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京セラ、家庭向け電動工具を順次発売

 京セラインダストリアルツールズは、KYOCERAブランドの家庭向け電動工具として「POWERシリーズ」を、10月5日から順次販売を始めた。2018年1月にリョービのパワーツール事業を承継した会社を設立して以降、RYOBIブランドの電動工具などを販売し、2020年1月から新たにKYOCERAブランドのプロ向け電動工具を市場展開してきた。 今回発売したPOWERシリーズは、木工工作から家まわりのメンテナンス、清掃、芝や樹木など庭の手入れまで、「より良い住まいと暮らしを力強くサポート」をコンセプトに開発した。対象製品として、▽充電式インパクトドライバー▽充電式サンダー▽ディスクグラインダー▽ブロワバキューム▽充電式クリーナー▽電気チェンソー?など、46カテゴリーを揃える。芝刈機や草刈り機などの庭の手入れツールは、2022年1月から順次販売を予定している。 なお、RYOBIブランドの電動工具を使っているユーザーへのサポートは、引き続き同社が対応するという。 (2021年10月25日号掲載)

2021年10月25日

住友電工、外径バイトから内部給油式ホルダ

 住友電気工業(兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1、TEL.072-772-4531)は、「SEC-外径バイト 内部給油式ホルダ」を発売した。すくい面からの給油にクランプスルー方式を採用し、近距離から刃先、加工点に確実なクーラント供給を可能にした。流体損失が少ないクーラント経路を独自に設計。高い圧力を維持したクーラントを切りくずと工具すくい面の間に供給することで、切りくずを細かく分断する。 すくい面からの給油に加え、インサートの逃げ面近くに設けた第2の給油穴から吐出されるクーラントが効率的に刃先を冷却。工具摩耗を抑制し、インサートの長寿命化、加工の高能率化を図った。クーラント供給路にもなっている押え金はダブルクランプ方式を採用。18型番をラインナップしている。 (2021年10月10日号掲載)

住友電気工業(株)

2021年10月22日

寺岡精工、物流向け企業間共創プログラムに参画

 寺岡精工は、野村不動産が運営事務局を務める物流に関する課題解決を目指す企業間共創プログラム「Techrum(テクラム)」に参画する。検証拠点である「習志野PoC Hub」では、王子ホールディングスの製品と接続。寺岡精工の採寸計量器「SPK-25」、「SMART QBING」、自動仕分け機「SORTING SYSTEM」と、王子ホールディングスのオーダーメイド段ボール加工機「3辺可変セミオートシステム」を連携した、通販事業者向け出荷モジュール(採寸計量+梱包+自動仕分け)を提供する。 SPK-25で商品の採寸計量を行い、そのデータを3辺可変セミオートシステムへ連携させる形だ。商品サイズを正確に計測・データ化することで、商品サイズに合わせた段ボールを制作。手作業で梱包後、SMART QBINGが梱包物の3辺サイズ・重量を自動計測し、読み取ったバーコード情報や計測結果から荷物の仕分け作業を自動化し、出荷にかかる作業工程・工数を削減する。  寺岡精工はこれまで計測器やピッキング、ラベルプリントシステムなどを提供してきたが、物流に関する問題解決に向け「他企業との連携が不可欠なものであることを感じていた」ことから、情報収集や実証の環境も整ったテクラムへ参画した。今後は発送工程におけるラベルの印字・貼り付けの自動化や、上流工程での「AIピッキングカートシステム」を用いたピッキング効率化提案も検討する。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月22日

山善、煙を94%カットするグリル

 山善は、調理中の煙を約94%カットする「煙の少ない焼き肉グリル YGMC?FXT130」を発売した。独自のXカット構造を採用したプレートで油落ちを促進し、さらに吸煙ファンを内蔵することで煙の拡散を抑えた。インターネット通販「くらしのeショップ」のほか、全国の家電量販店やホームセンターでも順次販売する。 プレート側面に設置した吸い込み口から、吸煙ファンが煙を強力に吸い込むことで、シリーズ最高の減煙を実現した。プレートに残った余分な油が煙や臭いなどの原因となっていることから、プレートの裏面を「X」の形状に設計。油の流れを下側に集中させ、効率的に油を落とすことで、煙の発生と油ハネを抑えた。 プレートの表面(焼き面)は、端に向かって下がる曲線形状に。さらにプレートの縁は、中央に傾斜をつけることで、油を下に流れやすくした。焼き面から下に流れた油は、X形状によりプレートから滴り落ち、水トレイに流れる構造となっている。各パーツは取り外し可能。プレート、遮熱板、水トレイ、フィルター、ファンカバーは丸洗いできる。 「匠のたこ焼きプレート」を付属させた。一般的なたこ焼き器よりも少し大きい直径43ミリ、深さが26ミリあるたこ焼き穴のため、生地をたくさん入れることができ、ボリュームのある丸型がつくりやすくなった。すべてのたこ焼き穴の真下にヒーターが配置されているため、焼きムラが起こりにくいのもポイント。たこ焼きをひっくり返しやすくするための串ガイドも付いている。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月22日

オーエスジー、廃食用油を加工に

 オーエスジーは、今春から植物由来の廃食用油を利用した加工の実証試験を開始している。タップの生産拠点「八名工場」で実施中。前工程の荒ねじ転造加工などでテストし、今後切削工程での検証を進める予定だ。 愛知県豊橋市に本社を構える斎藤塗工店のテスト依頼に応える形で、工場の一部を利用して実験を開始した。八名工場で製造技術を担当する乗松顕太朗氏によると、「各種改良を重ねながら、実証実験を進めるなかで、現在のところ結果は良好。加工における工具品質にもとくに問題はない」という。 廃食用油から不純物を取り除き、複数の廃食用油などを混ぜ合わせることで、日本産業規格(JIS)に適合する潤滑油として利用する。鉱物油に比べて、若干コスト増になるものの、鉱物油より油の引火点が高いため燃えにくく、火災発生リスクも低くなるという。 このプロジェクトを推進する大沢二朗常務執行役員は、「安価で大量に使用している鉱物油にすべて置き換わるということは難しいが、今後、鉱物油の使用を少しずつ減らし、廃食用油の再生利用を進めることで、環境にやさしい取り組みに挑戦したい」と語った。 (2021年10月10日号掲載)

オーエスジー(株)

2021年10月20日

キャプテンインダストリーズ、リバースエンジニアリングパッケージ

 産業用機械部品や各種ツール・ソフトウェアを輸入販売するキャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区船堀4-8-8、TEL.3-5674-1161)はリバースエンジニアリングパッケージを9月21日に発売した。工作機械の機上計測を非接触で行う無線式ラインレーザースキャナーで取得したデータを使用し加工プログラムの自動生成を簡単に行うもの。 写真のように工作機内のレーザースキャナーで取得した測定点群からサーフェースモデルを作成し、加工パスの自動生成する。機能の詳細は同社ウェブサイト(https://www.capind.co.jp/product/detail.php?id=246)に。年間販売50システム目標。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月20日

永大産業、SIAA認証のフローリング

 永大産業(大阪市住之江区平林南2-10-60、TEL.0120-685-110)は、抗菌・抗ウイルス加工を施したSIAA(抗菌製品技術協議会)認証取得のフローリング「銘樹モクトーン」を発売した。フローリングの表面に付着した特定のウイルスの数を、24時間経過後99%以上減少させる効果をもっている。着色や塗装に工夫を施した「Eナチュラル塗装」を採用し、耐傷性能や耐キャスター性能などフローリングが求められる性能を満たしながら、天然木の色や自然な風合いを感じられる仕上がりとした。同社の「スキスムS/T」との組み合わせが可能。ツキ板仕様としては豊富な全9樹種13色柄を揃えた。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月20日

大同興業「パイプ加工」に商機アリ

 大同興業(寺田賢一郎社長)は9月、機械工具部門と溶接機部門を統合。新たに産業機器部としてスタートした。 その狙いは両部門における同社機器ユーザーに向けて、一歩進んだ提案を積極的に行うところにある。同部門の岩井友和部門長はこう話す。 「これまでも両部門のユーザーが重複しているケースが多々あり、溶接機器だけだったお客様からも機械工具に対するニーズは感じていましたし、その逆も然りです。そこで、それぞれの部門の営業が、溶接から機械工具まで様々な知識を身につけて、ユーザーの困りごとを解決していく方向にシフトしました」 同社の直近の業況だが、やはりコロナ禍による影響は避けて通れなかったという。 「私たちが扱っている商材は、やはりどてらい市のような展示即売会でお買い求めいただくケースが多々あり、展示会で多くの皆様にお会いできる機会が無くなってしまったのが痛かったですね。緊急事態宣言も解除されましたし、皆さんにお集まりいただける展示会が開かれることを心待ちにしています」 一方で、コロナ禍の中でも例年以上に好調なセールスを記録しているのが、同社が取り扱うパイプベンディングマシーン「エルコリーナベンダー」シリーズだ。特に今年に入ってからは「メガベンダーMG030」、「トップベンダーTB60」といったハイエンドモデルの引き合いが強まっているという。 「補助金の関係もあるのでしょうが、最大曲げ能力の高い製品が人気ですね。当社の扱うエルコリーナベンダーはいちばん大きな機種でも本体寸法68?a×37?a×91?aですので、既存設備との兼ね合いや設置スペースを気にせず導入できる点がユーザーに好評です」 また曲げ加工のみならず、パイプ加工全体のニーズが高まりを見せている、と岩井部門長は見ている。 「半導体やサニタリー、食品機械加工の新規ライン立ち上げなど、目下好調と言われている業種からの関連需要が増えているのを実感しています。当社取り扱いのパイプ切断機では、AXXAIR(アックスエアー)オービタルロータリー切断機が良く出ています」 アックスエアー切断機はステンレス、炭素鋼等あらゆるパイプの高速切断が可能で、切断時のバリ発生を極力抑える。また直角精度に優れているため、切断面の加工無しでカット後すぐに溶接作業を行える点が現場で重宝されている。 またアークスタッド溶接においては「場所を問わない確実な溶接」というニーズを受け「Visar」シリーズの問い合わせが増えている。「デジタル制御の採用で、ボルト径や材質を入力するだけで溶接条件が設定できる上、小型・軽量で作業者の負担が少ないことから幅広い業種からの引き合いを頂いている」(岩井部門長)という。 (2021年10月10日号掲載)

大同興業(株)

2021年10月18日

サトー、Wiliot社と小売で戦略的パートナーシップ契約

 サトーは9月28日、報道向けに「B2B2Cビジネス 事業戦略発表会」を開催。イスラエルに本社を置くスタートアップ企業のWiliot社と、リテール分野における戦略的パートナーシップ契約を締結したことを発表した。 Wiliot社の開発した「Wiliot IoTピクセル」(以下Wiliotタグ)は、「切手ほどの大きさ」というセンサ機能を持つ超小型Bluetoothタグ。周囲の電波を電力に変換するためバッテリーが不要で、ラベル状のためモノに取り付けることで簡単にIoT化が可能。専用の読み取り機がなくともスマートフォンなどからBluetoothを用いて情報収集でき、取り付けられたモノのID、位置、温度、動き、容量の変化などを検知できる(開発中の機能含む)。この技術を用いることで、店舗内に陳列されている商品や、消費者が購入後の商品の状態・使われ方などの情報を自動的に集められるほか、消費者のスマートフォンに対し「1to1」のプロモーションをかけることも可能になる見込みだ。 サトーとWiliot社の協業は小売市場でのリーダーシップを確立するための戦略的パートナーシップで、契約期間は3年間。Wiliot社はWiliotタグなどの技術開発を、サトーはユーザーへ提供するソリューションの開発および販売をそれぞれ担う。Wiliot社は2021年にビジネス拡大プロジェクトでの協業先を世界全体で3社選定しており、サトーはそのうちの1社となり、Wiliotタグの注力提供先となる形だ。 サトーはすでに今年9月から、ホームセンターでWiliotタグを用いた店頭でのリアルタイム在庫管理の実証実験を開始。商品や棚に取りつけたWiliotタグをもとに陳列棚やバックヤードを含めたリアルタイムの在庫把握を行い、在庫がしきい値を下回った場合に従業員のスマートフォンに補充通知を発報することで販売機会の喪失を防ぐ取り組みを進めているという。 記者会見に登壇したサトー グローバル営業本部B2B2Cビジネス推進部長の平田和也氏はWiliotタグを用いた事業について、「小売がメインの注力分野ではあるが、物流やマニュファクチャリングなど、これまでサトーが事業を展開してきたその他の分野においても有益な技術だと考えている」と発表。22年に商用化を目指すほか、今後、新たな用途の発掘や実証実験も行っていく考えを示した。  (2021年10月10日号掲載)

2021年10月18日

SFA、圧送ポンプで水回り改修 手軽に

 「コロナ禍でお客様の衛生に対する意識が変わってきた」と手応えを話すのはSFA Japan(東京都中央区)の荻野雄仁ゼネラル・マネージャー。同社は9月15・16日に横浜市で開かれた「リフォーム産業フェアin東京」に排水圧送ポンプを出品して実演した。 このポンプは排水をポンプアップすることができ、玄関に手洗い器を設置したい、これまで使っていなかった押入れを水回り空間に改修したいといった要望に、床の大掛かりな工事をせずに応える。「コロナ前は当社ポンプに理解を示してくれる人が少なかったが、今では多くの人が利点をわかってくれる」とし、競合メーカーがないことから引合いが増えているという。戸建て・集合住宅だけでなく「工場、倉庫にも対応し、共用トイレを男女別に変えたいといった要望にも対応できる」と話す。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月18日

エスカディア、ロールベンダーから端曲げタイプ

 エスカディア(滋賀県甲賀市甲南町柑子町2002-34、TEL.0748-86-1666)は、ロールベンダーから端曲げタイプ「SRS-55?U」を市場投入した。鉄芯ロールを使用。3本駆動で材料のスリップを防止する構造とした。加工径はSPHC1.6×500Lで115?o(端曲径250?o)。トップロール跳上げ機構が付いている。スタンド反転開放式を採用したことで、大径製品の排出が容易に。正転・逆転はフットスイッチで操作し、材料の挿入と排出をしやすくしている。すぐに運転できる3相200Vコンセントプラグ付き。溝加工(オプション)により、丸棒の加工もできるようにした。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月15日

アマダプレスシステム、操作盤集約した順送プレスシステム

 アマダプレスシステム(神奈川県伊勢原市、堀江喜美雄社長)はプレスマシンとレベラフィーダの操作画面・制御を一体化した順送プレス加工自動化システム「ALFAS」の販売を9月に始めた。 これまでそれぞれのマシンで個別に操作・制御していたものを1つの操作盤に集約。これにより運転、設定、段取りまでまとめて設定できるようになった。製品ごとのプログラム番号による一連のデータ管理も可能になる。同社は「視認性・操作性向上により、オペレーターによる段取り操作の簡易化や作業負担の削減、生産性の向上をサポートする」としている。 まずはトップスピードを約40%高めた高速モードを搭載した「SDE-1515i?V+ALFAS-03KR」(=写真、システム全体寸法W5200×H3400×D2000?_)を発売。販売価格は税別4000万円からで、年間販売12台を目指す。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月15日

日新ダイヤモンド、スーパーヘール加工工具供給へ

 日新ダイヤモンドは、牧野フライス製作所が開発した次世代加工ソリューション「SMART TOOL」のスーパーヘール加工で使用する専用バイトの供給事業を本格化する。両社は2020年から技術開発を重ね、今年2月に業務提携契約書を正式に交わし、ヘールバイトの製造販売をSMART TOOLブランドで日新ダイヤモンドが行うことになった。 真空装置などのシール面加工向けに提案する。スーパーヘール加工を用いることで、コーナー部でも送り速度毎分6?bのまま、減速せずに加工ができ、面粗度も高いレベル(Ra0.8ミクロン)をキープできるからだ。シールの磨きレスだけでなく、総加工時間が最大80%短縮できた事例もあるという。 これまではエンドミルなどの回転工具で切削加工した後、切削痕を職人が手磨きで直線方向のスジにし、気体の流出入を抑えることで、高真空・超高真空を作り出していた。 日新ダイヤモンドによれば、「職人による手磨きは、加工時間と技術の熟練度が必要なため、真空装置の受注拡大に対して出荷数で対応できないネック工程だった」という。今後もSMART TOOL事業の研究開発を支援し、被削材別に、超硬・コーテッド超硬、PCD・CBN・単結晶ダイヤなどのソリューションを提案することで、2022年度に5千万円の販売達成を目指す。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月13日

ヤマハとクボタ、イチゴ収穫ロボ新興企業に追加出資

 ヤマハ発動機とクボタは9月21日、米国のスタートアップ「Advanced Farm Technologies社」(AFT社)に追加出資したと発表した。AFT社は自社開発したロボットによるイチゴの収穫サービスを提供し、農業生産の効率化に貢献する。 AFT社の開発したイチゴ収穫ロボット「TX robotic strawberry harvester」は自動で走行し、搭載する画像センサーとAIを用い収穫適期にあるイチゴを瞬時に判別し、ロボットアームで果実を摘み取る。 3社の連携はヤマハ発動機、クボタ両社がそれぞれ進めるオープンイノベーション活動を通し実現。今回の追加出資によりヤマハとクボタがもつ技術も活用し、両社は「AFT社が進める露地作物・果樹分野における農業自動化ソリューションの実装を目指した技術開発、事業拡大を加速していく」としている。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月13日

ノーリツ、業務用給湯器「GQT?C2412AWZ」

 ノーリツは、サービス付き高齢者住宅などの入居者が各部屋で入浴する個浴向けに、お風呂の遠隔「見まもり」機能を搭載した業務用給湯器「GQT?C2412AWZ」を12月1日に発売する。 見まもり機能を搭載した業務用給湯器は業界で初めて。予定希望小売価格は税別39万5千円。今後は複数のセンサーで居室内の状況を検知し、居室全体の見まもりシステムを提供するヘルステック企業とも提携してサービスの拡充を図る。その第1弾として、Z?Worksと2022年春をめどにシステム連携開始を進める予定だ。 高齢者住宅や介護施設では、入居者のプライバシーを守ることが重要とされる一方で、安否や体調の確認が求められる。さらに、コロナ禍によりこれまで以上に衛生管理などが重要視されていることから、職員の業務負担が増加。従来からサービス付き高齢者住宅の居室には見まもりサービスが導入されているものの、浴室は温度や湿度が高く、「導入が困難だった」という。 ノーリツは、17年に家庭用給湯器に見まもり機能を搭載した実績を生かし、業務用給湯器にも採用した。今回搭載した機能は、入浴状況をアプリで見まもるというもの。設定した入浴時間を経過すると、アプリにアラームで通知する。 呼びかけ機能では、アプリ画面から「今すぐ呼びかけ」をタップすると、浴室リモコンから入浴者に「アプリから呼びかけがありました」と音声が流れる仕組みに。入浴者が点滅している浴室リモコンのスイッチを押すと、アプリ画面に「応答がありました」と表示され、宅外からでも入浴者の状況を確認できるようにした。 (2021年10月10日号掲載)

(株)ノーリツ

2021年10月13日

ロブテックス、圧着工具のグリップをリニューアル

 ロブテックスは、電装圧着工具のリニューアルモデルを10月7日に発売する。従来品からグリップの材質を変更。あわせて形状も一新することで作業者の手のひらにかかる負担を軽減する。「ボルトカット時にも握りやすく、手が痛くなりにくい」という。 自動車整備や工場のメンテナンス、制御機器の配線、工作・各種ホビー向けなど様々な分野に向けて提案。裸圧着端子(P・B)スリーブ用や絶縁圧着端子用、オープンバレル端子用、絶縁圧着端子・オープンバレル端子兼用など用途に合わせて選べる様々な機種をラインナップしている。 (2021年9月25日号掲載)

(株)ロブテックス

2021年10月11日

アマダマシナリー、デジタルプロファイル研削盤

 アマダマシナリ?(神奈川県伊勢原市、田所雅彦社長)は10月20日、デジタルプロファイル研削盤「DPG-150」の販売を始める。熟練技術を要するプロファイル研削加工をデジタル化により誰でも使いやすくした研削盤で、「経験の浅い作業者でも高精度加工が可能となり、技能育成期間の大幅な短縮を見込める」と言う。 プロファイル研削盤は研削加工の中でも特に高い精度が要求される際に用いられ、精度計測や補正加工をすべて作業者の目による判断で行っている。DPG-150は独自の撮像技術を活用したデジタルプロジェクターを業界で初めて搭載。同時に業界初の汎用デジタル計測機能や自動計測・補正加工機能も付けた。ATC/AWC(自動工具交換・被加工物交換)ロボットを装着すれば作業者が不在でも連続自動運転が可能になる。 テーブル移動量は左右150×奥行300×高さ125?_。税別の販売価格は単体3760万円、自動化仕様5960万円。年間販売24台を目指す。 (2021年10月10日号掲載)

(株)アマダマシナリー

2021年10月11日

ABB、0.29秒サイクルの高速スカラロボット

 ABBは高スピード化と軽量化を図ったスカラロボット「IRB 920T」(最大可搬重量6キログラム、リーチは450、550、650?_の3種類)の発売によりラインナップを拡大する。IRB 920Tはエレクトロニクス業界の複雑化する製造工程における高速生産の要求に応えて設計した。サイクルタイムは0.29秒と現行品より最大14%高速化。組立、ピッキング、ハンドリングの作業に向くという。 重量は24?`グラムで同クラスのスカラロボットに比べて10%軽量化した。ロボットを支えるための余分な材料が不要になるため、セルの設計コストを削減できる。ケーブル干渉を除去するために、すべてのケーブルを内部で配線した。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月11日

ダイキン工業、スリムな空気清浄機

 ダイキン工業は、業界最小クラスの設置面積とスリムなデザインが特徴的な加湿ストリーマ空気清浄機「MCK70Y」を10月13日に発売する。室内の空気質への意識が高まるなか、「空気清浄機にはこれまで以上に設置のしやすさや生活の邪魔にならない運転音などが求められている」ことから開発した。 新製品は、本体の構造・部品の配置を見直すことで、設置面積を約13%低減。ワイドな吹出口の採用と送風ファンをフィルター下部に配置したことによる防音効果で、人が感じる運転音(SONE値)を約30%減らした。加湿フィルターは2枚構造にし、加湿量を毎時700?_リットルに向上させている。 給水タンクは、本体上部に配置した。構造も変更したことで、シンクからの給水に加えて、タンクを外さずにその場での給水が可能に。「水の入った重たい給水タンクを運ぶストレスや体力的な負担を軽減する」という。給水タンクは開口部が広く、内部の凹凸も少ないため洗いやすくなっている。 マットな質感を採用したのも特徴。家具、壁紙、ファブリックなどのインテリアに調和した上質な空間を演出する。前面パネルと側面色をツートンで切り替え、軽やかな配色に仕上げた。さらに本体側面に施したスリットにより圧迫感を軽減。抗菌処理を施した操作表示部は天面に配置し、湿度や風量などの必要な情報をLEDでシンプルに表示する。 専用のスマートアプリを使えば、外出先からの遠隔操作や部屋の空気の見える化ができる。今回、新たにダイキン工業製ルームエアコンとの連動運転が可能になった。 (2021年10月10日号掲載)

2021年10月11日

三菱マテリアル、高硬度鋼加工用4枚刃ラジアスエンドミル

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)は高硬度鋼加工で優れた耐摩耗性を実現するIMPACT MIRACLEエンドミルシリーズに4枚刃ラジアスエンドミル「VFRPSRB」(97アイテム)を追加し、9月15日に発売した。  VFRPSRBは耐酸化性と潤滑性に優れる新開発(Al,Cr,Si)N系コーティングと耐摩耗性と高密着性で実績の高い(Al,Ti,Si)Nコーティングの組み合わせた。ボール部と外周部のシームレス化(つなぎ目なし)と強バックテーパ、ワイパー刃の採用により高精度な加工が可能。工具中心を基準にした管理で高いコーナーR精度を保つ。代表型番の標準価格は税別8600円から。 (2021年9月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年10月08日

岩崎電気、高効率のLED投光器

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.03-5846-9010)は高効率形LED投光器「LEDioc FLOOD AVANT(レディオックフラッドアヴァン)」(12形式)を8月から順次発売している。軽量・コンパクトでハイパワー、スポーツ施設向けLED投光器において最高クラスの固有エネルギー消費効率166.2ルーメン/Wを誇る。 従来のHID投光器と同じ設置台数で同等以上の照度を確保し、消費電力を半分以下に抑えられるという。電源ユニットを灯具背面に内蔵するため電源ユニットの設置場所を検討する必要がなく、また施工を簡略化できる。最も明るい「メタルハライドランプ1000W相当」から「水銀ランプ700W相当」まで3つの明るさ(400クラス、250クラス、150クラス)。配光は4タイプ(狭角・中狭角・中角・広角)を揃えた。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月08日

コロナ、石油こんろ新シリーズ

 コロナ(小林一芳社長)は、 石油こんろの新シリーズheart heater「Macoro」を公式オンラインストア「コロナストア」限定モデルとして10月1日から発売する。また、9月21日10時より同ストアにて先行予約を開始する。 「Macoro」は「丸いこんろ」から名付けられた。「丸い」は「円い」という漢字でも書き表すことができ、家族や友人と円になってMacoroを囲み、集う人の心(heart)まであたためる(heater)時間を提供したいという想いが込められている。 本体色は墨・炭をイメージした限定カラー「すみいろ」。全体にヘアラインを施した黒色で、ヘアラインの質感が筆で書いた字の質感と似ていることから「すみいろ」と名付けられた。「炭は皆で囲炉裏を囲むイメージにもつながり、心はずむおうち時間を提供できればと考えた」(同社)。 シンプルにデザインされた操作部は、表示内容と文字サイズ、 矢印の太さなど細かいディティールを見直し、すっきりとした印象となった。またクラシックな筆記体のロゴを配し、 和室にも洋室にも合うデザインにした。 「石油こんろは1937年の創業当時から形を変えて愛されてきた当社のロングセラー商品。電源不要で煮炊きができ、停電や災害時のの備えとしてもおすすめ」(同社)。 (2021年9月25日号掲載)

(株)コロナ

2021年10月08日

トクラス、オープンタイプのキッチン新製品

 トクラス(小泉和弘社長)は、キッチン「Berry(ベリー)」のプランバリエーションにオープンキッチン「フラットタイプ-X」を追加、9月30日より販売する。 昨今のLDKを充実させて暮らしを楽しむというトレンドに加え、ウィズコロナ時代のニューノーマルな暮らしにおいて、以前にも増して自宅での時間を心地よく、というニーズが増えている。 新たにラインナップした「フラットタイプ-X」は、家族が思い思いに使うことができるオープンキッチン。「なかでもアイランドプランはキッチンの正面だけではなく、どの方向からもワークトップを使えるので、家族みんなでゆとりをもって料理を作ることができる」(同社)。 また、奥行888?_のカウンターは、向かい合って調理をする際、各々の作業スペースを確保できる広さがありながら受け渡しをしやすい取り回しの良さを兼ね備えたサイズ。一人で使用する際も、調理スペースを大きく確保でき、ダイニング側への受け渡しをしやすいので、調理から配膳までの流れがスムーズに行える。 キッチンのダイニング側は、リビングやダイニングの小物をしまうのに便利な収納タイプや、腰かけて作業がしやすいニースペースタイプなど、ライフスタイルに合わせて選択可能にしている。 同社では今後「オープンキッチンのある暮らしや使い方の提案を強化していきたい」としている。写真のアイランドプラン・ダイニング側収納タイプは147万3500円(税抜・取付設置費別)から。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月08日

DMG森精機、ダイレクトでワーク着脱

 DMG森精機は10月1日、加工ワークの搬送や着脱を含む工場内搬送を自動化する自律走行ロボットシステム「WH-AGV 5」を発売した。  同製品は自社開発の無軌道型AGVと協働ロボットを組み合わせた、自律走行可能な搬送システム。磁気テープやマーカーがなくとも工場内を自由に走行でき、最大高さ35?_のケーブルダクトなど、工場内の段差に対する走破性を有する。ロボットアーム先端に搭載したビジョンセンサによる位置/姿勢の補正技術により、位置決め精度は±1?_以下を実現。工作機械に対しダイレクトでワークを着脱できる。 同製品を用いた自動化システムは従来のロボットシステムと異なり、工場内全体の生産設備を接続し有効活用することが可能。生産数の変動などの諸状況に応じ柔軟に工程変更できる。WH-AGV5の単体購入も可能で、既存機へ後付けもできるため「変種変量生産が多いSMEs(従業員100名以下の企業)も活用しやすいシステム」(同社)という。 なお、WH-AGV 5は10月20日からの4日間、ポートメッセなごやで開催される「メカトロテックジャパン2021」で披露する予定。 (2021年10月10日号掲載)

DMG森精機(株)

2021年10月08日