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スタンレーブラック・アンド・デッカー、プッシュ式の電動ドライバーに新色

 電動工具世界最大手のスタンレーブラック・アンド・デッカーは、本体を押すだけでネジ締めできるペンタイプの電動ドライバー「プッシュドライバー」の新色「ローズレッド」(品番BD40K27R)と「ブルー」(BD40K27B)を8月下旬に家電量販店などで発売する。 トリガースイッチに代わりビット部分をネジに押し込むと自動で回転するプッシュ方式を採用。従来カラーに加え4色展開になった。最大5N・mまでの5段階のトルク調節機能付き。26種類のビットやmicroUSB充電ケーブルなどが付属し、価格はオープン。 (2021年8月25日号掲載)

2021年09月10日

トクラス、「8つのインテリアスタイル」提案

 トクラス(小泉和弘社長)は、従来のインテリア提案を、「8つのインテリアスタイル」 に体系化し、快適な住空間作りのサポートを強化する。  近年、コロナ禍により在宅時間が増えた影響で、住空間の心地良さにこだわる傾向やインテリアへの関心が高まる中、同社でもくらし方を含めたプラン提案やデザイン提案に注力している。特に2019年からは『くらしデザイン研究所』として幅広い観点から同社ならではの提案を行っている。 「くらしデザイン研究所では世界のインテリアショーやマーケティングデータを元に、近年人気の高いインテリアスタイルを独自の切り口で体系化し、『8つのインテリアスタイル』として提案している。迷いがちなキッチンやバスルームのコーディネート、小物の組み合わせなどを好みのインテリアスタイルからご提案することで、居心地の良い空間作りをバックアップする」(同社) 「8つのインテリアスタイル」は普遍的な人気をもつスタイルからトレンドを汲んだ先端スタイルまでを用意。キッチン・バスルームのコーディネートだけでなく、インテリアに使用する素材やカラーの提案も行う。 (2021年8月25日号掲載)

2021年09月10日

ロブテックス、重ねた信頼と実績

 ロブテックスが圧着工具の生産を始めたのは高度経済成長期の最中、1961年のこと。以来、「エビ印」ブランドに裏打ちされた高い品質で実績を重ね、圧着工具のパイオニアとして確固たるポジションを築いてきた。そして2021年、圧着工具生産は60周年に。1つの節目を迎えた同社に、圧着工具や関連する電設工具の「これまで」と「これから」を聞いた。  「圧着工具」と聞いて、すぐに思い浮かぶメーカーが果たして何社あるだろうか。おそらく、片手で足りる数しか挙がらないのではないか。それは裏を返せば、圧着工具が手工具のなかでも特に高い加工精度が必要とされる参入障壁の高い工具だということの証でもある。そしてロブテックスはそんな圧着工具分野で長年、先駆者としてユーザーニーズをいち早く取り入れたモノづくりを続けてきた。 今年生産60周年を迎えた圧着工具は指名買いも多い  例えば、圧着が正確に完了しないと開かない「成形確認機構」をいち早く本体内蔵式としたのはロブテックスだ。これにより握りやすく操作性に優れるスマートな本体を実現。ほかにも、絶縁被覆付閉端接続子と裸端子の2種類の端子に対応したマルチタイプ圧着工具を開発するなど、常に特徴を持たせた工具開発に注力してきた。  「他社に先駆けた独自の工具開発こそ、圧着工具のパイオニアである我々の強み。そうした姿勢で60年間、ユーザーニーズを取り入れつつ絶えず進化を続けてきました」。営業企画部 デジタルマーケティングチーム チームリーダーの北川勝之さんは、圧着工具における同社の立ち位置についてそう語る。ユーザーからの指名買いを受けることも多いそうで、圧着工具市場における「エビ印」ブランドの認知度の高さがうかがえるだろう。 ■使うほどに良さが滲むJ-CRAFTシリーズ  そうした圧着工具における同社のブランドイメージは先述の通り、すでに広く市場に浸透したものだ。しかしその一方で北川さんは、「圧着工具だけでなく、ペンチ・ニッパなどの電設工具を含めた優位性を訴求したい」と話す。 営業企画部 デジタルマーケティングチーム チームリーダーの北川勝之さん  「当社は総合工具メーカーとして長年にわたりペンチ・ニッパの生産を手掛けてきましたが、どうしてもそういった工具をメインで生産しているメーカーの牙城が強いんです。とはいえ我々は良いものを作っている自負がありますから、『電設工具といえばロブテックス』というイメージを持ってもらえるよう、高い精度や強靭さ、鋭い切れ味といった持ち味を伝えていきたいですね」  そのための布石として同社は、2018年にペンチ・ニッパ類のブランドを高品質工具「J-CRAFT」シリーズとして刷新。▽ラジオペンチ▽強力ニッパー▽斜ニッパー▽先端先曲がりラジオペンチなど35種類を展開し、「つかむ」「曲げる」「切る」などの基本性能を追求したこだわりの日本品質工具としてラインナップの拡充に努めてきた。  中でも北川さんがおすすめに挙げる「パワーシリーズ」は同社の自信作だ。取り揃えるのは「パワーペンチ」や「パワーニッパ」など。取り回しに優れたコンパクトなサイズ感ながら、偏心テコにより太い線やピアノ線の切断を可能にした。まさに、「シンプルかつ良いものをつくる」という作業工具の原点を追求した工具といえるだろう。  そうした工具に加え、後付けで手軽に作業性を高められるJ-CRAFT専用アタッチメント「グリップアダプタ」も開発。長時間作業を楽にする簡易式バネとしても、油で滑りやすい現場の落下防止グリップとしても使える同製品は、社内の試作担当者が実際に工具を使う過程で生まれた同社ならではのアイデア商品だ。「グリップアダプタの評判は上々で、プロ・アマ問わず高い評価をいただいています。当社の経営ビジョンである『モノづくりのプロに応え モノづくりの愉しさを育む』にあるように、今後もユーザーの声に耳を傾けつつ、しっかり特徴を持たせた商品を追加していきたいですね」(北川さん)  コロナ禍で展示会の機会が激減した昨今。対面でのPR活動には難しい部分もあるが、「J-CRAFTは一度使えば良さがわかる商品。品質には絶対の自信を持っています」と北川さんは力を込める。そうした証拠に海外市場で模倣品が出回った際には、模倣品を購入したユーザーから「エビ印工具の切れ味が悪くなった」と同社にクレームが寄せられることも多いそうだ。これは裏を返すと、一度使いさえすれば類似品と本物との違いは明白ということでもある。  「作業工具には数値に現れない使い心地というものが確かに存在します。『切断能力○?_』といった能力値は、目にも見えるため訴求しやすいですが、手に取った際の重さや質感といったフィーリングは使っていただかないとなかなかわかりづらい。とはいえ形は模倣できても切れ味は誤魔化せないですから、『まずは一度本物を使ってみてください』とお伝えしたいですね」

(株)ロブテックス

2021年09月08日

山善、「Fate」劇場版とコラボ

 山善は、劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」のキャラクターをイメージしたUSBミニサーキュレーター全4種を、一部量販店やインターネット通販サイト「くらしのeショップ」などで8月下旬から数量限定で発売する。 「Fate/stay night [Heaven's Feel]」は、人気ヴィジュアルノベルゲームの劇場アニメで、三部作として公開された本作の興業収入は、累計50億円を突破している。サーキュレーター本体には、キャラクターのイメージカラーを採用。右側面にはキャラクターのシルエット、操作盤にはそれぞれのモチーフをあしらい、クールでスタイリッシュなデザインに仕上げた。 本体寸法は幅15×14.5×高さ19.5センチとミニサイズで場所を取らないのも特長。左右方向に首振り運転ができ、手動で上方向に角度調整も可能など、小回りの利く仕様になっている。切タイマーも搭載。USBケーブルでパソコンやモバイルバッテリーにつないで使えることから、在宅・オフィス勤務など様々なシーンで活躍する。 山善は「暮らしを便利にする・豊かに彩る生活家電を、よりたくさんの方々にお届けしたいとの思いから、ゲームやアニメなどエンターテインメントコンテンツとのコラボを展開している。今後も、さまざまなコンテンツとのコラボを通じ、『あなたのお気に入りの一品』を届けたい」とコメントしている。 (2021年8月25日号掲載)

2021年09月08日

淀川電機製作所、OPで簡易アームも

 淀川電機製作所は、溶接ヒューム用集塵機「SETシリーズ」のラインナップに、要望の多かった単相100V仕様(出力0.4キロワット)を加えた。最大風量は毎分5・2~6・3立方メートル。オプションとして、ヒューム発生源の近くで捕集できる簡易アームを用意した。 9月から販売する「SET400A?SV」は、コンパクトサイズが特徴。本体寸法を幅650×奥行598×高さ1109ミリ(重量80キログラム)に設計した。今年1月に市場投入した出力0.75キロワット仕様が好評だったことから、同じ可搬型として、作業スペースや電源などで制限される現場向けに開発した。 担当者は「特定化学物質障害予防規則の改正で、ヒューム対策のニーズが高まっている。新機種は、工場内を移動して溶接することが多かったり、レイアウト変更が頻繁にあったりする場合にも効果を発揮する。SETシリーズとして、ヒューム濃度に応じて提案できる裾野がさらに広がった」と話す。 シリーズ共通の特徴である火花吸引抑制機能を搭載。本体外側のボックス内に独自の特殊金属多孔体バップルを多段に設置し、スパッタや火花の流入を防止する。フィルターのメンテナンスは、付属のエアガンから噴射した圧縮空気でフィルターを振動させ、粉塵を効果的に払い落とす構造を採用した。 オプションの簡易アームは、専用配管と吸込フードを保持する。稼働範囲内で手動による固定が可能で、関節部をレンチで締結するだけ完了する使い勝手の良さも売りにする。 (2021年8月25日号掲載)

(株)淀川電機製作所

2021年09月06日

LIXIL、ビル用アルミサッシ新製品

 LIXILは、ビル用アルミサッシ「PRESEA-S」FIX窓(内押縁)に耐熱強化ガラス仕様を追加。さらに風量調整機構付縦型換気ユニット「シーガルスリット」を刷新した。 デザインと高機能を両立したビル用アルミサッシ「PRESEA-S」FIX窓耐熱強化ガラス仕様は、耐風圧性能4500パスカル、水密性能最大1500パスカルの強度を確保。防火設備でありながら網目のない耐熱強化ガラスのためクリアな視界を実現。30階程度の超高層建築をはじめ、病院やホテル、オフィスなどさまざまなシーンでの採用を見込む。 また自然換気で快適な空間を実現する縦型換気ユニット「シーガルスリット」 は 業界初となる個別認定を取得。コロナ禍で関心が集まる換気のニーズにもより幅広く対応可能する。 「こちらも耐風圧性能4500パスカル、水密性能最大1500パスカルを実現したほか、ビル用アルミサッシ『PRO-SE』、『PRESEA-S』と連窓可能な枠見込 70ミリ/100ミリを防火用・非防火用ともに用意した。風量調整機構付きなので強風時でも風の力を利用して風量を適度にコントロールし、突然の雨でも雨水が直接室内に入り込まないように設計している」(同社) (2021年8月25日号掲載)

2021年09月06日

住友電工、内径用スマートダンパー

 住友電気工業は、内径旋削用スマートダンパー「SDB型」を開発した。振動を吸収する特殊ダンパー機構を採用。大径で工具突き出し比率(L/D)が5?8程度の長い突き出し量でもビビリ振動を抑制し、加工品位の向上、工具寿命の改善を図った。 インサートを保持するヘッド部分を本体部に取り付けて使用する。本体2型番、ヘッド36型番をラインナップ。ヘッドのみ交換することで、ポジティブ、ネガティブの形状を問わず、多様なインサートの使用を可能にした。インサート近傍から刃先に冷却用のインサートを供給し、内径旋削加工で問題となりやすい切りくず処理性を改善する。 同社はこれまで「SEC-防振ボーリングバイトSumiTurn Xバー」の製品供給を通じて、L/D6程度までの内径旋削に対応してきた。8月に発売したSDB型は、さらなる防振工具のニーズの高まりを受けて開発した。工具への負荷が大きい難削材加工、複雑化した部品形状に対応するため工具突出し量を大きくするなど、ビビリ振動がより発生しやすいケースにも対応する。 (2021年8月25日号掲載)

住友電気工業(株)

2021年09月03日

川崎重工、油圧ユニット2種

 川崎重工業は電動・油圧双方の特長を備えた電油ハイブリッドの油圧ユニット「エコサーボ」の新シリーズとして、「エコサーボライト」(オープン回路用ピストンポンプをインバータモーターで駆動、最大流量は毎分140および240?g)と「エコサーボアヴァント」(クローズ回路用ピストンポンプをサーボモーターで駆動、同80~180リットル)を8月に発売した。 油圧ポンプ、モーターを組合せたエコサーボは、アクチュエータ動作に応じて油圧ポンプの回転数を制御することで業界トップクラスの省エネ化と低騒音化を実現。より多くのユーザーに利用してもらうためエコサーボと、タンク・バルブ・ブロックを一体化したパッケージユニットを機能別に標準化した。通常の販売に加え、必要なメンテナンスや予備品を含めたサブスクリプション販売の契約プランも用意。 (2021年8月25日号掲載)

2021年09月03日

寺岡精工、セルフ量り売り

 寺岡精工(東京都大田区)はスタートアップの斗々屋(京都市)と共同で、あらゆる食品のセルフ量り売りを可能にするシステムを開発した。京都市に7月31日オープンした日本初のゴミを出さないゼロ・ウェイストスーパー「斗々屋」で稼働させた。 寺岡精工は欧米向けの量り売り技術で先行してきた。だが、「量り売りの普及はテクノロジーだけでは実現できない。食品生産者とのコラボレーション、地球に優しいことを実践しようという社会運動的な信念と発信力、店舗運営ノウハウなどが不可欠」と言う。パッケージフリーで商品を販売するため消費者には繰り返し使える容器を持参してもらう必要がある。同社は持参容器の重量(風袋重量)をあらかじめRFIDタグに記録しておくことで、持参容器の自動風袋引きを可能にした。 (2021年8月25日号掲載)

2021年09月01日

伊東電機、防火区画対応コンベヤで延焼防止

 工場における大規模火災が相次いでいる。特に立て続けに起きた半導体工場での火災は、サプライチェーンに大きな混乱をもたらすなど製造業者に衝撃を与えた。少し過去に目をやれば、大規模物流施設における火災事例も発生している。こうした事態を受けて企業も生産・物流拠点における防火施策の見直しを急ぐが、そこで気をつけたいのが、防火シャッターと下に設置されたコンベヤとの干渉。シャッターの下降を妨げてしまっては、延焼リスクを大幅に高めてしまう。 そうした事態を防ぐべく、伊東電機が開発したのが防火区画対応ギャップローラモジュール「GPR」だ。防火シャッター降下部に設置するモジュールで、通常時はコンベヤ間の隙間を埋める渡り用ローラーとして搬送物を支え、火災時に電源が切れると渡り用ローラーが自重で下がってコンベヤラインを分断。シャッターが閉まる隙間を確保する。これにより防火区画をまたいでの設置が可能で、大規模な倉庫やコンベヤラインが密集する場所でも使用できるという。 火災対策の盲点にもなりやすいフロア設置コンベヤ。火災による甚大な被害を被る前に適切な対策を検討したい。 (2021年8月25日号掲載)

2021年09月01日

ハイオス、複数ロボ関連メーカーと協業

 ハイオス(戸津勝行社長)は、複数のロボット関連メーカー、SIerと業務提携し、ねじ締結における自動化提案を強化する。 「最先端のねじ締め自動化を、ユーザーと実現する」という同社は、半世紀に渡るねじ締結の知見を元に、電機メーカーから自動車産業に至るまで多くの製造現場のねじ締め自動化を実現してきた。 今回、アライアンスを組んだのはIAI、ABB、ファナック、三菱電機、川崎重工、ユニバーサルロボット、蛇の目ミシン、不二越の各ロボットメーカー。ここにテックメイク、THKインテックス、昭特製作所、セザキ、マシンオートら、ねじ締めロボットのシステム構築に深い知見を持つSIerや、自動化ねじを供給するねじ商社の東京鋲螺も加わる。 さらに山善、立花エレテックがシステムの総合プロデュースやコンサルティングとして参画。導入に至るリースやレンタルを東京センチュリーがファイナンスアレンジを行う、という隙の無い陣容となった。 今後は「一部の大企業だけではなく、中小企業にも導入しやすく、生産性向上につながるねじ締め自動化ソリューションを提案していきたい」(同社)と、よりきめ細かい自動化導入支援を行ってゆく構えだ。また自動化提案ホームページを9月初旬、新たにオープンする予定だ。 (2021年8月25日号掲載)

(株)ハイオス

2021年08月30日

新東工業、集塵機用フィルタから帯電防止仕様

 新東工業は、集塵機用難燃性カートリッジフィルタ「FRシリーズ」から帯電防止仕様を発売した。静電気による火災発生のリスクと、着火した延焼リスクの両方を低減する。燃焼性に関する試験(UL94V試験)で最高評価(V-0)をクリアしており、万が一の着火時においても、延焼による被害を抑えられる。 静電気による粉塵火災を想定して開発した。着火源の一つとして、集塵機で捕集した粉塵とフィルタとの摩擦によって発生する静電気が挙げられるためだ。新東工業によれば、「集塵機のフィルタには着火リスクを低減させる『帯電防止機能』が求められており、当社においても、これまでは導電性素材を用いた『帯電防止フィルタ』を販売してきた」という。 今回発売した仕様は、従来の帯電防止フィルタに独自の難燃加工を施している。そのほかにも粉塵火災の対策アイテムとして、湿式チャンバや早期火災検出システムを販売している。 (2021年8月25日号掲載)

新東工業(株)

2021年08月30日

三協立山、外装ルーバーから格子タイプ

 三協立山(富山県高岡市早川70、TEL.0766-20-2228)は、外装ルーバー「タワースクリーン」から格子タイプ「TSRシリーズ 風騒音対策型」を発売した。風騒音の発生メカニズムを追求した独自の形状を採用。ルーバー前方からの風騒音の発生を抑制する。裏面に目板(オプション)を取り付けることで、後方からの風騒音も低減できる。ルーバーの見付・見込寸法やルーバーピッチの組み合わせにより、ファサードを多彩に演出。たて張り、横張りが自由で、タワースクリーン全シリーズと組み合わせられる。 (2021年8月25日号掲載)

2021年08月30日

コンテック、産業用エッジAIコンピュータ

 コンテック(大阪市西淀川区姫里3-9-31、TEL.06-6472-7130)は、NVIDIA Jetson Xavier NX搭載の産業用エッジAIコンピュータ「DX-U1200シリーズ」の受注を開始した。GPUとしてVoltaコアを384コア搭載。さらに2つのNVDLAを搭載しており、ディープラーニング性能が向上した。ResNet-50推論実行による比較において、FP16演算精度で約5.5倍、推論実行に有利となるINT8演算精度では約21.5倍の速度で実行できる。 拡張スロット付きモデル(=写真)は、Low Profile PCI Expressボードによる機能拡張が可能。簡易モデルは、新製品の通気孔からほこりの侵入を防ぐ板金を装着し、さらに各インターフェイスのコネクタキャップも同封している。 (2021年8月10日号掲載)

2021年08月27日

スタンレーブラック・アンド・デッカー、六角棒レンチ付けられる電動ドライバー

 電動工具世界最大手のスタンレーブラック・アンド・デッカー(本社・米コネチカット州ニューブリテン、TEL.03-5979-5677)は市販の組み立て家具などに付属するL型の六角棒レンチも取り付けられる、業界初の電動ドライバー「3.6Vスクリュードライバー六角レンチPLUS」(品番BCRTA601)を7月下旬に発売した。 家具の組み立てやホームメンテナンスに適した重さ400gの小型。多くの種類のビットに対応するほか下穴あけ作業もスムーズに行える。1.5Ahリチウムイオン充電池を使用し、最大トルクは5.5Nm。作業面を広範囲に照射するリング状のLEDライト付き。価格はオープン。 (2021年8月10日号掲載)

2021年08月27日

DMG森精機、ビルトイン仕様のミストコレクタ

 DMG森精機は、金属加工時に発生するミストを効率的に捕集するビルトインタイプのミストコレクタ「zeroFOG(ゼロフォグ)」の受注を開始した。0.3マイクロ?bの微細な粒子を99.97%以上捕集するHEPAフィルタを採用。加工で発生した微細なミスト(空気中に浮遊する微粒子状の切削油)を確実に回収することで工場内をクリーンに保つ。工作機械本体にビルトイン搭載できるよう、従来機比5分の1サイズ(他社製ミストコレクタとの比較、DMG森精機調べ)の小型設計とした。 自動化システムの導入企業が増えるなか、比例して需要が高まっていた高性能ミストコレクタのニーズに応える構えだ。一次フィルタの自動洗浄機能によりメンテナンス時間を削減。ファンモータを自動制御することでフィルタ詰まりを防ぎ、フィルタの清掃・交換回数の低減や消費電力の削減によりランニングコストの抑制につなげる。 販売価格は税抜き85万円から。搭載機種は複合加工機「NTX」シリーズや立形MC「NVX」シリーズほか同社製工作機械で、順次対象を拡大する。 (2021年8月25日号掲載)

DMG森精機(株)

2021年08月27日

三菱マテリアル、鋳鉄加工用正面削りカッタ「WSF406W」

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)は刃先振れ調整式鋳鉄加工用正面削りカッタ「WSF406W」を8月2日に発売した。低抵抗インサートと刃先振れ調整機能により良質な加工面と生産性を実現する。 従来の鋳鉄加工用カッタは刃先のコバ欠けを防止するためネガインサートのような刃先が強いものが使われてきた。だが近年、エンジンのシリンダーブロックや機械のベッド加工など比較的大きな鋳鉄の被削材に対しては良質な加工面と生産性が要求されるようになり、従来ポジ・ネガインサートの特長を融合した新製品の独自開発「両面Z形状」インサートはそれに応える。標準価格は税別11万1000円。 (2021年8月25日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2021年08月27日

コロナ、オイルレスヒーター新製品

 コロナ(小林一芳社長)は、オイルレスヒーター「ノイルヒート」の新製品を8月下旬から全国で発売する。 新製品は本体底部にフロアLEDを搭載。フットライトのように本体周囲をやさしく照らし、夜間や就寝時の使用にも安心を提供する。このフロアLEDは暖房運転時だけではなく、暖房停止中も操作でき、付属のリモコンで5段階の明るさ調整ができる。 放熱部には独自形状の高密着FIXAL(フィクサル)ヒーターを採用。「形状精度や成型自由度の高いアルミダイキャストにしたことで、素早い立ち上がりと本体の軽量化を両立させた。ヒーター管とアルミが密着しているため放熱ロスがなく、段違い(オフセット)構造により、熱気流が分岐することで効率の良い暖房を実現した」(同社)。 熱の輻射と対流によって部屋を暖めるので、温風暖房機と比ベ乾燥しにくく、肌やのどにもやさしい。風を出さず燃焼部を持たないため、ハウスダストの巻き上げや臭いや音も発生しない。また掃除も簡単で、フィルター交換や内部清掃を不要にしている。 「オイルを使っていないため重量も9・7?`グラムと軽量。キャスター付きなので移動も簡単に行える。独自のプログラムタイマーで平日と休日など3パターンのプログラム設定ができるので、生活スタイルに合わせた使い分けが可能」(同社)。 本体色は高級感のあるシャンパンブラウンと明るく柔らかなイメージのホワイトベージュを用意した。価格はオープン。 (2021年8月25日号掲載)

(株)コロナ

2021年08月27日

シナプスイノベーション、クラウドで工程管理

 シナプスイノベーションは、製造現場のペーパーレス化を促進するクラウド工程管理ツール「UM工程進捗」をリリースした。製造指示、実績登録、進捗管理に対応。月間費用は3万円から(10ID・サポート費用込)。ビジネスアプリサイト「Salesforce AppExchange」で提供を始めている。 現場で必要な作業指示やQC工程表をスマートフォンやタブレット端末で確認し、音声・手書き・バーコードで工程実績を簡単に登録できる。作業中に、不良品などの写真を撮って、記録として残せるのも特長。リアルタイムで進捗確認ができるようになったことで、手書きの管理台帳へ記録、データの入力など、これまで紙運用によって手間がかかっていた作業の軽減を図った。 リアルタイムに製造現場の情報を収集・可視化することで、納期調整やデータに基づいた経営判断を容易にした。標準で用意しているBIツールにより、データの蓄積・分析も可能。CHAT機能で、社内の各部署に連絡することもできる。 クラウドシステムのため、インストールせずに短期導入できるうえ、社内ネットワーク以外でも利用できる。「外注先で作業データを入れてもらって、その内容を確認したり、外部倉庫の実績を簡単に登録できたりする」という。 利用規模に応じて最小構成で始められるユーザー課金制を採用した。オプションとして、オプロのモバイル入力機能と連携した機能も提供する。 (2021年8月10日号掲載)

2021年08月25日

三菱重工サーマルシステムズ、小容量マルチエアコン等

 三菱重工サーマルシステムズは、豪州現地法人のMitsubishi Heavy Industries Air-conditioners Australia, Pty. Ltd.(MHIAA)、タイ現地企業との合弁会社Mitsubishi Heavy Industries-Mahajak Air Conditioners Co., Ltd.(MACO社)を通じ、R32冷媒を用いた小容量マルチエアコンの室外ユニットを豪州・ニュージーランド市場およびアジア市場向けに7月から発売した。 2020年12月から先行して販売を始めた欧州市場での好調な売れ行きや、近年の豪州および香港市場での同社製ルームエアコンの高い評価を弾みに、海外市場における優良エアコンブランドとしてさらなる販売拡大を目指す。 今回のモデルは、空調設備に採用する冷媒について環境負荷の少ないR32冷媒などへの転換が世界各国で進むなか、これまで主流だったR410A冷媒が使用量削減の流れにあることを受け、従来機「Micro KX」シリーズのR32冷媒仕様として開発したもの。 「小型・軽量化を実現した1ファン構造を引き続き採用し、R32冷媒の物質特性に合わせて室外ユニット内の冷媒分配方式を最適化することで、熱交換器の性能を最大限引き出した。また、圧縮機のモーターを分布巻から集中巻タイプに変更し、中間能力時の性能を改善するとともに待機電力を減らすことで期間効率を向上させている」(同社) ラインアップは、主に一般家庭で利用される電源である単相交流タイプで豪州・ニュージーランド向けに4機種、アジア向けに3機種をそれぞれ用意。多くの電気を使う工場などで利用される電源である三相交流タイプの3機種と合わせ、計7機種(アジア向け6種)を販売する。 また同社は2021年5月に欧州で発売した海外市場向けビル用マルチエアコン「KX72」の商品ラインアップ計17機種についても、豪州・ニュージーランドおよびアジアで順次販売開始する。 (2021年8月10日号掲載)

2021年08月25日

フクシマガリレイが初の自社展

 フクシマガリレイは7月15・16日、緊急事態宣言の延長を受けて延期していた初のプライベート展示会「GALILEI EXPO2021」を大阪市西淀川区のガリレイグループ本社などで開いた。密集を避けるため日時を分けた予約制としたが、2日間で設備ユーザーや流通・建築関係者ら約750人が訪れた。同社は例年、東京で開かれる食品工業展FOOMA JAPANで新製品を披露してきたが、今年6月の同展は名古屋会場となったため出展を取りやめて自社展開催に切り替えた。 本社ではマイナス90℃仕様の超低温フリーザーを参考出品した。従来製品ではマイナス85℃までの対応にとどまっていたが、「検体やウイルス、細菌などの試料の長期保管ができる。扉の構造やコンプレッサーの出力を見直した」と言う。ニーズがあることを掴んでおり年内の発売を予定している。また、このほど運営を始めたシェアキッチン施設「ツカエルミラボキッチン(通称ツカキチ)」も紹介。業務用冷凍冷蔵庫メーカーとして飲食業界に関わってきたノウハウと設備する多くの厨房機器を活用して顧客の新規ビジネス導入を支援するという。 本社からバスで10分ほどのタカハシガリレイ旧本社では新予冷技術「瞬封」や開閉時の扉の移動距離を従来より4割強短くしたフリーザー扉「リフレクトウイング」を披露した(どちらも参考出品、発売時期は未定)。瞬封は温度差が大きいと早く冷えるムペンバ効果などを利用して粗熱を素早くとるもので、「短時間で食品のおいしさを閉じ込められるほか、冷却機の長さを短くでき小さな工場スペースでも導入できるようになる」メリットを訴えた。 (2021年8月10日号掲載)

2021年08月25日

日東精工、ロボットでねじ締め

 日東精工は、ユニバーサルロボット社の「UR+」製品認証を取得したねじ締めユニット「PD400UR」シリーズを8月30日に発売する。トルク範囲は0.5?6.0N・m。「ねじ締めユニットでは日系企業として初めての認証取得」という。 ロボットに取り付けるユニットは、ねじフィーダからねじをピックアップし、あらかじめ設定しておいた位置に締め付けるというもの。ピックアップは、マグネット式、バキューム吸着式から選べる。狭いところにもアクセス可能で、各種アプリケーションにも対応する。 高精度なねじ締めが可能な「NXドライバT3シリーズ/SD600Tコントローラ」を標準搭載した。締め付けポイントごとに、異なるトルク値や回転速度などを設定できる。16種類のプログラム保存が可能。さまざまな条件のねじ締めに対応する。 プラグインソフトURCap「NS SD600T」を新たに開発した。導入時のセットアップがティーチペンダント上で簡単に実施できる。コントローラに保存されたトルク値や回転速度などのパラメータを、ティーチペンダントからの直感的な操作・設定で変更できるようにした。 目標トルクを入力すれば、最適な回転速度などを自動計算する「簡易設定モード」と、それぞれの値を独立して設定可能な「詳細設定モード」を用意している。 (2021年8月10日号掲載)

2021年08月23日

THK×東京海上日動、予兆保全サービスに補償

 THK(寺町彰博社長)は、製造現場での機械要素部品の状態基準保全(Condition Based Maintenance、以下CBM)の導入を加速させるため、製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」の新たな特典として、「製造ゼロ待ちチケット」および「IoTリスク補償」の提供を2021年9月1日から開始する。 国内製造業において製造装置の保守点検作業に関しては、いまだ熟練作業員の感覚に依存しているという状況が少なくない。その打開策として同社は、「簡単・安全・初期コストゼロ」をコンセプトに、IoTを利用して機械要素部品の状態判断を実現する予兆保全サービス「オムニエッジ」を開発、2020年から展開している。 同サービスを用いることで、人手によらず定量的に部品の状態を常時把握し、適切なタイミングでの保全実施が可能になり、突然機械が故障するリスクを低減する。 その一方で、「製造現場で部品のCBMを導入する際の課題は、部品故障の予兆が把握できるだけでは解決しないことも分かってきた。機械が故障した際、迅速に修理して正常な状態に戻すために必要な部品の入手可能性や、万が一センサが反応せず故障が起きた場合、お客様に修理までの時間的、金銭的負担に関する不安が生じてしまう」(同社) こうしたユーザー不安を解消する新たなサービスとして、同社は「製造ゼロ待ちチケット」と、東京海上日動との連携によって実現した「IoTリスク補償」を提供する。 「製造ゼロ待ちチケット」は、オムニエッジユーザーの機械・装置において、センサを取り付けたLMガイドやボールねじなどの機械要素部品の不調・異変により交換を迫られた際、優先的に「待ち時間ゼロ」でTHK工場に交換部品の製造を手配できる特典。「オムニエッジ」搭載の装置であれば、納期の心配なく代替用製品が手配可能になる。 「IoTリスク補償」はオムニエッジの予兆検知機能が働かず、センサを取り付けていた機械要素部品(LMガイド、ボールねじ、アクチュエータ)に損壊が発生した場合に限り、原因箇所の機械要素部品の価格と交換に係る作業費(最大100万円まで)を東京海上日動の保険によって補償するもの。 いずれもオムニエッジの特典として契約時に自動付帯されるため、特別な手続きは不要となっている。 (2021年8月10日号掲載)

THK(株)

2021年08月23日