マザック財団、研究や論文に1650万円助成
- 投稿日時
- 2026/07/08 09:00
- 更新日時
- 2026/07/08 09:00
(公財)マザック財団は2025事業年度の研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成の対象を発表し、5月26日に美濃加茂製作所で表彰式を開いた。
同財団はかねて助成を通じ機械の生産技術の高度化と発展を図っている。研究助成は39件の申請が寄せられ、うち東京大学・道畑正岐准教授の「プログラマブル光周波数コムと“点”-“面”次元変換原理を用いた高精度空間位置計測原理の研究」など21件に1300万円が助成された。
同研究は超高精度加工における精度の限界を引き上げるための新たな三次元計測技術に関する研究。長さや距離を高精度に測るのに有用な「光周波数コム」を測定対象に合わせて制御し、さらに反射光を用いず一方通行の光を計測に用いることで、空気によるわずかな計測誤差を抑えて安定的かつ高精度な三次元計測を目指す。宇宙望遠鏡のミラー形状や半導体製造装置の位置精度などに応用が期待されるという。
若手技術者が執筆した論文では18件、220万円が助成された。優秀論文特別賞には東京農工大学・大和駿太郎准教授の「プロセスモデルとデータ駆動型モデルをハイブリッドに活用するマルチセンサー融合のミリング加工切削力再構築」(原文は英語)が選ばれた。
表彰式では同財団の清水紀彦理事(ヤマザキマザック副会長)が挨拶。「製造業は安全保障であり、経済基盤であり、国力そのものだ。しかし近年、日本の製造業の存在感が相対的に低下している。安定を重視するあまり挑戦や変革が後回しになってきた面がある。今後の発展のためには技術開発や人材育成が必要だ」と語った。
なお、国際会議は3件に130万円が助成された。
(日本物流新聞2026年6月25日号掲載)