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MCCコーポレーション、滑らかに切れるエンビカッタ

 MCCコーポレーション(大阪府東大阪市本庄西2-3-46、TEL.06-6747-6921)は、特殊コーティングを施したエンビカッタ「VC-0348A」を発売した。滑らかで軽快な切れ味が特長。ワンタッチオープン機構を搭載し、硬質ポリ塩ビ管、ポリエチレン管、ポリブテン管を最大直径48mmまで片手で切断できる。刃はボルトとバネを外すだけで交換可能。床際、壁際の作業も可能なコンパクト設計ながら、ダイキャスト製本体の採用で軽量かつ強靭に仕上げた。 ハンドル端には落下防止具取付穴がついている。電線モール用アタッチメント(別売)も取り付けられる。最大直径63mm対応、刃に面取り機能がついている「VC-0363A」もラインナップした。 (2020年8月25日号掲載)

(株)MCCコーポレーション

2020年11月24日

岩崎電気、小形LED投光器発売

 岩崎電気は、小形LED投光器「LEDioc FLOOD LUNT」(レディオック フラッド ルント)を発売した。一般のランプホルダよりも軽量・コンパクトな形状で、施工性に優れ、屋内・外ともに使用できる。 電源ユニットを内蔵した小形LED投光器。 セルフバラスト水銀ランプの同等の明るさで比較した場合、33?hタイプは88%以上の大幅な節電効果が得られる。「サイン照明や、モニュメントのライトアップ、植栽の演出にも、照明器具の存在感は最小限に抑えて、むらのない配光で照明する」(同社)。 ランプホルダの取り付けに使用される一般的なアームや取付金具に適合し、既設の水銀ランプからの交換をはじめ、10年以上経過したLEDランプ、ランプホルダからの交換にも対応可能だ。 出力タイプは33?h、14?hの2種をラインナップ。カラーはブラックとホワイトの2色展開。価格は33?hが3万2千円、14?hが1万9千円(ともに税抜)。 (2020年9月10日号掲載)

2020年11月24日

ノーリツ、フィルター不要の薄型レンジフード

 ノーリツ(神戸市中央区江戸町93、TEL.078-391-3361)は薄型ノンフィルターレンジフードのフラッグシップモデル「Curara touch(クララタッチ)」を2年ぶりにモデルチェンジし、9月14日に発売する。 フード部分の厚さが35mmでフィルター掃除が不要。今回のモデルチェンジでフッ素ナノコートによる手入れのしやすさと運転時の静音性(強運転時で44dB=美術館の館内なみ)を向上させ、さらに照明の色味と明るさのユーザー設定(3種類の色味と3段階の明るさから選択してカスタマイズ可)や、キッチンタイマーなどの新しい機能を追加しながら、従来の希望小売価格(税別16万3000円)を維持した。

(株)ノーリツ

2020年11月24日

育良精機、Liバッテリー溶接機

 育良精機(曽根栄二社長)は、ポータブルタイプのアーク溶接機「ライトアークシリーズ」の新製品として、高性能リチウムイオンバッテリーを内蔵した「ISK?Li200A」を発売した。 過放電や過充電に対する警告や温度監視、充電回路の制御を行いバッテリーの劣化を防ぐバッテリーマネジメントシステムを搭載。電撃防止機能や短絡保護機能と合わせて、より安全で確実な溶接作業を可能にした。 「同クラスの溶接機に比べて最軽量の35キログラム、高さ500ミリのコンパクト設計、キャスター付で移動もラクに行える。バッテリー内蔵タイプなので、電源が取れないような現場でもお使い頂ける。出力電流は200Aのハイパワーを実現し、5?_溶接棒も溶接可能にしている」(同社) ガソリン駆動タイプと違い排出ガスもなく静音性にも優れ、夜間や住宅街などでも騒音を気にせず使用できる。また、使用中の設定値は本体が自動で記憶し、起動時に自動で読み込むため、作業効率の大幅アップも見込める。 (2020年9月10日号掲載)

育良精機(株)工具事業部

2020年11月24日

国盛化学、コンテナ用開閉式コーナー

 国盛化学(愛知県小牧市河内屋新田262、TEL.0568-77-5161)は、段積みの中間コンテナからすぐに取り出せる「NS開閉式コーナー」を発売した。コンテナのコーナー部に取り付けるもので、リベットレス、すき間のないスタッキング、フリーサイズ対応を利点に挙げている。R部分にあるロックを解除すれば開く。リサイクルに適したオールPP製。白色でリブ有(=写真)・無の2種類を製品化した。 (2020年9月10日号掲載)

2020年11月24日

ダイヘン、溶接システム「シンクロフィード」

 ダイヘンは、スパッタ発生量を最大98%減らせる溶接システム「シンクロフィード」から薄板モデルを発売した。機器構成をシンプルにすることで操作性やメンテナンス性が向上。販売価格を税別750万円まで抑えた。 「シンクロフィードLite~薄板モデル~」は、需要の多い軟鋼溶接にターゲットを絞って製品化した。新ワイヤ送給装置の開発により、ワイヤバッファとプッシュフィーダーを構成機器から削除したのが特徴。従来システムに比べて、メンテナンス項目を約50%削減した。機器特有のパラメータ調整を不要にしたことで、セットアップ時間を約25%縮めた。 担当者によれば、「ちょこ停止を減らし、さらに調整忘れによる不良も削減できる」という。軟鋼ワイヤφ0.8~1.2?_、最大電流350A(使用率100%=MAG溶接時270A)まで対応する。電圧を変更しても、一定の溶着量で幅広いフラットなビードを形成。自動車の足回り部品やフレームにも適用可能な溶け込みを確保する。 販売予定台数は「マルチマテリアルをターゲットとした」従来システムと合わせて年間1300台。担当者は「そのうち約7割(900台)がLiteの販売台数。メインで売れていく、シンクロフィードの訴求版といっていい」と話していた。 (2020年9月10日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年11月24日

THK、精密ボールねじ新製品

 THK(寺町彰博社長)は、精密ボールねじ「SDA?V形」のラインナップを拡充。新たに「SDA10VZ」(総ボールタイプ)の受注を開始した。 コンパクトタイプの「SDA10VZ」は、ねじ軸径がシリーズ最小のφ10 、ナット寸法は国際標準規格ISO3408に準拠している。ボールねじナット部分には、ボールを接線方向にすくい上げ、理想的なボール循環構造を実現する新技術を採用した。 「回転運動がよりスムーズに促され、高速回転での使用を可能にした。長時間の高速駆動でも安定したトルクを得られる。小型電子部品の関連装置から大型の一般産業用機械まで 幅広い装置の高速化とコンパクト化を実現する」(同社)。 今回、ねじ軸径φ10、ボールねじリード4?_、5?_、10?_の組み合わせ3品目を追加したことにより、「SDA?V形」のラインナップ は62 品目に拡充された。 (2020年9月10日号掲載)

THK(株)

2020年11月24日

岡本工作機械製作所、自動研削システムと機上測定ソフト

 岡本工作機械製作所は、平面研削盤の機上での3次元計測を実現するソフトウェア「OKAMOTO NCゲージ」と、全自動・高能率・高精度をサポートする全自動研削システム「MAP研削ソフト」の2種のオプションを発売した。 NCゲージは、平面研削盤の機上でワークの測定・測定・幾何公差演算のプログラムを自動作成できるソフトウェア。従来、オペレーターが作成していた測定プログラムを自動作成でき、オペレーターのスキルレス化を図れるという。対応機種は同社の機上測定装置搭載CNC機。 測定項目は点・平面・幅(突起・溝)・円(内外径)・球・円筒距離計算など、幾何公差演算項目は平面度・平行度・真直度・真円度・直角度など。「平面研削盤では加工できない内径や円筒度などに対しても3次元計測が可能で、 研削盤の使用頻度を上げ 、稼働率向上に寄与できる」(同社)。 MAP研削ソフトとは、「Measuring highest point」(加工開始点を認識)「Air cut less (空走距離削除)」「Productivity」(生産性向上)の頭文字をとったもので、ワークの情報を自動測定し、最も高い部分から加工するプログラムを自動作成するソフト。加工条件やドレス条件を自動作成しながら、加工を全自動で行える。対応機種はUPGシリーズ、 PSG CA3シリーズなど。 ワークに穴が開いている場合は測定ポイントを省く機能、 反っているワークをエアカットレス(最短の加工プログラム作成)で加工する機能 、単独測定プログラム作成機能、自動補正研削プログラム機能なども搭載。「生産現場のオペレーター不足解消や加工時間短縮による生産性向上に貢献できる」(同社)。 (2020年9月10日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2020年11月24日

リンナイ、10年間ファン掃除不要のレンジフード

 リンナイ(愛知県名古屋市中川区福住町2-26、TEL.052-361-8211)は取替専用レンジフードAirPROシリーズのフラッグシップモデル「OGRシリーズ」をモデルチェンジし、8月3日に発売した。 OGRシリーズは10年間ファン掃除が不要なオイルスマッシャーを搭載。今回のモデルチェンジでは高い清掃性を維持しつつ、調理状況を温度センサーで検知する風量おまかせ運転機能などを搭載。油煙が多く発生しやすい高温調理を検知した場合には強運転、低温調理時には弱運転に切り替える。「必要以上に風量を上げないので消費電力も削減できる」と言う。幅60、75、90cmを用意し(いずれも色はシルバーメタリック)、希望小売価格は税別20万3000円から。 (2020年8月25日号掲載)

2020年11月24日

サンドビック、最大7D対応の刃先交換式ドリル

 サンドビック(コロマントカンパニー=名古屋市名東区上社1-1801、TEL052-779-8510)は、パイロット穴なしで7Dまで加工できる刃先交換式ドリル「CoroDrill DS20」のラインナップにφ41~65mmを追加した。φ46~65mmは5Dまで対応する。 ダブルステップテクノロジーによるスムーズな食い付きに加え、食い付き時の径方向(Y軸)の切削抵抗を小さくしてビビリを抑えるのが特長。スパイラルと直線フルートを組み合わせた設計で高い剛性を可能にした。中心刃、外周刃ともに4コーナ仕様。クーラント穴をトップ面に配置し、切りくず排出性を高めた。Coromant Capto、HSKの両方に適応している。 (2020年8月10日号掲載)

サンドビック(株)

2020年11月24日

フジ産業、高トルク、高剛性のNC長尺加工機

 フジ産業(池田義彦社長)はNC長尺加工機の新製品「FB-5000-20ATC-S」を開発、7月より受注開始した。 同製品はベストセラー加工機FBシリーズの高トルク・高剛性タイプ。角パイプ、アングル鋼、H鋼、チャンネル鋼など様々な形状、材質の長尺ワーク加工に向く。従来機より剛性を高めたことにより、最大45φドリル、M24タップに対応する。いずれの加工動画も同社YouTubeチャンネルから閲覧可能だ。 ユーザーライクで使いやすいと高評価の同社オリジナル操作版と対話メニューも標準装備。各種加工機能の操作を習得しやすいため、熟練工でなくとも安定した加工を実現できる。 本体X軸の移動量(コラム左右)は標準2000ミリ~8000ミリ。「それ以上のストロークでもご相談いただきたい。クーラント仕様など、お客様の現場に合わせたカスタムオーダーに対応する」(同社)。 (2020年8月10日号掲載)

フジ産業(株)(株)フジコーポレーション

2020年11月24日

スガツネ工業、極薄型マグネットキャッチ

 スガツネ工業(東京都千代田区岩本町2-17-9、TEL03-3851-1122)は、極薄型マグネットキャッチシリーズに「ステンレス鋼製極薄型マグネットキャッチMC-159-STD型 裏止めタイプ」を発売した。薄型マグネットキャッチの裏止めタイプは同社では初という。 裏止めタイプは、ねじ頭が表に出ないため、十字穴部へのゴミの付着や微生物の発生などが抑えられて衛生的かつ、厚さ3 mm の薄型サイズで、ネオジム磁石を使用しているためコンパクトながら吸着力が高い。「吸着面を平らにすることで、吸着力を最大限に発揮できるように工夫した」(同社)という。 吸着力19.6 N(1ヶ900円)と39.2 N(1ヶ930円)の2種類をラインナップ(共に税別)。 (2020年8月10日号掲載)

2020年11月24日

永大産業、Skismブランドに4つの新製品

 永大産業(大阪市住之江区平林南2-10-60、TEL0120-685-110)は好評の「Skism(スキスム)」ブランド製品群のさらなる拡充を図るため8月24日、その第一弾として室内ドアや造作材など4種類の新製品を加える。Skismは2019年1月に立ち上げた最新トレンドを取り入れたブランド。 「ブラックフレームインテリア」はブラック色をアクセントカラーとして採り入れて空間をシャープに見せる効果を狙った窓枠、造作材。「バイオフィリックデザインの室内ドア」(=写真)は癒し効果を狙い、自然界の曲線美(バイオフィリックデザイン)を採用した室内ドア。「ホワイト色の室内ドア用金物」は柔らかなインテリアを演出できるホワイト色の室内ドア用金物。「上枠を省いたフラットシーリング枠」は建具の枠材から上枠を省いた製品。 (2020年8月10日号掲載)

2020年11月24日

日東精工、検査からピッキングまで

 日東精工はロボットビジョン搭載の部品供給機を開発した。ベルトコンベア上をランダムな姿勢で流れてくるワークを異品検査した後、トレー詰めや袋包装をしたり、必要な部品だけを画像認識してロボットでピッキングしたりできるという。 グループ会社の日東公進が強みとする画像システムを活用。ワークを不定位な姿勢から取り出しができるようにした。日東公進の袋詰め装置と組み合わせることで、指定された数量の袋詰め、封印シール、袋表面への印字、重量検査も可能にした。ピッキングには、吸着パッドとエアチャックを使用する。 処理能力は1分あたり10個。寸法は幅1000×奥行1300×高さ2000ミリに設計した。「畳1畳分程度のコンパクト設計で設置場所を選ばない」点に加えて、様々な装置と組み合わせられる拡張性も売りにしている。日東精工は、あらゆる分野の異品選別や整列の自動化、包装機などとの組み合わせによる組立・検査・袋詰め作業の省人化を提案する考えだ。 (2020年8月25日号掲載)

2020年11月24日

キヤノン、AGV・AMRへ映像解析ソフトウェア提供開始

 キヤノンは8月5日、カメラを用いて自己位置推定と環境地図作成を同時に行う「Visual SLAM技術」を含む映像解析ソフトウェア「Vision-based Navigation Software」の提供を開始した。AGVやAMRなどの移動ロボットにおける「眼」の役割を果たすこのソフトウェアを協業メーカーへ提供することで、拡大の続く移動ロボット市場に新規参入する。 Visual SLAM技術はMR(複合現実)の技術開発で同社が培った、周囲の静止物をマーカー代わりにする空間特徴位置合わせ技術を活用することで実用化を果たしたもの。幅広い画角で撮影されたカメラの撮影データを用いて周辺環境の3次元情報とカメラの位置姿勢を同時に推定するため、レイアウト変化の多い現場でも柔軟に対応できるという。 移動ロボットメーカーとの協業の第1弾として、日本電産シンポが8月5日に発売した自動搬送台車「S-CART-V」シリーズに、Vision-based Navigation Softwareやステレオカメラ、コントローラーハードウエアなどで構成される映像解析システム「Vision-based Navigation System for AGV」を提供。今後についてキヤノンは「Visual SLAM技術の展開の幅を広げ、『移動ロボットの眼』をAGV・AMR分野のみならず、様々な用途で活用されるサービスロボットやドローンに搭載することを目指す」とする。 (2020年8月25日号掲載)

2020年11月24日

ダイヘン、協働ロボ用溶接システム

 ダイヘンは、溶接現場に特化した協働ロボット用溶接システム「Welbee Co-R」を発売した。ロボットアームの直接操作による教示、リアルタイムの溶接条件調整などを可能にした。ユニバーサルロボット(UR)社の協働ロボットに接続して使用する。 ロボット導入にあたって中小規模の工場で想定される、設置スペースの確保、操作のスペシャリスト育成、安全対策にかかるコストなどの課題を解決した。セットアップのしやすさ、使いやすさが評価され、日本の溶接機メーカーで初めてユニバーサルロボット社の認証製品の証である「UNIVERSAL ROBOTS+」を取得した。 アームを直接手でつかみ、動かして動作を覚えさせる教示方法「ダイレクトティーチング」の操作性を高めるため、教示ハンドルにロック解除ボタンを設けることで、細かな狙い位置の調整ができる。 半自動溶接機用のリモコンから、リアルタイムでアークの確認と溶接条件の調整も可能に。ダイヤルで電流と電圧を調整するため、「アークから目を離すことなく条件変更でき、設定にかかる時間を削減できる」という。アークの細かな変化を通じて、溶接のノウハウを教える技能伝承ツールとして活用できる点もメリットに挙げている。 溶接条件を設定する画面は、必要な機能を集約した。「Welbee Co-R」ボタンをクリックするだけで溶接プログラムの基礎となる10個のコマンド(溶接開始指示、溶接開始・終了位置など)と説明を表示することで、初心者でも説明書なしでプログラムの作成ができる。 システム構成の中心となるのは、緻密な波形制御が可能な溶接機「Welbee Inverterシリーズ」。軟鋼、アルミ、ステンレスなど、材料に応じたモード選択で「欠陥のない美麗なビードを実現」する。薄板から厚板まで適用できることから、板金加工部品から産業機械部品まで様々な溶接現場の需要を見込む。 メーカー希望価格は溶接機「WB-M350L」搭載で税抜187万円(延長ケーブル10?b仕様・協働ロボットは含まない)に設定した。 (2020年8月25日号掲載)

(株)ダイヘン

2020年11月24日

フクハラ、環境改善2新製品

 フクハラ(福原廣社長)は新製品として窒素ガスによるオイル延命装置「MAX N2 オイルドライヤー」とエアーコンプレッサ専用の「UV殺菌装置」を8月20日より販売する。 オイル寿命を格段に延ばす「MAX N2 オイルドライヤー」は、窒素ガスを油圧タンク内に充満させ、酸素と水によるオイルの酸化や劣化を防ぐ。「油圧作動油の酸化劣化の主な原因は水分、酸素、高油温、油中の微細な金属粉とコンタミなどが挙げられるが、超乾燥と防爆性状を有した窒素ガスをオイルタンクの空気室に充満させることで、酸化劣化を防ぐ」(同社)。 また窒素ガスによりドレンがほとんど発生しないため、鉄製オイルタンク、配管・各種油圧機器の内壁の発錆を防ぎ、錆による種々のトラブルを防止する。 エアーコンプレッサ専用の「UV殺菌装置」はコンピュアクリーンエアー(無菌エアー)環境が必須の食品業界、医薬品業界向けに開発された。 通常、コンプレッサに吸入される空気には細菌、カビ、ウイルスなどが混入している。特にウイルスは非常に微細で、除菌フィルターでは捕捉しきれない。加えて空気を圧縮しても死滅せず、エアー機器の使用時に放出されてしまう。だが、「UV殺菌装置」をコンプレッサの吸入側に装着することで、吸入空気中に含まれている細菌、カビ、酵母、ウイルスを紫外線でしっかりと死滅させる。 「菌の一部はゴミ、ホコリ等に包含されているものがあり、強力な紫外線でも死滅させることは不可能。ただし、これらは菌の粒子径が大きくなっているので、当社の除菌フィルターで捕捉できる。『UV殺菌装置』と除菌フィルターを組み合わせたシステムで、ほぼ完全に圧縮空気中で含まれる微生物をシャットアウトすることができる」(同社)。 (2020年8月25日号掲載)

(株)フクハラ

2020年11月24日

ハタヤリミテッド、業務用電撃式殺虫器

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90、TEL.052-261-3821)は、コンセントに挿して吊るしておくだけで使える屋内用電撃式殺虫器「電撃!蚊チッと」を発売した。殺虫効果が高い大型業務用タイプで、内部の電撃格子に触れると高電圧で駆除する。蚊や虫が好む紫外線に近い波長域の光源で誘引。駆除した後、虫受けトレイに溜まった死骸を廃棄し、電撃格子を清掃する。電気代は1時間あたり約0.32円。自動車整備工場、開放された作業場などで使える。標準価格は1万4800円。 (2020年8月25日号掲載)

(株)ハタヤリミテッド

2020年11月24日

ジェービーエムエンジニアリング、「Mastercam2021」日本語版リリース

 ジェービーエムエンジニアリング(小谷幸次社長)はCAD/CAMソフト『Mastercam』の新バージョン「Mastercam2021」の日本語版を9月1日にリリースする。新版は多軸加工機能の高速化や旋削関連の機能面等がさらに強化されており、加工における生産性の向上と全体的な生産コストの削減に大きく寄与する。 昨今、ワンチャッキングでの合理的な多軸加工がさらに増えている現状を踏まえ、新たに多軸ツールパス機能を追加。機能が拡張された複合軸ポケット加工では、バレル工具やレンズ工具をサポートする『Accelerated Finishing』技術により、指定した工具部位でワークとの接触を維持しながら、高効率の仕上げ加工を実現する。さらに、モデル形状に対して複数の平面から3軸の粗取り加工を計算できる自動割り出し粗取りツールパスも追加されている。 旋削関連の機能強化として、チャックや爪の作成機能がソリッドモデルにも対応。「Mastercam Mill-Turn」ではコレットチャックにも対応し、サポートできる工作機械の幅を大きく広げた。「Mill-TurnのシミュレーションはMastercamシミュレーターのインタフェースと統一されており、従来のシミュレーターと同じ画面周りでお使いいただけるようになっている」(同社)。 また、新たに追加された高度なドリル機能では、1つの穴の深さを複数の区間に分けることで細かな編集ができ、深穴や裏座ぐり加工を容易にする。同じく新機能の面取りドリルツールパスは、先端に角度の付いた刃物で穴を面取り加工する際の切込み深さを自動的に計算し、径や平面が異なる穴に対しても1本の工具で対応が可能。工程を分けずに正確な深さでツールパスを生成するなどNCプログラミングの速度、安全性、精度を大幅に向上させている。 (2020年8月25日号掲載)

ジェービーエムエンジニアリング(株)

2020年11月24日

THK、検温ロボットを開発

 THK(寺町彰博社長)は、接触による感染リスクの低減に貢献する検温ロボットを開発、8月より先行受注を開始した。 検温ロボットは、頭部のサーモグラフィカメラで体温を測定し、発熱者が発見された場合には遠隔操作でオペレーターが応対するサービスロボット。サーモグラフィカメラはAIを活用したサービス提供・研究を行うネクストリーマーが開発した遠隔操作機能付きAI画像認識技術による顔認証機能を搭載。発熱を感知した際は遠隔地にいるオペレーターが検温対象者に有人対応する。  二次検温では、日本精密測器のブルートゥース対応皮膚赤外線体温計「サーモフレーズ」を用いて検温精度をさらに高めることも可能にした。「ロボットの双腕アームを上下に上げ下げして発熱者の入場制限を行ったり、アーム先端のハンド部分にオートディスペンサータイプの消毒液を持たせたりと、様々な方法で活用できる」(同社)。 上体にはミズノとTHKの共同開発による洗濯可能な人型サービスロボット用空冷ウエア「エアリージャケット」を着用し、ロボットの排熱性を向上させ、安定した運用を可能にしている。 同社では「新型コロナウイルス感染拡大防止策として、検温を必要とする施設、機会が今後ますます増えていくなか、人手で行う従来の体温測定を検温ロボットが代わりに担い、さらにはオートディスペンサー消毒を用いることで、人同士の接触による感染リスクの低減に貢献できる」としている。 (2020年8月25日号掲載)

THK(株)

2020年11月24日

オーエスジー、タップ世界シェア30%以上

 世界市場のニッチ分野で勝ち抜いている優良企業から選ばれる「グローバルニッチトップ」。経済産業者が今年度選定した113社のなかで、オーエスジーは世界シェア30%以上(同社調べ)のタップに代表される「ねじ切り工具」の製造・販売・技術サポート体制が評価された。  自動車で約3千本、航空機で約1万本のねじが組み込まれている。激しい振動でボルトが緩まないように、ねじ穴加工には高品質で高性能なタップが使われている。電気製品から船舶まで加工するモノに応じてねじの大きさや形状が異なる。切削条件も複雑だ。オーエスジーはユーザーのさまざまな要望にスピーディーに応じるために、世界33カ国に拠点を展開している。 カタログ掲載品はタップだけでも約1万点。おねじをつくるために必要な転造ダイス、さらにエンドミルやドリルなども含めば、提案・検討する選択肢は膨大だ。とくに特殊品は顧客の個別の要望に対応するために、コミュニケーションの質と量が重要となる。 同社が掲げるスローガンは「shaping your dreams?お客様の夢をカタチに?」。グローバル展開を図るなかで得た情報(要望・夢)を、開発・製造現場で製品として具体化するとの思いを込めたものだ。 担当者は、「よりはやくニーズをキャッチし、開発に着手することで、タイムリーに製品を供給できるように世界各地に製造・開発拠点を設けている」と話す。近年はM&Aにも力を入れており、全世界のグループ会社は現在90社以上に及ぶ。 ■あらゆる条件に対応 ニッチトップを語るうえで外せない製品が2013年に市場投入した「Aタップ」だ。低速から高速、ステンレスや合金鋼など幅広い加工条件に対応するのが特長。様々な被削材に対応するために、用途別に揃えるコストと選定の手間を軽減する。 開発のバックボーンになっているのが、会社に寄せられたタップ加工の技術相談。切りくずに関するトラブルが最も多かったことから、排出性の安定化に重点を置いている。切りくずは、工具や治具に絡みつくため、長時間の連続加工が難しく、最新鋭の工作機械が並ぶ加工ラインでも、トラブル対応のために作業者が拘束されることも多い。 そこで刃先を切れ味重視の仕様に設定し、シリーズのスパイラルタップでは、切りくずの排出を促す不等リード溝を採用した。 「いかに上手に切りくずを外に出すか、最適な溝の大きさと形状がノウハウになっている。切りくず問題の解決により加工コストと工具費が削減される。ひいては安心感につながる」 加工現場には新旧タイプの違う機械が混在するケースが多く、使う工具も異なる。本体に取り付ける分、予備分も含めれば相当な数になる。そこでAタップに集約すれば「工具管理も楽になる」というメリットが市場に受け、世界各国でファンを増やしている。 ■横断PJで生産性向上 さらなるニーズに応えるために、生産体制の強化を計画している。全社横断プロジェクト「OSG4・0」として、顧客、設計、製造といったすべてのシステムを独自のデータベースにつなげ、生産性向上を目指している。 その一環として、超硬ドリルと超硬タップの増産に向けて、愛知県新城市に生産拠点「NEO新城工場」を今春稼働させた。IoTと自動化を取り入れたスマートラインを構築し、最新製品の生産、特殊品の多品種小ロット生産にも対応する予定だ。 石川則男社長は、「小ロットと大ロットの両立に挑戦する。最適な生産計画を自動でつくるシステム『スケジューラー』や稼働状況が分かるモニタリング機能を導入し、設備、測定機、プログラムなどの共通化を進めることで、世界中のどこの工場でも生産できる体制『ONE FACTORY』を目指す」としている。 (2020年8月25日号掲載)

オーエスジー(株)

2020年11月24日

パナソニック、統合溶接管理システム発売

 パナソニック(スマートファクトリーソリューションズ社)は、統合溶接管理システム「iWNB」を発売した。同社製ロボットと専用パソコンをネットワークで接続し、収集したデータから稼働状況の可視化、品質向上、トレーサビリティ強化にむすびつける。月額サービスとして展開する。 電流、電圧、ガス流路、ワイヤ供給速度など、約50種類のデータを吸い上げる。システム構築にあたって、ソフトウェアがインストールされた専用パソコンを使用。パソコン1台あたりロボット32台まで接続できる。ユーザー側で複雑なセットアップの必要がなく、ロボットとパソコンの設定だけで完了する手軽さが特長だ。 KPI、生産進捗確認、異常履歴など、要望に応じた解析画面を用意した。設備の能力が一目で分かるOEE(総合設備効率)の表示も可能。生産ラインで異常が発生したときはメールで知らせる。 溶接品質の向上にも結びつける。溶接プログラムごとの結果を一覧化するほか、ワークの溶接実績と波形データなどを合わせて管理することでトレーサビリティを確保する。LINKWIZとの協業で今年5月から提案し始めた外観検査ソリューション「Bead Eye」との紐づけも今秋予定している。 設備停止時間の最小化を図る手段として、停止要因の順位、ロボットのモータ負荷率、溶接用チップの消耗傾向を表示する。異常発生要因を推定し、予防保全を図るのが狙いだ。しきい値の設定に通知機能も備えている。Webアプリケーションを採用し、同じネットワーク上のクライアントパソコンからアクセスできるようにした。 パナソニックの樋口泰行専務は、「当社製ロボットであれば、すべての機種が対象。フルデジタル溶接機との接続もできる。お客様の現場によって目指すことが違うので、希望小売価格、月額料金ともにオープンとしている。建設などの屋外向けのシステムについても、来春めどに投入していきたい」とコメントした。 (2020年8月25日号掲載)

パナソニック(株)エレクトリックワークス社

2020年11月24日

コロナ、いますぐ使える冷房機器

 コロナ(小林一芳社長)は、賃貸住宅など エアコンの取り付けに制約がある部屋、今までエアコンのなかった部屋にウインドエアコン(窓用エアコン)と「どこでもクーラー」(冷風・衣類乾燥除湿機)を提案している。 厳しい残暑が続いているが、東京消防庁の発表によると、令和元年6月~9月の間に熱中症で救急搬送された人の約4割が、自宅で熱中症を発症しているという。もはやクーラーは熱中症対策に無くてはならないものとなりつつあるが、設置場所に制限があるのも事実。しかし、窓枠に簡単に取り付け可能な「ウインドエアコン」は室外機がなく、壁に穴を開ける必要がない。また、「どこでもクーラー」は、キャスター付きでラクに移動ができ脱衣所やエアコンのない場所などで「ちょっと涼みたい」ときに適している。 同社は「いずれも買ったその日からすぐに使える冷房機器として、この夏も好調なセールスを記録している」という。 (2020年8月25日号掲載)

(株)コロナ

2020年11月24日

ソディック、超短納期でアルミ合金部品を試作

 ソディックは7月15日、同社の高速金属3Dプリンタ「LPM325」によるアルミ合金造形のベンチマークテストサービスを始めると発表した。 LPM325は高速金属3D造形と基準面の複合加工を1台で実現でき、超短納期でシリンダブロック等の自動車部品を試作できる。社内でのシリンダブロックの試作では、1個取り約24時間、4個取り約86時間で完成。空隙を抑制する独自の造形技術により、自動車部品に求められる強度・硬さ・力学特性をクリアする品質を実現した。 造形に使用するアルミニウム合金「AlSi10Mg」は薄壁で複雑な形状の鋳造部品に広く使用され、高負荷がかかる自動車関連部品の試作用途にも使われている。同社では「アルミ系粉末は粉塵爆発の危険もあり取り扱いが難しいとされるが、今回のテストサービスでノウハウやメリットを伝え、金属3D造形の採用拡大を促したい。複雑な造形にもチャレンジし、ユーザーとともに応用範囲拡大の可能性を探ることができれば。また、量産用途としての強度・耐久性やコストの検証も行うことができるので、鋳造から金属3Dプリンタへの工法転換もサポートもできる」という。 サービス利用料は案件次第のため応相談。LPM325のアルミニウム合金「AlSi10Mg」対応仕様機も別途販売を行う(受注から納品までの納期3カ月)。問合せはソディックマーケティングセンターTEL:045-530-2006まで。 (2020年8月10日号掲載) 

2020年11月24日