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Mujin、アイシン工場内で次世代供給システム構築

 Mujinは11月29日、アイシンの工場で、部品配膳・保管、空箱回収などの組立て前後工程を自動で行う次世代部品供給システムを構築したと発表した。2台の通い箱ハンドリング知能ロボットと31台のAGV(無人搬送車)の提供を通し、工場内物流の自動化を実現した。 群制御された31台のAGVが、組立て工程前後のほとんどの搬送作業を実行。組立てラインの稼働状況に従って、入荷・保管・仕分け・組立て・空箱回収エリア間の搬送を最適なタイミングで行う。また、仕分け工程における通い箱の段バラシ・移載等のハンドリングを、2台の知能ロボットが担う。3Dビジョンにより、蓋つきのものも含めた異なる50種類以上の通い箱を認識し、箱の大きさに合わせ大型可変ハンドを変化させてハンドリング。周辺環境やロボット自身の可動域を考慮し、最適な軌道でパレットからの段バラシ、保管棚や台車等への移載を行う。複雑な作業を担う知能ロボットと、柔軟にレイアウト設計できるAGVの組み合わせにより、次世代部品供給システムを構築した。 「これまで人手を多く要していた多品種部品の供給・管理の自動化を実現することで、必要な作業人員を3分の1まで大幅に削減できる。また、ヒューマンエラーによる部品の取り違え防止により、製造品質の向上にもつながる」という。 (2022年12月10日号掲載)

2022年12月19日

キタムラ機械、小型5軸機の拡張性アップ

 長時間自動加工ニーズの高まりを受け、キタムラ機械は同時5軸制御立形マシニングセンタ(MC)「MedCenter5AX」(=写真、幅1.2×奥行2.0m、最大ワーク径230mm)に24面APC(従来は12面まで)と120本ATC(標準で40本)をオプションで用意した。また横形MC「Mycenter-HX250iG」(幅2.3×奥行2.9?b、最大ワーク径350?_)には10面APC(標準で2面)まで付けられるようにした。11月13日まで開かれたJIMTOFで披露した。 これらは後づけが可能。長原一成・国内営業本部長は「自動化するのにロボットを導入するとなると一から考えねばならないが、APCなら簡単に取り入れられ操作も簡単」と言う。 (2022年12月10日号掲載)

キタムラ機械(株)

2022年12月19日

コロナ、エネファーム用大容量貯湯タンク

 コロナは11月25日、パナソニックのエレクトリックワークス社が来年4月に販売を始める家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の「大容量貯湯モデル」を同社と共同開発し、同製品の貯湯タンクユニットを供給すると発表した。昨今、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みが加速し、エネファームは低炭素化を推進する手段として注目を集めている。 大容量貯湯モデルには370?gの専用貯湯タンクユニットが採用される。バックアップ用の熱源機を非搭載としながら、家庭における給湯需要(5人家族程度まで)を満たすことができ、また発電時に発生する熱を蓄える容量が増すことで、発電量も増やすことができる。 コロナは2001年にエコキュートを世界で初めて販売開始。今年5月に公表した中期経営戦略「2026ビジョン」では「脱炭素社会への貢献 レジリエンスな社会」を掲げており、大手ガス機器メーカーに家庭用給湯・暖房システム用のヒートポンプユニットを供給するなど、地球環境に配慮したモノづくりを進めている。 (2022年12月10日号掲載)

(株)コロナ

2022年12月19日

三菱マテリアル、精密級ネガティブインサート

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5200)は難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000シリーズ」に精密級ネガティブインサートを追加し、12月1日に発売した。高速切削に対応可能な「MT9005」と耐摩耗性、耐欠損性を兼ね備えた「MT9015」の計126アイテム。 このシリーズは航空機部品や医療器具などに使用されているチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの難削材の加工に適し、耐欠損性、耐溶着性を向上させたことで突発欠損を抑える。Al含有量の高い(Al,Ti)N単層コーティングで被膜硬度が向上し、耐熱合金旋削加工時の耐摩耗性、耐クレータ摩耗性、耐溶着性を大幅に改善。代表型番の標準価格は税込み2244円から。 (2022年12月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2022年12月16日

デロイトトーマツ、宇宙産業分野の協業支援

 デロイトトーマツは、衛星データの活用をはじめとした宇宙産業分野で大企業・政府機関とスタートアップ・大学や研究機関などとの協業を支援するアクセラレーションプログラム「GRAVITY Challenge JP(グラビティチャレンジジャパン)」を立ち上げる。 宇宙産業はロケットや衛星の打ち上げやその周辺産業にとどまらず、衛星データを活用した安全保障や災害対策、地上でのサービスの向上、宇宙ゴミの回収など多岐に渡る。海外ではすでに政府主導の宇宙ステーション開発や月面探索プロジェクトだけでなく、民間企業による開発やスタートアップへの投資が増加。知的財産権をめぐる競争も激化している。 日本でも、社会課題解決に向けた宇宙空間利用を推進する方針を示した宇宙基本法が2008年に施行され、異業種やスタートアップの参入が増加傾向にある。日本政府が取りまとめた「宇宙産業ビジョン2030」では、日本の宇宙産業の市場規模を現在の約1・2兆円から倍増し、2030年代初頭に約2・4兆円規模にすることを目標に掲げている。 一方、国内の大企業やスタートアップでは関連事業の多くが成長途上にあり、人材確保、資金調達、潜在顧客の開拓などの面で課題を抱えている。 「宇宙産業の振興やイノベーションを大幅に加速するには、ビジネス・技術開発の双方で、様々なプレイヤーの協働が不可欠であり、異分野、異業種の企業や機関それぞれの課題や強み、相性を見極めて協業機会を創出し、協業を促進するアクセラレーターの存在や多様な組織や人材、情報が循環するエコシステムの形成が必要と考え、グラビティチャレンジジャパンを立ち上げた」(デロイト) 同チャレンジでは、宇宙関連技術・データを活用することで社会課題の解決を目指す大企業・政府機関(チャレンジャー)と技術・ソリューションを有するスタートアップ・大学・研究機関等(イノベーター)双方の協業機会を創出し、協業に向けて仮説検討、協業計画の策定までをワンストップで行う。 「グラビティチャレンジは、2019年にデロイトオーストラリア等が主体となって開始され、これまでに宇宙産業の開発と社会課題の解決につながる40件余りのソリューションの開発をサポートしてきた実績がある。グラビティチャレンジジャパンの実施にあたっては、こうした海外で培われた運営ノウハウを存分に活用しつつ、様々なオープンイノベーションや新規事業創出のサポート、官民を巻き込んだスタートアップエコシステム構築などの分野における当社の幅広い実績を踏まえて、様々なプレイヤーの連携を促し、実効性のあるビジネスや産業育成に寄与する」(デロイト) 募集の詳細は同社特設サイトに記されている。 (2022年12月10日号掲載) 

2022年12月16日

パーパス、小型燃料電池対応の熱源機・リモコン

 パーパスは東京ガスから来年1月26日に発売する世界最小・最軽量(22年10月31日時点)の家庭用燃料電池「エネファームミニ」に対応した熱源機および専用リモコンを合わせてラインナップする。熱源機はパーパスが京セラ、ダイニチ工業と開発したエネファームミニ対応の「燃料電池発電ユニット(貯湯タンク内蔵)」の一部を構成する。標準・コンパクト・スリムの3タイプをラインナップ。いずれも1分間に水温+25℃の湯を24?g出すことができる24号フルオートタイプ。独自の制御技術で、他にはない「最小給湯能力0.1号」「最低作動流量、毎分1.9?g」「約2秒での出湯」を実現。少量でもすぐに給湯可能で、節水シャワー・カランとの相性も良く、省エネに繋がる。 専用リモコンには、発電状況の確認や独自の健康機能、スマートフォンアプリ「パーパスコネクト(無料)」を使った遠隔操作などを搭載。 (2022年12月10日号掲載)

パーパス(株)

2022年12月16日

TONE、河内長野オープンカンパニー

 TONEは、河内長野市が開いたオープンカンパニーイベント「ワークワクワク河内長野」に参加し、本社ショールームを11月22日~24日の期間限定で公開した。普段一般非公開のショールームは、同社が日本で初めて製造し販売したソケットレンチや「世界シェアトップ」の電動工具シャーレンチなど、4000点を超える製品を展示。馴染みのあるハンドツールから、普段の暮らしでは目にすることがない鉄骨建築向けの工具など、老若男女問わず工具への興味をかきたてるイベントとなった。 歴代の製品をずらりと並べたコーナーでは、初期のシャーレンチから現代に近づくに連れて小型軽量化していく変遷がうかがえる。時代と共にニーズが移り変わり、今では使われてない工具も展示。 その長い歴史をアピールする一方で、近年TONEが力をいれているブランディングを意識した工具の展示も。グッドデザイン賞を受賞した次世代工具シリーズは、表面にショットブラストを施し、質感を調整。掴みやすさと手入れのしやすさを両立した。 そして一番の見所は、日本の鉄骨建築の多くで使われているトルシアボルト締めの体験コーナー。適切な締付けトルクがかかると、ピンテールがねじ切れることで、きちんと締められたことがわかる。 開発部部長の塩田健一氏は「3日間で子ども連れの方から工具が好きな方など、河内長野市内外から多くの人が訪れた。定員15名のツアーがすべて満員となる日もあり、盛況を博した。親御様に連れられたというお子様が、ショールームで数々の工具を目にし、大きな興味を持ってもらえたのも新鮮。弊社の歴史の長さを知っていただいたり、色んな反応をもらえた場となった。今後も河内長野市の発展に貢献していきたい」と語った。 (2022年12月10日号掲載)

TONE(株)

2022年12月14日

ロブテックス、カメラねじの凹をミリねじの凸に変換

 カメラの底のねじ穴として一般的なのが1/4インチサイズ。これをミリねじに変換できれば取付の柔軟性はグッと上がるが、そんなアイデア商品「カメラねじ変換アダプター CNAM6」をロブテックスが製作した。各種カメラに取り付けることで、カメラ側のインチねじ(1/4インチ)をミリねじ(M6×1.0)に変換できる。WEB通販を手掛けるエヒメマシンの提案で開発した特注品で、11月21日からエヒメマシンの通販サイトで先行販売している。 CNAM6が真価を発揮するのは、今年2月にロブテックスが発売したアイデア工具「ちょっとナッター?U」との組み合わせだ。これは薄板やパイプにナット部を作れる製品で、大掛かりな専用工具がなくとも手軽に使えるアイデア商品。ちょっとナッターで作ったナット部にCNAM6を接続すれば、自転車のハンドルや車のダッシュボードなど取付けづらい場所にもカメラの設置が可能になる。カメラ設置の自由度が上がりそうだ。 CNAM6はダブルナット構造で、角度調整ナットでカメラの向きを微調整可能。アクションカメラや防犯カメラなど、ミリねじの凹側がある各種カメラに工具なしで取付できる。なお、同社は他にも様々な特注品の製作に対応するという。 (2022年12月10日号掲載)

(株)ロブテックス

2022年12月14日

ソディック、立形ロータリー式射出成形機

 ソディックはハイブリッド立形ロータリー式射出成形機「VREシリーズ」の後継モデルとなる「VRGシリーズ」(最大型締力735kNと980kNの2機種)を12月に発売した。新シリーズは従来シリーズの正確な充填と安定した可塑化、直圧型締による均一な型締力を継承するとともに、新たに国際安全規格ISO20430 (JIS B 6711)に準拠。新コントローラーの搭載や新操作画面の採用で制御能力を向上した。 緻密なヒーター温度制御が可能でより安定した高精度成形を実現。これまでオプションだった、周辺機器の入出力信号をユーザーが作成できる機能を標準搭載する。操作画面の19インチ化で、機械状態データのグラフ表示、サイクルチャートのリアルタイム表示機能を追加。波形表示画面ではピンチイン/アウト、スワイプなどのスマホライクな操作も可能とした。 環境にも配慮した。油圧駆動源となる油圧ポンプをサーボモーターで制御することで、電動駆動系(製品突出、テーブル回転)以外の油圧駆動系においても優れた制御特性を発揮し、エネルギーロスの少ない動作を実現する(同社100?d油圧機に比べ実成形で22%電力削減)。価格は税別2350万円からで年間生産120台を目指す(写真の最大型締力980kNの「VR100G」で)。 (2022年12月10日号掲載)

(株)ソディック

2022年12月12日

牧野フライス精機、世界初 工具研にホーニング加工

 牧野フライス精機は工具研削盤「AGE30FX」(=写真)に画像認識技術によるドリル刃先のホーニング加工機能を付けた。世界初の機能として11月13日まで東京で開かれたJIMTOF2022で初披露した。ドリルの刃先を丸めて長持ちさせるもので、「1分半で認識でき、3、4分かかっていた従来のタッチセンサーより断然早い」と言う。接触式では欠けることもあった細い刃物にも向き、測定点数が多いと効果がより大きくなる。 AGE30FXは2009年にリリースしたフラッグシップモデルAGE30をベースに、重研削能力と安定性はそのままに自動ワーク交換装置と砥石交換装置に大幅な改良を加えた全自動機。新規搭載したホーニング加工の実演が目玉となった。 (2022年12月10日号掲載)

牧野フライス精機(株)

2022年12月12日

タカラスタンダード、キッザニア甲子園パビリオン出展

 タカラスタンダードは、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)において、オフィシャルスポンサーとして「キッチンリフォームセンター」パビリオンを12月22日にオープンすると発表した。 同社パビリオンで子どもたちは「キッチンプランナー」を職業体験。素材や機能、デザインなどキッチンについて学び、お客さまが抱えるキッチンの悩みや要望に適したプランを考える。専用のシミュレーションアプリでリフォームプランを作成し、最後にプレゼンテーションを行う。所要時間は約30分で、定員は1回6名まで。給料は8キッゾ。作成したプランニングシートは持ち帰ることが出来る。 「リモートワークの浸透や外出機会の減少など、環境や意識の変化に伴い、キッチンをはじめとする水回りのリフォーム需要が高まっている。そのような時代背景のなか、リアルな職業体験を通してキッチンの役割を学び、暮らしを創造する関心を持つきっかけになれば」と、同社は期待を込めた。 (2022年12月10日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2022年12月12日

ベッセル、狭所に届くスリムなビットホルダ

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.06-6976-7773)は11月2日、「スリムロングビットホルダー」と「スリムロングビットホルダーDX」を発売した。「業界最細径」というφ13のスリムなスリーブチャックが特長で、狭い箇所でも引っかからず奥までしっかり届く。スリーブチャックを引きタイプとしたことで、狭所から引き抜く際にもビットが落下しづらい。ともに40Vの充電インパクトに対応し、ソケットビットやドリルなどの各種先端工具を使用可能。ネジ締め以外に六角軸付き砥石やブラシにも対応する。 スリムロングビットホルダーはシンプル構造で軽く、軸部の素材をねじれや曲がりに強いダイハード鋼としたことで強度を高めた。スリムロングビットホルダーDXは丸軸φ8の太いシャンク軸を採用し、しなりをなくしトルクロスを抑える。軸部の手元を保持できる回転グリップも付属し、安定した体勢で締付けができる。価格はともにオープン。 (2022年11月25日号掲載) 

(株)ベッセル

2022年12月09日

三協アルミ、サイクルラック7種発売

 三協アルミは、「サイクルラック」シリーズを刷新。設置条件に応じて選べる7種類をラインアップ、11月17日発売した。 近年、環境負荷低減や健康増進、コロナ禍における自転車通勤の増加などにより、電動アシスト自転車やスポーツサイクルの人気が高まっている。一方で、より一層の加速が予測される自転車利用に対し、政府が策定した自転車活用推進計画において、駐輪場の整備など利用環境を整えることが求められている。 こうした中、同社では、多彩なバリエーションのサイクルラックを開発。前輪を固定するシンプルな「前輪式」(単体:4種類、連結:1種類)をはじめ、レールの上を複数のラックが左右に動く「スライド式」(1種類)、空間を有効活用できる「2段式」(1種類)の全7種類を用意した。 「重量がある電動アシスト自転車や、タイヤ幅の大きいマウンテンバイクなど、収容する自転車や景観、敷地形状に応じたラインナップを揃えた」(同社) なお、スライド式と2段式の製品は、高い安全性や使いやすさ、耐久性を実現。サイクルラック技術基準の審査に合格した自転車駐車場工業会の認定取得商品となっている。 (2022年11月25日号掲載)

2022年12月09日

YKK AP、天然木のような質感のウッドデッキ

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉町1、TEL.0120-72-4134)は11月7日、耐久性に優れた既存のデッキ製品「リウッドデッキ 200」シリーズに、天然木の質感と木目柄を再現した「リウッドデッキ 200EG」を追加した。 近年のライフスタイルの変化により、庭やテラス、バルコニーなど屋外の快適性とデザイン性を追求する動きが高まっている。中でも人気のウッドデッキはメンテナンスの手間がかかることや経年による強度低下など課題も多かった。 本製品は高硬度ポリプロピレンを原料とすることで天然木よりも高い耐久性を実現すると共に、表面に施した木目柄にサンディングする独自の加工法で本物らしい陰影や質感を再現。参考価格(税抜)は10万4800円。 (2022年11月25日号掲載)

2022年12月09日

柳瀬、FUJIブランドから長寿命のチップソー

 研磨材メーカーの柳瀬はこのほど、2021年に子会社化した橋本特殊工業(高松市)の手掛けるブランド「FUJI BRAND」から自動丸鋸切断機用のチップソー「スローアウェイチップソー」を発売した。耐摩耗性が高く溶着が起こりづらいサーメットを採用したことで、長寿命を実現。鉄やステンレスの切断に向き、自動車部品メーカーや鋼材メーカー、建材メーカーなどに提案する。 スローアウェイチップソーは主要メーカーの切断機に対応。周速50~200?b/分で使用でき、切断時間を短縮することで生産性を高められる。刃型は厚肉材に適したSTR型で、切粉を分割しながら排出することで切断抵抗を低減。一般鋼のほか、合金鋼やステンレス鋼の丸棒・角棒・パイプなどの形状に対応する。 外径はφ250~460までを6段階でラインアップし、刃厚や刃数などニーズの高い仕様を標準品として用意。内径やピンホールを希望の仕様で製作できるほか、外径や刃数など各仕様の特注要望にも対応する。 (2022年12月10日号掲載)

柳瀬(株)

2022年12月09日

ジェイテクト、従来技術より安価な導電軸受

 EV化に伴い、モータやインバータ、減速機を一体化させた電動駆動システム「eAxle」のニーズが高まっている。一方でeAxleはさらなる小型化が望まれてもいるが、それを見据えた新たな導電軸受「JTEKT Ultara Earth Bearing(JUEB)」をこのほどジェイテクトが開発した。 インバータで駆動するモータ用軸受では、軸受内部に電気が流れることでeAxleの性能に影響を及ぼす電食という損傷が起こる。損傷を防ぐためには絶縁体であるセラミックボールの採用で軸受を絶縁したり、導電ブラシやアースリングなどの導電部材を用いる方法があるが、いずれもコストが高く特に後者は取付スペースの点でも課題があった。 ジェイテクトが開発したJUEBは、電食対策として新開発の導電部材を軸受に内蔵。絶縁軸受よりも安価で、導電ブラシ付軸受と比べても安価かつ小型化を果たせる。耐電食性能も従来の導電ブラシと「同等以上」といい、これまで軸受の横に取り付けられていた導電ブラシのスペースが不要となることでモータ軸の短縮につなげられる。「JUEBによる軸長短縮化によりeAxleは小型化される。バッテリ搭載位置の確保やタイヤ搭載位置の自由度向上などBEV各パーツの搭載性が向上する」(同社)  (2022年12月10日号掲載)

2022年12月09日

ノーリツ「製品安全対策優良企業表彰」優良賞

 ノーリツは11月30日、経済産業省主催の「令和4年度 第16回製品安全対策優良企業表彰」の大企業 製造事業者・輸入事業者部門において優良賞を受賞したと発表した。 受賞のポイントは、(1)「機械及び有資格検査員の五感による生産ライン全数検査の実施」機械では判別困難な要素を、社内資格を持った検査員がチェックすることで、最終工程検査の精度向上につなげた。(2)「見まもり機能を有するリモコンによる入浴中の事故防止の取組み」お湯の温度上昇を緩やかにするとともに、入浴タイマーや浴室モニターでのお知らせ機能によりのぼせを防ぎ、同居家族の気づきを促すことで入浴中の事故防止を図った。(3)「『あんしん点検』の周知による経年劣化事故の未然防止」屋外設置製品を含めた幅広い製品を対象に、設置から約10年経過時に「あんしん点検」実施を促す通知機能を搭載した。さらに点検の重要性について、自社ウェブサイトやサービスマン訪問時などによって積極的な周知を行っている。これら3つの取組みが認められ、今回の受賞となった。 製品安全対策優良企業表彰は、製品安全に取り組む製造事業者、輸入事業者、小売販売事業者、各種団体を対象とし、公募により「製品安全対策優良企業」として表彰するもの。事業活動や消費生活において製品安全が持続的に向上していく、安全・安心な社会をつくることを目的として、平成19年から実施されている。 (2022年12月10日号掲載)

2022年12月09日

山善、軽量・小型のブロワバキューム

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)はナカトミと共同で立ち上げたブランド「DREAM POWER」から軽量・小型で女性や高齢者も使いやすい「ブロワバキューム EBV-500D」(単相100V、約2.1kg)を、山善が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」、全国のホームセンターなどで12 月上旬から順次発売する。 吹き飛ばし(ブロア)と吸い込み(バキューム)の機能をもつ。狭い場所での取り回しが良く、落ち葉や刈り取った雑草などの掃除はもちろん、エアコン室外機の裏側や車内の掃除もしやすい。付属のスキマノズルで車のシートの隙間にも適する。幅355mmで価格はオープン。 (2022年12月10日号掲載)

2022年12月09日

スギノマシン、ロボット動作を仮想で確認

 スギノマシンは11月より独セニット社の3Dシミュレーションソフト「fastSUITE」を使った自動化コンサルティングサービスを始めた。11月13日まで東京ビッグサイトで開催されたJIMTOFでは、同社の5軸ローダー型産業ロボット「CRb020H5」とともにこのソフトを使ってデジタルツインを構築したシミュレーションサービスを提案。 fastSUITEは実際のロボットと同様のモデルをソフトウェア内に構築し、動作シミュレーションを行うことで経路や姿勢の検討が行える。また、コントローラと接続しバーチャル空間でロボットの動作や干渉を確認することができ、現地立ち上げ作業を安全・スムーズに行うことが可能という。ロボットだけではなくシーケンサとも接続でき、PLCの処理もできるため、複雑な設備でも信頼性の高いシミュレーションを行うことができるのが特長。 同社は「fastSUITEの導入で、バリ取り・洗浄から自動化・デジタルツインまで、ワンストップでトータルに提案できる体制が整った」と話す。 (2022年11月25日号掲載)

2022年12月07日

アサダ、電池・AC100V兼用の電子スケール

 アサダ(名古屋市北区上飯田西町3-60、TEL.052-911-7165)はこのほど、電池とAC100V電源を兼用できる電子式スケール「チャージングスケールCS50?V」を発売した。高精度ながら標準価格は3万1000円と安価に設定。冷媒の回収や充填作業に提案する。 冷媒の回収量は報告義務があり、充填時には機器ごとに定められた冷媒量を正確に充填する必要があることから電子式スケールは冷媒回収・充填作業に必需品とされる。近年では安価で高精度なものが求められる傾向にあり、また市場には電源が乾電池のみのものが多いことから開発に着手。乾電池でも、ACアダプタ(オプション)により100V電源でも使えるチャージングスケールCS50?Vを開発した。 電池寿命は9Vアルカリ乾電池で最大60時間。測定単位5g、精度±5gの高精度な計量を可能にする。 (2022年11月25日号掲載)

アサダ(株)

2022年12月07日

トラストスミス、専門新会社を設立

 東大発のAIベンチャー・トラストスミスは工場や倉庫のスマート化を手掛ける専門集団として新たにIndustry Alpha(インダストリーα)を設立した。AGVやAMRに同社技術の群制御モジュール、最適化アルゴリズム、画像認識など最先端技術を駆使し、製造・物流業の顧客企業の課題に合わせた最適なスマート化・自動化を一気通貫でサポートしていく構えだ。 グローバルな競争に直面している製造 、物流業にとって、工場や倉庫の生産性と稼働率を向上させるためには効率化や属人性の解消が不可欠。同社では多くの顧客企業との対話の中で工場及び倉庫のスマート化の重要性を再確認し、スマート化の専門集団であるインダストリーαを設立した。  新会社では最先端の技術を駆使し、スマート工場や倉庫の設立に際してオーダーメイドの開発及び導入を行う。「これまでにも当社で手がけたAGV・AMRの開発、導入や群制御モジュールを用いたマテハン機器の最適化などを用いて、人の負担を大幅に削減していく。無論、現場の声を最重視し、顧客企業の要望に沿ったスマート化コンサルティングから各種ソリューションのオーダーメイド開発・導入まで様々なソリューションを最適な形で提案する」(同社)。 (2022年11月25日号掲載)

2022年12月07日

コロナ、発明協会会長賞など受賞

 コロナは(公社)発明協会が主催する「令和4年度関東地方発明表彰」において温調システムの統合リモコンに関する発明が「発明協会会長賞」「実施功績賞」を受賞したほか、太陽光発電装置と給湯機の連携に関する発明が「発明奨励賞」を受賞した。これらの受賞により1989年以降の同社の地方発明表彰受賞件数は累計で89件となった。 受賞した統合リモコンは熱源機で冷水または温水を集中して作り各部屋まで循環させて冷暖房に使用する温調システムのリモコン。リモコン設置数の削減による導入費の低減や省資源化、宅内の美観維持、使いやすさの向上などに貢献している。 太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置は気象情報に基づく太陽光発電の発電パターンと家庭の電力消費パターンをもとに、太陽光発電の余剰電力による沸上運転を最も長く継続できる時間帯を判断して湯を作ることができる。 (2022年11月25日号掲載)

(株)コロナ

2022年12月07日

MCCコーポレーション「グリップレンチ化粧管13」

 配管作業のプロから圧倒的な支持を得ているMCCコーポレーション。同社工具の大きな特徴として挙げられるのが、実際の現場の声を最大限に活かした作業性の高さだ。  今年2月に発売された「グリップレンチ化粧管13」もそのひとつ。水周りで使われる化粧管の取り付けは、通常のレンチを使うと本体にキズをつけてしまう。そのため、現場では化粧管にタオルを巻くなどしてその上から締め付け作業を行うことが大半だった。  手間がかかる上に、しっかりと把持できないため回しにくい。こうした現場の作業を楽にする「グリップレンチ化粧管13」は、化粧管の胴部分を掴むアタッチメント部に樹脂製部品を採用。化粧管をそのまま掴んでも傷をつけずに作業できる。  化粧管を掴む部分の樹脂製アタッチメントは交換式のため、磨耗してもグリップレンチ本体を買い換える必要がなく経済的だ。さらにアタッチメントはマイナスドライバー等でカンタンに交換できる。 本体はラチェット操作を採用しており、レンチを化粧管から外さずに簡単に締め付け作業が行える。 「狭い場所や壁に近い給水管ですと、レンチを外したり締めたりする作業を何度も繰り返さなくてはなりませんでしたが、ラチェット式は場所を選ばず往復作業でラクに締め付け作業が行えます」(同社)。  プロの作業をグレードアップし、さらに省力化する「グリップレンチ化粧管13」。今後の化粧管工事における定番アイテムになりそうだ。 (2022年11月25日号掲載)

(株)MCCコーポレーション

2022年12月07日

ロブテックス、高強度のB型シャコ万力

 ロブテックスは1月23日、B型シャコ万力から「スタンダードタイプ B-A」を発売する。シャコ万力の性能を左右する鍛造・機械加工・熱処理の一連の工程を社内で実施。特殊鋼のもつ強靭さと強度を製品性能に反映した。高精度の角ネジでガタも少なく、開閉がスムーズ。母材を押さえる皿部分の首振り角度は15度で、ワークの表面凹凸や傾きによらず、面で押さえてがっちりと固定できる。 皿部分の別売りもはじめる。12月1日に「B型シャコ万力 皿セット B-AS」を発売。専用工具なしで皿部分の交換が可能になった。本体ごと買い替える場合と比べ費用を抑えられる。 (2022年11月25日号掲載)

(株)ロブテックス

2022年12月05日