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東日製作所、広島営業所を移転

 東日製作所は4月26日から広島営業所を新拠点(広島県広島市東区矢賀新町4-2-12、TEL.082-284-6312)に移転した。ショールーム機能を新設し、最新のトルクレンチやポカヨケ製品、データ管理システム、トルクレンチテスターなどのトルク機器を展示する。延床面積は約191平米と、旧営業所(広島市中区)に比べて約5倍の広さ。広島高速2号線の府中ICより約5分、JR広島駅より車で約10分とアクセスもよい。 (2023年5月15日号掲載)

(株)東日製作所

2023年05月17日

ノーリツ、オゾン水でふろ配管の除菌できるガス給湯器

 ノーリツは7月3日、オゾン水除菌ユニット搭載の高効率ガスふろ給湯器「GT-C72」シリーズを発売する。「業界初」の独自技術「AQUA OZONE(アクアオゾン)」を用いて生成したオゾン水により99%以上の除菌が可能だ。 オゾン水除菌ユニットにより手に届かないふろ配管を除菌し、排水口に溜まっている水のニオイを抑制する「オゾン水配管クリーン」と、従来品にも搭載している入浴後に浴槽内の湯を除菌するLED-UV除菌ユニット「UV除菌」を搭載。「W除菌でさらにキレイで安心なおふろをお届けする」(同社) また同社独自の人体熱モデル技術「HIITO(ヒート)」で、見まもり・入浴習慣サポート機能を強化。入浴における深部体温の変化を推測するHIITOにより、目安の退浴時間をリモコンでお知らせし、長湯によるのぼせを防ぐ。さらに就寝予定時刻に合わせておすすめの入浴開始時刻や入浴時間の目安を知らせる「あったか睡眠サポートモード」を搭載する。 価格は除菌機能なしのおふろ沸かしオート機能付きが43万1860円から、W除菌・おふろ沸かしフルオート機能付きが58万6630円で、いずれも税込み。 (2023年4月25日号掲載)

(株)ノーリツ

2023年05月15日

山善、ジェネリック家電大賞3部門受賞

 今年で10回目となる「ジェネリック家電製品大賞」(主催=〈一社〉ジェネリック家電推進委員会)の授賞式が3月末、4年ぶりに対面で行われた。山善・家庭機器事業部(中山尚律事業部長)は惜しくも大賞は逃したものの、1800点以上のノミネートの中から、「デザイン家電部門」「アウトドア&家電部門」「調理家電部門」の3部門で電気ケトル「EGL-C1281」、水冷服「DIRECT COOL DC-B02」、減煙電気七輪「ESR-Q100」が受賞。「減煙Xグリルシリーズ」は3年連続の受賞となったことから殿堂入りを果たした。 電気ケトルや減煙電気七輪などを開発した同事業部・商品企画1部の近藤富昭MDは電気ケトルについて、「旧モデルを発売してから約3年でシリーズ累計20万台を超える大ヒットとなった商品。今回はユーザーの声を反映して、蓋を開けやすいように改良し、温度設定を50℃から可能にするなど、リニューアルを施した」と説明。同日、司会進行を行った映画監督の近兼拓史氏は「旧モデルが4年前にもデザイン家電部門を受賞し、既にかなり売れている製品にも関わらず、さらにブラッシュアップしていく姿勢に対して審査員から多く票が集まった」と選出理由を述べた。 アウトドア&家電部門を受賞した水冷服「DIRECT COOL DC-B02」を開発した同事業部・商品企画3部の俣野剛志部長は「凍らせたペットボトルで冷やした水をチューブで循環させて体を直接冷やすもの。売り出し始めた昨年は即完売してしまった。今年分も非常に好調に推移している」と説明。来年にはデザインの見直しを行うとの考えを示した。 減煙Xグリルシリーズについては殿堂入りを果たしたが、近藤MDは「20年の発売以降もシリーズの拡大を図っており、現状3アイテムを発売している。今後も商品ブラッシュアップを繰り返しながら、減煙家電市場を盛り上げていきたい」と力強く話した。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月15日

スーパーツール、溶接用マルチクランプ

 スーパーツールはこのほど、溶接用マルチクランプのディープタイプを発売した。従来品よりクランプのふところが深く、効率的に溶接作業が行える仕様だ。 基準アダプタと自在アダプタによりワークをがっちりと固定する。基準側は傾きを押さえ固定しやすい構造。V型と丸型の2種類のアダプタ付け替えであらゆるクランプ作業に対応でき、V型アダプタは配管などの丸材の芯出し、丸型アダプタは角パイプや平板などの固定に向く。 おねじは銅メッキを施し、溶接スパッタの付着を防げる。ねじ頭部に早回し用のハンドルが付いており、六角をレンチ類で締めることでさらに確実な締め付けが可能。 WMC2Dはクランプ範囲がV型アダプタΦ13.8~Φ60.5/丸型アダプタ0~61?_メートル、価格は8890円。WMC4DはΦ42.7~Φ114.3/丸型アダプタ0~115?_メートルで価格は1万9760円、いずれも税別。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月12日

「Maxとき」モデルの衣類乾燥除湿機

 コロナは衣類乾燥除湿機「E453?112」を同社公式オンラインストア「コロナストア」とJR東日本公式ショッピングモール「JRE MALL」で5月22日から販売する。惜しまれながら2021年秋に定期運行を終了した世界最大級の高速列車・上越新幹線E4系「Maxとき」をモデルにした製品で、価格は税込6万6000円。 この製品の背面には1台1台に座席表示をモチーフにしたシリアルナンバーが貼られ、2階建て8両編成を2つ繋げた通称「PP編成(16両)」時の座席数と同じ1634台限定で販売する。除湿機の運転開始時には上越新幹線のJR新潟駅の発車ベルが流れ、運転停止時には車内チャイムが流れるというこだわりよう。なお、8両編成分にあたる817台については4月14日から先行予約を開始した(4月28日午後4時まで)。先行予約の特典としてMaxときで実際に使われていた座席シート生地を再利用した「クッション」をプレゼントする(予定台数に達し次第終了)。 製品は高さ657・幅378・奥行235?_メートル(排水タンク容量約5.5?g)。限定販売に合わせ、家電好き芸人の土田晃之さんと鉄道好き芸人のダーリンハニー吉川正洋さんがこの製品について熱く語り尽くす動画を4月13日に公開した。 (2023年4月25日号掲載)

(株)コロナ

2023年05月12日

東北どてらい市に3千人超

 新年度初めの展示商談会・どてらい市となった「第42回東北どてらい市」(販売店40社が主催)が4月7、8の両日、宮城県仙台市の夢メッセみやぎで開かれた。生産財・消費財メーカー250社が出展し、2日間で37億円超の売上を記録した。 2019年以来、4年ぶりの開催となった。コロナ禍の影響は避けられず、客足は前回より2千人超少ない3273人にとどまったが、目の前で実演される多様な製品を前にして購入を決めるスタイルを待ち望んでいた来場者は多く、熱気を感じさせた。エネルギー価格の高騰や人手不足を受けて省エネ・自動化を切り口にした提案が多く見られた印象だ。生産財ではFSW(摩擦撹拌接合)に対応した工作機械(横中ぐり盤、門形マシニングセンタ、立旋盤)、バッテリーとの組合せを最適化することでコード式に比肩するパワーを持たせた充電式ハンマードリル、広範囲に冷風を送れる工場向け小型ポータブルクーラーなどが提案された。消費財ではリビングにマッチするデザインにした集合住宅向け小型キッチンや多色バリエーションのルームエアコンが紹介された。 初日の開会式では主催店を代表して植松商会の植松誠一郎社長が挨拶した。4年ぶりの開催とあって「主催店様、メーカー様にはおかえりなさいと申し上げたい。ユーザー様は抱える課題を解決するヒントを得ようとこの会場に向かう。その期待にしっかり応えたい。台頭するネット販売にできなくて私たちにできることは数多くあるのではないか」と呼びかけた。出品メーカーを代表して三井精機工業の佐賀良宏治・営業本部長は「日本の労働生産性が低下の一途をたどると言われるが、本当にそうだろうか。もう一度、メイド・イン・ジャパンが世界を席巻する日が必ず来ると思っている。一番大事なのはパッション。情熱がないと物事は変えられない」とし、24年前に初めて参加したどて市での受注を振り返り1台でも多く受注を獲得したいと話した。どてらい市本部代表挨拶として山善の岸田貢司社長は「社長に就任して5日目。たいへん緊張している」と切り出したが、「非常にエキサイトもしている。どてらい市は1975年、今から48年前に第1回が開催された。その後かたちを変え、市場ニーズに応えてきた。いま迎えている非常に大きな変革にも役目を変えながら対応していきたい」と決意を新たにした。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月10日

三協立山、太陽光カーポートを京都府・伊根町が採用

 三協立山のカーポート型太陽光パネル架台「エネジアース」が、京都府与謝郡伊根町の「再生エネ活用型EV充電設備整備工事」において採用された。 同社はこれまでカーポートなどで培ってきた技術力を生かし、アルミ構造で高品質・高強度のエネジアースを開発。耐積雪150?a、風圧強度・基準風速Vo=46?b/秒の高強度を実現し、一般地域から強風地域、積雪地域まで幅広いエリアへの対応を可能にした。 屋根部分の垂木は樋構造となっており、太陽光パネルの隙間から浸入した雨水は樋へ誘導され、効率よく排水される。また裏面でも発電可能な両面タイプの太陽光パネルを組み込み、地面からの反射光も利用することで発電効率を最大限に高める。 エネジアースを採用した伊根町は、これまで温室効果ガス排出抑制に加え、再生エネルギー活用や災害時の電力確保を目的とした再生エネ活用型EV充電設備整備工事を進めてきた。 「伊根町は海岸に近く、スチール構造の架台では塩害による腐食が懸念されることから、エネジアースの耐食性に優れたアルミ構造や耐積雪150?aを実現した強度性能などが評価された」 伊根町には今回、駐車台数20台分のエネジアースを採用した。今後は伊根町予約型乗合交通用EV(いねタク)への充電などで活用される見込みだ。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月10日

ヤマザキマザック、加工現場のDXを支援する新ソフト

 ヤマザキマザックは4月18日、加工現場のDXを支援するソフトウェア「MAZATROL(マザトロール)DX」を発売した。生産支援ソフト「Smooth CAM Ai」の後継で、同社のクラウドサービス「Mazak iCONNECT」を通じて提供する。加工の見積もり作成や段取り作業をデジタル技術で効率化し、製造リードタイムの短縮につなげる。 同社は以前からオフィスPC上でプログラム作成や加工シミュレーションを行うデジタル段取りを推進していたが、工具の付け忘れなどで仮想機と実機の段取り作業に差が生まれることがあった。これに対しマザトロールDXでは、実機へ加工データを転送し、工具取付や突き出し量などの段取り指示を自動で生成。作業者は指示に従い、ミスのない効率的な段取り作業が可能になる。 「クイック見積もり」機能も実装した。これは加工部品の3Dモデルをもとに、加工時間や加工費、使用工具を自動で算出するもの。見積書の作成を効率化するとともに、見積もり時に使ったプログラムはデータベース上に蓄積されるためすぐに生産を開始できる。 販売価格は初回27万円で、3年ごとに20万円の更新料が必要。契約期間内なら追加費用なしでアップデートでき、常に最新のバージョンで作業できる。 (2023年4月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2023年05月08日

YKK AP、空間をゆるやかに区切る室内窓

 YKK AP(東京都千代?区神田和泉町1、TEL.0120-72-4134)は4月24日、アルミインテリア建材「famitto」のラインアップに「famitto 室内窓」を追加した。新常態の定着により、家の中をゆるやかに仕切る間取りへの要望が高まっている。こうしたニーズに対して同製品は、全面採光窓を室内の壁に設えることで、光や風、家族の気配を感じられる、パーソナルスペースやくつろぎ空間を創出できる。 2通りの設置方法(窓台と床)それぞれに3つの納まり(両側壁、L型コーナー、片側オープン)を用意し、採光面材には強化ガラス3デザインとアクリル系樹脂板2デザインをラインナップするなど、多様な室内空間づくりに対応する。価格(税別)は両側壁納まりFIX窓(2列・2段)の透明ガラスモデルで23万2000円。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月08日

ベッセル、ワイヤストリッパの適用電線サイズ拡大

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.06-6976-7773)は、従来品から適用電線サイズを見直した「ワイヤーストリッパーねじカッター付 No.3500E-5」を4月4日に発売した。価格はオープン。IV線やKIV線、KV線、VSF線、(F)CPEV線などの絶縁体剥き作業に提案する。 同社はかねてより電気工事士向けに携帯型のワイヤーストリッパー「3500Eシリーズ」を展開している。2019年にはねじカッター付きの機種を発売したが、電気自動車の充電設備やIHクッキングヒーターなど電流量の大きな機器の家庭での普及が進んでいることから、芯線φ2.6など許容電流の大きな電線にも対応できるよう今回穴径を追加した。 線径0.65/0.9/1.0/1.2/1.6/2.0/2.6mmに対応する7穴を用意。M3やM4のねじをきれいに切れるねじカッターも付属する。太い電線を剥離・切断するためエラストマーグリップの厚みと幅を従来より1mm大きくして力を入れやすい構造としている。 (2023年4月25日号掲載)

(株)ベッセル

2023年05月05日

THK、単純作業向けモジュール型ロボット

 THKは4月5日、円筒座標型モジュール「MLS」(=写真)の受注を開始すると発表した。MLSは伸縮/昇降/旋回の単純機構を組み合わせたボルトオンタイプ(ボルト締めだけで連結できる機構)のモジュール型ロボット。「各モジュールは独立構造で取り回しに優れ、既存設備への後付け設置が可能なため、人手に頼っていた単純作業の自動化を簡単かつ迅速に導入ができる」と言う。設置スペースに制限のある場所やクレーン作業を伴う大掛かりな据付工事ができない場所などへの設置に向く 既存設備の自動化ニーズは、製造業の働き手不足も相まって高まりを見せている。MLSの可動部の基本構造は伸縮(500?_メートル)/昇降(200?_メートル)/旋回(300度)の3つの単純機構を組み合わせたシンプルなもので、専用のプログラム言語を学習することなく普段から使い慣れているPLCで操作が可能。ティーチングの工数も削減できる。 (2023年4月25日号掲載)

THK(株)

2023年05月05日

ケルヒャージャパン、充電式の床洗浄ロボット

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(神奈川県横浜市港北区大豆戸町639-3、TEL.045-438-1416)は充電式の床洗浄ロボット「KIRA B 50」を4月16日に発売した。 KIRA B 50はケルヒャーの従来機の高い清浄能力と清掃品質を保ちつつ、業界最高レベルの自律性と安全性をもつ。ユーザーに効果的に使用してもらうため本体と定期メンテナンスや消耗品をセットにしたアフターサービスのパッケージで提供する。5年間レンタルプランも用意した。最大洗浄面積2365?u/h。8時間の充電で最長3.5時間稼働する。価格はオープン。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月03日

三菱マテリアル、小物部品加工用のボーリングバー

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5200)は小物部品加工用の「超硬防振ボーリングバー」を4月3日に発売した。一般的にびびり振動が発生しやすい内径加工で振動を抑制し、安定した加工状態によって加工面品位を向上する。 超硬防振ボーリングバーは自動旋盤に対応した超硬シャンクによってびびり振動を抑制する。超硬シャンクは3種類の全長(90、140、180mm)をラインアップし、干渉対策でシャンクを切断する必要がない。CCタイプ、TCタイプインサートの最小加工径9mmを標準化した。計76アイテムを用意し、代表型番の標準価格は税込3万9600?13万3980円。 (2023年4月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2023年05月03日

山善、洗えるサーキュレーターシリーズ

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)は工具不要で部品を簡単に取り外せて水洗いができる「洗えるサーキュレーターシリーズ」(昨年発売)に、ACモータータイプ計8アイテムを3月下旬に追加した。同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」、全国の家電量販店やホームセンターなどで購入できる。 このシリーズは工具不要で前面ガードや羽根、背面ガードが取り外せる。追加した、求めやすい価格のACタイプは取り外し方を一部見直し、より分解・組み立てしやすくなったという。価格はオープン。同シリーズを含む工具不要で分解できるサーキュレーターで今季、累計60万台の販売を目指す。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月03日

東日製作所、最新カタログを発行

 東日製作所は3月22日、最新カタログ「東日トルク機器総合製品案内 2023.03」の無料配布とPDFダウンロード、電子カタログの閲覧を開始した。最新価格を反映するだけでなく、狭隘部の締付けに向く小容量トルクレンチ「CSP6D シリーズ」(2種)やヘッドの小型化と振り角を半減させたラチェットヘッド「QH6D」といった新製品の情報も掲載する。加えて、業務で直ぐに役立つと好評な「東日トルク講習会」の2023年12月までのスケジュールと申込書や、締め付けの信頼性向上に役立つ技術資料も掲載する。ダウンロードページからPDFのダウンロードや電子ブックの閲覧、無料発送の依頼が行なえる。 (2023年4月25日号掲載)

(株)東日製作所

2023年05月01日

ESR、最高層の9階建て物流施設が川崎に

 ひと昔前までは無機質だった物流施設がこのところ変貌を遂げている。ラウンジを備えてワーカーの働きやすさを高めた施設はもはや珍しくないとも言えるが、ESR(スチュアート・ギブソン代表)がこのほど、従来の物流施設のイメージを塗り替える最先端の施設を竣工させた。 3月末に神奈川県川崎市川崎区に完成した「ESR 東扇島ディストリビューションセンター(東扇島DC)」は、?都?速湾岸線「東扇島IC」から約1?`、延床面積34万9003平方?bのマルチテナント型物流施設。「日本最高層」という9階建てで、最小賃貸区画は1480坪、各階最大6テナント・計48テナントの入居が可能。1階は冷凍冷凍ニーズに対応、5~8階は壁が少なく柔軟にレイアウトできるなど使い勝手を高めている。 倉庫としてのスペックもさることながら、ユニークなのはワーカーの快適性を重視したアメニティとデザインだ。内部には東西3カ所のラウンジや託児所、バーカウンター、ボーリングレーン、ワーカーが無料で使えるマシンジムなど充実の設備が並ぶ。外観にはオフィスビルに使われるカーテンウォール(ガラスの壁)を採用し、羽田空港をのぞむスカイデッキも設置。地域のランドマークになりうる、物流施設らしからぬ施設に仕上げている。 スチュアート・ギブソン代表は東扇島DCについて「ESRとして現時点で最高レベルの物流施設。アメニティ施設の隅々までこだわりが詰まっている」とする。物流施設の多くは人手不足に悩むが、働きたくなる先進施設で業界に一石を投じる。 ワーカーの快適性を高めるアメニティとデザインを採用 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月01日

屋内点検向けスイス製ドローン

 ドローンの利用が広がっているが、屋内の飛行となるとハードルは一気に上がる。GPSによる位置把握がうまく機能しないからだ。センシングやプラットフォームを開発するブルーイノベーション(東京都文京区)が昨年6月に販売を始めた屋内点検向けドローン「ELIOS3」は電力会社の発電施設などで利用が広がっているという。 ELIOS3はスイスのFlyability社が開発した、非GPS環境下の屋内空間などの飛行向け。GPSではメートル単位の位置把握となるが、ELIOS3はセンチメートル単位の把握ができる。日本における独占販売契約を結んだブルーイノベーションが点検ソリューションを提供し、プラントや発電所、下水道などを中心に200カ所を超える屋内施設でのドローン点検の導入実績をもつ。同社の熊田貴之社長は「レーザーセンサーなどを用いてリアルタイムで3D地図を描くことで、初めて飛行する地図のない入り組んだ場所を飛ぶことが可能」と言う。 (2023年4月25日号掲載)

2023年05月01日

室本鉄工、磁石内蔵の落下防止多機能ペンチ

 室本鉄工(メリーペンチ)は4月よりダイスペンチシリーズにマグネットペンチ「MG7050」を追加した。袴部での寸切ボルト3分(W3/8)のネジ山の修正も可能で、切断時のバリ取り修正や取付工事時のつぶれなどの修正、錆・塗料などの除去に使えるダイスペンチの先端に、ネオジウム磁石を内蔵することで、鉄製のナットやネジ、ビスなどを先端部で保持することができるもの。金属部品落下の心配が少なくなり、高所の作業も安心・安全に行うことができる。同社のダイスペンチシリーズの特徴は踏襲しており、ダイヤモンドホイールで研磨した刃先でVVF(VA線)や平線などを楽に切断できる。製品サイズは8インチと7インチの2サイズ用意する。 マグネット機能を付加したことでさらに便利になった一方で、使用には注意も必要だ。ネオジウム磁石は強力なため、機械類や機器類によっては悪影響を及ぼす可能性がある。また、マグネット部は打撃や衝撃に弱いため、たたいたり、本体を落下させたりすると破損する恐れがある。加えて、壁や工具箱の側面に磁力を用いての保管は落下する危険性があるため、絶対にやってはいけない。 (2023年4月25日号掲載)

2023年04月28日

ピカコーポレイション、作業台「Danchi(ダンチ)」

 ピカコーポレイションが昨年6月にリニューアル新発売した作業台「Danchi(ダンチ)」は、全147種という圧倒的ラインアップだ。4タイプの踏面仕様から現場にあったサイズと多彩なオプションを選択することが出来るため、従来の製品(FG)に比べ今まで以上に売り上げを伸ばしている。既存のユーザー層の深耕に加え新たな領域の開拓にも注力していく。 商品部図師洋幸リーダーは「標準品のラインアップを段違いに増やしたことで、選択の幅が増え、より現場にマッチしたサイズや仕様を短納期でご提案出来るようになった」と自信を見せる。 4種類から選べる踏面は、安定性に優れた標準タイプ(FGN:62種類)、防滑性に優れた縞板タイプ(FGC:62種類)のほか、新たに排水性と通気性に優れたグレーチングタイプ(FGR:20種類)、転倒や踏外しを軽減するくつ底キャッチャータイプ(FGK:3種類)を加えた全147種類。 手すりも8種類を用意し、高さ900?_と1100?_の兼用で作業環境に合わせて変更できる。 脚立の天板に乗ることは禁止されているが、現場レベルでは守られず事故につながることも多かった。近年は安全に作業できる「作業台」のニーズが高まっている。同社は今まで30種類ほどのFGを展開し、標準品で捉えきれない要望にはオーダーメイドで対応してきた。しかし、「オーダーメイドで培った顧客ニーズを踏まえた標準品のラインアップを増やし、ユーザー様にもっと使い勝手のいい提案ができないか」(同)と考えた。 ■現場ニーズを幅広くカバー  以前は、標準品で対応できないサイズについては特注品での対応を行なっていた。Danchi(ダンチ)では、オプション品の連結金具を用い連結することで作業スペースを広げることが出来るようになった。ほとんどの現場ニーズを作業台とオプション品でカバーできる。その他の細かい要望は従来通りオーダーメイドでフォローする。なお従来のFGも連結可能で互換性・継続性を持たせている。 通常200?_の踏面幅を250?_と300?_に広げた機種も準備し、踏外しの軽減にも取り組んだ。開発を担当した技術本部の阿部史日呼氏は「踏面幅を単純に広くすれば重くなり使い勝手が悪くなる。アルミを薄くすれば強度が下がるので高さが必要になる。相反する条件の中で最大限、軽くなるバランスを探り、一から設計を見直した」と話した。 今回ラインアップに加わったグレーチングタイプには大きな期待がかかる。「水切れがいいので、食品工場での活用も期待できる。また通気性に優れている為、半導体関連での提案も活発化させたい」(図師氏)。 今回のリニューアルでは一段製品のラインアップを特に強化した。社会情勢の変化で、現場に女性やシニアの作業者が増えた。「20?30?aの高さの作業台があれば、作業効率も上がるし、腰などの負担も軽減できる」(同)とする。男性作業者に合わせて設計された現場も多く、Danchi(ダンチ)で数十?a作業位置を上げれば、負担軽減になり女性やシニアの活躍を後押しできる。 迫る物流業界の「2024年問題」にもDanchi(ダンチ)やトラック昇降ステップなど多彩なラインアップで貢献する。また労働安全衛生規則が将来的に改正され2?d以上のトラックにも「安全に昇降するための設備」が必要となれば、Danchi(ダンチ)の出番がさらに増えるとみる。 Danchi(ダンチ)のセールスポイントであるラインアップの多さは、探すのが大変というウイークポイントにもなりうる。そこでITの力を借りた。特設サイトを開設しセミオーダー的ビジネスモデルを展開している。「特設サイトでは、踏面タイプ、天場の高さ、設置幅、設置奥行、手すりタイプから任意のサイズ・タイプを選択し検索できる機能を持たせた。そのうえで、デジタルカタログも用意し、わかりやすく提案していく」(商品部丸岡未和氏)と話した。 (2023年4月25日号掲載)

(株)ピカコーポレイション

2023年04月28日

シチズンマシナリー、本社に精密加工工場

 シチズンマシナリーが軽井沢本社(長野県北佐久郡御代田町)の敷地内で建設を進めていた精密加工工場(=写真、延床面積4459平方?b)が完成し、4月12日に竣工式を行った。工作機械本体の生産増強に合わせ、スピンドルなどの基幹部品の生産を担う。今後、新規設備の導入や既存工場からの移設を進め、5月に生産を開始する。 同社は中期経営計画で掲げる「売上高1000億円に向けた事業基盤の構築」を目指し、これまでに中国新工場の建設やタイ工場の増床などで生産能力の増強を進めてきた。本社工場の隣接地に新設した精密加工工場はこうした工作機械本体の生産増強に合わせたもの。ロボットやAGV(無人搬送車)などの活用により生産性向上を図り、基幹部品の生産能力を6割増強するという。 この工場はサステナブルファクトリーを目指す。たとえば太陽光発電による再生可能エネルギーの利用、自動化と作業環境改善による年齢・ジェンダーにとらわれない職場環境の構築、軽井沢本社敷地内に生息する希少生物(絶滅危惧IB類のミヤマシジミ、絶滅危惧?U類のエゾアカヤマアリ)の環境保護を行う。 (2023年4月25日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2023年04月28日

アサダ、圧倒的な利便性で作業ラクに

「『とにかくラク』。??購入されたお客様は一様に言われますね」 コードレス化が進んでいるパワー工具。配管機械・工具の開発、販売を手掛けるアサダは昨年秋に充電式電動ベンダ「ローベンド4000E」、既設配管用充電式ねじ切機「スーパートロニック2000E」を相次いで発売した。いずれも「国内初」の充電式となる2つの製品だが、売れ行きのスピードは予想以上で「一時は欠品となったほど」とアサダの営業本部商品担当マネージャー増田大季氏は話す。 ローベンド4000Eはエアコンや冷凍庫の配管として使う銅管や、薄肉ステンレス管を曲げ加工できる製品。ビルの屋上で行うこともある銅管のベンディング作業だが、充電式では電源の手配が不要になり、手間が省ける。 銅管1/2~1・3/8インチ、薄肉ステンレス管は10~20SUまでのサイズに対応する。従来品の100V電源の「ローベンド4000」と同等の曲げ能力を持ちながら、フル充電で28?_の銅管の90度曲げ加工が60回行える。曲げ角度は3度刻みで調整でき、現場に応じた正確なベンディングが可能だ。 スーパートロニック2000Eは、100V電源の従来機種と同様に既設管の増設・修繕工事など狭い場所に向いた既設配管用充電式ねじ切機。コードレス化により、天井裏や床下といった狭小スペースでの作業性をさらに高めた。フル充電時に1インチサイズで12口、2インチサイズで6口の切削ができる。 「パワーが求められるねじ切り作業ですが、従来の100V電源タイプでは延長コードによる電圧低下や、漏電の心配がありました。充電式ではそういう点の考慮が不要で、従来機種と同じパワーを発揮できるため作業時間を短縮できます」と充電式ねじ切機の利点を話す。 「百の現場があれば、同じ現場はありません。電源場所の確保や狭いスペースでコードの絡まりを気にせず作業できるのは、迅速を求められる現場では大きなメリット。これら2機種は100V電源タイプと機能は変わらず、従来からロングセラー商品でしたが、コードレスにしたことで売り上げが跳ねるように伸びた、というのはそれほど現場で待ち望まれていたということでしょうね」と増田氏は話す。 また、2製品の18Vのリチウムイオンバッテリには互換性があり、「今後もバッテリに互換性のある充電式機械や工具を増やしていき、より作業者が使いやすい作業環境を実現する」という。 (2023年4月25日号掲載)

アサダ(株)

2023年04月26日

ブラザー、SPEEDIO新モデル3機種

 ブラザー工業は、横形マシニングセンタ(MC)「SPEEDIO H550Xd1(Hシリーズ)」、主軸30番マシン最大クラスの加工エリアを有するMC「SPEEDIO W1000Xd2(Wシリーズ)」、複合加工機「SPEEDIO M300Xd1/M300Xd1-5AX(Mシリーズ)」の3機種を4月より販売する。 SPEEDIOシリーズ初となる横形MC「H550Xd1」は、主軸配置を横向きにすることで、コンパクトな本体サイズを維持しながら広い加工空間を確保。部品の多面加工や大型部品の加工に向く。 装着可能な最も長い工具を設置した状態でΦ600?_×高さ580?_の広い治具エリアを実現。大型の部品加工の場合には、加工部品が干渉しない位置に工具が移動し、治具エリアを最大でφ800?_×高さ580?_まで拡大でき、大物ワークや長尺ワークの搭載や多面加工を可能にする。 「一度に工具を30本配置できる新開発のマガジンは最長250?_、最大重量4?`グラムまでの大型工具を搭載可能。昨今、需要が増加しているEV向け部品で求められる大型のアルミ部品や、さまざまな加工ニーズに対応できる」(同社)。 「W1000Xd2」は従来モデル同様にX軸移動量1000?_、Y軸移動量500?_と、主軸30番マシンの領域を超えた加工エリアで、複数の加工部品を並べて加工する多数個取り加工や、さまざまな治具を並べ置くことも可能。また、Z軸移動量は、プラス80?_の380?_に拡大した。 さらに、従来モデルからテーブル最大積載質量はプラス100?`グラムの500?`グラムに増加。今まで以上に大型治具の搭載や大型部品の加工を可能にした。また工具マガジンは従来の14本マガジン、21本マガジンに加え28本マガジンを追加した。 「M300Xd1」は、旋削・マシニングの複合加工から多面加工まで可能な複合加工機の新モデル。広い加工エリアと、28本マガジンを搭載し、従来モデルより加工の幅を拡大した。 「M300Xd1?5AX」は複合加工に加え同時5軸加工に対応したモデル。「EVのモーターケースやボーンプレートなど複雑な輪郭形状のワークを高速・高精度に加工できる」(同社) (2023年4月25日号掲載)

ブラザー工業(株)

2023年04月26日

長野・岡谷の測定関連展に420人

 生産性・品質を高める測定機器を一堂に集めた「2023測定・計測Solutionin中南信」(日本物流新聞社後援)が3月14、15の両日、長野県岡谷市のテクノプラザおかやで開かれ、メーカーなど19社が出展した。県内での同様の催しは2016年3月に諏訪市で開いて以来、2回目。実に7年ぶりとあって目標の1.4倍となる420人が訪れた。 駅前の展示施設3階分を用いた決して大規模な催しではないが、オンリーワン、シェアナンバーワン、格安製品が多く見られ盛況を博した。東京精密は業界唯一という回転軸をもつ光学式シャフト形状測定機「Shaftcom Cシリーズ」を紹介。昨年始めに発売し、きわめてニッチな製品だが全国で月に1、2台売れるようになったという。測定対象物をタテに設置し、回転させてラインスキャンカメラと8000ピクセルのイメージセンサーで短時間で測定する。同社は「3次元測定機と、細かなRを見るための形状測定機を組み合わせたクランクシャフトの測定に8時間ほどを要するものが、わずか15分で終えられる」と圧倒的な時短を話す。横穴やキー溝、触れを見るためのタッチプローブをオプションで用意する。 オリンパスから分社化したエビデントは世界で唯一というARマイクロスコープ「SZX-AR1」を実演して見せた。見た目は一般的な顕微鏡のようだが、記者がレンズを覗くと拡大された対象物の各所に説明文が付記されていた。指示や説明を対象物にかぶせて付けることができ、その様子を離れたところにいる人と共有できる。同社は「海外の検査場での観察の様子を日本と共有できる。また、ココが不良だと印をつけて指導したり動画を付けたりもでき、検査作業の教育にも役立つ」と言う。 ■ベンチャーによる格安製品も  改良の進むアーム式3次元測定機にも注目が集まった。スウェーデンに本社をもつコングロマリット、Hexagonの測定事業を担う日本法人ヘキサゴン・メトロジーが実演したのは、昨年発売した第8世代にあたる「ABSOLUTE ARM 8シリーズ」。新たに防塵・防水機能(IP54)を付け、事前にCAD図面の情報を与えたうえでレーザースキャナーかタッチプローブで測定して、対象物の可否の判定ができる。「アーム型3次元測定機は世界でも日本でも販売シェア首位を保っている。レーザースキャナーは毎秒120万点と高精度の点群データを得られる」と話す。 ニコンソリューションズはプリント基板の電極穴寸法などを測定する画像測定システム「NEXIV」のエントリーモデルを出品。3、4人で手分けして行っていた基板測定を1台で自動化でき、世界で高い販売シェアを誇る。スマホや自動運転に絡む電子部品の測定ニーズの増加に伴って需要は高水準にあり、2017年ピークには及ばないもののこの1年間は例年の1・5倍の受注件数という。 ベンチャー企業の姿もあった。設立から5年というAnamorphosis Networks(京都市下京区)は昨年8月の東京どてらい市で初披露した2次元の汎用型外観検査装置「IKZ-01」を実演し、「こうした専門展に出展するたびに受注いただいており、今は3カ月から半年の納期」と忙しさを話す。ターンテーブル付きで対象物を360度見られ、半導体や自動車部品分野で引合いが多い。検査した対象物のキズを画面上で色塗りして教えると、AIが学習し他の部分のキズを見つけ出してくれる。最大のウリは定価150万円(パソコンやソフト付き、税別)という安さだ。「カメラだけでもこれくらいする機種があるので格安」と勧める。 (2023年4月10日号掲載)

2023年04月24日

永大産業、内装材ハイエンド製品拡充

 永大産業は4月3日、「グランマジェスト 室内ドア GMカラーエレメント」を発売した。内装材ハイエンド製品「グランマジェスト」のシリーズ拡充を図る。 従来のグランマジェストの室内ドアは天然木の風合いを基調とする「グレインエレメント」(シート仕上げ)、石材や金属のような異素材の質感や感触を基調とした「ソリッドエレメント」(同)の2種類で、今回のGMカラーエレメントはトレンド色のニュートラルカラーの艶消し(マット調)を基調としている。 マットムーンホワイト、マットシェルピンク、マットペールオリーブ、マットロイヤルネイビー、マットカーボングレイの5色を用意した。丹念な手吹きによる塗装仕上げを施し、シート仕上げでは再現しづらいしっとりとなめらかな質感を表現する。 「40?_メートルのドアの厚さと、木口面までの塗装により重厚感をもたせた。デザインは4種類から選べ、近年増えている天井高の住宅向けに2700?_メートルの高さまで対応する」(同社)という。 標準セット価格は、片開きドアセットの尺モジュールで26万1500円(税別・施工費別)から。販売目標は2023年度が年間50セット、24年度は年間100セット。 「今後も高級志向のお客様に向けてハイエンドゾーンの新製品を開発し、グランマジェストの売り上げ拡大に注力する」(同社) (2023年4月10日号掲載)

2023年04月24日