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大阪どてらい市、新規出展でモノづくり活性化

投稿日時
2026/06/02 09:00
更新日時
2026/06/02 09:00
日本エアーテックのクリーンルームの環境基準に対応したロボット掃除機

国産AMRやクリーンルーム用掃除機など、現場を救う多彩な提案

79日からインテックス大阪で開催されるモノづくりの総合展示即売会「大阪どてらい市」。今回の見どころの一つが、深刻化する人手不足や生産性向上に対応する新規出展メーカーの存在だ。本番を前に、注目を集める新規出展製品の一部を一足早く紹介する。


シナノケンシは、小型で小回りが利く自律走行搬送ロボット(AMR)「ASPINA」を出展する。狭い通路でもスムーズに走行できるため、既存の製造現場へ導入しやすいのが特徴だ。担当者は「ラジコン操作で一度走らせてマップを作製すれば、あとは搬送指示を出すだけ」とし、専門知識がなくても簡単に設定操作ができる点を訴求する。本体の設計・開発から組み立て、制御ソフトウエアまでを自社で手がける純国産モデルだ。「初期費用だけを見れば海外製が選ばれるかもしれないが、導入後の丁寧なアフターサービスやサポートを含めたトータルコスト、そして安心感を考慮していただければ十二分に戦える」と、国産ならではの信頼性に自信を見せる。

クリーンルーム内の自動清掃を提案するのが、日本エアーテックだ。同社はクリーンルームの環境基準に対応したロボット掃除機をプッシュする。担当者は「特許出願中の独自技術によって本体の気密性を大幅に高めている。さらに内部を陰圧構造にすることで、吸引した空気が外部に漏れない設計にした。排気はすべてHEPAフィルターを通して排気される」と解説する。5本のブラシで微細なゴミまで逃さず回収し、清掃時の二次汚染を防ぐ。関西圏でも半導体工場や製薬会社をターゲットに、導入を働きかけていく考えだ。

産業領域におけるプロジェクションAR(拡張現実)の活用を提案するのはカシオ計算機。組込専用モジュール「LH-200」を用いたシステムは、工場や倉庫での採用が広がっている。担当者は「もともと会議室用などのプロジェクターを展開していたが、その技術を応用して現場の課題に強いソリューションを提案している。工場内での安全対策として注意喚起の標識を表示したり、組立工程に組み込んで作業者へ視覚的に指示を提示したりといった活用法がある」と語る。さらに「ステッカーやペイントによる従来の標識は、見慣れることで『風景化』し、注意が疎かになりがちだ。フォークリフトが接近した瞬間だけ床面に警告表示を投影するような仕組みにすることで、より確実に注意を引けるようになったという現場の声も届いている」と、その効果をアピールする。

パワーツールメーカーのヨコタ工業は、高精度な締め付けを実現するトルク管理システムレンチ「YS-Zシリーズ」を提案する。ユーザーが設定したターゲットトルクに対し、高い精度で瞬時に自動停止するため、ブレのない理想的な締め付け品質管理が可能となる。担当者は「低騒音・低振動・低反力でボルトを締められるオイルパルス機構を、電動ツールへと落としこむことで、高度なトルク管理実現につなげている」と胸を張る。

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パワーツールメーカーのヨコタ工業の出展製品

三鷹工業所は、簡易移動式吸引濾過装置「カスポンクリーナー」をプッシュする。金属加工現場では、切削の過程でクーラントタンクの底に切粉が堆積し、これが悪臭の発生や機械のトラブルを引き起こす要因となる。同社は「これを掃除機感覚で手軽に吸引し、タンク内を美しく保つ提案となる」とする。電源不要で、工場内の圧縮エアーのみで稼働する点も導入しやすい。

大型鋼構造物の加工向けに、作業者が内部に入ってブラスト処理を行えるルーム式のエアーブラスト装置を提案するのが不二製作所だ。同社の装置ブランド「PNEUMA-BLASTER」の大型ブラストルームは、研磨材の回収をベルトやスクリューといった機械式ではなく、風力によって行う。担当者は「ランニングコストや人件費を大幅に抑えられるほか、架台の下部を深く掘り下げる必要がない。ピットレス(基礎工事なし)の仕様であっても、大型のピット式と同等のルームブラストを設置できる」と説明する。製缶や鉄道車両関連、建築業界などを中心に、関西でも導入実績が着実に増加しているという。



 (日本物流新聞2026525日号掲載)