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山善、農業Weekに出展

 山善は、10月9?11日まで千葉幕張メッセ国際展示場で開催された「第9回農業Week」に出展した。毎年、園芸機器やエクステリア用品を中心に展開していたが、今回はマテハン機器や測定機器などのプロツールまで幅広く展示した。 猛暑の影響を受け、空調ウェア「カゼフィット」の売れ行きが好調と言う。「2018年は1万2千着、19年は6万着販売した。特に売れ行きが良かったのはベスト。20年は更なるシェア拡大を図るため、機能性とデザイン性を高めた。スポーツ観戦やキャンプ、釣りなど、仕事以外の様々なシーンでも着ていただきたい」(山善)。 「空調ウェアは風で膨らみ、スタイルが悪く見えるのを気にする人がいる」と言い、20年モデルには、腕と胴の横部分をホック(スナップボタン)で留めて締める「ふくらみカット」を施した。また、UVカット素材を採用したウェアもラインナップし、20年春頃の発売を予定している。空調ウェアのほか「アグリレインスーツ」も展示した。 9月末に発売した「肩かけキャリーベルト」は、採取コンテナを肩から楽に下げられるという。「肩のパッドは伸縮性のある柔らかい素材で、肩への負担が軽減できる。カゴに取り付ける金具が斜めになっているので、カゴを平行に保てる」(山善)。 各メーカーの製品も展示。マルナカは同社の農園芸機5機種でバッテリーを共有できる「エレテカ40V」を展示した。「近年、エンジン式は排ガスの影響や、紐を引っ張ってエンジンをかけるのが難しいという声があり、バッテリー式が好まれる傾向にある。また、バッテリー式の方が軽量設計で、作業時の負担が軽減できる」(マルナカ)という。 ベクトリックスの測定データ無線受信機「テレメジャーII」は、デジタル測定機器に無線送信器を取り付けて、パソコンに接続された受信機を経由し、測定データをパソコンに自動入力できるもの。国内外で販売されている主要なメーカーの測定器に対応できるのが特長だ。 同製品は主に製造業で導入されているが、会場ではりんご農家での事例を紹介。毎日りんごの大きさを1人がはしごに登り測定し、もう1人が紙に記録していたが、測定工具にトランスミッターを取り付けたところ、1人での作業が可能になったという。 「作業人数を削減できるだけでなく、測定結果のデータ化ができる。蓄積したデータから収穫時期の逆算も可能だ」(ベクトリックス) (2019年10月25日号掲載)

2020年11月24日

THK、LMガイド新製品

 THK(寺町彰博社長)はLMガイドの新製品2点を発表。9月より受注を開始した。 4方向等荷重ローラータイプLMガイド「HRX形」は、転動体にローラーを使用。LMブロックの全長を長く設計し、有効ローラー数を増加することで静定格荷重を向上させ、剛性を高めた。 LMブロックに作用する4方向(ラジアル荷重、逆ラジアル荷重、横方向)からの荷重に対して同一の荷重になるよう、各ローラー列を接触角45度で配置し、「あらゆる姿勢での使用が可能で、幅広い用途に利用できる」(同社)。同サイズのLMブロックやLMレールを相互に組み合わせることが可能な製品をラインアップし、単品での販売も行う。 4方向等荷重ボールタイプミニチュアLMガイド「RSX形」は、ボールタイプに最適な循環構造で、軽くスムーズな動きを実現した。また角型ボール保持ワイヤを採用し、ボールの脱落を防ぐ。 また、2条ゴシックアーチ溝構造を採用し、コンパクトながらあらゆる方向の荷重を受けることが可能で、省スペースが要求される箇所やモーメントが作用する箇所に1軸で使用できる。 「ステンレス鋼製のLMレールとLMブロックを使用しており、防錆性能にも優れ、機械や装置への組み付けも簡単に行える」(同社)。 (2019年10月10日号掲載)

THK(株)

2020年11月24日

リンナイ、給湯器リモコンを一新

 リンナイ(愛知県名古屋市中川区福住町2-26、TEL.052-361-8211)はユニバーサルデザイン設計の給湯暖房用熱源機・ふろ給湯器リモコンをモデルチェンジし、10月21日に発売する。無線LAN対応の「MBC-262シリーズ」(=写真)と、無線LANを搭載しない「MBC-240シリーズ」の2機種で構成する。 MBC-262シリーズはスマートフォンアプリ「どこでもリンナイアプリ」サービスに対応し、帰宅途中にスマホを使って湯はりを行える。このアプリは光熱費のチェックや離れて暮らす家族の様子が確認できるほか、スマートスピーカーを使って音声操作も可能。 税抜価格はMBC-262が3万7000円から、MBC-240が3万3000円から。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月24日

ダイヘン、自動設定が可能なパルスTIG

 ダイヘンは、溶接条件の自動設定が可能な直流パルスTIG溶接機「デジタルアルゴDT300P?V」を発売した。TIGの定格出力範囲は三相で4~300A(単相~250A)。10A以下の電流域で0.1A刻みの設定を可能にしたことで、極薄板の溶接でも最適な条件合わせができるようにした。 小型と軽量を売りにしたデジタル溶接機「Dシリーズ」の新機種として9月に市場投入した。設定可能なパルス周波数を1000Hz(従来機比2倍)まで拡大。低電流域のアーク集中性が向上した。「薄板の溶接でも運棒がしやすいため、ビードのそろいが良く、焼けも少ない溶接を実現する」(溶接機事業部企画部)という。 溶接設定ガイド機能を搭載した。電極径、母材材質、溶接継手形状、母材板厚を入力するだけで、電流などの条件を自動で呼び出してくれる。条件調整を容易にし、効率化を図った。 トーチスイッチの操作なしで、出力中のアークのON・OFFを繰り返し、入熱を制御するTIGインターバル機能も新たに取り入れた。溶接技能者の負担を軽減するうえ、習熟度に関係なく安定した溶接ができるとしている。メーカー希望小売価格は空冷仕様4メートルトーチセットで税抜79万3500円。年間2千台の販売を目指す。 (2019年10月10日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年11月24日

中村留、ATC型複合加工機

 中村留精密工業はツインタレットを搭載したATC型複合加工機「JX?250」を開発した。世界最小となる工具主軸を搭載し、9月21日までドイツで開かれたEMOショーで披露した。 JX?250が搭載する工具主軸NT Smart Cubeは従来モデルより100ミリ以上短く、加工室が広く使える。Y軸ストロークは±125?_でX?Yで250ミリ角の加工が可能。下刃物台は原点を越えて移動できることで「左右の刃物台を使った加工バリエーションが増え、これまで以上の複合加工を高生産で行える」と言う。 ソフトウェアでは加工時間を短縮する3つの機能を開発した。ATC操作中のアラームの簡単な復旧、チップ交換後の寸法出しの自動化、プログラムサイクルの簡単な呼出・実行の3つ。AIも標準搭載した。 ストロークX645×Y250×Z1650ミリ、最大加工径・長さは320×1650ミリ。機械内に搬送装置を組み込める「コンパクトローダー」を搭載して、大型機で課題となっている自動化も可能にする。価格は税別6700万円から(1タレット仕様で6100万円から)。月間販売10台を目指す。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月24日

オーエッチ工業、重荷重用キャスターにWロック機構

 オーエッチ工業は、重荷重用キャスター「スーパーストロングキャスター」シリーズに、車輪の回転と旋回をワンタッチでロック可能な「Wロック機構」搭載の機種を追加した。搬送における安全志向の高まりを受けて製品化。独自形状のブレーキレバーにより、「レバーを踏み込むだけでブレーキのオン/オフ切替が可能で、足が台車の下に潜り込みにくい」という。 車輪の材質はオリジナル素材「ハイパーウレタン」(許容荷重350?500キログラム)とプラスカイト(同600キログラム)の2種類。ハイパーウレタン車輪は高い反発弾性をもち、「従来のウレタン車輪と比べ転がり抵抗を40%削減できる」(同社)。プラスカイト車輪は長期の使用でも変形しにくく、耐熱・耐寒性に優れる。価格はオープン。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月24日

日東工器、強力バッテリとブラシレスモータ採用

 日東工器(小形明誠社長)は穴あけ、面取り、研磨などの金属加工に適したコードレスタイプの電動工具4機種と関連する環状刃物を今秋より発売する。 いずれも共通・互換可能な36Vリチウムイオンバッテリを搭載。電源や動力源を確保しにくい場所での作業を可能にする。また急速充電により25分で充電可能と作業効率も高めた。さらに同社機械工具では初となるブラシレスモータを採用。耐久性とメンテナンス性を高めた。 橋梁補修工事や建設現場でニーズが見込まれる「アトラエースCLO?2725」は鋼材にマグネットで固定し、穴あけ作業を行う携帯可能な穴あけ機。従来の18Vタイプに比べ加工時間を2割短縮し、加工数も2割アップさせた。 環状刃物「ジェットブローチ25ミリタイプ」の新サイズを使用することで、従来機より約30ミリ低い高さ149.5ミリを実現。「高さ200?_のH形鋼のフランジ内穴あけなど、狭い箇所に対応できる。また本体にLEDライトを搭載し、作業性を向上させている」。 バリ取りや仕上げ研磨用のベルトサンダ「ベルトンCLB?20」は、シリーズ最強のモーター出力1270ワットを実現。用途に応じた5段階の変速機能と、負荷状態によって回転数が可変するオートモードを搭載。研磨ベルトの加熱による劣化を防ぐ冷却ファンを内蔵した。 ステンレスや鉄板の端面を面取りする直線用面取り機「ミニベベラーCLMB?0203」は、新設計の5角形チップを2枚取り付け、従来機に比べチップ1枚当たりの切削寿命を高めた。目盛り付きアジャストリングにより、面取り量の調整も簡単に行える。 丸穴や長穴、曲線部の面取りを行える曲線用面取り機「サーキットベベラーCLCB?0203」は前出の「ミニベベラーCLMB?0203」と共通のチップを採用。スピンドルロックボタン付きでチップの交換が容易に行える。 (2019年10月10日号掲載)

日東工器(株)

2020年11月24日

ABB、「PickMaster」に第3世代

 ABBは9月17日、ロボットプログラミングソフト「PickMaster」の第3世代となる「PickMaster Twin」を発表した。従来版ではロボットラインのシミュレーションは他のソフトウェアを用いてオフライン環境で行う必要があった。これに対して、PickMaster Twinでは新たに「デジタルツイン」技術を搭載することで、ほぼ完全なロボットシステムを仮想生産ライン上に作成し、オフラインでもオンラインでもシミュレーションや実装に向けたテストが可能になった。これにより、コミッショニングを数日から数時間へ、段替えを数時間から数分にまで短縮できるように進化している。海外では12月に発売予定。国内では来年発売の予定。 データ可視化を容易にするデジタルダッシュボードおよび直感的なインターフェースを搭載しており、包装機械規格および工場計画システムとの統合も可能。ピロー包装、トレイ詰め、ケース・カートン詰めおよびハンドリングアプリケーション向けに設計されたすべての複雑なロボット操作の視覚化が可能になる。さまざまな構成で利用でき、すべてのABBロボット、周辺の仮想機械および実際に設置される予定の機械とシームレスに連携できる。 同社では「未来のデジタル工場に向けたビジョンガイド型のランダムピッキングおよび箱詰めアプリケーション用の市場をリードするロボットソフトウェア。より高い生産性、より速い応答時間、素早い段替えが不可欠な工場や生産ラインに最適」という。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月24日

ヤマザキマザック、自動連携しやすい5軸機

 ヤマザキマザックは幅広い自動化ニーズに対応する同時5軸加工機「VARIAXIS C?600」を発売した。最大ワーク寸法はφ730×450mm。多関節ロボットによる自動化システムの構築を考慮し、ワーク搬入出用の自動式開閉ドアをオプションで搭載できるようにした。 2パレットチェンジャー、多段パレットストッカにも対応する。ロボットによる加工素材の搬入出を想定して、凹凸面の少ない機内構造を採用。ロボットハンドの十分な可動域を確保した。 チルトロータリーテーブルは両端2点で支える構造に設計した。最大積載重量は500キログラム。B・C軸にはローラーギアカム駆動を採用することで「高速・高精度・高剛性加工を実現した」という。 主軸の回転速度は標準仕様で毎分1万2千回転。オプションで、1万5千、1万8千、2万回転を用意した。鉄系金属の重切削から非鉄金属の高速切削までニーズに合わせて仕様を選べる。ツールマガジンは標準30本。鉄、アルミ、鋳物など、加工素材別に切りくず排出性を考慮したクーラントシステムのオプションも取り揃えている。 CNC装置はAI機能を搭載した「MAZATROL SmoothAi」を採用。対話形式で入力することで、ロボットハンドのティーチングが完了する支援機能も使える。販売価格は税別3110万円から。月間30台の販売目標を掲げている。 (2019年10月10日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2020年11月24日

三菱マテリアル、刃先交換式サイドカッタ

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、刃先交換式サイドカッタシリーズに幅狭部加工用「VAS300」を追加した。同シリーズは、シリンダーブロックなど自動車部品の溝部や側面部加工用転削工具として支持されている。 シミュレーション技術を用い、鋼加工や幅狭部加工に向く低抵抗形のインサートを実現。「理想的な切れ刃曲線を持つコーナR形状により、加工後の被削材の隅R形状を高精度に成形できる」という。 コーナR0.4?4.0mmの16アイテムを揃える(カッタ本体は特殊設計対応)。代表型番の価格は1830円(税抜)。 (2019年10月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

ブラザー工業、加工域広くするロータリーテーブル

 ブラザー工業(愛知県刈谷市野田町北地蔵山1-5、TEL.0566-95-0078)は小型マシニングセンタSPEEDIOシリーズ向けロータリーテーブルの新モデル「ロータリーテーブルT-200A」を9月16日に発売した。加工物の複数面加工を1回のセッティングで可能になる。 T-200AはSPEEDIO専用ロータリーテーブルとして2016年から販売してきたT-200の後継モデル。バックラッシュをなくすローラーギアカム構造を採用し、同機のコントローラーで直接動作させられる。本体構造を見直し、本体幅を従来から10%以上薄くした。「加工エリアを拡張することで、今まで以上に大きな治具の搭載が可能」と言う。標準価格は税別で101万5000?123万5000円。 (2019年10月10日号掲載)

ブラザー工業(株)

2020年11月24日

村田機械、成形・タップ加工できるファイバーレーザー

 村田機械はタレットパンチプレスをベースにしたファイバーレーザー複合加工機「MF3048HL」(定格出力3.0キロワット)の販売を始めた。 加工範囲2500×1250ミリで、パンチプレスの能力は30トン。54または44のステーションを備えたタレットとタッピングユニットを装備し、穴あけ、成形、タップ加工が可能。「穴あけでは大口径パンチ、成形ではルーバーなど多彩な成形、タップではサーボ制御による高品質加工、さらに従来タレットパンチプレスで好評のバリ潰し加工などフレキシブルな加工を実現する」と言う。本体価格は税別で1億2000万円。月間販売2台を目指す。 同社はレーザーヘッドが移動するフライングオプティクス方式のファイバーレーザー複合加工機「LS3015HL」「LS2512HL」とともに複合機のシリーズを拡大する考え。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月24日

ユキワ精工、グリーンG1チャックを拡充

 ユキワ精工(酒巻弘和社長)は、「速くキレイに削れるecoなホルダ」として2011年の発売以来好評を博している「グリーンG1チャックシリーズ」に、新たにBBT40シャンク・BBT50シャンク・HSK63Aシャンクを追加した。既存のBBT30と併せてシャンク形状は4種類に、コレットサイズはφ1.0?φ25に拡充した。税抜標準価格は4万2300円~5万9700円。初年度販売計画はシリーズ合計で年間1000本。10月23日から開催されるメカトロテックジャパンで披露する。 同社のベストセラー商品である「スーパーG1チャック」と同様に総合芯振れ精度5ミクロン以内を保証している。高い振れ精度で加工できるため工具への負担を大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことが可能になる。 また、ホルダ内部に採用した振動減衰構造により振動を発生しにくくできるため、高速・重切削でもワークの仕上がりが良好であるほか、現状よりも条件を上げた加工にトライできる。高いホルダ剛性により、ミーリング加工時に発生するビビリ音を抑制することも可能。実際に使用したエンドユーザーからは「以前のホルダに比べて加工音が静かになった」「高い振れ精度で加工できるので切削工具の交換時期が安定し、管理しやすくなった」などの声が寄せられている。 (2019年10月10日号掲載)

ユキワ精工(株)

2020年11月24日

オリンパス、ハンディー蛍光X線分析計

 オリンパスは、過酷な環境下でも合金や貴金属などの高精度な成分確認を可能にするハンドヘルド蛍光X線分析計「VANTA Element (ヴァンタエレメント)」を9月10日から米国で発売し、世界各地で順次発売。国内では10月11日から発売する。 多様な検査ニーズに対応する小型・軽量のハンドヘルド蛍光X線分析計「VANTA」シリーズの新機種。合金や貴金属の測定に特化し、低価格化を実現した。独自のアルゴリズムを搭載したことで従来機に比べて測定時間を短縮した。合金・貴金属などの成分確認および材料特定までを最短わずか1秒で測定できる。 また、防塵・防水規格の「IP54」を実現し、さらに約1.2mからの落下試験にも対応することなどで粉塵が舞う現場や荒天時などの過酷な環境下でも高い性能を発揮できる。前機種から重量を約15%削減し、使い勝手も高まった。無線LAN接続機能(オプション)により、スマートフォンやタブレット上の専用アプリに測定結果をリアルタイムで表示させ、得られた測定結果はわずか3クリックで関係者と共有できる。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月20日

住友電工、隅削りにモジュラー追加

 住友電気工業(兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1、TEL.072-772-4531)は、隅削りカッタ「SEC-ウェーブミルWEZ型」のモジュラータイプを開発した。鋭い切れ味のインサートを搭載できる本体とアーバ(超硬・鋼)の組み合わせで、長い突き出し加工を可能にした。大きな傾斜角度が可能な刃径16~40mmまでラインナップを取り揃えた。 壁面精度や加工面粗さへの改善要求が強まっていることから製品化した。本体36型番、10材種の組み合わせでコーナー半径違いや新材種インサートを10月に同時発売。インサートの選択肢を総計124に広げて、自動車、航空機、造船、産業機械、金型などの加工に対応する。価格は税抜2万5400円~5万7800円。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月20日

LIXIL、即日リフォーム玄関ドア

 LIXILは、1日で工事が完了する「1Dayリフォーム」に対応したTOSTEMブランドのリフォーム玄関ドア「リシェント玄関ドア3」を10月1日から販売開始した。 既存のドア枠を残したまま、上から新しい枠や額縁で覆いドアを取り付けるカバー工法の施工法がさらに進化。既設枠に新しい枠を取り付ける「既設枠固定」を可能にした。これにより、非木造戸建て住宅の図面確認が不要となるほか、「リフォーム適齢期のドアとして需要が見込まれる半外付納まりについても、施工性が大幅に向上した」。 カラーラインナップにはトレンドを抑えたマットブラックを追加するほか、最高断熱仕様にはオータムブラウンを新規設定した。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月20日

第19回 管工機材・設備総合展 OSAKA

 最新の管工機材および設備機器を一堂に集めた「第19回 管工機材・設備総合展 OSAKA」(大阪管工機材商業協同組合主催)が、9月12日?14日までインテックス大阪で開催された。  各地で豪雨災害が頻発するなか、増水被害に備えた製品提案が目立った。 寺田ポンプ製作所が出展したのは緊急排水エンジンポンプ「E?7N5」。ポンプとエンジンを共通軸としたコンパクト設計で、ガソリン駆動により最大3.3立方?b/分の排水が可能という。車輪を大きくしたことによる操作性の高さも特長。「東日本大震災を契機にBCP意識が高まりはじめ、近年では地域住民が主導する形で導入が決まることもある」(同社)など注目度は高まりつつあるようだ。 豪雨による増水を未然に防ぐ製品も展示された。鶴見製作所が披露した汎用水中ポンプ「KRS型」がそう。吐出し口径80~350ミリで、上吐出し形のため狭い箇所への設置も可能という。もともとは工事排水用として開発された製品だが、「近年ではフランジ接続による設置や撤去時の利便性が評価され、ゲリラ豪雨による増水対策として採用されることも多い」(同社)。短納期で設置できるため、「豪雨シーズンに合わせて仮設し、その他の期間は取り外すなど柔軟な使い方が可能」と話していた。 一方、管工機材に関連した作業工具の展示ブースも賑わいをみせた。 MCCコーポレーションはポリエチレンカッタ、スクレーパ、クランプなど配水用PE管工具を幅広くアピール。ワイドな口開きにより六角形・八角形の材料でもラチェット操作が行える「プリセット形トルクレンチ」など、周辺工具も含めたトータル提案を行った。 アサダは、新製品の管内検査カメラ「クリアスコープ2820」を発売に先駆けて披露。対角150度の広角度カメラを備え、「径の大きな配管でも異常箇所が見つけやすく、作業性が向上する」(同社)という。ケーブルを引き出した距離がわかるカウンターも搭載。「展示会への出品は2度目だが、評判は上々。発売日の問い合わせなど反響が大きかった」と自信をみせた。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月20日

ウェルリッチ、回る鍋日本初上陸

 ガスコンロ上のドラムがぐるぐる360度回転する、なんとも変わった調理器具だ。味付けした食材を投入するだけで肉料理からチャーハン、タンドリーチキンなどのほかポップコーンも作れるという。輸出入卸業のウェルリッチ(東京オフィス=東京都豊島区東池袋3-2-3、TEL.03-5849-4141)が9月10日、日本で初めて扱い始めた回転オーブン「回る鍋Tangdori」だ。利便性の高さから海外ではおよそ60万個が販売されたという。 ドラムの特許構造に秘密がある。ヒートサイクロン方式で均等に加熱できるため、手軽な割に「オーブンクオリティ」だと言う。しかも回転の加熱により調理中の余分な油を落として仕上がりはヘルシーに。密封調理により「無水調理とグリル調理を駆使したような外はカリカリ、中はふわふわジューシーに仕上がる」(志渡澤孜社長)。調理中に油が飛び散らないのでお手入れも簡単だ。15種ほどのレシピ付きで税抜き価格1万9800円。レシピはウェブ上に随時加えられる予定。 (2019年10月10日号掲載)

2020年11月20日