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三共製作所、プレスライン高速化に寄与

 三共製作所(小川廣海社長)は、プレスラインの高速化、高効率化を実現するスクラップカッタ「SCR2シリーズ」を8月2日より販売開始する。 需要が高まっているモータコアの高速生産と薄板化にともない、スケルトン材のスクラップカットが生産工程におけるボトルネックになってしまうケースが増加している。その多くは「PUSH-PULL送りで金型より送り出されたスケルトン材が、カッタまで送り装置で搬送する際のバタツキによって折れ曲がりしまうことなどに起因している」(同社)。 その対策として、送り装置とカッタの距離を極力短くすることが重要となるが、「SCR2シリーズ」はカム機構のスクラップカッタで世界最薄仕様の160ミリを実現。高速生産における薄板でのバタツキによる折れ曲がりを防ぎ、高速性・高耐久性を可能にした。 またバックストッパ装備で薄板材の安定カットが可能。カッタ刃の交換も簡単に行えるなどメンテナンス性にも優れる。 「送り装置と密接に取り付けることにより、スケルトン材の搬送トラブルを削減し、プレスラインの生産性向上に貢献できる」(同社)。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月09日

LIXIL、断熱リフォーム提案強化

 LIXILは、持続可能な社会と健康で快適な暮らしの実現に向け、中古住宅の断熱リフォーム提案を強化する。 住宅全体をまるごと新築と同等レベルの断熱性能へ改修する「SW工法リフォーム」は施主が一時退去することなく住みながら壁、天井、床、開口部、換気と住まい全体をまるごと新築と同等レベルの断熱性能へ改修する事が可能。住まいを一部ではなくトータルで高気密・高断熱化することで、夏も冬も外気温に左右されにくい快適な室内環境を実現する。 「リフォームと聞くと、費用や期間など不安が大きく、検討できずにいる方も多いかもしれませんが、指定の当社商品をご採用いただいた方を対象に太陽光発電システムの製品代が実質0円となるサービス『建て得リフォーム』を活用することで 光熱費を削減することができる。さらに条件を満たせば補助金(令和3年度次世代省エネ建材の実証支援事業:経済産業省)も活用することでよりお得にリフォームできる」(同社)。 また、同社の体験型ショールーム「住まいスタジオ」(東京・大阪)では「昔の家(省エネルギー基準=昭和55年基準)」、「今の家(省エネルギー基準=平成28年基準)」、「これからの家(HEAT20G2)」を設置。住宅の断熱性能の違いによる室内温度の感じ方や、日差し対策による効果を体感できる。同施設は完全予約制。予約は同社HPで受け付けている。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月09日

三協立山、柱間隔5000mmの通路シェルター

 三協立山(富山県高岡市早川70、TEL.0120-53-7899)の三協アルミ社はアルミ構造通路シェルターで業界初の柱間隔5000mmを実現した「ファイブフォート」を7月15日に発売した。従来タイプより柱本数と基礎数を削減でき、施工性と美観を向上する。 桁の肉厚を効率的に厚くし強度をアップした。柱間隔5000mmは「2台用のスペースを確保できるため、柱位置を気にせず、車後部の荷台からスムーズな荷物の出し入れが可能となる」と言う。駅前・ショッピングセンター・文教施設の駐車場など利用者と建物や乗り物を結ぶ景観デザインを向上する。価格は写真の間口2600×高さ3000mm・両支持タイプで税別8万9600円/m。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月09日

三菱電機、深紫外レーザー加工機を共同開発

 三菱電機は、大阪大学、スペクトロニクスと共同で、透明なガラスなどの高速微細加工が可能な「高出力深紫外ピコ秒レーザー加工装置」の試作機を開発した。 波長266ナノ?bの深紫外でパルス幅がピコ秒(1兆分の1秒)の短パルスレーザーを、平均出力50Wで照射することで加工時間を10分の1に短縮した。実用化にあたって、300?hの基本波レーザー光源、「世界最大級」(重量1.5キログラム)の高品質深紫外レーザー発生用結晶を開発した。 加工光学系のレンズをミラーに置き換えた「低歪み反射型加工光学系」を採用。高出力化に伴って発生するレーザービームを15分の1に抑えただけでなく、ビームの集光性低下も抑制することで直径最小4ミクロンの精密加工を可能にした。 電気信号によって直接パルスを発生できる半導体レーザーを種光源とすることで、パルスの発生タイミングなどの制御性能が向上した。加工に応じた自在なパルス発生ができるという。 試作機は、東京大学を中心に設立したTACMIコンソーシアムが千葉県柏市に構築した「レーザー加工プラットフォーム」に設置する予定。3者は「今後、レーザー加工装置を使用する電子部品や半導体関連企業と連携し、ガラスなどへの精密で高速な加工技術の開発、新規用途の開拓を進める」としている。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月06日

高丸工業、ロボット活用を自ら実践

 老舗ロボットSIer、高丸工業(兵庫県西宮市)が運営する教育施設「ロボットテクニカルセンター(RTC)」が盛況だ。コロナ禍の影響を受け5月までは振るわなかったが、RTC兵庫(西宮市)、RTC東京(東京都大田区)などでのロボット特別教育講習受講者数は6月から月100人以上を記録。 今年は7月15日までで563人と前年比6割の水準に達した(ピークは2019年の1203人)。 同社は主に中小企業から自動化装置を年に60?70台(ロボットベースで)受注。最近は受注が増加傾向にあり、RTCに四十数台保有するロボットのうち6台を使って自動化装置部品の溶断、研削、穴あけなどを行っている。主要顧客である中小製造業に提案してきたロボット活用を自ら実践するかたちだ。「一品一様の部品加工に実際に使ってみて、改めてロボットを使うべきだと確信できた」と高丸正社長は話す。ロボットを自社で活用して部品加工するSIerがつくったロボットシステムなら説得力を増しそうだ。今夏中に加工用ロボットを10台ほどに増やすという。 ロボットの活用は人手不足をカバーすることに加え、入社して1年も経たない作業者でもきれいに加工できる利点もある。高丸社長は「大手ユーザーさんはとかくサイクルタイムをどれだけ縮められるかに目を向けがちだが、中小企業にとってロボット導入のメリットは新しい仕事の受注につながったりロボット溶接は格好いいと若い社員の採用につながったり病気・けがもなく辞めたりしないことにある」と言う。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月06日

タカラスタンダード、マット調のホーローキッチン

 タカラスタンダード(大阪市城東区鴫野東1-2-1、TEL.06-6962-1507)はこれまでになかったマット調の5種類を含む全8種類の新扉柄のホーローシステムキッチン「レミュー」を8月30日に発売する。独自のホーローへのインクジェット印刷技術を生かし、1990年に発売したフラッグシップモデルの立体的な扉に印刷した。 光沢のないマット調のデザインを求めるユーザーの要望に応え、インクジェット印刷のベースとなる釉薬の配合を見直すことで実現した。立体的な扉にインクジェット印刷を応用したキッチンは国内で唯一。「8種類の新扉柄のなかでも『灰緑』『白磁』はまるで工芸品のような美しさが引き立つデザイン」と言う。税別の参考希望小売価格はI型間口255cmで76万1000円から。同時に新柄3色と同じデザインの扉をホーロー洗面化粧台「エリーナ」でも発売する。 (2021年7月25日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2021年08月06日

リンナイ、レシピアプリ対応のガスコンロ

 リンナイ(愛知県名古屋市中川区福住町2-26、TEL.052-361-8211)はガスコンロ「Lisse(リッセ)」をモデルチェンジし、9月15日に発売する。リンナイ公式レシピアプリ「+R RECIPE(プラスアールレシピ)」の対応と、音声ガイダンス機能の搭載により利便性をいっそう高めた。 +R RECIPEは本格的な調理から日常的な定番メニューまでレシピを豊富に取り揃え、オート調理機能で手間を省くだけでなく、コンロとグリルの同時調理により調理の幅を広げる。また、音声ガイダンス機能は、操作状況等を音声でお知らせすることでコンロの操作性を向上した。ガラストップは銀・キャメル・ピンク・黒の新3色を含む4色。標準幅60cmとワイド幅75cmを用意。希望小売価格は税込24万4200円から。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月06日

シチズンマシナリー、独・伊に技術センター新設

 シチズンマシナリーはドイツ、イタリア両国の販売会社にテクニカルセンターを新設した。重視する販売地域の一つ欧州の販売網強化ときめ細かなサービスの提供を目指す。2025年までに欧州地域の売上高をこれまでのピーク(2018年)より2割増やす計画。 足元の欧州市場は自動車関連業界を中心に受注が旺盛で、複合化や自動化・省力化のニーズから同社は中長期的な成長を見込む。「LFV(低周波振動切削)技術搭載機や高機能機の販売も好調。ショールームを活用した加工技術の支援といった顧客対応のビフォアサービス(受注前顧客対応)、アフターサービスの強化など、より迅速にお客様へ対応する体制を構築する」とする。各ショールームには8台の機械を展示し、ドイツは4人(今後さらに2人を採用計画)、イタリアは7人の体制とした。 (2021年7月25日号掲載)

シチズンマシナリー(株)

2021年08月04日

宮川工業、R面取り機をコードレス化

 宮川工業は、電動式R面取り機から「コードレス電丸君」を7月27日に発売する。大型構造部材が組み上がった後の追加工、急な補修作業、発電機が持ち込めない現場など、電源が確保しにくいケースを想定して開発した。 2016年に発売した「電丸君」の派生製品として、橋梁・造船業界を中心に提案する。水分や塩分による腐食を防ぐために、鋼板の縁端を面取りし、塗装を均一化させる必要があるためだ。船舶バラストタンク塗装性能基準(PSPC)対応製品として、超硬Rチップ付カッターで均一に仕上げられる点を特長に挙げている。 営業部長の藤井崇取締役は、「サンダーでR面取りはできるものの、時間がかかるうえに、加工が安定せず、塗装ムラが起こりやすい。当社はR面取りに特化しているからこそ、適切な使い方の説明から故障時のフォローまで迅速に対応できる」と話す。 コードレス仕様は、面取り量R3、重ね加工最小板厚9?_、最小加工半径R17に設計した。本体重量は2.7?`グラム(バッテリー別)。「切削抵抗も少なく、『ちょっとしたとき』に効果を発揮する非常に便利よい製品」(藤井部長)と太鼓判を押す。 発売にあたって、今年5月からチラシにQRコードを掲載し、YouTubeで告知する取り組みを開始した。「あえて詳細な特長を伝えず、『進化系面取り機誕生』と期待してもらえる構成にした。R面取り機を使ったことがあるお客様にはデモ機を貸し出し、使ってことのないお客様には使い方から説明することで、コードレスの良さを伝えていきたい」とした。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月04日

立川ブラインド、グロスのない遮熱スラット

 立川ブラインド工業は、アルミ製ヨコ型ブラインドに、スラット(羽根)の反射光による不快な眩しさを抑えることで、省エネと快適を両立する「グロスレス遮熱スラット」をラインナップした。8月2日から住宅やオフィス向けに提案を開始する。 スラットの表面に細やかな凹凸を形成する新たな塗料を施した。スラットのグロス(ツヤ・光沢)をなくし、太陽光を拡散させることで、不快な眩しさを抑制。「これまでの『遮熱コート』の機能はそのままに、昼光利用により、心地よい明るさを確保しながら、外の景色を楽しめる」という。 ホワイトやグレーなど人気の高い単色8色に、建物の外観と内観の意匠に合わせて選べる表裏色違いの「ツートンカラー」2色を加えた全10色をラインナップ。スラット幅25ミリと35ミリのアルミ製ヨコ型ブラインドに対応し、主力製品である「パーフェクトシルキー」や「シルキー」をはじめ、「モノコム」や電動ブラインドなどに幅広く対応する。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月04日

ノーリツ、3ピース構成のハイブリッド給湯・暖房

 ノーリツ(神戸市中央区江戸町93、TEL.078-391-3361)は3ピース構成にしたことでメーターボックス内設置が可能な「ハイブリッド給湯・暖房システム」を9月1日に発売する。 現行品(2ピース)より1ピース多い構成としたことで、ハイブリッド給湯・暖房システムでは初めてヒートポンプユニットを含むメーターボックス全体の面積が容積率緩和の適用範囲に該当となる。同社は「狭小戸建て住宅などあらゆる住宅環境に合わせた設置バリエーションに対応する」と言う。温水暖房付きガスふろ給湯器は様々な機種から選べるため、号数や機能などユーザーニーズに合わせて選定が可能。税込み予定希望小売価格はヒートポンプユニット(HP-2232BL)18万1500円、貯湯ユニット(SH-Q0700BL)17万500円。 (2021年7月25日号掲載)

(株)ノーリツ

2021年08月04日

中村留精密工業、爪交換まで自動化

 中村留精密工業はワークの搬送から爪交換までを自動化する「Flex Arm(フレックスアーム)」を開発した。これにより機械を止めずに複数種類ワークの無人自動運転が可能になるという。従来のコンパクトローダーでも素材のローディング・完成品のアンローディングはできたが、これに加えハンド交換とチャック爪交換機能までが追加されるかたち。 Flex Armを搭載する機械の高さは従来と変わらない。同社は「産業用ロボットを使用したシステムと比べ、Flex Armは機内に搭載されるシステムであり、加工機に付属する操作盤を用い簡単にコントロールできる」とし、「機械との連携性も高く、納入してすぐに使用できる」と立ち上げ時間の早さもウリと言う。10月20日から名古屋市で開かれる「メカトロテックジャパン」で実演する予定。 (2021年7月25日号掲載)

中村留精密工業(株)

2021年08月02日

オークラ輸送機、6軸ロボで混載積み

 オークラ輸送機は、サイズの異なるケースをカゴ車に自動積み込みできるパレタイズシステムの受注活動を開始した。新たに開発した6軸ロボット「Ai6F」を活用し、パレット、カゴ車、カートラックなどに混載積みできるようにした。販売価格はシステム一式で約3千万円。年間10台の販売を目指す。 周囲にフレームのあるカゴ車やカートラックへの自動積み込みが難しく、これまで人手に依存していた。オークラ輸送機によると、「卸や大型量販店など物流倉庫の出荷場では、店舗など行き先別への仕分け作業は仕分け機で自動化されているものの、行き先ごとの什器への積み込みは人力で行われている」ことから省力・省人化の要望が高まっているという。 システムは、Ai6F、ロボットハンド、3Dカメラ(2種類)、AI搭載コントローラで構成。3Dカメラで読み取った情報に基づき、コントローラが最適な積み付けパターンを自動生成した後、6軸ロボットがパターンどおりに積み込む。 搬送物の寸法を読み取るだけでなく、什器への積み付け位置を検出する。ロボットアームの軌道も自動的に生成するため、フレームが2面あるカートラックや3面あるカゴ車といった難易度の高い積み込みも、6軸ロボットがフレームへの衝突を回避しながら最短経路で確実に積み付ける。 流れてきた搬送物の停止位置のずれ、荷崩れなども自動補正しながら「もっとも積載効率の高い積み付けを行う」という。ロボットハンドは、搬送物の上面を吸着するバキュームタイプを採用。時間あたりの処理能力は、パレット400ケース、カートラック340ケース、カゴ車320ケースに設計した。 (2021年7月25日号掲載)

オークラ輸送機(株)

2021年08月02日

ESR、圏央道「寒川南IC」至近に物流施設竣工

 物流不動産の開発を手がけるESR(東京都港区)は7月6日、4階建てマルチテナント型物流施設「ESR茅ヶ崎ディストリビューションセンター」の竣工を発表した。延床面積は6万9315平方mで、総投資額は約160億円。圏央道「寒川南IC」から約1キロメートルに位置し、首都圏、東海、関西地方への配送が可能など旺盛なEC需要に対応できる。同社の基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.」(人を中心に考えたデザイン)に基づき、ラウンジを設け、壁に海水浴場の鮮やかな景色をイメージしたデザインを施すなど、働きやすさにも配慮した。 竣工にあたって内覧した茅ヶ崎市・佐藤市長は「コロナ禍による宅配便需要の増加で物流ビジネスの重要度が増している。茅ヶ崎DCの成功を確信している」とコメントした。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月02日

三井化学、AIで労災危険源抽出

 三井化学と日本アイ・ビー・エムは、化学物質を扱う作業現場の安心安全な労働環境づくりを目指して「労働災害危険源抽出AI」を構築し、三井化学大阪工場で稼働を開始した。過去の労災情報やヒヤリハット情報などの有益な情報があるものの、多くが紙ベースで蓄積されていたことから「それらをデータベース化し、AIを活用して容易かつ的確に検索できるシステムが求められていた」という。 今回導入したシステムは、工場内に設置された端末に、これから行う作業の場所や内容、労働災害の種類などのキーワードを入力することで、リスク相関性の高い事例や類似事例を迅速に抽出できるというもの。属人性の解消、スキルやノウハウの伝承、原因究明の早期化などを図った。 データベース化に加え、社員の安全レベル向上を目指すために、日本アイ・ビー・エムのデータサイエンティストやコンサルタントが構築した。労働災害危険源抽出AIは、自然言語を含む大規模データを多角的に分析する「IBM Watson Explore」、クラウド上で稼働する検索効率化に向けたテキストデータ分類が可能な「IBM Watson Natural Language Classifier」を搭載している。 (2021年7月25日号掲載)

2021年08月02日

コロナ、石油暖房機WGシリーズの新モデル

 コロナ(小林一芳社長)は、寒冷地向けFF温風式石油暖房機WGシリーズの新モデル5機種を7月下旬から順次発売する。 新製品のWGシリーズは、温風送風ファンのモーターをACモーターから省エネ性の高いDCモーターに変更した。「昨年モデルと比較して、運転中の消費電力量を最大50%削減し、最小火力運転時においては6?hという業界ナンバーワンの低消費電力を達成した」(同社)。 低騒音仕様の燃焼用モーターの採用のほか、表面に凹凸を持たせディンプルプレート熱交換器の採用、3年保証のタフバーナを搭載。風切り音を抑えたワイドスロープグリルにより、最小火力運転時において20dBという業界トップクラスの低騒音性を実現している。 また従来機種では本体と別々だった下皿を、本体と一体化した構造に変更。「下皿と本体との隙間が無くなったことで、すっきりとしたデザインを演出するともに、ほこりがたまりにくくなり、日々のお掃除もかんたんになる」(同社)。 (2021年7月25日号掲載)

(株)コロナ

2021年08月02日

滝澤鉄工が2年ぶりリアル展

 滝澤鉄工所は7月1・2日、加工機やロボットシステムなどを紹介する自社展「タキサワ・マシンフェア」を岡山市北区の本社ショールームと工場で開催し、機械ユーザーや流通関係者ら約180人が来場した。新製品を披露する場としてフェアを毎年6月に開いてきたが、昨年はコロナ禍で中止に。今回は10人の少人数3グループに分け、朝・昼・夕の時間帯の予約制として来場者を限定した。同社は「工作機械メーカーによるリアルのプライベートショーは今年初めてだろう」と言う。 初披露となった上下Y軸付タレット型複合加工機「TM-2000Y2」(7月1日発売)は本格バー材加工機と位置づけ、コンパクト設計(所要床面4254×2460?_)ながらY軸を±45ミリのロングストロークとした。加工領域に余裕があり、「アンローダなどの自動化オプションをビルトインすることで、フロアスペースを追加することなく自動化に対応する」と言う。 やはり初披露となったロボットシステム「TR-10W」は「設置から起動まで最短5分と圧倒的な時短」がウリ。ワーク、機械の情報をガイダンスに従って入力することで教示が不要になる。安全教育を滝澤鉄工所で受講することができるという。立形CNC旋盤「TK-2600T」(最大振り径400ミリ、最大加工長347ミリ)は主軸まで305ミリと接近性がよく重いワークの交換も楽に行える。待機時のZ軸サーボモーター電源をオフにして待機電力を従来比で16%抑える。 (2021年7月25日号掲載)

(株)TAKISAWA

2021年07月30日

リコー、42インチ電子ペーパー

 リコーは、IP65対応の42インチ電子ペーパーデバイス「RICOH eWhiteboard 4200」を開発した。屋外現場などのDXを後押しするソリューションとして、ソフトウェア、クラウドサービスを組み合わせた製品として、7月27日に発売する。 建設現場や製造業の図面確認のほか、交通インフラなどの迅速性・正確性が求められるケースを想定して製品化した。これまで紙では難しかった多拠点間での情報のリアルタイム共有、デジタルデータの保存を可能にした。「今後、ニーズに応じて、より便利にお使いいただけるような業種・業務に適した機能拡張を行う予定」としている。 デバイスは、42インチと大型ながら、薄さ14.5ミリ、重量5.9キログラムと持ち運びやすくした。「世界最薄・最軽量を達成した」という。自発光しない電子ペーパーのため反射せず、太陽光の下でも図面などの細かい文字や線も紙のように鮮明に表示する。 表示の拡大縮小、手書き入力文字のテキスト変換、カスタム辞書など、電子ペーパーのユーザビリティを高めるソフトウェアを搭載。オプションとして、クラウドサービス(月額税別1万円)を利用することで、定型フォームのテンプレート化、ストレージ連携、遠隔共有、PCやスマートフォンからの連携など、社内外と連携して使用できる。 (2021年7月25日号掲載)

2021年07月30日

ワルタージャパン、ろう付けPCDカッター拡充

 ワルタージャパン(名古屋市中村区名駅2-45-7、TEL.052-533-6135)は、ろう付けPCDカッターの新製品として、フェースミル「MP060」、肩削りエンドミル「MP160」、ドリルエンドミル「MP260」をラインナップした。アルミ、アルミシリコン合金、マグネシウム合金、炭素繊維強化プラスチックなどの高能率加工に適しているという。多数刃仕様(工具径40~125mm)のMP06は、面の荒加工だけでなく、仕上げにも対応。MP160(4~20mm)、MP240(4~20mm)は、円筒シャンク、ScrewFitのレパートリーから選択できるようにした。工具はすべて内部クーラントに対応しており、エマルションやMQLにも使える。 (2021年7月25日号掲載)

2021年07月30日

フクシマガリレイ、シェアキッチン開設

 フクシマガリレイはガリレイグループ本社(大阪市西淀川区)でシェアキッチン施設「ツカエルミラボキッチン(通称ツカキチ)」の運営を始める。業務用冷凍冷蔵庫メーカーとして飲食業界に関わってきたノウハウに加え、本社ビルに設備する多くの機器を活用して顧客の新規ビジネス導入を支援する。 同社は関西圏でフードデリバリーやテイクアウト、ネット販売などを新たに始める飲食店をサポートする。コンロ、チラー、オーブン、真空包装機などを備えるツカキチ(平日、午前9時から午後5時)で食品試験や官能評価ができるほか、今年6月に施行されたHACCP管理制度運用の支援が受けられる。3室を用意し利用人数は最大2?4人、利用料は1時間700?1500円(1年契約)。 (2021年7月25日号掲載)

2021年07月30日

三菱マテリアル、高硬度鋼旋削加工用の材種

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)は高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種「BC8210」を6月30日に発売した。連続切削加工から弱断続切削加工に適し、主に高速領域において耐摩耗性、耐欠損性を発揮する材種。 BC8210は衝撃を和らげる新開発のAlCrSiN系コーティングと耐摩耗性に優れるTiAlSiN系コーティングを組み合わせた。特に高速切削条件において、優れた耐逃げ面摩耗性、耐クレータ摩耗性、耐チッピング性を発揮し、安定加工を実現する。214アイテムで構成し、税込み標準価格は代表型番で5220~1万4080円。 (2021年7月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年07月28日

新コスモス電機、携帯ガス検知器を一新

 新コスモス電機は、携帯用ガス検知器「コスモテクター XP-3000?Uシリーズ」を開発した。なかでも、低濃度(ppm)から爆発危険濃度(%LEL)の表示を切り替えて検知できるワイドレンジモデルは、持ち替えることなく、1台で幅広い範囲の検知を可能にした。 累計10万台の販売実績がある「コスモテクターシリーズ」を大幅にリニューアルしたもの。可燃性ガス検知器、複合型ガス検知器、酸素濃度計から計7機種をラインナップした。いずれもBluetoothを搭載。専用アプリによる位置情報、リアルタイム濃度、トレンドグラフを確認できるうえ、ガス警報時の自動送信メールを設定できる。 メタン、イソブタン、プロパンを1ガス目に検知対象とする機器の場合、測定対象以外に32種類のガス種への読み替えが可能(一部機種除く)。オプション・購入時指定で、5種類の可燃性ガスを検知対象ガスに設定できる。データロギング機能を搭載。保護等級IP67相当の防水・防塵構造、耐衝撃性が向上した点も特長に挙げている。 (2021年7月10日号掲載)

2021年07月28日

沖縄で金型自動化推進へ

 NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は7月15日、(一社)ものづくりネットワーク沖縄、東台精機と協業し、金型製造の自動化を推進する拠点「Mold Future Space-OKINAWA」を沖縄県うるま市の素形材産業賃貸工場内に開設する。 5軸加工技術の確立、IoTによる生産管理の最適化、異常検知と予防保全を実現する工場の見える化などの推進に取り組む。第一段階として、沖縄県にマニュファクチャリングラボ(12年開設)を構えて金型製造全般のノウハウを蓄積したNDESを主体に、製造技術の向上に取り組むものづくりネットワーク沖縄、自動化の知見をもっている東台精機の強みを生かして、加工時間短縮や高精度化に向けて活動する計画だ。 今後、企業や研究機関からの参画を募ることで取り組みの幅を広げながら、金型の設計から加工、出荷まで、金型製造の自動化を目指す。 さらに、NDESが開発したCAD/CAM「Space-E」、東台精機の5軸加工機「GTシリーズ」に、MFS-OKINAWAで蓄積した加工ノウハウをセットにした新しい提案も開始する。 (2021年7月10日号掲載)

2021年07月28日

ダイキン工業、環境性に優れた冷凍プラグインショーケース

 ダイキン工業(大阪市北区中崎西2-4-12、TEL.06-6373-4348)は欧州グループ会社のAHT社で展開している冷凍プラグインショーケースを6月15日から順次、ダイキンブランドとして国内で販売している。 この冷凍ショーケースはスライドガラス扉の装備やインバータ圧縮機の採用により一般的なオープン冷凍ショーケースと比べ、年間消費電力量を大幅に低減することができる。自然冷媒R290を使用し環境にも配慮した。また冷凍ユニットが内蔵されているプラグイン型で、なおかつ排水を自然蒸発させる構造なので、一般的なリモート型(冷凍ユニット別置型)と異なり冷媒・ドレン配管工事が不要。短期間で設置が完了するという。 (2021年7月10日号掲載)

2021年07月28日