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ABB、ブラジル製菓工場の自動化事例

 ABBは、パレタイジングロボットソリューションにより、ブラジル・ネスレのチョコレート製造工場のパレット積み付けの生産性を53%向上させた。 同工場ではすでにABBロボティクスのパレタイジングロボットを導入済みだったが、「ほかの施設でも容易に展開できる、よりコンパクトなセルを設計してほしい」と要望があったという。 今回、ABBとネスレは吸着グリッパヘッドを備えた「ABB IRB 660」ロボットを搭載したコンパクトなロボットパレタイジングセルを共同開発した。ロボットが製造ラインの端からパレットに箱を正確に積み付け、バランスの取れた荷重を確保する。ロボットの速度、動作、位置を制限する「SafeMove技術」により、ロボットと作業者の協働作業が可能という。 「安全柵の代わりにSafeMoveを採用した結果、ネスレの他工場にある従来のセルと比較して、設置面積が約30?40%縮小できた。設置前の実証にはシミュレーションソフトウェア『RobotStudio』を使用したことで、実装時間の短縮と立ち上げプロセスでの障害の発生が回避できた」(ABB) 現在ブラジルのネスレの3カ所の工場に設置され、13基のパレタイジングセルが既に稼働中という。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月23日

フクハラ、「エアーサプリ」でウイルス対策

 フクハラ(福原廣社長)は、エアードライバーやブローガンなどの空圧機器を使用する製造現場向けに、抗菌作用のあるエアを自動放出する「エアーサプリ」を発売する。 エアーサプリに含まれるのは、ヒバの葉から抽出した成分ヒノキチオール。新潟大学の研究ではヒノキチオールによる肺炎球菌の殺菌が報告されており、新型コロナウイルスなどの肺炎治療への活用が期待されている。また、林野庁ホームページにも「ヒバ材やヒバに含まれるヒノキチオールは、強い殺菌作用がある」としており、その抗菌・除菌作用が改めて注目されている。 エアーサプリは空圧機器を使用するたびに、ヒノキチオールを自動で放出する。これによって空気中に漂うウイルスや菌類を除菌し、作業現場における感染予防に繋げる。 「除菌成分と同時に芳香成分を放出することで、作業現場にリラックス効果を与え、心身の疲労を軽減し作業効率の向上に繋がればと考えている」(同社) 製品は本体にサプリメント2瓶が付属。簡単に交換可能なサプリメントは1瓶あたり約5ヶ月使用可能となっている。 (2021年4月10日号掲載)

(株)フクハラ

2021年04月23日

NKワークス、卓上用の高精度5軸加工機

 NKワークス(東京都千代?区岩本町2-17-17、TEL.03-3864-5411)は、?国Pocket NC社製の卓上5軸CNC2機種とアクセサリを発売した。2機種とも設置?積は幅444.5mm×奥?279.3mm×?さ279.3mmとコンパクトサイズで、家庭?100V電源でも稼働可能。PocketNC社のウェブサイト上で無料のシミュレーターが使?できる。 「V2-10」(=写真、最?主軸回転数10,000RPM)による同時5軸加?は、樹脂や?材、軽?属だけでなくG5チタンにも対応できる。産業?からオフィス、教育現場、ラボ、家庭での試作にも最適。また、主軸回転?に圧縮空気を使?する「V2-50」(最?主軸回転数50,000RPM)のワーク除去率はV2-10?で最?約4倍。さらに最?0.125mmの?径?具が使?できるため、宝飾品、?科医療の分野や、短納期の試作品製作に最適だ。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月23日

日本製紙クレシア、粉塵性に優れる保護めがね

 日本製紙クレシア(東京都千代田区神田駿河台4-6、TEL.03-6665-5327)は、保護めがね「クリーンガードV20エンビジョンPRO」(=写真)を発売した。 粉塵から目を守るため密閉性を高め、クッション性のあるインナーフレーム「ガスケット」を採用。ガスソケットとは、日本人の顔の形に合わせた設計と顔当たりのよいクッション性のあるインナーフレームで、めがねと顔の隙間から入る粉塵をしっかりとガードできるという。「細かい粉塵(5~75マイクロ?b)での粉塵試験では99%の防塵率を確認しており、防塵性に優れる」(同社)。 つるの角度は3段階で調整でき、顔の形に合わせやすいほか、ふき取りを繰り返しても曇り止めの効果が落ちにくい強力防曇加工を施しており、快適性にも配慮した設計になっている。 (2021年4月10日号掲載)

日本製紙クレシア(株)

2021年04月21日

大阪駅西側の再整備スタート

 大阪駅西側の再整備がスタートした。国土交通省が「民間都市再生事業計画」として認定。申請事業者の西日本旅客鉄道(JR西日本)と大阪ターミナルビルが、金融支援や税制上の特例措置が受けられるようになった。対象区域は大阪市北区大深町の一部(1万9859平方?b)。2024年7月の完成を予定している。 商業・業務機能を備えたビルのほか、高架下に改札口やバスターミナルを新設する。国際水準の都市機能の集積を図るのが目的。大阪駅の混雑緩和、新たなバリアフリールートの整備、西側地区へのアクセス性向上も目指す。ビルの低層部には広場を設置。現在進んでいる「うめきた2期地区開発」とも連携し、周辺エリアの歩行者の回遊性を高める狙いだ。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月21日

CKD、画像処理プログラミングツール

 CKDは簡単な操作や設定で画像処理ができるプログラミングツール「Facilea(ファシリア)」(2020年5月発売)を2月にバージョンアップした。同社初となるソフト販売だが、「操作のしやすさが好評でリピートが増え、数百本売れた。昨年9月に発売した中国語・英語版は海外でも売れ始めた」(機器事業本部の湯原真司副本部長)と言う。 このツールはドラッグ&ドロップと簡単な設定入力で画像処理システムが構築できる。寸法や位置の計測、色識別などの製品検査やバーコードやQRコードの読み取りで生産現場の自働化に貢献し、教育や研究の現場でも採用が広がっている。湯原副本部長は「数十万から数百万円の高機能カメラに付属のソフトを使われるお客様が多いが、Facileaならウェブカメラなどロー・ミドルエンドカメラが使える。手軽に検査の自動化や省人化をお考えの企業様にぴったり」と話す。 メーカー希望価格は税別9万8000円。本ツールを体験するための認証用USBドングルを用意し、30日間無料で貸し出している(申込みは同社ウェブサイトから)。 (2021年4月10日号掲載)

CKD(株)

2021年04月19日

キタムラ機械、5Gで工作機械を遠隔操作

 キタムラ機械と、NTTドコモは、5Gを用いて遠隔から工作機械の自動運転を実現する「Auto-Part-Producer 5G」の共同開発を、3月より開始した。 「Auto-Part-Producer 5G」は、5G通信に対応した工作機械の制御機能。マシニングセンタに5Gを用いて、製造する部品の加工プログラムを伝送することで、遠隔から全自動での部品製造を実現する。 従来は熟練者が専用の加工プログラムを作成する必要があったが、同社では2018年に「Auto-Part-Producer」を開発。3D設計データを読み込むだけでマシニングセンタの自動運転を可能にしている。だが、近年は部品の複雑化に伴い3Dデータも大容量しているので、高性能なデータ処理機能を工作機械一台一台に搭載する必要があり、依然として作業者は機械側での操作が求められているのが現状。 だが、「Auto-Part-Producer 5G」では、データ処理をクラウド上で行いながら、そのデータを5Gでリアルタイムに工作機械に伝送するため、「遠隔からの操作や、複数の工作機械の制御を一人で行えるようになり、工場内の人手不足の解消にも繋がる。また、工作機械自体に高性能なデータ処理機能を搭載する必要が無いため、従来よりも3割程度安価に同機能が導入可能になる」(キタムラ機械)。 この共同開発にあたり、ドコモはキタムラ機械の高岡本社工場を5Gエリア化し、3月に共同開発拠点「KITAMURA Innovation Factory」(KIF)として開設した。今後両社はKIFでは5Gを用いたクラウド処理とリアルタイム加工の技術検証を行い、2023年4月の商用化を目指す。 (2021年4月10日号掲載)

キタムラ機械(株)

2021年04月19日

リコージャパン、クラウド上でDX支援

 リコージャパンは、中堅・中小製造業向けにデジタルトランスフォーメーションを支援するクラウドサービスを開始した。スマートフォンやタブレットを活用して、生産現場の報告業務と情報共有などを効率化する。 「RICOHらくらくKAIZENサービス」は、リコーグループの製造現場における社内実践から生まれた業務効率化提案。安全衛生巡視、ヒヤリハット、改善提案に関わる報告業務の大幅な効率化を図る。 複合機などの製造を手がけるリコーインダストリー東北事業所では、これまで約3時間かかっていた安全巡視報告業務を「10分まで大幅に短縮できた」という。 従業員が身に着けているデバイスで現場を撮影し、写真や登録内容をクラウド上に保存・共有する。業務に合わせた文書テンプレートなどの各種設定ができるウェブサイト、スマートデバイス向けのアプリケーションソフト、投稿された文書を共有できるウェブサイトで構成したサブスクリプションサービスとして展開する。 専用のサーバ構築などが必要なく簡単にできるうえ、分かりやすいユーザーインターフェースで操作を容易にした。 管理者が業務に応じたテンプレートを素早く作成できるのも特徴。点検者はアプリ上の該当箇所に、項目選択、テキスト、音声テキストで状況を入力。現場で撮影した画像と併せて簡単に報告書を作成し、クラウド上で関連部門に即時に共有できる。報告書のデータをCSV形式で出力して、BIツールで分析もできる。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月19日

LIXIL、住みながら断熱改修

 LIXILは新築住宅向けに展開する高気密・高断熱・高耐震構造の「SW工法」の技術を活かし、リフォーム時に一時退居することなく、住みながら家一棟まるごとの改修を実現する断熱改修工法「SW工法リフォーム」を新たに開発。4月より全国発売する。 「SW工法リフォーム」は、断熱性能に優れた付加断熱パネル(硬質ウレタンフォーム)により、国内トップクラスの断熱性能水準となるHEAT20G1・G2レベルまでの性能アップを可能にした。 室内温度差の少ない健康で快適な住環境を提供します。また、「最新鋭のお住まい断熱診断システムにより、改修前の住宅の断熱性能を把握し、エンドユーザーさまに分かりやすく、最適な改修提案ができます」(同社) さらに、冷気・雨水の侵入や壁体内結露を抑制する「既存通気層を含む外張り断熱構造」(特許出願中)を新たに開発。通気層のある既存住宅でも外装材を壊さずに、断熱改修を実現する。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月19日

空気清浄機 「窓の正面の隅」設置が効率的

 空気清浄機は空気の入る窓の正面の隅に置き、風量を大きくすることが効率的??。そんなシミュレーション結果をダイキン工業が3月18日、ウェブコンテンツ「上手な換気の方法?住宅編?」(https://www.daikin.co.jp/air/life/ventilation/)で窓開け換気時の花粉対策を公開した。 コロナ禍の新しい生活様式として引き続き「換気」が求められているが、換気と花粉対策の両立が課題だ。そこで同社はグループの技術開発のコア拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)で、気流の解析ソフトを使ったシミュレーションを行った。 また同社が全国の男女529人を対象に2月に実施した「花粉シーズンにおける空気清浄機の使用法に関する意識調査」では、春の花粉シーズン(2?4月)に空気清浄機を使っている人は37.6%で、内閣府発表の空気清浄機の全国普及率(39.3%)に近かった。空気清浄機を部屋のどこに置いているかを聞いたところ、回答数が最も少なかった「空気の入ってくる窓の正面の隅」がシミュレーション結果では花粉の吸い込み量が最も多く、効率的であることが分かったという。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月19日

新東工業、6軸力覚センサ拡充

 新東工業は、歪ゲージ式6軸力覚センサ「ZYXer」のラインナップを11種類に拡充、需要が高い並進方向±500~9000Nの定格容量モデルを取り揃えた。鉛直方向のねじれの力が、他方向に比べて定格容量が低くなる問題を解決させ、大きな荷重やスピードにも対応できるようにした。 ZYXerは「力覚センサ業界最高水準」の機械特性と電気特性が売り。手指の感覚が求められる巧みの作業から、大きな力が必要な作業、複雑な力の動きを伴う作業まで、すべての力を高精度に測定できる。 すべての直径サイズで、アルミ合金とステンレスから材質を選べる。アルミは軽量なうえに磁性を帯びないのが特徴。ロボットの可搬重量を抑えて、設備コストを削減できる。ステンレスは耐食性と剛性に優れていることから、コンパクトながら高トルクを可能にした。 標準ラインナップだけでなく、ユーザの要望に応じたオーダー設計にも対応する。1?d以上の計測に対応できる大荷重モデルも開発実績がある。同社によれば、「Fz±14000Nという規格外の定格容量を持つため、ダイカストなどの搬送の力検出、車両のドアや重機のタイヤを取り付けるときの作業者のアシストなど、安定的に把持と組み付けができる」という。 (2021年4月10日号掲載)

新東工業(株)

2021年04月16日

鎌倉製作所、ヒュームと暑さを同時に解決

 鎌倉製作所は、特定化学物質障害予防規則の改正・施行にあたって溶接ヒューム対策の提案を強化する。屋上換気扇「ルーフファン」に代表される全体換気で、溶接ヒュームの室内濃度を低減させるというもの。工場内の一番上の空間に溜まっている空気も排気できることから、暑さ対策も同時にできる点も売りにする。 改正特化則の施行に向けて、昨年末に「換気業界でいち早く」対策用パンフレットを作成した。代理店・販売店向けの講習会用資料として、ホームページやメールマガジンにも掲載。担当者は「以前から工場内に漂うヒュームの課題に対して多くの改善実績があったものの、今回の改正を機会に、改めて『特化則』という切り口で多く発信できれば」という。 今年4月から換気に関する相談窓口「換気コンシェルジュ」を設置した。開設期間は今年9月まで。暑さ対策から換気量増加、ヒューム対策まで、課題解決に最適な製品や手法を提示する。電話で回答するほか、メールによる資料や図面の送付、現場訪問など、無料で対応する。 改正特化則で、換気量や換気装置の性能に関する規定はないものの、「当社は『作業空間環境を快適する』という企業理念に基づき、暑さ対策を両立できる提案をしている。換気量を確保することで、特化則対応のみならず、より広域な作業者の安全対策が実現できる」としている。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月16日

国際物流総合展2021より、注目集めた省力化・環境改善提案

 3月9日~12日の4日間、Aichi Sky Expoで開催されたアジア最大級の物流専門展示会「国際物流総合展2021」(主催〈公社〉日本ロジスティクスシステム協会ほか7団体)。会場ではAGVやピッキングロボットを筆頭に数多くの自動化ソリューションが披露されたが、一方で省力化や環境改善につながる製品も多くの来場者の注目を集めていた。ここではそんな製品群をいくつか紹介したい。 「製造業の工場、特に中小企業の方に使っていただきたい」。東京貿易マシナリーがそうアピールしたのが、運搬作業に特化したロボット「CoRoCo-S100」だ。使い方はひも状の「テザーハンドル」を持って歩くだけ。搭載したTFS技術(テザー・フォロイング・センサ技術)によってテザーの引き出し量と引き出し角度を検知して人の後を自動で追従し、人の動きに合わせ停止や旋回も行う。テザーを繋ぐことで大量連結も可能で、1台あたり100?`グラムまでの運搬が可能という。 「とにかく操作が簡単なので、導入のハードルが低い」と、東京貿易マシナリーの担当者。「似たような設備としてカルガモ式の自動追従型AGVがあるが、そういった機器と比べ価格を大幅に抑えている。一般的なAGV1台分の費用で複数台のCoRoCoを導入できる」とアピールした。 一方、ミズノが披露したのが、スポーツ用品開発のノウハウを活かしたワークウェア群だ。例えばゴルフウェアに近いカッティングをウェアに施すことで腕の上げ下げを容易にしたり、体が発する水分を吸収して熱に変える「ブレスサーモ」と呼ばれる素材を採用したりと、「設計・素材の両面で動きやすさを徹底的に追求している」という。ワークシューズなどを含めた同社のワークビジネス事業は直近3年間で売上を約2倍に伸ばしており、「直近でも物流・運輸業界向けのワークウェアが順調に引き合いを伸ばしている」(担当者)。ほか、前足部を薄型にしたことでつま先を曲げやすく、「素足感覚に近い」というワークシューズ「ALMIGHTY TD11L」も出品した。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月16日

YKK AP、ポリカ屋根サイクルポート

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉町1、フリーダイヤル0120-72-4134)は、積雪地域への設置が可能なサイクルポート商品「エフルージュ ミニ FIRST 50/100/150」(=写真は150)を発売した。 従来品の積雪50cm地域用から、100cm、150cm地域用まで対応範囲を拡大した。耐積雪性能に加え、近年大型化・広域化する台風への備えとして耐風性能も強化した。 同社のカーポート商品「エフルージュ FIRST」シリーズのフレーム部材をベースに開発したといい、「高い強度性能がある」(同社)という。 参考価格(税込)はエフルージュ ミニ FIRST 50(幅2118 ?o×長さ2904 ?o×高さ2000 ?o)は288,400 円、エフルージュ ミニ FIRST 100(幅3013 ?o×長さ2152 ?o×高さ2000 ?o)は396,300 円。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月16日

京セラ、5G対応デバイスを法人向けに本格発売

 京セラ(谷本秀夫社長)は、 昨年10月より数量限定で販売していた5G対応デバイス「K5G-C-100A」を5月より法人向けに本格発売する。 昨年から携帯キャリア各社が5G通信対応を開始し、エリアを拡大しつつある。5Gは超高速・大容量、低遅延、多数同時接続という特徴があり、これからのIoT時代の通信基盤になると見込まれている。工場や倉庫内などの限られたエリアで5Gネットワークを構築するローカル5Gも、スマートファクトリー化や遠隔作業などに活用できると期待が寄せられている。 同製品は、多種多様な機器と有線、無線問わず接続できるため、安価で簡単に5Gネットワークを構築できる。「工場や製造現場、セキュリティ、エネルギー・インフラなどのビジネスの現場において、各企業の課題やニーズに合わせた5Gの早期導入を可能にする」(同社)。 エッジコンピューティングを可能とするCPUを搭載しているため、負荷分散や低遅延、BCP対策などにも寄与する。5G対応端末では高速伝送による熱処理が課題になるが、同製品は、排熱構造に加え、冷却ファンを搭載しており、高負荷環境下においても安定した連続通信が可能だ。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月14日

ワルタージャパン、2方向対応の倣い旋削システム

 ワルタージャパン(名古屋市中村区名駅2-45-7、TEL.052-533-6135)は、倣い旋削加工システム「W1011」を発売した。独自開発した3コーナ使いチップとツールホルダーを使用する。チップ裏側のポジロック機構により、ホルダーへ確実に固定。ISOチップに比べて50%以上高い精度を可能にした。押し、引きの2方向旋削ができる。コーナー両サイドの切れ刃をフル活用することで、工具寿命の大幅な延長を図った。一つのツールホルダーに、4種類のチップ(勝手なし・右勝手・左勝手・フルR)が取り付けられるのも特徴。ドライブシャフト、ボールベアリング、バルブなどの仕上げ・中加工の経済性を75%高めるという。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月14日

ジェービーエム×DMG森精機

 ジェービーエムエンジニアリングは3月23日、東大阪市の本社でDMG森精機との共催で講習会「5軸加工プライベートレッスン」を開いた。3密を避けて数名の受講者に5軸加工機とそれを利用するうえで必要なCAM「Mastercam」について座学と加工実演で講習を行った。 加工実演を行ったジェービーエムのショールームは、DMG製5軸加工機「DMU 50 3rd Generation」の設置に合わせて昨年12月に改装。今回が社外の受講者を招いての講習会としては初めてで、同社常務執行役員の内田裕之営業本部副本部長は「当面はウェビナーが主体になるが、ここを使ってリアルな催しを刃物メーカーや機械メーカーとコラボする形で行っていきたい」と言う。2021年の売上高は回復基調にあり、ネット販売や教育事業も進める考え。 (2021年4月10日号掲載)

ジェービーエムエンジニアリング(株)

2021年04月14日

コロナ、防災にエコキュート活用

 コロナ(小林一芳社長)は、地震や災害の際に自社エコキュート製品の貯湯タンクから生活用水を確保する方法を公開している。 近年、ランニングコストの優位性などから人気が高まっているエコキュートは、ヒートポンプユニットで温めたお湯を貯湯タンクで保温する仕組み。この貯湯タンクは4~7人家族向けで460?g、3~5人家族向けで370?g、2~4人家族向けでも300?gと、当座の生活用水をまかなえる容量がある。 「地震などの災害で水道が使えなくなると、飲用水は配給されることが多いようですが、トイレの水などの生活用水は配給されない可能性があります。そこで、エコキュートを使用されている方は、万一のときに貯湯タンク内のお湯を活用できるように、必ず取扱説明書を保管するとともに、非常用取水栓の操作方法を事前にご確認いただくことをお勧めします」(同社) なお、操作方法は同社ホームページから動画でも確認可能。メーカーや機種によって非常用取水栓の操作方法が異なるほか、非常用取水栓が無い機種もある。また取り出したお湯は飲用としての使用には向かないという。 (2021年4月10日号掲載)

(株)コロナ

2021年04月14日

三菱マテリアル、自動盤用エンドミル発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-5819-8770)は、MS plusエンドミルシリーズの自動盤用エンドミル「MP2ES、MP3ES、MP4EC」(=写真)を発売した。 「小型自動旋盤での部品加工時には、できるだけ主軸に近いところで加工を行い、限られたスペースに収めるため干渉しない工具サイズが求められている」(同社)といい、刃物台での突き出しを考慮した全長・刃長サイズに設計。干渉を心配することなく加工が可能だ。 靭性の高い超硬母材を採用したことで、耐欠損性が向上し、安定した加工が行えるのも特長。バリの抑制のため、切れ刃のすくい角も最適化した。 MP2ES は7アイテム、MP3ESは10アイテム、 MP4ECは14アイテムをラインナップ。代表型番の価格は税抜3200~2万500円。 (2021年3月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年04月12日

山善、アセントロボと資本業務提携

 山善およびアセントロボティクス(2016年創業、東京都渋谷区、久夛良木健代表取締役兼CEO)は1月31日、アセントロボへの資本出資を伴う業務提携契約を結んだ。提携により山善は、アセントロボのソフトが搭載されたロボットシステムを自社がもつグローバルな販路を活用して国内外に広く販売する考え。「従来の取扱商品に加えて、新規顧客の開拓や差別化した省人化・自動化提案を積極的に推進していく」としている。 その第一弾としてアセントロボは、ロボットシステムの導入前の教示プロセスなどに多くの時間とコストが必要だったことから自動化ソリューションの導入に二の足を踏んでいた中小製造業向けに自動ピッキングソフト「Ascent Pick 1.0 」をベースとしたソリューションの販売を始めた。このソフトは煩雑な教示プロセスが不要で、部品とロボットハンドのCADデータを用いてAIに事前に学習させることで、バラ積み部品を正確にハンドリングする。 山善は産業用ロボットをはじめ工作機械や産業機器、機械工具など生産現場の設備機器を幅広く取り扱い、これまでに生産現場へそれらを数多く導入してきた。また日本を含め世界16カ国の主要都市に販売拠点を配置し、グローバルに販路を拡大してきた。一方、アセントロボはAIを活用した知能ロボットや自律移動ロボット向けソリューション群を開発。製造・物流業向けにソフトウェアを販売している。     (2021年3月25日号掲載)

2021年04月12日

不二越、小型ロボット2機種発売

 不二越は3月18日、小型ロボットシリーズのラインアップを拡充し、新たに2機種を市場投入すると発表した。 新製品のスカラロボット「EC06」は、自動化ニーズが高まる電機・電子分野が主なターゲット。最大可搬質量6?`(定格3?`)で最大リーチが異なる3機種(500・600・700?_)をラインナップした。21年度の販売目標は2000台。 軽量化と高剛性を両立した設計によりクラストップレベルの高速・高精度動作(位置繰返し精度±0・02?_)を実現する。高速・軽量のコンパクトロボット「MZシリーズ」と共通のシリーズの制御装置を使用しており、ロボットの組合せも容易だ。先端軸の中空構造によりロボット本体から各種ツールまでの配線・配管の引き回しを簡略化し、周辺装置との干渉リスクを低減した。PCを制御装置に接続して操作が可能なほか、シミュレーションソフトを用いて各種動作を正確に設定できる。 また、一般産業機械分野向けのコンパクトロボット「MZ12H」は、同一クラスではトップレベルの作業領域とパワフルな手首トルクで、大型ワーク・ハンドに対応し、バリとり、ピッキング、部品の組立・搬送など幅広い用途で使用できる。防塵防滴(IP67相当)・防錆機能を標準装備し、粉塵、水滴が飛散する環境にも対応。軽量化と高剛性を両立した設計で、クラストップレベルの高速・高精度動作(位置繰返し精度0・04?_)を実現した。21年度の販売目標は3000台。  (2021年3月25日号掲載)

2021年04月12日

近畿大など、シンガポールでバイオコークス利用を実証

 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)、近畿大学(大阪府東大阪市)および南洋理工大学(シンガポール)の3者は、廃棄物焼却炉であるシャフト式ガス化溶融炉の燃料としてバイオコークスを利用する実証事業に5月に着手する。 バイオコークスは近畿大学バイオコークス研究所所長の井田民男教授の研究チームが開発したリサイクル燃料。多種のバイオマスを原料として利用でき、CO2削減に寄与できるという。シンガポールでは木くずなどの木質系バイオマスの一部および汚泥系バイオマスの大部分が未利用となっており、その利活用技術の開発が各所で進められている。本実証事業はシンガポール環境庁が公募した補助事業に採択されたもので、3者はごみの溶融処理に要する燃料の一部にバイオコークスを使用する実証試験を、南洋理工大学が所有するJFEシャフト式ガス化溶融炉で行う。 (2021年3月25日号掲載)

2021年04月12日

岩崎電気、コンパクトなエアーリア発売

 岩崎電気は、空気循環式紫外線清浄機「エアーリア」シリーズの新製品「AIRLIA DELTA 」(エアーリア デルタ)の受注を開始した。エアーリアシリーズ最小の設置面積(約300平方?aメートル)、高さ約76?aメートルのコンパクトサイズで、部屋の角にフィットする三角形状が特長だ。 エアーリアは、器具内に紫外線ランプを内蔵しており、器具内をファンによって空気を循環させながら、強力な紫外線ランプにより室内を浮遊する菌やウイルスを除菌する清浄機だ。 「デルタは、小規模施設・店舗にも導入いただきやすいよう、コンパクト設計のほか、コーナーにフィットするデザインを採用した。室内什器の横、室内の未使用スペースになりやすい角など、作業動線の妨げにならない配置が可能だ。個人病院の待合室や受付まわり、保育園、飲食店、理美容室、宿泊施設、自治体の各施設、事務所やバックヤードなど、幅広い場面で活用いただける」(同社) 「エアーリア15W」と同じ紫外線ランプ「GL15」を搭載。1時間で1.0立方?b毎秒×60分=60立方?bの空気を処理でき、天井高さ2.5?bの約15畳の居室において、1時間で室内の空気を1回分処理することが可能だ。価格はオープン。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月12日

コンテック、名刺2枚分の組込用PC拡充

 コンテック(大阪市西淀川区姫里3-9-31、TEL.06-6472-7130)は、名刺2枚ほどのファンレス組み込み用PC「ボックスコンピュータ BX-U200シリーズ」のラインナップを拡充した。現在販売しているWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64-bit/M.2 SSD 32GB(MLC)モデルなどに、MCAfeeホワイトリスト型ウィルス対策ソフトウェアをプレインストールしたもの。サイバー攻撃の多様化から産業機器が狙われるケースが増加していることから追加した。不正なプログラムの実行を阻止し、ゼロデイマルウェアの攻撃から組み込みPCを保護できる。対策方法や修正プログラムが提供される以前(ゼロデイ)の脆弱性を狙った攻撃に有効という。 (2021年4月10日号掲載)

2021年04月12日