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アマノの清掃ロボ、洗浄力・信頼性・ソフト力で市場開拓

投稿日時
2026/05/29 10:00
更新日時
2026/05/29 14:59
アマノの床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」。ロボット掃除機はカメラで周囲の環境を撮影しながら走行するものも多く、セキュリティリスク低減のため国産であることも好感を得ている

人手不足やDX推進を追い風に、業務用清掃ロボットへの需要が拡大している。アマノが販売する床洗浄ロボット「HAPiiBOT(ハピボット)」もその流れに乗る。ハピボットはPreferred Roboticsとの共同開発品。発売から3年半、累計販売台数は約1000台と、主力の手動型床洗浄機を含めた全体の約2割を占める。

価格競争力を持つ中華系メーカーが台頭する中、「工場特有のオイルミストなど、しつこい油汚れも綺麗に除去できる」高い洗浄力を強みとし、大手製造業の現場にも導入されている。

「これまでは残業してでも人手で掃除をしている現場が多々ありました。しかし、人手不足は深刻で働き方に対する規制も強化されています。本業だけに専念できる現場づくりに積極的に取り組む企業が増えてきています。また、そうした姿勢を見せなければ採用が難しくなってきている側面もあるようです」(斎田課長)

最近では、掃除機(除塵)タイプが先行して導入されていた病院などでも置き換えが進む。以前は水洗い後の床面での転倒リスクが懸念され足踏みしていたが、掃除機タイプでは血液やジュース汚れを除去できないことに加え、特許取得の独自機構により洗浄後の水残りが極めて少ないことが現場で理解され、口コミや横展開によって採用数を伸ばしている。

■継続アプデで使いやすさ追求

ただ、確かな洗浄力と国産ブランドによる信頼性だけが、発売から3年半を経てもなお競争力を維持できている理由ではない。ソフトウェアに強みを持つPreferred Roboticsとともに、ユーザーの困りごとに対しスピーディーかつ継続的に機能をアップデートしてきたことも評価されている。

「販売して終わりではなく、お客様の要望に応じて順次機能を追加・ブラッシュアップしています。結構頻繁にアップデートを重ねているんですよ」(松坂氏)

製品はLTE回線を通じて専用のクラウドサービス「AMANO Robot Cloud」と常時接続しており、充電時間を利用してソフトウェアが自動更新される。メーカー訪問やUSB接続でのメンテナンスが必要な他社製品と異なり、ユーザーは意識することなく最新の機能にアクセスできる。

AMANO Robot Cloudからは複数台の稼働状況をPCやスマートフォンで一括管理できるほか、再ティーチングなしにクラウド上で清掃ルートを遠隔修正する機能も備える。AIカメラによる人と障害物の識別精度も継続的に改善されており、人の足の形と台車を瞬時に判別して適切な走行判断を下す現在の性能は、こうした積み重ねによるものだという。

松坂氏は「直近はスタート位置の確認機能や進入禁止エリアの設定機能などを追加しました。以前導入できないと判断された現場でも、もしかすると使えるようになっているかもしれません。ぜひ、改めて検討していただければと思います」と呼びかける。

同社は今後、水洗いが困難なカーペット床や狭小スペースにも対応できる小型除塵ロボットの投入も計画しており、対応現場のさらなる拡大を見込む。

アマノ_写真2.jpg

スタート位置確認機能の画面。画面上で現状と正しいスタート位置の誤差を確認できる。現場目線の細かいアップデートを重ねてきた

(日本物流新聞2026525日号掲載)