イシダ、計量検品機能搭載のピッキングアシストAMR
- 投稿日時
- 2026/10/13 09:58
- 更新日時
- 2026/10/13 10:02
手押しカートのノウハウを応用
イシダは、9月11日まで開催された国際物流総合展の会場で、ピッキングカート「さいまるカート AMR」を初披露した。20年以上の実績がある手押し式の計量検品カートに、自律搬送機能を融合させたコンセプトモデルだ。
ピッキングアシストAMRは既に現場活用が進んでいるが、後発で参入する理由について、同社 物流システム部 部長の中川和幸氏は「2024年問題を受けて東京と大阪などの拠点間に中規模のデポを設置するケースが増えている。そうした現場ではマテハンへの大規模投資が難しく、柔軟に台数調節可能なピッキングアシストAMRにはまだまだ大きな可能性がある」と述べる。
同製品最大の特長は、ピッキングと重量検品を1台で完結できる点にある。従来、ハンディ端末などで行うピッキングは、その後に検品工程を設けるのが一般的。さいまるカート AMRは、商品をスキャンすると同時に計量と個数カウントが完了するため、工程削減につながる。
「重量検品機能自体は他でも見られるが、より安定した計量性能とメンテナンス性の実現が市場から求められていた。当社製品は最初から組み込みで高い精度を出せるよう開発しているため、停止直後でも1~2㌘程度にブレを抑え個数検品が可能」
他にもピッキングアシストAMRは群制御による作業者の歩数削減が訴求ポイントになるが、ここにも遅れを取らない。手押しカートで培った「歩行動線短縮ロジック」は、複数店舗を同時ピッキングする際の商品重複率の計算に加え、「1つの棚や通路を1アイテムとみなす」独自の最適化アルゴリズムにより、移動負担を削減する。また、既存の手押しカートとAMRを同一システムで制御できるため、物量の波動や人員配置の状況に応じて稼働比率を自在に切り替える柔軟な現場運用を実現する。
今後は手押しカートを使う現場のリプレースを主なターゲットに、実証に協力するモデルユーザーの選定を進め、来年の市場投入を見込む。
(日本物流新聞2026年10月10日号掲載)