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シナプスイノベーション、SaaS型販売・購買管理ツール

 シナプスイノベーションは、SalesforceAppExchangeでSaaS型販売・購買管理ツール「UM販売管理」の提供を開始した。月額費用は10ID・サポート費含めて3万円から。工程管理、在庫管理、会計システムなどのシステムと組み合わせることで、製造業の業務を網羅できるという。 UM販売管理は、製造業に特価したシステム。購買オーダー発生から支払予定データ作成まで社内外の関係者とリアルタイムに情報共有できる仕組みを提供する。親会社と子会社、国内拠点と海外拠点、自社と他社など、さまざまな連携ができる。SPA(製造小売業)にも対応。クラウドサービスのため、テレワーク時や外出先からも利用できる点も売りにしている。 主な機能は、▽内示受注・受注情報の管理▽出荷在庫引当・出荷実績の登録▽売上計上・売上伝票の発行▽内示発注・発注情報の管理▽返品処理?など。見積り、受発注のやり取りをすべてWeb上で完結できる。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月15日

プロロジス、同社最大級の物流ハブが猪名川に完成

 物流不動産の開発・運営を手がけるプロロジス(日本本社:東京都千代田区・山田御酒代表取締役社長)は11月26日、兵庫県川辺郡猪名川町に開発していたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク猪名川1」の竣工式と、「プロロジス猪名川プロジェクト」の完成セレモニーを開催した。 プロロジスパーク猪名川1は同社として国内100棟目の開発案件で、延床面積21万8179平方?bと、一棟の床面積としては最大規模。隣接する「プロロジスパーク猪名川2」(今年8月竣工)と合わせて、延床面積約38万平方?bを誇る物流ハブが完成した。 入居企業のBCPに配慮し、非常時に備えた大型のオイルタンクを地下に配備。入居企業へ最大約14日分の電力供給を可能にするなど「従来のプロロジスの物流施設よりさらに1歩、2歩踏み込んだBCP対策を行った」(山田社長)施設とした。倉庫部分には通常のLED比で電力使用量を半減できるセンサ付インテリジェント照明を設置。両施設の屋根上に計6メガワットにおよぶ太陽光発電設備の設置を検討するなど、同社としてはじめてZEB認証を取得する予定だという。 同プロジェクトでは、両棟合わせて賃貸面積の約90%がすでに賃貸借契約を締結済み。プロロジスパーク猪名川1にはMonotaROが入居予定で、「西日本における最大の在庫数と出荷能力を持つ物流施設として、160億円を投じ2年間かけて本稼働を目指す」としている。セレモニー後に会見に立ったMonotaROの鈴木雅哉代表執行役社長は、「多数の自動倉庫や約800台の棚搬送型自動搬送ロボ、全長20?`メートルにおよぶコンベヤなど多くのマテハン設備の配備を計画中。こうした作業者の歩行をほぼなくした生産性の高い物流施設を目指すうえで、稼働を止めないために施設の免震面を重視して入居を決めた」とした。 同じく会見に立ったプロロジスの山田社長は「プロロジスは世界中で事業を展開しているが、その中でも最大級のプロジェクト。物流施設は競争が激化しているが、我々としては1つ1つ丁寧に物件を作り上げていきたいと考えている。EC需要の伸びはここ2~3年のような急激なペースからはやや落ち着くと思われるが、従来型の古い倉庫ではECのようなスピード感に対応できないため、そこからの切替需要が続くと見込んでいる」と話した。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月15日

YKK AP、インテリアドアに天然木タイプなど

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉町1、TEL.0120-20-4134)はインテリアドアシリーズ「famitto(ファミット)」(2017年発売)に、天然木を貼った「突板タイプ」(=写真)と多彩な木目柄を揃えた 「木調タイプ」を加え、12月6日に発売した。豊富な扉デザインと壁との一体感を高める枠見付2.5?oのスリム枠の組み合わせで、理想のスタイリングを実現する。 厚めの天然木突板(厚さ0.5?o)を貼り込んだ「突板タイプ」(オークとウォールナットの2色)は、天然木ならではの肌触りや質感をもつ。「木調タイプ」は9種類のデザインと12色の組み合わせで、多彩な空間デザインが可能。税別参考価格は無採光デザインでそれぞれ20万円、6万4000円。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月15日

オークマ、「超重切削」が可能な立形旋盤

 オークマは、立形CNC旋盤「VT3000EX」を開発し、来春から発売する。最大加工サイズはΦ1000×高さ1000ミリ(積載重量2000?`グラム)。難削材加工で「並外れた生産性を実現する」機種として、エネルギー、航空・宇宙、建設機械市場などからの需要を見込む。標準仕様の販売価格は6750万円に設定した。 チタン、インコネル、ステンレスなど、強度が高く、耐熱性や耐食性に優れた被削材を想定して製品化した。「超重切削を可能にする」ために新主軸を標準搭載。最大出力55キロワット(従来機比1・8倍)、最大トルク5310N/m(2倍)、軸受内径260ミリ(1.3倍)に設計した。 切削負荷を強固に支える幅広なガイドスパンを採用。従来機と同等のフロアスペース(幅4317×奥行3769?_)ながら、X軸で1.4倍、Z軸で1.2倍に広げた。36本の工具を装着できるツールマガジンも標準搭載することで、難削材加工でも長時間連続運転が可能に。工具交換時間を30%短縮し、生産性を高めた。 オークマが発表したデータによれば、インコネル718の切削能力は従来機比2倍の6.7平方ミリ、加工時間は13分40秒から6分42秒に縮まっている。加工時間の大幅な短縮で、消費電力やCO2排出量の削減を図る効果も。荒加工1サイクルあたり3.1?`キロワット時(32%削減)、1台の年間排出量10トン(32%削減)削減できるという。 切粉の堆積を抑制する最適な機内構造として、切粉落とし口を1・5倍に拡大し、ステンレス製シュータも採用した。「大きな切粉が大量に生じる超重切削においても長時間安定稼働を実現する」としている。 (2021年12月10日号掲載)

オークマ(株)

2021年12月13日

住友電気工業、荒加工用高送りカッタに本体追加

 住友電気工業は、高能率荒加工用高送りカッタ「SEC-スミデュアルミルDMSW型」から最大刃径125mm以上の本体(シェルタイプボディ)と高硬度材加工に対応する高強度型ブレーカH型を開発した。自動車、航空機、造船、産業機械、金型などで需要が高まっている高能率加工の適応領域を拡充するのが狙い。H型は大きなくさび角の断面形状を持たせることで、刃先強度を高めた。鋼、ステンレス、鋳鉄の重切削、強断続加工、高硬度材加工における長寿命化を図った。インサート1型番、本体4型番をラインナップした。 (2021年12月10日号掲載)

住友電気工業(株)

2021年12月13日

日本ツクリダス、町工場による町工場のための生産管理システム

 大阪府堺市に本社を置く日本ツクリダス(2013年設立・角野嘉一社長)はユニークな会社だ。旋盤やフライス盤を用いた金属加工を手がける町工場だが、特急の加工依頼に応えるべく専用サイト「超速旋盤.com」を開設。「うまくはまれば即日納品可能」と、QCDでいうところの「D」を徹底的に磨くことで成長を続けてきた。 こうした特急対応を行ううえでは、適切な納期管理が命綱となる。日々舞い込むイレギュラーな依頼をこなすためには、一度決まった生産順序を状況に応じて入れ替えざるを得ない場面が頻発するからだ。そしてそうした割り込み依頼への対応を可能にするのが、生産管理システム「エムネットくらうど」。町工場である同社が町工場のために作った「はじめての生産管理」とも言うべきソフトだ。 「生産管理には計画、進捗確認、分析という3つのフェイズがありますが、計画と分析に長けたソフトが多い反面、進捗管理に力を入れたソフトは少ない印象です」と角野社長は話す。「しかし我々町工場は受注構造がピラミッド型である以上、様々な要素に振り回されるため計画を立てても予定通りにいきません。つまり我々にとって最も重要なのは進捗管理であり、どの依頼がどこまで進んでいるかという見える化なんです」 そうした見地に基づいたエムネットくらうどは、煩雑な機能を排して進捗管理に特化。納期管理・工程管理・日報収集の3つに機能を集約し、クラウド型とすることで導入費を下げ従業員50人以下の町工場が気軽に導入できる仕様とした。製作する部品図面ごとに識別バーコードを発行し、それを読み込むことで進捗を画面上で詳細に確認できる。顧客から進捗確認の電話を受けても、工場内を走り回る必要がなくなるわけだ。 「エムネットくらうどの本格的な発売は16年ですが、納入実績は年度末には100件に達しそうな勢いです」と角野社長。「知り合いに積極的に紹介していただける熱心なユーザーも現れている」そうで、今年10月に開かれた「関西ものづくりワールド2021」では同システムのユーザー5社と共同でブース出展。町工場発の生産管理システムが広がりを見せている。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月13日

日研工作所、1MW超の太陽光発電設備着工

 日研工作所はこのほど、関西電力と共同で本社工場(大阪府大東市・敷地面積5万5000平方?b)への大規模な自家消費型太陽光発電設備の導入を決めた。脱炭素に向けたCO2削減を目的にしたもので、太陽光パネル容量は1920メガワット。今年10月にすでに着工しており、2022年1月中旬の完成を予定している。 日研工作所によると、同設備は関西電力が展開する「太陽光発電オンサイトサービス」を活用したもの。本社敷地内に建つ2棟の主要工場の屋根上に関西電力が太陽光発電設備を設置・所有し、設置後の運用・メンテナンスも関西電力が行う。完成すれば年間1972MWhの推定発電量が見込まれるといい、大東市では最大規模に。守口市や枚方市、寝屋川市などを含めた旧北河内地域でも最大クラスの発電能力を備えるという。 同設備による年間CO2排出量の削減効果は約20%。蓄電池(容量153.6kWh)を併設しており、停電時にも一定の電力供給を行えるなどBCP対策としても活用する。  (2021年12月10日号掲載)

(株)日研工作所

2021年12月13日

タカラスタンダード、パートナーショップサイト一新

 タカラスタンダードは、製品取扱店として登録されているパートナーショップのサイトをリニューアルオープンした。リフォーム事例からの検索機能やサイトから直接パートナーショップに問い合わせができる機能などを新たに搭載。コロナ禍で高まるリフォーム需要をさらに喚起させる狙いだ。 検索機能は、キッチン、浴室、洗面化粧台など、それぞれの写真付きの施工事例を調べられるようにした。ペットとの暮らし、二世帯での暮らしなど、ライフスタイルに合わせた事例も検索できる。「実際の事例を見て、自分のイメージや暮らしに合ったリフォーム事例を探せるようになった」(同社)という。 施工したパートナーショップの情報も掲載されているため、気になったショップに問い合わせることもできる。パートナーショップがページの管理・編集を担当。より魅力的な情報を掲載したショップには、より多くのユーザーから問い合わせが入る仕組みとした。 それぞれのショップのページに、問い合わせフォームを設置し、「住まいの困りごとを相談したい」「自宅を下見してほしい」といった具体的な要望を、サイト上から送れるようにした。リフォームを検討している段階でも、工事スケジュールなどを気軽に相談できる。 パートナーショップは、2012年に「タカラ製品取扱施工店」としてサイトへの掲載を開始した。現在の登録数は約3千社。タカラスタンダードは、サイトのリニューアルを通じて「顧客満足度の高いリフォームの実現に向けて努めていく」とコメントしている。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月13日

京セラ、リアルな触感を再現

 京セラは、リアルで多彩な触覚を再現する触覚伝達技術を進化させ、産業機器、車載部品向けに提案する。電子部品を搭載した基板を3D射出成形でカプセル化するTactoTek社の技術「IMSE」を融合させた。今年4月にフルライセンスを取得しており、来春にも試作向けの製造ラインを構築する計画だ。 両社が保有する特許技術を組み合わせた「HAPTIVITY i」として発表した。触覚伝達技術を持ったさまざまなモジュールの薄型・軽量化、部品点数の削減、自由な設計によるシームレスデザインを実現する複合技術として、2023年の量産を目指す。 提案内容は、従来の機械式ボタンを代替するというもの。ジョグダイヤルやオーバヘッドコンソールのように、複数のサプライヤーから部材を購入して組み立て、性能の調整が必要だった従来技術に対し、HAPTIVITY iは「加飾、照明、タッチスイッチ、圧力センサー、触感アクチュエータなどを一つのモジュールとして提供できる」(京セラ)という。 スマートフォンやタブレット端末とは違ったボタン操作に近い触感を再現することで、誤動作を防止する効果もメリットに挙げる。京セラは触覚伝達技術の市場規模について、2020年の3700億円に対し、2030年に6千億円まで成長すると見ている。「そのうち300億円はIMSE関連が占める。この分野で100%シェアを狙っていきたい。京セラ製品にも順次展開していくことになるだろう」とした。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月10日

パナソニック、青色レーザ加工機の実用化へ

 パナソニック(スマートファクトリーソリューションズ)は、青色レーザ加工機の実用化に向けた動きを加速させる。12月1日、大阪府豊中市内の同社事業所にプロセス実証センター「Advanced Material Processing Connect Lab」を開設。2022年度には400?hクラスの発振器を発売する計画だ。 開発中の加工機は、ダイレクトダイオードレーザ(DDL)の波長合成技術を採用。ビーム品質を保ちながら、高出力のレーザ発振ができる。熱伝導性溶接、キーホール溶接、切断加工において、ポロシティ(空洞・気泡)やスパッタの発生抑制、熱歪みの少ない加工、深い溶け込みによる強い接合強度を可能にした。 銅材料に対して光吸収率が高く、ビーム品質も優れていることから、電子機器や電子デバイスの狭隘部に向いている。小スポット径で周囲への熱影響が少なく、深い溶け込みの溶接ができるためだ。 DDL事業開発センターの大塚隆史所長によれば、レーザ発振の光出力ヘッドの発振端面と加工対象の距離を十分に確保できるリモート加工も可能なことから、「量産工程での生産性向上も期待できる」という。 実証センターにはプロセス検証機2台(出力400?h・ファイバー径50ミクロン)を設置。さらに21年度末までに出力が?`ワット級の検証機も導入する予定だ。 スマートファクトリーソリューションズ社の秋山昭博社長は、「お客様にワークを持ち込んでいただき、実証試験を進めていく。国内で加工品質をつくり上げ、海外へ展開することになる」と話した。発信器販売の見通しについて、「EVの普及によって変化する可能性もあるが、2030年には500台を販売したい。電流、電圧などのデータをネットワーク経由でシステム連携できるIoT対応機として考えている。加工機のニーズに対しても、パナソニック内で連携して対応する」と回答した。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月10日

スギノマシン、ウォータージェット作業用ロボ

 スギノマシンはウォータージェットによる洗浄・はくり・はつり作業を省力化する多関節アーム搭載型クローラ式小型ロボットを開発した。12月3日まで東京ビッグサイトで開かれた洗浄総合展で披露し、来年4月に発売する。 ハンドガンによるウォータージェット作業は全身に防護服を着用の上、超高圧水の噴射反力に長時間耐える必要があり、作業者の大きな負担になっていた。この半自動運転の小型ロボットは小回りの利くコンパクト設計で(装置幅500?_)、作業足場分の幅を通行できる。「無線遠隔操作、300Nの許容噴射反力、半自動運転機能により安全かつ高効率なウォータージェット作業に貢献する」と言う。販売価格は税別2000万円からで、初年度販売10台を目指す。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月10日

アマノ、PFRobotics社と協業

 アマノは11月26日、Preferred Networks(東京都千代田区、PEN)が11月1日に会社分割により設立したPreferred Robotics(東京都千代田区、PFRobotics)の第三者割当増資を引き受けたと発表した。今後、PFRobotics社を業務用清掃ロボットの開発パートナーとして基礎技術の開発や設計・製造で協業する。 業務用清掃ロボット市場は清掃作業人員の高齢化や人手不足を背景に需要が増している。アマノはこれまで業務用清掃ロボットを自社で開発・製造・販売してきたが、ロボット・IT化をいっそう進めるため協業を決めた。「クリーンシステム事業が将来の成長ドライバーとして当社の企業価値向上に大きく貢献する」と期待する。今後はAIを活用した耐久性の高いSLAM技術を採用し、自律移動性能を高めた次世代型業務用清掃ロボットをPFRobotics社と共同で開発し、両社で年間1千台以上の販売を目指す。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月10日

三協アルミ、大型フェンスなどに新色

 三協アルミは、公共向けのエクステリア製品に標準色「ブラック」と特注色「デュアグレー」を加えた。大型製品のフェンス・門扉・引戸門扉6点が対象。メンテンナンスしやすいアルミ商品への取り替えで、美しさを長時間維持できるだけでなく、改修物件への幅広いカラーコーディネートを可能にした。 高度経済成長期に建てられた公共建築物などの老朽化で改修需要が高まっていることから、新色を追加した。三協アルミによれば、「トレンドカラーである」ブラック色のエクステリア製品の販売実績が2016年に比べて約2倍に伸びているという。ブラックは、近代建築にする外観コーディネートで表現力を広げられるのが売りだ。 デュアルグレーは、モノトーンの風合いに深みを与える色。「他社にはないオリジナルカラー」としている。カラーバリエーションは特注色を含めて5色となった。 改修前に設置されていたスチール製品と同色対応により、既存の景観街並みを損なわず、アルミ製品への改修を可能にした。塗装などの定期的に修繕が必要なスチール製品のフェンスなどに替わり、アルミ製品では修繕費を抑えられるメリットもアピールする。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月10日

三菱マテリアル、CBN材種に高切込み用ブレーカ

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)は高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種「BC8220」に高切り込み加工用「BRブレーカ」を追加し、10月29日に販売を始めた。耐摩耗性に優れるTiAlN系コーティングをベースにしたこの材種は、微細かつ超多積層構造にしたことで幅広い切削領域で安定加工を実現する。 追加したBRブレーカはポジのすくい角とブレーカ壁により、高切り込み時の切りくず処理性を向上。加工パス回数を削減し高能率加工に導く。9アイテムを用意し、代表型番の標準価格は税込み8965円。 (2021年11月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年12月08日

YKK AP、奥行4尺のバルコニー

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉町1、TEL.0120-20-4134)は窓や玄関ドアとともに統一感のある住宅外観を演出可能なエクステリア商品「ルシアス バルコニー」に、奥行4尺サイズを12月6日に発売する。 ユニット型持ち出し式バルコニーとして業界初の奥行4尺(従来から300mm拡大の1155mm)へのサイズ拡充により「バルコニーのさらなる有効活用が可能となり、自宅で過ごす“おうち時間”を充実し、安全性と快適性を両立したアウトドアリビング空間を創出する」と言う。バルコニー下部の構造を活用し、日よけ「アウターシェード」などの後付け機能商品が設置できる。関東間2間(3640mm)サイズで本体参考価格79万5000円。22年度売上8億円目標。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月08日

山善、低温調理対応のヨーグルトメーカー

 山善は、低温調理もできる「ヨーグルトメーカー YXA?101」を、インターネット通販「くらしのeショップ」、家電量販店、ホームセンターなどで11月中旬から順次発売する。 おうち時間の増加などで、生活者の健康・節約志向が高まるなか、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を手作りできる調理家電として開発した。ローストビーフやサラダチキンといった低温調理でつくる「低糖質メニュー」にも対応する。温度調節は25~65℃。タイマー調整は1~48時間まで設定できる。 調理できる発酵食品は、▽京風白みそ▽納豆▽塩麹▽甘酒▽カスピ海ヨーグルト▽ケフィアヨーグルト?など。便利なオリジナルレシピブックが付いている。ヨーグルトは牛乳と市販のヨーグルトを混ぜて調理する。専用容器が付属されているものの、500ミリリットルの牛乳パックをそのまま使える。「容器を移しかえる必要がなく、使い終わったらそのまま捨てられるので、便利で衛生的」な点もメリットに挙げている。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月08日

ABB、セブンセンス社と提携

 ABBはスイスのスタートアップ企業でETHチューリッヒのスピンオフ企業であるSevensense Robotics(セブンセンス社)に投資し、人工知能(AI)と3D視覚技術のリーディングプロバイダーになると発表した。セブンセンス社のAIとナビゲーション技術を統合することで、将来の自律移動ロボット(AMR)に柔軟性をもたせる考え。「複雑で動的な屋内外の環境において人の近傍を自律的に移動することを可能にし、お客さまにこれまでにない柔軟性を提供する」としている。 (2021年12月10日号掲載)

2021年12月08日

岩崎電気、高天井用LEDランプ

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.03-5846-9010)は高天井施設に用いる水銀ランプ300Wから置換え可能なLEDランプ「LEDioc(レディオック)LEDアイランプSP」60Wを11月1日に発売した。通常、このシリーズは各ランプ適合LED制御装置を要するが、従来品71WのLED制御装置と互換性をもたせ、71Wからランプのみの交換使用が可能。 新製品60Wは高効率LEDパッケージを採用し、ランプ効率を173.9ルーメン/Wに向上。従来品71Wに比べ消費電力を約15%削減した。ランプ本体はコンパクトに新設計し、質量1050gと約25%の軽量化も実現。希望小売価格は税別3万1800円。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月06日

ファミマに飲料補充ロボット導入

 バックヤードで飲料補充するロボットが11月11日、ファミリーマートALFALINK相模原店(神奈川県相模原市)に導入された。人工知能(AI)を活用し、1日に約1000本行われている飲料陳列を店舗従業員に代わり24時間担う。コンビニエンスストアへのこの種のロボット導入は他社では例がなく、ファミリーマートでは10月の都内の経済産業省店に続き2例目。 物流施設を提供する日本GLP、ファミリーマート、遠隔操作・AIロボット開発のTelexistence(TX)の協業で実現した。採用した水平多関節ロボット「TX SCARA」はバックヤードの狭いスペースでもレールに沿って移動できる。 この取り組みはファミリーマートが2019年11月から参画する経産省の「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもある。同社は導入した2店舗での効果を検証し、他店舗での展開を考えるという。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月06日

ASPINA、薄型モータ2種を発表

 ASPINA(シナノケンシ)は、「車輪駆動用薄型インホイールモータ」および「関節用薄型中空ブラシレスモータ」の新製品2シリーズを開発した。 新製品は、ロボットの小型化に対応する薄型化モータで、すでに発表しているロボットハンドに加え、ロボティクス系のラインナップとして、顧客の選択の幅を広げる製品提案となった。 「車輪駆動用薄型インホイールモータ」は、通常の車輪と同程度の幅のまま電動化を実現した薄さと、足回りを省スペース化できる車輪との一体化構造が特長。φ200タイプでは幅128.5ミリ、φ150タイプでは幅73ミリと、通常の台車の車輪と同程度の幅で、車輪の中にブラシレスモータを内蔵した薄型構造を実現。足回りの省スペース化の課題解決につなげる。 「コア技術の高密度巻線技術と最適な磁気回路設計で、高効率・高トルクを可能にした結果、体積(厚さ)を下げることができ、機械設計やモータメカの擦り合わせ技術によって、車輪駆動部の薄型化を可能にした」(同社) 「関節用薄型中空ブラシレスモータ」は、業界トップクラスの薄さと関節部をスリム化できる大きな中空構造が特長。同社従来品と比較して約50%の薄型化を実現。大きな中空構造を活かしケーブル配線やエアチューブを通すことができるため、「顧客の設計自由度を上げ、ロボットの動きを妨げずに機能を最大限に生かせる」(同社)。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月03日

アイカ工業、抗菌性能の工場用塗り床材

 アイカ工業は、抗菌性能を付加した硬質ウレタン樹脂系塗り床材「ファブリカ 抗菌 流しのべ工法」を開発した。SIAA(抗菌性能技術協議会)の基準に適合しており、工場用塗り床材として「業界で初めてSIAAマークを取得した」という。衛生管理につながる提案として、熱水を直接床に流さない食品工場、ドライ厨房用途の床材向けに拡販を図る。 ファブリカは、汎用的なエポキシ樹脂系塗り床材と比較してクラック追従性に優れているのが特長。一般工場、自動車整備工場のほか、HACCP対応を要求される食品工場やドライ厨房などの床材にも採用されている。 今回開発した新工法は、細菌の繁殖を抑制し、清潔感を維持する抗菌性能を持たせた。圧縮性能は1平方?bあたり6・5N。5色をラインナップし、特注色にも対応する。価格は1平方?b7800円(税抜)。販売目標として年間5千万円を掲げている。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月03日

DMG森精機、高速主軸に毎分3万回転の新モデル

 DMG森精機は11月11日、高速ミーリング加工用主軸「speedMASTER」から新モデル「speedMASTER 30k」を発売したと発表した。主軸最高回転速度毎分3万回転と、speedMASTERの既存機種(同毎分1万5000回転・毎分2万回転)を上回る高速回転を実現。金型の長時間連続加工や半導体装置部品への小径孔加工など、小型・複雑なワークへの小径工具を用いた高速加工に向く。 高速回転による長時間加工を必要とするユーザーからの「既存設備を活用して生産性を上げたい」という要望に応える形で開発した。取付インターフェースを既存のspeedMASTERと共通化したことで、使用中の工作機械はそのままに主軸をグレードアップして使用できる。高出力モータにより「クラス最高」という22?`?hの出力も達成。一般的な鋼材の荒~仕上げまで幅広い加工に対応する。 加工時間の短縮により、CO2の排出量や消費電力を従来機種と比べ約24%低減(主軸最高回転速度毎分2万回転仕様を1年間で5000時間稼働した場合との比較)。同社の横形MC「NHX 4000/5000 3rd Generation」や立形MC「NVX 5000 2nd Generation」、5軸立形MC「NMV 3000/5000 DCG」に対応し、搭載可能機種は順次拡げる予定という。 (2021年11月25日号掲載)

DMG森精機(株)

2021年12月01日

コンテック、FA・計測制御向けHATサイズボード

 コンテック(大阪市西淀川区姫里3-9-31、TEL.06-6472-7130)は、Raspberry PiをFA・計測制御の分野で活用するためのHATサイズボード「CPIシリーズ」に、新機種とDINレールマウントキットを追加した。システムごとにI/O点数が異なり、多種多様な信号を扱う必要のある計測制御分野への適用範囲をさらに広げた。新たに追加されたのは、アナログ入力12bit8chバス絶縁「CPI-AI-1208LI」、アナログ出力16bit2chチャネル間絶縁「CPI-AO-1602LC」、アップダウンカウンタ32bit1ch「CPI-CNT-3201I」の3機種。さらに、DINレールマウントキットを加えることで、壁面、卓上設置などの取り付けも容易にした。 (2021年11月25日号掲載)

2021年12月01日

ワルタージャパン、寿命5割延長のチップ

 ワルタージャパンは、新しいコーティング技術を採用した旋削加工用チップ「Tiger?tec Gold」を発売した。工具材種の開発では逃げ面摩耗30?60%減を目指し、130回を超えるフィールドテストにおいて平均50%の工具寿命延長を達成した。主な被削材として、引張強度600?900Nの一般鉄系ワーク、1000?1400Nの高張力鋼を挙げている。 9種類のチップブレーカーをラインナップした。仕上げから中加工、荒加工までカバーする。稠密微細柱状晶MT-TiCNコーティングを施したことで、逃げ面摩耗に対する耐性を持たせながら、特殊な多層構造による弾性の最適化で靭性を高めた。稠密Al2O3層で耐クレーター摩耗性も大幅に向上している。 コーティングの最外層が明るいゴールド色のため、「摩耗の視認性がきわめて良好」な点も売り。材種は、連続・軽断続切削向けの「WPP10G」、50%の用途をカバーする「WPP20G」、断続切削などが不安定な状況に最適な高靭性材種「WPP30G」の3種類を用意した。 (2021年11月25日号掲載)

2021年11月29日