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ヤマザキマザック、立形MC 5軸用自動化システ

 ヤマザキマザックは、立形マシニングセンタ、5軸加工機用の自動化システム「MA(MILL ASSIST)シリーズ」を発売した。アームロボット、ストッカ、専用ソフトウェアで構成。素材の搬入から完成品の搬出まで自動化する。 立形MC「VCN・VTCシリーズ」と5軸加工機「VARIAXIS Cシリーズ」に対応する。対応可能な最大ワークサイズは幅400×長さ150×高さ200?_(最小はいずれも30?_)。ラインナップとして、最大質量14?`グラム、28?`グラム対応の2機種を製品化した。 立ち上げは専用ソフトウェアに従って必要な情報を入力するだけ。煩雑なティーチング作業を不要にした。「1加工品あたり、5~10分程度のプログラム入力で段取りが完了する」という。ストッカは素材と完成品の多段積みが可能。一度の段取りによる長時間の無人運転を図った。 ワンユニット化したシステムのため、市販のハンドリフトで簡単に移動できる。MAシリーズと工作機械本体の位置調整をするだけで据付けが完了。新規設置だけでなく、工場レイアウト変更に伴う機械移設にも柔軟に対応する。販売価格は税別1080万円(最大質量14?`グラム対応)から。年間60台の販売を目指す。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

安川電機、パレタイジングロボ4機種

 安川電機(小笠原浩社長)は、新型パレタイジング用途ロボット(MOTOMAN-PLシリーズ)4機種の販売を開始した。この分野のロボットは以前から小型包装などの小物用途から、建材などの大物用途まで幅広くラインアップしてきたが、今回の新型4機種は、使いやすさを追求したロボットコントローラ(YRC1000)に対応させ「ロボットのパフォーマンスを最大限引き出せるようにした」という。 ダンボールのように傷つきやすいもの、米袋のように変形しやすいものを「柔らかな把持で力強く積み上げる」べく、大容量の配管をアーム内に収められるようにするなど、各部設計に工夫を盛った。加えて電源回生機能による省エネ性の向上、省配線によるメンテナンス性の向上を実現し、パレタイジングシステムの最適化を図った。パレタイジング専用のアプリケーション(MotoPal)により簡単にセッティングできる。 新型4機種は、それぞれ可搬質量で190、320、500、800?`グラム。190、320?`タイプの2機種は、従来シリーズからさらにスリムな形状に仕上げている。最大リーチは4機種とも3159?_で、高さ方向に広く動作できる。 価格はオープン。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

ABB、ABB史上最速のプレスロボット

 ABBは同社史上最速のプレス工程自動化向けロボットソリューション「IRB 760PT」(=写真)を発売した。他のロボットベースのプレス自動化ソリューションと比較して、サイクルタイムを25%高速化できる。「IRB760ハンドリングロボットファミリー」の新製品。自動車のプレス工程において、より高速かつ柔軟な自動化ソリューションを提供できるようになった。 IRB 760PTは、ロボットの第4軸の干渉を低減するように設計を見直した。これにより、ロボットがプレスクランプのような装置に衝突することなく、自由に動作でき、作業領域全体およびロボットの移動の自由度を損なうことがなくなる。可搬重量は最大450?`?c。 専用のプレス間搬送装置の段替えに伴う時間、コスト、中断回数を削減できる。ツールを自動的に変更する機能と併せ、新たな製品を扱う際には迅速に適応し、再エンジニアリング無しで再プログラムができる。 2台のIRB 760PTロボットを組み合わせ、10軸にてタンデム作業を行う「IRB760 Twin Robot Xbar (TRX)」を組むこともできる。同社によると「プレス間距離が長いものにおいて、プレス機の改造を必要とせずにロード、アンロードの自動化が可能なロボットソリューションとしては、市場で最速と言われている。毎分最大16個の部品を生産することができるTRXは、高速プレス自動化アプリケーションに最適」という。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

明治機械製作所、センターカップ仕様のスプレーガン

 明治機械製作所(大阪市淀川区田川2-3-14、TEL.06-6309-1221)は好評のスプレーガン「FINERシリーズ」のフラッグシップ版としてセンターカップ仕様の「FINER-CORE」を11月2日に発売する。人が中心のデザインErgono Dynamics Designをテーマに美しさと使い易さを追求した。 同社独自の高微粒化技術「MMFT」により最適な微粒化性能を実現。流量コントロール性能や引金過重を最適化することで、大型ガンの性能を超える小型センターカップ仕様とした。販売価格は4万5000円(発売記念品のみスタンド付属)。 (2020年10月25日号掲載)

(株)明治機械製作所

2020年11月24日

岡?ア精工、ショートドリル拡充

 岡?ア精工(大阪市東淀川区瑞光3-5-32、TEL.06-6328-5561)は、「MCOショートドリル」のラインナップを拡充した。マシニングセンタ用のストレートシャンク「SDS」(=写真上)、NC・汎用旋盤用のモールステーパシャンク「SDT」ともに、刃径20~50mmまでサイズを取り揃えた。剛性のあるショート刃仕様が特徴。多彩な表面処理に対応するため、無処理品で標準化している。シンニング形状はS型。標準価格8000円(刃径20mm)から用意している。 (2020年10月25日号掲載)

岡﨑精工(株)

2020年11月24日

岩崎電気、屋内高天井照明専用LEDランプ

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.048-554-1124)は、屋内高天井照明専用のLEDランプ「LEDioc LEDアイランプSP」128Wを発売した。 高効率なLEDパッケージの採用でランプ効率180.5lm/Wを実現。同シリーズ、従来水銀ランプ300W相当のアイランプSP71Wと同サイズで、水銀ランプ700W相当の明るさながら、消費電力を約80%削減できる。電源ユニット別置形のLEDランプで、高天井照明で使用される一般的なセードとの組み合わせが可能だ。-20~+50℃(セード無しの場合は一時的な60℃に対応)の幅広い温度範囲に対応する。「夏場、高温になる工場や倉庫、体育館や商業施設など様々な高天井施設で使用できる」(同社)。相関色温度は5000Kと2700Kの2種を展開。価格は税別8万5000円。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

パナソニック、工事用サイクロン式クリーナー発売

 パナソニック ライフソリューションズ社は、工事用 充電サイクロン式クリーナー「EZ37A5」シリーズを発売した。 電気工事や建築現場では木材や石膏ボードの切断時に出る粉塵を掃除することが多く、掃除機の吸引力が落ちたり、フィルターが目詰まりを起こしたりする題を抱えているという。同製品は、粉塵を遠心分離するサイクロン方式を採用したことで、同社従来品比約6倍の吸引持続力があり、「石膏ボード粉もサイクロンで連続吸塵できる。またハンディタイプでもフロアタイプでもサイクロン方式で使用できるのも大きな特徴だ」(同社)。 半透明ダストケースは溜まっているゴミの量が一目でわかり、回すだけで簡単に外すことができる。「フィルターの手入れも振ってゴミを落とすだけ。サイクロンユニットは全て水洗い可能だ」。希望小売価格は18V3・0Ah(PNタイプ)電池セットで5万円(税抜)。 (2020年10月25日号掲載)

2020年11月24日

ABB、スマホで使えるARアプリ

 ABBはオフラインプログラミングソフトウェア「RobotStudio」に新たに、拡張現実(AR)機能を活用できる「ARビューア」のアプリを追加した。スマートフォンやタブレットを使って、ロボットオートメーションが、どこでどのようにプロセスに適合するかを、迅速かつ便利に可視化できるもの。RobotStudioで作成された任意のモデルを実際の生産環境に重ね合わせられる。 画面上でフルサイズに拡大したり、様々な角度から回転させ、テストすることが可能。ロボットまたはロボットセルのサイズおよび規模、周辺の既存の生産設備に適合するように、工場のフロアにどのように配置できるかについてのアイデアを得やすくなる。 動作中のモデルも確認でき、サイクルタイムのチェックもできる。アニメーションの特定の時点にすばやく移動することができ、パフォーマンスを向上させたり、潜在的な問題を特定する方法を見つけることが可能だ。アップルストアとグーグルプレイストアにて無料で利用でき、互換性のあるスマートデバイスでも閲覧できる。ABBでは「個人でもグループでも利用できる。ロボットを初めて導入する企業や、これまで導入計画を立てるための時間やリソースが不足していた企業に最適」としている。 (2020年9月10日号掲載)

2020年11月24日

パナソニック、高齢者施設システムバス

 パナソニック エイジフリー(大阪府門真市大字門真1006、フリーダイヤル0120-365-887)は、齢者施設向け大型システムバス「アクアハートF?eXシリーズ」(=写真)を10月1日より発売する。 レイアウトの柔軟性を高めた高齢者施設向け大型システムバス。新開発の床パネルにより、浴室を囲むいずれの壁にも扉を設置できるようになった。適切な動線や介助スペースを保ちながら30機種以上の機械浴槽を設置可能。さらに、扉を2カ所に設置するなどの100種類以上の豊富なレイアウトを実現。介助の流れに合わせた最適なプランを選択できる。 壁柄は7柄17通りの豊富なバリエーションを用意。「質感にこだわった壁柄により、入浴を楽しみにしている利用者に、より上質な入浴を楽しんでいただける空間づくりができる」(同社)。 (2020年9月10日号掲載)

2020年11月24日

KUKA、コンパクト多関節ロボット

 KUKAジャパン(大田紘社長)は、多関節ロボット「KR CYBERTECH nano」シリーズにおいて、新たに可搬重量6~10?`グラムタイプの新モデルをラインナップ。ハンドリングや溶接、パレタイジング等幅広い分野での活用を見込んでいる。 新モデルは本体の動作特性を改良し、正確なパス実行を行うことで、可動速度を問わない高い再現性を実現した。「コンパクトなセルや複雑なタスクが要求される生産現場に最適」(同社)。 主軸はIP65で防塵防水、リスト軸はIP67と、高湿環境や過酷な環境にも対応する。「床、天井、壁など、あらゆる位置への設置を可能にした。また静電気放電を防ぎ、繊細な電子部品のハンドリングなどにも活用いただける」(同社)。 従来機とフットプリントや接続パターンが同一で周辺アクセサリの互換性もあるため、切り替えも簡単に行えるという。本年10月より受注を開始し、2021年1月より順次納入する。 (2020年9月10日号掲載)

2020年11月24日

THK、自律型AGV「SIGNAS」

 THK(寺町彰博社長)は、独自の自律移動制御システムを搭載した搬送ロボット「SIGNAS」を開発、9月より受注を開始した。 製造・物流現場で使用されている無人搬送車の多くは、床面にルートテープを貼り誘導するタイプ。だが「SIGNAS」はロボットに内蔵されたステレオカメラで、設置されたサインポスト(目印)との距離・方位を計測し、経路に沿って走行動作(発進/カーブ/スピンターン/停止)を制御する。サインポストを置き換えるだけで簡単に移動ルートを構築できるのが大きな特徴だ。 「特別なプログラミング知識がなくても簡単に経路設定が行えるので、ロボット操作に不慣れな現場スタッフでも安心して扱うことが出来る」(THK) また、一般的なAGVでは走行できない段差やスロープにも対応し、屋内と屋外を行き来するエリアなどでの運用も可能。障害物を検知するレーザレンジファインダとバンパーセンサを搭載するなど、安全停止機能も完備した。積載タイプと牽引タイプをラインナップ。幅広い用途や運搬物に対応する。 (2020年9月25日号掲載)

THK(株)

2020年11月24日

日本ユニシス・エクセリューションズ「CADmeister」新Ver

 日本ユニシス・エクセリューションズは、3次元統合CAD/CAMシステム「CADmeister」の新バージョンを発売した。コマンドアイコンを視認性の高い直感的なデザインに刷新。カラーユニバーサルデザインを採用し、「誰にでも使いやすい操作環境を実現した」とする。 3D形状データの視認性向上、業務シーンごとの作業環境モード切り替え、入力簡素化などを改善した。3D設計支援機能として、熟練者の思考・考察を取り入れた設計の手順化、作業標準化を支援するExcel機能を拡張した。CADmeisterの形状寸法値をExcelのセル値として取り込んだり、セル値を形状寸法値に反映したりできる。 金型設計専用機能では、エジェクタピンのレイアウト検討を構想設計段階でできるようにした。シンボルや立体を配置して位置検討するとき、先端形状の突出し効力を確かめられる。さらに、レイアウト設計の3Dデータを、後工程の型設計でも利用できる仕組みなどもリリースしている。 NC加工機能として穴あけ加工自動化を強化した。水管などの穴形状の交差を自動検出し、加工する軸の優先順を指示することで、後から穴加工する際の交差区間の送り速度を減速するというもの。「より安全で加工効率の良いNCデータが作成できる」という。 同社は新バージョンの販売について、すでに導入しているユーザーを含めて、今後1年間で約5300ライセンスの出荷を見込んでいる。 (2020年9月25日号掲載)

2020年11月24日

山善、3種の着るUSB暖房グッズ」

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)はモバイルバッテリーでも使用できるUSB暖房グッズ「mobaket」シリーズを全国の家電量販店・ホームセンターおよび同社が出店・運営するインターネット通販「くらしのeショップ」などで、9月中旬から順次発売している。持ち運べるのでアウトドアやレジャー、車の中などコンセントのない外出先で使える。 シリーズを構成するのは「USB着る毛布」「USBひざ掛け」「USBマフラー」の3アイテム(=写真左から順に)。いずれも専用ポケット付きで、モバイルバッテリーを収納できる。使用時間の目安は2000mAhのバッテリーで約1.5?2 時間。手洗いが可能。価格はオープン。 (2020年9月25日号掲載)

2020年11月24日

ABB、組立の自動化、正確で速く

 ABBは、自動車の最終トリム組立(FTA)用「Dynamic Assembly Pack」の最新バージョンをリリースした。車体内部のシート、ダッシュボード、カーペットから車外のドア、バンパー、ホイールに至るまで、高速で正確かつ安全な自動化ソリューションを提供する。 従来、最終トリム組立工程でのロボットの使用では、AGVやコンベアの振動と生産ラインの速度のばらつきの両方に影響を受けてきた。これらの要因により、部品を取り付けるために生産を遅くしたり一時停止したりせずに部品を車体に正確に位置合わせることが困難だった。 Dynamic Assembly Packは、これらの問題を解決する。ユニバーサルビデオトラッキング(UVT)カメラにより、ロボットがAGVやコンベア上のワークステーションに入る際に、車体の位置を正確に追跡。予期せぬ動きや振動を補正するために、車体があらかじめ設定した位置に到達すると、ロボットアームに搭載されたCVG(Compliant Vision Guidance)カメラが、ドアエッジなどの一貫した基準点を探してスキャン。毎秒30~40フレーム(fps)の速度で画像を撮影することで、CVGカメラは、取り付けポイントがあるべき場所にあるかどうかを判断し、部品の位置調整が必要かどうかを判断する。 また、ロボットアームが車体に近づくと、内蔵の力覚制御センサからのフィードバックにより、コックピットの位置決めピンやドアヒンジなどの正確な位置を効果的に見つけることができ、ミリ単位の精度で部品を取り付けることができる。 (2020年9月25日号掲載)

2020年11月24日

ZOLLER Japan、工具検査をロボットで

 ZOLLER Japanは、切削工具の自動測定が可能なロボットパッケージ「roboset2」の提案を強化する。今夏に外観のデザインを一新した新型機が世界同時発売されたことを契機に、ロボットのティーチングから検査プログラムの作成、動作確認までシステムインテグレータを介さずに担当できる強みをオンラインなどで改めてアピールする。 直径3~20?_、最長230?_の円筒軸付き工具を測定する。寸法などの検査項目とプログラムは顧客の要望に応じて作成。切削工具をパレットに並べた後、タッチパネルから測定したいパレットのエリアを選択するだけで入力が完了する。測定結果の可否も自動で判断。合格品は装置内で品番が刻印される仕組みで、測定データはパソコンからリアルタイムで確認できる。 前工程にあたるエアブローや超音波洗浄も自動化した。装置内の多関節ロボット(最大可搬重量7?`グラム)に、同時に2枚のパレットを払い出しできるダブルグリッパーを備えることで、パレット、測定機間の搬送効率を高めた。パレットのストッカは2段構成。最大8枚を保管でき、パレット上に径や刃数などが異なる工具が混在しても測定できるという。 前後工程も含めて人海戦術に頼りがちな測定工程を自動化することで、品質と生産性の安定化、中長期的なコスト削減を提案する。参考価格は約5千万円。すでに国内の大手切削工具メーカーに数台納入している。 龍口一社長は、「体力と集中力には限界があるし、負担も大きい。生産ラインの自動化が進む今、測定がボトルネックになりかねない。工場の移転などで、人手が確保できないこともある。roboset2なら、パレットに工具を並べて、検査が終わったら梱包するだけ。24時間自動化すれば生産性が数倍になり、測定機も1台に集約できる」と話していた。 (2020年9月25日号掲載)

ZOLLER Japan(株)

2020年11月24日

コンテック、FAコンピュータから最上位モデル

 コンテック(大阪市西淀川区姫里3-9-31、TEL.06-6472-7130)は、第9世代のインテルXeon Eプロセッサ、Coreプロセッサに対応し、24時間連続稼動を想定したFAコンピュータ「VPC-5000シリーズ」の受注を10月1日から開始する。シリーズ最上位モデルとして、処理スピードを従来比の約2.5倍まで高めた。最大64GBの大容量ECCメモリを搭載可能。ハイエンドGPUボードに対応した1000W 80 Plus SILVER認証の電源ユニットも選べる。画像処理、マシンビジョン、AI、ディープラーニングにも使用できるハイパフォーマンス・コンピューティング環境を提供するという。 (2020年9月25日号掲載)

2020年11月24日

パナソニック、折り曲げ式レシプロソー

 パナソニック(大阪府門真市門真1048、TEL.06-6908-1131)は、折り曲げ式で狭所でも快適に切断できる充電式レシプロソー「EZ47A1」を発売した。ワンタッチでハンドル角度を4ポジション変えられるのが特徴。全長を折り曲げなしで455mm、最大折り曲げ時で345mmに設計した。本体重量は2.05kg(18V5.0Ah装着時)。刃はレバーをまわすだけで着脱可能。暗所で便利なLEDが付いている。電線管撤去、高所での軽天切断、天井の石こうボード開口、庭木の手入れなどに使える。14.4V、18V電池パックに対応している。 (2020年9月25日号掲載)

2020年11月24日

プロロジス、つくば市にマルチテナント型物流施設

 プロロジスは、茨城県つくば市にマルチテナント型物流施設を開発する。圏央道と常盤道のクロスポイントに位置する約6万8500平方?bの敷地を確保。北関東方面への配送に加えて、圏央道を利用して、都心部を経由することなく、東西広域と東日本全域をカバーする。 「プロロジスパークつくば3」の名称で2023年の竣工を予定している。地上5階建の延床面積約15万6千平方?b。ダブルランプウェイを備え、大型車両が直接上階にアクセス可能な設計とする。学術・研究都市であるつくば市の立地特性を生かし、施設内で最新技術の実証試験を行うラボ機能、インキュベーションにも寄与するシェアオフィスやスモールオフィスなどの整備を「入居企業や外部機関とも連携しながら検討する予定」という。 開発地は、つくばエクスプレス線「研究学園」駅から約1.3キロメートルに位置している。雇用の確保、さらに事業継続の観点から浸水や液状化などの災害リスクが少ない点も利点に挙げている。プロロジスは、これまで同市内でZOZOのアパレルECの基幹拠点を開発している。 (2020年9月25日号掲載)

2020年11月24日

ケルヒャー ジャパン、軽量コンパクトな高圧洗浄機

 ケルヒャー ジャパン(マーク・ヴァン・インゲルゲム社長)は、家庭用高圧洗浄機「K MINI」を10月1日、世界に先駆けて発売開始する。 「日本人の生活環境に合致する製品」の開発を目指し、2017年に同社内で発足したJAPANプロジェクトの第一弾となるのが「K MINI」だ。 「プロジェクトを通して、『持ち運びやすいサイズと重量』、『収納場所に困らないコンパクトさ』を兼ね備えた高圧洗浄機が求められていることが明確になり、2年の開発期間を経て日本のユーザーに最適な高圧洗浄機が誕生した」(同社) 本体は軽量でコンパクトかつ、インテリアに馴染むデザインで収納場所を選ばない。また、業務用高圧ホースを改良した、細くしなやかで丈夫な「プレミアムフレックス高圧ホース」を採用し使いやすさと耐久性、収納性を高めた。さらにトリガーガンや高圧ホースは背面のケースに収納でき、コンパクトにまとめることも可能。 「サイズや収納性だけではなく、周囲に配慮した動作音や触れた時に手に馴染む質感、やわらかさを備えたデザインなど細部にまでこだわって作り上げた製品」(ドイツ本社マイケル・マイヤーデザインディレクター) マンションや戸建てのベランダや狭小住宅の外壁洗浄、浴室の清掃や洗車など幅広い用途で活用できる。価格はオープン。 (2020年9月25日号掲載)

ケルヒャー ジャパン(株)

2020年11月24日

三菱マテリアル、チタン合金加工用カッタ発売

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー)は、チタン合金加工用カッタ「ASPXシリーズ」を発売した。 難削材のチタン合金を高能率で加工できる刃先交換式のミーリングカッタ。最新切削理論に基づいて算出したインサート配列により、びびり振動を抑制する。また、クーラントをコントロールし、インサート切れ刃すくい面へ流すことで、切りくずを効率良く排出することが可能だ。インサートは大きなすくい角とチタン合金加工に最適な刃先処理で、低切削抵抗かつ耐欠損性に優れる。 「航空機のランディングギア部品や構造部品には、加工が難しいチタン合金が多く使用されている。部品自体も大きいため、切削加工による切りくず除去量が多く、専用の高能率加工工具が求められている」(同社) 本体3アイテム、インサートは底刃8アイテム、外周刃1アイテムをラインナップ。代表型番の価格は(税抜)2400円?28万5000円。 (2020年9月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2020年11月24日

クリナップ、ステディアをリニューアル

 クリナップ(竹内宏社長)は、主力のシステムキッチン「STEDIA」(ステディア)をリニューアルし、9月1日より受注を開始した。 近年、多様化しているインテリアテイストに対応するため、デザイン性を強化。扉面材は、これまでの5クラス38色から5クラス49色に、取手は9種類から10種類にデザインバリエーションを拡充した。「上品な艶消しと繊細な輝きが特徴な扉面材『オリオン』にはステンレスとの相性が良いブラックとトープの2色を追加。様々な表情をもつ扉と取手を組み合わせ、より『わたしらしい』空間を演出できる。レンジフード側面や、コンロ横引き出しの前板も扉面材仕様が可能になり、細部までコーディネート可能だ」(同社)。 ほか、開放感が人気のレイアウト「フラット対面プラン」に、手入れのしやすさと高い耐久性がある「ステンレスワークトップ」を追加。再注目されているマテリアルミックスを実現し、シャープで印象的なインテリアコーディネートが可能になるという。 (2020年9月10日号掲載)

2020年11月24日

シチズンマシナリー、ユーザーの現場支援リモートで

 新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、現場現物主義だった工作機械業界が変わりつつある。自動旋盤メーカーのシチズンマシナリーでは、「現場支援」のリモート化を模索し始めた。 同社は7月、軽井沢本社工場にグローバルソリューションセンターを新設した。最新技術を展示し、同社主力機26台のテストカットができる生産革新の提案の場。ここを取材した8月中旬、同社が開発を進める「フィジカルとサイバーのハイブリッド業務モデル」のデモをみせてもらった。 「この加工プログラムで問題ないですか」。不安げに話すのは現場オペレータ役だ。主軸台移動形CNC自動旋盤「シンコムL20」の前でPC画面をのぞき込み、遠隔地のベテラン技術者役に加工プログラムを送信した。 現場と遠隔地の技術者をつなぐのは、オンライン会議システム。共有画面上では3D加工シミュレータが実機のようなリアルな動きで、干渉などの不具合をチェックする。プログラムに補正をかけた後のテストカットでは、現場のWEBカメラやスマートグラスが映す加工機内部の動きや加工音、電子顕微鏡で見た加工後のワーク映像などもリアルタイムに共有し、技術者のアドバイスのもと、短時間で加工プログラムを最適化してみせた。 ■実機と同等の再現精度 シチズンマシナリーの顧客支援ICT推進室の松丸肇室長は「自動旋盤L20専用に開発したシミュレータなので、サイバー空間上の再現精度は、実機とほぼ同等。加工機前に数人の技術者が張り付いていた従来の働き方を変えられる」と開発に自信をみせる。 松前室長はさらに、「検証データを蓄積すれば、将来的には類似ワークの加工プログラムを簡単に選べるナレッジベースのアプリケーションも構築できるはず。加工前のプログラム制作や工程レイアウトの検証時間を大幅に短縮でき、加工サイクルタイムの事前検証スピードも精度も飛躍的に高まる。自動盤の現場はいまだ2D図が中心で、熟練の勘と経験頼みだったが、これを高効率化できるだろう」。サービスの近未来像をこう展望した。 遠隔支援の対象は、加工プログラム制作のみに留まらないようだ。松前室長によると「2012年から開発してきたネットワーク支援サービス『アルカプリソリューション』がベースにあります。今後は、加工技術相談や保守サービスのオンライン化のほか、蓄積した機械の稼働情報からデータサイエンティストがボトルネックを分析するなど、現場の困りごと解決をデジタル技術でサポートしたい」という。 (2020年9月10日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2020年11月24日

リンナイ、10年間ファン掃除不要のレンジフード

 リンナイ(愛知県名古屋市中川区福住町2-26、TEL.052-361-8211)は取替専用レンジフードAirPROシリーズのフラッグシップモデル「OGRシリーズ」をモデルチェンジし、8月3日に発売した。 OGRシリーズは10年間ファン掃除が不要なオイルスマッシャーを搭載。今回のモデルチェンジでは高い清掃性を維持しつつ、調理状況を温度センサーで検知する風量おまかせ運転機能などを搭載。油煙が多く発生しやすい高温調理を検知した場合には強運転、低温調理時には弱運転に切り替える。「必要以上に風量を上げないので消費電力も削減できる」と言う。幅60、75、90cmを用意し(いずれも色はシルバーメタリック)、希望小売価格は税別20万3000円から。 (2020年8月25日号掲載)

2020年11月24日

LIXIL、人工木デッキ「デッキDS」

 LIXIL(瀬戸欣哉社長)は 、リフォーム向けの人工木デッキ「デッキDS」を9月1日から全国で発売する。 床材は複数色の樹脂を練りこむように混ぜ合わせ、天然木さながらの濃淡を再現する「濃淡製法」と、表面に2度目の削りを行うことでラフな木肌をリアルに再現する「2度削り」を組み合わせた 「極みヴィンテージ仕上げ」を採用。まるで年代ものの木材のような見た目と手触りを追求した。コーナー部は、従来のデッキの組み方を一から見直し、できる限り部品を減らすことで木組みの端正な美しさで魅せるデザインを実現した。 「手軽なリフォームとして人気のウッドデッキだが、天然木だとどうしても腐食や汚れは避けられない。『デッキDS』は、リサイクル素材の木粉と樹脂製なので、メンテナンスは水洗いで簡単に行える。またシックハウス症候群の原因となる有機溶剤や、ホルムアルデヒドを含む素材は使用していないのでお子様やペットにも安心」(同社)。 「ダークステインウッド」「ブラウンステインウッド」「グレーステインウッド」の 3色をラインアップ。オプションとして、 床板と同素材のフェンスも用意し 、深い味わいの木質感で統一することもできる。 (2020年8月25日号掲載)

2020年11月24日