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ロブテックス、高出力の「業界最速」コードレスリベッター

 ロブテックス(大阪府東大阪市四条町12-8、TEL.072-980-1111)は6月21日、高出力のコードレスリベッター「R2B2」を発売する。特長はパワーと「業界最速レベル」というスピード性能で、リベット締結サイクルタイムは1.3秒と従来品(R1B2:同2.2秒)から大幅に向上。同社の最速エアーリベッター「R1A2」と同等以上の速度を実現した(満充電で同社のφ6.4スティールリベット締結時)。 最大引張力は19.6kNで、こちらも従来品(R1B2:同13kN)と比べ性能が向上。オプションで高強度構造体に用いられるリベットにも対応する。本体重量はバッテリー含め2.3kgで、18Vブラシレスモータを搭載している。 (2023年6月10日号掲載)

(株)ロブテックス

2023年06月16日

タケダ機械、自動化需要に対応

 1971年の創業から半世紀に渡り、建設現場に最適な鋼材を供給するための鋼材加工機を手掛けてきたタケダ機械。特に中小形鋼の加工に強みを持ち、昨今、建設現場からのニーズも高まっている「多品種少量加工」に最適な加工機を取り揃えている。 「中小形鋼の加工は、こまめな段取り替えが必要で変種変量生産を求められる現場が多い。そういった分野こそ当社機械が得意とする領域」(同社) そんな同社における売れ筋が全自動ユニットワーカーを搭載した「UWF?150S/W」だ。Cチャンネル鋼(リップ溝形鋼)をはじめアングル鋼、チャンネル鋼、フラットバーなど多様な形鋼の孔あけと切断を行える。 「当社独自の切断・パンチ用金型を多数ラインナップしており、サイズ、厚さに応じた最適な加工を実現する。切断用金型には、形鋼の厚さが薄い場合に適したシングルカットと厚い場合に最適なダブルカットを用意。アングルは12?_まで対応できる」(同社) パンチ4基タイプ(UWF-150W)は左右それぞれ2種類の孔あけに対応可能。ワンパスで2種類の孔あけを可能にし、金型交換の手間を無くすなど効率化と省力化を同時に実現する。 1台で多岐に渡る鋼材加工を実現するのは「CBF?3015?U-M」。孔あけ、ドリルマーキング、タップ加工はもちろん、ミーリング加工や切断にまで対応する複合加工機だ。 ATCを標準搭載しており、ドリル、タップ、ミーリングの工具切り替えはもちろん、自動運転中に工具寿命に達した場合も自動で工具交換を行うので、段取り替えの手間を削減する。 さらにワークの測長・送材・加工位置決めを行う定寸装置を装備し、2500?_から1万2500?_までの素材に対応する。この他に自動搬入装置、自動搬出装置、NC機連動加工データ作成ソフト、印字装置等など工程間の手戻りを削減するオプションが多数用意されており、ユーザーの現場に合わせた自動化、省人化を実現する。 「当社は顧客としっかりコミュニケーションしながら求められる加工機を作る製販一体型メーカーで、現場に合わせたカスタマイズも得意としている。また現場のヒューマンエラーをゼロにする加工機、周辺機器の開発を心がけており、誰でも簡単に使いこなせる高いユーザービリティも強みのひとつ」(同) CBF-3015?U-M (2023年6月10日号掲載)

タケダ機械(株)

2023年06月16日

フジ産業、建材の街が生んだ「現場目線」の長尺加工機

 樹木の育成に適した自然条件に恵まれ、面積の約64%を森林が占める静岡県。天竜杉に代表される木材の一大産地であり、古くから木工や建材の産地として栄えてきた。静岡県静岡市に本社を置くフジ産業も、木材加工用機械のオーバーホールに端を発する。 同社は約40年前に長尺ワーク専用のNC加工機を開発。以来、長尺加工機のパイオニアメーカーとして存在感を放ってきた。人口減少とともに建材市場がシュリンクしていく昨今だが、同社の長尺加工機には底堅いニーズが寄せられている。 「そもそも、長尺ものの加工はいまだに手作業でけがいて、ボール盤や汎用フライス盤で加工しているという現場がかなりある。しかも加工を行う方は高齢化が進んでおり、技能継承もままならず、人手不足に陥いるケースが非常に多い。こうした現場から当社加工機を導入して頂くケースが増えています」(同社) 同社の長尺加工機は「現場の使いやすさ」にとことんこだわっている。多くのNC工作機械はGコードを入力しなければならないが、同社が独自に開発した「対話型プログラム」は画面のガイドに沿ってワークの寸法や加工パターンを入力するだけで加工できる。  また、画面上で設定した加工プログラムを確認できるので、実際に機械を動かす前にどういった加工が行われるかをイメージできるという。昨今では現場に海外からの労働力が増加していることも踏まえ、対話プログラムにはベトナム語仕様も用意している。 実際に素人が同社の長尺加工機で加工を行う場合、どれくらいの時間で覚えられるものなのだろうか。 「当社では機械をお納めするときに必ず使い方をレクチャーさせて頂いているが、据付からレベル出し、セッティング、操作指導を含めても約1日で使えるようになる。またご来社して頂ければ、初心者でもNC機を使ったことがないベテランでもすぐに使いこなせるように指導させて頂いている」(同社)。 また昨今ではワークの搬出入やATCによる工具自動交換など、自動化に主眼を置いた引き合いも増えているという。 「当社加工機はほぼセミオーダー品で、当社の営業がお客様の加工内容を詳細にヒアリングした上で機械をお納めしている。また過剰な機能を付けるのではなく、お客様に必要な機能にしっかり焦点を当てて、なるべくリーズナブルに提案するようにしている」(同) NC長尺加工機(ATC仕様) (2023年6月10日号掲載)

フジ産業(株)(株)フジコーポレーション

2023年06月16日

サンドビック、名古屋に日本初のコロマント・センター

 サンドビック(本社:スウェーデン・日本法人:名古屋市西区)はこのほど、名古屋市中川区に「サンドビック・コロマント・センター名古屋」を新設すると発表した。同施設はR&Dテストや顧客プロジェクトの中心的施設と位置付けられており、欧州や北米、ブラジルなど世界各地に設けられている。日本への設置は今回が初めてとなり、2024年3月末までの開設を目指すという。 同施設は世界中の人々へ機械加工のデモンストレーションを配信できる「デジタル・ライブ・マシニング・システム」を備える。セミナールームや総合ショールーム、最新の工作機械なども配置され、デジタル加工ソリューション「CoroPlus」の最新情報も紹介される。断熱性の高い建材や日差しを有効に使う間取りで消費電力を抑え、同社のサステナビリティ戦略に沿ったものとする計画だ。 サンドビックの山本雅広社長は「日本でサンドビック・コロマントのブランドをさらに強化し、競合他社と差別化を図って市場機会を獲得するには営業本部のある名古屋にセンターを新設することが極めて重要。お客様やパートナーに完全一体型の顧客サービスを提供できるようになる」とコメントしている。 (2023年6月10日号掲載)

サンドビック(株)

2023年06月14日

中村留精密工業、複合加工機検定が盛況裡にスタート

 旋盤やフライス盤、マシニングセンタにあって複合加工機にないものがある。自身の技術レベルを客観的に測ることのできる、技能検定制度だ。  先に挙げた旋盤加工やフライス加工は国家資格・機械加工技能士の選択科目だが、そこに複合加工は含まれていない。機械構造の幅が広く検定の仕組みづくりが難しいなど理由は様々あるのだろうが、いずれにしても複合加工機ユーザーは、自身の腕試しができる場を切実に求めていたようだ。「複合加工機の技能検定をスタートした最大の理由は、スキルやモチベーションを上げる機会がほしいというお客様からの声です」。中村留精密工業の中村匠吾社長は、業界で初めてとなる取り組みの裏側をそう明かす。 同社は4月に独自の実技検定「複合加工機検定 初級」を発表。自社のHP上で受付をはじめた。対象は同社の複合加工機ユーザーで、図面をもとに段取りやプログラム作成、実加工までを制限時間内に行う。検定には試験官が付き添い、終了後には加工精度や機械の扱い方、よりスムーズな加工プログラムの組み方などフィードバックも受けられる。初回は6月23日だが「ありがたいことに募集開始早々、定員オーバーしました」(中村社長)と、想定を上回る応募が寄せられたようだ。 ターニングとミーリングを1台で行える複合加工機は、スペース効率や作業性など様々な面で導入メリットが大きいとされる。しかし「操作が難しい」と思われがちなのも事実で、同社は検定を通じてイメージを塗り替えたい考えだ。「確かに位相合わせなどハードルもありますが、複合加工は正しく学べばそこまで難しくないはずなんです。初級のワークには我々の思いを詰め込みました。学んでほしいポイントをできる限り網羅したので、楽しくトライしてもらえれば。検定が自信につながり、加工の楽しさを通じて複合加工機の良さを再認識いただければ言うことはありません」 ところで、今回スタートしたのは複合加工機検定「初級」。レベルとしては「1スピンドル1タレットの複合旋盤で、ミーリングやY軸を使って加工ができるくらい」で、主軸間のワークの受け渡しやCAMを用いた加工プログラムの作成までは要求されないようだ。初級があるなら中級や上級もあるのかと期待してしまうが、同社では実際に初級以上の検定も前向きに検討しているという。具体的な内容は未定だが「腕に自信がある方はぜひご期待を」とのことだ。 「『複合加工機で現場の負担を削る』というのが我々の届けたい価値であり、複合加工機をうまく使いこなせれば間違いなく生産性は上がります。検定で知識やスキルを磨いていただき、お客様とWIN-WINの関係が築ければ幸いです」 (2023年6月10日号掲載)

2023年06月14日

二九精密機械工業、200万円台の部品判別装置など本格外販へ

 まるでバネのような弾性と高い強度を備える、直径1.5?_ほどのβチタン製細径パイプ。血液分析装置のノズル等に用いられるそれを、世界で初めて工業化したのが京都市南区の二九精密機械工業だ。医療や半導体向けの精密金属部品製造を手掛け、「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれるなど存在感を高める。そして同社がこの4月、専門員を設けて自社開発の検査装置の本格外販に乗り出した。 製品のひとつは微細部品判別検査装置「クラベルゾウ」。微細な部品の形状・寸法・色を画像処理技術で登録したデータと照らし合わせ、異形部品の混入を見分けるものだ。 部品の材質に制限はなく、1辺が1?_程度から対応できる。元は自社製品の品質向上を目的に開発され、実際に同社は長さ1.5?_・径1?_の医療向け微細部品の検査に使っている。 「画像処理を用いた微細部品の検査装置は他にもあるが、価格は概して1000万円以上で、少なくとも500万円は超えるのが相場。しかしクラベルゾウは標準仕様で200万円台と安価だ。条件変更も簡単で、価格で二の足を踏む中小企業も簡単に導入できる」(営業部営業課技術係 伊串達夫氏) 使い方は部品を重ならないようトレーに載せてセットするだけ。スループットは高価な機械に軍配が上がるが、検査速度は1部品あたり約2秒と、中~小ロットなら問題なく対応できる速さだ。「肉眼での検査は大変な作業。クラベルゾウは検査員の負担軽減と業務効率アップを両立でき、全数検査を求める昨今の流れにも合致する」(営業部営業課 杉本浩氏) 同時に本格的な外販を始めるのが、世界初の小径パイプの内面粗さ測定装置「アラサミール」だ。対象は内径0.45~3?_の極細管で、セットした管にファイバースコープを挿入し、光の反射具合をもとに内面粗さをRa0.02から演算する。管内に異物があっても、その影響を差し引いた値を算出可能。小径パイプの内面検査は抜き取りによる破壊検査しか方法がなかったが、アラサミールなら非破壊かつ全数検査が可能になる。杉本氏の言葉を借りれば「世の中にこれしかない画期的な設備」だ。 営業部営業課の深谷明彦氏は「医療・分析分野では注入する液体の量が安定しなければ正しい結果を導けず、必然的にパイプの内面粗さは重要なファクターになる」と話す。価格は標準で1200万円だが、リースや受託検査など柔軟な選択肢も用意する。パイプのセットを自動化すべく、さらなる改良も進行中だ。 これら検査装置の本格外販は4月からだが、展示会のたびに30~40件の引き合いを集めるなど注目を浴びている。特にアラサミールの引き合いが好調で、さらに直径1?_程度の小径パイプの表面や内面の微細な傷や亀裂を、渦電流の変化で検知する装置「キレツミール」も開発中だ。部品製造のニッチトップ企業が独自の検査装置で攻勢を強める。 左から営業部営業課技術係 伊串達夫氏、営業部営業課 杉本浩氏、営業部営業課 深谷明彦氏。クラベルゾウ(中央)を囲んで (2023年6月10日号掲載)

2023年06月14日

ブラック・アンド・デッカー、ヘッド長35%削減のインパクトドライバー

 スタンレー ブラック・アンド・デッカー(米国コネチカット州ニューブリテン、TEL.03-3288-3010)は5月下旬、プロフェッショナルツールブランド「DEWALT」(デウォルト)に同ブランド最短となる全長101?oのコンパクトヘッド採用の「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」を発売した。プロからDIYまで使いやすい18Vバッテリーを採用。独自の耐久設計に加え、新開発の小型モーターやファンにより、ヘッド長を従来機種に比べ35%コンパクト化。狭所での作業に向く。ブラシレスモーター搭載で1.57kg(充電池含む)の軽量設計ながら最大205N・mの高トルクを発揮。価格(税別)は5.0Ahリチウムイオンバッテリー2個などが付属したもので7万円。 (2023年6月10日号掲載)

2023年06月14日

ダイヘン、建設現場で選ばれる溶接機

 建設現場における溶接は建築物の強度性能を左右する重要な作業だ。一方で屋外での作業は現場の状況に合わせての施工となるので、気候的な影響を受けやすく、安定した加工を行うには相応の機材が必要となる。 ダイヘンの最上位溶接機「Welbee?U」シリーズの多目的機「M500GS?U」は、直流ガウジングとセルフシールド溶接を標準搭載したモデル。直流ガウジングは溶接裏はつり、ビードはつり、溶接欠陥部のはつり作業をサポート。最大500アンペアの出力で、φ5?9.5?_までのガウジング棒を使用でき、厚板でのガウジング作業にも対応する。 セルフシールド溶接は耐風性能を強化しており、建築現場や橋梁建設現場、鋼管杭端板の溶接に向く。「当社で風速5?bの状況下を想定した実験を行ったが、手溶接では点弧しにくくスタート部分でスパッタが発生してしまう。またCO2溶接ではビットが発生しやすく強度面に問題が生じてしまう。しかしセルフシールド溶接では安定したアークスタートと均一な溶接ビードが得られた」(同社)。 Welbee?U全機種に直流手溶接と直流TIG溶接(タッチスタート)を搭載しており、ワークに合わせて最適な溶接方法を選択できる。また豊富な情報を表示できるLCDパネルを採用。使用頻度の高いボタンのみ表示することで直感的な操作を可能にした。溶接法やワイヤ材質といった溶接モードの情報だけでなく、内部機能の詳細、エラー発生時の対処法なども表示できる。さらに板厚と継手形状を選択するだけで、溶接条件を自動設定する「溶接ガイド」機能を搭載。溶接に不慣れな初心者、普段使用しない材料など、時間のかかる条件調整作業の効率化を図れる。 「初心者からベテランまで、取扱説明書を見ずに進められるので、作業効率が向上する。またパネルの表示言語は、同社ホームページから無償ダウンロードできるソフトウェアで変えられるので、外国からの技能者もお使い頂ける」(同社) (2023年6月10日号掲載)

2023年06月14日

山善、風呂に浮かべられる充電式スピーカー

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)はQriom(キュリオム)ブランドから風呂に浮かべて使える充電式の「ブルートゥースワイヤレスバススピーカーUQUA(ウクア)QBU-02」を同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」、全国の家電量販店やホームセンターなどで5月中旬から順次発売している。 球状デザインの従来品(2013年発売)を水垢がつきにくい脚つきのデザインに一新し、カラーはマットな質感でバスルームに馴染むオフホワイト、オフブルー、オフピンクの3色を揃えた。リビングやキッチンなどでも通常のBluetoothスピーカーとしても使える。およそのサイズは直径100×高さ100?o。オープン価格。 (2023年6月10日号掲載)

2023年06月14日

ナカトミ、遠くまで涼風を届けられるBSC-10N

 今年の夏もまた暑くなりそうだ。気象庁によると、7・8月の気温はほぼ全国で平年並みか高くなる見込み。パワフルな冷風でしっかりと涼を取りたいが、最適な製品をナカトミが提案している。 「BSC?10N」は冷風を最大約17?b先まで届けられる大型スポットクーラー。風量は毎分約68立方?bと、一般的なスポットクーラー(同毎分約4.7立方?b)の10台分以上に相当する。この大風量と送風口に取り付けたトルネードガードの相乗効果で、到達距離17?bを実現しているわけだ。コンテナからの積み下ろしなど、通常は風を届けづらい場面でもBSC?10Nなら冷風を送れる。全体冷房が効きづらい高天井の工場や倉庫も効率的にクールダウンできる。 BSC?10Nは大型ドレンタンク(25?g)を搭載しており、まとめて水を捨てられるため排水場所の有無に関わらず使用できる。満水時には運転を停止するため漏水の心配もない。さらにキャスターとアイボルトが付いており、人手でも、フォークリフトでも、吊り下げでも運搬できる。大型ながら機動力を備えた機種と言える。 使う場所を選ばないという点で、同社がもうひとつ提案するのがドレンレススポットクーラー「SAC?2500DL」だ。冷房で発生するドレン水を蒸発させる機構を備え、水を捨てるという面倒な作業を行う必要がない。蒸発能力も高く、相対湿度が90%でもほとんど水が出ないという。風量は2段階切替が可能で、自動首振り機能付き。前面から吸気するため壁面設置も可能で、排水にも設置場所にも悩まずに済みそうだ。 (2023年6月10日号掲載)

(株)ナカトミ

2023年06月12日

テルミック、鉄工所の『アマゾン』は愛知にあり

 愛知県常滑市、中部国際空港の至近に見学者が引きも切らない工場がある。昨年はコロナ禍にも関わらず約1300社が訪れた、テルミックのりんくう常滑営業所だ。 元々は数ある金属加工会社のひとつだったという同社は、リーマンショックの苦境を契機に大胆な改革で姿を変えた。「紙ゼロ・ルーティンゼロ・残業ゼロ」を掲げて徹底したDXを進め、RPAで定型業務を自動化するなど効率化を推進。約5000社の取引先から単品・小ロットの加工依頼を受け、売上は2021年が約32億円、昨年が約42億円、今年度は48億円をうかがう。そしてこれだけの売上を同社は、外勤営業なし、しかも加工経験のない若い女性を中心に叩き出しているのだ。 「我々は顧客と仕入れ先を結ぶプラットフォームの役割を果たしています」。テルミックの田中秀範社長は自社のビジネスをそう言い表す。改良を重ねた生産管理システムは、顧客支給の図面データをもとに過去の類似図面や見積、価格交渉や追加工の履歴に至るまでを一瞬で抽出。システムの扱いやすさは「アパレルの無人レジのレベル」といい、そこから標準で45分以内、確認事項の多い案件でも1日以内に見積を提示する。加工は自社や各地の協力会社の中から最適な工場で行い、品質はテルミックが保証する形。つまり同社は製造業者であり、同時に製造業のプラットフォーマーでもあるわけだ。 「お客様にとって重要なのは買いやすいか買いにくいかです」と田中社長は言う。確かに顧客からすれば図面を渡せば返す刀で見積が出され、品質の保証されたワークが納期通り届くのは便利だろう。旋盤やフライス、5軸、放電など加工の幅も広い。「客先が仕入れ先になり、仕入れ先が客先になることもあります。自分で言うのもなんですが、鉄工所界のアマゾンのように受注を伸ばしています」(田中社長) ■変わるべきは製造業  約150名いる社員のうち、女性の割合は7割弱。人手不足の世にあって、昨年はおよそ450のエントリーが同社の採用窓口に寄せられた。なぜ人が集まるのかという疑問は、りんくう常滑営業所に足を運んでみて納得に変わった。音楽が流れアロマが漂い、洒脱なラウンジがあり夜はネオンが灯る。刈谷本社にはスタジオ(ラジオブース)まであり、製造業のイメージに縛られない遊び心がある。それでいて業務は標準化され、工場にはヤマザキマザックの立形MC「VCN-460」など最新の加工機が整然と並ぶ。物の搬送は配膳ロボが行い、自動倉庫とコンベヤで物流の無駄も省いている。 「現実として、今の若い方々と昔のモノづくり業界を支えた人々の価値観は大きく違います」と田中社長は話す。「3年下積みするより、入社して3カ月で第一線に立ちたいと考える人も多い。つまり、採用する我々が変わらなければいけないわけです」 同社は製造業のイメージを変えるべく、見学を受け入れどんな質問にも答えるオープンスタイルを貫く。得たヒントをすぐに実行してほしいからこそ「なるべく決裁権を持った人と来てほしい」そうだ。 (2023年6月10日号掲載)

2023年06月12日

山善、西日本の戦略物流拠点を新設

 山善は5月16日、西日本の新たな戦略物流拠点として「新ロジス大阪」(大阪府東大阪市)を新設すると発表した。同社の機工事業部を分割して4月に設けた産業ソリューション事業部、ツール&エンジニアリング事業部が取り扱う商品(切削工具、測定工具、メカトロ機器、環境改善機器など)が対象。2024年問題の対応や輸配送コストの抑制を目指し、25年1月の本格稼動を予定する。 新ロジス大阪は4階建ての「SGリアルティ東大阪」の2階約5000坪(トラックバース含む)を賃借し、GTP(自動搬送ロボット。AGVの1つ)など最新のマテハン設備で少ない従業員で効率的な庫内物流を行う。LMS(統合物流管理システム)・WMS(倉庫管理システム)も導入し、「全社的な物流費の可視化を行いながら、物流コストの削減と適切な価格での商品提供を図っていく」としている。 山善は22年度から24年度にかけて400億円の成長投資枠を設定しており、物流設備などの設備投資には100億円の枠を設けた。22年度には同社初となるLMSとWMSを稼働させ、東日本の戦略物流拠点である「ロジス新東京」(埼玉県北本市)も本格稼働させた。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月12日

新日本工機、操作盤に新機能追加

 新日本工機は門型MC「RB-M?V」から標準搭載となった「デュアルディスプレイ」に新機能として「かんたん操作・かんたんプログラム」機能を追加した。 「現場の使いやすさ」にこだわったデュアルディスプレイは通常のメインディスプレイ(NC画面)にPC画面のタッチパネル式サブディスプレイを配置。操作性と視認性を向上させた。メインディスプレイにはプログラムや座標位置等を表示し、サブディスプレイには機械の稼働状況、状態監視、取扱説明書、加工サポート情報が表示される。 かんたん操作は機械の基本的な動作をデュアルディスプレイのあらかじめ準備されたメニューの中からタッチパネルで選択し、次のアクションを入力するだけで簡単に操作できる。GコードやMコードの入力も不要だ。 かんたんプログラムは同社独自の自動プログラミングソフト「S・APT-P2 FIVE」が搭載されており、加工プログラムを対話式で作成出来る。「対話で必要な加工内容、条件を入力するだけで最適なプログラムと加工条件が出力されるので、誰でも簡単にプログラムが作成できる」(同社)。 なお同社では機械操作のイロハとなる基礎NCトレーニングを実施。通常1名5万円の講習を6月末までの期間限定で1名3万円(3人以上の申し込みに限る)で提供する。 「プログラミングから手動操作、工具長測定など計5日間に渡ってトレーニングを実施する。内容はユーザーニーズに合わせたオーダーメイドの講習も可能。訪問だけではなく、WEBでの実施にも応じる」(同社)。 (2023年5月25日号掲載)

新日本工機(株)

2023年06月12日

マックス、充電式鉄筋結束機発売から30年

 マックスは5月19日、充電式鉄筋結束機の発売から30周年を記念したロゴマークを決定したと発表した。同社は1993年に世界で初めて充電式鉄筋結束機を発売し、スローガン「結束の未来を、約束しよう。」を掲げ、国内外での鉄筋結束作業の省力化と身体負担軽減に貢献してきた。 ロゴマークには「30」の文字と鉄筋結束機のシルエット、交差する鉄筋を盛り込むことで、充電式鉄筋結束機のオリジナルメーカーとして30周年を迎えたことを表現。30のフォントには鉄筋結束機「TWINTIER」シリーズの特長である2本のワイヤを表し、0の中心に機械シルエットを配置することで、鉄筋作業の中心に同社の鉄筋結束機があり続けてきたこと、これからもあり続けたいという思いを込めた。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月12日

ケルヒャージャパン、操作しやすい自走式床洗浄機

 独ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(神奈川県横浜市港北区大豆戸町639-3、TEL.045-438-1408)は堅牢で操作しやすいバッテリー式の自走式床洗浄機「BD 70/75 W Classic Bp」(連続使用最大2.2時間)を5月9日に発売した。コストパフォーマンスの高いケルヒャークラシックラインから。  前モデル(B 60 W Bp)の付加機能を省いてより実用性を向上させ、低価格に設定した。清掃幅は65cmから70cmに広げ、タンク容量も55Lから75Lに増やし給排水の回数を減らす。幅1.55mの廊下でも旋回可能で、ボディが低いため視界がよく施設や設備を破損するリスクを軽減する。各操作がオンとオフのスイッチのみ(操作部は黄色に色分け)で特別なトレーニングなしですぐに操作が可能という。価格はオープン。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月09日

牧野フライス精機、中小企業優秀新技術・新製品賞

 牧野フライス精機の工具研削盤のフラッグシップモデル「AGE30FX」(2021年6月発売)が第35回中小企業優秀新技術・新製品賞(りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞社共催、経済産業省中小企業庁・中小企業基盤整備機構後援)の「優良賞」を受賞した。この賞は日本の中小企業分野で先導的な役割を果たし、産業および社会に寄与するとみられる新技術、新製品が対象。 AGE30FXは前身となる「AG30」(09年発売)を大幅に改良した機種で、機械のサイズを変えずに内蔵するローダーのワーク交換時間を45秒から20秒に短縮。ローダーに収納できる本数は細いもので123本から780本に、砥石収納は6セットから8セットに増やした。またインプロセスで加工物を測定して自動補正する内蔵型マイクロビジョンシステム「monocam2」を搭載できる。受賞に際し同社は「今後も業界の発展に貢献できるよう、日々研究開発に努めていく」としている。 (2023年5月25日号掲載)

牧野フライス精機(株)

2023年06月09日

EMOショーで技術革新起こる?

 VDW(ドイツ工作機械工業会)は5月11日、独ハノーバーで9月に開かれる工作機械関連見本市EMO Hannoverを前にエネルギー価格の高騰などの逆風がプラスに働いているとの見方を示した。VDWによると欧州の生産財メーカーは国際競争に際して、エネルギー価格や人件費の高騰、技能人材の不足、供給網の不安定さといった複合的な課題に直面している。しかし一方で、「まさにこの困難が注目すべきイノベーションを巻き起こしている。AIを含むスマートなデジタル活用がロボットや自動化と相まって生産性を飛躍し、長期にわたる競争力強化に貢献する。これら尖ったソリューションがEMO Hannoverで披露されるだろう」と言う。 VDWは注目の出展者の意気込みも紹介する。Maschinenfabrik Berthold Hermle AGはデジタル化と自動化をメイントピックと設定し、「新たなトレンドがいかに次々と移り変わろうと、我々はいつも顧客と顧客の広い要求を第一に据えている」とする。マシニングセンタに適用したロボットとハンドリングシステムなど数々の自動化ソリューションを披露する。 Schunk GmbH & Co. KGが提供するのは自動パレットハンドリング。これはごく少量の取扱いに対応し、自動積載のために連結されたパレタイザーモジュールやロボットを含む。「我々は持続可能な発展を目指すのはもちろん、省エネクランピング装置などマシニング領域でのさらなる自動化とデジタル化の選択肢を用意する」と言う。 予兆保全のためのデジタルツインとAIのハイブリッドシステムについての調査(Kidz project)もVDWは紹介した。ハイブリッドシステムはピュアなデータドリブンの方法に比べより少ない不具合データ(工作機械から得るのが難しいデータ)を基に機能させることができるという。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月09日

マザック財団、22年度は1650万円を助成

 (公財)マザック財団(棚橋祐治理事長)はこのほど、2022事業年度(22年4月~23年3月)の研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成の対象を発表。5月19日に美濃加茂製作所 第一工場で表彰式を開催した。 今回、研究助成で寄せられた申請は35件だった。分野は切削や研削をはじめ、工具、ロボットなど多岐にわたったという。このうち名古屋工業大学の前川覚准教授による「表面の粗さやうねりのばらつきを考慮した不確かさ評価付トライボCAEモデルの開発」など18件が選定され、1300万円が助成された。 なお、同研究は工作機械の設計開発を行ううえで重要となる摺動面の表面粗さなどの公差指定に対し、定量的な指標を示すモデルを提案するもの。技術が確立すれば過度な加工コストを抑えられるほか、加工時の振動減衰や軌跡誤差のシミュレーション技術につながるという。 一方、論文では27件の応募に対して16件が優秀論文表彰に選定され、220万円の助成が行われた。この中から優秀論文特別賞に選ばれたのは、広島大学大学院生 大西翔太さんによる「自己較正法を用いた直進軸・回転軸の静的誤差の長期的変化のモニタリング」。工作機械の長期使用時に発生する幾何誤差を現場で簡単に測定できるようにする新提案で、タッチプローブを使い、形状精度が較正されていない状態の円筒ワークを測定することで幾何誤差を計測する。形状精度が較正されたワークをわざわざ準備せずに済む点に有用性があるという。 表彰式ではヤマザキマザックの山崎智久会長が挨拶に立った。山崎会長は同社が1974年にいち早く米国に生産拠点を構え、直近でもインド工場を設けた点を引き合いに出しつつ「海外展開の源はやはり日本のものづくり。今後も日本の製造業が発展するには技術開発や製造に携わる人材の育成が大切だと考えており、工作機械博物館を作ったのも『人づくり』に貢献したいという思いからだ。ものづくりを支える研究者に対し、マザック財団を通じて継続的に応援できることを光栄に思う」と語った。 なお、国際会議助成では7件の申請から3件が選ばれ、130万円が助成された。 (2023年5月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2023年06月09日

LIXIL、ガレージ向け軽量電動シャッター

 LIXIL(東京都江東区大島2-1-1、TEL.03-3638-8111)は「ガレージシャッタークワトロ」をモデルチェンジし、スマートフォンで操作できる「ガレージシャッター」を5月1日に発売した。耐風圧性能をもち、スピーディーで静かに開閉する。 手持ちのスマートフォンに専用アプリ「My Window」をインストールすることで、アプリ操作で開閉したり、開閉状態の確認ができる。外出時にリモコンを持ち歩く必要がない。さらにIoT ホームリンク「Life Assist2」と連携することで、外出先からシャッターの開閉操作や開閉状態の確認ができる。防犯耐風フックを標準装備し、スラットがガイドレールから外れにくい。開スピードは125mm/秒、好評のダスクグレー色などの7色展開。税別の参考価格は単窓仕様で電動41万300円、手動32万300円。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月09日

オリオン機械、省スペースの空冷式精密空調機

 オリオン機械(長野県須坂市大字幸高246、TEL.026-245-1234)は省スペース設計の空冷式精密空調機「PAP10C」「PAP10C-SR」を5月1日に発売した。3次元測定機や微細加工機を扱う工場などに向く。 前モデル(PAP10A1)に比べ設置スペースを20%、体積を11%低減した。冷媒はR32を採用し、地球温暖化係数(GWP)を約68%削減(R410と比較)。凝縮器を2つ設けその排熱を利用するヒートポンプバランス制御により、消費電力は2.0kWと一般的な精密空調機(ヒータPID制御)の3割ほどに抑えた。定格処理風量7?10m3/min。 従来より5℃高い周囲温度40℃まで運転可能で暑さの厳しい夏場でも使用できる。 (2023年5月25日号掲載)

オリオン機械(株)

2023年06月07日

SHODA、本社研究棟を新設

 木材加工を中心に、近年はガラス、FRP、プラスチック、アルミハニカムなどの加工でも広く活用されている機械「NCルータ」の国内パイオニアで専業メーカーのSHODA(本社・静岡県浜松市)が、本社研究棟(DTL=デジタル・ツイン・ラボラトリー)を5月10日に竣工し、同日、竣工披露式とパーティを行った。取引先の代表者ら約120人が参加した。 本社社屋に隣接する研究棟は、一階に主力の標準機を並べ、ショールームとして機能させる。見学に対応する一方、テストカットや試作加工を積極的に行い、VR、AR、メタバースといったデジタル技術をフル活用してオンラインでも加工技術の詳細を伝えられるようにする。あわせて製品開発のための基盤機能も新たに強化した。営業本部長の森下茂生専務は「これまでは受注生産に追われるなか、なんとかやりくりして開発を進めてきた。今後はハードソフト両面で積極的に開発を進め、お客様の要望にもよりタイムリーに応えていく」(市内ホテルで開催のパーティで)としていた。 ■創業100周年へ「世界一宣言」  竣工披露式では、一時、会場にどよめきと拍手が広がった。挨拶した庄田浩士社長が「2026年までに、NCルータで世界一になる」と宣言したためだ。26年は同社創業100周年の年。海外の調査会社によると、同社は現在NCルータで世界4位と推測されるが、庄田社長はラボの誕生でトップに立つ確信を得たようだった。 世界のトップになると庄田社長 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月07日

DOBOT日本法人設立

 中国協働ロボットメーカー「DOBOT」は4月、日本法人「DOBOTJAPAN」東京都港区・ロウ・ジュリン代表)を設立した。 「日本およびアジア太平洋市場でトップブランドになる」という目標を掲げる同社は、3Dプリンタの開発を目指し設立。開発資金の調達を図る目的で自社リソースを「教育用ロボット」に注力したところ、これが大きく伸長。教育用ロボットにおける世界トップ企業へと成長した。 「安価で扱いやすい当社の教育用ロボットは、教育の現場だけではなく大手企業の生産ラインに組み込まれることもしばしばです。売れ筋の『DOBOT Magician』はべーシックキットで約15万円と非常にコストパフォーマンスに優れています」(DOBOTJAPAN・易峰シニアマネジャー) 昨今では需要が高まる協働ロボット市場に参画。欧米への進出などグローバル展開を加速。3?`?16?`可搬モデルに加え、先日開催されたハノーバーメッセ2023では可搬重量20?`の「CR20A」を発表。プラスマイナス0.1?_の繰返し精度を実現するデモを披露している。 港区に開設された本社ショールームには協働ロボット「CR」シリーズや卓上ロボット「MG400」など計9台を展示。ピック&プレースがねじ締め、溶接、AMRと協働ロボットの組み合わせなどを展示している。また実際に同社ロボットのティーチングを学べるトレーニングも実施している。 「当社協働ロボット最大の強みは、ティーチングが簡単に行える点です。世界中の教育現場からフィードバックされたデータをもとに、『どうすれば簡単にロボット教示が行えるのか』を突き詰めています。また独自の安全機能『セーフスキン』や高い互換性、拡張性も兼ね備えています」(同) 今後は東名阪に事務所とサービス担当者を置き、日本での販売拡大を図るとともに、各地の販売店との関係構築を目指していくという。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月07日

津田駒工業、把持力と剛性に優れるDLC被膜の5軸バイス

 津田駒工業は5軸加工機向けマシンバイスの新製品「V5X?80」シリーズを発売する。 DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングが施された本体は、高硬度で耐摩耗性に富み、低摩擦で摺動性に優れる。スライド部分は外側ガイドの採用により剛性を向上させており、センター部分には内部保護シールとカバー付きで防塵性も高めた。 加工エリアが大きく取れるバイスシェイプは、機内の干渉エリアを最小限に止めツールの接近性も良好。クランプ部分はつかみ代を3?_とし、素材を無駄なく加工できる。標準仕様のダブテールジョーは、グリップ爪とダブテール形状によりグリップ力を最大限に高め、専用治具無しでもワークを強力に把持する。また目盛り付きで段取りを容易に行える。 「浮き上がり防止機構を内蔵しており、締め付け精度を大幅に向上し高精度の加工を実現する。またワンチャッキングでの加工が専用治具無しで出来るので、5軸での工程集約や多品種少量生産にも最適。当社製のNC円テーブルなら底部のガイドピンとボルトで簡単に固定できる」(同社)。 口金幅は80?_。フレーム長さ100?_の「V5X?80S」と同160?_の「V5X?80L」の2機種をラインアップしている。  (2023年5月25日号掲載)

津田駒工業(株)

2023年06月07日

クリナップ、システムキッチン旗艦モデル刷新

 クリナップは6月1日、ステンレスシステムキッチンの最上級グレード「CENTRO(セントロ)」をモデルチェンジし発売する。5月10日に行われた記者会見で同社の竹内宏社長は「1973年に日本で初めてシステムキッチンを発表したのが当社。50年の節目にフラッグシップモデルのセントロをモデルチェンジできほっとした」と話し、藤原亨常務執行役員は「新セントロは50年間システムキッチンを開発してきた技術の粋をつぎ込んだ結集のような仕上がりとなっている」と説明した。同社の中価格帯システムキッチン「STEDIA(ステディア)」との差別化と国内オーダーキッチン市場の取り込むために、規格型キッチンの高い機能性を維持しながら、温かみのあるデザインからオーダーキッチンの洗練されたデザインへの移行を目指した。 刷新のポイントは塊(かたまり)感のあるデザインや空間の統一感などであり、ワークトップやシンク、扉などのデザイン・カラーラインナップを見直した。セラミックワークトップには鏡面仕上げ「ベルゲン」と木目柄「ヴァルテラ」を、同社の強みであるステンレスワークトップには従来の美コートと同様の性能を持つ黒い着色をした「ダーク美コート」を追加。ワークトップや扉のデザインを統一することで、洗練された塊感のあるキッチンやLDK空間を実現する。価格(税別)は新柄のベルゲンを採用したセラミックコーディネートパッケージで152万8300円。 (2023年5月25日号掲載)

2023年06月07日