オピニオン一覧

芝浦工業大学 建築学部長 教授 秋元 孝之 氏

かねてより注目されていた「改正建築物省エネ法」が、去る6月13日に参議院本会議を経て無事成立した。これまで住宅あるいは300平米以下の小規模建築物は省エネルギー基準適合義務の対象外とされてきたが、これらを含む新築の建物はすべて、2025年度...

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 名誉教授 佐藤 知正 氏

ロボットとSIerが近年、急速に能力アップを果たしている。自動化は今後どのような形で導入されるのか。ロボットを普及させるための国の様々なプロジェクトに関わる佐藤知正・東京大学名誉教授に聞いた。

金沢大学設計製造技術研究所 古本 達明 教授

「金属AM(Additive Manufacturing=積層造形加工)は造形後の変形・反り、空隙の発生など解決すべき課題が残っているが、メカニズムを正確に理解することで従来では不具合とされる内容も有効に活用できる」

製造業DX実現のカギ~第16回

日本文化と「製造業DX」は親和性も非常に高いと考えている。「DX」実現は技術力だけではなく、全体最適を考えた将来像の具現化と、それを実現するためのストーリー作りが非常に大切であることは明白であり、さらにそれを愚直に実行する胆力が必要である。...

製造業DX実現のカギ~第15回

「日本はDX化が遅れている」これは、多くの有識者が警鐘を鳴らしている。新しいビジネスモデルが日本からではなく、海外から発生していることからも、残念ながら事実であると考えている。また、経済産業省や情報処理推進機構などの各種調査からも、企業のD...

製造業DX実現のカギ~第14回

物流システムの「要件定義」「実装」は、材料や部品の入荷から、製品の出荷までを通じて物流工程に必要な要素を洗い出して進めていく。最新の物流管理手法の検討や、自動倉庫、AGV(無人搬送車)、物流ロボット、DPS(デジタルピッキングシステム)など...

製造業DX実現のカギ~第13回

自動化設備のメインコントローラーとして使われることが多いPLC(プログラマブルロジックコントローラ)のプログラムなどは、各メーカーで提供するシミュレーション機能などはあるものの、基本的にPC上でのシミュレーションにとどまるため、仮想空間上の...

東京財団政策研究所 主席研究員 柯 隆 (か りゅう)氏

コロナ禍が発生してから2年半経過した。感染はまだ終息していないが、多くの国では、予防策を講じながら、コロナ禍前の日常を取り戻している。そのなかで唯一硬直的なゼロコロナ政策を取っているのは中国である。中国では、数人ないし数十人の感染者が見つか...

愛知大学 国際ビジネスセンター所長 現代中国学部 准教授 阿部 宏忠

「『五一』(労働節)の連休は、感染予防措置をとったうえで、美しい春を楽しんでほしい」。これは昨年4月下旬、中国の衛生当局幹部が語った外出奨励の言である。当時、日本は4都府県に緊急事態宣言が発令中で、ゴールデンウィークを楽しむどころではなかっ...

国際機関日本アセアンセンター(AJC)事業統括長 ラファエリタ C.カストロ氏

――RCEPが1月1日に発行されてから第1四半期を経過しました。現況はいかがでしょうか。

製造業DX実現のカギ~第12回

プランニング、シミュレーションにより、当初の目的に合致する工場をデジタル上で構築し、検証ができた段階で、いよいよリアルファクトリーの構築に取り掛かる。

製造業DX実現のカギ~第11回

各種グランドデザイン、構想設計が一通り完了した段階の次のステップは「シミュレーション」である。「プランニング」で導かれた詳細計画が最適であれば何も問題が無いのであるが、本当にその設備計画で当初の生産計画が実現できるかは、実際に設備を導入して...

製造業DX実現のカギ~第10回

デジタルファクトリー構築は、大きく分けると3つのステップから構成される。「プランニング」「シミュレーション」「リアルファクトリー構築」である。ここでは、デジタルファクトリー構築プロジェクトの成否を決めると言っても過言ではない「プランニング」...

製造業DX実現のカギ~第9回

製品にもよるがBOM(部品表)、BOP(工程表)などのデータがデジタル化され、デジタルファクトリーと連動すると、もっと革新的なメリットが享受できる。製品設計時点で「製造しやすい設計」や「工程内不良が発生しにくい設計」ができるのだ。

製造業DX実現のカギ~第8回

デジタルファクトリーが与えるインパクトは働き方の変化だけではもちろんない。先に述べた環境の変化への対応力、つまり「ダイナミック・ケイパビリティ」の強化が最大の効果といっても過言ではない。

「少子高齢化」が「世界の工場」の変革を促す

愛知大学 国際ビジネスセンター 所長 現代中国学部 准教授 阿部 宏忠

経済安全保障とハイテク技術をめぐる覇権争いの行方

東京財団政策研究所 主席研究員 柯 隆 (か りゅう)氏

製造業DX実現のカギ~第7回

今回は「デジタルファクトリー」は従来型工場、特に自動化が進んでいるといわれる工場と何が違うかを説明したい。

製造業DX実現のカギ~第6回

これまでの連載で、DXを実現するにあたって「デジタル化(数値化・言語化)」が必要不可欠であり、それは「未来予測」と「自律化」のために行うと述べてきた。

製造業DX実現のカギ~第5回

製造業における「目の前の課題」の代表格に「生産性の向上」が挙げられる。一言で「生産性の向上」と言ってもそれには多くの要素が含まれている。そしてその要素一つ一つの課題解決に、デジタル化が大いに役立つ。

ロボットが自らエレベーターに乗れるように

東京・霞ヶ関の経済産業省ビル地下1階のファミリーマートに昨年10月、バックヤードで飲料補充するロボットが導入された。人工知能(AI)を活用し、1日に約1000本行われている飲料陳列を店舗従業員に代わり24時間担う。コンビニエンスストアへのこ...

これからのホワイトカラーワーカーの働き方

2020年2月頃からの新型コロナウイルス感染症の蔓延により、日本の企業で働くホワイトカラーワーカーの働き方は大きな変換を強いられることとなった。

製造業DX実現のカギ~第4回

モノづくりにおけるデジタル活用は人の置き換えのみならず、既に人では不可能な領域での活用も進んでいる。ビッグデータと呼ばれる大量のデータ解析などはその代表といえるだろう。

製造業DX実現のカギ~第3回

前回は部品表や工程表、生産設備のデジタル化について述べたが、今回は生産設備のデジタル化に関して、補足説明をさせていただく。