日本AM協会が5周年記念、実用化へ国策・AIの追い風
- 投稿日時
- 2026/07/02 09:00
- 更新日時
- 2026/07/02 09:00
【写真右】日本AM協会・永安悟会長
未来の当たり前の製造技術へ
日本AM協会は6月8日、ニューオータニイン東京(品川区)で「設立5周年記念特別講演・交流会」を開催した。会員企業や大手ユーザー企業、アカデミアなどから約100人が参加し、節目を祝うとともに一堂に親交を深めた。
冒頭、同協会の永安悟会長は「当協会のモットーは日本における社会貢献。海外が先行し、特に中国での活用が加速している中、どのような形であれ国内への普及を急ぎ、追い抜かなければいけない」と挨拶した。
来賓として登壇した経済産業省の大今宏史素形材産業室長は「昨年10月から金属積層造形の検討会を重ね、先頃提言を発表した。3Dプリンターはまだ先の技術というイメージがあるかもしれないが、当たり前の製造技術としてどう使用実績を増やすかに主眼を置いている。今後はどのようなアプリケーションで使うかが重要であり、分野ごとに議論を深める場を設けていきたい」と話した。
続いて、次世代を担う技術動向としてアカデミアや関連団体からの提言がなされた。日本Additive Manufacturing学会の中野貴由会長は「サイエンスに留まらず、AMは実用化してこそ意味がある。『AI for Science』をはじめAIで時代が激変する中、デジタルデータを用いるAMは極めてIoT化されており、AIとのマッチング(親和性)が良い。大きな追い風だ」と強調。日本3Dプリンティング産業技術協会の三森幸治代表理事は「20年後に振り返ったとき、AMはものづくりの中核になっている。いよいよその時代が来ている」と語った。
その後、大阪大学の塚本雅裕教授、三菱重工業の石出孝氏、豊田自動織機の大岩洋之氏による特別講演が行われ、最新の技術成果や社会実装へのロードマップを共有。続く交流会でも活発な情報交換が行われた。
(日本物流新聞2026年6月25日号掲載)