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イグス、軽量・無潤滑のリニアベアリング

 イグス(日本法人:東京都墨田区、吉田剛代表取締役)は、高機能ポリマーのみを使用したリニアベアリング「ドライリンWJBMP」を開発した。射出成形により、スライド部とハウジングを一体型に成形。簡単かつ迅速な取り付けを可能にした。 同製品の特長は軽量設計。金属製ハウジングのリニアベアリングと比べ、最大84%軽量化している。これにより駆動力や消費電力を低減。例えば取付サイズ10の場合の重量は10?cで、卓上デバイス、カメラ、センサーなどシンプルなリニアガイドを必要とする用途に向く。 また高機能ポリマー「イグリデュールJB」を使用したことで、潤滑剤が不要なメンテナンスフリー構造に。ドライ運転時の摩擦係数が低く、「スティックスリップ現象が発生しにくい」という。高い弾性と減振性を備え、社内試験では25Nまでの荷重に耐えられることが実証されている。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月20日

川崎重工、多用途の無人車両開発

 川崎重工業は3月、工場内物流の無人化を目的として開発した多用途UGV(Unmanned Ground Vehicle、無人地上車両)による無人物資輸送の実証実験に成功した。同社明石工場のモーターサイクル製造ラインにおいて、多用途UGVに1回あたり15台のエンジンを積載し、エンジン工場から300?bほど離れたモーターサイクル組立工場まで自律走行による搬送を行った。 カワサキモータース製のオフロード四輪車両「MULE」をベースにしたこのUGVは、レール等を必要としない無軌道走行のため、工場に導入する場合は追加設備が不要。製造状況に応じた行先の変更や製造ラインの変更にも柔軟に対応できる。また、本実験ではモーターやキャリアを搭載したが、用途に応じた車体のカスタマイズも可能。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月20日

シュンク・ジャパン、双極と4極のマグネットグリッパー追加

 シュンク・ジャパンは強磁性体を確実に取り扱い、痕跡を残さないマグネットグリッパーに2つの新しいバリエーションを加えた。高いエネルギー効率をもち、「ロボットアプリケーション設計の自由度がさらに高まった」としている。 同社のマグネットグリッパーは自動車産業、航空宇宙技術、工作機械などの分野で長年の実績がある。グリッパーは電子システムを内蔵しデジタルI/Oを介して簡単に操作できるため、制御キャビネット内のスペースも外付けの電子オープンループ制御システムが不要。これによりコスト削減でき、配線および試運転の手間を最小限に抑えることができるという。 既存製品の単極のEMH-RPに加え、双極のEMH-DPと4極のEMH-MPといった新たなバリエーションを追加。側面もマグネット式のEMH-DPはバラ積みピッキングで絶大な威力を発揮。EMH-MPはポールカルテットを搭載しシート材などのハンドリングに最適。デジタル4段把持力制御により、極薄鋼板の分離も可能。 (2022年4月10日号掲載)

シュンク・ジャパン(株)

2022年04月20日

ルームクリップ、メーカーと共同で直接販売へ

 住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」を運営するルームクリップは来月にサービス開始10周年を迎えるにあたり、新たな取り組みとして、住領域のメーカーなどと連携してD2C(Direct to Consumer)を構築するためのプロジェクト「D2C ROOM LABO」を開始する。 D2Cとはメーカーが中間流通を介さずに自社のECサイトなどを通じて、商品を消費者に直接販売するモデル。本プロジェクトでは独自の技術などを持つメーカーが、様々なデータを持つルームクリップ、D2Cブランド運営ノウハウを持つバイデザインとコンソーシアムを組むことで、顧客開拓やブランド力向上に効果的にD2C構築ができるのが特徴。 第一弾として、創業136年の畳製品老舗企業イケヒコ・コーポレーション(福岡県三潴郡)の既存の畳3商品をD2Cに即した新たな見せ方で4月中に発売する。その反応を見て新商品を共同開発、22年中の発売を目指す考えだ。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月20日

牧野フライス精機、初の中国現地法人

 牧野フライス精機(神奈川県愛甲郡、清水大介社長)は中国江蘇省昆山市に現地法人「牧野精机(蘇州)有限公司」を設立し、4月1日に営業を開始した。同社は中国およびASEANを中心に営業、技術スタッフを展開しているが、現地法人を設立するのは初めて。 現地法人は工具研削盤の販売、アフターサービスを担う。同社は「現地法人設立によりサポート体制をより一層充実させ、中国市場における顧客満足度向上を目指す」としている。 (2022年4月10日号掲載)

牧野フライス精機(株)

2022年04月18日

シグマー技研、フィルム包装機にステンレス仕様

 シグマー技研(三重県員弁郡東員町)は4月1日、ストレッチフィルム包装機「SSPシリーズ」にステンレス仕様の「SSP-10120-SUS」を追加発売した。価格はオープンで、完全受注生産。従来機種とあわせて年間1億円の販売を目指す。 従来機種は屋内での使用が推奨されていたが、同製品は軒先など雨が降り込む作業現場でも使用可能。水洗いや消毒を要する食品業界や海水に触れる水産業界でも使用できるなど、幅広い分野で作業者の労働負荷を減らせる。 機械寸法は1200×1200×175ミリで、最大荷重は1トン。従来機種と同じくリフトの差込口を備え、簡単に移動もできる。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月18日

東洋機械金属、中国・常熟工場に第3工場建設

 東洋機械金属(田畑禎章社長)は、中国・江蘇省の中国常熟工場(東洋機械常熟有限公司)の第3工場建設を開始した。 常熟工場は「グローバル生産」の一環として2007年に設立。同社初の海外生産拠点として現地生産を開始した。 さらに2015年には第2工場を建設。中国国内、並びにアジア諸国に向け射出成形機、ダイカストマシンを生産している。現在は高速射出(ツインモータ射出)を標準仕様とした、常熟オリジナル高スペックモデル「CSシリーズ」を中心とした生産・販売を行っている。 近年フル生産が続いていた第1、第2工場に加え、面積3万3333平方?bの敷地内に、延べ床面積2775平方?b規模で第3工場を建設し、生産能力の増強を図る。 「今後もEV、医療、5G関連市場の拡大が継続すると判断し、同市場に適した中小型のCSシリーズの増産による機械性能・納期を優先した営業を展開し、市場内シェアの確保を狙う」(同社) 新工場は2022年11月の稼動をめざしており、稼動後の月産能力は150台以上となる見通し。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月18日

カワダロボティクス、バラ置きピック対応アプリ

 カワダロボティクスは同社の双腕ヒト型協働ロボット「NEXTAGE」向けのワーク供給作業自動化アプリケーション「Pump」を発表した。 近年増加するバラ置きされたワークのピッキングや自動機への整列供給といった要望に対し、汎用性が高く多様な作業に適応可能なNEXTAGEに、バラ置きピッキングに対応するハンドや立ち上げに必要な周辺機器、ティーチングデータ、専用のビジョンプラグインをセットにした。 パッケージはNEXTAGE本体(NXAもしくはFillieから選択可能)、ワークをピックするための吸着パッドとワーク姿勢を安定化させる補助機構がついたワークピックハンド、ワーク供給台、ワークを整列プレイス供給するプレイスシュータ、ピッキング対象ワークを認識する専用のビジョンプラグイン、ティーチングデータの構成となる。 「ハンドは取り扱うワークに合わせて、吸着パッドの種類などをカスタマイズが可能。作業が似ている工程であれば、本パッケージの構成を流用・カスタマイズすることで、導入から立ち上げまでをよりスピーディに行える」(同社) NEXTAGEの特長でもある双腕動作を最適化する独自のピック計画アルゴリズムを実装した、専用ビジョンプラグインは、類似ワークであれば品種が変わっても、画像認識モデルの置き換えとロボットの動きの変更のみで対応可能。また、周辺装置は最小限の構成にしているため、工場内の限られた空間でも設置できる。 なお、4月13日から15日にポートメッセなごやで開催される機械要素技術展、4月18日からは東京のカワダロボティクス本社で「Pump」のデモンストレーションを行う。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月18日

リンナイ、レッドドット・デザイン賞

 リンナイのウォールインオーブン「G:201」と無水調理鍋「Leggiero(レジェロ)」の2商品が国際デザイン賞「レッドドット・デザイン賞2022」を受賞した。 ウォールインオーブン「G:201」は、同社が上質感と高級感を追求した商品ラインナップ「G:」ラインのひとつで、ドミノ式ビルトインコンロ「G:101」に続く製品。ブラックガラスとステンレス材を採用し、デザインと堅牢性を両立している。 無水調理鍋「レジェロ」は高品位アルミ鋳物を採用し、一般的な鉄鋳物製にも劣らない優れた調理性能を発揮しつつ、鉄鋳物製の半分以下まで軽量化。無水調理に限らずコンロ上でのオーブン風調理や蒸し調理、煮る調理など様々な調理に対応する。 なお「レッドドット・デザイン賞」は、ドイツのデザイン機関「ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター」が主催する世界でも最大級かつ最も権威のあるデザイン賞の一つ。2022年は約2万点の応募があり、同社製品は「プロダクトデザイン」部門で受賞した。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月18日

LIXIL、仕様を選べるシステムバス

 LIXIL(東京都江東区大島2-1-1、TEL.03-3638-8111)は入浴重視やシャワー浴重視など好みの生活様式に合わせて仕様を選べるシステムバスルーム「リデア」を4月1日に発売した(Hタイプのみ6月1日発売)。 主なタイプとして3つを用意した。入浴(バスタブ浴)重視(Bタイプ)、シャワー浴重視(Hタイプ)、その両方を充実(Mタイプ)。Bタイプにはどこまでも水面(ミナモ)が続くようなデザインの「ミナモ浴槽」を、Hタイプには湯が身体を包み込んでしっかり温まる新感覚の「ボディハグシャワー」やオーバーヘッドシャワーを楽しむ「シャワーシステム(OG1)」を搭載。Mタイプはフレキシブルに対応する。1318から1624までの9サイズ展開。標準仕様価格は1616サイズで税別114万4000円から。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月18日

YKK AP、シンプルデザインのひさし

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉1、TEL.0120-20-4134)は窓や玄関、バルコニーの上部に設置する先付け専用ひさし「ルシアス バイザー」を4 月1 日に発売した。持ち出し式で出幅4尺まで展開。雨樋ありの仕様も用意し、ひさしとしての使用だけでなくバルコニー上の屋根としてなど、さまざまなニーズに対応できる。また、「アウターシェード」をつけられ、近年活用が広がっているバルコニーやテラスに新たなくつろぎ空間を創出可能。 カラーバリエーションはアルミ(1トーン)5色、木調ラミネート(2トーン)7色の全12色。直線的なフォルムのシンプルデザインで、主張しすぎずに建物と調和する。ひさしパネルは一人で取り付け可能で、完成後のシーリングも不要と簡単な施工を実現。部材標準販売価格(税別)は24万7700円。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月15日

ヤマザキマザック、WEBサービスの機能強化

 ヤマザキマザックは4月4日、同社製工作機械ユーザー向けクラウドサービス「Mazak iCONNECT」のうち、無償提供している「WEBサービス」の機能を改良した。 改良された機能は(1)過去に注文した部品の履歴を一覧で見られる「パーツ注文履歴」(2)プログラミングや機械操作などのトレーニング動画を閲覧できる「マザックeラーニング」(3)試用版ソフトを無償でトライアルできる「ダウンロードセンタ」の3つ。このうち(1)「パーツ注文履歴」には新たに見積もり・再注文機能を実装し、注文履歴の一覧からチェックを入れるだけで、パーツの見積もり・再注文をサイト上で行えるようにした。 一方、(2)「マザックeラーニング」では、利用者が目的のコンテンツを探しやすいように改良。目的別にメニュー表示を設けてコンテンツを整理したほか、閲覧履歴から学習の進捗を確認できるようにした。所有する同社製機械の一覧から任意の機械を選択することで、その機械に関連したコンテンツを表示させることもできる。 (3)「ダウンロードセンタ」では、無償トライアル版のソフトウェアの機能や導入手順がわかりやすいよう、新たに解説動画を用意。実際の画面イメージも追加し、利用者は動画に沿って操作を行うことで簡単にトライアルを開始できる。 (2022年4月10日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2022年04月15日

MCCコーポレーション、化粧管13を傷つけず掴めるレンチ

 MCCコーポレーション(大阪府東大阪市本庄西2-3-46、TEL.06-6747-6921)は、化粧管 呼び13(銅製クロームメッキ給水管、ステンレス製給水管)専用の「グリップレンチ 化粧管13」を発売した。つかみ部が樹脂製で、化粧管13を傷つけることなく簡単に締付けられる小型レンチ。ラチェット機構を備え、レンチを化粧管から外すことなく往復させるだけで楽に締付けができる。 壁と化粧管の隙間が20mmあれば締付けできる軽量・小型設計。化粧管をつかむ先端部分のアタッチメントはマイナスドライバーで取り外すことができ、別売りのアタッチメントに交換式できるため経済性にも優れる。本体重量は390g。標準価格は1万1640円。 (2022年4月10日号掲載)

(株)MCCコーポレーション

2022年04月15日

ユーエイ「アルティメットウレタン」車輪

 ユーエイは高荷重用キャスターPMS型とけん引用キャスターSKY-2型に「アルティメットウレタンキャスター」を新たに追加。3月1日より発売する。 これまでの重量物の運搬における「台車を動かしにくい」、「台車や車輪に大きな負担がかかり寿命が短くなる」といった課題を解決するのが「アルティメットウレタンキャスター」だ。重量物の運搬に最適な高強度ウレタンを採用。荷重による変化が少なく、設置面積を小さく保てるため、良好な旋回・始動性能を発揮する。 「旋回始動負荷は、一般的な産業用キャスターに比べて当社比で約70%低減し運搬時にいちばん重く感じる初期動作を改善、1トンの重さの荷物を1人で運べる始動性能を実現した。加えて方向転換時のスムーズな旋回性能を可能にしている」(同社) ユーザー標準価格は3万2000円~(φ150自在キャスター)。1年間販売予定台数は1万個。なお同製品は4月13日~15日にポートメッセなごやで開催される「名古屋・工場設備備品展」への出展を予定している。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月15日

ダッソー・システムズ、資生堂とライセンス契約締結

 ダッソー・システムズ は3月17日、資生堂と同社のPLMソリューション「3Dエクスペリエンス(3DX)」の複数年ライセンス契約を締結したことを発表した。 資生堂が導入したダッソー・システムズの「パーフェクト・プロダクション」は、3DXを基盤とし、工場における生産性と収益性の引き上げに主眼を置いた機能を提供し、資生堂が表明する中長期経営戦略「WIN2023&ビヨンド」の推進を支える。 資生堂は同プラットフォームの導入により日本、ヨーロッパ、アメリカ等に展開する主要な生産拠点で、製造オペレーション管理の統合および標準化を実現する。これにより、オペレーションのパフォーマンスと生産性を引き上げ、コスト抑制に加え、製品の品質に影響を与えることなく製造工程に関する問題を解決できるようになる。 さらに複数の拠点をまたいだ、より柔軟な製造を実現するとともに、適材適所に製造リソースを配置して、品質を維持し国内外からの需要に応える。 資生堂のエグゼクティブオフィサー・高野篤典CITOは、「コロナ禍の状況の中で、消費者は健康美につながる習慣を重視するようになっている。化粧品業界においてもダッソー・システムズが果たしてきた役割とテクノロジーの価値が当社の製造力を引き上げ、成長戦略を強化することに期待している」と述べた。 続けてダッソー・システムズの消費財業界担当バイスプレジデントであるフィリップ・ロブ氏は、「消費者の健康美志向は世界的に加速しており、化粧品業界を牽引する各社は、これまで以上に短期間のうちに革新的な新製品を市場に投入していかなければならない。当社のプラットフォームは、資生堂のようなグローバル企業の製造部門にリアルタイムのバーチャル製造環境を提供できる。このバーチャル環境を活用して、既存工場での増産や製造のあらゆる局面での迅速化に対応することで、ユーザーの健康美を追求する資生堂のポートフォリオを拡充することができる」と語った。 資生堂は今後、世界各国の主要生産拠点にダッソー・システムズの製造オペレーション管理ソリューションの実装を進めていくという。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月15日

フクシマガリレイ、滋賀工場の太陽光発電設備が稼働

 フクシマガリレイ(大阪市西淀川区)はこのほど、ショーケースを製造する滋賀(水口)工場に太陽光発電設備を導入し、3月22日に稼働を開始した。これによる年間発電量は約820MWhを想定。同工場で1年間に使用される電力の約24・5%に相当し、約279?dのCO2排出削減につながるという。 同社グループでは創業100周年となる2051年を見据えた環境長期ビジョンを策定し、CO2排出量の実質ゼロを目指している。関連して「環境アクション2030」も策定しており、今後も自社のCO2排出量削減に取り組むとしている。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月15日

DMG森精機、7月に奈良へ本社移転

 DMG森精機は3月22日、2022年7月1日に名古屋市から奈良市へ本社を移転することを明らかにした。同社は奈良市に開発拠点「奈良商品開発センタ」を建設中で、7月の稼働開始を機に本社とする。同時に二本社制を導入し、東京都江東区の「東京グローバルヘッドクォータ」の両拠点を本社とすることで災害時などの事業継続体勢を整える構えだ。 同社は現在、奈良県大和郡山市の奈良事業所で小型ターニングセンタと同時5軸加工機を生産しているが、今後はそれをすべて三重県の伊賀事業所に集約。これにより空く奈良事業所の1万5600平方?bのエリアを全面改修し、16年から稼働している同事業所内のシステムソリューション工場(4200平方m)とあわせて従来比約4倍の敷地をもつシステムソリューション工場として運用する。これにより、奈良事業所内の全エリアで自動化・システム案件に特化した組立・要素部品の生産を実施。同内容の工場としては、工作機械業界で世界最大になるという。 7月1日から本社が置かれる奈良商品開発センタでは、先端技術の開発のほか、京阪神へのアクセスを活かした技術者交流や採用活動を行う。現在本社を置く名古屋市は、同社機の販売サービスを行うグループ会社DMG森精機セールスアンドサービスの本社として活用する。 (2022年4月10日号掲載)

DMG森精機(株)

2022年04月13日

三菱マテリアル、小物部品旋削用の超硬材種

 三菱マテリアル(加工事業カンパニー=東京都千代田区丸の内3-2-3、TEL.03-5252-5176)は小物部品旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS7025」を4月8日に発売する。低送り加工に適した工具材種で、緻密なナノ積層コーティングにより低送り加工時に発生しやすい被膜損傷を抑える。自動車の電子化に伴う部品の小型化により加工速度、送りが上がらない状況での加工が増えていることに応えた。 耐溶着性に優れる高潤滑層と摩耗進行を抑制する高耐摩耗層をナノレベルで制御。低送り加工で発生しやすい溶着から生じる加工面の傷を抑制する。39アイテム揃え、代表型番の標準価格は税込み1639円から。 (2022年4月10日号掲載)

三菱マテリアル(株)加工事業カンパニー

2022年04月13日

トラック協会、燃料価格高騰による窮状訴える

 トラック燃料である軽油の価格が高騰し、トラック業界の経営に大きな影響を及ぼしている(軽油価格が1?g当たり1円上昇するとトラック業界全体で154億円の負担が増すという)。(公社)全日本トラック協会が調べたところ、2020年11月以降、軽油価格は1?g当たり約40円上昇し、費用負担は約6160億円増したという。 燃料を多く使用する長距離輸送を行う事業者ほど影響は大きい。また「業界の99%以上が中小・零細事業者であるため、荷主に対し燃料高騰分の転嫁を依頼しても受け入れてもらいにくい」と協会は実態を明かす。 そこで政府は取引事業者全体のパートナーシップにより、労務費、原材料費、エネルギーコストの上昇分を適切に転嫁できる環境を整備しようとしている。昨年12月27日、「パートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化会議」を開催。本会議には全日本トラック協会の坂本克己会長も出席し、業界の窮状を訴えた。政府は本会議を受け、「パートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化施策パッケージ」を策定。あわせて公正取引委員会でも違反行為情報収集フォームの設置や下請法における「買いたたき」の解釈の変更を行った。 トラック協会は「燃料費等輸送コスト上昇分のトラック運賃への転嫁に対し、協議もなく不当に据え置くことは『買いたたき』にあたる」とし、この実態を荷主向けに周知する活動を展開している。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月13日

パナソニックコネクト発足

 パナソニックの持株会社制への移行に伴い、新会社「パナソニックコネクト株式会社」(東京都中央区、樋口泰行社長・CEO)が4月1日、発足した。コネクティッドソリューションズ社のB2Bソリューション事業を引き継ぎ、サプライチェーンマネジメントソフトウェアの分野で世界大手のブルーヨンダーを傘下にもつ(昨年9月に完全子会社化)。日米欧を主要ターゲットとする、従業員約2万8500人の巨大企業だ。 4つの法人を1つの法人格にした格好で、電子部品の実装機や溶接機に強みをもつ「プロセスオートメーション事業部」、物流のトレーサビリティや個人認証のソリューションに強みをもつ「Zetes」などを抱える。 都内で4月4日に開いた会見の冒頭。樋口社長は司会者の紹介もなしに軽快な身振り手振りを交えて40分弱も1人でプレゼンした。製品単体では勝負できず、ビジネスモデルの転換が必要なことを強調。「意識するビジネスモデルはやはりマイクロソフトだろうか。ハードウェア単体ではパワーゲームに陥る。蛇口をひねったら使いたいだけソフトが使えるような状態に早くもっていきたい」と意気込みを語った。ソフトウェアを成長事業と位置づけるが、「デジタルオンリーもこわい。下手するとタダでサービスを提供することになる。だから現場に入り込んでややこしいすり合わせが必要な領域をターゲットとしたい」とし、似たビジネス領域をもつブルーヨンダーとのシナジーを創出する考え。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月13日

自動車技術会、中高生向けデザインコンテスト

 (公社)自動車技術会(寺師茂樹会長)は、第10回カーデザインコンテストの受賞者を決定、3月28日にオンラインで表彰式を行った。 同コンテストは、中高生の時期にカーデザインを通じてものづくりの魅力に触れることで、自動車産業の発展に寄与する人材の育成を目的として企画。第10回目の開催となった今回のコンテストは、2021年11月より「10年後の暮らしを楽しくする乗り物」をテーマに募集を行い、全国から432件(うち高校生264件、中学生168件)の応募が寄せられた。 選考は自動車・部品メーカー各社のデザイナーなど各分野から審査委員に迎え、厳正な審査を行った結果、カーデザイン大賞1点、カーデザイン賞2点、ダビンチ賞2点、審査員特別賞1点、佳作19点が選出された。 大賞に選ばれたのは神奈川県川崎市の矢野光佑さんによる「SOL@」。エネルギーの循環をコンセプトに、太陽光を活用して走行する未来のクルマをデザインした。なお、カーデザイン賞(中学生の部)は千葉県千葉市の鵜殿正基さんが、2年連続受賞の快挙となった。 (2022年4月10日号掲載)

2022年04月13日

YKK AP、部材シーリング化で簡単施工

 YKK APは耐風性能と耐積雪性能を確保したカーポート「アリュース600タイプ」と「エフルージュFIRST600タイプ」を4月より販売する。 昨今、集中豪雨や大型台風の発生、大雪や猛暑など異常気象が増加傾向にあるなか、住宅の屋外に設置されるカーポートは、冬場の雪払いや霜払いの手間を減らすことや、夏場の直射日光による温度上昇、紫外線による劣化を軽減するなどマイカーに多くのメリットをもたらす。 新製品は強度が求められる柱や梁に、強度を高めた「T6アルミニウム合金」を採用。素材そのものの強度を向上したことで耐風性能38?b/秒相当と耐積雪性能20?aを実現するとともに、カーポートを構成する部材の軽量化を達成。部材の積み込みや移動、施工時の部材運搬負荷を低減する。 各部品にはあらかじめ止水材が塗布されており、従来必要だった現地でのシーリング作業を無くした。「施工者の技能に左右されず、手間を省くために当社ではエクステリア商品全体でシーリング化を進めている」(同社) 「アリュース」シリーズはアール型屋根形状による柔らかいフォルムで和風、洋風を問わず幅広い住宅デザインに対応する。「エフルージュ」シリーズはフラット屋根形状で特にモダンなどフラット基調の住宅デザインにマッチする。  (2022年4月10日号掲載)

2022年04月13日

部屋干しに乾燥除湿機が有効

 部屋干しする際に衣類乾燥除湿機を使うことで洗濯物を早く効率的に乾かせることをコロナが紹介している。気温が高まり洗濯日和の日が増えてきたが、花粉の時期でもあり洗濯物を外に干さない家庭が多い。 そこで同社は次の4つのポイントを紹介する。(1)除湿機の風が当たる範囲に洗濯物を干す(風が奥まで通るように洗濯物は適度に間隔を空ける)(2)厚手の衣類を早く乾かしたいときは風がよく当たる除湿機の真上に干す(デニムやスカートは裏返しにし、乾きにくいポケットは外に出す)(3)洗濯物の量が多いときは風向の調整やサーキュレーターを併用して洗濯物に風をよく当てる?Cなるべく小さな部屋で運転する(戸や窓を閉めきって運転すると湿度が下がりやすい)。 こうした使い方に適した衣類乾燥除湿機の最新モデルとして同社は「WHシリーズ」を用意。業界トップクラスの衣類乾燥時間58分(CD-WH1822で)を実現し、業界初の熱交換器洗浄機能を搭載する。 (2022年4月10日号掲載)

(株)コロナ

2022年04月13日

ESR、関西最大規模の物流施設を川西に開発

 物流不動産の開発を手がけるESR(東京都港区)は3月1日、兵庫県川西市東畦野・東多田地域で敷地面積50万5647平方?bの土地を購入し、「ESR 川西ディストリビューションセンター(DC)」を開発すると発表した。まずは1期目として、502億円を投じ延床面積8万9800平方?bのA棟、同9万5700平方?bのB棟を建設。ともに2023年7月の着工、24年12月の竣工を目指す。 川西DCが位置するのは、新名神「川西IC」より3.8キロメートル、大阪国際空港まで11キロメートルの地点。能勢電鉄一の鳥居駅からエントランスまで徒歩約2分で、大阪中心市街地まで車で30分以内に到達可能とアクセスに優れる。2期目として、25年以降に物流施設2棟の建設も予定しているという。 同社のスチュアート・ギブソン代表取締役は川西DCについて「ESRにとって過去最大、日本の物流業界でも最大規模のプロジェクト。関西圏でのマルチテナント型物流施設への需要増に応えることができ、グローバルに見ても重要な物流ハブとなる」とコメントしている。 (2022年3月25日号掲載)

2022年04月11日