ニュース一覧

三菱マテリアル、アルミニウム合金加工用カッタ

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、アルミニウム合金加工用カッタ「AXDシリーズ」の超々ジュラルミン、アルミ・リチウム合金高速加工用超硬合金インサート材種「MT2010」10アイテム(=写真)を発売した。 同シリーズは、2本のねじでインサートを工具本体に強固に固定することにより、高速高能率加工が可能。独自のねじれ刃の採用や高度なインサート研摩技術により高精度な加工を実現した多機能用カッタだ。 今回同社は、新たに超々ジュラルミン、アルミ・リチウム合金高速加工用に超硬材種「MT1020」インサートを開発。「切削速度5000m/minの超高速加工に適する優れた耐摩耗性と靭性を兼ね備えるハイグレード超硬合金材種」(同社)という。代表型番の価格は税抜2200~2万6000円。 (2021年1月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年01月26日

ダイヘン、ハンドリングロボ強化

 ダイヘンは、ハンドリングロボットの提案を強化する。六甲テクニカルセンター(神戸市東灘区)のデモエリアを800平方mに拡張。レーザ加工、組立、工程間搬送などを用途別に見せることで、最大の強みであるアーク溶接以外の分野でも施工実験から立上げ、メンテナンスまでワンストップで対応できる点を伝える。 必要な機器や機能を用途ごとにまとめてパッケージ化して実演・提案することで、ロボットに馴染みのない中小企業の要望に応えるのが狙い。すでに溶接ロボットを導入している顧客にも、溶接前後工程の自動化を提案する。FAロボット分野の売り上げに占めるハンドリングなど「非アーク」の割合を、現行の10%から2022年度までに25~30%まで高める考えだ。 センターのロボット展示数は30台。なかでも3倍に増設したハンドリング向けは可搬重量5~100kgまで12台揃えた。視覚センサと自動ネジ締め装置を活用した組立、自律搬送台車による工程間搬送など、他社製品とセットアップしやすくした機能開発も含めてアピールする。 大きさや形状の異なるワークに対応するために、箱物、袋向けのロボットハンドも用意。「チャック設計も対応できる。ハンドメーカーとの連携を進めているところ」(FAロボット事業部)という。レーザ加工による線溶接で強度を高める提案では、板厚比を考慮せずに複数枚の重ね板溶接が可能な点を紹介した。 担当者は、「中堅、大手のシステムインテグレータが手のまわらない案件を当社がサポートする。用途ごとにパッケージ化すれば検討期間が短くなり、導入イメージもしやすい」と話していた。 ■中空の100kg可搬  ハンドリング向けに可搬重量100kgの新機種「FD?B100」も発売した。ショルダ部分と手首軸に、ツール用ケーブルを収納できる大口径の中空構造を採用した。 「オフラインプログラミングでは、ケーブルの挙動予測が難しい。そのためケーブル干渉の実機確認が必要となり、作業の長時間化が問題になっている」ことから、ケーブルの断線原因となるワークや治具の干渉を減らせる点をメリットに挙げる。 「業界最小クラス」の旋回半径485mmに設計したことで、高密度配置を可能にした。溶接関連でボリュームゾーンが大きい自動車部品の搬送のほか、切削、研磨、シーリングの需要も見込んでいる。 (2021年1月25日号掲載)

(株)ダイヘン

2021年01月26日

コンテック、高速低遅延が可能な汎用コンバータ

 コンテックは、低遅延の無線通信技術「ExpEther無線IPコア」搭載の汎用メディアコンバータをNECと共同開発した。FA機器による電波の反射や減衰が起こりやすい環境でも通信の維持が可能。信頼性を必要とする信号の伝送にも利用できる。 製造装置のモジュール化、柔軟な工場レイアウトの対応、タイムロスのないクラウド連携などを目的に開発した。複数の電波を使用し、独自の符号化方式を用いることで安定した高速低遅延の通信を可能にした。状態が変化する複数の周波数帯のうち、常に性能が良い無線規格を使用する。 PROFINET、EtherNet/IP、CC?Link IE Field Basicなど、様々なプロトコルをスルー転送。デジタル信号を無線化するのも特徴で、親機と子機の間で、入力4点、出力4点をVirtual Wire転送可能にした。 子機・親機、Group ID、子機Noなどのスイッチ設定のみでセットアップが完了。複雑な設定を不要にしながら、高いセキュリティを確保した。対応可能な周囲温度はマイナス20℃?+60℃。据え置き、壁付け、DINレールなど、FA環境での取り付け方法に柔軟に対応する。 NECの門井忠茂デジタルプラットフォーム事業部長によれば、「ミッションクリティカルな機器、例えば工作機械やロボットなどのFA機器への無線導入が容易となる。NECも本製品の取り扱いを予定しており、FA機器に留まらず、次世代社会インフラを構成する様々な機器に展開する」という。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月25日

LIXIL、開放感抜群の新防火窓

 LIXIL(瀬戸欣哉社長)は、大臣認定防火設備込の高意匠カーテンウォール「E?SHAPE」に、従来の「網入Low?E複層ガラス仕様」に加え、網目が無く眺望性に優れた耐熱強化ガラスを用いた「耐熱強化複層網入Low?Eガラス仕様」を新たにラインアップした。 「E?SHAPE」は、防火設備(FIX窓)を組込んだ際にも、非防火部と同じ55?_というスリムな外観見付寸法で統一可能な高意匠カーテンウォール。「網目の無い耐熱強化ガラスを採用しているため、眺望性が求められる空間に最適。防火設備ユニットは業界最大となる無目ピッチ2800ミリまで製作が可能。床から天井まで無目を入れることなく1枚ガラスで対応できるため、自然光が広がる空間を実現可能」(同社)。 眺望性や開放感が求められるビルから庁舎、学校、病院、集合住宅のエントランスまで、幅広い建物への採用を見込む。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月25日

日立ジョンソン、ビル用横吹き室外ユニット

 日立ジョンソンコントロールズ空調は、横吹き室外ユニット「フレックスマルチ?miniモジュール[冷暖切換型]」を2月上旬より発売する。狭く囲われたスペースでも設置が容易な中規模ビル向け小型マルチエアコンで、コンパクトで組み合わせ接続が可能な点が特長だ。 冷媒量の抑制と熱交換器の効率向上を両立する新技術「タンデムサブクーリングシステム」の採用により、横吹き室外ユニットで国内初の16馬力(上吹きタイプと同等の性能)を実現した。また、大容量圧縮機を採用したことで、小型化を実現。設置面積を同社従来品比約46%低減し、ビルとビルの空きスペースなど、狭い場所への設置が容易になった。 上吹きタイプの設置が難しい、屋根のある場所にも設置ができるほか、横吹き室外ユニットを組み合わせ接続することで、上吹きタイプのビル用マルチエアコンと同等、一系統で最大54馬力の大容量の構築が可能。「従来、複数台設置して何系統もの構築が必要だった施工の手間を低減できる」(同社)。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月25日

MCCコーポレーション、呼び径20~50対応の小型PEスクレーパ

 MCCコーポレーション(大阪府東大阪市本庄西2-3-46、TEL.06-6747-6921)は、素早いスクレープ作業が可能なスクレーパ「PEスクレーパA」を発売した。対象管サイズ(PWA)呼び径の異なる5種類のコア(呼び径:20/25/30/40/50)をフルセットにした「SSPEA5020」のほか、各サイズ専用商品(SSPEA20/SSPEA25/SSPEA30/SSPEA40/SSPEA50)の計6種をラインナップ。コアの取替えも容易で、「各サイズ専用のコアを管に指し込む簡単操作で、楽に、早く、削り残しのないきれいなスクレープができる」という。「電動ドリルを装着したスクレープで作業スピードが大幅にアップ。スクレープ開始から10秒程で作業が完了する」(同社)。 刃はリバーシブルタイプで二面が使用できるなど経済性に優れる。「片手に収まる」というコンパクト設計も特長の1つで、フルセットでも質量2.5kgと軽量仕様とした。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月25日

国盛化学、プラダン対応のハンド工具

 国盛化学(愛知県小牧市河内屋新田262、TEL.0568-77-5161)は、プラスチック段ボール対応のハンド工具「ポンチカッター」を発売した。刃径は10?o。バリ、カエリが少なくキレイに穴あけできるのが特長だ。板厚6?o程度までなら差し込んで回すだけで一発加工ができる。2枚同時の穴あけも可能。段ボール、PP発砲シートにも対応している。同社製品のパンロック、ピンクリップ、コーナークリップの下穴あけにも最適という。力を入れやすいグリップ形状を採用した。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月25日

アイチコーポレーション、アップ&オーバー型高所作業車

 アイチコーポレーション(埼玉県上尾市大字領家字山下1152-10、TEL.048-781-3330)は、アップ&オーバー型電動高所作業車「WU09B1RN」を発売した。先端にジブを備える伸縮ブームと起伏リンクを装備したことで、より広いふところを確保。障害物越しの様々な作業ポイントへのアプローチを容易にした。 作業床最大地上高は9m(作業半径6.2m/積載荷重230kg)。狭い作業現場でも取り回しが容易なコンパクトボディも特長。ブーム旋回時も車両後部が車幅内におさめるノーテール旋回に設計した。走行、リンク、ブームの起伏と旋回の操作に、作業速度を無段階に調整できる比例制御方式を採用。スムーズな操作感で、安全で正確な操作を可能にした。標準価格は税抜980万円。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月12日

エンシュウ、MC内ワーク搬送を提案

 エンシュウは11月18日~19日に静岡県内で開催された「THE解決展in富士」において、5軸マシニングセンタ「WE30Ve」にワークの自動搬送装置「E?Loader」を組み合わせた自動化システムを出展。注目を集めた。 「E?Loader」は「 WE30Ve」のオプションとなる自動搬送装置。 マシニングセンタにおけるワークの投入・移動・取り出しを自動化する。特別なインテグレーションを必要とせず、マシニングセンタからの操作でワークの搬送を可能にしている。 「従来のワーク自動搬送は、複雑なティーチングや特別なプログラミングが必要だったが、マシニングセンタ側から操作できるので、普段マシニングセンタを使っているオペレータの方ならすぐに搬送セッティングができる。またガントリーローダーやロボットなどの付帯装置がなく、省スペースでの設置が可能」(同社) ユーザーニーズに応じたカスタマイズにも対応する。  (2021年1月10日号掲載)

2021年01月12日

橋本クロス、環境除菌用ウェットワイパー

 橋本クロス(滋賀県長浜市南浜町976、TEL.0749-72-3160)は、環境除菌用ウェットワイパー「除菌ワイパー75」を発売した。280枚巻きのレーヨン不織布に除菌効果の高い高濃度エタノール製剤(75Vol%)を充填した。機器・器具類の洗浄除菌のほか、病院、介護福祉施設、学校、保育施設など、人が多く集まる施設でよく触れる箇所にも効果的。「スプレー式でなく、あらかじめ液剤を染み込ませているウェットワイパーを使用した方が、作業者による拭き取りのムラなどが発生しにくく、均一的な除菌作業ができる」という。関連会社である橋本クロスベトナム(HCVN)製造第1弾として、「除菌ワイパーV」とともに開発した。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月12日

ダイヘン、直感的にロボット作業をプログラミング

 ダイヘンは、直感的にロボット作業をプログラミングできるジョイスティック・ペンダント「JoyPEN」を発売した。手動動作からプログラミングまで、すべての教示作業に対応。ボタン操作が中心のティーチペンダントに比べて、教示時間を50%短縮した。ロボットコントローラー「FD19」とセットで使用する。 JoyPENの向きでロボットの動作方向が決まる構造にした。ジャイロセンサを内蔵したことによるもので、スティックで指示した方向にロボットを並行移動できる。傾きを変えれば追従してロボットの姿勢が変わるため、直感的に操作できる。 手動操作したロボットの経路を自動でプログラムに記録。従来は不可欠だったロボットの位置・姿勢を教示する操作を不要にした。設定した範囲をトーチ先端が越えれば、軌道を自動で記録する機能となっている。 片手で直感的にプログラミングできるのも売り。ロボットの速度調整や溶接条件設定も可能にした。FD19の溶接条件データベース機能を活用することで、対象物の開先形状と板厚を入力するだけで最適な条件を設定してくれる。初心者でも短時間の条件調整でベテラン並みの溶接ができるという。 トーチ先端のワイヤが溶接対象物に接触すると、自動でロボットが停止する機能を搭載。衝突を防ぐとともに、直感的な操作との組み合わせで最短距離での狙い方向の教示を可能にした。 本体重量は250?c(ケーブル除く)まで軽量化。操作ボタンを少なくし、片手で収まるサイズに設計した。担当者によれば「ユーザー価格で約15万円を予定している」という。 ■多品種少量怖くない  操作の煩雑さからロボット導入に踏み切れない中小企業を想定して製品化した。各拠点で触れる機会を設けるほか、訪問先でもシミュレーションソフトを使用してPC画面上で体感してもらう活動を展開する。 金子健太郎FAロボット事業部長は「教示を限りなくゼロにしたい。今回はあくまでワンステップ。もっと簡単に、楽にしていく。教示レスになれば多品種少量は怖くない。JoyPENがブレイクスルーになっていくだろう」と話す。 最大の強みである溶接以外に、ハンドリング、シーリングなどの用途に対応するアプリケーションも順次拡大する予定。「ロボットビジネスの軸はあくまで溶接。溶接以外の+αも含めて対応でき肝の部分も伝えていきたい」とした。 (2021年1月10日号掲載)

(株)ダイヘン

2021年01月12日

京セラ、鹿児島工場に新研究棟建設

 京セラは情報通信や環境エネルギー分野における研究開発体制の強化を目的に、鹿児島国分工場(鹿児島県霧島市)内に新たに研究棟(5階建、延床2万2902平方?b)を建設する。地元行政である鹿児島県霧島市と立地協定を結び、1月に建設を開始する。 鹿児島国分工場は同社の研究開発における主要拠点の一つ。情報通信分野では5G対応のスマートフォンやIoT機器に使用されるコンデンサ、セラミックパッケージ、環境エネルギー分野では固体酸化物形燃料電池(SOFC)の主要部品であるセルスタックなどの研究開発を行っている。新研究棟では、敷地内に分散していた3部門を集約し、連携を強化することで製品・技術開発のスピードアップを図る。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月12日

YKK AP、マンション向け「マドリモ 内窓」アイテム追加

 YKK APは、「マドリモ 内窓 プラマードU」に 、マンション施工に特化した 「マンション用ふかし枠50」(=写真)を追加した。 今ある窓の内側に簡単に設置でき、遮音性と断熱性を高められる。同製品により二重窓にすることで、屋外80dBの騒音が発生している状況でも、屋内は図書館並みの40dBまで騒音を低減できるという。 「騒音のほかコロナ禍により在宅が長くなり、エアコンの電力消費量が多くなりがちだが 、内窓により断熱性が向上し、光熱費の負担軽減にも貢献できる」(同社)。 参考価格は引違い窓幅1700×高さ1800?oで16万3500円(税、組立、搬入費等別)。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月12日

ABB、プログラミングアプリの対象を拡大

 ABBは産業用ロボット「IRB 1100」用の「ウィザードイージープログラミングソフトウェア」を発売した。同ソフトウェアは、直感的な操作でプログラミングが可能。専門的なプログラミングスキルや同社のプログラミング言語「RAPID言語」の知識がなくても、ロボット導入、プログラミング、操作を簡単に行えるという。 「移動」「ピック」「バキューム」などのブロックを「ABB FlexPendant」上でドラッグ&ドロップするだけで、ロボットの動作を調整することができ、わずか数分で稼働させることが可能という。エラー処理の機能もあり、初心者でも衝突などのエラーを処理しやすい。 IRB 1100のアドオンソフトとしてインストールでき、今後、同機種にはあらかじめインストールされた状態で出荷する。ほか、単腕型協働ロボット 「Single?arm YuMi」でも利用可能。将来的には他の同社製ロボットでも利用できるように検討中という。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月12日

シチズンマシナリー、φ32ミリ自動盤にATC搭載機

 シチズンマシナリーは、斜め加工に用いるB軸ツールの自動交換が可能なATCを搭載した主軸移動台形CNC自動旋盤「Cincom L32?型ATC搭載機」(最大加工径φ32?_、オプションφ38?_)を2021年4月に発売する。本体標準価格(税別)は1656万円、月産4台の予定。日本をはじめ、北米地域を中心に展開していく。2月3日より開催される「CITIZEN MACHINERY ONLINE PRIVATE SHOW 2021」に出展する。 先行して20年に発売した「CincomL20?型ATC搭載機」(最大加工径φ20?_)で培った技術を基に、複合加工のニーズの高かったφ32?_クラスの機械に対応したATCを開発した。斜め加工を行うB軸ツールの自動交換により、さらなる複合・複雑加工への対応が可能になる。また、切削室内へ配置された工具マガジンからATCスピンドルに工具を直接受け渡しすることで、機械を止めることなく約4秒でのスピーディーな工具交換を実現した。 ATCにより1回の段取りで13本のB軸用ツールがセット可能になり、インプラント等の医療部品をはじめとする複雑部品加工はもちろん、複数の部品を1回の段取りにより連続加工できる。これらにより、ダウンタイムの削減、多品種少量のモノづくりに貢献できる。オプションでLFV(低周波振動切削)技術と併用でき、切りくずの課題を解決。より自動化・省人化された運用が可能になる。 (2021年1月10日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2021年01月12日

新コスモス電機、三密お知らせシステム

 新コスモス電機は、新型コロナウイルス感染症などの対策提案として「三密おしらせシステム 換気予報」を発売した。換気のタイミングを可視化して適切な換気を促すだけでなく、その場にいる人数を簡易計測して混在状況を知らせてくれる。 エンコアードジャパンが提供する「コネクトCO2センサ」とコンセントタイプの通信モジュール「コネクトセルラー」を組み合わせて使用する。センサで収集したデータをクラウドに蓄積。アプリなどに表示するほか、周辺のスマートフォンなどのWi?Fiの電波を拾うことで、空間の混雑状況を可視化する。 同社によれば、「カメラや光センサで混雑度を測定する方法では人の動きなどにより正確な人数を把握することが難しい場合がある。国内のスマホ所有率は約8割、そのなかでWi?Fi機能をオンにしている場合が多く、人数を測る手段として、スマホのWi?Fi電波を計測する技術が注目されている」という。 コネクトセルラーを経由してインターネット接続するため、通信・配線工事が不要。センサを必要な場所に設置して、アプリから製品登録するだけで使用できる。混雑・換気状況をタイムリーで表示。時間、日別でも確かめられるうえ、プッシュ通知で換気のタイミングを教えてくれる機能も搭載した。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月08日

永大産業、SIAA登録の抗菌・抗ウイルス加工製品

 永大産業(大阪市住之江区平林南2-10-60、TEL.06-6684-3058)はSIAA(一般社団法人抗菌製品技術協議会)登録済みの抗菌・抗ウイルス加工製品を12月21日に発売した。 これらの加工製品は主に室内ドアや収納製品など人の手が直接触れる部品(レバーハンドル、引き戸の引手、ターン鎌錠、握りバー、収納用取っ手、ポストフォームカウンター)が対象。抗菌剤および抗ウイルス剤で製品表面を加工することで、抗菌・抗ウイルス機能をもつ。同社は「エンドユーザーの健康や清潔さに対する意識が高まりをみせる中、より安全で安心できる住生活空間の実現に努める」としている。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月08日

DMG森精機、非接触機上計測システム

 DMG森精機は加工ワークの形状計測を自動化する「非接触機上計測システム」の販売を始めた。システムに使用する非接触タイプのレーザースキャナーは、2019年11月に包括的な業務提携を行うことで基本合意したニコンの製品を使用する。 寸法精度の計測は加工精度を維持するために重要な工程の1つだが、その作業には時間がかかり作業者の負担も大きい。このシステムは工作機械上で計測できるため計測専用機への乗せ換えが不要で、段取り時間を10分の1に削減するという。 1秒間に7万点および20万点の点群データを取得する2種類のレーザースキャナーにより短時間で計測を実現(ミクロン単位で計測)。大型ギヤやタービンブレードなどの計測に向く。形状をデータ化できるためCAD図面と重ねて測定結果を確認することもできる。搭載できる機種は「DMU eVo」「同duoBLOCK」「同monoBLOCK」シリーズで順次拡大する予定。システム価格は税別2480万円から。 (2021年1月10日号掲載)

DMG森精機(株)

2021年01月08日

日本発「夢の技術」で革新導く

 牧野フライス製作所は12月24日、都内の本社テクニカルセンタで記者会見を開き、田島軽金属(埼玉県羽生市)、ヒノデホールディングス(福岡市)、日之出水道機器(福岡市)と共同開発した高剛性アルミ鋳造合金「ATHIUM(アシウム)」を発表した。 ATHIUMは軽くて剛い、新たな鋳造合金。工作機械の構造物に従来から採用されているねずみ鋳鉄に比べて60%の軽量化を実現しつつも、剛性に関してはねずみ鋳鉄と同等のヤング率(縦弾性係数:100ギガパスカル超)を実現した。 「ATHIUMは日本がモノづくり大国としてもう一度世界に打って出るための、非常に重要な技術要素。ヤング率100ギガパスカルを超える高い剛性をここまで軽量の素材で可能にした事例は過去になく、日本発の夢の技術だ」。牧野フライス製作所の井上真一社長は強い期待感を示した。 同社では工作機械のコラムや主軸台、直動軸、回転軸、主軸ボディなど可動構造部にATHIUMを採用する考え。井上社長は「工作機械はあらゆる先端技術に絡む、基幹産業。我々がインキュベーション役となり工作機械でのATHIUMの実用性を証明できれば、他産業に採用を広げる大きなきっかけになるだろう。将来的には自動車・航空機・鉄道車両など高速移動体への採用も期待している」と展望した。 ■生産性と環境性を両立 工作機械へのATHIUM採用メリットは大きく、軽量化によるイナーシャ(慣性力)の軽減率は全体で約50%にもなる。牧野フライス製作所執行役員・開発本部長の土屋雄一郎氏は「可動構造部の大幅な軽量化ができ、より小さな力で俊敏に動かせる。素材自体が軽いので加減速時の衝撃が緩和される一方で、ねずみ鋳鉄と同等の剛性を持つため高速移動中のたわみも抑制できる。モータの小型化でピーク電力を45%削減でき、当社のモーションコントロール技術を駆使して小型化による揺れも抑制できる」と説明した。 同社では超大型機種以外、新機種・既存機種を問わずATHIUMの採用を進める計画にある。土屋本部長は「設計・部材の共通化などで効率化を進め、素材変更によるコストアップ分を吸収したい。来年度中をめどにATHIUM採用機種の製品化を狙い、生産性向上と環境負荷低減を両立する『GREENOVATION』を推進していく」と表明した。 JIMTOF2020で披露した新コンセプトマシン「e・MACHINE」でもATHIUMを採用してユーザーから高評価を集めており、加工テストも実施中だ。井上社長はテスト成果等から「俊敏に動くので、加減速の多いタップ穴加工などで非切削時間削減に大きく貢献できる。主軸ヘッドが揺らぎにくいため加工面も非常に良好で、金型や航空機部品の加工にも最適。軽量・小型化した主軸は旋回・傾斜軸の加速度を上げられるほか、マシンの小型化による単位面積当たりの生産性向上も導き出せる」と説明した。 ■半導体、ロボットにも期待 ATHIUMの開発に当たっては、ヒノデホールディングスと日之出水道機器が金属組織の制御手法を研究し、化学成分を最適化することによって、アルミを基材にしながらも従来にない高い剛性を実現した。製品化開発は田島軽金属が担当し、高級スポーツ車のトランスミッションケースなど複雑形状の精緻な鋳造で注目を集める砂型アルミ低圧鋳造法などで培ったノウハウを活かして凝固条件を解析・設定し、形状精度を確保した。 ヒノデホールディングスの木塚勝典取締役常務執行役員は「工作機械のパイオニア企業である牧野フライス製作所での採用実績を積み、半導体製造装置のチップマウンタやアクチュエータ、ロボット等への展開を目指したい」と展望する。 また、田島軽金属の田島正明社長は、「ATHIUMの鋳造技術は中国や韓国、台湾などが真似できない」と太鼓判を押した。「10~15の複雑工程を真面目に、正確にこなせるのは日本ならでは。量産化に向けピッチを上げ、製造協力企業を広げながら日本が世界に誇れる鋳造技術に育てていきたい」と期待を込めた。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月08日

ベッセル、エスピーエアーから新製品続々投入

 ベッセルは12月2日、エス・ピー・エアーブランドから「エアーミニレシプロソー No.SP-7620」「面取りエアーベベラー No.SP-1250FBV」など、4機種を発売した。 エアーミニレシプロソー No.SP-7620は、鉄板2ミリの切断能力を備える小型モデル。自動車板金塗装などでエアーソーを用いてボディをカットする際、パーツをカーブに沿ってカットする場合に本体が小さいと作業がしやすいとの声を受けて開発された。全長154ミリと、従来機種(全長約200~250?_)と比べ小回りが利く点が特長で、「ここまで小さいエアーソーはなかった」(同社)という。ボディパネルやフレームなどの鉄板の切断作業向けに提案する。 一方、面取りエアーベベラー No.SP-1250FBVには、特許登録済みの「エアークーリングシステム」を搭載。排気エアーで超硬チップを空冷し、そのエアーで切削くずを吹き払うことでカッター部の目詰まりを防止する。3枚のカッターで切削するため安定性が高く、2枚式に比べ摩耗が低減される点もポイント。アルミ、軟鉄の面取り作業に向くという。 同社は他にも、ミニエアーラチェットのリーチを伸ばして狭所での作業性を高めた「9.5ミリ角 ロングネックミニラチェットレンチ No.SP-1762L」や、AC100V電源で使える「100V電動式面取りベベラー No.SP-9254BV」を同日に発売。価格はいずれもオープン。 (2021年1月10日号掲載)

(株)ベッセル

2021年01月08日

岩崎電気、紫外線清浄機「エアーリア」大容量タイプ

 岩崎電気(伊藤義剛社長)は、空気循環式紫外線清浄機「エアーリア」シリーズの大容量タイプを開発。200畳対応の「エアーリア パワー」と、100畳対応の「エアーリア プラス」の2機種を1月5日に発売した。 1時間で16畳を除菌処理する従来品「エアーリア コンパクト」の6~12倍以上の大容量対応モデル。新開発の高出力紫外線ランプ「QGL15」を搭載し、従来ランプ(GL15)の約1・6倍の紫外線照射量で、大容量空間の空気除菌を可能にした。 「体育館などの運動施設やエントランスホール、ショッピングモール、収容人数の多い休憩スペースや社員食堂など、施設や用途に合わせて設置いただける」(同社)。2機種ともに完全受注生産。価格はオープン。 ■新型コロナにも高い有効性 同社は紫外線(UV)ランプの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果について、広島大学病院の大毛宏喜教授(感染症科)、広島大学大学院ウイルス学研究室の坂口剛正教授(医系科学研究科)と共同で評価試験を行った結果、高い有効性があることがわかったという。 プラスチックシャーレにウイルス液を塗布し、乾燥した状態において同社が採用している各種UVランプの紫外光を照射後に、回収したウイルスの感染価をTCID50法にて測定した。その結果、全てのランプで3mJ/平方?aメートルで99・9%以上の新型コロナウイルスの不活化を確認したという。 「今回の試験に使用したのは空気循環式紫外線清浄機 『エアーリアシリーズ』と空港で実証実験を行っている荷物やカートの殺菌装置や食品包装容器用装置『ステリアイシリーズ』で採用しているUVランプ。今後、当社で扱っているその他の光源についても同様の評価試験を行い、新型コロナウイルスに対する不活化効果の有効性を確認していく」(同社) (2021年1月10日号掲載)

2021年01月08日

マックス、ツインタイアがVE評価に登録

 マックスのNETIS登録技術である土木用鉄筋結束機「ツインタイア」(=写真)が、安定的活用効果の見込まれる技術と評価され、2020年12月7日付けで「VE評価(活用効果評価済み技術)」登録となった(NETIS登録番号KT?180090?VE)。また、優れた技術として「活用促進技術(新技術活用評価会議(中部地方整備局)」にも選定された。 ツインタイアシリーズは、2本のワイヤを同時に繰り出して鉄筋を電動結束する、世界初の「ツインタイア機構」を搭載した充電式鉄筋結束機。1結束0.7秒以下、結束力1.5倍、カットしたワイヤのミミ高さ(結束した際にできるワイヤの飛び出した部分)の約1/2を実現したことで、誰でも簡単に均一な仕上がりを可能とし、作業効率・施工性の向上に貢献する。同社では「NETISのVE評価登録を受け、作業者が長く健康に働ける環境を提供するため、更なる製品の認知向上に努めます」としている。 (2021年1月10日号掲載)

2021年01月08日

ソディック、竪型射出成型機を刷新

 ソディックは2021年1月、V?LINE竪型ロータリ式射出成形機「TR40VRE2」(=写真)を発売する。 可塑化と計量・射出を分離した独自装置「V?LINE」による安定した計量・射出に加え、「精密成形品のさらなる生産性向上」をコンセプトとしてモデルチェンジを実施した。標準価格(税抜)1450万円~。生産目標台数は年間40台。 最大搭載金型サイズは365×365ミリで従来機比1.5倍まで拡張し、成型品の多様化に伴う金型の大型化・複雑化に対応できる。また、正確で均一な型締力を再現する直圧方式を採用しつつも、テーブル上面高さ(金型取付面高さ)を従来機より90ミリ低い880ミリへ低床化し、金型段取り時や半自動成形時のオペレータの作業性向上をサポートする。さらに、180度回転時のテーブル回転時間を従来機比最大35%短縮し、生産性向上にも貢献する。 可塑化・射出装置「V?LINE」においては、最適なタイミングで可塑化と射出が可能な自社開発の制御技術により、正確で再現性の高い成形を実現する。また射出高速高圧仕様や超高応答仕様もオプション選択可能。 自社開発のGUIでは、射出・型開閉・温度の3つの設定を1画面で入力可能な15型サイズの操作画面を採用したほか、成形サイクル全体を一目で確認できるサイクルタイムチャート画面によりタイムロス削減をサポートできる。 (2020年12月25日号掲載)

2020年12月24日

ダイヘン、AIで波形調整する溶接機

 ダイヘンはAIによるパルス波形調整が可能な最上位溶接機「Welbee?U」を発売した。フロントパネルの操作性を高め、多言語にも対応する。ラインナップとして、定格入力18・6kVA(出力電流範囲30~350A)、20.1kVA(同)、27.9kVA(30~500A)の3機種を製品化した。 豊富な情報を表示できるLCDパネルを採用した。使用頻度の高いボタンのみ表示し、さらにピクトグラム(絵文字)を基調としたデザインにすることで、誰でも直感的な操作を可能にした。溶接法やワイヤ材質といった溶接モードの情報だけでなく、内部機能の詳細やエラー発生時の対処法なども表示できる。 パネルの表示内容は、同社ホームページから無償ダウンロードできるソフトウェアで言語の変更が可能。板厚と継手形状を選択するだけで、溶接条件を自動設定する「溶接ガイド機能」を搭載。溶接に不慣れな初心者、普段使用しない材料など、時間のかかる溶接条件調整作業の効率化を図った。 常に安定した高速溶接を可能にするため、AIを活用した。「スマートパルス」は、独自開発したルールベース(あらかじめインプットされたルールに基づいて、推論や探索を行う手法)に従って、スパッタ発生状況を予測。パルス波形を最適な形に調整することで、「高速溶接でも安定した溶接でスパッタの少ないビードが得られる」という。 対応する溶接法は、▽直流▽直流パルス▽直流ウェーブパルス▽MS?MIG▽直流TIG▽手溶接▽CBT?EX(直流低スパッタ/18.6kVA機以外)?で、より焼けの少ない溶接ビードを追求した新ステンレスモードも搭載した。オプションとして、低スラグでも安定した高速溶接を実現するモードも用意している。半自動仕様10?bセットの販売価格は税抜137万円から。3機種合計で年間2千台の販売を目指す。 (2020年12月25日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年12月24日