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オリオン機械、水槽付インバータチラーをより小型に

 オリオン機械(長野県須坂市大字幸高246、TEL.026-245-1230)は小型水槽付チラー「DCインバータチラーRKE2200C-V」(冷却能力9.6kW、空冷)を12月1日に発売した。大型チラーで培った冷凍用圧縮機・ファン・ポンプの3つインバータ制御「TESC」(Three Eco Speed Control)を搭載。従来機からより省エネ、よりコンパクトになった。 新たに低GWP冷媒を採用し、環境負荷の低減に貢献する。背面壁付け設置・省スペース設置が可能(設置面積36%削減)。使用周囲温度範囲-5?45℃(空冷)、温度制御精度は±0.1℃。 (2022年1月10日号掲載)

オリオン機械(株)

2022年01月19日

タカラスタンダード、佐世保ショールーム移転

 タカラスタンダードは、1990年に開設した佐世保ショールーム(長崎県)をリニューアルし、展示内容の充実を図った。アクセスの利便性を考慮して佐世保市卸本町に移転。12月17日から3日間、オープン展示会を開催した。リフォームで売れ筋価格帯の製品として、システムキッチン「トレーシア」、システムバス「レラージュ」、洗面化粧台「ファミーユ」をセットで展示。水回り全体のリフォームをイメージしやすくした。 食洗機や浴室暖房機などの機能製品がついていながらも、手頃な価格の中級シリーズを北欧テイストでセット展示することで、「どの年代の方にも前向きにリフォームを検討するきっかけとなる内容になっている」という。そのほかにも、ブルックリンスタイルのLDK、ホーロー壁面を活用した浴室など、快適な暮らしを実感できる展示構成とした。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月19日

山田電器工業、充電式ライト付きニット帽

 季節柄だけでなくコロナ禍を経て街は以前よりも早く暗くなるようになった。そうした夜に重宝するのが、山田電器工業(大阪事業部=大阪府門真市殿島町1-3、 TEL.0120-810-575)のブランド、Hapyson(ハピソン)の「充電式ニット帽ライト」(税抜3280円)である。 もともとは冬の夜釣り向け商品であるが、キャンプや災害時、普段使いにも向く。パナソニックで培われた技術を引き継いだことで、80ルーメンの充分な明るさは使い始めから落ち込むことなく一定に保たれる。また、ボタンひとつでON/OFFが切り替え可能。夜釣りに適した下向き散光の作りで、街中での対向する車や人へ配慮した形となっている。付属するストラップにニット帽から取り外したライトを装着すればチェストライトとしても使え、冬だけではなく年中通して活躍しそうだ。 これまで釣具に力を入れてきたHapysonだが、自転車やポータブルのライトなどにも展開していく。今後、われわれの身近なところでも目にする機会が増えそうだ。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月19日

THK、最小サイズのLMガイド

 THKは、ローラータイプLMガイドの中で最小サイズとなるミニチュアローラータイプLMガイド「HRG」シリーズの受注を開始する。 「HRG」シリーズは、ローラーの採用により同サイズのLMガイドより、高剛性、長寿命化を実現する。また、4方向から作用する荷重に対して許容できる構造のため、あらゆる取付姿勢(壁掛け/水平/逆さ/立て)での使用が可能。幅広い用途で使用できる。 「近年、実装機をはじめ装置市場では省スペース・高タクト化が一段と加速しており、小型かつ高剛性のLMガイドが求められている。今回受注開始する『HRG』はそのニーズに対して機能価値を提供できる」(同社)。 製品ラインナップは、レール幅8ミリ、ブロック幅16ミリの「HRG8」、レール幅10ミリ、ブロック幅20ミリの「HRG10」、レール幅12ミリ、ブロック幅27ミリの「HRG12」の3形番を展開。ブロックタイプはショートタイプ/標準タイプ/ロングタイプの中から選べる。 (2022年1月10日号掲載)

THK(株)

2022年01月17日

三協アルミ、ビル用サッシから高強度仕様

 三協アルミは、耐風圧4500Pa、水密1500Paのビル用サッシ「MTG?70R高性能」を発売した。防火型もラインナップ。高層マンションに多いアウトフレーム工法に適した同面K枠を採用し、意匠性と施工性を高めた。 大都市圏や東京湾岸部を中心に、超高層ビルの大規模開発が数多く計画されるなど、高層建築市場が活発化している。その一方で、集中豪雨、大型台風、猛暑などの異常気象が増加傾向にあることから、「これまで以上にハイスペックな性能が求められている」(三協アルミ)という。 ビル用サッシの主力シリーズ「MTG?70R」にハイスペックタイプを加えたことで、低層から200?b級の超高層まで対応できるようになった。JIS基準の最高等級を超える高強度・高水密を確保。強風の影響を受けやすい高層建築物にも使える。ガラス溝幅は46?_に設定。溝幅が大きくなることで高性能ガラスが使用できるため、高層階でも開放感のある大開口を採用できる。 グレイジングガスケット仕様は、非防火、防火ともに、防音合わせ複層ガラスを使わず、一般複層ガラスで遮音性T?3を可能にした。複層ガラスの空気層12?_を確保することで断熱性も向上している。シール仕様に比べて、現場でのシール養生などの作業時間が低減できることから、省施工と工期短縮を図れる。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月17日

スタンレーブラック・アンド・デッカー、1台5役の充電式園芸工具

 電動工具世界最大手のスタンレーブラック・アンド・デッカー(本社:米コネチカット州ニューブリテン、TEL.03-5979-5677)はブレードとポールユニットを組み合わせることで、芝刈りから高枝の剪定までこなす1台5役の充電式園芸工具「18V 5in1ポールヘッジ&芝生バリカン」(品番:GPSH1820/ GPSH1840)を発売した。 同社の他23機種の工具と共通の18Vバッテリーを採用し互換性を高めるとともに、本体ハンドル部には衝撃吸収する素材を採用、重心設計にも力を入れることで、従来の軽量設計を活かす高い機動性と操作性を実現。付属充電池は容量4.0Ahと容量2.0Ahの2モデル。肩掛けストラップ、急速充電器などが付属する。価格はオープン。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月17日

大阪産業局、広告配信ビジネスモデルを検証

 (公財)大阪産業局はIoT・ロボットビジネス実証実験プログラム「AIDORエクスペリメンテーション」として、「5G活用による広告配信機能を搭載した自動運搬ロボット検証」を12月19日から25日にかけて大阪南港の複合商業施設・アジア太平洋トレードセンター(ATC)内で行った。 実験に参加したのはサービスロボット開発を手がけるロボリューション、画像認識AI開発のフツパー、WEB広告制作のTOMORROW、ソフトバンクの4社。 ロボリューションの自動運搬ロボット「ROBOLUTION02」に4Kモニターを設置し、ソフトバンクの5G回線を使用してATC内店舗の広告を配信。TOMORROWとフツパーが共同開発中のデジタルサイネージ検証サービス「MIWATASUシステム」を使って視聴数や視聴者の属性把握を行い、店舗への誘導率や広告効果を測定する。 自動運搬ロボットは人が歩いた後ろを追従することで移動ルートを把握。これにより煩雑なルート設定が不要となり、決められた経路の走行を可能にした。またロボットに搭載された画像認識カメラは性別や年代をAIが把握しデータ化するという。 4社は「今後は実証実験を通じて得た結果をもとに、5Gと4K画質のデジタルサイネージ、ロボットを組み合わせた広告配信モデルの実用化に向けて取り組んでいきたい」と語った。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月14日

川崎重工業、油圧リモコン弁PVシリーズ

 川崎重工業(東京都港区海岸1-14-5、TEL.03-3435-2130)は、建築機械操作用・油圧リモートコントロールバブル(油圧リモコン弁)PVシリーズが累計販売1000万台を達成したことを発表した。油圧リモコン弁は、作業用レバーや走行ペダルとして重機ショベルやミニショベルに搭載され、操作量によって二次圧力を制御する減圧弁。PVシリーズは優れた制御性・応答性による正確でスムーズな建設機械の操作と高い耐久性を売りに、1997年の上市以来長年にわたって世界トップシェアを誇っている。今後ICT/IoT化への対応のため、油圧機器を電器制御する電器リモコン弁の供給も開始する予定。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月14日

アイカ工業、改修容易な水周り用壁材

 アイカ工業(名古屋市中村区名駅1-1-1、TEL.052-409-8313)は、簡単にカットできる浴室・水周り用壁材「バスフィットパネル」に新柄5点を加える。シンプルな柄に仕上げるバイブレーションエンボス(ホワイトパール仕様)、カジュアルで落ち着いた雰囲気に最適なミディアム色(木目柄「ウェーブラインシリーズ」)を先行して1月17日に発売。2月14日には、淡い横流れの柄とパールを組み合わせた抽象柄、ブロックの大きさとコントラストを抑えた積石柄(2色)を追加する予定だ。 バスフィットパネルは、軽量で取り扱いやすくカッターでも切れるのが特長。簡易改修が可能な建築素材として、とくに宿泊施設向けに好評という。ラインナップは40点。「トレンド感を押さえながらも使いやすい」柄を追加し、ホテルから住宅まで幅広く提案する。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月14日

NEC、次世代AGV

 NECは、物流現場の入出庫作業を効率化する次世代型自動搬送ロボット(AGV)を活用したソリューションを開発した。複数ロボットの一括制御だけでなく、ネットワークの遅延がある場合でも高い制御精度を可能にした。物流会社などとの実証試験後、今年3月までに商用化を目指す。 カゴ車、平台車などのユニットロードを人のサポートなしで自動搬送する提案として、慢性的な人手不足が続いている物流倉庫の作業現場向けに展開する。使用するAGVは、自在輪がついているユニットロードをロボット2台が挟み込む形で保持。搬送指示画面からあらかじめ設定した位置まで搬送・留置できる。 倉庫に設置したカメラの映像やセンサー情報を集約し、ロボットを一括制御する。ネットワーク遅延の変動を予測し、結果に基づいて制御する「適応遠隔制御技術」を採用した。倉庫内の状況をリアルタイムに俯瞰して把握することで、頻繁にレイアウトが変わる現場での搬送、人との協調作業に対応する。 NECによれば、「今後は道迷い回避や障害物回避などのインテリジェンス機能も搭載する予定」という。従来のAGVは、ユニットロードをAGVに載せたり、治具でつかんだりしなければならなかったうえ、「ユニットロードの形が変化すると、治具の開発や、AGV形状に合わせたユニットロードの開発などが必要だった」としている。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月12日

キヤノン、TMシリーズ対応の画像処理ソフト

 キヤノンは、オムロンが販売するテックマン社製協働ロボット「TMシリーズ」に対応した画像処理ソフト「Vision Edition-T」を1月に発売する。TMシリーズの周辺機器群「Plug&Play」として認証を得たもので、キヤノン製またはアクシス社製のネットワークカメラに対応。広範囲の映像情報を画像処理でき、TMシリーズ標準搭載の内蔵カメラと連携させることでワークの種類や作業内容の変更により柔軟に対応できるようになる。 TMシリーズ標準搭載のカメラは視野が限られており、これまで検査工程などでは目視検査に頼らざるをえなかったり確認箇所ごとに複数の外付けカメラの設置が必要となる場合があった。Vision Edition-Tを活用することで、例えばロボットの作業中に並行してネットワークカメラで製品の検査をしたり、検査対象の製品種類や検査箇所を容易に変更することが可能になるという。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月12日

スガツネ工業、コンセントカバーに抗ウイルス加工タイプ

 スガツネ工業(東京都千代田区岩本町2-9-13、TEL.03-3864-1122)は抗ウイルス加工・抗菌加工を施した樹脂製家庭用コンセントカバーを12月20日に発売した。ホテルや店舗の家具・什器などの配線周りに向き、「コロナ禍において手で直接触って開閉するコンセントカバーをより安心感を持って使用していただくためにラインアップした」と言う。 カバー開閉時に手で触れる部分にSIAA(抗菌製品技術協議会)の基準を抗ウイルス加工・抗菌加工ともにクリアしたコーティング剤を施した。コーティング剤は表面を洗浄液で吹いても剥がれないという。ブラック・ホワイト・ブラウンの3色を用意し、価格は税別1980円。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月12日

EY アントプレナー・オブ・ザ・イヤー2021、ESR共同CEOが不動産部門大賞に

 アジア太平洋地域(APAC)に特化した物流不動産開発を手がけるESRケイマン(グループ本社:香港、日本法人:スチュアート・ギブソン代表取締役)は、共同創設者・共同CEOのスチュアート・ギブソン氏とジェフリー・シェン氏が「EY アントプレナー・オブ・ザ・イヤー2021」(以下EOY)の不動産部門大賞を受賞したことを発表した。 1986年に創設されたEOYは、世界60カ国、145都市を超える国と地域を代表する起業家の功績をたたえるもの。21年の受賞プログラムでは、世界経済のパンデミック後の不確実性を克服するために企業をリードし、事業変革に成功したビジネスリーダーを表彰することを目的としていた。 ESR共同CEOのスチュアート・ギブソン氏とジェフリー・シェン氏は「ESRはARA社(シンガポールの不動産投資ファンド)の買収を予定しており、物流不動産やデータセンターを軸とするニューエコノミー不動産のAPAC最大のアセットマネージャーとして次の成長ステージに乗り出そうとしている。EOYの受賞はESRの全社員にとっても大きな励みとなる」とコメントしている。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月10日

日工、食品分野に本格参入

 日工は、建築・土木材料の混錬で培ったミキサ開発の技術を生かして食品業界に本格参入する。食品用サニタリーミキサ「くいっかー」を開発し、21年12月から無償のテストミキシングを始めた。 惣菜、調味料、麺類などの飲食物をメインターゲットに想定して製品化した。くいっかーの容量(満液)は50リットル。サニタリー性が重要なため、腐食に強いステンレス製を採用。軸をなくしたうえで分解洗浄も可能にしたことで、メンテナンス性も高めた。 4軸独立制御方式を取り入れた点も大きな特徴に挙げている。4本の撹拌軸の運転条件をそれぞれ設定し、ターゲットごとに最適なミキシングができるというもの。回転数はインバータ可変速で毎分1.7?117回転に設計した。羽根の回転速度や回転方向を自由に設定できる「1軸フリーモードミキサ」に比べて、練り混ぜ能力、メンテナンス性、サニタリー性を上回った。 日工が2010年に開発した1軸フリーモードミキサは、素材の形状を崩さず、高い練り混ぜ性能を発揮したものの、「サニタリー性やメンテナンス性の課題があった」という。課題解決と食品業界への本格参入のため、くいっかーの開発に踏み切った。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月10日

日本コカコーラに警備ロボ、巡回中の映像をAI解析

 日本コカコーラは、今年1月から本社ビルに自律走行型警備ロボットを導入する。サーマル・3Dカメラでとらえた映像をAI技術で解析し、クラウド基盤を通じて警備員が持つスマート端末へ通知するというもの。巡回警備だけでなく、動くことなく現場を監視する立哨警備にも活用できる。 セントラル警備保障が運用するサービスを活用した。ロボットは解析しながら6時間以上の連続走行ができるバッテリーを標準搭載。エレベーターとの連携機能も備えており、長時間走行の能力を生かして、複数フロアを夜間自動巡回できるようにした。 異常を検知したときに、ロボットから光や音で警告も可能。警備員とロボットがチームとなって警備業務を担うことで、「費用対効果の高い警備サービスを提供できる」という。セントラル警備保障は、日本コカコーラの導入を皮切りに、他の顧客への展開も計画している。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月10日

フクシマガリレイ、ホテルパン5枚収容のフリーザー

 フクシマガリレイは、単相100Vで凍結までできるブラストチラー・ショックフリーザーをモデルチェンジした。調理品の急速冷却で菌の繁殖を抑えて、安全に低温保管・配送することで、テイクアウトやEC販売などの拡大に貢献する狙いだ。 加熱調理後の粗熱取り、急速冷却・凍結に使用する。急速に冷却することで「美味しさと香りを封じ込め、作り立ての状態をキープする」という。冷却時間短縮で計画生産を効率化。食中毒菌の増殖温度帯を一気に通過させることで、食の安全性を高める。 新機種「QXF-005SFLT」はホテルパン5枚収容タイプ。単相100Vで庫内最低温度マイナス40℃に設定可能にしたことで、急速凍結ができるようになった。冷媒は従来機に比べて環境負荷の低いR448Aに変更。防水ファンモーターの採用で、庫内全体の水洗いが可能に。扉を閉じた状態での乾燥機能も追加した。外観は凹凸が少ないデザインに設計している。 (2022年1月10日号掲載)

2022年01月10日

貼るだけで40度低下も、SPACECOOLがゼロエネで

 「世界に木陰の涼しさを」と素朴な響きのビジョンを掲げるのが、SPACECOOL(東京都港区)である。今年4月に大阪ガスとWiLによるジョイントベンチャーとして設立された。世界最高クラスの性能を誇る放射冷却素材「SPACECOOL」を製造している。既に有償サンプル提供による実証実験を各所で進めている。 この冷却素材の機能はとてもユニークだ。太陽光と大気からの熱をブロックすることで熱吸収を抑えるだけではなく、「大気の窓」と呼ばれる8~13μmの波長域で熱を宇宙へと放射させる。日射による入熱よりも放射による宇宙への出熱を増大させるという仕組みだ。SPACECOOLを使用することで、施工物の内部をゼロエネルギーで外気より数度低温にすることが可能になる。これまでの遮熱素材と断熱素材は取り込まれた熱の施工物内部への影響を低減するものだが、SPACECOOLは熱を取り込みにくいだけではなく、入射熱を宇宙空間に放射できる波長域に調整した上で反射するという新たな取り組みだ。 SPACECOOLは、比較的コンパクトな空間と水平面への使用が効果的だ。つまり、運送業界との相性が非常によく、2tトラックのコンテナにSPACECOOLを施工した実証実験では、コンテナ内部の天井付近の温度が施工なしのものと比べ40度以上の差があり、外気温に比べても数度低い水準が保たれた。この性能がゼロエネルギーで実現されるということが驚きである。また、これまで夏場の冷蔵車は使用前にアイドリング運転を2時間ほど必要とすることもあった。しかし、SPACECOOLを使用することで熱を溜め込まないため、アイドリング運転の時間を短くすることが可能になる。2025年日本国際博覧会において実証実験が行われる予定。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月07日

ユーピーアール、会員同士でレンタルや売買

 ユーピーアール(東京都千代田区・酒田義矢代表取締役)は、休眠状態の物流機器の保有企業と、その物流機器を必要とする企業とをマッチングさせるWebサービス「RenRen」の提供を開始する。 RenRenを利用することで、同サービスの会員企業同士での物流機器の貸し借り、または売買が可能に。物流機器を提供する事業者にとっては保管や廃棄などのコスト源となっていた機器を収益源に転換でき、提供を受ける側の企業は「購入検討時の試し利用ができる」「業務の繁閑にあわせて柔軟に利用できる」といった複数のメリットがあるという。 同社はかねてより、パレットレンタル事業を通じたシェアリングを推進してきた。RenRenの提供により同社は、「企業が保有する物流機器の有効活用を推進し、廃棄される不要な機器を削減することでSDGsの実現に向けた経営を行っていく」としている。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月07日

ABB、多関節ロボ用コントローラー2種追加

 ABBは多関節ロボット用のOmniCoreコントローラーシリーズに20%の省エネを実現する2つのコントローラー「E10」(=写真、最大可搬11キログラム)、「V250XT」(300キログラム)を加える。電子機器の組立て、自動車、物流、一般製造業などの分野向けで「内蔵されたデジタル接続機能と変化する要求に対応する1000以上の追加機能により、将来性も備えている」と言う。 両コントローラーはプログラミング、オフラインでの試運転やシミュレーション、メンテナンス、ビジョン、安全性などの機能を搭載。同クラスの他のロボットよりも高速に動作し、従来のロボットよりも最大25%高速に動作するという。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月05日

住友電工、1000倍の耐摩耗性

 住友電気工業は、従来のフッ素樹脂(PTFE)テープに比べ、約1000倍の耐摩耗性を備えた「架橋フッ素樹脂FEXテープ」を開発した。12月のサンプル出荷開始を経て、2022年4月に発売する予定だ。 架橋フッ素樹脂FEXは、フッ素加工技術と電子線照射技術を駆使した製品として、2012年に開発した。基材との接着力強化や耐久性向上といった特長を生かし、自動車、OA機器、半導体、医療関係などのコーティングに活用されている。 今回開発したテープは、対象物に貼り付けるだけでFEXの耐摩耗性を手軽に利用できる点を売りとした。設備機器に使用することで、摩耗や剥離による部品・テープの交換が不要となるため、寿命延長、メンテナンスの回数低減、傷付き防止などの効果が得られる。 高い滑り性による機器への負担軽減もメリットに挙げる。住友電気工業によれば、「耐摩耗性の向上は摩耗カスの減少にもつながる環境にやさしい製品となっている」という。 フッ素樹脂テープに代わる製品として、量産体制を整えた。2023年の売上見込額は約1億円。「環境配慮が求められる社会において、FEXテープが活躍する場面は今後一層増えると想定している」とコメントした。 (2021年12月25日号掲載)

住友電気工業(株)

2022年01月05日

高齢者の自立を搬送ロボで

 損保ジャパン、SOMPOケア、ティアフォー、川崎重工業の4社は12月3日までの約3週間にわたり、超高齢化社会や人手不足の問題を解決するために、ティアフォーと川崎重工それぞれが開発した自動搬送ロボットを活用した物流効率化の実証実験を東京都内の公道で行った。高齢者でも自立した日常生活を送れるよう包括的に支援する体制を実現するのが狙い。介護領域に自動搬送ロボットを活用するのは全国で初めて。 本実証実験ではティアフォーが開発を主導する自動運転ソフトウェア「Autoware」を各機体に搭載し、同一運行管理システム上で複数種類の自動搬送ロボットを同時制御する。この同一システム上で複数種類の機体を同時に管理するのも国内初という。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月05日

シチズンマシナリー、本社軽井沢工場に精密加工工場

 シチズンマシナリーは軽井沢本社の敷地内に精密加工工場を新設し、工作機械を構成する基幹部品の生産能力を増強する。同社はこれまでに中期経営計画で掲げている「強固な事業基盤の確立」を目指し、中国新工場の建設やタイ工場の増床などによる生産能力の増強を進めてきた。各生産拠点では段階的に生産能力を高めており、2023年には全生産拠点での本体生産能力が現状から4割増となる見込み。 精密加工工場(建物面積4100平方?b)は来年4月に着工し、23年3月の竣工予定。増強した本体生産能力に合わせ、スピンドルなどの基幹部品を製造する。同社は「基幹部品の生産能力を6割増強し安定的な供給体制を実現する」としている。 新設する工場はロボットやAGV(無人搬送車)などを活用し自動化・省力化を図るほか、環境のみならず社会へ貢献するサステナブルファクトリーを目指す。太陽光発電や雨水活用によるクリーンエネルギーの利用、周辺地域へ電力の提供、自動化と作業環境改善による年齢・ジェンダーにとらわれない職場、軽井沢本社敷地内に生息する希少動物(絶滅危惧IB類のミヤマシジミ、絶滅危惧?U類のエゾアカヤマアリ)の環境保護などに取り組むという。 (2021年12月25日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2022年01月03日

コンテック、タッチパネル用保護フィルム

 コンテック(大阪市西淀川区姫里3-9-31、TEL.06-6472-7130)は、抗ウイルス・抗菌加工されたタッチパネル用保護フィルム「IPC-CV-AVシリーズ」を発売した。同社製パネルコンピュータ「PTシリーズ」とフラットパネルディスプレイ「FPDシリーズ」に対応している。10.1インチ、12.1インチ、15インチの3サイズを用意した。 SIAA(抗菌製品技術協会)の安全基準に適合した「カンセンガード」を採用。液晶タッチパネル画面を傷つきから保護するだけでなく、付着したウイルスや細菌を短時間で減少させる。コンテックによれば、「30分で各種ウイルスを99.99%減少することが確認されている。消毒液で繰り返し洗浄しても、抗ウイルス機能が失われることがない」としている。販売価格は1万1000円から。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月03日

カルテック、食品向け光触媒新製品発表

 光触媒ベンチャー・カルテックは12月2日、都内で新製品発表会を行った。 これまでは光触媒技術を利用しクリーンな空気・空間を生み出してきた同社が今回新たに乗り出したのが「食の安全」を確保する製品。会見にあたり説明を行った染井潤一社長は、「毎日途方もない量の食材が破棄されているのを目の当たりにし、当社の技術が役に立てないかと考えていた」という。 こうした背景の下、開発されたのが光触媒を搭載した食品常温保管庫「フードフレッシュキーパー」。ブレッドケースをモチーフにデザインされた同製品は、庫内の光触媒ユニットがカビの発生を抑制し、食品から出るエチレンガスを分解することで鮮度を長く保つ。実際に食パンを使用して行った比較検証では、10日後でもカビが生えなかった。「野菜や果物、調味料といった常温での保管が望ましい食品の保存に最適」(染井社長)。 多目的型の光触媒除菌脱臭機「マルチフレッシュエア」は持ち運びが簡単なサイズで、設置場所も選ばない。冷蔵庫やペットのいる空間、トイレ、下駄箱などあらゆる場所の脱臭・除菌が可能。バッテリー内蔵型で約3週間の連続使用が可能。「匂いが気になる場所や除菌したい場所にピンポイントで設置できる。デザインはあえて『昭和レトロ家電感』を出してみた」(同) スポットタイプの光触媒除菌脱臭機「スポットエア」は吊り下げ型のデバイス。作業者の上方から除菌・脱臭されたクリーンエアを送り届ける。寒天を用いた実験では光触媒なしの状態では菌が即座に発生したが、スポットエアを当てた場合はまったく菌が発生しなかった。「飲食店のカウンターや食品工場など、除菌したい作業スポットが明確に決まっている場所の使用を想定している」(同)。 また、法人向けとして、ダウンライトタイプの「ダウンライトエア」は埋め込み型照明に対応する光触媒除菌脱臭機。「多くの人が行きかう廊下は『菌の通り道』になっているにもかかわらず、意外と対策が施されていない。ダウンライトエアは照明部分に設置するだけで除菌可能」(同)。1月中旬より発売予定となっている。 いずれも12月2日より同社公式オンラインサイトにて予約販売を開始する。 (2021年12月25日号掲載)

2022年01月03日