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停電時に使える石油ストーブ、安全に使う5つのポイント

 降雪などの悪天候で各地で停電が発生している。停電時にも使えるのが電源不要の石油ストーブだが、使用する際に気を付けるべきことがある。コロナが5つのポイントを紹介している。 まずは灯油は新しいものを使用すること。「昨シーズンから持ち越した灯油や日光が当たる場所、高温の場所などで保管した灯油は変質しており、機器が故障する原因になるので絶対に使用しないで」と呼びかけている。また本体が汚れている場合は、やわらかい布でふき取ること。 使用中は1時間に1~2回換気を行うこと。換気せずに使用し続けると酸素が不足し、不完全燃焼となり一酸化炭素などが発生して、中毒になるおそれがあるからだ。 可燃物の近くで使用しないこと。カーテン、布団や毛布など燃えやすいもののそばで使用するのは危険だ。「衣類の乾燥にも使用しないでください。衣類が落下して火がつき、火災の原因になる」と訴える。石油ストーブは正しい距離を保つことも重要。「特に、前面と上部は1?b以上あけてご使用ください」と言う。 給油はストーブを必ず消して十分冷えてから行うこと。給油時は必ず消火してから、ストーブの温度が十分下がっていること(本体を手で触れるくらい)を確認して、火の気のないところで行う必要がある。「給油後は、給油口を下にして油漏れがないことを確かめてください。ゴミなどが給油口にはさまっていると、油が漏れて火災の原因になる」と注意を促す。 (2023年1月25日号掲載)

(株)コロナ

2023年01月27日

育良精機、170Aに出力アップのバッテリー溶接機

 育良精機(茨城県つくば市寺具1395-1、TEL.029-869-1212)はこのほど、ポータブルバッテリー溶接機「LightARC」シリーズに、出力電流を従来機種の160Aから170Aにアップした「ISK-Li170A」を追加した。使用率(10分間を周期としたアークを出している時間の割合)も20%から40%に向上。満充電時の定格溶接本数はφ2.6(溶接電流80~100A)で約20~50本行える。重量は18kgで同クラス業界最軽量と、持ち運びやすい。 電池残量や警告などの情報を離れた場所からでも確認できるように、青や赤など4色に光るLEDライトを新搭載。他にも、点付け作業に最適な、出力を110%・120%・130%の3段階で設定可能なアークスタート機能や無負荷状態が続くと自動で電源を切る省エネ機能、メンテナンス時に役立つ充放電情報の備蓄機能なども搭載した。 (2023年1月25日号掲載)

育良精機(株)工具事業部

2023年01月27日

ABB、再生鋼・アルミの使用拡大

 ABBは12月14日、スウェーデンの鉱山・製錬会社であるBoliden社と電磁攪拌装置(EMS)や高効率電気モーターに低カーボンフットプリント銅を使用するための戦略的協力関係を構築していることを発表した。温室効果ガス排出量を削減しながら循環型経済への移行を進めるのが狙い。 Boliden社とのパートナーシップで、製品に使用される原材料をより低炭素な代替品に置き換える。ABBはリサイクル銅の使用とは別に、リサイクル電気鋼(e-steel)とリサイクルアルミニウムの使用を増やす考え。ABBが自社のモーターを最大98%リサイクル可能で、残りの2%の材料は焼却して熱回収できるように設計している循環ループを閉じるための重要なステップになるという。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月25日

手術支援ロボ・ヒノトリ、22年上期国内シェア20%

 川崎重工業とシスメックスが共同出資する、医療用ロボットメーカーのメディカロイドは12月16日、2020年8月に製造販売承認を受けた国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」に関する説明会を都内で開いた。同社・代表取締役の浅野薫社長執行役員の事業報告によれば、10月に消化器外科および婦人科への使用承認を受けたことで、保険適用の30術式の手術のうち22術式、手術数ベースで約9割をカバーしたという。22年度上期末の累積の市場導入台数は28台で、同社推計の単年度シェアは21年度が十数%であったのに対し、22年度が上期末の段階で二十数%と見ており、製造販売承認から2年で米Intuitive Surgical社の「da Vinci Surgical System」のほぼ独占であった国内の手術支援ロボット市場で、急速に勢力を拡大していることが窺えた。 今後の展開として、23年度には呼吸器外科、その後、耳鼻咽喉科と心臓血管外科も申請し、30術式すべてをカバー。海外には10月にシンガポールに立ち上げたMedicaroid Asia Pacific Pte.Ltdを拠点に、シンガポール認証機関(HSA)と日本の薬事承認を適用した簡略審査を協議しており、23年度の市場投入を予定する。同様の仕組みのあるアジア各国でも適用を目指し、欧米市場に先駆けてアジア市場で早期の市場投入を狙う。 浅野社長は「設立当初からの30年度売上1000億という目標を着実に達成するとともに、そこを通過点としてさらに発展させていきたい」と意気込みを語った。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月25日

ジェイテクト、農業用のアクティブ型アシストスーツ

 ジェイテクトはこのほど、愛知県との共同研究で農作業向けパワーアシストスーツ「J-PAS Agri~(ジェイパス アグリ~)」を開発した。モータで必要なときにアシストする「アクティブ型」で、フレームレスで軽量・安価な「内骨格型」の特長も併せ持つ。11月1日から愛知県内を中心にテスト販売を開始している。 同社は2018年から中出力型や介護作業向けのパワーアシストスーツを展開しており、ジェイパス アグリ~はそれらに続く第4弾となる。ひねりやかがみ込みなど農作業で発生する動作に対応するため機体構造やアシスト制御を見直し、高いレベルの動きやすさを実現した。中腰姿勢を保持するモードと荷の持ち上げをサポートするモードを搭載しており、装着したまま収穫から積み込みまでの一連の農作業が可能。防水・防塵、耐候性のほか一部防疫用薬剤への耐性も備えている。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月23日

リンナイ、ハイブリッド給湯・暖房システム

 リンナイは12月21日、コロナと共同で「2022年度省エネ大賞(主催:〈一財〉省エネルギーセンター、後援:経済産業省)」の製品・ビジネスモデル部門において、「資源エネルギー庁長官賞」を受賞したと発表した。ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE X5」の新制御「ターボヒーティング」による高い省エネ性と、ガス熱源機・タンクユニット分離型のフレキシブルな設置性が評価され受賞に至った。 ターボヒーティングは、日中は通常2.3?`ワットで効率的に稼働し、給湯負荷が大きい夜の時間帯は沸き上げ能力を3.9?`ワット(冬期の場合)まで上げてヒートポンプ給湯比率を高める新制御機能。ガスの使用量を最小限に抑えつつ、小型タンクでありながら「業界トップクラス」(同社)の高い省エネ性と経済性を実現した。基準ガス給湯器と比較し、エネルギー消費量を約38%削減する。 また、タンクと熱源機は分離でき、既存の給湯器位置に合わせて設置可能。住宅密集地などスペースの制約が多い環境でもフレキシブルに対応できる。 省エネ大賞は、優れた省エネ活動や省エネ製品の表彰、省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進に寄与することを目的としている制度。 「『ECO ONE』は電気ヒートポンプとガス給湯器を組み合わせた、省エネ性能に優れた家庭用給湯・暖房システム。今回受賞したECO ONE X5をはじめ、ECO ONEの販売台数を2030年には年間30万台まで拡大する」と同社は展望を語った。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月23日

キャプテンインダストリーズ、半透明の工作機械用天井カバー

 産業用機械部品やソフトウェアを輸入販売するキャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区船堀4-8-8、TEL.03-5674-1161)は仕入先都合により一時中止していた独HEMA社製の工作機械用天井カバー「X-VELOルーフカバーシステム」の販売を1月5日に再開した。ルーフカバーで覆うことで有害材料を排出するのを防ぎ、空気を含めた機械の周辺環境を汚さず清潔に保てる利点がある。 このカバーは軽量で、過酷な条件にも耐えられる半透明の光透過シートを採用。周囲光を通して機械内部を明るく保つ。各メーカー工作機械に後付けでき、オプションで開閉モーターを搭載することも可能。ルーフ長・幅はカスタムオーダー(ルーフ幅は最大6m)。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月20日

パナソニックコネクト、未来技術遺産の企画展

 パナソニックグループは、パナソニックミュージアム(新田淳館長)のものづくりイズム館にて昨年12月17日から本年4月15日まで、企画展「未来技術遺産」?次代に継がれる技術魂?を開催している。 「未来技術遺産」は国立科学博物館が実施する重要科学資料の登録制度。科学技術の発達史上重要な成果や、次世代に継承していく上で重要な意義を持ち、社会や経済などに顕著な影響を与えたものが選定される。 企画展では、これまでに選定されたパナソニックグループ製品14点を展示し、当時の技術的価値や開発に携わった声を紹介。技術開発力とモノづくりの意義を伝える場とした。 令和4年度に選定されたパナソニックグループの製品は3点で、うち2つはパナソニックコネクトの溶接機。「YD-350HF」(1985年)は、世界初のトランジスタインバータ制御方式を採用したCO2/MAG溶接機。「トランジスタインバータ制御方式により、細かい出力制御が可能になった。溶接した表面が滑らかになり、CO2溶接の課題である大粒のスパッタの大幅低減を実現した。高品質な接合が求められる自動車メーカーにおける品質アップに寄与した」(プロセスオートメーション事業部技術連携・アライアンス推進総括 ?M本康司氏)。「YC-300BM1」(2000年)は最初期のフルデジタル設定・制御方式の溶接機。「それまで主流だったアナログ方式の勘と経験に頼る世界から、フルデジタルにすることで溶接施工条件を正確に再現できるようになり、溶接品質の安定化を実現した。アナログを一切排除し、モノづくりの流れを変えた製品」(?M本氏)と当時の技術の殻を破った製品について語った。 フルデジタル直流TIG溶接機YC-300BM1 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月20日

DMG森精機、高精度の大型横形MC

 DMG森精機は12月20日、大型横形マシニングセンタ「NHX 10000 μPrecision」を開発したと発表した。機械本体の土台となるベッド剛性を高めるとともに、3点支持構造とすることで、大型ワークの加工精度を安定化。高剛性と空間精度15ミクロン以下の高い精度を兼ね備える。 機械ストローク時の自重による変形の影響を解析し、機械案内面を高精度に加工。摺り合わせによる最終仕上げにより空間精度15ミクロン以下を達成する。また、フルストローク(X軸:1700?_メートル、Y軸:1400?_メートル、Z軸:1510?_メートル)での真直度精度6ミクロン以下を保証。重力軸であるY軸送り軸専用の冷却装置を追加し、熱源となる機器を機械本体から切り離すことで熱変位を抑制する。 主軸やワークへの接近性が良く、治具の調整など段取り替え作業を容易に行える。微細なスラッジを高性能サイクロンフィルタで効率よく回収する「ゼロスラッジクーラントタンク」を標準装備し、タンク清掃作業を大幅に削減する。 パレットプールシステム(CPP/LPP)などの自動化システムと組み合わせることでさらに生産性を高めることも可能。 「子会社であるスイスのDIXI MACHINES社の技術を用い、ドイツ・日本で熟成を重ね、高精度な大型工作機械の開発に成功した。高精度化が進む建設機械や航空機、金型、自動車、エネルギー産業などに向く機械となっている」(同社) (2023年1月10日号掲載)

DMG森精機(株)

2023年01月18日

日本能率協会、GOOD FACTORY賞

 (一社)日本能率協会(JMA・中村正己会長)は、日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果をあげた工場を表彰する「GOOD FACTORY賞」の受賞企業5社(花王、ダイキン、東芝、トヨタ、リコー)を発表した。 ITの適用や品質保証、工程改善、物流革新、自動化など工場や事業所のものづくりプロセスが総合的に改善・強化されている事例を表彰する「ものづくりプロセス革新賞」に選ばれたのはダイキン・コンプレッサー・インダストリー(DCI)。ダイキングループ最大級のエアコンの圧縮機供給工場として、スイング圧縮機・スクロール圧縮機などを生産しており、 ASEAN・インド地域における基幹工場でもある。 変化するビジネス環境のなか、同社は工場の体質強化・競争力向上を行うためプロセス改革活動を推進。その活動の中心に位置づけられるのがIT化であり、その対象範囲は生産部門から間接部門まで幅広く行われている。 同社ではナショナルスタッフを中心に選任チームを立ち上げ、製造から間接までの業務効率化、設備メンテナンス、工場の安全管理および離職率低減など、同社工場の多岐に渡る対象プロセスで効果を上げていることが評価された。 総合的に工場運営のレベルが高く、全体にバランスのとれた工場運営の良さ、といった事例を表彰する「ファクトリーマネジメント賞」を受賞したのは、豊前東芝エレクトロニクス。 同社は豊前地区と直方地区の二つの生産拠点を持ち、工場管理活動の重要な特徴として、長きに渡り現場中心に全員参加で改善活動を推進するとともに、装置の内製化も進めている。また、タイ工場のマザー工場としての役割も担っている。 生産能力増強と生産性向上を実現できる体質の強化と人材育成を課題に掲げ「ONE BUZEN」という活動ビジョンを制定。「人と地球の明日に向けて モノづくり力世界ナンバーワンになる」ことを目指した戦略マップに基づいて施策を展開している。 従業員の「気づきの力」を向上する能力開発、技能伝承を効果的に進める継承教育、高経年設備の維持と活用などの活動が評価されての受賞となった。 「GOOD FACTORY賞」は、中国・アジア地域並びに日本国内工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動に取り組まれている事例に着目。そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社会的貢献などの内容を日本製造業の範として顕彰するもの。今回が第11回となる。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月18日

バリ取り・洗浄協会 3月設立へ

 「(一社)バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会」が3月に設立されそうだ。関西大学名誉教授の北嶋弘一氏らが12月21日に都内で開いた会見で明らかにした。バリ取りに関わる団体としては(公社)砥粒加工学会バリ取り加工・研磨布紙加工技術専門委員会およびBEST?JAPAN研究会があるが、両団体の元委員長、元会長として深く関わる北嶋氏は「コロナ蔓延によりこの2年間、会員の皆様とともに社会貢献に対する活動を行うことができなかった。従来の2つの団体の過去の歴史を引き継ぐ新たな組織で展示会やセミナーを独自に開催し、地域や現場に密着した活動をしていきたい」(北嶋氏)とし、従来団体については「発展的に解散する」と話した。 3月に開く理事会で幹部を決める予定で、北嶋氏が会長に就任する見通し。これに先立って新たに加えた洗浄分野を含め会員の募集を始め、100社の加入を目指す。洗浄については日本産業洗浄協議会(産洗協、JICC)があるが、こちらは薬品を主体としており、新団体はメカと技術を中心に据える考え。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月18日

育良精機、常時眼を守る溶接面

 育良精機(茨城県つくば市寺具1395-1、TEL.029-869-1212)はこのほど、自動遮光溶接面「ラピッドグラスISK-RGTP2」を発売した。溶接時以外の通常時の遮光濃度を自然な色合いで明るく見える「#2.0」を実現。また、通常時の遮光濃度が#2.0である遮光面としては業界初となる眼精疲労軽減点滅モードを搭載。溶接時(#8-12)から通常時(#2.0)に戻る際に遮光濃度を一度#5に推移させることで、眼精疲労を軽減できるという。 溶接時はもちろんのこと、遮光濃度が低くなる通常時であっても紫外線や赤外線、強い可視光線などから作業者の眼の安全を守るため、国際規格「EN ISO16321-2」の規格試験を遮光濃度#2~12すべてでクリアし、安全基準条件を満たすことを照明するCEマークを取得した。面体とヘッドバンド合わせて480gと軽量。 (2023年1月10日号掲載)

育良精機(株)工具事業部

2023年01月16日

マークフォージド、ドローン市場開拓に向け本腰

 3Dプリンタのハードウェア、ソフトウェア、材料を提供するマークフォージド・ジャパンは12月16日、ドローン市場へ進出することを発表した。国内でのドローンのレベル4飛行が12月5日に解禁されたことを受けて、ドローン市場が急速に拡大するとみて、今回の決断に至ったという。 レベル4飛行は目視外、つまりパイロットや補助者なしで住宅地などの有人地帯上空での飛行が可能で、これまで無人地帯に制限されていたレベル3と比較して小売店のサービスが行き届かない遠隔地などへの食品、医薬品等の配送、橋梁や工場設備などのインフラ保守管理、測量、災害地での点検、農林水産業へドローンの利用が広がると考えられる。  マークフォージド・ジャパン代表取締役社長のトーマス・パン氏は12月7日まで福岡国際会議場で開かれた「Japan Drone/次世代エアモビリティEXPO in 九州(福岡)2022」で、「(当社は)レベル4の解禁で急成長する日本のドローン分野における機体の開発と生産、とくに軽量化及び高性能化に貢献できる」と述べ、国内のドローン市場での製品活用に期待を示した。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月16日

LIXIL、CFRPを建材に使用

 LIXILは12月21日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用した製品の開発を始めると発表した。「当社のパーパスである『世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現』に向けて建材の性能を向上させ、これまでにない新たな感性価値をお客様にお届けするため」としている。 同社はすでにCFRPとアルミの複合材スリーブを使用したフレームを採用し、長くノイズレスなデザインの「プラスGロングアーチ」(=写真)や、柱なしで自立するCFRP製の「パーテーションConcept F」など従来の材料では実現できなかった性能・デザイン性をもつ製品を提供してきた。今後はサッシ、玄関ドア、エクステリア、インテリア建材、ビル建材などにCFRPを使用する考え。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月16日

住友電気工業、小径ボーリングバイト「SEXC型」

 住友電気工業は、小径ボーリングバイト「SEXC型」のインサート材種を拡充、2022年11月末より販売を開始した。 自動車、IT・エレクトロニクス、医療などで使われる小物部品の加工においては、小内径加工が広く行われており、低コストかつ高品位に加工するニーズが高まっている。こうした中、最小加工径4?_を実現するのが小径ボーリングバイト「SEXC型」だ。 「位置決め機構付き超硬ホルダによる高剛性な加工と高精度な刃先位置決めを実現するとともに、2コーナーインサートの刃先交換式で、焼入鋼加工での低コスト化に寄与してきたが、このたびユーザーの鋼、ステンレス鋼をはじめとする焼入鋼以外の加工に対するニーズにお応えするため、超硬PVDコーティング材種『AC1030U』、サーメット材種『T1500A』のインサートを拡充した」(同社)。材種『AC1030U』、『T1500A』ともに8型番をラインナップ。価格は前者が2140円、後者が1650円(いずれも税抜)。 (2023年1月10日号掲載)

住友電気工業(株)

2023年01月13日

フレアオリジナル、協働ロボでラテアート

 12月7~9日に幕張メッセで行われたフードテックジャパン(主催:RX JAPAN)おいて、協働ロボットがラテアートを作るバリスタロボットが展示された。 出展したのはロボットSIerのフレアオリジナル。ラテアートを作る協働ロボットは、中国・DOBOT社の「DOBOT CR3」(3?`可搬)。同社独自のプログラミングが組み込まれ、現在はハート、リーフ、チューリップなど4種類のラテアートが描ける。 協働ロボット2台が載せられた木製の架台手前に設置されたタッチパネルで注文すると、左側のロボットはコーヒーカップを持ちコーヒーマシンからコーヒーを受け取り、右側のロボットはフォームドミルクを受け取る。さらに左側と右側のロボットが連動しながら、コーヒーの表面にラテアートを描く。 「ロボットなら安定した品質でラテアートを提供できますし、非接触での対応も可能です。飲食店でのコーヒーサーバーとしての利用のほか、イベントでの集客などにもお使い頂けます。ロボットの据付は木製架台以外に鉄やステンレス製など、店舗や厨房に合ったシステムを提供できます」(フレアオリジナル・田中陽一郎社長) 2023年からの販売、リース、レンタルを予定しており、販売価格やリース料などについてはこれから決めるとしている。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月13日

スガツネ工業、20?s扉に対応する垂直収納扉金物

 スガツネ工業(東京都千代田区岩本町2-9-13、TEL.03-3864-1122)は12月19日、垂直収納扉金物「ALT-ST15型/20型」を発売した。これにより、ALTシリーズ全体で対応できる扉の最小・最大サイズの範囲が広がった。 従来では対応できなかった扉質量10?20kgも取付できるようになり、扉高さも500?800mmと2300?2400mm の範囲に対応可能となった。 大型扉の施工時に発生する扉の垂れを5 段階の角度で仮保持する機構により、人の手で扉を適した角度に持ち上げた状態で調整する必要がなく、施工がしやすい。ダンパーも搭載し、ゆっくり閉まり静かで安全。価格(税抜、1月20日から)はALT-ST15 型が1万6050円から、ALT-ST20 型が1万8550円から。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月13日

中古設備のBtoB取引サービスが活況

 Sharing FACTORY(シェアリングファクトリー・東京都港区)が手がける、製造業向けの中古売買サービスがこのところ活況だ。出品者と購入者が同社のプラットフォーム上で遊休資産を直接売買する仕組みで、「製造業版のメルカリ」と言えばイメージがつきやすいかもしれない。12月22日時点で約1800商品が掲載されており、マシニングセンタや三次元測定機、ミーリングチャックなど様々な設備がサイト上に並ぶ。CtoCのフリマサイトの感覚でサイトを覗いた人は驚くかもしれない。というのも数百万円クラスの設備が、実際にサイト上で相当数売れているのだ。 「元々は測定機など単価の低い小物の取引がメインでしたが、徐々に単価が上がってきてこのごろでは100~500万円までの機械がボリュームゾーンになってきました」。シェアリングファクトリーの長谷川祐貴社長は利用者の傾向についてそう話す。最近では1000万円近い工作機械も取引されるようになり、サイトに掲載されている設備としては最も高いもので約1300万円の工作機械が売れた実績もある。「単価が少しずつ上がってきたのは製造業の業界特性もあると思います。様子を見ながら段階的に事を進めるというか、まずは少額の取引で実績を作り、次はさらに高額な設備を取引するという好循環が生まれています」 長谷川社長が語る同社を用いた中古売買のメリットは複数ある。1つ目は利用者が自由に値付けできることで、これにより下取りに出すよりも高い金額が得られる傾向があるという。実際に下取りで4万円を提示されたプレスブレーキがサイト上で約120万円で売れた例もあり、そもそも価値がゼロだと思っていた物に思わぬ値が付くケースもある。買い手企業は機械を安く早く手に入れることで仕事の機会損失を減らせる。売り手側としても、得た利益を次の投資へ回してステップアップできるわけだ。 ■営業ツールとしての活用も  こうした点に加え、長谷川社長が話すのが販売店に対するメリット。「いわゆるデッドストックと呼ばれる活用のあてのない在庫をサイトに出品することで、営業の人員を割くことなく買い手を見つけられます。実際に販売店が在庫していた協働ロボットがサイト上で成約するなど、すでに販売店の営業ツールとしても活用いただいています」と意外な活用方法を語る。 現在、サイトに掲載される商品は月100~150くらいのペースで増加。商品が増えるに従って利用者も増えるという、同社の目指す良いサイクルがうまく回りつつある。「会員数は足元で約1700と順調に増えてきましたが、一方で国内の製造業が約66万社あることを考えるとまだまだ局所的な需要に留まっています」と長谷川社長。「使いやすさや利便性などユーザーが感じる価値をさらに高め、このサービスを業界のスタンダードに押し上げたい」と展望する。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月11日

岩崎電気、取替え簡単なLED街路灯

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.03-5846-9012)は1月よりLED街路灯「LEDioc AREA TOLICA-L (レディオック エリア トリカ-エル)」をリニューアル、販売している。 4種類のポール径に適合するマルチアダプタにより、既設のポールをそのままに電灯部分のみをLED化できるのが特長。事前の現場調査などの手間を省けるだけでなく、取り替えにかかる費用も抑えることができる。 今回の刷新で従来品から約67%~22%省電力化。水銀ランプとの比較では、1台当たりの電気料金を年間約4900円~1200円削減できる。スケジュール機能付き調光ユニット「ソロスケジューラ」を使えば、人通りの少ない深夜帯は明かりを落とすなど、適した明りに自動制御でき、消費電力をさらに抑えられる。価格(税別)は水銀ランプ400W相当の80VAクラスの調光形で16万500円。 (2023年1月10日号掲載)

2023年01月11日

仏Exotecの自動ピッキング装置、ヨドバシカメラが採用

 自動倉庫システムを提供する仏Exotec SASの日本法人Exotec NIHON(東京都港区)は12月6日、家電量販店のヨドバシカメラが同社の物流システム採用を決定したと都内のホテルで発表した。 採用された自動ピッキングソリューション「Skypodシステム」はヨドバシの複数の倉庫施設に設置、運用される。12?bの高さまで昇降する3次元立体走行自動搬送ロボットによって高密度保管し、毎時400ケースをピッキングする。ユニクロを展開するファーストリテイリングにも採用されており、現在日本には15システム、ロボットベースで1千台が稼働中という。Exotecは仏・米・日の3拠点にコントロールセンターを設置し、24時間365日サポートできるのが強み。来春をめどに東京近郊へのショールーム開設を目指す。 同日の会見に出席したヨドバシの藤沢和則社長は「仏車に乗ってトラブルがあったので最初は仏製かと(不安に)思ったが、欧州で稼働しているセンターを見学して任せられると感じた」と切り出した。「10年ほど前から(物流拠点に)ロボットを採り入れてきたが、注文から1時間以内の出荷には少し及ばなかった。当社は850万点の商品を扱うがExotecさんなら当社の物流スピードについていけるだろう」と話した。 倍々ゲームで売上・従業員を増やし、今後もこの傾向が続くとするExotec SASのロマン・ムラン共同創業者兼CEOは「需要の低迷は一切感じられない。なぜなら課題となっている人材不足は長年続くとお客様が考えているから。能力を拡張できる当社システムなら将来の需要予測の難しさにも対応できる」と自信を覗かせる。Exotec NIHONの立脇竜社長は「小売り・卸売りや3PLなどのほか製造業もターゲットとし、2025年には日本で年間売上300億円を目指す。これは物流ロボティクス市場の半分ほどを握ることになる」と大きく出た。 (2022年12月25日号)

2023年01月09日

クリナップ、タイ仕様キッチンを現地生産

 クリナップはタイ向けシステムキッチンの現地生産を10月から開始した。同社は2015年からタイで高級システムキッチンの輸入販売を手がけるRCD DesigneCentre社(RCD社)と販売店契約を結び、日本生産モデルを輸出販売してきた。同社のシステムキッチンの特長である「ステンレスキャビネット」は熱や湿気、カビに強いことから、高温多湿なタイでも好評で、RCD社のKitti社長が経営するシステムキッチンの製造・販売を手がけるNational Furniture社(NF社)と業務提携することで、タイモデルの現地生産に至った。 11月6日まで開催されたタイ最大級の住宅関連見本市「バーン・レ・スワン2022」ではRCD社ブースで現地生産モデルを初披露。今後、同国内での現地モデルの販売はNF 社とRCD 社が行う。 (2022年12月25日号)

2023年01月09日

THK、半導体製造プロセス向け直動・回転案内

 THKは12月7日、特殊環境下に耐える直動・回転案内「高機能非磁性・超高耐食製品」のラインナップを追加した。強磁場や腐食性薬剤の影響を伴う環境でも通常環境に匹敵する性能を発揮し、半導体の製造プロセスなどに向く。 この製品は磁気をほとんど帯びない高水準の非磁性性能(比透磁率が1.005未満)と軸受に適した高硬度の特長を併せ持つ特殊合金(THK-NM1)で構成。一般的な高硬度のセラミックス材と比較すると、ボール接触面が適度な弾性変形を伴うことで予圧を付与し、軸受に適した特殊材の中でも磁気の影響を受けずガタつきのない滑らかな動きが可能という。 (2022年12月25日号)

THK(株)

2023年01月06日

LIXIL、文字起こしアプリ使った接客開始

 LIXILは耳が不自由でも同社のオンラインショールームで安心して商品相談ができる接客サービスを12月に始めた。AI音声認識を活用した文字起こしアプリ「AmiVoice ScribeAssist」を活用したもので、コーディネーターが話した内容を文字表示する。 同社が進めるユニバーサルデザインの取り組みのひとつ。聴覚障がい者や加齢性難聴者、日本語を使う外国人に日本語理解の補助とするサービスだ。 LIXILオンラインショールームはユーザーが自宅にいながらウェブ会議システムのZoom画面を通してショールームコーディネーターと商品の相談ができる。プランの見積りや3Dの完成予想イメージを説明する際、文字起こしアプリを使ってコーディネーターの音声を自動で画面下段に文字表示する。利用するには予約サイト(https://srentry.lixil.co.jp/online)に設けた専用の入り口から予約が必要。 (2022年12月25日号)

2023年01月06日

山善、灯油ストーブ持ち運び用バッグ

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)はアウトドア・レジャーのオリジナルブランド「Campers Collection」から灯油ストーブを持ち運ぶための「ストーブバッグ」を、同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」、全国の家電量販店やホームセンターなどで12月中旬から順次発売している。 灯油ストーブをアウトドアに持っていく人が増えているが持ち運びが面倒だった。ストーブバッグは運搬時の破損を防ぐための約8?oのクッション材と、万一、灯油が漏れても安心な着脱式トレーを採用。大型開閉仕様で灯油ストーブの出し入れを簡単にした。2サイズ展開で、Lはおよそ幅460×奥行460×高さ598?oで大型ストーブも収納可能。オフシーズンは保管ケースとして使える。価格はオープン。 (2022年12月25日号)

2023年01月06日