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トクラス、邦画「HOMESTAY」に美術協力

 トクラスは2月中旬よりアマゾンプライムで配信されるアマゾンオリジナル映画「HOMESTAY」にキッチンを美術協力した。 同作品は森絵都の名作小説「カラフル」を実写映像化した物語で、アマゾンが初めて手掛ける日本映画。主人公・シロ役を演じる長尾謙杜さん(なにわ男子)がホームステイする家にトクラスキッチンを納入した。 焼き締め陶の風合いを持つバーストブラウンのカウンターとエイジングゴールドの扉を組み合わせたキッチンは、上質な部屋にマッチしながらも、あたたかみのある空間作りの一端を担っている。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月07日

コロナ、掃除機能充実のルームエアコン

 コロナはルームエアコン「ReLaLa(リララ)」の2022年モデルとして、フラグシップモデルの「Zシリーズ」(=写真)をはじめ暖房能力に優れた「Wシリーズ」、基本性能重視の「Nシリーズ」、エアコンは冷房しか使わない方におすすめの「冷房専用シリーズ」、窓に取り付ける「ウインドエアコン」の6シリーズ22機種を3月上旬から順次発売する。 フラグシップのZシリーズは結露水で熱交換器の汚れを洗い流す「アクアドロップ洗浄」、フィルター自動お掃除機能、脱着簡単な「ワンタッチダストボックス」などの充実したお手入れ機能や、人感センサーなどの省エネ機能を搭載。またスマートフォン専用アプリ「コロナ快適ホームアプリ」で外出先など離れた場所からの運転操作や、離れて暮らす家族の使用状況を確認できる。冷房専用シリーズはウインドエアコンの分野でR32冷媒を初めて採用。価格は全シリーズともオープン。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月07日

シュマルツ、バッテリー式真空バランサー

 シュマルツは、移動式真空バランサー「ジャンボフレックスピッカー」を新たにラインナップした。倉庫内のピッキング作業に適しており、フォークリフトやパレットトラックに組み合わせて移動できる。 真空の力を利用して荷物の吸着と持ち上げを行う「ユニークな装置」として、重量物を負荷なく運べる。最大可搬重量は40?`グラム。配線不要なバッテリー駆動にしたことで使用場所が限定されない点も売りにしている。コンパクトに収納できるうえ、低いゲートを通過できるのも特長。エレベーターに乗せて異なるフロアで使ったり、倉庫内のレイアウト変更時にも柔軟に対応できたりする。 物流センターや配送センターでは、積み替えなど長時間にわたる重量物の持ち運び作業が多く、「迅速な配送を実現するために、素早く商品をピッキングし、出荷までの時間を短縮することが求められている」(シュマルツ)という。 新製品は、豊富なアタッチメントを用意することで、段ボール箱、袋、ペール缶などに対応。装置の停止時間を減らす自動機能も多数搭載していることから、「ピッキング作業に理想的なソリューション」として提案する。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月04日

JAPAN PACK 2022、リアル開催

 オミクロン株の感染急拡大に伴い、様々な催しが中止・延期された中、2月18日までの4日間、東京ビッグサイトで包装業界と関連業界の大型商談展示会「JAPAN PACK 2022」が開催された。今回は初のハイブリッド開催となり、オンライン展は1月17日から2月25日まで開催される。 開会にあたり主催者である(一社)日本包装機械工業会の大森利夫会長は「今、持続可能な社会の実現へ向けて、『包装』が何をできるのか問われている」と述べるとともに「様々な課題に対する解決策を包程式として発信する」とした。 特に「CLOMA(Clean Ocean Material Alliance)展示」や「包装ライフサイクル展示」などの環境問題やSDGsを取り上げた特設ブースは盛り上がりを見せ、近年のトレンドに包装業界全体として意識が向いていることが窺えた。 出展者からは「4日間開催の展示会は久しぶり」との声も聞こえ、リアル展の開催を待ちわびていたという雰囲気が感じられた。会場への来場者数は4日間の合計が1万587人で、オンライン展には2月18日時点で49万3189のアクセスがあった。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月04日

スガツネ工業、オールステンレス鋼製丁番

 スガツネ工業は、隠し丁番HESシリーズにオールステンレス鋼製「HGS3D-S160SH」を1月31日に発売した。 構成する全ての部品がステンレス鋼製であるため、耐食性に優れ、防火扉、ホテル等の施設扉や住宅扉の他、玄関周辺などの腐食しやすい部分でも使用できる。 一般的に使用されている旗丁番は扉を閉めた際、外側から丁番が見えてしまう。それに対して、隠し丁番HESシリーズは、丁番を扉と扉の間に掘り込んで取り付けるため、扉を閉めた際に外側から丁番が見えず、扉本来のデザインを損なわない。 施工性の高さも特徴だ。扉を取り付けた後でも上下・左右・前後方向に微調整ができる三次元調整機能付。扉側と枠側で分割可能なため、個別加工、取り付けができる。それにより、輸送の手間や現場での作業時間を削減可能。価格は税抜き1万6500円。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月04日

山善、1200Wの電気圧力鍋

 山善は、1200ワットの出力で、短時間で多彩な料理を作れるマイコン電気圧力鍋「YPCC-M400」を、インターネット通販「くらしのeショップ」、全国の家電量販店やホームセンターなどで3月上旬より順次発売する。 業界最高クラス(国内家庭用電気圧力鍋・満水容量4リットルクラス)のハイパワーで加圧時間を短縮できる点が特長。広口の浅型鍋でムラなく加熱でき、料理をより美味しく仕上げられる。自動メニューのほか、食材に合わせて1~7段階で圧力レベルを手動設定できる。 最高圧力7の70kPaでは、魚の骨などの堅い食材もホロホロのやわらかい状態に。調理時間も手動設定できるうえ、予約や保温機能も搭載している。 ふたを開けたまま高温調理ができる構造にすることで、炒め調理も可能にした。カレーを作るときも、材料を事前にフライパンで焼くといった工程が、同製品だけで完結するため、洗いものを減らせる。炒めのほかにも、炊飯、鍋、無水、発酵など計8種類の調理方法に対応する。 圧力調理で早く減圧したいときに便利な蒸気抜きボタンを搭載。蒸気口から離した位置に配置することで、熱い蒸気に触れにくい仕様とした。満水容量4.0リットルクラス、調理容量2.6リットルクラス、炊飯8合炊きと、およそ4人分が作れるファミリーサイズ。家族分の料理を一気に作ったり、作り置きしたかったりする場合にも活躍する。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月04日

スウェーデンハウス、顧客満足度8年連続1位

 スウェーデンハウス(東京都世田谷区、村井秀壽社長)は昨年に続き「2022年オリコン顧客満足度調査ハウスメーカー注文住宅」で総合1位を受賞した。このランキングはoricon MEが実際の利用経験者(現在利用中、もしくは利用経験者)を対象に実施している顧客満足度調査結果に基づいたもの(今回は全国の1万6130人を対象に昨年10月にインターネットで実施)。ランキング調査開始年の2015年から8年連続で総合1位となった。 同社は「コロナ禍の折、WEB上で安心してご見学いただける『VRモデルハウスウォークスルー』を昨年4月より提供したことに合わせて、人気の規格商品『ヘンマベスト!』にリモートワークスペースを備えたプランを追加するなど、適時適切な提案が奏功した」と考えている。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月04日

オークラ輸送機、旬の自動化システムを一堂に

 兵庫県加古川市のオークラ輸送機本社。ここに、新たなマテハンショールームが誕生したと聞いて足を運んだ。工場内に設けられた通路を進む。と、現れたのはロボットや最新のマテハン機器をフル活用した数々の自動化システム。「キーワードはご覧の通り自動化。ロボットを中心に、オークラ輸送機の自動化ソリューションを展示しました」。案内してくれた藤本淳一執行役員R&D統括部長はショールームのコンセプトをそう表現する。 例えば「ピースピッキングシステム」は、ケース内に雑多に置かれた様々なワークのハンドリングを自動化できるシステムだ。3Dカメラでワーク形状を認識することで、最適な姿勢・角度でロボットがピッキングを実施。「内蔵のAIによって使うほど精度が向上する」という点も特長で、事前のマスタ登録なしでピッキング可能という高い柔軟性が来場者の目を引く。 複数の自動化技術を掛け合わせた展示もある。物流施設の入出荷工程を模したというショールーム奥の展示がそれで、システムを構成するのは最大1?dの積載荷重をもつAGV(自動搬送ロボット)と3Dビジョンシステムを採用したパレタイズ・デパレタイズロボットだ。パレタイズに用いるのは、6軸ロボット「Ai6F」。多軸による細かい動きが可能で、パレットはもちろん「需要が多い」というカゴ車やカートラックに対する自動積み付けにも対応できる。パレタイズロボットで積みつけられたパレットはAGVで搬送され、運ばれた先でデパレタイズロボットによりワークが取り出される。これを応用すればケース品のピッキングロボットとなり、すでに多くの入出荷現場に導入されているという。 さらに同じエリア内には、AGVとピッキング支援システム「PTIシステム」を組み合わせたピースピックシステムも展示。AGVがピッキングステーションに棚を搬送すると、PTIシステムが運ばれてきた棚の間口にLEDライトを照射することで誤ピックを防止するものだ。ピッキング支援システムに多い間口に固定の表示器があるタイプと異なり、投入間口の上下を間違いにくい。作業者はLEDに照らされた間口に商品を投入するだけで良いため、ミスピックを大幅に軽減でき、衣料メーカーの配送センターなどで実績を積んでいるという。 旬の自動化設備がずらりと並ぶなど見どころが多い同ショールーム。ワークを持ち込んでのピッキング・積付けテストにも対応しており、「昨年12月の稼働開始以降、来場者の反応も上々」(藤本氏)のようだ。自動化に悩む企業は一度訪れてはいかがだろうか。 (2022年2月25日号掲載)

オークラ輸送機(株)

2022年03月04日

THK「OMNIedge」

 THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」に回転部品の予兆検知をラインナップに追加した。 オムニエッジは部品の状態を数値化し、予兆検知を行うサービス。これまでLMガイド、ボールねじ、アクチュエータの直動部品を中心に展開してきた。これに加えて、回転部品の予兆検知がラインナップに加わる。 「生産ラインに欠かせない製造装置やユーティリティ設備は、回転部品が多用される一方で、メンテナンスの頻度が高く、維持管理の負担が大きい。そこで当社では直動部品に加えて回転部品への対応を拡大する」(THK)。 現在のオムニエッジユーザーは、自動車部品、食品、素材メーカーなどが主であり、共通して直動部品とポンプ、ファン、モーターなど回転部品の予兆検知を統一化して導入することにメリットを示しているという。 これらの回転部品に取り付けるセンサは後付け可能で、すでに稼働しているものにも即座に対応する。また、Wi-Fi接続に対応したセンサのため、最小限のワイヤリングで配置できる。また導入時の初期設定も煩わしい手間がなく、即時にモニタリングが行える。 「特に今回のサービスは、生産ラインの製造装置だけでなく、プロセスオートメーションやユーティリティ設備で事務所から離れた場所に数多くの機器をメンテナンスされている業界の方々にも導入いただける機能を搭載しており、巡回時の現場での状態目視、そして、事務所に居ながらリモート監視ができる」(THK)。 同サービスはセンサなどのハードウェア、通信機器一式を通信費込みで提供するパッケージ型で価格面もリーズナブルに設定されている。 (2022年2月25日号掲載)

THK(株)

2022年03月02日

トラック協会、燃料価格高騰による窮状訴える

 トラック燃料である軽油の価格が高騰し、トラック業界の経営に大きな影響を及ぼしている(軽油価格が1?g当たり1円上昇するとトラック業界全体で154億円の負担が増すという)。(公社)全日本トラック協会が調べたところ、この1年間で軽油価格は1?g当たり30円以上上昇し、費用負担は4620億円以上増したという(1社当たり約770万円の負担増)。 燃料を多く使用する長距離輸送を行う事業者ほど影響は大きい。また「業界の99%以上が中小・零細事業者であるため、荷主に対し燃料高騰分の転嫁を依頼しても受け入れてもらいにくい」と協会は実態を明かす。 そこで政府は取引事業者全体のパートナーシップにより、労務費、原材料費、エネルギーコストの上昇分を適切に転嫁できる環境を整備しようとしている。昨年12月27日、「パートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化会議」を開催。本会議には全日本トラック協会の坂本克己会長も出席し、業界の窮状を訴えた。政府は本会議を受け、「パートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化施策パッケージ」を策定。あわせて公正取引委員会でも違反行為情報収集フォームの設置や下請法における「買いたたき」の解釈の変更を行った。 トラック協会は先月、国土交通省と連名で荷主企業・団体約4万5千社に対し、「燃料価格高騰に伴う燃料サーチャージ制の導入について」の文書とともに、燃料サーチャージ制の導入に関するパンフレット、標準的な運賃の告示制度に関するパンフレットを送付。あわせて荷主・一般生活者向け専用ページを開設し、1月25日から1カ月間(予定)のYahoo!JAPANページへのインターネット広告を掲載。燃料価格高騰によるトラック運送事業者の窮状を理解してもらうとともに安定した輸送力の確保を目指す。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月02日

淀川製鋼所、小型物置「エスモ」モデルチェンジ

 淀川製鋼所は、小型物置「ヨド物置エスモ」シリーズをモデルチェンジし、2月15日に発売した。3枚扉タイプ84機種、ドアタイプ6機種が対象。間口8タイプ(1050~2100ミリ)、奥行4タイプ(513~900ミリ)、高さ4タイプ(1100~1900?_)を組み合わせる。2020年から大型投資を進めてきた福井ヨドコウで生産する。 ライフスタイルの変化に伴い、デザイン性が一層重視されていることからモデルチェンジした。玄関や車庫周りといった「見える場所」に設置したり、ガーデニングやアウトドアなどのグッズ収納として使用されるケースが増えているためだ。 エッジを効かせたシャープなデザインに変更した。屋根の張り出しは最小限にし、壁と屋根の一体感を演出。取手は面取り形状で、重厚感のあるアルミダイカストを採用し、錠前を組み込むことでデザイン性を高めた。 扉カラーは全5色。すべて新色で、「住宅の外観に合うように上品で落ち着いた色展開」(淀川製鋼所)とした。独自の木目柄2色もラインナップ。本体カラーはスノーシルバー色を継承している。本体高さ1300?_と1600?_を新たに設定し、72機種から90機種に拡大した。 最大の特徴である3枚扉を継承しながら、施工性も追求した。施工時の安定性を高めるため、側壁の自立性を大きく改善させている。ボルト接合部には、工場であらかじめナットを先付けすることで、本体の組立に必要な金具を2種類4個まで減らした。 価格は税込5万3900円~17万3800円。ヨド物置のホームページにスペシャルサイトを開設し、新型エスモの様々な情報を発信する取り組みも進めている。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月02日

クリナップ、清掃性高めた流レールボール

 クリナップ(東京都荒川区西日暮里6-22-22、TEL.03-3810-8241)は、洗面化粧台「ファンシオ」に間口90cmタイプを2月1日より受注を開始した。 キッチンで好評の「流レールシンク」をヒントに開発された「流レールボールLL」は、使用中の水流で洗面ボール内のゴミが自然に排水口に集まる高い清掃性とハイバック・ハイサイド形状のため、大きな衣類や汚れのひどい上履きの洗濯作業が水ハネを気にせずに行える利便性が大きな特徴だ。 また、間口90cmタイプには、水洗の位置の反対側にセミドライゾーンを設け、濡らしたくないものを一時置くことができる。忙しい朝の身支度や、汚れのひどい洗濯物の予洗いの仮置きなどに使用可能。サイドが更にせり上がっているため、水こぼれを気にせずに汚れを洗い流せる。 「ファンシオ」を筆頭に、「ティアリス」「S?エス?」シリーズの意匠性も強化。それぞれ扉色を刷新し、キッチンでも好評なブラック色の取手も選択可能となった。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月02日

2021年のタイ投資申請額、59%増

 タイ投資委員会(BOI)は2月3日、2021年の外国直接投資および国内の投資申請額合計が前年比59%増の6427億バーツ(約195億米?j)に達したと発表した。主にハイテク分野への外国直接投資(FDI)やバイオ・循環型・グリーン(BCG)産業プロジェクトへの投資金額・件数の増加、発電分野への継続的な投資が牽引した。 このデータはプラユット・チャンオーチャー首相が議長を務める委員会の会議後に開催された記者会見で発表された(=写真)。また本会議ではバイオエコノミーを推進し、地域のバイオハブとしてのタイの地位を強化する戦略を推進するための追加優遇措置も承認された。 電気製品と電子機器は需要の急増を反映して1045億バーツと再び最多の申請額となり、次いで医療関連が622億バーツ、石油化学と化学薬品が484億バーツ、農業と食品加工は477億バーツ、自動車と部品の246億バーツとなった。12のターゲット産業への投資申請合計金額は3405億バーツで、全体の53%を占めた。最も成長したのはデジタル産業で、申請額は前年の16億バーツから140億バーツと9倍近くに増えた。 バイオテクノロジーや環境配慮型製造業などBCGに分類される事業活動への投資額は、前年の684億バーツから2倍以上の1524億バーツに増加。バイオプラスチック製造や農業廃棄物のリサイクルなど持続可能な活動に対する投資企業の意欲が高まっていることが確認された。 (2022年2月25日号掲載)

2022年03月02日

鈴木油脂工業が新製品続々

 おうち時間の増加に対応し、これまで培ってきた工業用での実績を家庭用にも応用し、商品PRにも力を入れています?。 そう口にするのは、鈴木油脂工業(大阪市東淀川区下新庄1-8-23、TEL.06-6326-1118)の鈴木和哉取締役。工場向けなど業務用の本格派洗剤で知られる同社は、家庭でも手に取りやすい洗剤等の開発を進め、「工場向けから家庭向けまで本格仕様の商品を供給する体制を整えている」(同氏)。 家庭向けの主力のひとつが、カビ取り剤「カビトリバン」だ。「これまでPRに力をいれてこなかったためあまり知られていないが、一度使用してもらった人からのリピート率はとても高い」(同社の馬場慎司部長)という商品。 あきらめてきた頑固なカビにも効果が期待でき、一般的なカビ取り剤では効かないことの多いゴムパッキンや目地などにも効果があると評判のよう。ゼリー状のため、泡状のものよりカビのある箇所にしっかりととどまる。 好評につき、去る21年10月には、垂直面でも垂れないリキッドジェルスプレータイプ「カビトリバンリキッド」を新商品として投下した。扱いやすくすることで、手に取りやすい形にした。 家庭向けでは同年11月発売のダニ対策「ダニヨラン」も期待の新商品だ。 東南アジアで虫除けとして知られるザクロ果皮(植物由来成分)を用い、植物自体がもつ虫に対する忌避能力を活用することで、人体への影響が極めて少ない商品に。ザクロ果皮成分は口に入っても問題はないほどで、ニオイもほとんどしないため、子供やペットのいる家庭でも安心して導入できる。 一般的に市販されているダニよけ商品は効果が1カ月半程度。それに対して、本商品の効果は約6カ月持続し、「年に2回ほど対策してもらえればいい」(鈴木取締役)とのこと。 消費者に対する知名度では他の市販品に負けるが、「効果は他よりも明らかに強い」と馬場部長は自信をにじませる。「あえて機工ルートでも展開することで、販売チャネルの拡大を目指す」とする。 他方、主力の工業用でも新開発に抜かりはない。 工場などの現場での定番洗剤の「アロエローヤル」には新タイプを追加した。 「アロエローヤルエコ」がそう。これまでスクラブにはポリエチレンを用いてきたが、昨今の法規制や海洋プラスチック問題、マイクロプラスチック問題に対応するため、スクラブに天然素材のデンプンを用いた。今までよりも分解スピードが速い。一方で、スクラブのみの変更なため、洗浄力はこれまで通り。 新商品の連射で市場の開拓を狙う。 (2022年2月25日号掲載)

鈴木油脂工業(株)

2022年02月28日

デンヨー、都市ガス仕様の非常用自家発電装置

 デンヨー(東京都中央区日本橋掘留町2-8-5、TEL.03-6861-2270)は4月1日、都市ガス仕様の非常用自家発電装置(保安用)「NEG POWER(ネグパワー)」を発売する。 同社はLPガスや軽油を燃料とする非常用自家発電装置を販売してきたが、都市部ではLPガスの導入が進んでおらず、供給エリアが限られるとともに、燃料タンクスペースの確保が必要だった。 東日本大震災以降、「BCP設備」として非常用自家発電装置の長時間運転の要求が増える中、都市部を網羅する都市ガスに着目し開発した。燃料タンクなどを必要とせず、長時間運転できる。また、停電してから送電まで40秒、全て自動で行えるとともに、精密機器負荷に対応する高性能発電機も搭載している。最大32台の平行運転も可能。 三相の「NEG-40UST」と単相の「NEG-31USXT」の2機種。価格は1850万円(税抜き)。 (2022年2月25日号掲載)

デンヨー(株)

2022年02月28日

三協立山、5拠点に「足甲プロテクター」導入

 三協立山は、健康経営宣言の一環として、生産部門従事者の安全性向上を目的に、ミズノが開発した「足甲プロテクター」を導入する。福岡西工場などの5拠点で250セット導入する予定。足甲プロテクターを導入する企業は、三協立山が初めてという。 足甲プロテクターはミズノの強みであるスポーツ用防具の開発技術をもとに生まれた新製品。安全靴や作業靴(先芯入りシューズ)などでは保護されない足甲部分を落下物や台車の巻き込みからカバーする。 昨年6月、三協立山の生産部門従事者14人が実際に装着し、使いやすさと動きやすさなどを検証する開発モニターに協力した。検証の結果から、表面積の拡大と軽量性のある樹脂製素材の採用につながり、従来使用品に比べて、安全性の向上と足へかかる負担を軽減した。三協立山は「これからも健康経営宣言のもと、安全で健全な働きやすい職場づくりを推進する」とコメントしている。 (2022年2月25日号掲載)

2022年02月28日

日本GLP、滋賀に賃貸物流マーケットを創出

 先進的物流施設プロバイダーである日本GLP(東京都港区、帖佐義之社長)は2月9日、滋賀県湖南市で物流施設「GLP栗東湖南」(総延床面積が約4万2千平方m)の起工式を行った。総開発費は約77億円、2023年3月の竣工予定。 最大6テナントが入居可能の4階建てで、小規模なスペースニーズにも対応するマルチテナント型物件。高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化で効率的なオペレーションを実現する。太陽光発電を設置し、グリーンエネルギーの購入を合わせることで再生エネルギー100%の達成を目標にするという。 すでに賃貸面積の約34%を滋賀県に本社を構える企業と賃貸借契約締結済み。帖佐社長は「当社にとって滋賀県で初め0てのマルチテナント型物流施設となる。名阪エリアの中間に位置し、両都市圏への広域配送のみならず京滋エリアへの配送拠点としても恵まれており、物流拠点としてさらなる発展も期待できる」と言う。  (2022年2月25日号掲載)

2022年02月28日

YKK AP、抗菌・抗ウイルス仕様のノブ・引手

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉1、TEL.0120-20-4134)は、住宅用引違い窓のオプション部品として抗菌・抗ウイルス加工を施した「クレセント」「サポート引手」を2月7日に発売した。 クレセントはノブとクレセントロックに、サポート引き手は操作引き手に塗装を行い、製品の表面上における細菌の増殖を抑制する抗菌加工と、製品上の特定ウイルスの数を減少させる抗ウイルス加工を施した。SIAA(抗菌製品技術協議会)の抗菌加工および抗ウイルス加工の認証も取得済み。 本部品は、YKK AP商品を使う施主を対象に交換部品やスペアキーを販売するオンラインショップ「Parts SHOP」でも取り扱う。既存住宅に設置された引違い窓のクレセント交換に対応可能な「取替用クレセント」などを用意しており、施主自身での取替えも可能。 (2022年2月25日号掲載)

2022年02月28日

経産省と三菱地所、オフィス街にもロボット

 スマートフォンで注文したお寿司をビルの上階まで届けてくれる。と聞けば今どき何ら珍しいことではない。だが、配送ロボットが単独で歩道を通ってビルに入り、エレベーターに乗って目的のフロアで降りて届けると聞けばどうだろう。エレベーターの乗り降りはボタンを押す代わりに通信で指示する。そんなことが可能になりつつある。 この実証試験は1月25日、東京・大手町のオフィスビルで経済産業省と三菱地所が披露した。両者はロボット活用のユースケース創出や人手不足の課題解決に向け、ロボットが稼働しやすい施設内環境「ロボットフレンドリーな環境」づくりを進めてきた。冒頭のようなロボットによる荷物の配達や複数階にまたがるフロアの清掃といったことが広がりそうだ。 施設内でロボットが建物外部から建物内部・エレベーター・室内へ移動(縦・横の移動)をするにはエレベーターやセキュリティドアとの連動が必要になる。ところがロボットもエレベーターもメーカーごとにプログラムの規格が異なる。個別に対応しようとすると時間もコストもかかる。そこで経産省はロボットメーカーとユーザーを集めてロボフレ環境を実現するための予算事業「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」を推進。通信連携の規格化などを進めてきた(エレベーターとの通信規格については昨年6月に公表。必要な改正を今年実施した後、国際標準化を狙う)。今回の発表はその成果の1つだ。 三菱地所はグループが所有・管理・運営するオフィスや商業ビル、ホテル、物流施設などに約100台の警備・清掃・運搬などのロボットを活用している。「パンデミックにより非対面・非接触のニーズが急速に高まるなど、ロボットだからこそできる業務が拡大している」(太田清DX推進部長)とし、本事業に参画した。 ■成果に期待、小売・盛付・物流でも  経産省によるこうした成果は今後、続々と出てきそうだ。スーパーやコンビニといった小売分野では決済・在庫管理・陳列をどう自動化するかがテーマとなっている。商品点数が極めて多く、新商品が続々と入ってくる売場だからだ。経産省は「陳列作業を1個1個プログラミングしてロボットに掴ませようとするとコストが合わない。なのであらかじめ商品という情報の中に2D・3D画像、ロボットが掴むのに必要な把持情報を共有できるようデータベースを用意しておけば、ロボット導入後に速やかに動かせる」(ロボット政策室の福澤秀典室長補佐)と考える。 弁当の盛付け工程の自動化については弁当の形を変更し、盛付けしやすいモノに変えて自動化ラインづくりを進めている。昨年取り組み始めたばかりの物流倉庫の自動化については、様々なシステムとの連携と荷姿の標準化をテーマに据えた。パレタイジング・デパレタイジングしやすい荷姿にしていくという。 (2022年2月25日号掲載)

2022年02月28日

HCIが本社移転

 ケーブルなどの製造装置メーカーでロボットシステムインテグレーターでもあるHCI(2002年設立、社員51人)は1月5日、大阪府泉大津市にあった本社を同市東豊中町に移転し業務を開始した。同社の2021年度売上高は前年度比約1・8倍と過去最高となる見通しで、4月には新入社員9人を迎える運びにある。移転は事業拡大に伴うもので、これまで本社内にあった式内工場は独立した工場とした。今月稼働する下池田工場(岸和田市)を含めると製造拠点は4つになる。投資額は工場を含め約1億円。 移転を機に同社はI&R(インダストリアルマシナリー&ロボットシステム)、S&S(サービスロボット&ソーシャルシステム)、F&A(フード&アメニティ)の3つの事業部体制に移行。新たに加えたF&A事業部として1月27日、本社2階に社食でありカフェでもある「HCI ROBO HOUSE」をオープンした。奥山剛旭社長は「ずっと社食をつくりたいと思っていた。SIerらしくロボット・AIを利用して調理・給仕ができればこれまでの事業の延長線上で取り組める」と言う。 一般客も利用できるこのカフェはモーニング、ランチ、ティータイムメニューを提供する。食品ロスをなくそうとランチはウェブ予約制とした。調理する垂直多関節ロボット3台と配膳ロボット14台を店内に導入。来客へのテーブル案内や、注文した食品(カレーやパスタ、パン、飲み物など)の配膳、食事後の食器の回収もロボットが担う。メニューおよび予約はウェブサイト(https://robohouse.jp/)から。営業時間は午前9時30分から午後4時まで。 (2022年2月10日号掲載)

(株)HCI

2022年02月25日

コロナなど3社、ハイブリッド給湯が省エネ大賞に

 コロナ、リンナイ、エア・ウォーター北海道の3社が共同で開発した「寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム」(=写真)が2021年度省エネ大賞(省エネルギーセンター主催、経済産業省後援)の製品・ビジネスモデル部門で省エネルギーセンター会長賞を受賞した。ガスと電気の最適なハイブリッド化により快適・省エネ・経済・環境性を高いレベルで実現したことが高く評価された。 ヒートポンプユニットとガス給湯暖房熱源機で構成されたこの製品は、1つのシステムで複数の部屋を同時に冷暖房および給湯ができる。冷暖房の一次エネルギー消費量(GJ/年)はヒートポンプ冷温水器、灯油機、ガス機に比べて20%前後少なく、エアコンに比べても11%少ない。コロナは「暮らしに安心やゆとりを提供し、『快適で心はずむ毎日』の実現を目指すとともに、エネルギーの効率的な利用などを通じて持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。 (2022年2月10日号掲載)

2022年02月25日

オーエッチ工業、仮設コンビハンマー

 近年、多種多様な近隣トラブルを耳にする機会が増えた。建築現場から出る音に対しても気を配ることが求められるようだ。そうした仮設工事現場など向けに開発されたのが、オーエッチ工業(東大阪市水走4-9-3、TEL.072-963-2221)の「仮設コンビハンマー」である。 「鋼鉄」と「ナイロン」の2種類からなるコンビヘッドを採用しているため、強く叩きたいときは「鋼鉄」、音を気にするときは「ナイロン」と、作業現場に合わせて使用するヘッドを選択できる。 同社が行った実験によると、ナイロンヘッドで単管を叩いた場合、鋼鉄ヘッドよりも音圧レベルが最大12dB小さくなり、全体としても10dB 程小さくなる。ナイロンヘッドだと高音も抑えることができるため、不快感を与えにくい。 現場の声を聞きながら開発を進めてきたため、静音性だけではなく、製品細部の取り回しの良さへのこだわりも感じられる。足場のような狭い場所でも扱いやすいように、一般的なものに比べヘッド全長が短く、コンパクトなものとなっている。消耗品であるナイロンヘッドの取替え時期や方法もわかりやすく、ヘッドの交換に戸惑うこともない。また、柄尻には落下防止コードをかけるためのステンレス製リングがついており、高所での安全対策も万全だ。 そうしたコンパクトな見た目に対して、耐久性を心配する必要はない。負荷のかかるヘッドと柄の接合部に、衝撃を受け止めるシャフトを圧入したことで、柄折れを防ぐ。また、柄には熱処理を施したクロモリ鋼を採用しており、硬さと粘りを両立させ、折れにくくした。 通常であれば、製品発売後普及するまで3年ほどかかるという。それほど道具への信頼感を獲得するのは難しいということだろう。しかし、本製品は21年10月の発売からこれまで、何度も欠品となるほど売れ行きは好調とのこと。現場目線での開発が即戦力として認められたからだろう。 記者が持ったときには重く感じたハンマーも足場職人には少し軽いようで、より重たい1・5ポンドのものも今後ラインナップ予定。 (2022年2月25日号掲載)

オーエッチ工業(株)

2022年02月25日

デロイトトーマツ、社会実装に向け認知度向上へ

 デロイトトーマツ、有志団体Dream On、三菱地所株式会社、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP)は「空飛ぶクルマ」(eVTOL)の社会実装に向けた認知度向上施策としてVRコンテンツを準備。VRによる空飛ぶクルマ体験を丸の内エリアで実施する。 空飛ぶクルマは、新たな産業創造・事業創造の可能性が期待されており、デロイトトーマツは2017年より専門チームを立ち上げ、官庁自治体やモビリティ関連産業をはじめとした各企業に向けて、国内外の市場・政策調査、戦略立案支援、エコシステムの形成や実証実験のサポートなど幅広く事業支援を行ってきた。 また三菱地所は、次世代エアモビリティを活用した新しいまちづくり、新事業への取組みをスタートしており、次世代エアモビリティを用いた新たなサービス提供や、丸の内やみなとみらい等の保有資産も含む、離発着場の設置・運営等を通じ、まちづくりの進化を検討している。 「現在、国内での有人試験飛行の実施等、技術的な課題解決に向けた検討が進みつつあり、国も『デジタル田園都市国家構想』を体現するモビリティとして必要な制度整備に意欲を示す一方で、空飛ぶクルマの実用性や安全性を含めた一般的な認知・理解などの社会受容性が重要な課題となっている」(デロイトトーマツ) VRでは搭乗までの手続きから機内での過ごし方、降機後のアクティビティまで体験可能。安全性や利用しやすさを具体的に体験できる。 「移動中に何ができるのか、どんなことが起こるのかを体験することで、空飛ぶクルマへの理解を深めていただき、関連する事業領域のビジネス機会の可能性を示したいと考えている」(同) 丸の内エリアでの実証実験は2月28日、3月1日に行われる。また検証結果を踏まえ、今後は全国各地での取り組みを検討・展開していく予定という。 (2022年2月25日号掲載)

2022年02月25日

山洋電気、50bB以下のDCファン

 山洋電気(東京都豊島区南大塚3-33-1、TEL.03-5927-1020)は、騒音レベルを37~50dBに抑えた外形寸法□120×38mm厚のDCファン「San Ace 120」9RAタイプを発売した。とくに静かさが求められる医療機器、通信装置、計測機器などの冷却に最適としている。同社従来製品に比べて、騒音レベル3dB、定格出力28%低減した。PWMコントロール機能付きのタイプは、回転速度の制御により、さらなる低騒音と省エネルギーを図った。定格電圧12V、24V、48Vのほか、冷却性能、騒音レベル、同機能の有無など、用途に合わせて選択できるラインナップを揃えた。 (2022年2月25日号掲載)

2022年02月25日