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三共製作所、ゼロ・バックラッシの1軸円テーブル

 三共製作所(東京都北区田端新町3-37-3、TEL.03-3800-3330)はゼロ・バックラッシ減速機構RollerDriveを内蔵したCNC1軸円テーブル装置の新シリーズ「RSRシリーズ」を10月3日に発売した。 RollerDriveは機構的に予圧状態で調整することが可能なため、バックラッシを完全に除去できるという。位置決め用途に使用する場合バックラッシがないため、正転・逆転の繰り返し動作に対して高い位置決め精度を保つことができ、構造上ガタがないため加工条件によっては従来の円テーブルでは必要とされるクランプ機構を必要としない。そのためクランプ&アンクランプ時間が不要(油圧や空圧も不要)となり、加工サイクルタイムが短縮される。テーブル径120mmの「RSR120」と160mmの「RSR160」で構成。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月21日

山善、プロバスケ「三遠ネオフェニックス」を今季も応援

 山善は9月29日に開幕したプロバスケットボール「B.LEAGUE(Bリーグ)」に所属する「三遠ネオフェニックス」(ホームは愛知県豊橋市と静岡県浜松市の2カ所)を、オフィシャルパートナーとして今シーズンも引き続き応援する。 三遠ネオフェニックスは「三遠地域を笑顔で活力ある街に!」という経営理念のもと、選手を東三河8市町村応援リーダーに任命し、各市町村のPRや、地域の祭り・イベントを通じた交流など、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。また今シーズンは強化・共育・地域を3本柱としたチームの強化、地域との連携、Bリーグ初のハーバード大学とのパートナーシップ提携など行っている。山善は三遠ネオフェニックスのこれらの姿勢に共感し、2008年から同チームを応援している。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月21日

マックス、高出力・高静音エアコンプレッサ

 マックス(東京都中央区日本橋箱崎町6-6、TEL.03-3669-8106) は9月29日、高圧域の吐出量を増加させたエアコンプレッサ「AK-HL1310E」を発売した。建設現場では耐震向けに建材の硬質化が進んでいることから、硬く厚い建材に釘やねじを打ち込むためにコンプレッサの吐出量増加が求められていた。 新モータをモータ専業メーカーと共同で開発。高圧域の吐出量を従来機に比べ8%向上することで、剛床施工の作業量を2倍向上した。一方で、ハイパワーモード運転時でも発生音は62dB(デパート店内が60dB程)と静音性も抜群だ。作業内容に応じて簡単にタンク容量を変更できる着脱式3連タンク「AK-T16」(10月20日発売)や操作パネルや空気取出口の位置を見直すなど、作業性も向上させた。価格(税別)は20万8000円。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月21日

ナカトミ、大容量スチームファン加湿器

 さまざまウイルスを活性化させる「冬場の乾燥」。人が集まる空間においては、こうした乾燥対策はもはや必須となりつつある。こうした現場に対応するのがナカトミのスチームファン式加湿器「SFH-12」は、1時間あたり1000?_リットルの加湿を実現する大容量タイプ。 加湿の目安は木造和室で20畳、プレハブ洋室で33畳。「広いリビングや企業、学校、役場などのオフィスや病院、介護施設など乾燥を嫌う場所に最適」(同社)という。 水道水のミネラル成分の付着を軽減する「クリーンフィルター」を採用し、メンテナンスも簡単。吹き出し口温度は50℃前後に低く抑えられており、やけどなどのリスクを軽減している。湿度設定機能により、ボタンをおすだけで最適な湿度にコントロールできるのも大きな特徴だ。また空焚きを防止する給水停止機能も搭載しており、安心して使用できる。  (2022年10月10日号掲載)

2022年10月21日

ソディック、長時間自動運転のワイヤ放電

 ソディックは9月26日、自動車や半導体産業の精密金型製作向けに油加工液仕様の精密ワイヤ放電加工機「AX350L」(リニアモーター駆動、同時制御は最大4軸)の販売を始めると発表した。総合温度管理の思想を組み込み、門形構造、環境診断機能を採用し、長時間に及ぶ金型プレート加工を安定して行うことができるという。11月8日に開幕するJIMTOF2022に出展する。 完全自動制御の3面自動上下式タンクを備えたAX350Lは、ロボットを用いたワーク交換システムとの親和性が高く、連続した自動運転が可能。加工タンクはワークスタンドの最下面まで収納される構造で接近性にも優れ、切り落とされた中子を容易に確認できる。同社は「これまでワイヤ放電加工機を使用されている複雑形状ワークの精密加工に課題をお持ちのお客様が本機を使用いただくと、段取り替え作業の低減による生産性向上や、メンテナンス性の向上など、省力化を実感していただける」としている。 機械の稼働状況データを受け取るソフトウェアS-Viewerや加工液の省エネ機能を標準装備。自動電源遮断ON/OFFをワンタッチで切り替えたり、ランニングコストの状況をリアルタイムに表示させたりするガジェット機能「eco collections」を用意し、消費電力の削減に貢献する。 ワイヤ電極径0.05~0.25?_で、最大加工物寸法は750×700×100?_。標準価格は税別3350万円から。年間生産10台を目指す。 (2022年10月10日号掲載)

(株)ソディック

2022年10月19日

スギノマシン、高出力汎用ドリリング&タッピングユニット

 スギノマシン(富山県魚津市本江2410番地、TEL.076-475-5112)は10月から小型・汎用ドリリング&タッピングユニット「SELFEEDER DUO(セルフィーダ デュオ)」シリーズにSD4形、SD5形を追加した。 製品ライフサイクルが短くなると共に、専用機にも汎用性を求めるニーズが高まってきていることから、「専用機に汎用性を!」をコンセプトに2020年にSELFEEDER DUOのSD3を上市した。SD4、SD5はSD3の上位機種。主軸トルク・推力をアップすると共に、直結仕様と減速仕様の2機種を用意。高速・高送り加工や減速仕様+多軸ヘッドによる多軸同時加工に対応する。SD5は最大主軸トルク46.3N・m、最大推力8350Nと高出力機種で、アルミ材最大穴あけ能力口径25mm、ねじ立て能力M27など大径加工にも対応する。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月19日

タカラスタンダード、新宿ビルダー向けショールーム改装

 タカラスタンダードは、ホームビルダー向け商品・新築戸建てオーナー専用のショールーム「オーナーズサロン新宿」を、9月10日にリニューアルオープンした。好調な新築戸建て部門のさらなる売り上げ拡大を図る。 新宿のホームビルダー向けの商品専用ショールームは2004年にオープンし、流行に対する感度の高いショールームとして、改装や増設を都度行ってきた。今回のリニューアルでは展示構成を見直し、ビルダーの標準仕様に近い商品や、人気のオプションをつけた事例を展示。比較しやすいディスプレイで、顧客への商品提案力を強化する。さらに、実際に家を建てる際に、商品がある暮らしをイメージできる空間展示も多く設置。23年度までに来場者数を1・3倍(21年度比)へ伸ばすことを目標とする。 「我々は営業力・営業効率の向上を狙って、数年前から市場別に組織を独立、商品力の強化にも注力してきた。これにより、新設住宅着工戸数がこの4年で10万戸以上減少している厳しい市場環境においても、新築戸建て部門の売り上げを順調に伸ばしてきた。新設住宅着工戸数の進む減少化、ウッドショックや資材価格の高騰などと見通しは厳しいが、ニーズに合わせた商品や提案力の強化により、新築戸建て市場におけるトップシェアを目指す」(同社) (2022年10月10日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2022年10月19日

ユーザー、エコで手軽な寒さ対策シート

 湿度や動作音が気になって、寝室ではエアコンや加湿器を使用しない家庭も多いのではないだろうか。そのため、折角風呂で温まった体も冷たい布団に入ることで、一気に冷えてしまったなんて声も耳にする。 ユーザーのスリーピングパッド「ガチHOTボディ」は発泡ポリエチレンの保温性を利用した製品。シーツなどの下に敷くことで、自分の体温を逃がさずに保温してくれる。発泡ポリエチレンの特性から瞬時と感じられるほど即暖なのが特長だ。検証結果によれば、使用して5分後の温度が、使用していない場合に比べて約10℃も高いという。暖かくなって出た湿気や汗はパッドに無数に空いた通気穴から逃げるため蒸れも抑えられる。 電気を使用しないため省エネであることに加えて、熱に弱いウレタンやファイバー系のマットレスにも使用できる。表面と裏面はどちらも使用でき、少し硬めが好みであれば表面を、やわらかいのが好みであれば裏面をと好みに合わせて感触を変えることができる。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月19日

サトー「クラス最速」の4インチ携帯型プリンタ

 サトーは10月4日、4インチ対応の携帯型プリンタ「lapin PW4NX」を発売した。ラベルの発行スピードは「クラス最速」といい、バッテリー残量に左右されない高い印字性能を備える。価格はオープンで、物流倉庫の入出荷検品で使用する各種ラベルの発行のほか、作業報告書や領収書などの発行用途向けに提案する。 人手不足が深刻な物流業界では従来の卓上型でなく、事務所と作業場を往復せずに済む携帯型のラベルプリンタの需要が高まっている。しかし携帯型はラベルの発行速度やバッテリーの減少に伴う印字かすれなどの課題があり、これを解決する新機種としてlapin PW4NXを開発した。 ラベルの発行速度は最大毎秒152?_で、「バッテリーがなくなる最後の1枚まで濃く印字できる」(同社)高い印字性能が特長。IP54規格に準拠した防じん・防滴仕様で、耐落下衝撃性2・14?b(社内テストによる)を備えるなど頑丈に設計した。IoTによる予防保守機能を標準搭載し、故障による停止を防止。スマートフォンやタブレットなどの端末から、場所を選ばずラベルなどを高速発行できる。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月17日

デンヨー、水素式の発電機開発に着手

 デンヨー(東京都中央区)は9月28日、クボタが開発を進める産業用水素エンジンを搭載する「水素専焼発電機」の研究・開発に着手したと発表した。関係法令や水素インフラの整備といった課題はあるが、早期の市場投入を目指す。 水素専焼発電機は水素だけを燃料とし、燃焼時にCO2を排出しない。デンヨーは可搬形発電機のボリュームゾーンである45kVAのディーゼル発電機をベースに開発を進める。 運搬が容易な可搬形発電機は工事現場やイベント会場などで電力を供給するために広く使われている。ただ、ディーゼルエンジンを搭載したものが主流で、昨今のカーボンニュートラルを巡る国内外の動きに逆行する。 (2022年10月10日号掲載)

デンヨー(株)

2022年10月17日

リンナイ、コンパクトな浴室自動暖房機

 リンナイは、コンパクトタイプの温水式浴室暖房乾燥機をモデルチェンジし、10月1日に発売した。 新モデルでは、浴室を自動で温める「安心暖房」モードをコンパクトタイプで初めて搭載。人感センサーと温度センサーの制御で暖房運転を自動で最適化し、入浴をサポートする。 「寒い日も快適な室温を保てる『安心暖房』モードは、高齢者のヒートショック対策としても効果的。さらに、リモコンに音声サポート機能を追加し、大画面化して操作性と視認性をアップした。フラットでシンプルなデザインと機能性を両立させた、高齢者を含む誰もが使いやすいリモコンを用意した」(同社) また、東邦ガスと共同開発した、カビの成長をミストで抑制する「カビガードミスト」モードを追加。乾燥運転時にプラズマクラスターイオンを放出する。ミストで床面含む浴室全体のカビの成長を「99.9%」(同社)抑制し、掃除の負担を軽減する。(RBHM-C3301シリーズのみ) 同製品は10月にリリースするリンナイアプリにも対応しており、湯はりや暖房乾燥機の運転など、どこからでもワンタップで操作できる。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月17日

メトロ電気工業「こたつヒーターDIY」で快適くつろぎ時間を演出

 最近こたつの調子がいまいち??スイッチを入れてもなかなか暖まらない、異音がするといった症状が出始めた場合、こたつヒーターの取替え時期が近づいてきているサイン。調子の悪いこたつは基本、粗大ゴミとして引き取ってもらうしかなく、捨てるにも新しく買い換えるのにもそれなりの苦労がともなう。 既存こたつのヒーター部分だけを取り替えられるならば、まだまだ現役で使いたい。そういった方におすすめなのがメトロ電気工業の「こたつ取替え用ヒーター」。カーボンヒーター、ハロゲンヒーター、石英管ヒーターの3種類をラインナップ。いずれもヒーター管部分は発光長を長くするためU字型に曲げられており、こたつ内部をより効率よく暖める。また41?_の薄型設計で、こたつ内部スペースを大きく確保できる仕様となっている。 ヒーターの交換には専門的な知識・技術はまったく必要無し。多くのこたつヒーターはこたつ背面に取り付けられた4点のネジをドライバーでゆるめてユニットまるごと取り外し、新しいものと交換すればOK。DIYに不慣れな人でも簡単交換可能だ。 「古いこたつだから経年劣化が心配。パワフルな最新式ヒーターに取り替えたい。電気代を安くしたいなどといった理由で当社の取替え用ヒーターを購入されるケースが大半です。一方、こたつの中に長くいたいから、じっくり暖まる石英管ヒーターがいい、早く暖まりたいからハロゲンヒーターに変えたい、といったニーズも増えています」(同社)。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月17日

アサダ「国内初」のコードレス工具、相次ぎ発売

 アサダ(名古屋市北区・浅田健吉社長)はこのほど、充電式のコードレス工具を相次いで発売した。いずれも充電式としては「国内初」といい、電源事情に左右されない安定的な作業を可能にする。 10月1日に販売開始した充電式銅管ベンダ「ローベンド4000E」は、冷凍・空調機器に使われる銅管や薄肉ステンレス管を曲げ加工できる製品。冷媒漏れを防ぐために継手のない配管のニーズが高まっており、18Vバッテリ搭載の充電式としたことで作業時の電源確保を不要にした。銅管は1/2?1・3/8インチ、薄肉ステンレス管は10?20SUまでのサイズに対応。フル充電で28?_の銅管の90度曲げ加工が60回行える。曲げ角度は3度刻みで調整でき、現場に応じた正確な曲げ加工とコードレスによる高い作業性を両立する。 一方、9月1日に発売した既設配管用充電式ねじ切機「スーパートロニック2000E」は、18Vのリチウムイオンバッテリを搭載。100V電源使用の従来機種と同様に狭い場所でのねじ切り作業に向き、充電式のため延長コードによる電圧低下の影響を受けない。バッテリの向きを90度ごとに回転でき、壁や床の近くなど限られたスペースでもスムーズに使用できる。フル充電の場合、1インチサイズで12口、2インチサイズで6口の切削が可能という。 標準価格はローベンド4000Eが53万円、スーパートロニック2000Eが34万円。 (2022年10月10日号掲載)

アサダ(株)

2022年10月14日

ワルタージャパン、重荒加工向けチップブレーカー

 ワルタージャパンは8月末から9月にかけて、新製品を相次いで発売した。 「HU3」と「HU5」、「HU7」は高い汎用性を持つ重荒加工向けネガ片面使いの旋削チップブレーカー。 鉄系および鋳鉄系ワーク向けチップブレーカーのHU7は、ネガランド付き直線切れ刃により、高い送りおよび最大17?_メートルまでの大きな切り込み深さに対応する。鍛造黒皮や重断続切削など難しい加工においても高い安定性を発揮し、最大の切りくず排出量を実現した。 HU5は曲線切れ刃とオープンなブレーカー溝デザインが、ソフトな切削動作と低い切削抵抗を実現する。高合金鋼、耐熱合金およびステンレスなど、切削熱やビビりの発生に注意が必要な加工に向く。 HU3は、ノーズR部のV型チップブレーカーにより、小さな切り込み深さ及び鍛造ワークなど取り代が変化する加工においても最適な切りくず処理を実現する。特に鉄系ワークでは0.8?_メートルの切り込み深さから対応可能。 「3種類の最新重荒加工用チップブレーカーは、高い耐摩耗性を発揮する稠密微細柱状晶多層MT?TiCN構造をもつTiger・tec Gold WPP10G、WPP20Gおよび WPP30G材種。石油・ガス、航空宇宙、エネルギー産業、輸送機および大型ワークの一般部品加工において、高い生産性とプロセス信頼性を実現する」(同社) 「Advance DC165」は非鉄金属の加工に特化した超硬ドリル。ストレートフルートデザインで、ツイストドリルにおけるプロファイルのねじれがないため、面取り刃やザグリ刃などを備える特殊段付きドリルに適した仕様。ポリッシュフルートにより、切りくずを確実に排出し構成刃先の発生を抑え、アルミニウムなどの非鉄金属や鋳鉄系ワークの加工に向く。ドリルはダブルマージンで、正確な真円度と真直度、高い表面品質を実現する。 「メーカーオリジナルのリコンディショニングサービスを提供するとともに、短納期特殊品制作システム『Walter Xpress』により、最大12×Dの特殊品を2、3週間の納期で製造する。標準レパートリーに加え、ユーザーの用途や仕様に沿った特殊工具で、生産性向上に寄与する」(同社) (2022年10月10日号掲載)

2022年10月14日

DMG森精機「国内最大」太陽光発電システム導入

 DMG森精機は9月20日、DMG MORIグループ最大の生産拠点である伊賀事業所(三重県)の工場棟屋根に、自家消費型の太陽光発電システムの導入を発表した。太陽光パネルの設置面積約13万平方?b、パネル容量約1万3400kWで、自家消費型として「国内最大」(同社)となる。 2023年2月より第1期として5400kW、25年2月より第2期として約8000kW、合計約1万3400kWの太陽光発電を開始する。第2期の発電開始後の年間発電量は140万kWhとなり、伊賀事業所の年間電力需要量の約30%を賄う。 今回導入する太陽光発電システムには、テス・エンジニアリングが提供するオンサイトPPAモデルを採用し、発電する電力はすべて自家消費する。これにより年間約5300?dのCO2排出量を削減。「電力需要の変動や燃料問題に左右されない電源を長期的に安定確保するため、今後は奈良事業所、カルフォルニアのデービス工場への導入も計画している」(同社) 同社は20年4月より東京グローバルヘッドクォータ、21年4月より伊賀事業所、また21年11月より奈良事業所にてCO2フリー電力の購入を開始しており、国内のすべての拠点でCO2フリー電力を使用している。さらに22年5月には、木質チップを燃料とするCO2排出量実質ゼロのバイオマス熱電併給システムを伊賀事業所で稼働している。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月14日

日立空調、換気もできる空清機能付きエアコン

 日立ジョンソンコントロールズ空調は9月29日、ルームエアコン「白くまくん」Xシリーズの新商品発表会を都内で報道陣向けに開催した。 登壇した同社・ヴァイスプレジデント兼日本・アジア地域ゼネラルマネージャーの泉田金太郎氏は「これからのエアコンは快適な空間づくりをするものから、暮らしを支える社会インフラの一つと捉えなおさなければならない」とし、これまでのエアコン内部のクリーン機能を踏襲しつつも、より室内の空気や環境の質にフォーカスした提案を行なっていくとした。 その第一弾としてカビ抑制空気清浄機能「Premiumプラズマ空調」をのせたXシリーズ全11機種を11月末から発売する。ワンボタンで空清とカビ抑制、自動運転を行えるのが特長で、吸い込み口に追加したプラズマイオン発生器と熱交換器全面フィルターで従来の約2倍のスピードで浮遊カビを捕集、新除湿制御が季節に合わせて湿度を調整することで気流が届かない場所の付着カビも抑制できる。 加えて、同製品と組み合わせることで汚れた空気を屋外に排出できる「プラス換気ユニット」(別売)も発売する。エアコンと連動させれば、人の活動量にあわせて換気風量自動調節もできる。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月14日

ABB、自律移動型ロボットのポートフォリオを一新

 ABBは9月22日、モバイルロボットのリーダーであるASTI Mobile Roboticsを昨年買収した後、ブランドを変更した初の自律移動型ロボット(AMR)シリーズを発表した。AMRをポートフォリオに追加したことで、ABBはロボット、AMR、マシンオートメーションソリューションを包括的かつ統合的に提供している唯一の企業という。 ASTI Mobile Roboticsのソリューションは現在、ABBのポートフォリオにリブランディング・統合され、Flexley名でグループ化されている。最初に発売する「Flexleyタグ」と「Flexleyムーバー」は牽引2?dまでのトロリー搬送、1.5?dのラック、コンテナ、パレットの昇降搬送などの用途をカバーする。 ASTIのレーザースキャナーによる2D SLAMナビゲーションに加え、ABBのパートナー企業であるスイスの新興企業Sevense Robotics社のVSLAM技術により、複雑でダイナミックな環境でも移動ロボットがナビゲーションを行えるという。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月12日

三菱マテリアル、小物加工向けインサート&一体型ホルダ

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5200)は小物高精度加工に適した溝入れ用バイト「GYシリーズ小物高精度加工用ホルダ」に「1.2mm幅インサート&一体型ホルダ」を追加し、9月1日に発売した。 新製品は従来のインサート最小刃幅1.5mmより0.3mm小さい溝幅に対応可能。一体型ホルダは強固な上あごと変動しない下あご、インサート装着面積の拡大により高剛性を実現し、びびり振動やインサートの芯が下がる現象を大幅に抑制した。GSブレーカインサート計4アイテム、一体型ホルダ計10アイテムを揃え、代表型番の標準価格はそれぞれ税別1580円、1万6400円から。 (2022年10月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2022年10月12日

栄鋼機工、互換性もつ3次元CAD/CAM導入で残業大幅減

 コロナ禍のピークを過ぎ仕事が増え、残業が増えがちな受託加工会社は少なくない。ところが板金や鉄骨・建機部品を加工する栄鋼機工(大阪府摂津市、社員26人)はそうではない。繁忙期には社員の退社時間は午後8時になることが珍しくなかったが、今は仕事が忙しい時でも午後6時には帰れるという。 約2時間もの時間短縮が図れたのは3次元CAD/CAMソフトを利用するようになったからだ。同社はそれまで機械メーカー製の2次元ソフトを利用していたが、2020年7月にキャドマック製3次元ソフト「MACSheet?SEG5/IST」を導入した。このCAD(SEG5)は柔軟性に富み、後からの修正が簡単。CAM(IST)は堅実な加工条件のデータベースをもち一括処理ができる。4年前に社長に就いた2代目の垣本裕介氏は「1つのこのソフトでどの加工機にもシームレスにデータ送信ができる」とメリットを話す。 1968年創業の栄鋼機工の主力設備は昨年導入したファイバーレーザー加工機(アマダ製)やCO2レーザー加工機(ヤマザキマザック製)、ドリル・バンドソー複合加工機(アマダ製)など。摂津市で屈指の設備保有を誇る。鉄・ステンレス・アルミ・特殊鋼の切断、曲げ、穴あけのほか、鉄骨・建機・産機部品の加工も行う。金属材は常時1千?dほど自社で在庫し、短納期をウリに月間500~1千?dを加工し納品する。300社以上の外部加工業者のネットワークをもち、自社でできない切削、溶接、塗装などの加工を含めて受注し、完成品に近い状態で納められるのが強みだ。 薄板の高速切断を得意とするファイバーレーザー加工機を利用することで、これまで以上に加工精度を高め(±0.1?_?±0.01?_)、今夏設備した自動研磨機を組み合わせて切断面の品質も高めた。垣本社長は「軽量化ニーズなどで増えているアルミ材の加工はCO2レーザー加工機では難しかったが、ファイバーレーザーで難なくこなせるようになった」と言う。 ■試行錯誤の時間を短縮  3次元CAD/CAMソフトの導入にあたっては同社には別の製品候補があった。だが、保有する異なるメーカーの加工機に対して互換性がなく、「MACSheet-SEG5/IST」ならそれがあった。「キャドマックさんに相談すると実演してくれ、その作業がとても簡単で自分にも扱えそうだった」とCAD/CAMを担当する技術部の上山紀子主任は第一印象を話す。 「とりわけIST(CAM)の機能がいい。CSV(テキストデータをカンマで区切ったデータ形式)を含み、リピートの図面とお客様番号をエクセルで管理できる。組図も1つのシートで作図し部品の追加や削除が可能なため、試行錯誤する時間が短縮した」 上山主任は10年以上にわたり2次元ソフトを扱ってきたが、「すべて独学。3次元ソフトはまったくの素人だった」と明かす。 これまでの2次元ソフトでは図面は平面図だったが、3次元ソフトは当然のことながら立体でしか表せない(板金でも厚みが表示される)。つまり不整合な図面はありえないということだ。たとえばプレスブレーキでワークが本当に干渉せずに曲がるかどうかを計算してくれ、曲がらなければ曲がるような提案をしてくれる。「最終形状を確認しながら加工できるので、間違いがない。プレスブレーキでの作業時に三面図、アイソメ図が表記できるため分かりやすくミスが減る。またネスティングされた図面がカラーで表示され(従来は白黒)、部品に製品名が記載されるため現場での仕分け作業が容易になった」と上山主任は多くの利点を話す。 昨年導入したアマダ製ファイバーレーザー加工機「VENTIS-3015AJ」(発振器定格出力4kW)を紹介する垣本裕介社長はまだ32歳の若さ。休日には仲間と登山で汗を流す。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月12日

ブラック・アンド・デッカー、リサイクル素材採用の小型電動ドライバー

 ブラック・アンド・デッカー(米国コネチカット州ニューブリテン、TEL.03-3288-3010)は9月下旬から、プラスチック部材の50%にリサイクル素材を採用した「reviva(リビーバ)」シリーズに電動ドライバー「reviva スクリュードライバー」を追加した。 従来製品(3・6Vクラス)と同等の性能を持つ本製品は筐体のプラスチック部分に500mlペットボトル4本分に相当するリサイクル素材を採用。製品パッケージも外装・内装ともに100%リサイクル可能な素材を採?するなど、購入から廃棄までサステナブルにDIYを実践できるツール。 最大締め付け力5.5N・m、暗所作業向けLEDライト、USB充電対応、10種のビットセットが付属するなど、家具組み立て時のネジ締めや下穴開けといった作業に最適。価格はオープン。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月12日

三菱マテリアル、耐熱合金加工用の超硬ソリッドドリル

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5200)は耐熱合金加工用超硬ソリッドドリルDSAドリルシリーズに「L/D=5サイズ」を追加し、9月1日に発売した。 一般鋼と比較し加工硬化しやすく切削熱が上がりやすい超耐熱合金の加工において、DSAドリルシリーズは長寿命かつ優れた穴品位を実現する。適用範囲の拡充を図るべく追加したL/D=5サイズは、切れ刃径の5倍の穴深さを加工可能。加工径5mm以上の内部給油式は独自のクーラント穴形状でドリル剛性を低下させることなくクーラント吐出量を増大させ、潤滑性、冷却性を向上した。刃径3?12mmの計115アイテム用意し、標準価格(代表型番)は税別1万5400円から。 (2022年9月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2022年10月10日

トクラス、18年ぶりに中高級システムキッチンを刷新

 トクラスは9月7日、システムキッチン「Collagia(コラージア)」(9月15日発売)の報道向け内覧会を都内で行った。 コロナ禍を経て加速した住生活の変化に合わせ、同社は昨年、「『こころくすぐる』水まわりで、最好の暮らしをかなえる。」をビジョンに掲げた。18年ぶりに中・高級価格帯システムキッチンを刷新した本製品は同社の主力製品「Berry(ベリー)」の後継であるとともに、ビジョンを体現する最初のキッチンとなった。 専用のプレートを使うことでシンク内でも調理可能な「スムースワークシンク」は、プレートを折りたためばシンクを広く使える。加えて、プレートを置く段差を極力なだらかにし、人造大理石のワークトップとシンクの接合面をシームレス化、シンク内に洗剤やスポンジなどを置くための金物をなくすなど、SNSでの実際のユーザーによる使用状況を参考にしながら、細部にまで手間を省く工夫を施した。他にも、フライパンなどを立ててしまえる収納やコンセントをワークトップ側面に配するなど、今の暮らしに合った提案を行う。 新たに追加した塗装扉「リュッケファーブ」はトレンドのくすみカラーを押さえると共に、手触りのよいマットな仕上がり。その独特の手触りを実現したのが、同社で出た人造大理石の端材を粉末にし、塗料に混ぜ合わせて吹き付ける新製法「リフトリットフィニッシュ製法」。端材を活用しているため環境にも配慮した形だ。 同社の担当者は「暮らしの変化に伴ってキッチンに求められていることも変わってきている。一つの設備としてではなく、キッチンを家具のように生活の中に取り込んで楽しんでもらいたい」と話す。 (2022年9月25日号掲載)

2022年10月10日

コロナ、石油ファンヒーター22年度モデル15機種

 コロナは2022年度モデルの石油ファンヒーターとして、DCモーターを採用して業界ナンバー1の低消費電力を実現した機種など計7シリーズ・15機種を8月下旬から順次発売している。 上位機種のWZシリーズとVXシリーズ(大型タイプを除く)は自然界の心地よい風を再現し、最大温風到達距離を伸ばした「ロング温風1/f」機能を新たに搭載。このロング温風1/fは、昨年度から採用したDCモーターの回転数を細かく制御できる特長を生かし心地よい不規則なリズムをつくる。消費電力が低いDCモーターの採用により業界一の低消費電力も誇る。 なお最上位機種WZシリーズ(=写真)は2021年度グッドデザイン賞を受賞。インテリアや家具に馴染む水平垂直を基調としたシンプルなデザインが特徴で、部屋に合わせて選べる木目調とヘアライン調は様々なインテリアに調和する。同社は「在宅勤務の増加により、仕事場としての機能も求められるようになった現在の住まいにおいて、仕事とプライベートの両空間に心地よく調和することを目指したデザイン」と言う。 (2022年10月10日号掲載)

(株)コロナ

2022年10月10日

8月の工作機械受注、11%増の1393億円

 (一社)日本工作機械工業会(会長=稲葉善治・ファナック会長)が9月27日発表した8月の工作機械受注額(確報値)は、内外需あわせた総額で前年同月比10・7%増の1393億2700万円だった。内外需とも前月よりは減り6カ月ぶりに1400億円を下回ったものの、引き続き高めの受注水準が続いている。 このうち内需は前年同月比16.2%増の518億円だった。新型コロナの第7波や夏季休暇があったことを考えると、むしろ内需の力強さが示された。会員ヒアリングによると半導体製造装置関連のほか、油空圧機器や建設機械、ロボット用減速機など幅広い業種で自動化や高効率化、環境対応を進める投資が続いている。 外需は同7.7%増の876億円。アジア向け(同21.7%増の437億円)は、中国で5月末まで続いたロックダウンの影響が和らぐなかで中国(同6.7%増の298億円)、台湾、インドの貢献が見られた。北米向け(同4.4%増の255億円)は急速な利上げの影響は依然目立った形で表れず、欧州向け(同12・0%減の158億円)は主要国でのバカンスシーズンと重なった影響があった。 日工会が9月上旬に会員企業を対象に行った景況調査によると、DI値は▲4.1と4四半期連続で低下し、8四半期ぶりに減少「超」となった。背景として中国経済の先行き不透明感が強まっているほか、欧米での歴史的なインフレと急速な金融引き締めなどが考えられるが、日工会は「9月中旬に米シカゴで開催されたIMTSがまずまず盛況だったと評価する声も多い。中国についてはEV関連を中心に引き続き需要の継続が見込まれる。内需についてはJIMTOFへの期待が強く感じられ、当面は好調が持続する」と見る。2022年の年間受注見通しについては1兆7500億円(内需6000億円、外需1兆1500億円)と年初予想を1千億円上方修正した。 (2022年10月10日号掲載)

2022年10月10日