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LIXIL、遠隔地から施錠・状態確認できる中継器

 LIXIL(東京都江東区大島2-1-1、TEL.03-3638-8111)はIoTホームLink「Life Assist2」(2021年7月発売)から新オプションデバイス「FamiLock Link」を来年1月9日に発売する。コンセントに差すだけで簡単に後付けができ、玄関ドアのスマートロックシステム「FamiLock」の電池式では設定していなかった、遠隔地からの施錠状態の確認や施錠をする機能を追加できる。 FamiLock LinkはLife Assist2とFamiLockを無線で繋ぐことができる中継器。遠隔地から鍵別に施解錠の履歴や通知を確認でき、子どもや高齢者の外出・帰宅の履歴を確認できる「見守り機能」や、介護者やベビーシッターなど第三者が一時的に施解錠操作を行える「ゲストキー機能」を追加できる。税込み3万800円。 (2023年10月25日号掲載)

2023年11月06日

アマダ、ブルーレーザーとファイバーレーザー搭載

 アマダは切断・溶接・積層造形を1台のマシンでこなす3次元レーザー統合システム「ALCIS(アルシス)-1008e」を開発した。10月6日まで千葉市で開かれた光・レーザー技術展「Photonix 2023」で発表した。 ALCIS(Advanced Laser Cube Integrated System)はブルーレーザーとファイバーレーザーの2つのレーザー発振器(定格出力はともに3?`ワット)を搭載し、需要が高まる銅などの高反射材に対応する。ブルーレーザーはファイバーレーザーに比べ波長が短く、銅に対する吸収率が10倍以上と高く高速かつ高品位な溶接が可能。軸移動量はX1000・Y800・Z500?_。 11月に神奈川県伊勢原市の本社内の「アマダ・グローバルイノベーションセンター」で開く自社展にも出品し、ユーザーとの検証を本格的にスタートするという。 (2023年10月25日号掲載)

(株)アマダマシナリー

2023年11月03日

京セラ、フラットドリルシリーズ拡充

 京セラ(京都市伏見区竹田鳥羽殿町6、機械工具事業本部・TEL.075-604-3651)は10月16日、高性能フラットドリルKDZシリーズの切れ味を重視したタイプ「KDZ-HP」から、内部給油対応のType Cとロングシャンクタイプ(内部給油非対応)を発売した。加工径はともにφ3.0~12.0で、標準価格はType Cが9380~2万670円、ロングシャンクタイプが7730~2万4380円(税別)。 KDZシリーズは新コーティングの採用により、幅広い被削材で長寿命や高精度・安定加工を実現するフラットドリル。中でも切れ味を重視したKDZ-HPは、刃先のシャープエッジ仕様や円弧形状の特殊シンニングによってワーク食付き時の衝撃を抑え、加工が難しい円筒面や曲面への穴あけ加工などで効果を発揮する。 新たに開発したKDZ-HP Type Cは内部給油により切りくず排出性を高めつつ、刃先の確実な冷却でステンレス鋼の加工でも刃先への溶着を抑え、優れた耐摩耗性を発揮。ロングシャンクタイプは突き出し量が長く、加工が不安定になりやすい場合でも高精度・安定加工を実現する。 (2023年10月25日号掲載)

京セラ(株)

2023年11月03日

ソディック、洗浄力を高めた自動茹麺装置

 ソディックは9月末、自動洗浄機能が付いた「CIP洗浄強化型自動茹麺装置」(=写真)を発売した。可動式のCIP(Cleaning In Place=定置洗浄)ノズルを設置し洗浄力を強化した。 従来、固定式だったCIPノズルを可動式に改良したことで「定置洗浄に比べ洗浄範囲が拡大し、洗浄性を大幅に向上させた」と言う。同社は調理麺・LL麺・冷凍麺を主軸に、幅広いニーズに対応する自動製麺機のラインアップを取り揃える。新製品の発売を機に世界で拡大する製麺設備市場に向けて拡販を積極的に展開する考え。 (2023年10月25日号掲載)

(株)ソディック

2023年11月01日

シェフラー、工作機械向け軸受とダイレクトドライブを拡充

 ドイツの軸受けメーカー、シェフラーは近年、工作機械向け精密軸受とダイレクトドライブの製品ラインナップを拡大している。先月追加したのは精密波動歯車装置シリーズの「RT1」「RT」、精密遊星歯車装置シリーズの「PSC」の2種類の精密ギアユニット。 RT1とRT2は小型旋回軸の駆動、フライスヘッドの軸での使用、軽金属、木材、プラスチック加工用ロータリーテーブルの駆動などに適する。中空シャフトを採用したPSCはコンパクトで高い剛性をもち、フライスヘッドの軸と大型ロータリーテーブルの駆動に適する。自動でねじりバックラッシュと摩耗を継続的に補正する機構を備え、バックラッシュを0.1分以下と極めて低く抑えることができるという。 (2023年10月25日号掲載)

2023年11月01日

ヤマザキマザック、可搬重量30kgの協働ロボットセル

 ヤマザキマザックは10月18日、工作機械に簡単に接続できる協働ロボットセル「Ez LOADER」シリーズから、可搬重量が30?`(ハンド含む)の新たなモデル「Ez LOADER30」を発売した。従来機種と比べ可搬重量が向上し(従来は10?`・20?`)、鉄系ワークなどより幅広い加工ニーズに対応する。標準価格は税別1020万円からで、対応機種はCNC旋盤「QUICK TURN 300」や複合加工機「INTEGREX i-200H」など。年間50台の販売を目指す。 Ez LOADER30の発売に合わせて同社は、新たな専用ソフトウェア「Ez LOADER アプリケーション」を開発。工作機械の操作盤にこれを組み込むことで、従来のようにタブレット端末から動作プログラムを作成する必要がなくなり、教示レスのロボット運用が可能になる。ワーク長や重量などの情報はCNC装置から取得し、従来比で90%の項目が入力不用に。同じアプリ上で稼働監視も可能。段取り時間を大幅に削減する。 さらに自動でロボットハンドを交換できる新機能「ハンドチェンジャ」(オプション)も搭載。最大21?`までの重量物を掴めるシングルハンドと素材の搬入や完成品の取り出しを一度で行えるダブルハンドを用意し、爪の組み合わせなどを変えることで多品種少量生産にも対応する。 (2023年10月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2023年10月30日

岩崎電気、今こそ導入したい紫外線清浄機

 5月から社会的活動が再開されているが、感染症の影響はいまだ残り、インフルエンザ流行の兆候も既に表れ始めている。心配事は尽きないが、生産を止めるわけにはいかないモノづくりの現場では、感染症への対策を徹底する必要がある。岩崎電気の空気循環式紫外線清浄機「エアーリア」は、紫外線ランプで取り込んだ空気中の菌を抑制し、清潔な空気を送り出す除菌装置。 同製品に搭載している紫外線ランプの殺菌力は、広島大学病院などと共同で行った評価試験で、新型コロナウイルスを99・9%以上(30?hタイプ)不活化した。目や皮膚に直接照射すると危険なため、紫外線ランプは装置内部に組み込む安全設計。簡単に移動や設置が行え、消費電力も30?hタイプでノートパソコンと同程度。電気代が気になる今冬も使いやすい。 (2023年10月25日号掲載)

2023年10月30日

コロナ、石油ストーブとウインドエアコンでGD賞

 コロナの「小型対流形石油ストーブSZシリーズ」と、「リララ ウインドエアコン冷暖房兼用タイプ」が2023年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した。受賞した石油ストーブは人が集う、炎を囲む、明りを灯すなどストーブとも共通点が多い「焚き火」や「ランタン」に着目し、心をひきつけるランタン風のデザイン。高さが約47?aとコンパクトでありながら、暖房能力319?`ワット、約123時間の連続運転を可能にした。ウインドエアコンは工事、室外機、壁穴が不要で、窓さえあれば簡単に設置できる。冷房・暖房・換気機能を備え、1年中使える。手入れがしやすく、本体前面のパネルをフラットな形状にした。 石油ストーブについて審査委員は「製品の堅牢性、信頼性が視覚的にも感じとれる安定感を備える姿は石油ストーブの開発を長く手がける企業の開発力が凝縮されたものであり、誠実なものづくりの実績が滲みでる」と評価する。 (2023年10月25日号掲載)

(株)コロナ

2023年10月30日

武田製作所、最少人数で最大効率追求の板金工場

 現場作業者は3人(そのうちの一人は77歳の武田雅典代表の父)にもかかわらず、多い月には半導体装置や工作機械の部材を2千~3千種類も手掛ける武田製作所(神奈川県厚木市)は、2代目の武田代表が入社した約20年前から、業務効率化や生産の省力化を進めてきた。同社の効率化がユニークな点は、現場の人材をはじめから確保しないと割り切った視点に立っていること。そのため、「1人で何役もできるシステムを構築する必要があった」(武田代表)と振り返る。 武田雅典代表。前職はテニスのインストラクターで、日本のランキングポイントも所持していたほどの実力。そのころからストイックで、現在は仕事のために筋トレを欠かさない  武田代表が入社した当時は過去に受注した図面データをフロッピーと紙の帳票で管理していたが、図面を探す作業だけで半日潰れてしまうことも多々あった。これを何とか効率化したいという思いから、ファイル管理システムとしてキャドマックの板金特化CAD/CAMシステム「CADMAC-NEX(NEX)」を導入した。「この頃から都市圏のモノづくりは多品種少量生産に移行していくと言われていた。そうなると段取り替えをいかに効率化するかが重要になってくるが、当社は生産以前の図面管理の段階から躓いていた。NEXを入れることで注文を受けてから製造までの時間を大幅に短縮できた」と振り返り、モノづくりにおける省力化・自動化の重要性を感じた瞬間だったと話す。 12年前には今の建屋に神奈川県座間市から移転し、三菱電機製の炭酸ガスレーザー加工機「ML2512HV」を導入。それまで使用していたタレットパンチプレスでは製造物が変わるごとに金型を入れ替える必要があったが、レーザー加工機を導入することで段取り替えをゼロにし、生産効率をさらに向上した。 その際一緒に導入したのが、キャドマックの鋼板の抜き工程のNC生成やスケジューリングを行う「MACsheetΣZERO」と1枚の鋼板から複数部品を高密度に取得できるネスティング機能を持つ「MACsheetIST(IST)」。レーザー加工機との相乗効果で、移転前には約10人で回していた現場を3人で対応できるようになった。 「人数は少なくなったが自社生産能力は今の方が格段に良くなっている。加えて、コロナ禍に雇い止めをした企業では現在人材確保に苦戦していると聞く。当社は省力化のシステムや設備で柔軟性を担保しているため、一時的に売上や稼働率は下がるが生産能力は削っていないので、景気が戻ってきたらすぐに100%で対応できることが大きな強みとなっている」(武田代表) ■曲げシミュレーションで失敗ゼロへ  武田代表は製造業において「入口と出口が大切」とし、同社の出口の効率化を担うのが曲げシミュレーションソフト「MACsheetBEND(BEND)」。「BENDのシミュレーション上で曲げられれば基本的に現場でも曲がる。ミスがなくなり、考えなくてよいので曲げる速度も速くなる」(武田代表)と話す。失敗がなくなることで手戻りがなくなり、生産工程が出口に向かってスムーズに流れるようになった。 同社はキャドマック製の板金ソフトを4種類活用しているが、これだけ多様なソフトを導入している中小企業は珍しい。武田代表は多様なソフトを活用する理由について、「私は経営者でありながら現場にも立つため、どのシステムを導入すれば自分の作業が効率化され、楽になるかわかっている。導入したからには上手く使いたいという思いもあるので、日々どう使うかを本気で考えている」とし、「ちゃんと使えばすごく便利なシステムだからこそ差別化要因にもなっている」と、それらが果たす役割は大きいとの認識を示した。 最後に最近のニュースについて聞くと「金融機関の担当者にも驚かれたが、資材価格が急騰している中、当社は今年、原価率が下がった。これに一役買ったのがISTで、10年近く購入当初の状態で使い続けてきたが、昨年バージョンを更新したら鋼板に対してより密にネスティングができるようになっていて原価率が下がった。毎年のアップデートが大切だとわかりました」と笑う。「次設備投資するとしたらバリ取りの自動化かな」とこぼすように、同社の現場改善には終わりがなさそうだ。 MACsheetBENDを活用して曲げたリチウム電池関連部品。R部分は何度も浅い角度で曲げることで加工している。武田代表は「MACsheetBENDがないと時間がかかりすぎて仕事にならない」と振り返る (2023年10月25日号掲載)

2023年10月27日

長谷川工業、法改正の必須アイテム「トラック向け昇降設備」

 1人を約2.6社が奪い合う??。慢性的な人手不足が続いている物流業界のなかでも、特に深刻な担い手不足に陥っているのがトラックドライバー。その激務の緩和や待遇を少しでも改善させようと、様々な法改正が行われている。そのひとつが本年10月に改正された労働安全衛生規則の一部改正だ。 運送業における労働災害で特に多いのが荷役中の災害。平成25年度の厚生労働省調査によると、実に約75.5%が荷役中の事故。なかでも荷台からの昇降時に転落したケースが約40%と最も多い。 こうした状況を鑑みて、厚労省はこれまで最大積載量5トン以上の貨物自動車を対象としていた荷役作業時の昇降設備の設置及び保護帽の着用を、最大積載量2トン以上の貨物自動車に拡大。本年10月1日より新規則が施行されている。 一方、法改正が行われたにもかかわらず、厚労省に近い物流関係者によると、「昇降設備を用意していなくても、すぐに罰則とはならず、まずは注意が与えられ二度目以降に適用される可能性がある」と、まだまだ周知も導入も進んでいないのが現状でもある。 また、国内で稼働中の2?dトラックは100万台以上となるため、トラック向け昇降設備を手掛けるメーカーサイドも、急激な需要増に供給が追い付いていないという側面もある。 かねてよりトラック向けの昇降設備を手掛けてきた長谷川工業も、夏前あたりから受注が急増している一社だ。同社営業本部の菅崎良太課長は「当社のトラック向け昇降台『トラックステッパーTS/TSW』ですが、以前は年間500台程の実績という製品でした。それが法改正を機に10倍近くの売れ行きとなっており、現時点ではお客様へのお納めが少々遅れてしまっている状況です」と語る。 同社のTS/TSWシリーズはアルミ製で、最小サイズのTS-500D(全高28~43?a・ステップ幅20?a)で重量1.3?`、最大サイズで手がかり棒付きのTSW?925(全高83.5?a)でも重量4.8?`とかなり軽量。設置や持ち運びにおける負担を少なくしている。 「お客様からも利便性については高い評価を頂いておりますが、比較的リーズナブルな価格でお求めいただける点も人気に繋がっている一因かと思っています」(菅崎課長) ■乗り移り時のリスクを軽減  また、急激な需要増への対応として、新たに同社が開発したのが、トラック昇降はしご「LTM」シリーズだ。 「従来、当社のトラック昇降製品は専用のアルミ素材を使用して製造していましたが、今回の需要増を受けて、はしごのアルミ型材を使ったLTMを提案させて頂いております」 LTMには、はしご・脚立のパイオニアメーカーとしての工夫が凝らされている。そのひとつが「ラクノリ」機構の採用だ。脚立・はしごの使用時における事故の6割は「体のバランスを崩したこと」が原因となっている。 一般的なはしごは体を外側に乗り出さないと対象物に乗り移れないため、バランスを崩しやすい。また体の重心がはしごの外に移動するため、重心と合わせてはしごも横ずれしやすくなり、事故が起こりやすい。そこで同社が開発したのが、はしごの最上段のステップを外した「ラクノリ」機構だ。 「最上段のステップを外すことで、正面からの乗り移りを可能にしています。これによって乗り移り時に重心がはしごの外に出ず、スムーズな移動を実現します。この『ラクノリ』機構をトラック昇降はしごLTMシリーズにも採用しました」 トラックのアオリ部分にかけるフックは蝶ボルト使用で、好きな位置に調整して取り付けでき、収納も簡単に行え、従来のはしごを使う感覚で運用できる点も魅力だ。 「はしご・脚立メーカーとして品質面や安全面において一切妥協をしていませんが、より早くお客様に製品が行き渡ることで事故が未然に防げるよう、価格面もかなり抑えて販売しております」 長谷川工業は前出のTS/TSWシリーズやLTMシリーズのみならず、脚部伸縮で高さ調節が可能なLMシリーズ、幅広の踏板で昇降時の安定感を高めたMTSシリーズをトラック積載可能な製品としてラインナップしている。 また据え置きタイプは、組立式作業台DBシリーズ、折り畳みタイプの作業台DADシリーズ、大型トラックにも対応可能でキャスターの移動や複数連結しても使えるWBシリーズに加え、オーダーメイドでの特注品にも対応している。  「物流2024年問題に伴い、今後トラックドライバーさんはますます貴重な人材となってきます。当社は今後もドライバーさんたちが安心・安全に怪我無く、快適に作業できる製品を市場投入していきます」(菅崎課長)。 (2023年10月25日号)

長谷川工業(株)

2023年10月27日

ベッセル、小型のファン型微風イオナイザ

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.06-6976-7773)は、ファン型イオナイザ(除電器)から塵埃を拡散させない小型サイズの「静電気除去ミニファン微風タイプ F-6BF」を10月3日に発売した。価格は標準で税抜4万4000円。電子部品の検査工程におけるESD対策や、組立工程でのゴミ付着リスクの低減用途などに提案する。 電子機器の組立や検査でのESD対策には従来、ファン型イオナイザが広く使われる。しかし送風で小型部品が動いたり、空気に混ざった塵埃が送風で拡散し製品に付着するなどの問題があった。しかし無風のイオナイザは効果が十分でないという声もあり、現場に影響がない程度に風を抑えたイオナイザが求められていたという。 これに対しF-6BFは、現行モデル(F-6R)の風を60%カットすることで「イオンは届くが、ゴミは舞わない絶妙な風」を実現。ゴミによる不良率の改善が見込める。騒音値は45dB以下と低騒音。距離150?oで2.8秒、距離300?oでは6.0秒で1000Vを100Vに除電できる。 (2023年10月25日号掲載)

2023年10月27日

リンナイ、ビルトイン食洗機を公式ストア限定発売

 リンナイはこのほど、キッチンのインテリアに合わせて部品の色が選べる「ビルトインガスコンロILO」シリーズに、食洗機の部品の色が選べる「カラーオーダー」食洗機と「ILOビルトイン食器洗い乾燥機」を追加、公式ストア限定で発売した。 ILOビルトイン食器洗い乾燥機は6色の扉材とシルバーとブラックの2色のフロント操作部で、最大12通りの組合せが可能。ネットから簡単に注文でき、カラーシミュレーションで組み合わせを試せる。 食洗機の扉形状は、「国産唯一」という大容量「フロントオープン(庫内容積66?g)」と、引き出し式の「標準スライドオープン(同42?g)」の2種類を取り揃えた。 約8人分の食器が入るフロントオープンは2段のかごを見渡せ、小さな食器からフライパンなど大きな調理器具までセットしやすい。上下のダブルノズルで強力に、すみずみまで洗浄できる。 標準スライドオープンはイオンの力でカビ菌やニオイを抑制する「プラズマクラスター」技術や、食器量に併せて自動で節水・省エネする「エコギア」などの機能を備えたハイグレードモデル。食器カゴは多様な食器のセットに向く「おかってカゴ」、同じ形状の大量の食器セットに向く「ぎっしりカゴ」と2種類から選べる。 価格はフロントオープン17万8800円、標準スライドオープンタイプが14万6400円(いずれも税込み)。 (2023年10月25日号掲載)

2023年10月27日

オリオン機械、ドレン処理装置新製品

 オリオン機械は油冷式コンプレッサ向けドレン処理装置の新モデル「ドレンマスターNEO」を10月2日販売開始した。 油冷式コンプレッサを使用する圧縮縮空気システムの場合、冷凍式ドライヤーやエアタンクから排出されるドレンには、水質汚濁防止法で定められた排水基準(基準値:1?gあたり5?_グラム以下)を超える油分が含まれている恐れがあり、そのまま河川などに放流できないため、油分を排水基準値以下にするドレン処理が必要とされている。 近年の環境意識への高まりやドレン処理に掛かるコストダウン、ISO14000の新規取得ニーズなどを踏まえて開発されたドレンマスターNEOは、新開発の高性能吸着材の採用により、標準仕様品で処理水油分濃度3?_グラム/?g以下を実現した。 吸着材が内蔵された処理槽部分は交換式で、処理槽の蝶ネジを外すだけで簡単に取り外しが可能。 「ユーザーの産業廃棄物処理負担を減らすため、処理槽のみの交換で運用できるようにした。処理槽の本体はリユースされ、内部の使用済み吸着材の処理は当社が行う」(オリオン機械) スリムに設計された筐体は設置場所を選ばず、キャスター付きを標準でラインアップ。本体正面には目視で処理水の状況が確認できる確認層が設けられたほか、点検バルブにより処理水の採水チェックを可能にした。また、寒冷地向け仕様は内蔵されたファンヒータが機体内部の温度を検知し、自動運転でドレンの凍結を防止する。 対応するコンプレッサはモータ出力37?150?`ワット。寒冷地仕様含め計12製品を揃えた。標準価格は60万円(税別)から。 (2023年10月10日号掲載)

オリオン機械(株)

2023年10月25日

トクラス、女性活躍推進企業

 トクラスは7月20日付けで、女性活躍推進に関する取り組みが優良な企業として「えるぼし認定」の最高位である3つ星認定を受けた。 「えるぼし認定」は女性活躍推進法に基づき、一定の評価基準(採用、継続就業、労働時間等の働き方、管理職比率、多様なキャリアコース)を満たし、取り組み状況が優良な企業に対し厚生労働大臣が認定する制度。同社は5つの項目において基準を満たし、3つの認定段階での中で最高位となる3つ星認定を取得した。 同社の女性比率は業界トップクラスの56%。やや女性のほうが多いのが特徴で、女性の割合はここ数年で増加している。また管理職として活躍している女性社員も少なくない。 「当社は多様な従業員が心身ともに健康で充実した生活を送り、それぞれが能力を発揮できるような職場環境の充実に取り組んでいる。また女性が働きやすい環境については、階層別研修の実施や各種制度による仕事と子育ての両立支援。リモートワーク勤務の拡充などを推進している」(同社) (2023年10月10日号掲載)

2023年10月25日

大東精機、独自の福利厚生で本格社内ジムが好評稼働中

 健康経営の重要性が叫ばれるようになった。福利厚生の一環で社員が通うスポーツジムの費用を一部負担する企業も増えてきたが、社内にトレーニングジム、しかもかなり気合いの入ったものを作ってしまう例は、全国的に見てもかなり珍しいのではないか。本格的な社内ジムを社員とその家族、さらには友人にまで無料で開放するのは、バンドソーのトップメーカーとして知られる大東精機。尼崎市の本社を訪ねると、ジムを核に自然体で進む働き方改革の姿が見えてきた。  大東精機の本社敷地内には「B棟」と呼ばれる5階建ての建屋がある。完成から約40年が経過したこの建屋の内部はこの2、3年のあいだに、集中的な改装によってガラリと生まれ変わった。4階のほとんど使われていなかった部屋を利用する形で、最新のトレーニング器具をずらりと並べたかなり本格的なジム「DAITO GYM-CLUB」が誕生したのだ。 ただマシンを無造作に並べたのではない。内装はモノトーンを基調にしたシックな雰囲気で、まさに高級感のある会員制ジムといった趣。利用状況は顔認証システムで管理され、万一の事故を防ぐ緊急停止システムもある。利用者は十数台の本格的なマシンから自分に合ったものを選び、窓の外を眺めながらのびのびと体を動かせる。開放時間は6時半から22時までで、休日も自由に利用可能。さらに社員同伴ならその家族と友人も使用できるというから驚きだ。これは社員とその家族の健康にも留意すべきという、同社の掲げる「健康経営」の考えに基づくもの。実際に毎日30人以上がこのジムで心地よい汗を流している。 取材に応じてくれたPR室マネージャーの岡西計太氏も、社内ジムの完成を機にトレーニングを始めたうちの一人だ。いち利用者の立場として使用感を尋ねると「ひとことで言えば満足。ビギナーから玄人までを幅広くカバーできる良いバランスのマシン構成だと思います」と明るい声が返ってきた。 それもそのはずで、マシンの選定はジムでのアルバイト経験も持つ経営企画室マネージャーの杉本直也氏が、メーカーの指導も仰ぎながら「しっかり全身運動ができるラインアップを厳選している」のだという。ちなみに杉本氏も例に漏れず、社内ジムのヘビーユーザーだ。 巷の会員制ジムさながらの設備が無料で使えるとあって、ジムの稼働率は高く、女性ユーザーも定着している。同社では勤務中に「健康休憩」を取ることも認められており、ジムで体を動かしてリフレッシュした状態で仕事を再開することで業務効率も高められる。人材採用にもプラスの効果があるようで、杉本氏は「『ジムがあるのでこの会社に来ました』と言う人がいるほど、就職先選びの決め手になっていると感じます」と手ごたえを語った。異例ともいえる本格社内ジムは今のところ、多角的な成功を収めているようだ。 ■働きやすさと効率の二刀流オフィス  ユニークな取り組みである社内ジムが目を引きがちだが、実のところ大東精機が目指すのは健康促進だけにとどまらない、全体的なワークライフバランスの向上だ。そこで同社はジムの設立と機を同じくして、B棟や本社本館など他の建屋やフロアの改革にも着手。デザイナーの知見と社員の意見をミックスし、働きやすい新たなオフィスフロアを完成させた。 例えば食堂として使われていたB棟の5階は、改装によってフリーアドレス制の開放感のあるオフィスに生まれ変わった。コンセプトは「活発なコミュニケーション」。ここでは開発部やPR室などクリエイティブな業務に従事する人々が働く。何気ない会話から生まれる閃きを仕事に活かすことがフリーアドレス制の狙いだ。逆に集中したいときにはイヤホンで好きな音楽を聴きながら仕事をすることも認められており、オン・オフを切り替えながら柔軟に仕事ができる。 (写真=B棟5階の執務フロアは開放的で自然な会話が生まれやすい)  一方、B棟の3階は設計部署の執務フロアだ。ガラスの防音壁に覆われた静かな空間は、同じ棟とはいえ5階とはかなり趣が違う。聞けば、決められた納期の中で確実な設計業務を行うために、静かで集中できる環境を整えたのだという。 大東精機で進む一連の改装プロジェクトは最初から完成図があったわけではなく、それぞれのフロアを実際に使う部署が意見を出し合いながら形にしたもの。だからこそ使い手の意に沿ったものになっており、働き方改革がごく自然体で進んでいる。 岡西氏は改装前を振り返りつつ、こう話す。「我々はメーカーですので、元々はいわゆる作業着が会社のユニフォームでした。しかし改装を機に、事務職はカジュアルな服装での勤務が認められたんです。それが私のように長く勤めている者からすると、革命でしたね。徐々に社内の雰囲気も変わり、次々に改装のアイデアが出てくるようになりました」 本社の改装はひと段落ついたそうだが、杉本氏は「『こんなこともやっていいんだ』と、社員のマインドが確実に変わったと思います」と話す。この自由な空気感なら、働きやすさに通ずるさらなる施策が生まれる日も近いかもしれない。 (2023年10月25日号掲載)

2023年10月25日

マグネスケール、レーザスケール工場を奈良に建設

 マグネスケールは、奈良県奈良市と大和郡山市にまたがる土地にレーザスケールの生産工場を建設する。 敷地面積は1万3220平方?bで、2025年5月の完成、9月の操業開始を目指す。地上3階、地下1階の建屋構造で、総投資額は約117億円(機械設備含む)。 レーザスケールを製造する神奈川県の伊勢原事業所が25年に生産上限の2万5千軸に達すると予想し、新設の奈良事業所と合わせ最大6万軸の生産能力を確保する。高まるレーザスケール需要に対応するねらいだ。 奈良事業所では生産拡大だけでなく、最先端のレーザスケール開発設備を備える。災害時の事業継続体制(BCP)として伊勢原事業所との相互バックアップ機能を付与する。 「半導体製造装置や高精度金属加工機に使うレーザスケールは、ピコメートル・レベルの分解能を持つ位置検出システム。特に半導体の微細化に不可欠で、生産拡大により供給責任を果たす」(同社)  (2023年10月10日号掲載)

(株)マグネスケール

2023年10月23日

台湾貿易センター、22年より売上減も「悪くはない」

 台湾貿易センターは9月25日、台湾からの製品・部品調達を求める日本企業向けのビジネスマッチングの場「2023年台湾精密加工部品商談会」を都内のホテルで開催した。自動車や機械、半導体向けの金属部品加工などを行う台湾企業と日系企業のビジネスマッチングの場で、昨年から併催の「ハイエンド金属製品・ハンドツール調達商談会」と合わせて91社が参加した。台湾の景況感については「昨年よりは落ち込んでいるが悪くはない」という声が多く聞かれ、欧米を中心に中国から台湾へ生産を移す流れが今後も一定程度続くとみる企業が多い。 一服感がある中でもプラス成長を続けるGLOBAL TEKは、EV向けの自動車部品が好調。特に、中国企業向けで磨いた加工技術をもとに欧州の自動車会社のティア1、2にも部品を納めるようになってきているという。同社の担当者は「EVに関して日系企業は中国に対して5年ほど遅れている。欧米も遅れを取ったが協業といった形で中国企業の技術を取り込もうと躍起だ。それに対し日本はまだまだ勢いが足りない」と述べる。「日系で動きの良い企業は」との問いには、ニデックとデンソーを挙げ、ニデック製の減速機向けには部品を納めていると話す。 ギガキャスト時代の到来を見据えアルミ加工に力を入れるのがCMP GROUP。自動車部品の鋳造をメイン事業としているが、変化を捉えアルミなどの金属加工を行うグループ会社のPRのために出展。2500?dクラスのプレス機を使いギガキャスト部品の加工にも挑戦中だと話す。 GLOBAL TEKはニデック製の減速機に向けて部品を納入する (2023年10月10日号掲載)

2023年10月23日

厚地鉄工、ルーツブロア搭載の新バキュームブラスト

 厚地鉄工が新発売したバキュームブラストACV?0ERは4?d車に発電機などと一緒に積み込めるコンパクトサイズでありながら、60mのバキュームホースの長さを実現した。同サイズの既存機ではホースの長さは20~40mほどだが吸引力の高いルーツブロワを搭載することで可能にした。 タンクの容量は多少小さくとも据え置き型よりトラックに積めるコンパクトタイプの需要が昨今高まっていたが、20mのホース長では取り回しに不便が生じていた。「60mあればトラックに積んだまま降ろさずにホースを伸ばし作業し、ホースだけ引き込んで移動も可能だ。また距離が長い橋梁での作業などにも向く」(厚地徹三社長)とする。 他にも、2次サイクロンを採用し1次サイクロンで研磨材を回収し、粉塵は集塵機で捕集する前に、2次サイクロンである程度落とすことでフィルターの目詰まりを防ぐ。フィルターに負荷がかかりやすいコンクリートに対しても使用できる。 「溶射の下地処理ではブラストの表面粗さでRZ50などの粗さが求められる。研削材は何度も繰り返し使用すると砕けて粗さが出なくなるが、細かくなったものを集塵するので常に一定の粗さを保てる」(厚地幸次常務)と2サイクロン式の集塵技術に自信を見せ「ルーツブロアは音がうるさいが消音機を実装し静かなのも特徴だ」(同)と話した。 (2023年10月10日号掲載)

厚地鉄工(株)

2023年10月20日

ケルヒャージャパン、四街道に物流拠点

 独ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(神奈川県横浜市)は東日本エリアの物流拠点「四街道ロジスティクスセンター」(千葉県四街道市、延床面積1万4400平方?b)を開設し、10月2日に本稼働した。家庭用および業務用製品の在庫保管を担う。倉庫管理システムを導入し、効率的な配送体制を確立する考え。 全国に4カ所あった物流拠点のうち、東日本エリアの3カ所を統合。来年上半期には業務用製品中大型機の出荷を開始し、センター内に修理センターを統合する予定。同社は「EC事業の成長・拡大やロボティクス事業へ参入などに伴い、物流プロセスやアフターサービスの体制強化を継続的に図る」としている。 (2023年10月10日号掲載)

2023年10月20日

岩崎電気、柔らかく変化する景観照明

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.03-5846-9012)は9月28日より、LED景観街路照明「unis(ユニス)」シリーズに、柔らかく光がゆらぎ変化する「unis ゆらぎ Stick」を追加した。 同じパターンの繰り返しや他の器具との同期が起こらない自然な「ゆらぎ」を演出する独自技術を開発。焚き火の炎などに見られる「1/fゆらぎ」を含む光のため、自然を感じる心地よさと変化する楽しさを屋外空間で演出できる業界初(2023年9月現在、同社調べ)の景観街路照明。景観との調和を大切にする同シリーズならではの取り組みで、公園や広場だけでなく神社・仏閣など歴史的構造物の外構などにも最適。全周配光とフロント配光を用意し、価格(税別)はどちらも16万5000円(ポール別)。 (2023年10月10日号掲載)

2023年10月20日

ソディック、立形ロータリー式射出成形機

 ソディックはハイブリッド立形ロータリー式射出成形機「VREシリーズ」の後継モデルとなる「VRGシリーズ」の小型3機種の販売を9月に始めた。 VREシリーズは電動ハイブリッド直圧型締で、電気・電子・自動車・医療機器などの分野で精密インサート成形を行える。この性能に加えVRGシリーズは新たに国際安全規格ISO20430(JISB6711)に準拠。また新コントローラーの搭載や新操作画面の採用で制御能力を向上した。 VR03G(最大型締力29・4kN)、VR20G(196kN)、VR40G(=写真、392kN)の3製品で構成し、標準価格は税別1530万円から。来年1月販売の同シリーズ最大機種VR200Gを合わせ、すべてが揃うことになる。シリーズで年産200台(国内外)を目指す。 (2023年10月10日号掲載)

(株)ソディック

2023年10月18日

ABB、スウェーデン拠点に2.8億ドル投資

 ABBは9月13日、スウェーデンのヴェステロース市に最新鋭のABBロボティクス欧州キャンパスを新設するため2億8千万?j(約420億円)を投資すると発表した。6万5千平方?bのこのロボティクスキャンパスは次世代AI対応技術を開発するための既存施設に代わるもので、自動製造、研究開発、カスタマーエクスペリエンス、トレーニングセンターを統合する。2026年後半の開設を予定し、生産能力を50%増強する。 同社は「AIを活用した協働ロボットや産業用ロボット、また当社の『ローカルフォーローカル(地産地消)』生産戦略の一環として、柔軟な自動化をサポートするデジタルソリューションをお客様に提供する」と言う。 (2023年10月10日号掲載)

2023年10月18日

ホシザキ、同社最小の業務用洗浄機

 厨房機器を手掛けるホシザキはこのほど、同社シリーズ最小の業務用小型食器洗浄機「JW-100A」の販売を始めた。人手不足や光熱費高騰など問題が山積している飲食店や介護・老人保健施設、保育園では、予算やスペースを確保できず業務用食器洗浄機が導入できないケースが多々あった。家庭用が代用されることもあったが、洗浄力が足りなかったり、洗浄時間が長いといった声もあり開発・販売に至った。 業務用らしい1分あたり100?g相当の水流による高い洗浄力はもちろんのこと、同社最小の食器洗浄機と比べて機体サイズを37%縮小(幅400?_×奥行530?_×高さ500?_)。既存の蛇口から給湯することで湯沸かし機能を削減し、洗浄時間も1サイクル約6分へと短縮した。標準装備の2つのラックを交互に使うことで1時間あたり10回の連続稼働も可能だ。 消費電力も50?で130?hと現行の最小モデルよりも約8割削減。連続洗浄時は前サイクルのすすぎ水を次のサイクルの洗浄水として再利用するなど、手洗いと比べても使用水量が少なく、節電・節約にも寄与する。 同社の担当者は「コロナ禍で一時的に人員を削減した現場では、人手が戻ってこないという声があった。加えて、従来の業務用製品は導入できない現場も多く、家庭用も保育園などの高い衛生性を求められる現場では使えなかった。本製品は業務用の機能性と家庭用のサイズを併せ持つ。発売して以降、マーケットからの反応も非常に良い」と話す。 (2023年10月10日号掲載)

2023年10月18日

芝浦機械、相模工場敷地に物流施設

 芝浦機械と三井不動産が共同で進めていた物流施設「MFLP座間」が9月29日竣工した。芝浦機械は中期経営計画「経営改革プラン」に基づき、芝浦機械相模工場の一部敷地をより有効活用するため、昨年より三井不動産と協働で物流施設の事業化に取り組んでいた。 MFLP座間は敷地面積6万1000平方m、延床面積13万4000平方mのマルチテナント型物流施設。東名高速道路の綾瀬スマートICから約4.5キロメートル、横浜町田ICや圏央道の厚木IC、国道16号線も至近距離にあり、首都圏一体を様々な道路網でカバーでき、全国各方面へ高効率で輸送可能な場所に位置する。相鉄本線「さがみの駅」から徒歩11分と従業者の通勤利便性にも優れるほか、周辺人口も多く雇用確保においても有利な立地と言える。 施設はダブルランプウェイ、免震構造、全館空調、72時間対応の非常用発電機等のBCP対策、1階トラックバースは国際基準の45フィートコンテナ車両に対応するなど業界トップクラスのスペックを備えている。 施設内は「森のエコリゾート」をイメージしたラウンジ、ワーケーションテラス、会議室、プレゼンテーションルーム、ホビールーム、無人コンビニなど共用部分を充実させた。さらに礼拝所やジェンダーレストイレを設置し、ダイバーシティやインクルージョンにも対応する。 「2024年の物流問題を見据え、トラックの出入口に車番認証システムを設けており、テナント企業はバース予約システムの導入により、トラックの入庫を把握できドライバーの待機時間を短縮できる。また各フロアにドライバー専用の休憩室を設置し、働きやすい環境を完備している」(MFLP) 建屋はすでにZEB認証を取得済み。今後は屋上に168万キロワットを発電する太陽光パネルを設置予定。また、屋内照明のLED化による省エネ、グリーン電力の導入により、MFLPでは2施設目のグリーンエネルギー倉庫となる見込みだ。 (2023年10月10日号掲載)

2023年10月16日