測まで1台で完結させるプレス金型向け門形マシニングセンタ「MCR?S(Super)」を発売した。精度安定診断機能と誰でも簡単に空間精度を点検・校正できる「3Dキャリブレーション」を搭載。経験の少ないオペレータでも広い加工空間全域を高精度に維持できるようにした。 3Dキャリブレーションとして、機上での三次元計測を可能にした。加工機から計測機へのワーク搬送と段取り作業を削減し、必要に応じてそのまま修正加工できる。年間を通して変化する工場内床面水平度への影響を受ける機械精度を短時間で校正する。 精度マスタとタッチプローブで計測。自動補正することで最短50分で校正を完了させ、2?b四方の空間で11マイクロ?b(実測値)の精度を実現するという。計測した加工結果と加工時の機械状態を紐づけて記録し、加工改善の分析を容易にした。 熱変位制御技術「サーモフレンドリーコンセプト」の採用で、環境温度8度変化におけるコラムの倒れ変化量を従来機比5分の1に抑えた。空間補正技術との組み合わせで機械精度を低コストで維持し、「高コストな恒温設備は不要」な点も特長に挙げている。 独自のアルゴリズムで、床面水平度と機械精度の変化を推定する精度安定機能も搭載した。変化を数値化するほか、加工、計測、校正の最適なタイミングを知らせてくれる。診断計測結果を同社のIoTソリューション「ConnectPlan」で分析できる。 (2020年1月1日号掲載)

オークマ(株)

2020年11月24日

グリーンオーナメント、防災グッズを続々リリース

 災害列島ともよばれる日本列島。不意の災害から身を守るためには日頃の備えが重要だが、普段出番のない防災グッズに多くの保管スペースを割くのも悩みどころだろう。 グリーンオーナメント(大阪府八尾市千塚1-1、TEL.0120-867-876)が市場投入する防災グッズなら、そんな心配は不要かもしれない。いずれも保管に場所を取らない製品ばかり。例えば昨年12月に発売した「水のう袋」(8袋入)は、普段は薄手ながら注水するだけで350×480ミリ、重量12.5キログラムの水のうとして使用可能だ。浸水対策に使えるほか、風呂場などで排水溝の逆流防止に役立つ。水を抜けば簡単に撤去できる点も嬉しい。 同じく12月発売の「ランドリーバック Bigger&Big」は、収納容量95リットルと140リットルの2つの手提げバッグがセットになった商品。それぞれアクリル毛布(SLサイズ)を2?3枚、3?4枚ずつ入れることができ、災害時の持ち出しに重宝しそうだ。 近日発売予定の「給水タンク」(2個セット)は、断水時に真価を発揮する。袋状のタンク上部に注水口を備え、最大15リットルの水を入れられるという。参考価格は「水のう袋」(8袋入)が1000円、「ランドリーバック Bigger&Big」、「給水タンク」(2個セット)が600円。 (2020年1月1日号掲載)

2020年11月24日

ダイヘン、溶接で異材接合可能に

 ダイヘンは、アルミニウム合金と亜鉛めっき鋼板の異材接合ができるレーザ・アークハイブリッド溶接システムを発売した。車体軽量化を目的としたマルチマテリアル化が進む自動車構造部材向けの需要を見込む。価格はオープン。日本国内で提案を開始し、2020年度に10億円の販売達成を目指す。 ダイヘンのアルミ溶接用電流波形制御と古河電工のレーザ技術を組み合わせた。極低入熱でIMC(金属間化合物)を抑制しながら、十分な接合強度があるビード幅を形成する。 溶接材料には、アルミ溶接で一般的な5000系ワイヤを使用。融点や熱伝導率といった材料特性の違いで難しかった異材接合を可能にしただけでなく、リベット、接着剤、固相接合に比べて「ランニングコストでも優位性がある」(溶接機事業部企画部)とした。 スパッタ発生量を大幅に減らしたロボットシステム「シンクロフィード」、レーザ発振器(出力6キロワット)、専用トーチなどで構成する。「アーク溶接をベースとした異材接合技術なので、現状の溶接ラインで使用中の設備を流用できる。構造部材の形や生産工程を大きく変更することなく、部材をアルミに変えられる」という。 適用材料は、溶融亜鉛めっき鋼板、5000系アルミ(Al?Mg系)、6000系アルミ(Al?Mg‐Si系)で、今後は合金化溶融亜鉛めっき鋼板とアルミへ範囲を拡大する予定だ。 (2020年1月1日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年11月24日

日東、連結自在な平台車

 日東(愛知県春日井市宮町中島22、TEL.0568-31-7211)は、積載物の大きさに応じて縦・横に連結できる平台車「スマート連結平台車 BIG100S」を発売した。製品単体の寸法は75Lの折り畳み式コンテナが収まる700×500×125mmだが、4台を連結させることでパレットの運搬に適したサイズ(1000×1400mmまたは1200×1200mm)に可変。「フォークリフトを使用することなく、保管・出荷時の移動効率を大幅に改善する」という。耐荷重は1台あたり150kgで、持ち運びに便利な取手付き。オプションで積載物の荷ズレを防ぐコーナーガードを用意している。スタッキング機能を備え、使わないときは積み重ねた状態での収納も可能。キャスター径は標準φ100(ストッパー付)だが、φ75、φ85サイズにも対応する。 (2020年1月1日号掲載)

2020年11月24日

三菱電機、AI搭載放電加工機

 三菱電機は電気、電子部品などの微細部品から自動車部品まで、多種多様な加工に対応するAI搭載の形彫放電加工機の新機種「SGシリーズ」を12月5日に発売した。 同社のAI技術「Maisart」を活用し、加工状況をリアルタイムに把握し最適な制御に自動切換えすることで生産性を従来機より最大35%向上させた。加工時間を自動算出する「加工時間見積もり機能」を標準搭載しており、工程間で発生する段取り時間のロスを削減する。 高精度ボールねじの採用と、ヘッド部の鋳物形状・剛性の改良等の機械構造の見直しで「微細加工から中・大面積の部品まで安定して加工できる。また従来機より2・5倍の高加速度ジャンプにより、ゲートやリブなどの難加工箇所の高速加工を実現する」(同社)。 また、同社のリモートサービス「Remote4U」に対応し、加工技術のサポートや稼働状況の遠隔監視により、運用と保守を支援する。 軸移動量(X×Y×Z)300×250×250mmの「SG8」(価格1380万円/税別)と400×300×300mmの「SG12」(価格1550万円/税別)の2機種をラインアップした。「2020年度はSG8が175台、SG12は100台の販売を目指す」(同社)。 (2020年1月1日号掲載)

2020年11月24日

ノーリツ、価格抑えたハイブリッド給湯機

 ノーリツ(神戸市中央区江戸町93、TEL.078-391-3361)は家庭用ハイブリッド給湯機のラインナップを拡充し、価格を抑えた給湯・ふろタイプ「ユコアHYBRID-S」(戸建住宅用)を4月1日に発売する。 空気熱を利用するヒートポンプ給湯機とガスを利用したエコジョーズを融合し、見まもりや遠隔操作ができる無線LAN対応リモコンを用意した。給湯・保温一次エネルギー消費量は16.2GJ/年を達成し、基準給湯機と比べ約35%削減。同社は「今後普及が進むZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を中心とした省エネ住宅の設備としても最適」と言う。シンプルリモコンとのシステム希望小売価格は税別66万円と従来品より約10万円抑えた。 (2020年1月1日号掲載)

(株)ノーリツ

2020年11月24日

ロブテックス、電ドル用ソケット18種シリーズ

 ロブテックス(大阪府東大阪市四条町12-8、TEL.072-980-1111)は12月20日、インパクトドライバー用ソケット「ストロック」シリーズを発売した。30度の首振り角度で狭所作業に向くユニバーサルソケットや、奥まった箇所でも使えるロングソケットなど全18種類78点をラインアップ。18V仕様のインパクトドライバーに対応するほか、高耐久の専用鋼材を採用し、36V仕様にも対応する「スタンダードソケット」も取り揃えた。スタンダードソケットは「従来品より軸が長く、負荷を分散するため折れにくい」という。ソケット部の六角穴に六角軸を圧入することでねじれや折れに強く、トルクの伝達効率を高めた点もポイント。従来品比約30%軽量化(最大)し、作業者の負担を軽減するとともに作業効率の向上につなげる。 (2020年1月1日号掲載)

(株)ロブテックス

2020年11月24日

オークラ輸送機、兵庫で新工場稼働

 オークラ輸送機(大庫良一社長)は、国内4カ所目の生産拠点となる「三木第二工場」を兵庫県三木市に設立。11月下旬から本格稼働を開始した。 生産能力を向上させ、今後の受注増に備える構えだ。新工場の稼働に伴い、これまで本社工場(兵庫県加古川市)と加古川東工場(同)に分散していた物流ライン向けコンベヤの生産を、すべて新工場へ集約。「セル生産方式を導入し、人とモノと設備を効率的に機能させながら量産化を推進する」(同社)という。 総投資額は約12億円。三木工場(既設)と同じ工業団地内に位置し、2万8400平方メートルの敷地に2棟の工場棟(延べ床面積1万1395平方メートル)を備えている。 今後について同社は、「生産能力の拡大によって物流ライン用コンベヤの品質・納期の安定化をはかるとともに、さらなる生産性の向上を目指す」とする。 (2019年12月10日号掲載)

オークラ輸送機(株)

2020年11月24日

ダイヘン、マルチな溶接機

 ダイヘンは、鉄、ステンレス、アルミなどの主要な材質に1台で対応できるCO2・MAG・MIG自動溶接機「Welbee Inverter P350L」を発売した。WelbeeシリーズのCO2・MAG溶接電源では初めて、直流TIG、直流手棒溶接モードを標準搭載。自社以外のロボットメーカーのインターフェースも用意し、年間1500台の販売を目指す。 溶接構造物の軽量化・小型化を図る目的で、材質の多様化、薄板の採用、異なる板厚の組み合わせが進んでいることを受けて開発した。材料や目的に応じてモードを使い分ける。選択可能なモードとして、スパッタ発生量を6~8割減らせる独自工法「CBT-EX」のほか、深い溶け込み向けの直流パルス、精密な入熱コントロールが必要な場合に使用する直流ウェーブパルスなどがある。 出力電流範囲は30?350A。シリーズの特徴である溶接制御LSIが材料に合わせてパルス波形をコントロールし、低電流から高電流域までスパッタの少ないアークが得られる。亜鉛めっき鋼板など表面処理鋼材への適応に優れているという。 メーカー希望価格は半自動仕様(軟鋼・空冷)10メートル延長セットで税抜142万6900円。担当者は「年間販売計画のうちロボットは7割を見込んでいる。とくに自動車関連ユーザーはマルチな電源を求めているし、1台ですべてカバーした方が使いやすい」と話していた。 (2019年12月10日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年11月24日