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シチズンマシナリー、オンライン自社展を開催

 シチズンマシナリーは2月3日から3日間、「シチズンマシナリー・オンライン・プライベートショー2021」を開催。動画を中心としたコンテンツで新技術・製品やサービスを紹介した。 毎日1回のライブ配信では新機種のプレゼンをリアルタイムで行い、視聴者からの質問にも回答した。初日に初披露した自動旋盤「Cincom L20 X?UB5」では、最新NC装置の搭載のメリットを説明。初の同時5軸制御、プログラム処理能力向上によるサイクルタイム短縮、正面・背面で利用できるLFV(低周波振動切削)などについて説明した。 2日目には同じく新製品の主軸台固定形CNC自動旋盤ミヤノ「ANX42SYY」(最大加工径φ42ミリ)を披露。同機は2スピンドル・2タレットのバー材加工機で初めてLFV機能を搭載した。また、正面・背面主軸へのビルトインスピンドルモータ採用により応答速度が30%向上(ベルト駆動式機種との比較)したほか上下タレットへのY軸搭載により無駄なアイドルタイムも削減し、「加工テストでは同一ワークの加工時間を既存機種(BNE)に比べ10秒も短縮できた。ミーリング工程が多いほど効果が得やすい」と説明した。 3日目には、今年4月から順次投入予定の「FAフレンドリーシリーズ」の第一弾として、協働ロボットを用いた「シチズンロボットシステム」2機種を紹介した。コンパクトで移動しやすい「オンカートタイプ」のデモでは、ロボットハンドの手首に搭載したカメラで加工後のワークの位置・姿勢を判断して掴み、カートの上で洗浄、エアブロー、全長計測を行ったのち、隣のカートに搭載したキャビネットにOKワークを収納して見せた。「ニーズに合わせてロボットで行う工程を選択でき、小型の生産ラインを構築できる」という。 また「オンマシンタイプ」はチャッカーマシン(BNY)の上部に協働ロボットを搭載することで大幅な省スペース化を実現でき、レーザスキャナによるエリア監視で安全柵設置も最小限にできると説明。デモでは上部から機内に入ったロボが、サブ主軸から加工ワークを受け取り、メイン主軸に素材を供給した後、機外に加工ワークを整列収納する様子をみせた。 (2021年2月25日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2021年03月01日

ベッセル、抗菌仕様の差替ドライバーセット

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.06-6976-7773)は2月2日、ボールグリップの樹脂部に抗菌剤を配合した「抗菌ボールグリップ 差替ドライバーセット 220CW-3」を発売した。 抗菌対策への需要の高まりを受けて開発。SIAA(抗菌製品技術協議会)の認可を受けた抗菌剤により、製品表面の細菌の増殖を抑制する。抗菌効果は年単位で持続するという(使用環境によって期間は変動)。「共用が前提となる現場や事務所への据え置き工具に対し、衛生管理を提案していく」(同社)。 付属のビットはアルコール消毒できる無電解ニッケルメッキ仕上げで、輸入家具などに使われる「ポジドライブネジ」にも対応する。ビットが付属しない「抗菌ボールグリップ ビット差替えグリップ 220CW」もラインナップ。価格はいずれもオープン。 (2021年2月25日号掲載)

(株)ベッセル

2021年03月01日

大阪大東市発、産官学でモノづくり人材育成へ

 産学官が手を取り合い、モノづくり人材の育成や地域活性化に向け動き出した?。 城東工科高等学校(大阪府東大阪市)で2月8日、大東市の企業連携事業に参加した生徒たちによる、成果報告会が行われた。この連携事業は大東市と大東商工会議所、城東工科高校が次世代のモノづくり人材の育成を目的に行っているもので、今年で2年目を迎える。本年度は城東工科高等学校の生徒16名がグループに分かれて大東市内の企業9社を訪問し、各社の強みを探るとともに、企業の抱える課題をSDGs的な観点から分析。成果報告会では、「人手作業のロボット化による安全性の向上」や「製造工程における副産物の再利用」など、SDGsへの取組みにも通ずる様々な課題の解決策が生徒たちから発表された。 発表を終えた生徒からは「これまで工業系の会社への就職はあまり考えていなかったが、考え直すきっかけになった」という声が挙がるなど、職業観を見直す良い機会になったようだ。大東市では他にも、市内企業の新入社員を対象とした合同入社式の開催や、共通の研修カリキュラムの立ち上げなど、人材確保・育成につながる様々な取組みを予定しているという。地域一丸で人材を育成しようという大東発の取組みは今後、ますます加速しそうだ。 (2021年2月25日号掲載)

2021年03月01日

ABB、メンテナンスサービスを開始

 ABBは、「コンディションベースメンテナンスサービス」(CBM)を開始した。ロボットユーザがリアルタイムの運用データに基づいて個々のロボット、またはロボットフリート(所有する複数ロボット群)の予防保守スケジュールを作成でき、生産性向上とダウンタイムの削減が可能になる。 CBMは、ロボット操作に関するリアルタイムデータを使用し、負荷、速度、加速度、ギアボックスの摩耗など、性能に影響を与えうる潜在的な問題を特定するサービス。同社のワールドワイドロボットデータベース内の他のロボットとデータを比較することで、故障や障害の発生時期の割り出しが可能という。 「大規模なロボットフリートを所有しているユーザに対し、部品の修理や交換をなどの改善措置が必要かどうかのアドバイスができる。部品が故障する時期がわかれば、在庫を持たずにスペアパーツの購入で対応でき、予算管理に寄与するほか、予期せぬ稼動停止による生産の中断を防げる」(同社)。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月26日

日本セック、トラック案内を迅速に

 日本セックは、トラックピット案内システム「TGSシリーズ」を発売した。荷受場の混雑案内、物流の円滑化をサポートする製品として、すべて顧客に合わせたカスタム仕様で提案する。 トラックピットの呼び出しを機械化することで、人件費の削減を可能にした。ドライバーへ口頭で伝達するよりも、的確に伝えられるうえ、誘導ミスなどのリスク軽減、安全性向上、感染症対策もメリットに挙げる。 LED電光掲示板の視認距離は60~150?b。サイズ、取付方法は、要望に合わせて設計・制作する。PCソフト、押しボタン、回転灯なども、運用方法や操作性に合わせて対応する。表示板や周辺機器間の無線化も可能だ。 守衛室から空いている荷受場をPCで確認した後、荷受場の担当者にメールすることで受け入れ準備がしやすくなる。掲示板で「満車」「空車」表示できれば、ストレスなく無駄を省け、スピーディーに荷造りができるといった仕組みも構築できる。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月26日

コロナ、エコキュート2021年モデル

 コロナ(小林一芳社長は)は、太陽光発電の余剰電力を積極的に活用する機能「ソーラーモードプラス」を強化した機種などエコキュート34機種(一般地仕様:22機種、寒冷地仕様:12機種)の2021年モデルを4月から順次発売する 太陽光発電余剰電力の固定価格買取制度(FIT)の買取期間が、順次終了していくなか、「卒FIT」後は電力の自家消費がトレンドとなっている。同社の「エコキュート」は専用HEMS を介し、天気予測データを基にエコキュートの運転を計画するソーラーモードプラスを搭載したモデルをラインナップ。2021年モデルでは昼間の沸き上げ比率が最大80%となる新制御を搭載し、自家消費率をさらに向上させた また同製品は「第14回 キッズデザイン賞」の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」において、「キッズデザイン賞」を受賞。「循環口から熱いお湯が出るのを一時停止するふろ自動一時停止、台所で家事をしながら浴室の音声を聞くことができる音声モニター、子どもの入浴状態に応じて、台所リモコンのランプの色が自動で変化する入浴お知らせ機能など、安全・安心なバスタイムをサポートする機能を搭載している」(同社)。 またスマホアプリ「コロナ快適ホームアプリ」を使って、おふろのお湯はりなど外出先からも操作が可能。お湯の使用量や使用可能湯量、入浴者の様子もアプリでチェックすることができる。 (2021年2月10日号掲載)

(株)コロナ

2021年02月26日

YKK AP、高窓・収納網戸の操作ひもをループレス化

 YKK AP(堀秀充社長)は、高窓用オペレーターや上げ下げロール網戸に使用されている操作ひもを従来のループ状からループレス化した。窓・網戸商品の標準仕様として4月発売のアルミと樹脂の複合窓「エピソード?U」から全面切り替えを進めていく。 消費者庁は2016年より、ブラインドなどのひも部分による子どもの事故が複数件発生していることを受け、事故から子どもを守るための注意喚起を行っている。同社では、子どもの手に届かないよう束ねる専用クリップと取り扱い上の注意書きを製品に同梱し、マニュアルに記載するなどの注意喚起を行ってきた。 「安全性のさらなる向上に向け、操作ひものループをなくした一本ひも仕様の操作部品の開発に取り組んできた結果、今回ループレス化を実現した。これは業界初の機構だ」(同社)。 (2021年2月25日号掲載)

2021年02月26日

キャプテンインダストリーズ、世界最小赤外線プローブ

 キャプテンインダストリーズは小型工作機械に最適な、外径25ミリ、長さ42ミリの超コンパクトな赤外線プローブHexagon「IRP40・50」の販売を開始した。 小型工作機械で使用されるHSK25Eサイズにフィットするため、従来のプローブのように機械と干渉せずに運用が可能。十分なスペースを確保できることから、衝突の危険なく、Z軸上の計測ができる。0.7Nとプロービング力も小さく、小型で壊れやすい部品の計測にも適している。 「ワークゼロポイントの決定やワークポジションの決定、ワーク寸法の測定管理などに最適。バッテリーは400時間の長寿命で、交換も工具不要で簡単に行える。このサイズの赤外線プローブでは世界最小ながら、最高クラスの精度が出せる」(同社)。 信頼性の高い双方向HDR(高データ速度)赤外線伝送を採用しており、各種計測工程の自動化に寄与する。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月24日

岡本工作機械製作所、門形平面研削盤 「UPG-CHLiシリーズ」

 岡本工作機械製作所は、CNC超精密門形平面研削盤「UPG-CHLiシリーズ」に、チャックサイズ前後1000?_メートル の 2010・3010・4010サイズを追加した。「金型や半導体製造装置部品など、大型化が進む市場ニーズから今回、サイズを拡充した」(同社)。 同シリーズは、高精度の位置決めと高速送りを実現するテーブルリニアモータ方式駆動を採用。高面品位を実現する可変静圧スライドとの組み合せで「究極の平面加工を実現する。といし軸は新開発の静圧スピンドルによって、業界最高峰の回転精度を実現した」。 全自動平面研削システム「MAP研削システム」と3次元計測ソフトウェア「OKAMOTO NCゲージ」のオプションも用意。MAP研削は「加工物をテーブル上に搭載し、サイクルスタートボタンを押すだけで機上の加工物をMAP化でき、最短・最適経路での自動高能率研削が可能。生産性向上と自動化を両立できる」。 (2021年2月10日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2021年02月24日

ワルター・ジャパン、超硬バレルエンドミル

 ワルター・ジャパン(名古屋市中村区名駅2-45-7、TEL.052-533-6135)は、超硬バレルタイプエンドミルから「Supreme MD838」(有効切れ刃R=250~1000mm)と「Supreme MD839」(100mm)を発売した。多刃仕様の大R切れ刃で、大きなピックフィード量での中仕上げ・仕上げ加工を可能にした。加工時間を最大90%短縮し、さらに高い表面品質を実現するという。 テーパー形状のMD838は、ソリッドエンドミル、ConeFitヘッド交換式エンドミルから選択できる。一方、オーバル形状のMD839は、ブリスクなどの狭小スペースでとくに効果を発揮する。工具材種として、鉄・鋳鉄系ワーク向け「WJ30RD」、ステンレス径・難削材ワーク向け「WJ30RA」を用意している。  (2021年2月10日号掲載)

2021年02月24日

伊東電機、創業75周年迎えショールーム拡張

 伊東電機(伊東徹弥社長)は創業75周年を迎えた2月1日、東山第二工場(兵庫県加西市)内のショールーム「イノベーションセンター」を拡張リニューアルしたと発表した。展示スペースを従来(945平方?b)比約2・5倍の2345平方?bへ拡大したことで、大型機や背の高いデモラインも設置できるように。コア技術の紹介や搬送制御の実演を行う第一展示室(800平方?b)、パレット搬送・保管システムなどの大型システムを中心とした第二展示室(600平方?b)、ピッキング・ソーティングシステムを展示する第三展示室(945平方?b)など、用途別に3つの展示室を設けたことで来場者の目的に沿った見学コースの設定も可能になった。 同社のコア技術「MDR(Motor Driven Roller)」を用いたパレット搬送システム「APPS」などの大型設備を展示するとともに、「需要が増加している」というMDRモジュールを組み合わせた自動仕分け機等、高速搬送システムの展示を強化した形だ。伊東社長は「このイノベーションセンターからハードとソフトを融合させた我々のMDR式マテハンを積極的に発信し、『働き方改革』の時代を『運び方改革』と言い換えられるようにその利便性を伝えていきたい。今回のリニューアルを飛躍の年と位置付け、2022年度のグループ連結売上高200億円の達成に向けチャレンジしていく」と展望を語った。 リニューアルにより、これまで難しかった複数グループの同時見学受け入れも可能に。常設のセミナー会場で事例紹介やセミナーを定期開催するほか、実機を活用した搬送実験にも対応する。同社は「今後はオンライン見学を含め年間600社の来場を目指す」と攻勢を強める。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月24日

フジ矢、KUROKINから偏芯パワーペンチ

 フジ矢(大阪府東大阪市松原2-6-32、TEL.072-963-0851)は、KUROKINシリーズからバリ取り機能が付いた偏芯パワーペンチを発売した。グリップ根本部分に、ネジ山修正機能を搭載。軽天の寸切り3分(W=3/8)吊ボルトのバリ取りやネジ山修正を可能にした。切断能力は、「3020N-200BG」で、ピアノ線Φ1.6mm、鉄線Φ3.4mm、銅線Φ4.0mm、VA・VVF線Φ2.0×3芯に設計した。落下防止コード(別売)が取り付け可能なシャックルが付いている。 (2021年2月10日号掲載)

フジ矢(株)

2021年02月22日

京セラ、燃料電池「エネファーム」

 京セラは固体酸化物形燃料電池(SOFC)の研究開発技術への取り組みと、今後の展開について1月28日、プレス向け説明会を開催した。 燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて電気を作るクリーンな発電装置で、同社は1985年から研究を開始。発電の心臓部となるセルと、セルの集合体であるセルスタックは同社のファインセラミック技術をベースとした高出力密度と高信頼性を併せ持つ『円筒平板型セルおよびセルスタック』を開発。2011年に量産化を実現し、2019年には狭小住宅や集合住宅のベランダにも設置可能な世界最小の家庭用燃料電池システム「エネファームミニ」を発売している 同社スマートエナジー事業本部SOFC事業企画部の鬼丸長吾郎氏はSOFCと「エネファームミニ」の利点を次のように説明した。 「大規模集中型の火力発電設備を凌ぐ高い発電効率に加え、コージェネレーションなので発電に加え排熱もお湯に利用するなど省エネ性に優れる。1台当たり年間1トン以上のCO2削減効果もあり今後、国の普及目標である2030年に530万台の普及が達成できれば 530万トン以上のCO2削減が見込める。停電時発電継続機能付きモデルは、天候や昼夜を問わず長時間停電に対応でき、自然災害の多発による停電リスクに対しても『在宅避難』が可能で、レジリエンス性も有している」。 今後については、年間4万台の販売を目指すとともにセルスタックの改良でさらに小型化を目指し、既存の集合住宅などへの普及を目指していくという。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月22日

三菱マテリアル、小物高精度加工用ホルダ

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、溝入れ突切り旋削工具の「GYシリーズ」「GWシリーズ」用の小物高精度加工用ホルダを発売した。 高剛性を極めた新形状で、振動・寸法変化を抑え、突切り加工時のトラブルを解決する。上顎はびびり振動を抑制できるよう、より強固に、下顎は切削中の負荷により、加工中にインサートの芯が下がる減少を大幅に抑制できるよう、変動しない形状にしたという。 GYホルダは52アイテム、GWホルダは37アイテム、加えてGWシリーズのブレーカインサート12アイテムをラインナップ。代表型番の価格は税抜1750~2万2920円。 (2021年2月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年02月19日

THK、ユーティリティスライド新製品

 THK(寺町彰博社長)は、高負荷容量、耐久性に優れたユーティリティスライド「ATG」の受注を1月20日から開始した。 「ATG」は、アウタ/インナレールが前後に伸縮するテレスコピックタイプのスライドレール。2条のボール列が安定したスムーズな動きを実現し、スライドレールならではの取付けの容易さも備えている。 「スライドレールは、これまでATMや自動販売機をはじめ、各種事務機器のスライド部で最も普及が進んでいます。しかしその一方で、さらなる高負荷容量、耐久性の向上を求めるユーザーニーズから、スライドレールとLMガイド双方の利点を兼ね備えた『ATG』のような中間的なユーティリティ・グレードの製品を開発した」(同社・星出薫産業機器統括本部技術本部?)。 同製品は、アウタメンバ、インナメンバに焼き入れ焼き戻し処理を行い、表面硬度HRC55以上を確保、許容荷重や転がり疲労を向上させている。さらに、調整能力を向上させるためにサーキュラーアーク溝を採用。「アウタメンバ側のすべり量とインナメンバのすべり量の差が小さく、リテーナずれを抑止するので、従来品(ゴシックアーチ溝)に発生しがちな、リテーナ位置ずれによるストロークエンドでの早期ロックが無くなった。また高精度の要求は必要ないため、無研削によりコストダウンを図っている」(星出薫産業機器統括本部技術本部?)。 すでに駅のホームドアなどへ導入されているが、今後は自動倉庫の搬送台車コンテナ取出し部、鉄道車両用ドアの開閉部、航空機用旅客シートのスライド機構等、物流や鉄道分野を中心とした普及を目指していくという。 (2021年2月10日号掲載)

THK(株)

2021年02月19日

スイデン、60畳を30分で浄化

 スイデンは、60畳の大空間を30分でキレイな空気に浄化できる光触媒除菌・脱臭機「Air Create」を発売した。「優れた独自技術で注目されている」カルティク社の光触媒を搭載。ウイルス、有害物質、花粉、悪臭成分を分解する。 ウイルスなどを分解する光触媒フィルターの表面積が広く設けられる、ローンコーティング技術を採用した。「一般的な光触媒と比べて効果の差が歴然」という。ターボモードを搭載。10分で20畳、20分で40畳、30分で60畳を浄化する。 光触媒の反応効率を高める風の流れを実現したサイドフロー構造も特徴。ウイルスや有害物質を繰り返し酸化分解し、キレイな空気に浄化する。4枚の光触媒フィルターとLEDの両面照射で分解力を高めた。 フィルターは、数カ月に一度、漬け置き洗いするだけで分解性能が戻る。同社は、「一般的な光触媒フィルターは、長時間使用すると汚れで分解性能が落ちるうえ、光触媒が取れてしまうので洗えない。しかし、本機はローンコーティング技術で洗浄可能。約10年間、繰り返し使用できる」としている。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月19日

ノーリツ、戸建用ハイブリッド給湯・暖房システム

 ノーリツ(神戸市中央区江戸町93、TEL.078-391-3361)は戸建用ハイブリッド給湯・暖房システム「ユコアHYBRID」シリーズをモデルチェンジし4月1日に発売する。空気熱で湯をわかすヒートポンプ給湯機と、瞬間式で湯をつくる高効率ガス給湯機(エコジョーズ)の長所を融合したもので、新製品は太陽光発電の電力を有効活用する「消費優先モード」を改良し、宅外での「おふろの見まもり」機能を新たに搭載した。 固定価格買取制度(FIT)による買取期間が終了する「卒FIT」の進行を背景に導入した消費優先モードは、太陽光で発電した電気を積極的に使って湯を貯める。業界最高レベルの省エネ性とこのモードにより、年間給湯・保温光熱費を従来給湯機(LPガス)と比べて年間で約78%・約9万7000円削減するという(戸建住宅に住む4人家族で)。システム希望小売価格は税別69万1800円から。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月19日

コンテック、15インチタッチパネル産業用PC

 コンテック(大阪市西淀川区姫里3-9-31、TEL.06-6472-7130)は、インテルCeleron 3965Uプロセッサ搭載の15インチサイズタッチスクリーン一体型ファンレス産業用PC「パネルコンピュータ CA-RU150」を発売した。1000BASE-T、USB3.2Gen1(USB3.0)、HDMI、DisplayPort、シリアルなど、拡張インターフェイスを搭載。筐体フロント部に高気密性のステンレススチールを採用した。防塵・防滴IP56規格に準拠している。強度が高く、錆びにくいことから、衛生的な環境で求められるシステムや装置への組み込みに適している。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月17日

ブラザー、名古屋に工作機械倉庫を建設

 ブラザー工業は名古屋市港区に工作機械やその周辺部品用の倉庫を建設する。新倉庫は2階建て延べ床面積1万1860平方m。約20億円の事業費をかけて今年11月の竣工を予定する。1月18日には地鎮祭を執り行った。 同社は現在、工作機械用に外部倉庫を借りている。工作機械事業を成長分野と捉えており、同社工場跡地に自前の倉庫を建設することにした。「名古屋港のコンテナヤードや名古屋高速の出入り口に近いという立地を生かして物流効率を高め、物流費用とCO2排出量の削減に貢献する」とし、BtoBビジネスの強化に伴い将来的には工作機械以外の製品の保管にも利用する考え。 (2021年2月10日号掲載)

ブラザー工業(株)

2021年02月17日

永大産業、大空間向け可動間仕切り吊り戸

 永大産業(大阪市住之江区平林南2-10-60、TEL.0120-685-110)は高齢者施設や幼稚園、保育園などの広い空間向けの「セーフケアプラス可動間仕切り吊り戸」を1月18日に発売した。 走行性能の高い吊り車とレールの効果で大空間でもスムーズにパネルの開閉ができる。特殊な凹凸パッキンや受金具の採用で、木製の間仕切りによく見受けられる全閉時の「パネルの振れ」を大きく軽減した。様々なレールプランに対応できる。ストレートレール、6枚の標準セットで税別128万4000円から。2021年度に400セット、24年度に1200セットの販売目標。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月17日

シチズンマシナリー、自動盤に初の同時5軸

 シチズンマシナリーは、主軸台移動形自動旋盤「Cincom L20シリーズ」の最上位機種として、初の同時5軸制御対応機「Cincom L20 X?UB5」(=写真)を追加。今年6月に発売する。2月3日開幕の「シチズンマシナリー・オンライン・プライベートショー2021」に出展した。本体標準価格(税別)は1280万円、月産10台の予定。最大加工径はφ20(オプションでφ25)。 最新NC装置採用により同時5軸制御機能の搭載が実現した。B軸ツールの同時5軸制御は複雑で高精度な曲面加工を可能にし、医療・航空宇宙など先端分野のより複雑なワークに対応できるようになった。プログラム処理能力も向上しており、サイクルタイム短縮も可能にする。さらに、ワンチャックで可能な正面主軸の加工範囲を最大90度から110度に拡大したことで、背面側のツール本数を減らし、段取り替え時間も短縮できる。 操作盤には15インチの大型タッチパネルを採用。ローダ/アンローダ装置、B軸ATC(自動工具交換装置)などのオプションにも対応する。正面・背面で使用可能となったオプションのLFV(低周波振動切削)機能は切りくずトラブル解消に貢献できるほか、切削油タンクの改良などにより長時間の連続運転も可能にする。 (2021年2月10日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2021年02月15日

デンヨー、一台多役のエンジン溶接機

 デンヨー(白鳥昌一社長)は、最大溶接電流400Aのディーゼルエンジン炭酸ガス溶接機「DCW?400LSE」を2月1日に発売した。 最大溶接電流350Aの「DCW?350LS」の後継機で、炭酸ガス溶接の最大溶接電流を400Aまで引き上げ、最大ワイヤ径1.4?_ワイヤへの適用を可能にした。手溶接、ガウジングのモードにおいても400A出力が可能で、大幅な作業効率の向上に貢献する。溶接制御にはインバータを採用、低電流から高電流まで安定したアークが得られ、電圧変動を抑えたことからビード端の揃った美麗な外観に仕上げられる。 新型の溶接モニタはシンプルデザインながら「炭酸ガス/ガウジング/手溶接」のモード切替機能やガスチェック機能、ワイヤのインチング機能などをワンタッチで操作できるほか、溶接条件の詳細設定も簡単に行える。 「スローダウン装置や電撃防止機能といった安全配慮に加え、不測の事態によりエンジンオイルなどが漏れた場合でも、機外への流出を極力抑えるエコベースを標準装備しており、環境負荷低減を求められる現場でも安心してご使用いただける。」(同社)。 また、第3次排出ガス対策型建設機械・超低騒音型建設機械指定機としても認定されている。 (2021年2月10日号掲載)

デンヨー(株)

2021年02月15日

牧野フライス製作所「e・MACHINE」始動

 牧野フライス製作所は、5軸制御横形マシニングセンタの新製品「a800Z」(=写真)を1月25日に発売した。パレットサイズは630角で、aシリーズの人気機種「a500Z」(同500角)より一回り大きい。最大軸移動量はX1280×Y1200×Z1325ミリ。最大積載質量は1000キロ。出荷開始は今年9月、年間60台の販売を計画。国内定価(税別)は8500万円。 「拡張性」や「環境性能」など様々なテーマを掲げる同社の新コンセプト「e・MACHINE」に沿った新製品。機械納入後、生産品目の変化に合わせて高速主軸を高トルク主軸に変更できるほか、工具マガジンの拡張、FMS対応追加など、仕様/機能の再構築で加工内容やボリュームの変化に対応できる。APCの電動化も実現したほか、機内への接近性を高めつつ足元が干渉しない機能美に優れた新デザインも採用した。 発売当日の会見ではさらに、5軸横形MC「a900Z」(パレット800角)、4軸横形MC「a91nx」についてもe・MACHINEのコンセプトを取り入れた新機種として同時発表した。??山幸久営業本部長は「e・MACHINEは不確実性が高まる今の時代に即したコンセプト。ユーザーの声を聞きつつ新製品に順次取り入れ、完成形を目指したい」と話す。これら3機種の主なターゲットは中大物の構造部品で、大繁忙期を迎えた半導体製造装置、建設機械や航空機などの市場を狙う。半導体製造装置部品ではシール面の手磨きレスを実現するなど特殊工具を用いた加工技術でも高効率化をサポートする。 ■従来比4割増の切削量 新製品のa800Zの最大の特長は、独自のZ型傾斜テーブルにある。重心を傾斜軸に近づけることで、軸動作に伴うイナーシャ(慣性)を徹底的に低減し、大物重量ワークでも無駄のない高速動作と高速位置決めを実現した。同社では「切削反力が、ダイレクトかつ素早くベッドに伝わる堅牢な構造。剛性が高く、4軸機なみの加工能力を誇る」と説明する。フライス工具を用いたダクタイル鋳鉄の加工テストでは、従来機比40%増の切粉排出量を実現した。各軸の早送り速度も毎分60?bと高速で生産性に優れる。 また、加工場所の内壁をステンレスの垂直な構造にすることで、クーラントやエアなどに頼ることなく排出し、エネルギーの削減に貢献。細かな切り屑がたまりやすいタンク内に攪拌ノズルやコンベヤを設置することでクーラントメンテナンスの負担も軽減できる。 (2021年2月10日号掲載)

2021年02月12日

DMG森精機、世界でカーボンニュートラルへ

 DMG森精機は全世界でカーボンニュートラルな事業活動の達成を目指している。昨年は欧州を拠点とするDMG MORI AGで自組織の事業活動にともなうCO2排出量に対し、国際的に認定された持続可能な気候保護プロジェクトへの出資によりオフセットすることでカーボンニュートラルを達成した。 今年は欧州に加え日本を含む全世界において、部品調達におけるCO2排出量に対してもカーボンニュートラルの達成を目指す。これにより調達から出荷までの全工程でカーボンニュートラルに生産された商品をユーザーに届けることになる。今年1月から出荷する同社製機に「GREENMACHINE(グリーンマシーン)」マーク(=写真)の表示を始める。 (2021年1月25日号掲載)

2021年02月11日