ダイフク、大型洗車機を9年ぶりに刷新
- 投稿日時
- 2026/06/02 08:00
- 更新日時
- 2026/06/02 08:00
高精度センサーと高圧水を装備、特装車にも対応
ダイフクはトラックやバスなどの大型車両向け洗車機を9年ぶりに刷新。新機種の「カミオン グレイト」を「ジャパントラックショー2026」(パシフィコ横浜、5月14~16日)で初披露した。
物流・運輸・建設・バスなどの業界では、人手不足と働き方改革への対応が急務となっている。中でも洗車作業は運送後にドライバー自身が行うため、現場負担や働き方の改善を阻害する要因となっている。
「夏は暑く冬は寒い。洗車業務が嫌で辞めるという方もいると聞く。洗車機導入が人材採用のアピールにもつながるため、導入を検討いただくケースが増えている」
そう話すダイフク洗車機の販売・サービスを担うダイフクプラスモアの栃内振一郎部長は、導入メリットが洗車作業の負担軽減だけではないと強調する。手洗いだと30分から1時間ほどかかるトラック1台の洗車がカミオン グレイトなら最短約4分で完了するため、「労務時間の大幅な短縮に加え、使用水量も150㍑に抑えられ、ランニングコストや環境負荷を低減できる」という。
新機種の核心は高精度な車形検出センサーだ。同社は乗用車向けの洗浄機で国内トップクラスのシェアを持つ。そこで培った技術を応用することで、これまで対応が難しかった冷凍・冷蔵車のルーフ型室外機やバスの天井部エアコンなど複雑な形状へのブラッシングを可能にした。
「従来、これらの部分は大まかに洗うか、洗わないかの2択だった。車形の検出能力を上げることで、より最適な洗車が可能になった。これにより、ドライバーが脚立に乗って行っていた天面の洗浄作業などでは安全面の改善にもつながると考えている」(栃内部長、以下同)
さらに、特装車向け外部洗浄装置「パラレルウォッシャー」で実績を持つ高圧洗浄機能を組み合わせることで、これまで洗えなかったダンプカーやミキサー車、タンクローリーなどの洗浄にも対応する。
■業界初を多数搭載
業界初の機能も多い。動線面ではドライブスルー方式のワンウェイ運用を初めて可能にした。従来は洗車後に車両をバックさせて退出する必要があったが、新機種では前進したまま通り抜けられる。これにより洗車時間をさらに半分の約2分に短縮でき、水使用量も約70㍑に抑えられる。「夕方に集中しがちな運送会社の洗車タイミングや、終バス後に一斉洗車が求められるバス会社の現場で、処理能力を高められる」
洗浄面でも、自社開発した純水生成装置を洗車機メーカーとして初めて搭載。水道水に含まれるカルキ成分を取り除くことで、ウォータースポット(水染み)の発生を予防する。洗車機と一貫して開発することで、純水生成時に発生する濃縮水は洗浄時に再利用でき、水の使用量を抑えているという。
同社の大型洗車機は中小企業向け省力化投資補助金の対象製品だが、新機種も登録申請を予定しており、補助を活用した導入も見込む。受注開始は8月。土・日、祝も稼働しているサービスセンターやIoTを活用した「洗車機スマートサポート」による遠隔監視・復旧など、強みとするアフターサービスも前面に押し出し、年間販売台数「100台」を目指す。
(日本物流新聞2026年5月25日号掲載)