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三菱マテリアル、アルミニウム合金加工用エンドミル

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)は高能率アルミニウム合金加工用エンドミルAlimasterシリーズにDLCコーティングを採用した3枚刃スクエアタイプ「DLC3SA」4アイテム、同じくラジアスタイプ「DLC3SARB」13アイテムを追加し、9月15日に発売した。 耐溶着性と密着性に優れた独自開発DLCコーティングを採用。摩擦係数を低減し、溝・コンタリングなど切りくず排出性が求められる加工に向く。加工機械の剛性が高くなったことに伴いニーズの高まっている安定した高能率加工、ドライ加工、美しい仕上げ面を実現する。税込みの標準価格はそれぞれ4万4660円、4万6860円から。 (2021年10月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年10月08日

住友電工、アルミ用PCDカッタに新材種

 住友電気工業(兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1、TEL.072-772-4531)、は、アルミニウム合金加工用高能率PCDカッタ「アルネックスANX型」の新材種として、安定加工が可能な材種「スミダイヤDA90」を適用したGB型ブレードを追加した。自動車エンジンなどのアルミニウム合金と鋳鉄が組み合わさった部品に対応する。スミダイヤDA90は、粗粒ダイヤモンド粒子を緻密に焼結したダイヤモンド材種。ダイヤモンド含有率が高く、Si含有率が12.6%を超えるアルミニウム合金部品での加工でも優れた耐摩耗性を発揮する。耐欠損性が求められる加工に対応する強靭な刃先処理設計も売り。ラインナップは1型番(シリーズ合計8型番)となっている。 (2021年9月25日号掲載)

住友電気工業(株)

2021年10月06日

SMFLレンタル、パワードウェアが好評

 産業用から協働ロボまで幅広く省人・省力化アイテムを取り扱うSMFLレンタルは、ATOUN社製パワードウェア「MODEL Y」に腕アシスト機能(+KOTEシリーズ)を付加したタイプのレンタルを開始した。 「MODEL Y」は腰部のアシストに特化したパワードウェア。装着者の腰の動きを高度にセンシングし、パワフルなモーターの力で違和感なくスムーズにアシストする。3つの作業モード(アシスト/歩行/ブレーキ)に自動に切り替わるため使い勝手も良く、すでに物流や介護から空港までさまざまな現場で活用されている。 これに腕部のアシスト機能を加えたのが「+KOTE」シリーズ。指先のセンサーを操作すると、「MODEL Y」上部に搭載されたモーターがリストホルダーに取り付けたワイヤーを巻き取り、??を引き上げる。これにより腰部10?`グラム+両腕12キログラムのアシストを可能にした。 物の持ち上げを固定的に保持することもでき、腕の負担を?幅に軽減する。コントローラーを通じた指先センサーの感度調整により、硬い荷物と柔らかい荷物のどちらにも対応できる。またシンプルな構造で作業者の自由な動きを妨げず、複雑な動きにも追従する。 「ATOUN社のパワードウェアは、作業者のつらい荷役作業のサポートに加え、新しく従事する慣れない作業者の負担を軽減することで、人材定着の効果が期待できる。当社のレンタルプランは、短期のお試しレンタルプランから、月々の経費を抑えることができる長期レンタルまで用意しているのでぜひご活用いただきたい」(同社) (2021年9月25日号掲載)

SMFLレンタル(株)

2021年10月06日

プロロジス、川西IC至近の物流施設竣工

 プロロジス(日本法人:山田御酒社長)はこのほど、 兵庫県川辺郡猪名川町のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク猪名川2」の竣工式を行った。 延床面積約15万9千平方?bの5階建てマルチテナント型物流施設として開発。新名神高速道路「川西IC」から約2キロメートルに立地し、大阪市内・京都・神戸の関西三大消費地を約50分圏内でカバーできるなど西日本各地へのアクセス性に優れる。 竣工に先立ち、賃貸面積の86%がすでに賃貸借契約を締結済みという。 入居企業のBCP支援のため、同社として初めて非常時の発電機燃料として地下に大型オイルタンクを備えた。これにより防災センターや入居企業の事務所エリアなどへ最大約7日分の電力供給が可能に。備蓄燃料は震災等による停電時に施設入居企業へ提供するほか、プロロジスが運営する周辺の物流施設への移送や猪名川町への提供も想定しているという。 同社は「今年11月に竣工予定の『プロロジスパーク猪名川1』と併せて、当地に先進的物流施設の集積拠点を開発することで、西日本全域をカバーできるあらたな物流ハブを提供する」としている。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月06日

山善、USB暖房グッズ第2弾

 山善は、モバイルバッテリーでも使用できるUSB暖房グッズ「mobaket」シリーズの第2弾として、「USBひざ掛け YHK?US41」と「USBマルチクッション YMM?US40」を製品化した。インターネット通販「くらしのeショップ」を始め、全国の家電量販店やホームセンターでも9月中旬から順次発売している。 ひざ掛けは、コーラルカラーとターコイズカラーにリニューアルした。オフィス、在宅勤務のほか、アウトドアやレジャーの際に肩にかけるポンチョとしても使用できる。電源をつけてから10分間は温度設定が高めになる機能「速熱モード」を搭載している。温度設定は3種類。給電中は温度を一定に保つ。 マルチクッションは、座布団、ミニマット、足温器の3WAYで使えるのが特長。冷たい空気が溜まりやすい足元を暖めることができるアイテムで、「座布団として使用すれば、冷えやすいお尻も暖めることができる」としている。 両製品とも身体を直に暖めるので暖かさを感じやすいうえ、エアコンやヒーターに比べて消費電力も少ないことから、「おうち時間」の増加で上がりがちな光熱費の節約もできる。 モバイルバッテリーも使えるUSB給電仕様。ひざ掛けは、コードの長さが1?bのため、USBポートから給電しながら使える。さらに、ひざ掛けにはモバイルバッテリーを収納する専用ポケットがついており、置き場に困らず、防災用品としても活用できる。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月06日

オーエスジー、高硬度鋼用エンドミルにロング形

 オーエスジー(愛知県豊川市本野ケ原3-22、TEL.0533-82-1111)は、高硬度鋼用超硬エンドミルから多刃スクエアタイプのロング形「AE-ML-H」を発売した。高硬度鋼向け被膜「DUROREY」コーディングを採用。刃先からシャンクに向けて心厚が変化するウェブテーパにより工具剛性が向上し、加工面倒れを防止する。60HRCを超える被削材においても、高能率側面切削を可能にした。不等分割刃でビビリを抑制。最適化した刃先仕様で高硬度鋼を安定加工する。プリハードン鋼、工具鋼、焼き入れ鋼、チタン合金、耐熱合金などに対応している。4D刃長φ12×12?φ12×48まで取り揃えている。 (2021年9月25日号掲載)

オーエスジー(株)

2021年10月04日

ソディック、「非稼働時間」大幅に減らす金属3Dプリンター

 ソディックは9月16日、長時間高速安定造形に対応した金属3Dプリンター「LPM325S」を開発し、10月に受注を始めると発表した。LPM325Sは金属粉末の溶融凝固による3D造形と、造形物への基準面加工を1台の機械で行う。粉末交換作業や定期メンテナンス頻度を減らし「非稼働時間を大幅に削減し、現場の生産性の鍵となる『稼働率』アップに貢献する」と言う。 従来の鉄系(コバルトフリーマルエージング鋼)、ステンレス系(SUS420J2など)粉末のほか、64チタン、インコネル716、コバルトクロム、アルミニウムの粉末にも適応する。シングルレーザー(出力500?h)の標準仕様で長時間の安定造形ができるほか、デュアルレーザー(オプション、1000W)を搭載することで同社従来機比2倍以上の造形速度を達成し、かつ標準仕様同等の品質と安定造形を可能にするという。「造形モニタリング(オプション)」機能を用意し、造形物状態や各部の稼働状態を常時監視することもできる(造形状態の履歴も残せる)。 材料交換が容易で安全性が高いことが最大の特長といっていい。ユーザーはMRS(Material Recycle System=粉末自動供給、粉末自動回収、粉末自動ふるいを行うユニット)を付け替えるだけの簡単作業で2時間以内に完了。複数の粉末による運用も1台の設備で対応できる。稼働中に集積物の回収を行うヒュームコレクターの能力を大幅に向上したことで、集積物自体を溜まりにくくし、従来機に比べメンテナンス頻度を約2分の1に削減した。 金属3Dプリンターで避けて通れない造形物内部の残留応力を抑制する独自特許技術「SRT工法」を標準搭載し、造形後の応力歪を10分の1(同社独自評価造形形状で)に抑制するという。標準価格は税別6000万円、年間生産12台の目標。10月20日に名古屋市で開幕する「メカトロテックジャパン2021」に出展する予定。 (2021年9月25日号掲載)

(株)ソディック

2021年10月04日

シュマルツ、スプリングプランジャー開発

 シュマルツは、ホース抵抗による動作不良を解消し、吸着不良の発生を抑制するスプリングプランジャー「FSTImc」をリリースした。パットにつながる可動部分とエア配管が連動しないデザインを採用。ホースが振り回されたり、ホース抵抗で引っかかったりすることによる発塵を抑えるコンタミ対策の効果もある。 ブラケットに取り付け可能なSタイプ、アルミフレームなどへ直接取り付けられるPタイプをラインナップ。Pタイプは、アルミフレームを真空回路として使用することで、ハンド部分を完全にホースフリーにできる。ホースや継手などの間接部品コストや組み立ての手間を削減できる点も特長に挙げている。 小型・軽量で柔らかいスプリングを使用。スプリングが内部に収められた構造のため、「とくに繊細なワークを扱う工程、クリーンな環境が求められる工程に適している」という。プリント基板の検査工程への投入・取り出し、ディスプレイガラスの搬送、バッテリーセルの積層工程など、繊細な扱いと素早く確実な搬送が求められる工程にも最適としている。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月04日

リンナイ、浴室のヒートショック対策に

 リンナイは、業界で初めて(今年9月時点)ヒートショック対策に有効な温水式浴室暖房乾燥機を10月1日に発売する。2つのセンサー制御で暖房運転を自動で最適化する。カビの成長をミストで抑制するスプラッシュミストタイプ「RBHMシリーズ」(東邦ガスと共同開発)も市場投入する。 日々の入浴時間を学習し、有効時間(初期設定17?23時)内で自動運転する。入浴30分前に暖房を開始し、浴室内が30℃になるように立ち上げ運転を行う流れとした。入浴中も30℃に調整。風向きも自動で制御する。退室時には自動で運転が止まる。 「ガス温水式の浴室暖房乾燥機なら、頭から足元まで温度ムラが少なく、しかも運転の立ち上がりの早さが魅力。入浴前にスイッチを入れ、15分で浴室を快適な温度にする」という。 リモコンは、装飾を抑えたフラットでスクエアなフォルムを採用した。音声サポート機能の追加と大画面化により、操作性と視認性が向上している。 RBHMシリーズは、さらにお風呂掃除の負担軽減をメリットに挙げる。2週間に1回の頻度で「カビガードミスト」機能を運転させるだけで、浴室内のカビの成長を99・9%抑え、浴室を清潔に保てる。 全国20?60代を対象にリンナイが実施した「カビ」に関する意識調査によれば、回答者の8割以上が浴室内のカビ汚れに悩んでいる。とくに気になるのは、ゴムパッキン、目地、壁などで、防ぐためには「週1回程度、天井を含めた浴室全体を掃除することが必要」とされている。 RBHMシリーズは、ミストサウナ機能「スプラッシュミスト」も搭載。100ミクロンの微細な水滴をしっかり浴びて爽快感を得られる。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月04日

フクシマガリレイ、HACCP管理システム拡充

 フクシマガリレイは、HACCP管理サポートシステム「HACCPマスターV3」「HACCP ExAround」をバージョンアップし、キッコーマンバイオケミファ製ATP(アデノシン三リン酸)ふき取り検査器「ルミテスター Smart」との連携機能を追加した。 HACCPマスターV3とHACCP ExAroundは、HACCP管理に必要な冷蔵庫などの機器温度管理や衛生管理情報を、パソコンやクラウドで一元管理するためのサポートシステム。一方のルミテスター Smartは、洗浄後の清浄度が約10秒で分かるようになっている。 今回、連携機能を追加したことで、衛生管理データの一元管理が可能に。さらに、情報管理コストを削減することで、手間の削減、時間短縮、衛生管理の最適化を図れる。 フクシマガリレイによると、「これまで検査結果は、紙の調査シートやエクセルなどへ手作業でのデータ入力が必要だったが、結果が瞬時にタブレットへ登録されるので手間の削減につながる。また、HACCP管理項目と合わせて管理することで、これまで分散化されてしまったデータの統合化、見える化による状況把握も容易になる」という。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月01日

キャプテンインダストリーズ、「ありそうでない」機上計測支援ソフト

 産業用機械部品や各種ツール・ソフトウェアを輸入販売するキャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区船堀4-8-8、TEL.03-5674-1161)は機上計測サポートソフトウエア「ありそうでなかった!欲しいソフトウエア」を新シリーズとして9月13日に発売した。カスタマイズができない既存計測プログラム作成ソフトウエアに外部ツールを介在させて工作機械のNC制御装置とのデータ交信を可能にする。 第1弾として発売するのは、Excel内の任意セルの数値を工作機械のマクロ変数領域に書き込める「フィードバックツール」。計測ソフトウエアで計測した結果をエクセルを経由してマクロ変数に書き込むなどする。制御装置はFANUC、MAZATROL、OSPに対応。年間販売100システム目標。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月01日

村田機械、正面型ターニングにY軸

 村田機械は、Y軸機能を搭載した正面型CNCターニングセンタ「MWR120」を開発した。タレットは10ステーション×2。加工軸仕様はX190×Z200×Y±60ミリに設計した。6インチ・8インチクラスの正面型CNCターニングセンタにY軸機能を搭載するのは「業界初」という。10月1日から受注活動を開始する。 ベースとなった平行2軸型CNC旋盤「MWシリーズ」は、平行に配置された同一能力の2主軸2タレットを搭載した正面型旋盤。素材の搬入から加工品の搬出までを自動化するガントリーローダを搭載した主力シリーズで、国内外に数多くの実績がある。 新機種は、回転工具に加え、「業界初」となるY軸を搭載した。複雑形状のワーク加工が可能になったうえ、MWシリーズの豊富な自動化ラインのノウハウを合わせて、工程集約と自動化を同時に実現する。標準価格は税込2150万円。月6台の販売を見込んでいる。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月01日

クリナップ、普及価格帯システムキッチンに新11色

 クリナップ(東京都荒川区西日暮里6-22-22、TEL.03-3810-8241)は普及価格帯システムキッチン「rakuera(ラクエラ)」の初期検討の目安となる基本プランのデザインを刷新し、9月1日に受注を始めた。 11色の新色を含む30色の扉カラーを用意。特に高価格帯グランドシリーズには高級家具にも使われている織物、ベルベットの質感を表現した「エタナシリーズ」(=写真)を投入した。「トレンドの艶消し仕上げに加え、特殊な印刷技術で見る角度によって優しくパールの表情が変化する」と言う。キャビネットはFF化粧板から低圧メラミン化粧板に変更して耐摩耗性が向上。価格は新スライド収納の基本プランで71万8000円から(税抜き、I型255?p)。 (2021年9月25日号掲載)

2021年10月01日

LIXIL、第15回キッズデザイン賞

 LIXILは、第15回キッズデザイン賞において、子育てや子どもの安全・安心にも配慮した商品が高く評価され、7商品が受賞を果たした。 受賞した商品は、高所にある窓を電動で開閉し自動換気が可能な「高所窓用電動ユニット」、網戸の動きを制限できる後付けの部品「網戸ストッパー」、さまざまなデザインにマッチし玄関設置に最適な手洗いカウンター「どこでも手洗」、幼稚園・保育園などへの設置に適した「幼児用マルチシンク」「幼児用手すり」、触らないからキレイ・安心なタッチレス水栓「ナビッシュ」、多様性のあるパーティションユニット「Multi Work Studio」の7点。 「新型コロナの感染拡大の影響により在宅時間が増える中、子どもにとっても快適、健康、安心、安全に過ごせる住まいを考え商品化した。今後も子どもから大人まで、より快適で安心・安全な住まいづくりを進めていきたい」(同社)。 キッズデザイン賞は、子供向けの製品・空間・サービス・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設された表彰制度。子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが受賞対象となる。  (2021年9月25日号掲載)

2021年10月01日

THK、自立移動型サービスロボット

 THK(寺町彰博社長)のプラットフォームロボット「自律移動型サイネージロボット」が、神奈川県が実施する「令和3年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」において、「フロア案内ロボット」として採択された。 同事業に選ばれたTHKの「自律移動型サイネージロボット」は、NTTデータ経営研究所の支援のもと沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院内にて実証実験を行い、検証ののち施設での実装・運用を目指す。 「自律移動型サイネージロボット」は、自律型の走行台車と、情報デバイスとして最近露出が高まっているデジタルサイネージ(電子看板)を組み合わせた自律搬送ロボット。走行台車は狭所でも全方向移動、360度旋回が可能で、サイネージはマルチメディアコンテンツの視聴や検温モニターなど、多彩な用途に活用できる。 「遠隔オペレータによる双方向コミュニケーションや遠隔操作にも対応しており、病院内での利用用途としては、例えば目的の診療科が分かっていてもそこまでのルートが分からず立ち往生している来院者に対し、遠隔オペレータと自律移動を駆使して目的の場所まで案内することが可能。サイネージ部分は遠隔オペレータが利用者の背丈に合せて上下に高さ調整ができ、利用者とより対面に近いコミュニケーションを図ることもできる」(同社) 同社は機械要素部品のトップメーカーとして培ってきた技術と実績をもとに、ロボット開発を進めている。今後はこうしたコア技術の活用によって人手不足や感染症拡大といった社会的課題の解決支援を目指す。 (2021年9月25日号掲載)

THK(株)

2021年09月29日

イグス、潤滑剤不要の高精度リニアベアリング

 イグスは9月10日、丸軸用リニアベアリング「ドライリンR W360CMシリーズ」を開発したと発表した。 アルミニウム製のハウジングと薄いスライド部で構成される同製品の特長は、高い剛性とスムーズで静かな動作。「肉薄ながら材質強度が高いことから弾性率が低減され、動作点でのクリアランスがほとんどないため精密な動きが可能」という。スライド部には、高機能ポリマー「イグリデュールW360」を使用。潤滑剤不要でメンテナンスフリーとしている。使用温度範囲は0?50℃。金属製リニアブッシュと寸法互換性があり、簡単に交換できる。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月29日

京セラ、高硬度材用ボールエンドミル

 京セラは、高硬度材加工用ソリッドボールエンドミル「2KMB」を発売した。精密部品や金型の微細加工に使用する新製品として、φ0.1?_(R0.05)~φ4.0?_(R2.0)までラインナップ。販売目標として年間5億円を掲げた。 ソリッドツールの新シリーズ「K?series」の第2弾として開発した。新コーティング技術と新形状の組み合わせで、これまで難しかった合金工具鋼、ステンレス系、ハイス系などの多様な高硬度材料の微細加工に対応する。加工用途として、射出成形金型、プラスチック金型、半導体製造装置金型、鍛造部品、LED金型などを想定している。 特殊な2層構造を可能にした独自のコーティング「MEGACOAT HARD EX」を採用することで、高靭性で優れたチッピング性による安定加工を実現した。耐チッピング性と耐摩耗性の相反する性能を高レベルで両立させ、長寿命加工が可能となった。 新たに開発した独自形状S字の切れ刃による優れた切れ味も特長。「高品位な仕上げ面と高い耐摩耗性を実現する」という。大きな芯厚、点切削(強バックテーパ)、すくい角と逃げ角を徐変させる独自の刃先形状なども売りにしている。 推奨被削材は、▽炭素鋼▽合金鋼▽合金工具鋼▽ステンレス鋼▽耐熱合金▽チタン合金▽鋳鉄?など。調質鋼からHRC70までの焼入れ鋼加工に対応する。アイテム数は、標準で15型番(税別2950円~9720円)、ロングネックで109型番(2980円~12150円)を取り揃えた。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月29日

コイズミ照明、ライトバー間接照明拡充

 コイズミ照明(大阪市中央区備後町3-3-7、お客様相談室=TEL.0570-05-5123)は、電源一体型間接照明「ライトバー間接照明シリーズ」をリニューアルして90機種に拡充した。建築に合わせて300mm単位で5種類のサイズ(1500、1200、900、600、300mm)を用意。目的に合わせた使い方ができるように、散光、中角、取り付けオプションによる斜光の配光バリエーションを取り揃えた。豊富な色温度(2700、3000、3500、4000、5000K)とともに、調光調色タイプ、調光タイプ、ON/OFFタイプと機能性も考慮した。ミドルパワータイプは、高さ28×幅25mmとさらにコンパクトになったことで、施工寸法の狭小化を可能にした。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月29日

立川ブラインド工業、間仕切の機能・納まりを拡充

 立川ブラインド工業(東京都港区三田3-1-12、TEL.03-5484-6100)は間仕切「プレイス」「プレイススウィング」の機能と納まりの拡充を10月1日に行う。在宅時間の増加で室内空間の間仕切りニーズが高まっているのに応えた。 (1)ソフトクローズ機能、(2)アウトセット納まり(正面付け)、(3)コーナー納まり、(4)シリンダー鎌錠、(5)和紙調採光窓の5つの機能を拡充。両製品は部屋の仕切りや収納の目隠し、出入り口の扉など様々な用途に使える。出入りがスムーズな「引戸」や開口を有効に使える「折戸」、両機能をもった製品を用意し、居住空間だけでなくオフィスや店舗、教育・介護施設などでも採用されている。参考本体価格は税別17万8700円から(幅1900×高さ2500mm〈パネル2枚〉で)。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月29日

ワルタージャパン、超硬エンドミル「Supreme MD266」

 ワルタージャパン(名古屋市中村区名駅2-45-7、TEL.052-533-6135)は、アルミ加工向け超硬エンドミル「Supreme MD266」を発売した。工具径2~25?oにおいて、中心刃、首付きノンコート仕様を2枚刃と3枚刃から選べる。非鉄金属ワークの荒、中仕上げ、仕上げ加工に対応。切れ刃終端部は、仕上げ加工時のパス間の段差発生を防ぐバックR付き仕様。「壁面や深いポケットの加工に最適」としている。軸方向内部クーラント(φ6?o以上)は、切りくず排出改善と潤滑性向上を図ることで、工具寿命の延命化などを可能にした。フル溝、ランピング加工にも対応する。 (2021年9月10日号掲載)

2021年09月27日

コンテック、AIで太陽光発電運用

 コンテックは、AIで最適制御する自家消費型太陽光発電コントローラ「SolarView SC」を発売した。需要家設備の消費電力に追従してパワーコンディショナと蓄電池を制御し、最適な消費電力追従制御を実現するというもの。電力会社への逆流発生を最小限に抑える。 自社設備の電力使用量からAIが最適な太陽光発電抑制量を推論することで、太陽光発電の最適運用を可能にした。コンテックによれば、「現場での複雑な設定や発電システムの操作は必要ない」という。 蓄電池システムと連動したパワーコンディショナの出力制御を実施する。昼間に発電された余剰電力を蓄電池へ充電し、発電量が不足した場合には蓄電池内の電力を利用する。太陽光発電の電力エネルギーを効率よく利用するだけでなく、災害時のBCP対策にも対応する。 Webブラウザから確認できる電気の見える化・遠隔監視機能も用意した。デマンド情報も閲覧可能。警報ラインを超えた際にメールによる通知を行うなど、発電設備の管理作業をサポートする機能となっている。 同社は、30年以上までからメガソーラなどの実証研究に参加。製品化した太陽光発電監視システムは「全国4万サイト以上の納入実績がある」という。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月27日

ABB、高速で入出庫するロボ装置

 ABBは9月8日、製品の保管、仮置きなどに向くロボットシステム「FlexBufferアプリケーションセル」の発売で、柔軟かつ迅速な配送が求められるeコマースの配送時間を短縮すると発表した。 FlexBufferはABBロボット、一連のグリッパ、ソフトウェアパッケージ、ストレージラック、商品を送り出すインフィードおよびアウトフィードコンベヤで構成し、小ロット、混載パレット、個別注文などの効率的な処理が可能。受信した注文はWMS、ERP、AMSシステムとのインターフェースをもつソフトウェアによって管理される。同社のグループシニアバイスプレジデントのマーク・セグラ氏は「今日の消費者の状況は常に変化しており、eコマースの爆発的な普及は注文を処理して配送する従来のシステムに対する挑戦と言える。FlexBufferは自動化された保管、在庫管理と順序制御をすべての施設にもたらすことで、お客様がこれらの課題に対応するのに役立つ」としている。 FlexBufferは総重量50キロまで対応。最大600個の荷物を保管し、1時間あたり最大500サイクルで入出庫作業を行うことができる。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月27日

柳瀬、オーストリアのエンドエフェクタメーカー日本代理店に

 研磨材メーカーの柳瀬が、オーストリアのFerRobotics(ファーロボティクス)社と販売パートナー契約を結んだことを発表した。ファーロボティクス社は接触力を高速で自動補正するエンドエフェクタの開発製造を手がける。柳瀬は販売網を通じ、サンディングやグラインディングなど各種研磨作業におけるロボットを用いた自動化をより加速させる考えだ。 柳瀬の柳瀬孝之社長によると、契約のきっかけは柳瀬社長がYouTubeでファーロボティクス社のエンドエフェクタを活用した研磨の自動化システムの動画を試聴したこと。「これまでのロボットを活用した自動研磨システムにおける日本の主流は、顧客の要望に従って仕様を作り込む『注文住宅』のようなイメージでした」と柳瀬社長。「それに対しファーロボティクス社のシステムは、決まったユニットに対し顧客ごとに多少のアレンジを加える形。新鮮さを感じ、連絡を取ったところ代理店契約を結ぶことになりました」と経緯を語る。 繊細さが求められる研磨はこれまで、自動化が難しい分野の1つとされてきた。しかしファーロボティクス社のエンドエフェクタは、ワークの反りや曲面、研磨材の磨耗などによって生じる圧力の差を高速で自動補正できる。柳瀬社長も「あらかじめ設定した一定の圧力を常に維持できる。人の感覚に近く、さらに研磨スピードも速いため厳しいサイクルタイムにも応えることができ、欧州の自動車メーカーなどで採用されている」と太鼓判を押す。 システムの構築も簡易だ。おおまかな手順としてはユーザーの希望に沿った工具を選定してユニットに取り付け、あとはロボットに装着してワークの任意のポイントに研磨材が接触するよう動作をプログラミングするだけ。「ファーロボティクス社の考え方は非常に明瞭です。圧力調整はエンドエフェクタが行い、ロボットはワークの当てたい箇所に任意の研磨材を当てて動作を行うだけ。我々としても販売しやすいシステムと考えています」(柳瀬社長)という。 拡販にあたってはロボットSIerとの協業によるシステム全体の提案販売のほか、エンドエフェクタの単品販売も行う予定だ。「ユーザーの考え次第でどちらにも対応します」と柳瀬社長。「いずれの方法でもユーザーの自動化は果たせるわけですから、販売方法にこだわり門戸を狭めるのは良くないと考えます。これからの時代、ソフト(研磨材)の販売だけでは成長に限りがありますから、自社が先陣を切って最新の自動化技術を提供することで、それをソフトの販売や成長につなげていきたい」と展望する。 注力分野に掲げるのは自動車や船舶、鉄道車両などの量産部品の製造工程。すでに複数の引き合いを獲得しており、ユーザーからの関心にも手ごたえを感じている。10月20日からの「メカトロテックジャパン2021」では、デモ機を用いた自動研磨システムを披露する予定だ。 (2021年9月25日号掲載)

柳瀬(株)

2021年09月27日

ダイキン工業、ルームエアコン「うるさらX」発売へ

 ダイキン工業は10月28日、ルームエアコン「うるさらX(Rシリーズ)」を発売する。給気だけでなく排気もできる独自の換気機能、春先や秋口の肌寒い時期でも快適な除湿が可能な「業界初」の除湿制御を採用した。 うるさらXは、室外機に新たに搭載した「ダンパー構造」と「高静圧ターボファン」により、給気と排気の換気方式を切り替えられる。排気換気に切り替えることで、室内を換気しながら不快な熱や湿気を屋外に排出できるようにした。 帰宅時のリビングや就寝前の寝室などにこもった熱気を排出し、冷房の立ち上げをアシストする機能も採用した。「AI快適自動運転」として、屋内外の温度差によって換気方式を切り替える「換気運転」モードを搭載。冷房開始時、部屋の温度が屋外より高い場合は、冷房と排気を同時に行い、室内にこもった熱を屋外に排出。室内が外気よりも低くなると、給気換気に切り替え、屋外の新鮮な空気を冷やして室内に届けることでアシストする。 運転停止後に行う乾燥運転(内部クリーン)時に排気換気が連動。気化した水分を機内の換気ホースから屋外へ放出することで、「運転停止後の湿度戻りを軽減し、室内の温度上昇を抑えられる」という。給気換気と排気換気は、部屋の状況に応じて手動で切り替えられる。 新開発の「多段階電子膨張弁」を用いた除湿制御「さらら除湿(リニアハイブリッド方式)」も特長だ。除湿量は従来機の約1・5倍(1時間あたり最大1500CC)。外気温度が14℃の涼しい日の快適な除湿運転まで可能に。気温の高い夏場から比較的涼しい梅雨、春雨、秋雨まで、気温と湿度に応じて快適で高効率な除湿ができる。 より清潔な空気環境づくりにも着目し、室内機に「抗ウイルスフィルター」を搭載。ストリーマ空気清浄運転との相乗効果により、室内の浮遊ウイルスを抑制する。 (2021年9月25日号掲載)

2021年09月27日