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ソディック、名古屋に射出成形機サービス拠点

 ソディックは5月11日、射出成形機の技術サポートおよびアフターサービスを提供する「名古屋IMMセンター」(=写真、愛知県名古屋市、2階建て延床面積約405平方?b)を設立したと発表した。今月に稼働を始める。 1階スペース(205平方?b)をパーツセンターとし、1機種1500点以上ある成形機構成部品を常時在庫。また、加賀事業所にあるサービスセンターから東海地区の業務を振り分け、顧客、サービスマンへのパーツ供給のスピードアップを図る。 東海地区は自動車を始めとする大規模産業が集結し、射出成形機の出荷台数が国内出荷の40%を超える一大市場。ソディックの射出成形機の販売台数、メンテナンス売上においても同地区は群を抜く規模で、「ジャスト・イン・タイムでお客様の稼働を妨げることなくメンテナンスに寄与するには『豊富な備品在庫』『即応できる人員』を基盤にした充実したサービス体制が必要」とセンター設立の背景を話す。 (2023年5月25日号掲載)

(株)ソディック

2023年06月05日

ミズノ、綿100%のワークウェア

 ミズノは素材メーカーの日清紡テキスタイルと共同企画した、高ストレッチ性を持つ生地を採用したワークジャケットとワークパンツを全国の作業用品専門店やホームセンター、ミズノ公式オンラインショップなどで5月20日に発売する。 製造業で着用されるユニフォームに使用される素材は、天然繊維製と化学繊維製があるが、ミズノは製造業向けユニフォームでのさらなる事業拡大を目指し、天然繊維製の綿100%素材で 動きやすい製品開発を進めてきた。 「一般的に綿100%でできた生地は 、 合成繊維(ポリエステルやポリウレタンなど)が含まれる繊維と比べて、ストレッチ性(伸び)とキックバック性(伸びた後の戻り)が低い。今回採用していた日清紡テキスタイルの綿100%生地は、その課題を解決した 20%以上のストレッチ性と95%以上のキックバック性を持ち、これまで合成繊維(ポリウレタン・ポリエステル)を使用しなければ出せなかった機能性を実現した」(ミズノ) また同社がスポーツウェア事業で培った独自のウエア設計『ダイナモーションフィット』を採用。腕の曲げ伸ばしや肩の回旋、足の屈伸動作時の引きつれや圧迫感を軽減し、作業効率の向上を図っている。 ワークジャケット、ワークパンツ共に2種類のカラーを用意。サイズはXSから6XLまで9種類をラインナップ。価格はオープン。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月05日

三菱マテリアル、鋼旋削向けCVDコーテッド超硬材種

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5200)は鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6100シリーズ」にポジティブインサート383アイテムを追加し、5月22日に発売した(「MC6115」33アイテムは6月2日、「MC6125」50アイテムは7月3日に発売)。形状面での適用範囲の拡充を図る。 引張り残留応力を従来品に比べ80%低減し、刃先不安定加工時の衝撃による亀裂進展を抑制する。高速加工向けの「MC6115」は高硬度母材と耐摩耗性が向上した新しいAl2O3コーティングを組み合わせた。鋼旋削加工の第一推奨材種である「MC6125」は連続から断続まで幅広い加工に対応する。標準価格は代表型番で税込1331円から。 (2023年5月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2023年06月05日

川崎重工業、サイクルタイム21%削減の汎用ロボ

 川崎重工業(東京都港区海岸1-14-5、TEL.03-3435-2130)は5月10日、大型汎用ロボット「MXPシリーズ」を国内で発売した。生産性や品質向上に対する要求の強まりや人件費の高騰を背景に、ロボット導入への関心が高まっている。MXPシリーズは重量物のハンドリングや組み立て作業などで幅広く活躍する汎用ロボットとして、従来機種をより速く、コンパクト、広い動作範囲に進化させたもの。特にアームの軽量化と制振制御により、従来機と比較して同社の適用動作でサイクルタイムを最大約21%低減した。 「MXP360L」と「MXP410X」の2タイプを揃え、それぞれ最大可搬質量360kg、最大リーチ3.2mと同410kg、同3.7m。今後シリーズの拡大と海外展開も順次進めていく。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月05日

タカラスタンダード、人造大理石浴槽に4億投資

 タカラスタンダードは、約4億円を投資し、システムバスの主力工場である千葉県八千代市の関東工場(第一工場)にアクリル人造大理石浴槽のラインを増強する。伸長するシステムバスの需要への対応が迫られており、今増強で同浴槽の生産能力は15%増となる。 同社は「高品位ホーロー」を中心に、国内のキッチンシェアでトップとなっている。一方、浴室の出荷台数も直近5年で約15%増と大きく伸長。2022年8月に発売した、デザインや素材を幅広い選択肢の中から選択できるシステムバス「グランスパ」が人気となっている。中でも、アクリル人造大理石浴槽「キープクリーン浴槽」は前年比売り上げ10%増と浴室シェア拡大に重要な商材に成長する。 「今後の浴室部門のさらなる成長を見据え、アクリル人造大理石浴槽を製造している関東工場設備増強が決定した」(同社)とする。 アクリル樹脂を100%使用した「ピュアアクリル」の人造大理石は高い耐久性と透明性を持つアクリル樹脂を使用し製造される。発色性が良く、耐衝撃性や清掃性に優れているのが特徴だ。 関東工場では、樹脂成型品の画像検査装置をはじめ、デジタルピッキングシステム導入など品質の安定と生産の効率化にも取り組む。人造大理石製造ラインで使用する熱源を電気より、熱効率の良いガスボイラー化することでエネルギーの節約も図る。 「今後もロボット導入などによる生産効率化にも取り組み、生産設備増強と合わせて需要増に対応する」(同社) (2023年5月25日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2023年06月05日

サンドビック、名古屋に日本初のコロマント・センター

 サンドビック(本社:スウェーデン・日本法人:名古屋市西区)はこのほど、名古屋市中川区に「サンドビック・コロマント・センター名古屋」を新設すると発表した。同施設はR&Dテストや顧客プロジェクトの中心的施設と位置付けられており、欧州や北米、ブラジルなど世界各地に設けられている。日本への設置は今回が初めてとなり、2024年3月末までの開設を目指すという。 同施設は世界中の人々へライブでリアルタイムに機械加工の配信ができる「デジタル・ライブ・マシニング・システム」を備える。セミナールームや総合ショールーム、最新の工作機械なども配置され、デジタル加工ソリューション「CoroPlus」の最新情報も紹介される。断熱性の高い建材や日差しを有効に使う間取りで消費電力を抑え、同社のサステナビリティ戦略に沿ったものとする計画だ。 サンドビックの山本社長は「日本でサンドビック・コロマントのブランドをさらに強化し、競合他社と差別化を図って市場機会を獲得するには営業本部のある名古屋にセンターを新設することが極めて重要。お客様やパートナーに完全一体型の顧客サービスを提供できるようになる」とコメントしている。 (2023年6月10日号掲載)

サンドビック(株)

2023年06月02日

ジェイテクト、同軸配置の遊星減速キャリア一体

 ジェイテクトは5月9日、遊星減速ピニオンギヤと遊星減速キャリア、超小型デフを一体化した遊星減速キャリア一体「JTEKT Ultra Compact Diff.(JUCD)」を開発した。 今後のEV市場拡大を見据え、モーターとデフを同軸上に配置する同軸式でeAxleのさらなる小型化・軽量化ニーズに対応していく。 モーター軸に連結するサンギヤ、eAxleケースに固定するリングギヤと、それらとかみあいトルク分岐・合流させる複数の段付きピニオンギヤを持つ遊星減速式は、さらなる減速機小型化とキャリアデフの一体化が可能だが、一般的なベベルギヤ式デフでは幅寸法の抑制に課題があった。 同社は、径と幅寸法の両方で小型化が可能な超小型デフによりデフ外径を小径化、デフ幅も短縮しキャリアの幅寸法内にオーバーラップ配置。超小型デフと遊星減速キャリアを融合することで、通常デフとの組み合わせ時より約50?_メートルの幅寸法短縮と、全体の小型化・軽量化を可能にした。 また、デフハウジングを円筒形にしてキャリア部と一体化し、トルク伝達時のハウジング変形・バラツキを抑制することで、減速機のノイズや振動の低減にも寄与。 玉軸受取付け箇所に超幅狭軸受「JTEKT Ultra Compact Bearing(JUCB)」を採用し、シール部に幅短縮デフサイドシール「JTEKT Ultra Compact Seal(JUCS)」を取り付けることにより、eAxle全体で幅寸法をさらに短縮する。 「出力150?`ワットの同軸遊星式eAxleに我々の遊星減速キャリア一体JUCD、JUCB、JUCSを適用した場合、ユニット幅の約70?_メートル短縮と重量約7?`グラムの低減効果を試算している」(同社)という。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月02日

ユニフロー、サイネージ搭載のスイングドア

 ユニフローは5月8日、スーパーマーケットなどの小売店に向けて、世界初となるサイネージ一体型のスイングドア「サイネージスイングドア」の販売を始めた。同社のスイングドアは軽いタッチで開き、通過後は扉の自重でゆっくりと閉まるため、荷物で両手がふさがった状況でもスムーズに開閉できるのが特徴。流通店の「各店舗での販促を活発化したい」「チラシやPOPの経費・手間を減らしたい」といった声を採用し、動画コンテンツやチラシ情報を放映可能にした。AC100Vコンセント2口とWi-Fi通信があれば利用できるため導入もスムーズ。50万回の耐久テストにも合格しており、従来のスイングドアと同等の耐久性で、台車を押したままドアを開くこともできる。 サイネージに放映するコンテンツは自社で作成したデータだけでなく、毎月更新される豊富なオリジナル動画コンテンツからも選択可能。コンテンツ制作に追われて使いこなせない状況が防げる。掲載内容の変更も簡単なため、曜日や時間帯に合わせた販促が可能になる。千葉や神奈川のスーパーマーケットで行った商品販売促進効果の実証では、鍋つゆ商品の販売数が前年に比べ最大93%向上した。今後は飲食店やドラッグストア、コンビニなど導入先の業態に合ったサービスを提供できるようにする。 (2023年5月25日号掲載)

(株)ユニフロー

2023年06月02日

NKE、移動展示車の全国行脚スタート

 NKE(京都市伏見区・中村道一社長)はこのほど、ラッピングを施した移動展示車を導入。コロナ禍が収束しつつあることから、5月8日から各地を回りユーザーのもとでミニ展示会を行う取り組みをはじめた。 関西地区を皮切りに全国を行脚し、2年間で800社を訪問する計画だ。活動の状況や訪問先の風景、郷土料理などはSNSを活用して随時発信される。協力を得られる場合、訪問先の会社案内なども織り交ぜて発信するという。 移動展示車で展示するのは同社の主力である搬送機器など。特注事例として、フィルム状の非常に薄いワークでも正確なピッチ送り搬送を可能にする「バキュームコンベア」を紹介・実演する。搬送台車をセットすると、自動でコンテナボックスを段積み・段バラシできる「台車モジュール」も展示。これは機器を機能ごとにユニット化し、それを組み合わせて柔軟にシステムを構築する「BBS(ブロック・ビルディング・システム)」から生まれたものだ。 その他、人工筋肉を搭載した超小型アシストスーツ「Airsapo」やIoTシステムも紹介する予定という。担当者は「普段は見てもらえない製品を実演することでNKEの強みや製品力を再認知いただき、ユーザーとの関係性を深めたい」とする。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月02日

山善、メーカー向け決算説明会を「フル開催」

 山善は5月16日、主力仕入先メーカーを対象に決算概要および新年度の経営方針などを説明する「2023山善親交会」を帝国ホテル大阪で開いた。第2部の懇親会も含めた「フルリアル開催」は約4年ぶりで、290社の経営トップら293人が参加した。 はじめに壇上に立った山善の長尾雄次会長は、4月1日付けの社長交代について説明。「このタイミングでの社長交代の狙いは当社の長期ビジョンを達成に導くこと。当社は昨年から2030年を見据えた長期ビジョンに取り組んでおり、古今東西、成功の要諦は目標と手段の徹底にある。ビジョンの達成はこれからの中盤戦の戦い方いかんだと考えており、善は急げということで今回の新体制にした。これまで以上に皆さんの知恵を拝借し、チーム岸田に期待いただきたい」と語った。 続いて挨拶に立った岸田貢司社長は、23年3月期の決算(連結売上高は前期比5.1%増の5272億円、同営業利益は3.3%減の165億円、同純利益は4.2%増の125億円)を説明。「売上高と純利益は当社はじまって以来の記録。生産財と住建事業部は増収増益、家庭機器事業部は減収減益だった。しかし家庭機器は巣ごもり需要のダウンと為替の影響による仕入れ価格の高騰というやむにやまれぬ要因があり、その中でも売上高1千億円をクリアしたことを評価したい」と振り返った。 昨年度にスタートした中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2024」では、最終年度(25年3月期)に連結売上高6000億円を目指しており、2年目の24年3月期には同5500億円を狙う。成長投資として3年間で400億円の投資を計画しており、新たな物流拠点「新ロジス大阪」を開設して25年1月の本格稼働を目指す考えだ。「アグレッシブな目標だと考えているが、自ら進んで積極的に事を成し、強い判断力で大胆に突き進む『進取果敢』の気概で挑みたい」(岸田社長) 親交会ではセグメント別の戦略も語られた。「産業ソリューション事業部では、高度な専門性を持って自動化やカーボンフリーニーズへの的確な対応を行う。ツール&エンジニアリング事業部では技術営業を投入し、流通活動を強化するともに次世代のBtoBサイトの構築にも着手している。機械事業部では自動化の専門部隊であるTFS支社を強化し、ラボの新設を行う。住建事業部では太陽光発電や蓄電池、EV社会を見据えたV2Hに注力。家庭機器事業部では昨年に東京都の入札資格を獲得しており、公共事業にも参入する」(岸田社長) (写真左より、パナソニック・品田正弘社長、山善・岸田貢司社長、山善・長尾雄次会長) ■ともに未来を  出席メーカーからは、パナソニックの品田正弘社長が代表挨拶を行った。「我々を取り巻く環境はウクライナ危機によるサプライチェーンの混乱やエネルギー価格の高騰など、非常に不透明で予測不能な状況が続いている。そのようななか、山善さんはパーパスと企業ビジョンを掲げ、3カ年中期経営計画もスタートされた。これまでにも増して強く明確な方針を発信され、我々も非常に勇気づけられた思いだ。我々メーカーも山善さんとともに未来を切拓くべく努力し、ともに成長したい。岸田社長のお言葉を借りれば『進取果敢』、我々の創業者の言葉を借りれば『日に新た』を胸にパートナーシップを進めたい」(品田社長) 懇親会では山善・佐々木公久専務の開宴挨拶に続き、リンナイの内藤弘康社長の発声で乾杯。CKDの奥岡克仁社長の中締め、山善・渡辺茂雄専務の閉宴挨拶で閉会した。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月02日

三協立山、業界最大クラスの宅配ボックス

 三協立山は、宅配ボックス「フレムス」シリーズの新製品「フレムスライトS型」を発売する。 樹脂製の従来品「フレムスライトP型」に対し、フレムスライトS型はシンプルで高意匠な金属製。正面から宅配ボックスの枠が見えないフラットなデザインで、金属特有の質感が高級感を演出する。 錠前は扉内側のレバーで施錠し、キーで解錠する簡単操作。「万が一、子供が閉じ込められた場合でも、内部の非常用レバーを動かすと内部から開けられる閉じ込め防止機構を備えている」(同社)。 カラーは、機能ポールなど他のエクステリア商品や住宅外観と合わせやすい、ベーシックな3色を設定。また、機能ポール「フレムスライト」にもメタリックな色合いが印象的な2色を追加。フレムスライトS型とカラーや素材感を統一した組み合わせが可能で、住宅外観に合わせてコーディネートできる。 宅配ボックスのサイズは、ミドルタイプとラージタイプの2タイプを用意。ラージタイプは業界最大の投函サイズで、大型の荷物も受け取れる。 「運び手不足が予想される物流の2024年問題や、配達員を装って玄関を開けさせる手口の強盗事件が各地で相次いだことを受け、政府や警察庁は再配達率低減や非対面・非接触での荷物の受け取りが可能な宅配ボックスの活用などを呼びかけている。また、新型コロナウイルス感染症の落ち着きにより外出の機会が増えており、再び宅配ボックスの需要が高まっている」(同社) (2023年5月25日号掲載)

2023年06月02日

ブラック・アンド・デッカー、小物パーツを整理可能な工具箱

 スタンレー ブラック・アンド・デッカー(米国コネチカット州ニューブリテン、TEL.03-3288-3010)は5月中頃より、プロフェッショナルツールブランド「DEWALT」(デウォルト)のツールボックスシリーズ「TSTAK」(ティースタック)に「TSTAKキャディボックス」を追加した。専用スロットに電動工具のビットやネジ、パーツなどを機能的に整理収納できる「タフケース」(小)5個と「バルクケース」4個を納められる。プッシュロック式を採用しているため、ケースをしっかりと固定でき、荷台からの運搬や現場での持ち運びがスムーズになる。シリーズの各種ツールボックスやクーラーボックスなどに連結して使用可能。税込価格は6160円。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月02日

アマダ、ブランク加工機の受注開始

 アマダは5月10日、神奈川県伊勢原市の本社内で2月にオープンした技術提案施設「Amada Global Innovation Center(AGIC)」で発表したブランク加工機新製品の正式受注を始めた。受注を始めたのは新NC装置「AMNC 4ie」搭載のファイバーレーザーマシン、パンチ・レーザー複合マシン、パンチングマシンの各シリーズ。Easy(誰でも使える)、Efficiency(どこでも使える)、Environmental(環境にやさしい)、Evolution(顧客とともに発展する)の4つのEをコンセプトとする。 今回新たに6?`ワットのファイバーレーザーシングルモジュール発振器を開発し、3シリーズにに搭載した。同社は「1つのモジュールで6?`ワットファイバーレーザーの出力を作り出すことで、レーザー光の品質が大きく向上。軟鋼中厚板に加え、ステンレス板、アルミ板においても高速かつ高品位な切断加工を実現する」としている。 (2023年5月25日号掲載)

2023年05月31日

ミツトヨ、使いやすい高さの測定機

 ミツトヨ(神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1、TEL.044-813-8201)は直感的な操作と使いやすさを追求した高精度高さ測定機「リニヤハイトLH-600F/FG」の販売を始めた。クラス最高精度の±(1.1+0.6L/600)μmを達成しながら操作性とデザインを全面リニューアルした。 タッチパネルとナビゲーションで初心者でも操作しやすい。豊富なオプションプローブを用意し、様々な測定が可能。データ出力機能を充実させ測定データ管理をサポートする。最小表示量0.0001?0.1mm、測定範囲ストロークは600mm。標準価格(税抜)はACアダプター電源のLH-600Fが117万円、ACアダプターとバッテリー電源の同FGは122万円。 (2023年5月25日号掲載)

(株)ミツトヨ

2023年05月31日

レナトスロボティクス、超高効率自動倉庫システム

 超高効率の自動倉庫システムを提供する東大発の米国物流ロボティクスベンチャー・レナトスロボティクス(米デラウェア州)は、EC物流BPO事業を展開するイー・ロジットより100万?j(約1・37億円)の資金調達を実施した。 レナトスロボティクスが開発中の自動倉庫システム「レナトス」は倉庫内に建てられた高さ5~20?bのラック内において、ラックに敷設されたレール上を専用シャトル「レナトルシャトル」が走行することでコンテナを効率的に作業者の元へと運ぶ。 「コンテナ単位で荷物を輸送するため、ピッキング作業は常にコンテナの中身をピックするのみで完結し、荷物を探す・迷うといった時間のロスやミスが無くなる。作業者はコンテナからピックした荷物をそのまま出荷用の段ボールに繰り返し入れるだけでピッキング・集約・梱包の3工程を一度に集約できるワンストップ梱包を可能にする」(レナトスロボティクス) 業界最速クラスのシャトル&リフトと、各階層を2次元に水平移動する新方式のシャトルの採用により、1時間当たり500行以上のピッキングを実現。これは人間の作業の約20倍に当たるという。 「独自の配車最適化AI、新方式の通信環境によってラックの大規模化を可能にした。加えて、バッファ装置やベルトコンベアなどの設備を削減し、面積効率が大幅に向上したことにより、コンテナ100万箱以上を1拠点に高密度保管することも可能」(同)  今後はイー・ロジットのフルフィルメントセンターへの自動倉庫導入や、日本国内における物流拠点への導入を目指していくという。 (2023年5月25日号掲載)

2023年05月31日

岩崎電気、電源装置別の高効率LED投光器

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.03-5846-9012)はこのほど、高効率型LED投光器「LEDioc FLOODAVANT」シリーズに電源ユニット別置型をラインナップした。コンパクト・軽量・ハイパワーな内蔵型と基本性能は同じで、定格光束7万1000ルーメン(400クラス・広角タイプ)を実現。HID投光器と比較して約63%節電する。 本体と電源ユニットを分けることでさらなる軽量化に加え、電源ユニットを集約によるメンテナンス性を向上させた。明るさは400クラスと700クラス。700クラスには高演色型もラインナップ。配光は狭角と中狭角、中角、広角の4タイプから選定できる。スポーツ施設や大型駐車場、広場のエリア照明、大型サインボード照明、ライトアップなど多彩なシーンで活躍する。価格は400クラスがオープン、700クラスはオーダー。 (2023年5月25日号掲載)

2023年05月31日

ヤマハ発、静岡県立工業高に産ロボ寄贈

 ヤマハ発動機は4月26日、文部科学省マイスター・ハイスクール事業の一環として静岡県立浜松城北工業高校に産業用ロボットシステム3セットを寄贈した。この事業は産業界と専門高校、地方公共団体が一体となり、第4次産業革命の進展、地域の持続的な成長を目指すとともにロボティクス人材の育成に向けた取り組みをサポートする。 寄贈したのはスカラ型ロボット「YK350XG」2セット(=写真左、中)と直交型ロボット「SXYx」1セット(同右)。同社がこれまで顧客向けのデモンストレーションやトレーニングで使用していた。ロボットとコントローラーをセットにしたシステムのため、すぐに授業で活用することができる。同社は「このロボットシステムを学校の授業で活用頂くことにより、マイスター・ハイスクール事業が目指すロボティクス人材育成に貢献できることを期待している」としている。 (2023年5月25日号掲載)

2023年05月31日

スガツネ工業、遮音性を高められる引戸金物

 スガツネ工業(東京都千代田区岩本超2-9-13、TEL.03-3864-1122)は5月15日より、瑞Hawa Sliding Solutions社の遮音引戸金物ACシリーズを販売した。引戸は開き戸よりもデッドスペースが少ないため、近年の住宅狭小化に伴い注目されているが、扉を閉じた際に生じる扉四方のすき間から音や光などが漏れてしまっていた。 本製品はすき間をシーリングすることで、遮音性の高い引戸を実現した。Hawa社が行った試験では約75dBの音が鳴っている空間(地下鉄の車内)に本製品を使用することで、約47dB(静かな住宅地の夜)まで音漏れを減少。プライバシー性の高い空間づくりに貢献する。ラインナップは対応する扉の厚みや質量が異なるジュニア100ACとポルタ60AC・100ACの3種。価格(税別)はジュニア100ACが23万2800円から。 (2023年5月25日号掲載)

2023年05月31日

京セラ、長寿命・安定加工の汎用カッタ

 京セラは4月21日、複数の工具を市場投入した。 「MB45」は長寿命や経済性など様々な要素を高めた切込み角45度の汎用フライスカッタ。チップは新たなPVDコーティング採用の新材種を中心に様々な材種を用意し、「ポジチップ並み」という低抵抗と高い耐欠損性を備える両面8コーナ仕様を4種類ラインアップする。低抵抗でBT30の小型機に向く「SM型」や、荒~仕上げ加工まで対応する汎用の「GM型」などを揃え、鋼やステンレス鋼、耐熱合金、アルミ合金など多様な被削材に対応する。 チップには主切れ刃を2つ設け、被削材への食いつき時や抜け際の衝撃や振動を抑制。スムーズな加工を実現する。ロング円弧形状のさらい刃で送りのつなぎ目を小さくし、直線さらい刃の一般的なチップと比べ仕上げ面をなめらかにできる。ホルダはクーラントホールの穴位置や構造を最適化して切りくずの排出性を高めており、これも仕上げ面の美しさにつながるという。 一方、同日発売した「KAVシリーズ」は、ヘッド交換式の防振機構内蔵ボーリングバー。内蔵した独自のダンパーで振動を減衰し、従来の超硬シャンクタイプよりも防振性能を高めた。φ32、突出し量10Dの深穴加工の場合、「他社の防振タイプではびびりで加工が困難だったが、KAVシリーズは表面粗さ1.5?メートルRaの安定加工を実現した」という。 ヘッドは交換式で、内径加工や内径倣い、奥端面加工に対応。印字された基準線とシャンクを合わせるだけで刃先位置を調整できる専用スリーブも用意した。これにより段取り時間の短縮につなげられる。 (2023年5月15日号掲載)

京セラ(株)

2023年05月29日

ENEOSなど4社、窓用太陽光パネルを高輪GW駅で実証

 ENEOSホールディングス(ENEOS)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、YKK AP、日本板硝子(NSG)の4社は、ENEOSが出資し、NSGが共同開発を行っている米ユビキタスエナジー社が開発した透明な太陽光発電窓パネルを使用した実証実験を高輪ゲートウェイ駅構内で5月8日から約2カ月間実施している。 同窓パネルは一般的な窓と同程度の透明度を維持しつつも、紫外線と赤外線をエネルギー源とする高効率発電が可能なもの。遮熱性と断熱性にも優れているため、建物のエネルギー効率を高める働きもある。高層ビルなどに活用すれば、平置き型太陽光発電よりも小さい敷地面積で多くの電力を生み出すことができると期待されている。 2021年に行われた屋外での実証実験では、日本国内の日照、気候条件下でも想定通りの発電量、省エネ効果を確認した。今回の実証実験では屋内使用時の発電性能について検証する。本実証で有効性を確認できれば、ビルなどへの展開や太陽光発電システムへの接続実験などにも展開を検討している。 (2023年5月15日号掲載)

2023年05月29日

ブラザー工業、新製品発表会に845人

 ブラザー工業は5月11、12日に刈谷工場内のブラザーテクノロジーセンターにおいて、新製品発表会を開催。同社産機プライベートショーとしては過去最高となる845人が来場した。 昨今、ユーザーニーズが高まっている「大物、 長尺ワーク」加工の実現と、さらなる工程集約を掲げた新製品3機種に、多くの来客が足を止めた。なかでもひときわ注目を集めたのが、「SPEEDIO」シリーズ初となる横形マシニングセンタ「H550Xd1」。機械幅1557?_、奥行き2990?_とコンパクトな設置スペースながら、Φ600?_×580?_の治具エリアは、工具退避などにより、Φ800?_まで拡大が可能。これまでの30番主軸MCでは不可能だった大物ワーク加工を実現する。 新開発の30本工具マガジンは、加工エリアとマガジン搭載場所を分離し、最長250?_、最大径125?_、最大重量4?`の工具を搭載可能とした。デモ加工では大型ワークの穴あけ加工などを披露。横形ならではの切りくず排出性の良さや、高速での工具交換をアピールした。 「当社MCの強みは機電一体開発による圧倒的な高生産性。低慣性主軸、高加減速主軸モータによる主軸の起動と停止の高速化やイナーシャ推定機能、ATCの高速化、最適化などタクトタイム短縮にとことんこだわっている。横形ならではの加工トラブル減少や段取り替えを低減でき、多面イケールを使った複数同時加工なども高効率で行える」(同社) ワイドストロークコンパクトMC「W1000Xd1」は、従来モデル同様のX軸移動量1000?_、Y軸移動量500?_ながら、Z軸移動量を80?_プラスした380?_に拡大。テーブル積載量もプラス100?`の500?`に増加したことで、大型治具の搭載や大型部品加工を可能にする。 「従来の14本マガジン、21本マガジンに加えWシリーズでは初の28本マガジンが搭載可能となった。大物部品加工はもちろん、多数個取り、小物部品まで多様な加工に対応できる」(同社)。 コンパクトマルチタスクマシン「M300Xd1」は、旋削・マシニングの複合加工から多面加工まで可能な複合加工機の新モデル。広い加工エリアと28本マガジンを搭載し、従来モデルと比較して、加工可能な対象部品の種類が増えた。さらに複合加工に加え同時5軸加工に対応した「M300Xd1-5AX」も上市。複雑形状ワークの高精度・高速加工を実現する。 (2023年5月25日号掲載)

ブラザー工業(株)

2023年05月29日

MSTコーポレーション、ユーザー向け工場見学会

 MSTコーポレーションは4月19日、中部地方のディーラー、ユーザーを対象とした工場見学会を実施。製造DXや自動化・省人化のヒントを探りに約40人が参加した。 同社は、日本のツールホルダメーカーでは創業86年と最も長い歴史がある。「すべてを見ていただこう」(弓場隆顧問)との方針で積極的に工場見学を実施しており、コロナ前は1500人に迫る見学者が訪れていた。感染の落ち着きで今年は1000人ほどに回復する見込みだ。 同社の主力商品の「焼ばめホルダスリムライン」はネックとベースを分けて生産しビーム溶接工法で接合する方式により4000種類ものバリエーションを可能にする。また大幅な自動化・省人化により「短納期」「コストダウン」を実現し、人間の作業によるばらつきを抑え品質向上にもつなげる。 同社工場の自動化の中心的ソリューションは素材、完成品、切屑パレットをAGVが自動運搬、回収するシステムにある。「よくある方法は、工作機械の横に素材などをストックして加工する。しかしロボットを活用し自動化してもストックが切れると止まってしまう場合もある」(担当者)。そこでパレットヤードにて一括でストックしAGVによる運搬と回収を行う。 「外部からの運び入れ、運び出し、工具の交換、機械の段取り替えなどはまだ人の手が残っているが、パレットヤードに素材を切らさなければラインは動き続ける」と話す。将来的にはAIを活用してさらに省人化を進めたい考えだ。 ■焼ばめホルダの剛性を体感  焼ばめホルダスリムラインのデモンストレーションも行われた。たわみ量は工具の突出し長さの3乗に比例して大きくなる。担当者は「ワークを治具で掴み側面を加工したいときコレットチャック方式だとナット部分が治具に干渉するので工具を長く突き出す必要がある。焼ばめホルダスリムラインでは締付ける部品がないので先端を細くでき、工具の突出しを短くできる。その分、ビビリのない安定した加工を実現できる」と説明。コレットチャックで工具突出しが30?_の場合、表面粗さはRz=7・2ミクロンであるが、スリムラインを使用し同13?_と短くすると剛性が高くなり表面粗さは同2ミクロンに向上するという。 参加者は、実際に焼ばめホルダスリムラインとコレットチャックを使いデモ加工されたワークの表面をさわり比べ、違いを確かめていた。 他にもマシニングセンタを中心とした工作機械の予知保全の実演も行われ見学者の関心を集めた。主軸、モータ、移動軸、スライドなどは経年劣化するが、すべてを日々点検するのは難しい。そこで同社では最も酷使する主軸の振れ精度を自社テストバー「チェックメイト」を用い定期的に計測し、チェックしている。測定値が問題無く使用できる範囲を超えると劣化のサインであり、メーカー点検や部品交換などを実施する事で、突然の故障による長期間の機械停止や不良品防止に役立てている。 「『チェックメイト』は本体にマーキングされた長さ、直径、振れ精度、振れの位相の実測値を利用することで、正確な振れ精度と位相が分かります。Z軸の原点出しにも活用できますし、リーズナブルな価格で導入可能で高精度加工の実現に寄与します」(同社)。 (2023年5月25日号掲載)

(株)MSTコーポレーション

2023年05月29日

TONE、滑らない工具のラインアップ拡充

 TONEはこのほど、油や汗が付着しても滑りにくいグリップを採用した「スベランシリーズ」のラインアップを拡充した。追加されたのはプライヤ(全4種)やラチェットハンドル(2サイズ)、ドライバー(先端2タイプ・8種)など。いずれも材料に木粉・プラスチックの複合材を用いた握りやすい形状のグリップを採用し、手に馴染むことで力を余さずに伝達する。 新たに加わった「スベランコンビネーションプライヤ」は、ものをつかむ、パイプを回す、線を切るなどの作業に向く。つかむものの大小によって口開きを2段階に変更可能だ。「スベランペンチ」は強力な刃が持ち味で、銅線はもちろん太い鉄線の切断にも対応。「スベランラチェットハンドル」は差込角3/8インチと1/2インチの2サイズを揃え、ソケットホールド機構によりワンプッシュ操作でソケット交換ができる。 (2023年5月25日号掲載)

TONE(株)

2023年05月29日

山善、部屋干しに向く除湿機とサーキュレーター

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)は部屋干しに向く「衣類乾燥除湿機YDCG120」(水タンク容量約3L、本体質量約13.7kg)と「DCサーキュレーターYKAR-ZX15」(16W、約1.9kg)を同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」、全国の家電量販店やホームセンターなどで4月下旬から順次発売している。 乾燥に要する時間を短縮するには洗濯物周りの湿度を下げ、洗濯物の真下から送風することがポイント。この2製品は真下から広範囲に送風でき、「両アイテムを併用することで衣類乾燥時間を短縮し、電気代の削減に繋がる」と言う。DCサーキュレーターは工具不要で取り外して水洗いできる。価格はどちらもオープン。 (2023年5月25日号掲載)

2023年05月29日