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豊和工業、完全分離の30番横形MC

 豊和工業は、主軸30番の横形マシニングセンタ「HMP?350HC1」を10月25日に発売した。ストロークはX軸500(オプション800)×Y軸500×Z軸500?_。主軸最高1万2千回転(同6千回転)、各軸送り速度毎分60?bに設計した。 主軸40番マシニングセンタと同様に、機械室と加工室を完全分離することで、切粉やクーラントによるトラブルを防いだ。新機種では「共通プラットフォーム化」をコンセプトに、治具チェンジャや機付ローダなどのモジュールの組み替えを可能にした。 専用設計が不要なうえ、加工対象の部品や生産形態に合わせてモジュールを組み合わせることで、「スタンドアローンのマシンから量産ラインまであらゆる生産形態に、従来のマシンよりもフレキシブルで短納期の対応を実現する」という。 工具保有本数は標準仕様で40本。大径・ロングツール(φ160×250ミリ)に対応しており、加工能力は同社従来機に比べて、フライスで25%、エンドミルで50%向上した。本体サイズは高さ3010×幅1540×奥行3780?_。販売価格は税別980万円に設定した。 (2021年11月10日号掲載)

豊和工業(株)

2021年11月17日

OKK、3Dモデルに自動変換

 OKKは、ワークの芯出し作業の省力化が可能な機能「3Dマイスター」の提案を強化する。「メカトロテックジャパン2021」で実演し、機内カメラで撮影したワークの形状を3Dモデルにデータ化する流れを繰り返し見せた。 3Dマイスターは立形マシニングセンタ「VMシリーズ」などに対応する機能として、今年5月に発表した。機械座標系との紐づけで位置や寸法データを持たせることで、タッチセンサシステムとの連動から芯出しに必要な自動計測プログラムの実行まで可能にしたのが特長だ。 主軸横に、TOF(Time Of Flight)カメラを設置。Z軸原点位置で撮影することから、「対象物に接近する必要がない」という。撮影したデータは3Dモデルに自動変換され、タブレット端末上で確認可能。画面左側に通常カメラモードでの撮影画像、右側にモデリング形状が表示される。 撮影するおおよその位置を事前に設定することで、より正確なモデリングが可能に。連続撮影を指定すれば、さらに精度の向上を図れる。 計測パターンをイラストで確認して指定できるようにしたことで、計測プログラムの選択を容易にした。計測位置の指定では、モデリングで得られたおおよその寸法を表示。ワーク座標系、シフト量の設定なども指定できる。 設定した内容は「設定内容が記載されたカード」として一括して機械に送信する。送信するまで何度でも設定内容の変更・確認が可能だ。手動モードでの機械操作、NC画面での数値設定なども不要。OKKは、オペレータ作業の標準化、マニュアル化の推進、ワーク違いによる作業ミス防止の機能としても提案する考えだ。 (2021年11月10日号掲載)

ニデックオーケーケー(株)

2021年11月17日

ゼネテック、シミュレーションソフト「FlexSim」

 ゼネテックとBIRD INITIATIVE(バードイニシアティブ、以下BIRD)は、ゼネテックが日本総代理店を務める3Dシミュレーションソフト「FlexSim」にBIRDが持つAI技術を統合し、高精度かつ高速にデジタルツインのモデリングと仮説検証が行える新たなソリューション 「iPerfecta(アイパーフェクタ)」 を共同開発。FlexSimのアドオン機能として10月末より販売開始する。 FlexSimをはじめとする一般的なシミュレーションソフトは、工場の生産ライン構築や倉庫の配置などを可視化する一方、設定するパラメータが多く、現実世界を再現するには多くのデータが必要とされる。また現実世界を再現してもパラメータの組み合わせが膨大で最適解を見つけ出すのに時間と労力を要する。 これらの問題を解決するのが、NECと産総研による「人工知能連携研究室」成果を事業化したBIRDのAIソリューション「assimee」。「シミュレーションソフトによるパラメータを高速・高精度に自動調整するほか、少ないデータからでも現実を忠実に再現することが可能」(BIRD)。 このassimeeとFlexSimをシームレスに統合したアイパーフェクタは、従来よりも少ないデータで精巧なデジタルツインを構築。得たい結果に基づく全体最適化や成果最大化のシナリオを高精度で導き出す。 「アイパーフェクタは自動車メーカをはじめとする製造業や物流など、幅広いユーザーにお使いいただける。さらにシミュレーションでは自動化や生産性の向上やリスク予測、カーボンニュートラルまで幅広いシミュレーション検証ができる」(ゼネテック・上野憲二社長)。 製造から物流、インフラ、サービス業などのターゲット領域に、5年300ライセンスの販売を見込む。 (2021年11月10日号掲載)

(株)ゼネテック

2021年11月17日

コロナ×リンナイ、ハイブリッド冷暖房・給湯システム

 コロナ(小林一芳社長)とリンナイ(内藤弘康社長)、エア・ウォーター北海道(北川裕二社長)は、北海道庁主催の「令和3年度北海道省エネルギー・新エネルギー促進大賞」における「省エネルギー部門大賞」を受賞した。 同賞は省エネルギー機器の導入やエネルギー効率の向上、エネルギー消費量の削減及び節電などで優れた成果を挙げたものに対して表彰されるもの。今回の受賞は3社が共同で開発した「寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム」について、初期投資の少なさと省エネ効果が高く評価された。 「寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム」はヒートポンプユニットとガス給湯熱源機で構成され、家庭内全室の温水式暖房とリビングなど2~3部屋の冷房、さらに給湯や風呂の湯はりまでをひとつのシステムで対応する。 また各電力会社の時間帯別料金プランとガス料金より、外気温や設定温度に応じて最もコストメリットが出るよう最適に制御して運転する。これにより灯油システムに比べて年間約3万3600円、オール電化に比べて約7万8200円光熱費を削減できるという。 (2021年11月10日号掲載)

(株)コロナ

2021年11月17日

ワルタージャパン、特殊品短納期サービス拡充

 ワルタージャパンは、約4週間で特殊工具を製造・納品するサービス「Walter Xpress」に溝入れ工具とチップを追加した。これまで一部のミーリング工具、穴あけ工具、チップを取り扱っていた。 今年9月に追加したチップは2コーナ仕様「DX/GX」と4コーナ仕様「MX」。ツールホルダーは「G1011」と「G4011」の角シャンク10~50ミリ、WalterCapto(C3~C8)のチップ取り付け角0~90度の範囲で対応する。精密クーラントの有無を選べるうえ、外径溝入れ、突っ切り、横引き旋削加工に幅広く適用する。 今回の品目追加によって、「個別の加工用途に完全に適合する工具を入手できる」という。例えば、最適な全長を持った可能な限り突き出しの短い特殊工具で、安定性を最大化し、工具寿命や表面品質の向上を図れるといったもの。ワルターのスタッフがオンラインツールを使用し、顧客の現場で、シャンク形状、チップ取り付け角、内部クーラントの有無、クーラントの吐出位置、接続部なども含めて設計する。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月15日

日本電産マシンツール、門形MCに上位機種

 日本電産マシンツールは、門形マシニングセンタの上位機種「MVR?Hxシリーズ」をラインナップに加えた。熱変位せず使いやすい機械をコンセプトに開発した。主軸の熱伸びを抑える軸心冷却機能、環境温度変化を受けにくい主要構造体などの対策を施している。 コラム門幅2050~4250?_まで5機種をラインナップした。金型などの高い面品位が求められる加工から一般部品加工、重切削まで、「あらゆる素材、幅広い加工に応える」という。主軸を内部から冷やす軸心冷却機能を標準装備。毎分8千回転の高速時でも工具の先端位置を安定させ、仕上げ時における工具間段差を3・5ミクロン以下に抑えた。 重切削の加工領域となる毎分4千回転では、ギア駆動主軸(オプション)の採用により、最大トルク3430N・mの加工が可能に。高トルクでも安定した加工ができるように、主要構造体に鋳物を採用した。早送り速度(Y軸35?b×Z軸20?b)は「業界トップクラスを誇る」という。 熱や経年による加工精度への影響を徹底的に排除する工夫も凝らした。温度制御媒体を封入したサーモスタビライザコラムの採用、クロスレールの断熱対策、各軸の位置決めを行うスケールの最適配置、空間誤差補正機能などを盛り込むことで、機械の姿勢の正確な把握を可能にした。 操作盤の可動範囲を広くして、加工点に近い場所で操作できるのもポイント。操作支援機能「NidecNavi」、IoTプラットフォーム「DIASCOPE」を標準搭載し、オペレータの作業効率を高めた。豊富なパッケージオプションによるカスタマイズも可能だ。 (2021年11月10日号掲載)

日本電産マシンツール株式会社

2021年11月15日

ステルテック、材料の誤投入を防止

 ステルテックは、QRコードと電子ロックで材料の誤投入を防ぐシステムを開発した。バーコードリーダーで読み取るだけで作業者認証から材料照合、解錠まで完了する操作性も特長。材料タンクにボルト締めできる電子鍵取付けキット(特許出願中)を用意した。 樹脂成型や食品製造に代表される材料投入の頻度が多い業種向けに提案する。グループ会社である国盛化学とスター精機のソフトウェア開発などを手がけてきたステルテックにとって、標準品として販売する初めての製品。9月下旬に開かれた「名古屋プラスチック工業展2021」で実機を初披露した。 システム本体、電子鍵、タッチパネル、バーコードリーダー、SDカードなどで構成しており、既存の設備に後付けできる。作業者と作業指示書の情報を紐付けすることで、投入が必要なタンクしか開かない仕組みになっている。操作内容、作業者、アクセス時間などは、システム本体に記録。日付を指定してUSBメモリーへ出力できる。 タンクの設定やログの取得は、タッチパネルの管理者用メニューから操作する。解錠時間を過ぎたり、照合エラーが発生したりすると、画面と音で警告する機能も搭載した。「作業に慣れていないスタッフ、言葉で説明しにくい外国人スタッフでも、安心して使えるシステムとして提案する」(商品開発課)としている。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月15日

三協立山、自然換気できるスリット強化

 三協立山(三協アルミ社)は、窓を閉めたままでも効率的な自然換気ができる定風量給排気換気スリット「キャブコン」を強化する。JIS基準の最高等級W-5(500Pa)を超える高い水密性能1000Paを確保したことで、中低層階だけでなく、強風を受けやすい高層のビルや集合住宅でも取り付けられるようになった。 キャブコンは、外気をコントロールして取り込む風量調整弁を採用しているのが特徴。風が強くなると、内部に組み込まれた調整弁が働き、強風をやわらげて室内に取り入れる。縦に長い換気口構造は、無風でも室内外の温度差を利用して、重力換気を可能にした。 対応窓種は「MTG-70Rシリーズ」。水密性能の強化と合わせて、新たに追加した大臣認定防火設備(個別認定)を取得したタイプは、防火地域、準防火地域でも使用できる。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月15日

オークマ、省エネシステムが進化

 オークマは、累計3万5千台以上の搭載実績がある工作機械の省エネルギーシステム「ECO Suite」を進化させた。高い加工精度安定性を維持しながら、最小限のエネルギーで加工できるほか、改善サイクルにつながるCO2排出量の分析、機械が自律的に判断するアイドルストップを可能にした。 「ECO Suite Plus」の名称でNC制御装置(OSP)に、2022年3月出荷分から標準搭載する。切り替えにあたって、「価格のアップはない」(オークマ)としている。 加工終了後に不要な冷却ユニットから順にアイドルストップする機能は、機械の過度な温度管理や寸法修正工程を最小化する技術「サーモフレンドリーコンセプト」を応用。熱変位を監視することで、冷却の必要性を機械が自ら判断し、高精度を保ったまま段取りや保全作業時も含めてアイドルストップができる。 ミストコレクタ、チップコンベアなど、周辺機器の運転を制御する機能「ECOオペレーション」も搭載した。プログラムとの連動動作や動作間隔を機器ごとに設定し、高い生産性と省エネ運転を両立する。「電力使用量の大きいミストコレクタなどの機器に対し、さらにきめ細やかな運転パターンのチューニングを可能とすることで、生産性を損なわないCO2排出量削減活動を徹底支援する」という。 進化版は、この両機能を活用して、CO2排出量の分析が可能な「ECO電力モニタ」を追加した。消費電力と排出量の削減につながる個々の機器の電力使用量を、個別に確認・記録できる。ネットワークを利用した外部出力機能を強化し、PC上で確かめられるようにした。 (2021年11月10日号掲載)

オークマ(株)

2021年11月14日

住友電工、深い切込みに対応する隅削りカッタ

 住友電気工業(兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1、TEL.072-772-4531)は、インサートの多段配列により深い隅削り加工を可能にした「SEC-ウェーブミルR WEZR型」を発売した。鋭利なインサートと不等分割ボディを組み合わせることで、高い耐ビビり性を達成した。ビビり振動の抑制で、小型の工作機械や部品の適用も可能になった。 切れ味に優れる研磨級ブレーカ、コーナー半径違い、被削材専用材種により様々な加工に対応する。同社によれば、「従来にない深い切込みでの高能率加工が可能」という。ラインナップとして、「WEZR11型」(刃径20~50mm)15型番、「WEZR17型」(同40~80mm)13型番を用意した。価格は税抜5万円~22万5000円。 (2021年10月25日号掲載)

住友電気工業(株)

2021年11月12日

安田工業、横形5軸から大型ワーク用

 安田工業は、中量産部品分野向けに横形5軸加工機「H40i?100」を開発した。最大加工φ1000ミリ×幅500ミリ(積載重量300キログラム)に対応するモデルとして、HVの一体型モーター取付ケース、航空機エンジン部品などの大型加工用途に応える。 高精度・高能率同時5軸加工に定評がある「Hシリーズ」の新機種として、メカトロテックジャパン2021で初披露した。展示ブースでは、本体横に最大ワークサイズのサンプルを設置。大型ワーク対応モデルであることを印象づけた。 移動量はX軸1075×Y軸940×Z軸735?_に設計した。ストローク増大で構造が大型化しながらも、徹底した構造解析により機械剛性を確保した。主軸頭部の熱変位対策を強化し、精度も向上している。 XYZ軸に高剛性リニアガイド、BC軸にダイレクトドライブモータを搭載することで、優れた運動性能を発揮。複雑形状部品の加工にも適している。ATC収納本数は240本。段取りスタンド1基、パレットストッカー6面を装備しており、「連続無人加工でも安定品質が可能」という。割り込みワークにも簡単に対応できる管理機能も搭載した。 (2021年11月10日号掲載)

安田工業(株)

2021年11月12日

ミツトヨ、TAGレンズで精密工学会賞受賞

 ミツトヨは第41回「精密工学会技術賞」(公益社団法人精密工学会主催)を受賞した。同社が行った「焦点深度の限界を超えた高機能観察のための高速焦点距離可変レンズTAGLENSとTAGLENS用パルス照明装置の開発」が評価された。ミツトヨによるこの賞の受賞は第1回(1981年)の受賞以来6度目。 産業用にTAGLENSの耐環境性・安定性を向上させた技術、レンズの特性を生かすために開発した周辺機器(パルス照明装置)や独自アルゴリズムによる高機能観察が評価された。受賞内容の詳細は精密工学会ウェブサイト(https://www.jspe.or.jp)に掲載している。 (2021年11月10日号掲載)

(株)ミツトヨ

2021年11月12日

岡本工作機械、研削盤向け新ソリューション続々

 岡本工作機械製作所はMECT2021において、研削盤向けの最新ソリューションを発表した。 「これまでに無かった動きを研削盤で実現した」という「GRIND-SCOPE」は超精密仕上げの複雑加工の自動プログラミングを実現した、自社開発の3軸5軸研削CAM。超硬やセラミックなど砥石でしか加工出来ない材質の非球面・異形状ワークの研削を可能にする。 「昨今、自動車のボディ、パーツは意匠性の高い複雑な形状になっているが、こうしたボディの金型製作に向く」(同社技術開発本部・西上和宏氏) 製作したいワークのCADデータを取り込めば自動でプログラミングを行える。またシミュレーションで事前に砥石干渉チェックを行えるほか、グラフィカルな3D画面でのチェックも可能だ。搭載可能機種は3軸CNC制御のスペックが必要。またCAMソフトの運用には別途PCとCADが必要となる。 感覚的な機上計測が行えるオプション「Quick Touch」は、実際の生産現場の要望から産学連携で開発された新しい計測システム。「これまで機上計測はコストが高いから導入できない、計測プログラムが作れない、スタイラスが折れたら怖いから使っていない。といった声が多く聞かれた。Quick Touchはそうした不安をすべて解消する」(西上氏)という。 専用プログラムは不要で、直感的にチャック上のワークに測定器を当てるだけで画面上に数値が反映される。簡単に交換できる構造となっている測定用のスタイラスは、「切削工具一本と同程度の価格帯に抑えた」といい、導入時及びランニングコストを大幅に抑える。「精密測定の前に機上測定を行うことで次工程をスムーズにし、不良品を大幅に削減する。また、砥石径を計測可能なエアセンサによって自動サイクルにも対応できる」(西上氏)。 デモンストレーションでは、AIが自動で加工に最適な砥石を選定するソフトも披露。加工に必要な砥石の有無から発注までをかんたんに行えることをアピールした。 (2021年11月10日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2021年11月12日

双日と大阪ガス、ベトナムで屋根置き太陽光発電

 双日と大阪ガスの共同出資会社は10月21日、ベトナム南部ドンナイ省に新電力を手がけるLooopとの合弁会社「SOL Energy Company Limited」を設立した。SOL Energy社は今後、ベトナムにおいて産業・商業用途向けの屋根置き太陽光発電事業を行う。 双日によるとSOL Energy社は、双日が運営するドンナイ省のロンドウック工業団地で顧客の屋根に1万kWを超える太陽光発電設備を設置する予定という。これによるCO2の年間削減量は工業団地全体で約5800tを想定。発電した電力は長期間にわたり顧客に供給し、余剰電力は同工業団地の運営会社に供給することで、同工業団地における再生可能エネルギー電力の活用や脱炭素化に貢献する。 なお、同様の取り組みはロンドウック工業団地外にも拡大を予定しているという。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月12日

Japan Liebe、DIY進む米国製穴あけ工具

 家で過ごす時間が増え、家具などをDIYで手づくりする人が増えているという。でもどうせ作るならネジ頭が見えないようスッキリ仕上げたいところだ。 「誰でもプロ顔負けの本格DIY! 強度も抜群です」 そんなふうに米老舗工具メーカー・Kreg社製の穴あけサポート工具「ポケットホールジグ320」を紹介するのは、輸入販売元・Japan Liebe(埼玉県川口市栄町3-11-4、TEL.050-5579-7677)。 「320」(税込7980円)はジグ、穴あけ刃物、クランプ用アダプター、専用ネジなどで構成。これらを使って板に斜め穴を最適な角度・深さにあけて、その穴にネジを差し込んで接合する(電動工具とクランプは別途必要)。「初心者でも1分たらずでポケットホール加工を行うことができる」と言い、写真のようにネジ頭が隠れてきれいに仕上がる。 同社は現在、Amazonなどでのウェブ販売のみで扱うが、量販店での販売を模索中。エントリーモデルの「320」のほか、携帯性がウリの「520PRO」や穴あけ効率を重視した「720PRO」も揃える。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月12日

山善、バイヤー招き2年ぶり内覧会

 山善の家庭機器事業部(中山尚律事業部長)は10月29日までの4日間、主に来年春から夏にかけて発売する家具・収納、エクステリア、アウトドア、工具、園芸、防災分野のオリジナル商品を集めた恒例の内覧会「YAMAZENハードウェアショー」を東京・大田区の東京流通センターで開いた。流通業など82社から317人が来場した。コロナ禍の影響で当初の予定より1カ月半延期し、2年ぶりの開催となった。 巣ごもり需要を強く意識した。長引いた緊急事態宣言が各地で解除され、この需要は一服感も見られるが、同社は「趣味・嗜好品は一巡した感があるが、在宅勤務を支える家具や日よけなど課題解決型の商品ジャンルは今も人気がある。アピールの仕方を含めまったく新しい発想の商品提案を心がけた」(宮崎徹二・第2商品統括部長)と言う。それを具現化した1つが展示会場の一角に設けた「一人暮らしのお部屋」だ。女性の一人暮らしの生活空間を想定し、引出し付きベッドやソファー、ドレッサーテーブル、シェルフデスクなど部屋を構成する家具類をすべて山善オリジナル商品(家電を含め今や2万点もあるという)で揃え、優しい色合いのホワイトで統一して見せた。 エクステリア商品として紹介したLEDソーラーガーデンライト「Piccolo(ピッコロ)」は、太陽電池をガラス製本体の内部に配置したことで夜間の点灯時はもちろん、昼間の充電時にもデザイン性を損なわない。10月9日まで千葉市で開かれたDIYショーでベストヒット賞に選ばれた人気アイテムだ。庭やベランダに限らず室内の階段や窓際での利用風景がSNSで一般客から紹介されるなどして新たな市場を創り出している。現行の角形に加え、来春には丸形や球形を発売するという。 ■昇降デスクが充実  今年4月にテレビCMでも紹介した「電動昇降デスク」は仕事やミーティング時に姿勢を変えるのに適し、パフォーマンスが落ちるのを防ぐ。販売好調を受け9月に家庭用に適したスリムタイプを発売、また来春発売予定の、角への設置に適したL字形コーナータイプを披露した。今年3月に発売した「エアコン代が節約出来る日よけシート」は粘着面で部屋の窓ガラスに簡単に貼れ、貼り直しも容易。直射日光の眩しさを軽減して外からは部屋の内側が見えにくく、内側からは外の様子が見やすい。遮熱性により夏場のエアコンによる電気代は1部屋1シーズンで1500円ほど抑えられるという。 夏場の熱中症にもってこいの商品も。「水冷服」は凍らせたPETボトルを収納部に入れて背中を強力に冷やす。内蔵する小型のポンプとバッテリーで、張り巡らされた細い水管を冷えた水が循環する仕組み(間欠運転により長時間作動する)。外気温に左右されやすい、送風による空調服よりも冷却効果が高いという。 アウトドア商品として紹介した「タフライトテーブルシリーズ」(2016年度グッドデザイン賞を受賞)はマットブラックの金属メッシュ天板が特徴で、熱に強く丸洗いできる扱いやすさがウリだ。来春にはラウンドテーブルやランタンポールの付いたタイプ、サイドテーブル付きディレクターチェアなどを加え、シリーズを充実させる予定。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月12日

山善、大容量のファン式加湿器

 山善は、タンク容量15リットルのスチームファン式加湿器「KSF?N150」を発売した。1時間あたりの最大加湿量は1500?_リットル。木造で約25畳、プレハブ洋室で約42畳を加湿できることから、オフィスなどの広い空間でも使える。 スチームファン式加湿器は、内蔵されたヒーターで水を一度沸騰させ、その蒸気を上部のファンで部屋全体に送る。一度沸騰させることで、カビや雑菌が繁殖しにくく、清潔な蒸気を放出できる。暖かい蒸気のため、部屋の温度が下がらないのも特徴。ファンの搭載により、部屋全体に蒸気を行き渡らせられる。 新製品は3段階の強さ調整ができる。15リットルの大容量モデルのため、「強」で運転しても連続約10時間使用でき、こまめな給水も必要ない。タンクを運ばずに上から給水が可能。まるごと洗えるタンクは、本体から簡単に取り外せるので、使用後の手入れも簡単だ。 湿度センサーが搭載されており、部屋の湿度を確かめられる。設定した3段階の湿度(50%・60%・70%)を自動的に保つ機能も備わっており、好みの湿度をキープできるほか、睡眠時にも安心して使える。 (2021年11月10日号掲載)

2021年11月12日

アマノ、業務効率化するシフト管理システム

 アマノ(横浜市港北区大豆戸町275、TEL.045-439-1515)はシフトの作成や調整などを自動支援し、シフト作成業務の負荷低減と管理効率化による業務効率化・生産性向上を実現できる「e-AMANOシフト作成支援サービス」の提供を10月1日に始めた。非対面が進むなか、生産性を維持・向上させるWFM(ワークフォースマネジメント)の重要性が高まっていることに応えた。 このサービスは各従業員からスマートフォンで集めた希望シフト、曜日別や時間帯別の業務量の違い、従業員のスキル・経験・適性などのデータを基に自動で役割に応じた人員を配置する。年少者の労働制約、外国人留学生の雇用など法律・法規を考慮し、労務リスク対策も万全という。利用料は従業員1人当たり月額300円(利用人数に応じた価格設定あり)。初年度2万5000IDの利用を目指す。 (2021年10月25日号掲載)

アマノ(株)

2021年11月10日

エスカディア、ロールベンダーから板厚9mm対応機

 エスカディア(滋賀県甲賀市甲南町柑子2002-34、TEL.0748-86-1666)は、ロールベンダーから加工板厚9mmに対応する「SRSHシリーズ」を発売した。鉄芯ロール2本駆動「SRSH2」とともに、3本駆動で材料のスリップを防止する「SRSH3」(=写真)をラインナップ。トップロール跳上げ機構、スタンド反転アシスト機構を標準装備している。フットスイッチで正転・逆転を操作するため、材料の挿入と排出が容易。小型、堅牢、低振動に加えて、3相200Vコンセントプラグ付ですぐに運転できる点もアピールポイントに挙げている。溝加工(オプション)により、丸棒の加工も可能だ。 (2021年10月25日号掲載)

2021年11月10日

スガツネ工業、引戸金物選定ツールをウェブ公開

 スガツネ工業は上吊式引戸金物FDシリーズ選定ツールをウェブ公開した(https://cont.sugatsune.co.jp/sliding-door/)。この選定ツールにより各種条件を入力・選択するだけで、FDシリーズを素早く簡単に製品選定、寸法計算、見積もりをすることができる。 使用環境としてホテル・老健施設・店舗・一般住宅用の4種から選べ、扉の開き方として片開き・引き違い・引き分け・2枚連動引戸・3枚連動引戸の5種から選べる。見積もりや参考図は印刷でき、PDFとして保存も可能。 (2021年10月25日号掲載)

2021年11月10日

三菱マテリアル、チタン合金加工用カッタにHSK一体形

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)はチタン合金加工用カッタ「ASPXシリーズ」にHSK一体形(本体2アイテム)を追加し、10月1日に発売した。航空機のランディングギア部品や構造部品など切りくず除去量が多い加工ニーズに応える。 ASPXシリーズは難削材であるチタン合金を高能率加工する刃先交換式のミーリングカッタ。HSKシステムと一体形にしたことで切り込み量を大きくできる。最適な不等分割の各段インサート配列によりびびり振動を抑制した。標準価格は税込み74万8000円および90万2000円。 (2021年10月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年11月08日

キャプテンインダストリーズ、イエローフィルター装備の産業用LED照明

 産業機械用照明メーカーの独バルトマン社の日本販売代理店、キャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区船堀4-8-8、TEL.03-5674-1161)は、新開発の波長500nm以下の光をカットする特殊イエローフィルターを装備した産業用LED照明「リヌーラ・エッジ イエロー」を10月4日に発売した。半導体・マイクロエレクトロニクス業界や露光を扱うフォトリソグラフィ、医薬品装置などの敏感な光を必要とする製造工程に向く。 直径25mmとスリムで、UVフリー。堅牢さもウリで高い周囲温度、液体、塵に耐性があるという。メンテナンスフリーで寿命6万時間。±60度調整ができるフレキシブルブラケット付き。長さは195?1455mmまで10 種類。 (2021年10月25日号掲載)

2021年11月08日

コロナ「STOP!ヒートショック」参画

 コロナ(小林一芳社長)は、社会課題のひとつとして注目されている「ヒートショック」の正しい理解の浸透と対策を呼び掛けるため、理念を共にする複数企業による共同プロジェクトである「STOP!ヒートショック」プロジェクト活動に今シーズンも参画する。 今季の主な活動として、「STOP!ヒートショック」プロジェクト公式サイト発信強化では、ヒートショック対策を学び、実行してもらうためのコンテンツを発信する。またWebキャンペーンの実施や Twitterアカウント、公式サイトから啓発漫画等の発信を順次予定している。 加えて日本気象協会と東京ガス株式会社 が共同で開発したヒートショックのリスクの目安をチェックできるヒートショック予報をtenki.jp サイト内で10月1日から 2022年3月31日まで発信する。 コロナでは手軽に行えるヒートショック対策製品として、遠赤外線電気暖房機「ウォールヒート」を提案。ウォールヒートは、脱衣所やトイレ等、暖房機を置きづらい場所に設置できる壁掛けタイプの暖房機。本体サイズは、新聞紙1面の約半分とコンパクト。遠赤外線カーボンヒーターを採用し、スイッチオンと同時にすばやく運転し、輻射熱と温風で身体をあたためる。また人感センサーを用いた自動運転も可能で、湯上り時には浴室から出てきた瞬間に運転し、急激な温度変化を低減する。 (2021年10月25日号掲載)

(株)コロナ

2021年11月08日

山善、カセットとCD対応レコーダーボックス

 山善は、Qriomブランドから「レコーダーボックス QRB-35」を発売した。カセットテープやCDなどの音源を、SDカードやUSBメモリーに録音できるのが特長。インターネット通販「くらしのeショップ」、通信販売などで順次販売する。 音源に大切な思い出が詰まっているため、「保管スペースを取られるが、捨てられない」といった悩みを抱えているケースを想定した。カセットテープやCDは、保管状況によって経年劣化し、音質が低下したり、うまく再生できなくなる場合もあることから、複製による安心も提供する。 同製品は、保存容量32GBのSDカードやUSBメモリーを使用した場合、カセットテーブ約530本分、CD約430枚分の音源を収められる。使い方は、録音元と録音先をセットした後、本体の「録音/消去」ボタンか、リモコンの「録音」ボタンを押すだけ。ラジオの録音、AUX入力端子を使ってテレビやスマートフォンの音声も録音できる。 ボタン、表示文字、ダイヤルなどを大きくすることで、誰でも使いやすくしたのもポイント。ラジオ(ワイドFM対応)や目覚まし機能も搭載しており、CDラジカセとしても使える。カラーは、インテリアに馴染みやすい「パールホワイト」、クラシカルな雰囲気を演出する「シャンパンゴールド」を用意した。 (2021年10月25日号掲載)

2021年11月08日