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LIXIL、タンクレストイレ4年ぶり刷新

 LIXILはタンクレストイレ「SATIS Gタイプ」を4年ぶりにフルモデルチェンジし、11月2日より全国で発売する。 コロナ禍において自宅で過ごす時間が増加する中、同社によるトイレリフォーム実施者調査ではユーザーの半数以上が「トイレ空間の居心地の良さ」を求めているという。 「SATIS Gタイプ」は、便器の座り心地、トイレ空間の設え、清潔性を追求し、便座、カラーなど細部に至るまで刷新、トイレの居心地を従来以上に高めた。 「トイレ本体を幅広の形状にし、便座に座る際に太ももがあたる箇所の幅を広げて、最も広い座面積を実現した。また便座座面をなだらかな形状に変更することで、座った時に圧力が集中せず、長く座っても痛くなりにくい構造となり、椅子のようにゆったりとした座り心地を感じていただける」(同社)。 また、心地よい空間を演出する新色「ノーブルグレー」を展開。従来、トイレは清潔感を感じる色として白が一番選ばれているが、壁や床、インテリアによっては調和しにくい場合があった。そこで、どのような空間にも馴染むマットで上質な質感の『ノーブルグレー』をラインアップ。中間明度でニュートラルな色相のグレーにすることで、木やタイル、金属といった様々な色・素材とも調和し、くつろぎの時間を創りだす。 さらにリモコンにもこだわり、おしり洗浄などの本体操作のリモコンと温度設定などの仕様設定のリモコンの二つに分けたデザインを採用。これにより、リモコン本体を薄く、シンプルなボタン配置にすることができ、壁に設置したリモコンが空間全体のノイズになることなく、壁にすっきり納まるシンプルなデザインと使いやすさを両立している。 「銀イオン水でノズル洗浄を行う『ノズル除菌』や、シャープ社のプラズマクラスターイオンが便器鉢内のすみずみまで行き渡り効果的に除菌する『鉢内除菌』など、トイレの基本ニーズである清潔・清掃性も進化させている」(同社)。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

スギノマシン、穴あけ・ねじ立てユニット発売

 スギノマシン(杉野良暁社長)は、小型・汎用ドリリング&タッピングユニット「SELFEEDER DUO」を12月に発売する。 特定部品を効率良く大量生産する専用機向けユニット「SELFEEDER」の穴あけ・ねじ立て専用機向けに、汎用性を高めた新モデル。1台で穴あけとねじ立てが可能で汎用性が高く、大量生産と多品種対応が可能だ。 「自動車や精密機械などの部品製造現場では、短期間で設計変更に対応しやすいマシニングセンタが普及しているが、一時的に数万単位で特定部品の大量生産が必要な場合には専用機が活用されている。しかし、1年も経たずに部品が生産終了になり、それ以降は遊休機となってしまうケースも多く、汎用性があり長く利用できる専用機が求められている」(同社)。  主軸・送り軸の両方にサーボモータ搭載で、主軸回転速度は最大5000回転毎分。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

レステックス、協働ロボ体験展示場

 ロボットSIerのレステックスは、日研トータルソーシングとプレミアエンジニアリングなどと協業し、協働ロボットの展示体験スペース「未来のひろば」を千葉県松戸市内の本社1階部分にプレオープン(正式オープンは12月1日)した。 展示スペースにはテックマン、ファナック等複数メーカーの協働ロボットやプラスオートメーションのAGVに加え、妙徳、SMCのハンドなど周辺機器も合わせて展示。最新の自動化設備を実際に見学できるとともに、実機の操作も行える 「実際にロボットを導入するにあたり、現場でしっかりと役立つ構想設計から導入前後のサポートまで一気通貫で行える当社の強みを見ていただける場にしていきたい。様々なロボットや周辺機器をラインナップしているので、それぞれの機能評価や比較もして頂ける。また、ロボットを運用していく上で必要な技術者派遣も支援していく」(レステックス・齋藤圭司社長) 同社が提案する協働ロボット一体型システムはフードテック・ジャパン(11月25~27日・幕張メッセ)にも出展。三品業界に向けても幅広くアピールしていく構えだ。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

長谷川工業、ラストワンマイルの利便性向上へ

 長谷川工業(長谷川泰正社長)は埼玉高速鉄道、日本信号、群馬大学などともに浦和美園地域における地域交通プロジェクトに参画。同地域における「ラストワンマイル」の実証実験を行う。 同エリアは大学病院や福祉施設の開設予定があることや埼玉スタジアム、ショッピングモールなどの拠点施設が点在しており、各拠点間のアクセスや利便性を向上させる取り組みが行われており、自動運転バスの試験運行も実施されている。 長谷川工業はかねてより次世代モビリティ事業に着手。セグウェイ・ナインボットシリーズの電動シンプルモビリティや電動キックスクーターを取り扱っている。昨今ではB2Cニーズに加えて、工場内などでの移動手段として、大手製造業で採用されるなど、B2Bニーズも高まりを見せている。 「電動モビリティの利便性は世界中で実証されている。今回の実証実験では周囲の交通やヒトとの共存など、安全面を重視しながらの運用になる。公道を走るとなるとまだまだ障壁も多いが、私有地などでの運用であれば様々なシーンでお役に立てると確信している」(同社営業企画部・田畑伸行部長) (2020年11月25日号掲載)

長谷川工業(株)

2020年11月26日

ワルタージャパン、チタン用超硬エンドミル

 ワルタージャパン(名古屋市中村区名駅2-45-7、TEL.052-533-6135)は、チタン加工用超硬エンドミル「Supreme MD377」を発売した。航空宇宙産業の高能率加工に特化した工具として、荒加工から仕上げまで対応する。フル溝、ランピング、ショルダー部のミーリング、さらにダイナミックミーリングも可能。5枚刃仕様で生産性を高めたほか、不等ピッチ切れ刃でビビリを抑えた。チタン加工でも長い工具寿命を図った「HiPlMSAlTiN+ZrNコーティング」を施している。標準品はφ6mm(最大切れ刃長さ2×D)から。特殊工具も対応している。チタンだけでなく、ステンレス合金、鉄系被削材にも使えるエンドミル「Advance MC377」(最小φ2mm~)も同時発売した。

2020年11月26日

サンドビック、新被膜の鋼旋削用材種

 サンドビック(コロマントカンパニー=名古屋市名東区上社1-1801、TEL.052-779-8510)は、鋼旋削用材種「GC4425/GC4415」を発売した。単一方向に密集した結晶が切削領域に対して、強力な耐熱バリアを形成する「Inveio.コーティング」をさらに改良して被膜した。結晶成長方位を改善し、安定性をアップした加工性能のほか、耐摩耗性と工具寿命を大幅に高めた。 塑性変形への耐性、良好な靭性を両立した新しい母材を採用。「表面に向かうにつれて、コバルト含有率を高めることで高い安定性を実現した」という。断続加工における性能も向上。チップ逃げ面に施した金色のTiNコーティングにより、容易に摩耗状態を確かめられるようにした。 (2020年11月25日号掲載)

サンドビック(株)

2020年11月26日

ナガセ、超精密平研に4機種追加

 ナガセインテグレックスは超精密成形平面研削盤「SGi?520α」を大幅に改良した。同機に搭載可能な砥石成形用のスマートドレッサシリーズを開発し、多彩なユニット構成を実現。JIMTOF2020 Onlineへの出展のほか、11月30日からの内覧会では実機展示を予定している。 今回開発したスマートドレッサ(4種)は、従来のサイズを大幅に小型化、複数のドレッサを同時に搭載することも可能。小型化とともに本体構造も改良し、本体剛性の向上を実現した。これを搭載したSGi?520α(有効加工範囲500×200?_、砥石径180~255×幅8~25?_)は平面のみならず細溝加工や形状加工、成形加工、機上測定にも対応。同社は「小型の樹脂金型や半導体の封止金型、コネクタ金型などの精密パーツの加工に最適。徹底的な合理化によりマシンの設置面積は45%の省スペース化を達成した」と言う。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

新東工業、力覚センサ「ZYXer」

 新東工業(名古屋市中村区)の歪ゲージ式6軸力覚センサ「ZYXer(ジクサー)」(=写真)が、国内大手ロボットメーカ3社(デンソーウェーブ、川崎重工業、ファナック)のオプションとして正式に採用された。研削やバリ取り作業、部品のピッキングや嵌め合わせ、ねじ締め作業など様々な用途に活用できる。 人の手指の感覚により動きや力を変えるような作業は、反応精度や応答速度の課題などからロボット化が難しいとされてきた。そうした課題の解決策を導くのがZYXerだ。機械特性・電気特性は力覚センサ業界で最高水準。3軸(XYZ)の荷重と各軸周りのモーメントを高精度に検知できるため、単純作業はもちろん、熟練者が行うような高い精度が求められる作業の自動化も実現できる。 多軸干渉性が良いので押し当て軸からの影響が少なく、倣(なら)い制御にも最適。定格モーメントが大きいため、高速で動くアームロボットへの導入が可能となり、サイクルタイムの短縮も可能だ。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

ストラタシスの熱可塑性プラ

 米ストラタシスが積層造形に用いるAntero 800NA熱可塑性プラスチックが、ボーイングの3Dプリンティング材料として認証された。これによりこのプラスチックのボーイング航空機部品への使用が可能になった。 Antero 800NAは工業グレードのストラタシスFDMR 3Dプリンター向けに開発されたPEKK(ポリエーテルケトンケトン)ベースの高い耐熱性をもつポリマー。ストラタシスの材料として初めて、高い耐薬品性や疲労要件が求められるアプリケーションへの使用向けに認証された。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

ブラザー、大きな工具も使用可

 ブラザー工業は立形30番マシニングセンタで最大級の加工エリアをもつ「SPEEDIO W1000Xd1」(テーブルサイズ幅1100×奥行き500?_、最大積載質量400?`)を12月10日に発売する。ストロークの長い「S1000X1」(2014年発売)の特長を生かしつつ操作性などを向上。ワイドストロークを特徴とするラインアップとして「Wシリーズ」を新設した。 新製品は従来機同様の移動量X1000・Y500?_で「主軸30番マシンの領域を超えた加工エリア」。テーブル?主軸間は830?_(ハイコラム350?_使用時)ある。新たにタッチパネル式15インチ液晶を採用した新NC装置の搭載により、操作性、視認性を向上させた。工具交換や位置決め動作などを最適化し、「使用できる工具質量の向上(最大3?`/本)により今まで以上に大きな工具を使用した加工が可能になる」と言う。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

ZOLLER Japan、大阪で自社展開催

 ZOLLER Japanは11月6?7日、本社に併設している大阪ショールームでプライベートショーを開催した。12月末まで全製品を対象に実施しているキャンペーンに合わせた企画で、ツールプリセッタ、工具測定機などの展示機も特別価格で販売。初日昼時点で、すでに「成約済」「商談中」などのPOPが貼られていた。 切削工具、ツーリング、研削砥石、丸鋸刃などの持ち込みによる測定・検査も実施することで、「『思ったように測れるのか』との声に対し、実際に見て納得していただくのが目的」(奥健一マーケティングマネージャー)。コロナ禍でも、実機を目の前にした商談は、大阪、横浜、名古屋のショールームで展開していたものの、「キャンペーンと合わせてプライベートショーを実施するのは今回が初めて」という。 セミナーでは、サンドビックがコロマントキャプトによる一発高精度加工を提案。試し削りにかかるコストと時間を省くというもので、条件の一つに高精度な工具測定機を挙げ、ZOLLER社製品の魅力に触れた。 続いて、ZOLLER Japanが自動化ソリューションを紹介した。「加工、工具交換、ワーク搬送に比べて、工具段取りの自動化が遅れている」(奥マネージャー)との現状を踏まえた提案で、ツールプリセットと測定が1台で完結するシステムを説明した。焼ばめ、コレット、ハイドロといった締付方式に合わせた製品展開している強みを語った。 (2020年11月25日号掲載)

ZOLLER Japan(株)

2020年11月26日

オークマ、三次元並みの寸法計測可能に

 オークマは、三次元測定並みの寸法計測が可能な5面加工門形マシニングセンタ「MCR?BV」を発売した。100種類以上の主軸ヘッドが使用可能。半導体製造装置、エネルギー関連、航空宇宙分野など、多様な複雑大物部品も1台で完遂できるという。 テーブル作業面積2000~4000×3000~1万2千?_でサイズ展開する。販売価格はテーブルサイズ2500×5000?_の機種で税別1億3090万円。熟練技能者に依存することなく、機械が自律的に品質を維持できる高精度・高性能な大型加工機のニーズが高まっていることから開発した。 機上で加工から計測まで可能な知能化技術を採用。加工エリアの空間精度を高精度に維持するうえ、年間を通して変化する機械設置床面の影響に伴う機械精度の悪化を半自動で簡単に校正できるのが売り。「加工後にそのまま機上で段取り替えすることなく、三次元測定機並みの計測が可能」という。精度安定診断機能も標準搭載している。 出力43?`ワット(10分定格/連続定格=37?`ワット)のビルトインモータ主軸を適用し、正面フライスによる切削排出量を1分あたり1170立方?aメートル(ワークS45C)まで高めた。従来機で実績のある主軸ヘッドが選択可能。5軸加工も含めた複雑な形状の部品にもワンチャッキングで対応できる。 早送り速度も大幅に向上。Z軸で従来機比2倍の毎分30?b、Y軸で1・6倍の32?bまで高めることで、非切削時間を短くし、トータルリードタイムを縮められるのもポイントに挙げる。メンテナンスの負担を軽減するため、加工室内の切粉搬送能力を1時間あたり従来機比2倍の0・53立方?bまで上げている。 (2020年11月25日号掲載)

オークマ(株)

2020年11月26日

前田シェルサービス、油面でも使える補修材

 前田シェルサービスは、UV硬化型漏洩補修材「LEAKAID」の販売に力を入れている。新型コロナウイルスの影響でプラントや設備のメンテナンス専用スタッフが急行できず、現場担当者が補修するケースが増加しているためだ。従来のパテなどで漏れが止まらなかった場面でも活躍する。 オイルになじむ特性が売り。オイルを除去しきれない油圧、エア、冷媒の配管に最適とする。軟膏状の同製品を塗った後、UVランプで1秒照射するだけ硬化。垂直面でも垂れず、隙間に入り込む流動性を持っている。硬くなった後、削りやはつりなどでリペアもできる。 ステンレス、鋳鉄、銅、アクリル、ガラスで効果を発揮できるほか、真鍮やアルミなどにも使えるという。-40℃~+80度まで対応。耐圧性についても3・8MPaでの窒素耐圧試験も実証済みだ。補修後の剥離をしやすくするため、縦の衝撃に弱いようにつくられており、タガネやマイナスドライバーで叩けば剥がれる。 容量20?c(エア漏れ10カ所以上に対応)とUVランプのセット、本格導入向けの200グラムをラインナップした。営業企画課の野田忠史課長によれば、「当社の取扱製品のなかでも、強力な自己癒着力と伸縮性を利用した『LLFAテープ』は丸い配管向け、一方のLEAKAIDは平面の亀裂や大型タンクのピンポールの補修に効果を発揮する」という。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

ソディック、ALシリーズ8タイプを刷新

 ソディックはリニアモータ駆動ワイヤ放電加工機ALシリーズの新製品として、「AL i Groove Edition(アイ グルーブ エディション)」シリーズを開発した。2021年4月より発売する。ALシリーズのモデルチェンジ機種として8タイプをラインアップし、販売予定価格はALシリーズ据え置き(税抜1450万円~)。 電極消耗を抑えながら高精度化を実現する、世界初の「ワイヤ回転機構」(特許取得済み)を搭載した。さらに、段差形状での加工性能を向上したほか、無人での連続加工を支援する様々な機能や自動診断機能を搭載することで、省資源・安定性・自動化に特化した優位性を発揮する。「EVモータコア用プレス金型製作や精密部品づくりなどにおける、さらなる高精度化とコスト低減、自動化ニーズの高まりに応える」(同社)。 ワイヤ回転機構は、ワイヤを緩やかに回転させることで、電極消耗が加工に及ぼす影響を排除する技術。加工物の上から下までを未消耗のワイヤ表面で加工することができ、高精度な加工寸法が安定し、均一で高品質な加工面が得られる。ワイヤ消費量も抑制でき、ランニングコスト低減とエコロジーにも有益な技術という。 また、噴流制御と高性能サーボ制御を駆使した高精度加工条件の充実により、最大板厚300?_までの段差加工精度を向上した。アイコンにより視覚的に最適条件を選ぶことができ、段差形状の多数個加工や途中再開に対応するなど、段差加工性能アップの効果をより簡単に幅広く使用できる。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

ヤマザキマザック、新主軸搭載の横形MC

 ヤマザキマザックは、基本性能と自動化対応力を強化した横形マシニングセンタ「HCN?6800 NEO」を発売した。パレットサイズは□630?_(最大積載重量1500?`グラム)。販売価格は税別5250万円からに設定し、年間200台の販売を目指す。 出力を向上させた新開発の主軸を搭載した。標準仕様で毎分1万回転。オプションとして8千回転の高トルク仕様を用意した。自動交換式装置はドラム式マガジンに一新することで、次工具待ち時間の短縮だけでなく、搭載できる最大工具長を690?_まで延長した。標準43本、オプション仕様で60本搭載できる。 クラス最速の位置決めが可能なDDM(ダイレクト・ドライブ・モータ)テーブルをオプションとして展開。ギアやカムなど動力を伝達する機構がなく、モーターの回転がテーブルに直結するため、「動力の損失がなく、高速、高精度な位置決めが可能」という。 熱変位制御機能「Aiサーマルシールド」も新たに搭載した。加工品の計測データ履歴をAIが深層学習することで、加工誤差の発生要因をパターン化。加工誤差を自動で補正することで、高い水準で精度を安定できるようにした。 さらに、機械構造を見直すことで、自動化システムとの接続性も高めた。導入後の後付け、既存のシステムへの接続が容易に。そのほかにも、加工物の素材ごとに最適化したクーラントシステムの採用、油圧治具対応の長時間連続運転に適した仕様に設計している。 (2020年11月25日号掲載)

2020年11月26日

牧野フライス製作所、レーザ加工機事業に本格参入

 牧野フライス製作所はJIMTOF2020onlineにレーザ加工機「LUMINIZER(ルミナイザー)」を出品し、本格的にレーザ加工機事業に参入すると発表した。平面や小物加工に適したLB300(最大ワークの幅400×奥行300×高さ200?_、11月16日発売)と、立体形状の加工に向く5軸機のLB500(同500×500×500?_、12月以降発売予定)の2機種をラインアップした。初年度販売は国内外で30~60台が目標。ボディはエルゴノミクスとマキノのCマークを活かした新デザインを採用した。 ルミナイザーは、水と空気との境界面での光の全反射現象を利用してレーザビームを照射するユニークな加工機。既存のマシニングセンタや放電加工機では加工が難しい脆性材(炭化ケイ素、窒化ガリウム、ジルコニア、アルミナ、ダイヤモンド焼結体等)を容易に加工できる。レーザマイクロジェット技術(スイス・シノヴァ社)と、マキノが培ってきた高精度・高応答の機械構造やモーションコントロール技術の融合により、高い加工精度を実現した。 水で熱影響を防ぐ 一般的なレーザ加工と異なり、ウォータージェットがガイドする中を、水に吸収されにくいグリーンレーザ光が進むため焦点調整が不要で加工面が垂直になる。さらに、水でワークを冷却しながら加工するので、ワーク表面の溶着も防げる。貫通後は水ジェットにより加工屑を排出できるので裏面のバリも少ない。 同社では「難削材や脆性材・コーティングの増えた航空機、医療、半導体分野の加工を高効率化できる。回転工具では実現できないサブミクロンオーダーの微細加工分野へ進出するとともに、今後は短パルスレーザ加工機など機種ラインアップを拡充し、微細孔加工や機能表面加工のブレークスルーを導き出したい」とする。

2020年11月25日

コロナ、関東地方発明表彰

 コロナ(小林一芳社長)は、(公社)発明協会が主催する「令和2年度関東地方発明表彰」において、2製品が発明奨励賞を受賞した。 省エネ性能を向上させた水道直圧式の直圧式給湯機「アビーナAG」シリーズ「UKB-AG470FMX」は、水道水の温度の影響を受けて冬場夏場に給湯温度が不安定になりやすい従来の水道直圧式石油給湯機を改良。水道水が所定温度範囲内の場合と範囲外の場合で制御を切り替えて給湯温度を安定させ、省エネ性能を向上させる技術が評価された。 石油ファンヒーター「FH-ST3619BY」は、消火する際に生じる臭気を低減する技術が評価された。消火時に火力をゆっくりと低下させ、一定水準の火力を維持させた後で消火することにより、臭気の発生を低減させている。 地方発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として大正10年に開始されたもの。各地方における優秀な発明に対し顕彰を行っている。 (2020年11月10日号掲載)

(株)コロナ

2020年11月24日

LIXIL、トイレ・洗面開発力強化へ

 LIXIL(瀬戸欣哉社長)は、愛知県常滑市にある旧常滑工場の敷地内にトイレ・洗面の新たなグローバル研究開発棟「とこラボ」を開設、11月2日より稼動開始する。 「とこラボ」が設置される旧常滑工場は、INAXトイレ発祥の地として1945年から衛生陶器の生産工場として稼働し、国産初のシャワートイレも同工場で産み出されており日本のトイレ研究をリードしてきた。 同社ではかねてより進めているテレワークと、新設される『とこラボ』の業務を有効に組み合わせることで、トイレ・洗面の研究開発チームをより機動的な組織へと進化させ、イノベーションの迅速な創出、開発効率の向上や開発期間の短縮をはじめ、技術・製品開発力の強化を図っていく構えだ。 「トイレや洗面は日常の生活になくてはならないもの。コロナ禍において自宅で過ごす時間が増えたことで、トイレ・洗面における困りごとに気付きも増えている。ニューノーマルの中、清掃性や抗菌、非接触といった機能的なユーザーニーズはもちろんのこと、手を洗う場所を増やしたいといった今までになかったニーズも高まっている。『とこラボ』では、普段の生活の中で気付いた困りごとやアイデアをチームメンバーで持ち寄り、そのアイデアを膨らませ、実験、試行錯誤を繰り返し、日常生活がワクワクするような価値をプラスしながら具現化することを目指す」(同社) (2020年11月10日号掲載)

2020年11月24日

YKK AP、戸締りシステム「ミモット」

 YKK APは、窓やドアのカギの締め忘れをIoTで防止する戸締り安心システム「ミモット」 に 、スマートスピーカーと連携し 、音声で戸締り状態を確認できる機能を追加した。 ミモットは、外出直後に玄関ドアや窓のカギの締め忘れをスマートフォンに通知するもの。スマートスピーカー(Amazon Echoシリーズを始めとするAmazon Alexa搭載端末)との連携により、「アレクサ、ミモットをひらいて」と話しかけることで、戸締り状態を確認できるようになった。「スマートフォンを持っていない子どもや高齢者でも、お出かけ前や就寝時にかんたんに戸締り状況を確認できる」(同社)。 またミモットのほか、スマートスピーカーと接続可能な住宅設備や、照明、エアコンなどの家電製品の操作を同時に行う連携機能(定型アクション)も使用でき、住まいのIoT 化を行うことができるという。 システム使用料は受信機1台あたり月額500円。機器参考価格は受信機1 台、窓2カ所、勝手口ドア1カ所、玄関ドア1カ所の場合で16万2千円。 (2020年11月10日号掲載)

2020年11月24日

山善、テレワークに向く小型テーブル&デスク

 山善は使用者に合わせて高さが変えられる「レバー式昇降テーブルKUT?7040」と「レバー式昇降パーソナルデスクKUP?6045」を全国の家電量販店、ホームセンター並びに同社が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで10月上旬から順次販売している(レバー式昇降パーソナルデスクは12月上旬発売予定)。 同社が今年1月に販売を開始した昇降デスクが在宅勤務、テレワークが増加に伴い仕事用デスクとしての需要が伸びているため、パーソナルユースに最適なサイズとして今回追加。「ノートパソコンで作業する際にちょうど良いコンパクトな机のサイズで、椅子に座って使用することはもちろん、立ちながら使用する時など、様々な形でご使用いただける」と言う。 コの字型のレバー式昇降テーブルはガス圧式のレバーで高さを無断階に60~95?aまで調節可能。天板は4色のカラーバリエーションの天然木突板を使用。デスクとしての使用に特化したレバー式昇降パーソナルデスクは支柱が中心にあることで安定感があるという。 (2020年11月10日号掲載)

2020年11月24日

フルプラ、有機溶剤系噴霧器の拡販へ

 フルプラは有機溶剤系用プレッシャー式噴霧器の拡販に注力する。バルブ部やポンプ部のパッキングが膨潤し、噴霧不能になるなどの課題を克服することで耐久性を高めた。パーツクリーナーに代表される使用量の多い業務用として提案する。 シンナーやアセトンなどの有機溶剤のほか、探傷用洗浄液、防錆剤、しみ抜き(油性)などの噴霧に使用する。薬液を入れた後、本体上部のポンプグリップで加圧するだけで使える構造。必要圧力約300kPa以上の圧力が外部に逃げる自動安全弁装置も採用した。 内側のゴム製パッキングを樹脂製と金属製のリングで2重にカバーした構造で、タンク内の圧力を密封。さらに、タンク本体に紫外線や薬品に強い特殊樹脂を使用した。噴射ガスを使わないため、周辺環境への負担がないうえ、空き缶の廃棄処理の手間やコストが減らせる点も売りにする。 ノズルは4・5?a?bに設計。霧の角度が噴霧から直射まで調整できる。「エアゾールタイプのスプレーを大量に使用している場合、原液を本製品で噴霧するとコストダウンが望める」という。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

三菱マテリアル、防振形ボーリングバー 鋼シャンククーラント穴付きを追加

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、防振形ボーリングバー「ディンプルバーシリーズ」に「クーラント穴付き鋼シャンクタイプ」を追加し、10月1日に発売した。 同シリーズは超硬シャンクタイプのみにクーラント穴を採用していたが、「近年、内部クーラントを搭載する工作機械が増えており、内部クーラントを装備した切削工具が求められている」(同社)という。そこで今回、スクリューオン式鋼シャンクタイプにもクーラント穴付きを追加した。切削油材がシャンク内部を通るクーラント穴から刃先に供給することにより、スムーズに切りくずを排出し、切削熱を逃がす効果がある。 全72アイテムをラインナップ。代表型番の価格は税抜1万5300~2万3100円。 (2020年10月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

カルテック、万能ウイルス除菌・脱臭機

 カルテック(染井潤一社長)は自社開発の除菌・脱臭機に採用中の光触媒技術に、新型コロナウイルスを不活化する効果を確認したと発表した。 理化学研究所、日本大学と共同で行った実証実験では、新型コロナウイルスを試験用の空間に充満させ、それを同社の光触媒デバイスによってどの程度除去できるか検証。約6分間で93%、20分間では99・9%ウイルスを不活化させた。 実験を主導した理化学研究所の間陽子博士は、「大気中の新型コロナウイルスを消滅させる効果を実証した世界初の事例。光触媒が発生する活性酸素がウイルスの分解や損傷に影響を与えている可能性が高い。これは新型コロナだけではなく、インフルエンザやノロといった他のRNAウイルスの不活化にも有効」という。 実証実験で使用された除菌・脱臭機には、独自の「ローンコーティング」技術が施されたフィルターが搭載されている。わずかの20センチ四方程度のフィルターだが、その表面積はテニスコート1面分。「表面積が広ければ広いほど、光触媒による分解力は高くなり、ウイルスはもちろん、除菌・脱臭にも優れた効果がある。また一般的なフィルターと違い、数カ月に一度の簡単なメンテナンスで初期性能に戻り、約10年間繰り返し使用できる」(染井社長)。加えて、光と風をコントロールし光触媒の反応効率を高める「サイドフロー構造」により、デバイス自体の薄型、軽量化を果たしている。 現在、同社から製品化されているのは壁掛けタイプ(約8畳に対応)に加え、脱臭LED電球(約1畳に対応)、首かけタイプの3種類。12月には50畳以上の空間に対応する床置きタイプのリリースも予定している。 間博士は「これまでSARS、MERS、今回のCovid19などキクガシラコウモリを宿主とするコロナウイルスは、今後もカタチを変えて新たな脅威として現れるだろう。光触媒によるデバイスはこれらのウイルスに対して万能とも言える効果を発揮している。今後さらに研究を深めて行きたい」とし、同社の製品に関しては「換気の出来ない空間や人が集まる場所に最適」と語った。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

トクラス、最強クラスの浄水器を搭載

 トクラス(佐々木良社長)は有害物質の除去が可能な浄水器を搭載したキッチン「Berry(ベリー)」を 11月2日より販売する。 同社は1989年にヤマハ発動機より浄水器事業を譲受。日本およびインドネシアに事業展開している。開発当初からのノウハウを蓄積している社内の研究施設では、日々水質の分析やカートリッジの性能実験を行い、約30年に渡り安心・安全な浄水器をリリースしている。 本年10月に家庭用品品質表示法が改正され、浄水性能の表示項目が変更された。それに伴いJIS規格指定の17物質に加え、(一社)浄水器協会(JWPA)の指定する5物質の合計22物質を除去することが可能な業界トップレベルの性能を有した浄水カートリッジを開発した。 「新たに手をかざすだけで吐水操作ができるハンドセンサー付きの水栓一体型浄水器をラインナップに追加した。ブラックタイプの水栓は、グッドデザイン賞を受賞した『TENOR(テノール)カウンター』と合わせて採用いただく事で、より上質なキッチン空間を演出できる」(同社) (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日