川崎重工業が溶接四脚ロボット
- 投稿日時
- 2026/10/23 09:48
- 更新日時
- 2026/10/23 09:50
船の垂直壁のぼる
川崎重工業は造船向けAIロボットを開発している。四脚で移動する本体とそれに取り付けて様々な機能を付加するアタッチメントで構成する。用途の1つとして、本体の脚先にマグネットを、背中に溶接装置を取り付けて垂直な船体の壁を自ら登って溶接するロボットがある。
溶接のほか塗装、溶接部の検査ができる計3タイプを、BRIDGE(内閣府の研究開発とSociety 5・0との橋渡しプログラム)の事業として今年4月から開発してきた。今年度は社内の造船所で実証実験し、27年度に製品化して社内の造船所で使い、28年度には他の造船所向けに販売する計画。課題として同社は「熟練溶接技能者の暗黙知をデータとして取り込みフィジカルAIを使って再現することと、単に人の作業をロボットに置き換えるのではなく、これまで人が作業をするのに使っていた柱や高所クレーンなどの周辺設備が不要になることで大きく変わる造船所の新たなモノづくりの運用の仕組みを構築すること」の2つを挙げる。
造船現場にみられる高所や不整地、酷暑・風雨などの屋外環境は、建設分野やプラントのタンク・鉄塔での作業も同様で、同社はそうした用途も視野に開発を進めるという。

四脚ロボット本体
(日本物流新聞2026年10月25日号掲載)