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山善、環境に配慮した新ブランド

 山善が新たに立ち上げた環境配慮商品の新ブランド「ミライFRIEND(フレンド)」の第1弾となる「再生ストレッチフィルム」(=写真左)と第2弾「生分解梱包テープ」(同右)が5月中旬に同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの「くらしのeショップ」などで発売された。価格はともにオープン。 物流倉庫で商品の荷崩れを防ぐ透明な再生ストレッチフィルムは、山善の物流倉庫で発生した廃ストレッチフィルムを回収して再資源化し、商品全体の約46%に採用した。同社初となるエコマークを取得。厚み0.015?_、幅500?_、長さ300m。 生分解梱包テープ(透明+緑の印字)は段ボールと同様にパルプ原料を使い、廃棄時に分別することなく段ボールと一緒にリサイクルすることができる。JORA(日本有機資源協会)が発行するバイオマスマーク認定商品。厚み0・05?_、幅49mm、長さ50m。 (2024年6月25日号掲載)

2024年06月27日

前田シェルサービス、水・オイル漏れも簡単リペア

 前田シェルサービスはこのほど、設備の配管やタンクのオイル漏れや水漏れに対し、瞬時に硬化して補修するUV硬化型漏洩補修材「リークブロック」を発売した。 液状の補修材を漏洩箇所に塗布し、UVランプを照射すれば約1秒で硬化する。硬化前はオイルになじむ特性のため、油面接着が可能。硬化後は耐油性があり、漏油にも向く。UV硬化後は食品衛生法にも適合する。 チューブタイプで必要な量だけ出して使いやすく、垂直面でも垂れずに最適な流動性で隙間に入り込む。硬化後は削りも、タガネとハンマーで衝撃を与えれば簡単に剥離もできる。 耐熱性はマイナス40℃?80℃(約150℃まで保持されている試用の経験あり)、耐圧性は3・8Mpa。ステンレスや鋳鉄、硬質塩ビ、アクリル(PMMA)、ガラス、炭素鋼、アルミや銅などに向く。 配管やタンク、フランジなどのオイル漏れや水漏れ、配管ピンホールや各種継手のエア漏れ、銅管・冷媒配管のガス漏れなど幅広い用途に使え、「1秒で硬化できるため、素早いライン復帰が可能」(同社)とメリットを語る。 (2024年6月25日号掲載)

(株)前田シェルサービス

2024年06月26日

マザック財団、研究や論文42件に1640万円助成

 (公財)マザック財団はこのほど、2023事業年度の研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成の対象を発表。5月22日に美濃加茂製作所で表彰式を開いた。 大学や各種研究機関を対象にした研究助成では、切削や研削、工具、ロボットなどの分野で50件の申請が寄せられた。うち名古屋大学の李?Q耆助教による「サーボ情報による工具--工作物間接触検知を利用した工作機械の幾何誤差同定方法の提案」など23件に1350万円が助成された。同研究は通常はタッチセンサー等で行われる幾何誤差を計測し工作機械に認識させる「同定」というプロセスを、工具がワークに接触する際のサーボ情報をもとに幾何誤差を同定して代替するもの。技術が確立すれば幾何誤差の同定が通常の機械加工の工程内で完了し工数を削減できる。 論文では17件に210万円が助成された。優秀論文特別賞は名古屋大学早坂健宏准教授の「超多刃エンドミルと高速高出力工作機械を用いた新しいびびりレスミリング戦略の提案」。本来は主軸の回転数を非常に高めた際にのみ生じる「無限安定領域」と呼ばれるビビりが発生しづらい現象を、20枚刃の超多刃エンドミルを使うことで一般的な工作機械に搭載される高速・高出力主軸でも利用する研究だ。 表彰式ではヤマザキマザックの山崎智久会長が挨拶。「日本のモノづくりを支える若い人が年々減少し、国としてモノづくりの重要性を改めて考えなければならない時期だと感じる。今後の日本の製造業が発展するには技術開発や生産現場に携わる人材育成が大切。工作機械博物館も2019年に開設した。財団や工作機械博物館の活動を通じモノづくりに興味を持ち、一人でも多くの若い人々に製造業に入ってほしい」と語った。 なお、国際会議助成では2件に80万円が助成された。 (2024年6月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2024年06月26日

サンドビック、名古屋に新センター開所

 サンドビック・コロマントは、加工テストやトレーニングを行う中核拠点「サンドビック・コロマント・センター」を名古屋市中川区に開設した。同様の施設は全世界に15カ所あり日本では初。施設は2階建てで1階に複合加工機と5軸立形マシニングセンタを配置し、2階にトレーニングルームを設けた。顧客や代理店などのパートナー企業へのトレーニング拠点として活用するほか、加工テストや新技術の紹介も行いサービスの向上を図る。 同施設では今後、最先端の技術を実機で体感するイベントやEV向け部品加工などトレンドに即した各種イベントを開く予定。1階には世界各地のセンターと同じ大型スクリーンがあり、世界中とオンライン中継できる。配備されている工作機械は地域の産業の特色に応じて拠点ごとに異なり、それらを中継で繋ぎ機内カメラで加工をリアルタイムで見せるなどの活用が考えられるという。同社の知見や経験をもとにした切削加工トレーニングも実施。最適な加工方法や工具の提案や、5軸機を使った複雑な加工にも対応する。 6月12日には開所式が開かれた。グローバルセールス&マーケティング バイスプレジデントのマイケル・エネベリ氏は「年間約4万人をセンターに迎えトレーニングしており、半分がセンターで、残り半分はオンラインでメニューを行う。日本は重要市場で、ブランドを強化し工作機械メーカーや主要顧客と協力して市場機会を獲得するには、名古屋にサンドビック・コロマント・センターを置くことが極めて重要だ」と開所の目的を説明した。 東・南アジアを統括するゼネラルマネジャーの山本雅広氏は「日本のあらゆる産業のお客様に加え、東南アジアやオセアニア、グローバルに事業を展開している日本のお客様に我々の最新デジタル加工ソリューション、機械加工デモ、トレーニング、加工テストなどを提供する。最大限活用いただきたい」と語った。 (写真=タワーに用いられたシャンパングラスは施設内の工作機械で加工。会場で加工実演も行った)  (2024年6月25日号掲載)

サンドビック(株)

2024年06月25日

ミツトヨ、創業90周年式典を宇都宮で開催

 ミツトヨは5月30日から31日にかけて、宇都宮工場において90周年イベントを開催した。同社は1934年10月、創業者の沼田惠範氏が、輸入に頼っていたマイクロメータの国産化を目指し、東京・蒲田で研究を開始したのが始まり。以降、三次元測定機の開発や測定工具のデジタル化を図るなど、国内外の測定市場をリードしてきた。 イベントでは最新の計測機器の展示と計測技術の実演が行われるM3ソリューションセンターの見学、同社測定機器の生産過程が見られる工場見学に加え、各種技術セミナーが行われた。 5月30日夕刻からは宇都宮市内のホテルにおいて、90周年記念式典が執り行われた。会場には工作機械メーカー及び機械商社、ディーラーのトップが多数列席した。 冒頭あいさつには沼田恵明社長が登壇。「当社の原動力であるモノづくりはメイドインジャパン体制が整ってきた。これからも生産性と品質を確保しながら世界で戦っていく。また生産拠点はオープンにし、お客様と共に新しいアイデアを創出できるようにしていきたい」と語った。 続いて日本工作機械工業会の稲葉善治会長(ファナック会長)が「世界最高レベルの加工精度を実現するには世界最高レベルのミツトヨの測定器が必要不可欠。今後も我々工作機械業界の最も重要なパートナーとして今後も共に歩んでほしい」と祝辞を述べた。 式典の後には懇親会が行われ、福田富一栃木県知事が乾杯の音頭を取り、和やかなムードで散会となった。 (2024年6月25日号掲載)

(株)ミツトヨ

2024年06月25日

大阪どてらい市に1万1800人

 展示商談会「大阪どてらい市」(販売店78社が主催、出品メーカー351社)が、5月16日から18日にインテックス大阪で開かれた。会場規模は前回展の約1・3倍と過去最大。3日間で1万1889人が来場、目標の130億円を4・9%上回る136億4084万円の売上を記録した。 開会式では主催店を代表して西川産業の西川正一社長が「2021年以降の我が国経済を俯瞰し、関西のモノづくりの堅調さに思いを致せば、今が不況だというのは当てはまらない。景況はまずまず良い。大阪どてらい市という商いの場を共有し、今後のビジネスチャンスを得るために互いに連携、協働、協業してテーマである『駆け上がれ、さらなる高みへ!』を実践したい。数字の上ではその素地は十分ある」と挨拶。出品メーカーを代表してオーエスジーの大沢伸朗社長は「景気低迷に伴い、中国の巨大な供給力が周辺国へのデフレ圧力となっている。対抗策として我々メーカーがすべきは技術力をいっそう磨くこと。そして商社の皆様は生産全体に対する課題解決力を磨き、総合提案をお客様へ提供することだ。再生エネルギー活用などの持続性を追求し、そうした提案力を付加価値として重ねれば十二分に渡り合えると信じている。来場者に新たな可能性を追求する場を提供するという決意で、大阪どてらい市を成功に導きたい」と話した。事務局本部を代表して山善の岸田貢司社長は「設備投資をためらっておられるお客様もたくさんおられるが、その方々の背中をポンと押す契機がどてらい市だ」と挨拶。開催期間が重なったMEX金沢2024と開催テーマの「駆け上がれ」というフレーズも一致したことに触れ、「我々を取り巻く景気は決して悪くない。脅威はあるが、駆け上がっていこう」と鼓舞した。 ■自動化や新製品  展示では新設の「テーマゾーン」が見所となった。「物流ゾーン」に出展したトーヨーコーケンは重量物搬送を省力化するバランサーを協働ロボットが操作するデモを披露。20?`可搬のロボットが人のようにバランサーを使い75?`のワークを運んでみせた。「アタッチメント切り替えで同じロボで小物も運べる。1台のロボの価値を最大化するシステムだ」とする。 2月に発売した新たなバスルームブランド「SELEVIA」を披露したのはクリナップ。「お風呂イコール洗い場と捉えるのではなく、リビングのようにどこまでも自由に使ってほしいとの思い」(担当者)で開発したハイエンドバスルームだ。ゆったり過ごせることに加え「5月に発売した業界初の除湿乾燥方式の除湿ファンを組み合わせれば素早い乾燥が可能」と浴室の価値を拡げられる点を訴求した。 スーパーツールは4月にローンチしたRFID吊クランプ管理システム「S・M・A・Я・T(スマート)」をPR。吊クランプに搭載したRFIDで製品数や点検状況を管理する「国内初」のサービス。「製造番号等の入力でRFIDがない吊クランプも登録できる。重量物を扱う吊クランプは危険がつきものだがスマートは整備状況が把握しやすく、現場の安全を支える」(担当者)。使用前点検はいつ・どこで点検したかと、点検結果が履歴に残る。 卓上型の全自動ドリル研磨機「Xin」を初公開したのはビック・ツール。「世界初」というフラットドリルの全自動研磨機能を搭載した。流線形のボディが目を引く。「従来機からデザインを一新した。JIMTOFにも出品予定で国内外にデザインも含め注目してもらえたら」と言う。1台でフラットドリルもレギュラードリルも研磨でき、タッチパネルでドリル径など簡単に設定可能。 (2024年6月10日号掲載)

2024年06月21日

日工会総会、競争力強化に向け事業さまざま

 (一社)日本工作機械工業会は5月28日に定時総会を開き、今年度の事業計画を了承した。21年度からテーマに掲げているデジタル、グリーン、レジリエンスの3つを柱に、技術・市場・経営・人材の各方面で取り組みを進める。 その一環として生産システムの自動化に必要とされる工作機械の仕様や機能に関する指針を策定し周知を図る。 総会後の懇親会で挨拶した稲葉善治会長は、市況の見通しについて「秋口までは厳しい」としつつ、11月開催のJIMTOF2024で商談を盛り上げ、受注増につなげたいとした。また「半導体や自動車産業などに年度後半以降に設備投資が活発化しそう」と期待を寄せた。 地政学的リスクの顕在化や国際社会の分断といった懸念の多い状況下、国内においては働き改革が進む一方、人手不足感が強まっている。稲葉会長はそうした現実に照らしながら「経済安全保障に細心の注意が必要。また付加価値の高い工作機械を開発し、世界の市場に供給していくために、少子高齢化時代にあった優秀な人材を確保し育成していくことが不可欠」などと話し、「環境変化に対応しつつ、工作機械産業の国際競争力強化のために邁進していきたい」と口元を引き締めた。 (2024年6月10日号掲載)

2024年06月20日

世界切削工具会議、アジアで2度目の開催

 WCTC2024(世界切削工具会議)が5月21日?24日にかけて大阪国際会議場などで開催された。日本での開催は、アジア圏で初開催となった2013年京都会合に引き続き2回目。11年ぶりの開催となり、17カ国から170人が参加した。 22日の開会式で、日本機械工具工業会の松本克洋会長は「当会の生産額は2018年度までは順調に伸び33・3億ドルを超えた。しかしコロナ禍により22年度には25億ドルに落ち込んだ。また輸出の割合は16年度は33%だったが22年度には38%まで伸びた」とし「24年度は生産額34億ドルを目標としているがEV化による切削工具の需要の減少など様々な要因があり決して簡単な数字ではない。しかしEV化による被削材の変化や加工の変化に伴う新しい工具の需要や開発の可能性もある」と挨拶した。 その後、欧州、米国、韓国、インドなどの切削工具の景況感や今年度の展望などが報告され、午後からはツアープログラムに。キリンビール工場や神戸酒心館などで参加者は見学を楽しんだ。ツアープログラムの一つ、MSTコーポレーション工場見学には39社、61人(8カ国、国内41人、海外20人)が参加。同社は日本で最も古い歴史をもつツールホルダーメーカーであり、見学会を積極的に行い工場設備、自動化設備や工場内の環境整備や改善の取り組みを共有し、業界の発展に貢献している。「世界中の工場の生産性を向上させるためには、切削工具、工作機械、ツールホルダーが三位一体となる必要がある」(同社・弓場隆氏)とした。 開会式であいさつする日本機械工具工業会の松本克洋会長 (2024年6月10日号掲載)

(株)MSTコーポレーション

2024年06月19日

シロキコーポ、地中熱活用の空調システム

 電気代の高騰や環境対応によって再生可能エネルギーへの注目が一段と高まっている。太陽光、水力、風力などの取り組み方がある中、地中熱のエネルギーを利用した再エネ設備にも注目したい。 建築材料メーカーであるシロキコーポレーション(愛知県名古屋市)の地中の熱を活用したスポットエアコン「アースクール空調システムeco」は、5?7.5?bの熱交換パイプを地中に埋め込むことで、環境対応と快適な職場づくりを両立する製品。 1年を通じて約15℃ほどに温度が保たれている地下約10?200?bの地中熱を利用することで、夏は地中に放熱、冬は地中から採熱し暖房機の能力底上げに活用可能。地中に蓄えられた熱をエネルギー源とするため、天候などに左右されることがなく、1年中安定的に稼働できる。 電気使用量は工場用の一般的なスポットエアコンに比べて約3分の1に抑えられ、環境にも会社経営にも優しい。排出される空気はパイプ底の水付近を通過する際に水に付着するため、粉塵除去率90%以上の空気清浄効果もある。 施工も3週間ほどと短納期。外気温も電気料金も高まる今夏に向けて採用を検討したい。 (2024年6月10日号掲載)

2024年06月18日

アサダ、ねじ切機を精巧なミニチュアフィギュアに

 公共インフラやマンション、戸建てなどの建設現場で使われるねじ切機。水道配管やガス配管などのパイプ接続のために、パイプにねじ切りを施せる専用機械だ。アサダは代表製品のねじ切機「BEAVER50」を1/10サイズにしたミニチュアフィギュアをカプセルトイとして展開しており、このほど第1.5弾として新カラーバリエーション5色を発売した。 実際の機械のように、パイプカッタやリーマが動き、ハンマチャックやラックハンドルが回せるなど多彩なギミックを搭載。ダイヘッドやハンマチャック、切粉受け皿など細部まで精密に再現されており、「ニッチな業界のマニアックな製品であるが、知らない人も楽しめる」(同社)商品となっている。 新カラーバリエーションは、実際のねじ切機BEAVER50のオリジナルカラーと「雪」「炎」「雷」「藤」の全5色。価格は400円。ポケットに入れて持ち運べる手のひらサイズのねじ切機を、カラー別に集めてコレクションにしてみてはいかがだろうか。 (2024年6月10日号掲載)

アサダ(株)

2024年06月17日

淀川電機製作所、集じん装置付きバリ取り機

 淀川電機製作所は5月、集じん装置付きバリ取り機「FW305S」を発売。省力化、効率アップは「ロボット・自動化だけが全てじゃない」と謳い、年間100台の販売を目指す。「今、バリ取りを手作業でやっているユーザーは間違いなく簡単になる」(担当者)と力強い。 何層にも重ねた研磨布構造と細やかなスリットで、3Dワークや凹凸面研磨、バリ・ケバ取りが可能な同機。高性能集塵機付きで粉塵飛散を抑制する。 「ロボット・自動化だけが全てじゃない」と強調するだけあって「誰でも使える」という部分にこだわって設計され、到着→通電→加工と面倒な設定が不要。「入社してすぐの人は、電動工具を使うのが怖い。慣れるまで時間がかかる」(担当者)とし、同機なら熟練度の低い作業員でも簡単にバリ取りが行える。「何万個と同じワークを扱うユーザーさんはロボットを活用するほうがいいだろうが、多品種少量の事業者も同様にバリ取りは必要。現在、手作業工具でやっている部分を楽にしたいと考えた」(担当者)と話す。 ■省スペース、100V仕様  柔らかな不織布を使用しており、万が一手に当たった場合でも怪我に繋がることはなく、比較的安全だという。 また省スペースも特徴で、一般的なバリ取り機の半分のスペース。本体重量も約120?`。キャスターで移動でき、100V仕様なので電源を選ばない。定価96万5000円(税抜き)と導入しやすいのも魅力だ。ホイールは標準のほか、10種類以上の用途に合わせた仕様が用意されている。 デモ機の用意はもちろん、遠方のユーザーなどへの対応としてサンプルワークを送ってもらうと、加工している動画と加工後のワークを送り返すサービスを予定している。 (2024年6月10日号掲載)

(株)淀川電機製作所

2024年06月14日

山善、2つのファンもつコンベクションオーブン

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)は同社で初となる2つのファンを内蔵するコンベクションオーブン「熱風オーブントースターYCW-C120」を6月上旬から順次、全国のホームセンター、インターネット通販サイト「山善ビズコム」、ECモール「くらしのeショップ」などで販売している。 このオーブンはトースターと同等サイズ(幅330×奥行295×高さ310?o)でありながら、2つのファンが上下ヒーターの熱を庫内に行き渡らせることができ、「本格的なオーブン料理をご自宅でお楽しみいただける」と言う。ファンと上下ヒーターを使い分けることで幅広い用途で使える。消費電力1200W、質量5.4kg。価格はオープン(参考価格9980円前後)。 (2024年6月10日号掲載)

2024年06月14日

工作機器工業会、24年度販売額は2%増か

 (一社)日本工作機器工業会は会員企業による2024年度の販売額を前年度比2.3%増の1809億円と予測する。5月21日に都内で開いた第32回総会後の懇親会で寺町彰博会長(THK会長CEO)が話した。「今年は個人消費、非製造業の投資に勢いはないが、モノづくりは上向く」として、1月時点の予想(1700億円)から上方修正した。 寺町会長は「人手不足にもかかわらずロボットが売れないのは不思議だ」と話し、景気をよくするにはリスクヘッジに走るのでなくリスクテイクを増やす努力をしていくべきだと強調した。ビジネス環境は上向いているようだ。「当社(THK)の受注について中国、米国でかなりのピッチで回復している」と言う。 (2024年6月10日号掲載)

THK(株)

2024年06月13日

キッチン・バス工業会、新会長に竹内氏(クリナップ)

 キッチン・バス工業会は5月23日、定時総会および懇親会を東京・中央区のホテルで開き、会員や来賓ら約200人が出席した。総会で西尾匡史会長(パナソニックハウジングソリューションズ副社長)の後任に竹内宏氏(クリナップ社長)を選んだ。 この6年間、副会長を務めてきた竹内氏は懇親会のあいさつで「とうとう(会長職の順番が)来たか(笑)」と切り出した。「会員各社はしっかりした商品をつくり、その対価をいただく。そうすることでもう少し儲かる業界にさせていただきたい。当工業会は来年8月に60周年を迎える。これを機に工業会の認知度をもっと高め、もっと価値のある商品にしていけるのではないか」と呼びかけた。 (2024年6月10日号掲載)

2024年06月13日

シギヤ精機製作所が工場見学会、リニューアル後に初開催

 シギヤ精機製作所は5月15と16日に、販売店とユーザー向けに工場見学会を初開催した。同社は一昨年、本社工場の拡張工事完了に伴い、恒温室の加工設備機を新たな恒温室へ移設。恒温室の半分を使用していたショールームスペースを2倍に拡大し、改装して「テクニカルセンター」と改称。新たな研削盤のラインナップを多数設置した。 テクニカルセンターでは、ユーザーの要望によるテスト研削や各種実験に対応できる。 工場見学会は事前申込みで午前の部、午後の部と2部制で実施。会議室にて会社紹介、技術紹介を行ったのち、エントランスや工場、テクニカルセンターを紹介、希望者は敷地内にあるミニ機関車に乗車した。「2日間で約210人に来場していただいた。今後もこれを機に、このような見学会を開催したい」と同社は語った。 (2024年6月10日号掲載)

(株)シギヤ精機製作所

2024年06月12日

山善・家庭機器事業部が東京・大田で商談会

 山善の家庭機器事業部(中山尚律事業部長)は5月17日までの4日間、「オリジナル家電総合商談会」を東京都大田区の大田区産業プラザPiOで開いた。主に今年の秋から冬にかけて発売する冬物家電(電気暖房機器、電気毛布、こたつなど)や調理・家事家電、AV機器などを並べた会場には、流通業などから103社・401人が訪れた。 同事業部の入部康久副事業部長は「今夏はGWの天候にも恵まれ滑り出しは好調。その影響もあってか今冬に向けた本商談会も活発な商談が行われている」とし、「まだ市場で見ない、普及していないアイテムの発掘・開発・提案をしている。また、会場で新製品『ELEIN(エレイン)』の発表会の開催(開発者インタビューを11面に掲載)やクッキングゾーンの拡大など商談コーナーのマンネリ化に注意をし、バイヤー様にも体感していただくコーナーづくりも心掛けた」と話す。 セラミックヒーターやカーボンヒーターなど幅広いライナップを展開した電気暖房機器ゾーンでは、デザイナーとコラボした新製品が並ぶなど、新たな提案に人垣ができた。近年はユーザーの声を採集・分析した開発を進め、脱衣所やトイレなど限定的な使用シーンに向く商品も展開してきた。今年もユーザーの声を拾った上で、リビングなどでより幅広い範囲に暖かさを届けられる商品が提案の中心を占めた。 「節電ニーズは確かにある。一方で、冬場はしっかり暖かく過ごしたいのが本音。人感センサーや温度センサー、ECOボタンなどで省エネ性を訴求しながらも、家族などの団らん時でも皆が暖かい快適性も追求した」(商品企画1部・川邊一馬課長) 消費エネルギーの低い電気毛布は今年も注目が集まりそうだ。一昨年の発売以来、着る電気毛布としてヒットしている「くるみケット」はリニューアルを重ね、今年もより快適に過ごせるような工夫が施された。商品企画1部の加美将希MDは「潜在的な課題解消や今の暮らし方に合った提案を行うことでヒットに繋げている」とする。 ■調理ゾーン拡大  新製品「エレイン」の発表会が会期中に会場で行われるなど、新たな試みも盛り込まれる中、調理家電の使い心地や出来た食事が体感できるクッキングゾーンは、例年に比べて広さを2倍以上確保。 「調理家電は実際に使い心地やできた食品の味を体感いただくことが一番。広さだけでなく専門家に監修いただくなどお客様に楽しんでいただけるよう工夫した」(商品企画1部・近藤富昭MD) 使いやすさや味、デザイン性だけでなく、転倒したときの湯こぼれによるやけどを防ぐ湯こぼれ防止機能を付けたケトル3機種を提案するなど、安全性も追求した商品開発に注目が集まった。 (2024年6月10日号掲載)

2024年06月12日

東日製作所、無線式トルクレンチ3機種を1本に

 東日製作所は5月21日、Bluetooth搭載のデジタルトルクレンチ3シリーズ(CEM3-BTS、CEM3-BTD、CEM3-BTAシリーズ)を1シリーズ「CEM3--BTシリーズ」に統合して発売した。 単方向通信のBSTシリーズと双方向通信のBTDシリーズ、角度センサー搭載のBTAシリーズをBTシリーズに統合することで、機能ごとに別の機種を追加で購入する必要がなくなった。 3機種の機能は設定で切り替えられるため、既存のシステムも流用可能。統合後の価格も従来機種と同じ(〈税別〉18万9千円~)であり、新規導入コスト低減だけでなく、校正や修理などのランニングコスト低減が見込める。 この統合と同時にBluetooth製品のプロファイルのデュアルモード化(SPPとGATT)も行い、OSに依存せずiPadなどの機器にも使用可能としている。 (2024年6月10日号掲載)

(株)東日製作所

2024年06月11日

オークラ輸送機、入出荷対応のトラックローダ

 オークラ輸送機は、荷積みパレットを2つずつ持ち上げ、ウイングボディトラックの側面から自動で荷積み・荷下ろしする「トラックローダTL-2P」を6月に発売した。荷積みを自動化する従来製品をバージョンアップした。概算価格はシステム一式で約9千万円。10?dトラックにフル積載の1100?_角パレットを16パレット積み込む場合は約13分、荷下ろしは約17分と荷待ち時間を大幅に短縮する。 同機は自動倉庫から出庫される荷積みパレットを、レール上を走る水平移動装置が2パレットずつ持ち上げてトラックの側面から積み込む。荷下ろしの場合は装置上部のビジョンカメラで荷台高さやフォーク差し込み口を認識し、パレットを持ち上げ自動倉庫へつながるコンベヤに移載する。 積載重量は最大1700?`で、荷積みは毎時73パレット、荷下ろしは毎時56パレットの処理能力。物流の「2024年問題」で問題となっている荷待ち時間を短縮できるほか、フォークマン不足や安全性などの課題解決にもつながる。 (2024年6月10日号掲載)

オークラ輸送機(株)

2024年06月11日

金型工業会「天青会」、新会長に中村氏(ニッシン・パーテク)

 (一社)日本金型工業会東部支部の若手経営者でつくる天青会(1973年発足、正会員36社、賛助会員24社)は5月10日、定時総会および懇親会を東京・台東区の上野精養軒で開いた。正会員、賛助会員ら50人ほどが出席した。 天青会は1年間の任期を経て退任する家田護会長(日本彫研工業社長)の後任に中村稔氏(ニッシン・パーテクチュアル社長)を選んだ。中村氏は「『伝統と革新』というテーマで進めていく。当社のようなヘッダー金型を製造する企業は大手でも苦境にあるところがある。型屋は好調な自動車メーカーについていけばやっていけたのが、この2、3年で潮目が変わった。伝統を守らねばならないが、これから必要なのは若いパワーによる革新。それが日本のモノづくりの未来を左右する。その一翼を担えるような活動を企画していきたい」と挨拶した。 昨年発足50周年を迎えた天青会は、記念式典や勉強会(ソディック、日進工具、プラモール精工などの工場見学や講演会)を実施。今年度も有識者セミナーや異業種モデル企業の工場見学などの活動を計画している。 (2024年5月25日号掲載)

2024年06月07日

クリナップ、岡山工場で太陽光発電運用開始

 クリナップは5月16日、岡山工場(岡山県勝央町)に自家消費型太陽光発電を設置、4月から工場で活用していると発表した。 同社は昨年、「クリナップグループ環境ビジョン2050(CEV50)」を策定し、温室効果ガス排出量削減の一環として、再生可能エネルギーの使用を推進している。既に湯本工場(福島県いわき市)への太陽光パネルの設置や社用車へのEV導入などに取り組んできた。 この度、太陽光発電パネルを設置した岡山工場は西の生産拠点であり、隣接する津山ショールームの駐車場にもソーラーカーポートを設置。これによるCO2排出量削減は年間284?dになると見込む。他にも年内に、鹿島システム工場(福島県いわき市)で空調設備をA重油よりもCO2排出係数が低いLNG燃料へと更新し、年間279?dのCO2排出削減を目指す。 (2024年5月25日号掲載)

2024年06月07日

山善、リチウムイオンバッテリーの家電シリーズ

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)はリチウムイオンバッテリーを活用した家電シリーズ「ELEIN(エレイン)」を新設し、6月上旬に同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの「くらしのeショップ」、全国の家電量販店、ホームセンターで順次販売を始める。リチウムイオンバッテリーの家電シリーズは同社として初めて。電気料金の高騰や自然災害時の停電対策などによるニーズの高まりに応えた。 シリーズ第1弾として小型クーラーやポータブル電源、ソーラーパネルなどを用意。5つの家電カテゴリーで計16アイテムを順次発売する。価格はいずれもオープン。同社は「ELEINシリーズの各商品を組み合わせることで、昼間の外出中にバッテリーへ貯めた太陽光エネルギーを、帰宅後の夕方以降に活用することができ、無理のない節電生活が可能となる」とし、今後同社の強みである幅広い商品群を生かして家電業界最大規模のバッテリー家電のラインナップを目指す。 (写真=リチウムイオンバッテリー(18V、5Ah、670?c)と約2時間でフル充電できる急速充電器(390?c)) (2024年5月25日号掲載)

2024年06月07日

HCI、埼玉に営業所

 大阪府泉大津市のロボットSIer 、HCIは5月15日、埼玉営業所(上尾市)をオープンした。関東では東京・神田に拠点があったが、搬送ロボットなどのサービスロボットを揃えたショールームをもつ埼玉営業所に集約。ショールームで実演して見せることでユーザーは機種選定しやすい。 配膳・部品搬送・グリーティングの目的で使える3メーカー・11種のロボットを揃える。価格は約150万?350万円。1次代理店として販売を中心にリース、レンタルも行う。奥山剛旭社長は「これらのロボットの必要性が認知されてきており、2023年度は前年度より5倍売れるようになった。本社、埼玉、福岡、沖縄の全4営業所で月に計20台、年間売上2億円を目指す」と意気込む。 (2024年5月25日号掲載)

(株)HCI

2024年06月06日

岩崎電気、光害対策形LED投光器に高出力追加

 岩崎電気は5月16日、高効率形LED投光器「LEDioc FLOOD AVANT」シリーズの「光害対策型」に高出力タイプを開発したと発表した。昨年の特注製作で好評だったことから製品化を進め、今春のカタログより9形式をラインナップに加えた。 本製品は環境省が策定する光害対策ガイドラインで最も漏れ光を抑える「光環境類型E1」に準拠している。この度ラインナップした高出力タイプは、業界最高レベル(2024年4月時点の同社調べ)の器具光束18万8000ルーメンと漏れ光対策を両立。高出力化により設置台数を削減できるとともに、ムラなく明るい照明設計を可能とした。大規模屋外スポーツ施設照明に適しており、独自の配光設計技術により前方および斜め前方方向からのまぶしさを抑え、プレーヤーに良好な照明環境を提供する。 ラインナップは明るさクラス3種類と配光タイプ3種類(狭角・中角・広角)の計9種類。いずれも受注生産。 (2024年5月25日号掲載)

2024年06月06日

ミツトヨ、マイクロメータ新製品

 ミツトヨはマイクロメータの新製品「カンタマイク MD-E」を5月発売した。 新製品は標準的なマイクロメータと比較し、4倍速いスピンドルの高速移動を実現。スピーディーな移動と±1ミクロンの精度で、測定作業の効率化を可能にした。アプローチスピード警告により過剰な速度でのワークへの衝突を検知し知らせる機能や、校正時期警告機能により測定器の校正漏れを防ぐ。 また演算機能を搭載し、測定結果から加工機への補正値の算出も行える。「計算の手間やミスがなくなり、加工不良の削減につながる。全数検査や測定項目数の多いワークの測定など、さまざまな寸法の測定をするケースに最適」(同社)。 双方向シリアル通信(デジマチックSI)に対応し、測定器の設定・管理も簡単に行え、パソコンからの測定器の個体管理や設定変更も可能にした。標準価格(税抜)は2万8600円。 (2024年5月25日号掲載)

(株)ミツトヨ

2024年06月05日