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シーメット、中国製3Dプリンターを販売

 ナブテスコグループで産業用レーザー方式光造形装置(液体樹脂を用いた3Dプリンター)を製造・販売するシーメット(神奈川県横浜市)は3月1日、光造形装置メーカーで中国最大手のUnionTech社の「Lite600 2.0」(=写真)の販売を始めた。UnionTech社と日本における販売代理店契約を締結。荒井誠営業部長は「販売だけでなく、装置導入サービス、導入後の保守サポートなどを自社製品同様に行える」と言う。 シーメットは日本製光造形装置のパイオニアとして1990年以来30年以上の実績がある。Lite600 2.0は造形サイズ600×600×400?_、積層ピッチ0.1?_で価格は約2000万円。同社がもつ造形幅800?_および400?_の製品ラインナップに加えたかたち。「造形サイズのバリエーションが増えたほか、他社製の造形幅600?_サイズでは4千万円前後するため価格的な利点も訴求できる」(荒井部長)と自信を見せる。世界で7千台以上の販売実績をもつUnionTech機にシーメットが開発した液体樹脂をセットで販売する。Lite600 2.0はシーメットの横浜開発センター(横浜市緑区)に設置し、加工データを持参すれば造形できる体制も整えた。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月23日

三協アルミ、TBS系ドラマ「持続可能な恋ですか?」に美術協力

 三協アルミは4月中旬よりスタートした「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」に美術協力した。 天然木の?&\情・手触り感?≠?表現した床材「Sフロア」の3色をドラマセットで使用。物語の舞台となる主人公たちの自宅には、趣と落ち着きを与える深い渋みのある「ブラウンナット調」を、主人公が働くヨガスタジオには、ナチュラルでオーガニックな空間を演出する「ヘーゼルメイプル」と、大きさや形が不揃いなピースがアクセントとして映える「クラフトオーク」が採用されている。 ドラマは上野樹里さん演じる主人公・杏花が、妻に先立たれた父(松重豊さん)と共に「ダブル婚活」にチャレンジする物語。多様な生き方を模索する父娘の足元に、やさしい木の質感で温もりを添えている。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月23日

オーエスジー、多品種少量生産を実現するスマート工場

 オーエスジーは4月22日、NEO新城工場のマスコミ向け見学会を開催した。同工場は2020年5月の竣工だが、コロナ禍の影響もあり今回が初のお披露目となった。 同社のマザー工場となる新工場では超硬ドリル、超硬タップ、ハイスドリル、ハイスエンドミルを中心に月間6000種8000ロット、70万本の生産を行う「超多品種少量生産」を実現している。 「当社が長年培ってきた匠の技や研削加工技術と最新のデジタル技術を融合させ、生産性とアウトプットの最大化を目指している。加工の見える化で加工機ごとの稼働率や生産スケジュール、生産状況、流動数といった情報を収集し、生産の無駄を省きつつ状況に応じた最適な組み入れを行うことで標準品、特殊品ともにリードタイムの短縮を図っている」(石川則男会長) 加工された製品は引き当て材料、加工履歴とともに測定値を品質情報としてサーバーで一元管理しトレーサビリティを確保。また各設備にはデジタルによる予兆保全体制が敷かれており、各工程での高品質・高能率生産を実現する。 「多品種小ロットでも世界最強の競争力を持つのがNEO新城工場の目標。生産管理、生産技術のメンバーが設備稼働率の向上を目指して意見交換を行い、日々アップグレードしている。2020年の竣工時に比べさらに効率化が進んでいる」(大沢伸朗社長) オフィスエリアはフリーアドレスを採用。役職や部署に囚われることなくフラットな職場環境にし、風通しがよく柔軟な発想を引き出す空間となっている。また社内にはアメリカ、ドイツ、台湾など同社海外拠点の標準時刻を刻む時計が設置されているほか、会議室には世界各国の国名を冠するなど、グローバルに展開する同社ならではの取り組みも行われている。 新工場のキャッチフレーズは「ゼロワンファクトリー」。これには従来の同社のやり方ではなく、ゼロから考え1を生み出すという意味合いが込められている。 「当社では社員が新しいことにチャレンジし、既存の慣習から脱却してゼロから革新的な製品を生み出す文化の醸成に努めている。既存のノウハウとデジタルを融合させ自社の生産体制を新たなレベルに引き上げていくとともに、顧客に寄り添ったモノづくりを推進していく」(石川則男会長) (2022年5月15日号掲載)

オーエスジー(株)

2022年05月20日

UR協働ロボットを松浪硝子が導入

 ユニバーサルロボット(東京都港区)の協働ロボットが顕微鏡・医療・電子工業用など各種ガラス製造の松浪硝子工業(大阪府岸和田市)に導入された。さまざまな工程への板ガラスの投入、回収作業に利用され、松浪硝子へのユニバーサルロボット製協働ロボットの採用は2017年の初号機投入来、全15台になった。 松浪硝子は競争力維持や将来の人手不足への対応の観点から人が行う作業工程の自動化を推進している。当初は従来型の産業用ロボットを利用したが、工場のスペースに制限があり、安全柵が必要な産業用ロボットを導入するには都度レイアウト変更が必要になることから協働ロボットを採用するようになったという。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月20日

サンドビック、高送りフライスカッタに機種追加

 サンドビック(コロマントカンパニー)は4月25日、昨年発売したポケット加工用高送りフライスカッター「CoroMill MH20」に、アーバ取付けカッターのラインアップを追加した。 CoroMill MH20は高い刃先強度と剛性、切りくず処理の優位性を持ち、安定性の高い加工を可能にする工具。汎用工具のため工具数や工具交換時間の低減につながるほか、長い突き出し量での加工においても長寿命を実現する。CoroMill MH20の特長について同社は、「優れたランピング機能と切りくず排出により、ポケット加工に向く。新たなカッター素材と低抵抗チップにより卓越した加工安定性を発揮し、切削力の低減による機械の小型を可能にする」としている。 (2022年5月15日号掲載)

サンドビック(株)

2022年05月20日

ケルヒャー、低価格の冷水高圧洗浄機を発売

 ケルヒャージャパンは業務用エンジン式冷水高圧洗浄機「HD 7/20 G Classic」を5月16日に発売する。 HD 7/20 G Classicは農畜産業や建築業界をターゲットにした出力20Mpaのハイパワーモデル。使用場所を選ばないエンジン式で、水流を均一に吐出できるパワーノズルを搭載している。人間工学に基づいた設計により、無理のない操作が可能。また、反動を抑えたトリガーガンを採用し、清掃作業を効率化しつつ作業者の負担を減らすことができる。ワイヤーメッシュの高圧ホースや金属製の特製クランクシャフトポンプ、ノンパンクタイヤなど耐久性に優れた素材を使用することで、整備コストを削減しながらハードな環境での洗浄作業にも貢献する。 (2022年5月15日号掲載)

ケルヒャー ジャパン(株)

2022年05月20日

三菱自動車、タイのレムチャバンに同国最大規模の塗装工場開設

 三菱自動車は3月中旬、東部チョンブリ県のレムチャバン工場に120億円を投じて建設した新塗装工場の開所式を開催した。 新塗装工場は4階建てで面積は約2万1000平米。先進的で環境にやさしい技術の導入によって、揮発性有機化合物(VOC)の排出量を従来に比べ50%削減するほか、逆浸透システムを採用し廃水を50%リサイクルすることで環境負荷に配慮した。また、建屋の屋上部分には太陽光発電パネルを設置。年間1700?d以上の二酸化炭素排出量を削減するという。 また従来、レムチャバン工場の塗装工程は、ほぼ手作業で行ってきたが、新工場には安川電機の塗装ロボット計66台を導入することで、下地、中塗り、上塗り、クリア仕上げなど塗装工程の90%以上を自動化する。 開所式には、タイのスリヤ・ジュンルンルアンキット工業大臣、梨田和也駐タイ日本国特命全権大使らが参列。開所に当たり三菱自動車の加藤隆雄社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社は2030年までに新車や事業活動によるCO2排出量を40%削減する方針を定めた環境計画パッケージを策定した。この目標を達成するためにはタイ事業が重要な役割を果たす」と述べ、「製造効率と品質向上を図り、持続可能な未来に向けて事業を変革していきたい」と語った。 同工場はタイにおける自動車塗装工場としては最大規模。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月20日

日機装、三菱地所ホームと自動加湿システム開発

 日機装と三菱地所ホームは4月26日、三菱地所ホームの全館空調システム「エアロテック」向けに、日機装の深紫外線LED水除菌モジュール「PearlAqua」を搭載した「加湿システム」を開発したと発表した。 三菱地所ホームはエアロテック発売から27年、水使用における衛生・設備上のリスクから、加湿機能の追加を拒んできた。しかし、この度、日機装の水除菌モジュールの搭載とともに、自動制御技術を開発したことで、一転、加湿システムの導入に舵を切った。 仕組みは、エアロテック室内機と機械室内に設置した加湿システムを接続し、エアロテックのダクト部を加湿するもの。暖房使用時のみ作動し、室内湿度を40%~50%程度になるように制御することで、過乾燥・過加湿を抑える。一日一回すべての水の入れ替え、使用しない際は機内の完全乾燥を行う。使用する水は水除菌モジュールを通して循環させるため、ぬめりの原因となる菌やウイルス等を除去する。自動で給水・排水を行い、メンテナンスは年に1回と手間いらずだ。 販売価格(税込)はエアロテック1システムで344万5000円。4月26日より受注開始(納材は12月11日以降)。新築住宅のほか、リフォーム・エアロテック更新時でも設置可能。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月20日

クリナップ、キッチン×ダイニングテーブルを中国・四国エリアで初展示

 クリナップは、家具メーカーの飛騨産業とコラボレーションしたキッチンテーブル「HIROMA」を5月8日までの1カ月半、生活提案商業施設「広島T?SITE」の開館5周年イベント「50のかたち」(広島市で5月29日まで開催)に出展した。同製品の中国・四国エリアでの展示は初めてという。 昨年10月に発売したHIROMAは、家事の省力化や住宅・LDK空間のコンパクト化を受けてキッチンの要素を極力シンプルに、ダイニングテーブルと融合・再構築したもの。同社は「生活感を感じさせないデザイン・機能性から、オフィスやコミュニティ施設などの非住宅でも注目されている」とこれまでの手応えを話す。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月20日

1?3月の産業用ロボット受注、4.3%増で7四半期連続プラス

 (一社)日本ロボット工業会(会長=小笠原浩・安川電機社長)は4月28日、会員統計による1?3月の産業用ロボット受注・生産・出荷実績を発表した。受注額は前年同期比4.3%増の2567億円(7四半期連続増)、受注台数は同5・8%増の7万772台(6四半期連続増)とプラス成長を維持。受注額、生産額はそれぞれ四半期では過去最高となった。 生産額は同4.2%増の2162億円(6四半期連続増)、出荷額は同2・6%増の2199億円(6四半期連続増、うち8割を占める輸出は同0.7%増の1651億円)だった。 出荷実績をみると、国内向けは自動車製造業向け中心に依然として勢いは弱いものの、半導体用などの好調さが継続し、全体として回復傾向を示した。輸出は、欧米向けが伸長する一方で、これまで市場を強くけん引してきた中国向け中心に落ち着き、アジア向けは昨年より減少傾向となった。工業会は「各産業での需要回復・拡大は継続しているものの、今後の見通しには新型コロナウイルス感染症や地政学的リスクなどが及ぼす多面的な影響が不透明さを伴わせている」としている。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月18日

ナカトミ、野外作業に便利な充電式扇風機

 ナカトミはこのほど、充電式のコードレス扇風機「RCF-45AS」(羽根径45?a)と、「RCF-30AS(K)」(同30?a)をそれぞれ発売した。ともに防水性能IPX4を満たし、充電式のため電源のない屋外の現場でも稼働できる。頑丈なスチールボディを持ち、作業現場やアウトドア、ガレージなどさまざまなシーンに対応。微風運転時はRCF-45ASが約30時間、RCF-30AS(K)が約40時間連続運転可能で、家庭用コンセントにも対応している。 DCモータ搭載で、微風から強風まで環境に適した風量に無段階の調整が可能。RCF?30AS(K)はスタンド部分が持ち運びに便利な折り畳み式になっており、車に搭載して運ぶなどレジャー用途でも小回りが利きそうだ。重量はRCF-45ASが4?`、RCF?30AS(K)が2・9?`。 (2022年5月15日号掲載)

(株)ナカトミ

2022年05月18日

岡本工作機械、2年ぶり代理店会に計250人

 岡本工作機械製作所は4月、代理店会「PSG会支部連絡会」を中部(18日)、西部(19日)、東部(20日)で2年ぶりに開き、それぞれ約60人、70人、120人が出席した。連絡会は年に一度、同社の新製品・技術や業界動向を伝えてきた。コロナ禍を受け昨年は中止し、2月に予定していた今年は延期となっていた。 同社の2021年受注は内需で前年比70%増、外需120%増と好調。とりわけ中国、北米からの受注が引っ張り、納期が汎用機で6カ月強、その他で8カ月以上と長期化傾向にある。22年も半導体、EV関係で好景気が続く見込みで、超精密研削盤のさらなる受注を目指す。石井常路社長は「当社は全自動研削盤、超精密研削盤を販売してきたが、今後はAI、IoTを取り込んだものを提供していきたい」と話した。 半導体関連部品向けの新製品2機種についても触れた。今秋のJIMTOFに向けて開発中のグラインディングセンタ「UGM64GC」(テーブル寸法600×400?_、工具20本収納はオプションで40本まで)はニーズの高まっているセラミックス、ガラス素材に対応し剛性を高めた(BT40番)。立形ロータリー研削盤「VRG6DX」はセグメント砥石が12本付く。独自のFXコントローラーを搭載し、上下軸は最小切込み設定1ミクロンの手動ハンドルとする。 特別講演では伊藤暁常務執行役員(技術開発本部長)が「日本の伝統技術復活『日本が向かうこれから』」と題して、航空機の電動化やポスト5Gについて言及。日本が活躍するキーワードとして「5G/6G」「宇宙・衛星・船舶・航空機」「再生可能エネルギー」などを挙げた。 (2022年5月15日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2022年05月18日

スギノマシン、汎用加工ユニットにクーラントスルー仕様

 スギノマシン(富?県?津市本江2410、TEL.0765-24-5111)は4月26日、?型・汎?ドリリング&タッピングユニット「SELFEEDER DUO」のクーラントスルー仕様を発売した。「SELFEEDER DUO」は加工機に取り付けることで、穴あけ・ねじ立てが1台ででき、加工プログラムや加工条件を容易に変更可能。 今回発売したクーラントスルー仕様では、オイルホール付ドリル・タップを使?でき、刃先の冷却と潤滑をしながら加?可能。深?加?やタップ加?における?具摩耗を低減するとともに、加?能率を向上できるため、さらなる?産性アップに繋がる。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月18日

IHI、アンモニア専焼に向け技術検討

 IHIは4月25日、インドネシアの火力発電所でアンモニアなどのカーボンニュートラル燃料の混焼・専焼を想定した技術検証を行うことを発表した。インドネシア国営電力会社PLNの子会社PJBと共同で、アンモニアやバイオマス混焼および将来的な専焼技術の適用、それに関する経済性の検証を行う基本合意を締結。「アジアグリーン成長パートナーシップ閣僚会合官民フォーラム」で調印した。 インドネシア政府やPLN、PJBは2060年までに温室効果ガスの排出量ゼロを目指し、火力発電所でのカーボンニュートラル燃料の利活用を検討している。両社とIHIはこれまでも協議を重ねており、このたびPJB所有のグレシック火力発電所などの既設ボイラを想定した具体的な検討に入ることを合意した。 IHIは「カーボンニュートラル燃料の多様な利用モデルを示すことで、燃料アンモニアを含めたカーボンニュートラル燃料の社会実装の早期実現に貢献する」としている。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月18日

ESR、名古屋市港区に2棟目の物流施設

 物流不動産の開発を手がけるESR(東京都港区)は4月11日、愛知県名古屋市港区にマルチテナント型物流施設「ESR 名古屋南ディストリビューションセンター2(名古屋南DC2)」を開発すると発表した。 計画地は敷地面積1万8396平方?bのミック大江機材センター跡地。延床面積4万8753平方?bの4階建てを計画。総投資額は約110億円で、2022年11月着工、23年10月竣工を目指す。 名古屋南DC2が位置するのは国道23号「竜宮IC」より約1.8?`メートル、名古屋高速「笠寺IC」まで約2.8?`メートルの地点。名鉄東名古屋港駅から徒歩約10分で、名古屋市中心部まで12?`メートルと、名古屋市内・中京圏への配送拠点として利便性が高い。さらに、中部国際空港まで34?`メートル、名古屋港飛島ふ頭北コンテナターミナルから14?`メートルと、海上・空輸貨物共に輸出入貨物配送の優位性も確保している。 倉庫エリアの床荷重、柱スパン及び梁下天井有効高は最新型物流施設の仕様とし、高い汎用性と保管効率で幅広いニーズに対応する。断熱性能の高いサンドイッチパネルやヒートポンプ式空調など省エネルギーの最新設備機器や、自家消費型太陽光発電システムを導入し、テナント企業の運営効率向上を目指す。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月18日

トクラス、洗面向け新製品

 トクラスは4月、洗面化粧台向けの新製品を相次ぎ発表した。 洗面化粧台「AFFETTO Vessel Bowl(アフェット ベッセルボウル)」は、近年人気が高まっている造作洗面台のように、好みに合わせてパーツを組み合わせ可能。汚れに強い人造大理石素材を使用し、汚れのたまりがちな水栓周りや排水口はなめらかな形状にすることで、手入れが簡単で清掃性に優れる。 ボウルのラインナップは、つけおき洗いなどの家事に使用しやすい大容量(14?g)タイプの「マルチユースベッセル」、インテリアに馴染むシンプルな「手洗いベッセル」。洗浄力の高いウルトラファインバブルを含んだ吐水の水栓や自動水栓を用意。6月1日より発売する。 木質を基材にした新開発の素材「TENOR?W」は従来品に比べ、石油由来の樹脂使用量を約70%削減するとともに約50%軽量化することで、輸送にかかるエネルギーを減らし環境負荷低減に配慮する。 「木質基材は成形や加工面で自由度が高く、低コストで汎用的に活用できる。TENOR?Wは新たな基材処理技術を用い、高い意匠性と高品質を実現した」(同社) 同製品は洗面台などでの使用を想定した防水性・耐湿性を備え、用途に応じた機能付加も可能。5月25~26日に東京都立産業貿易センター(浜松町)で開催される「BAMBOO EXPO 17」にて発表し、住宅だけでなくホテルや店舗内装など幅広い分野への展開を目指す。 (2022年5月15日号掲載)

2022年05月18日

ベッセル、電ドラボールが進化

 ベッセル(大阪市東成区深江北2-17-25、TEL.06-6976-7773)は4月4日、電動による早締めと手動による本締めを両立できる「電ドラボール」から、「電ドラボールプラス」を発売した。 電気工事・弱電などのユーザーの要望に応え、回転数とトルクを切り替えて使える用途に合わせた3つのモードを追加。弱電の盤組立てなど器具が破損しやすい場合には「モード1」(無負荷回転数毎分280回転、出力トルク1.2N・m)、通常の盤組立てで反動が気になる場合には「モード2」(同毎分340回転、1.6N・m)、電気工事における器具取付けや天井石膏板の取り外しには「モード3」(同毎分400回転、2.0N・m)を選ぶことで快適に作業ができる。 ギヤ部とボディを強化したことで、手動時のトルク12N・mを実現。落下防止コード(同時発売)を取り付けられる仕様としたことで、高所作業時の落下事故を防げる。重量は本体のみで170g。価格はオープン。 (2022年4月25日号掲載)

(株)ベッセル

2022年05月16日

ノーリツ、声優9名が「湯はり完了」をお知らせ

 ノーリツは3月31日、自宅や外出先からおふろの湯はりなどの操作ができる給湯器の専用スマホアプリ「わかすアプリ」から、声優9名がお湯はり完了を音声でお知らせするサービス「おふろのずかん」を開始した。藤田咲さん、坂本千夏さんなど9名の声優が9種類の動物キャラクターに声をあて、それぞれ異なるセリフでお湯はりの完了を知らせてくれる。 「1日の終わりにおふろに入るホッとする時間に、動物に扮した人気声優が『お湯はり完了』を温かい呼びかけでお知らせすることで、より一層のおふろの楽しみを提供したい」(同社)。  また、「湯はりボタンを連打してみたい」という要望に応え、同社サイト内で何度も「ふろ自動」ボタンを押すことのできる「無限∞湯沸かしボタン」も同時公開。おふろのずかんのボイスのうち、各キャラクター3パターンがランダムで聞ける。 (2022年4月25日号掲載)

2022年05月16日

ブラザー工業、小型MCを3年ぶりモデルチェンジ

 ブラザー工業はこのほど、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO」ブランドから、生産性を高めた「Sシリーズ」と高速2面パレットチェンジャー標準搭載モデルの「Rシリーズ」の約3年ぶりのモデルチェンジを発表。4月12日に各シリーズから、新機種「S300Xd1/S500Xd1/S700Xd1」「R450Xd1/R650Xd1」をそれぞれ発売した。 両シリーズともに最新CNC装置を採用し、操作性を高めた。タッチパネル式15インチ液晶で直感的な操作ができるほか、操作の起点となるホーム画面を新設。使用頻度の高い情報を集約し、消費電力や稼働率などを見える化するサポートアプリを搭載するなどインタフェースの使いやすさを向上させている。 EVの台頭で増加する工程集約ニーズに応えるため、搭載できる工具本数を増やした仕様も新設した。Sシリーズの従来モデルは工具を14本または21本搭載できたが、S500Xd1/S700Xd1では28本搭載できる仕様を追加。14本または22本搭載できたRシリーズにも、新たに28本マガジン仕様を追加した。これにより複雑化・大型化した部品の加工が可能になるほか、クーラントスルースピンドルの最大吐出圧力7MPaを両シリーズ全機種に展開。従来では難しかった深穴加工などにも対応できるようになり、加工できるワークの幅を広げている。 さらにSシリーズでは、搭載できる工具の最大質量も従来比33%アップの4?`まで高めた。新NC装置の採用によって工具交換時間を短縮するなど、従来機種と比べ生産性を約1%以上向上。Rシリーズではパレット交換時間も従来比0.2~0.3秒短縮するなど、両シリーズともにさらなる高効率加工を実現する。 (2022年4月25日号掲載)

2022年05月13日

YKK AP「エクステリアフェア2022」

 YKK APは東京、名古屋、大阪の都市で、プロユーザーを対象としたエクステリア展示会「エクステリアフェア2022」を展開。春の新商品を中心に、暮らしを豊かにするエクステリア商品207点を紹介する。 2019年以来3 年ぶりの開催となるフェアのテーマは、「建物×外構 まるごとデザイン!」。トレンドのシンプルでカジュアルな住宅にぴったりの黒色を基調に木調アクセントを施した商品や、ナチュラルでエレガントテイストの住宅に合う白木調の商品、住宅外構を引き立てファサード空間のアクセントとなる新シリーズなどを展示。住宅のファサードや庭などの外構を含めた、統一感のある建物と外構のコーディネイトを提案する。 東京会場は4月に幕張メッセで開催される、日本最大級のエクステリア専門展示会「第15 回エクステリア×ガーデンエキシビション」に出展。名古屋会場は5月12~13日開催の「第13回エクステリア&ガーデンフェア名古屋」(ポートメッセなごや)に出展。大阪会場は6月9~10日開催の「第15回関西エクステリアフェア」(インテックス大阪)に出展する。 「次世代スタンダードカーポート『エフルージュ』や、持ち出し式で奥行4尺サイズを実現したバルコニーとバイザーをはじめとする『ルシアス』シリーズ、ファサードからテラスまで敷地全体で快適な空間をデザインする『リレーリア』シリーズなどを、実物大の家とコーディネイトして展示する。お客様の暮らしを豊かにし、住まいの付加価値アップにつながるエクステリア商品による建物と外構のトータルコーディネイトの可能性を様々な角度から紹介する」(同社)。 (2022年4月25日号掲載)

2022年05月13日

アマダプレスシステム、ロボット組込んだプレス装置

 アマダプレスシステムは4月12日、プレスマシン間における加工製品の搬送スピードを大幅に高めた多関節ロボット・プレス高速ラインシステム「ARPAS(アルパス)」の販売を始めた。プレス加工とワーク搬送において、2軸サーボロボットラインでの協調制御を応用し、6軸多関節ロボットを活用したWAVE協調制御運転を実現した。 従来の多関節ロボットプレスラインではプレスの加工スライドの上部到達を待ってから規則的にワークを搬送する交互運転であったため、ムダな時間が生じていた。ARPASはプレスマシンと搬送ロボット(最大可搬2?`グラム)の動作をオーバーラップさせながらワーク搬送することで生産性を約50%向上するという。ニーズに応じ同社独自の搬送ハンドを選択したり、搬送状態とラインを監視するカメラを設置したりもできる(ともにオプション)。販売価格は税別で1億5000万円からで、年間販売4ラインを目指す。 (2022年4月25日号掲載)

2022年05月11日

リンナイ、コンパクトで抜群の省エネ性能

 リンナイ株式会社は、ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」のラインアップにガス熱源機・タンクユニット分離型の「ECO ONEX5」を追加、6月15日に発売する。 「ECO ONE」は、電気ヒートポンプとガス給湯器を組み合わせ、優れた省エネ性能を発揮する家庭用給湯・暖房システム。2010年4月に初代を発売してから12年、第5 世代となる「ECO ONEX5」はターボヒーティングを搭載した新型ヒートポンプの採用によりコンパクトで高性能なシステムを構築。業界トップクラスの省エネ性能とCO2排出量の大幅削減、低ランニングコストを実現した。 本体はシャイニーシルバー色を採用し美しい外観とフレキシブルな施工性にこだわった。また、今回初めてラインアップにマイクロバブルバスユニット内蔵モデルを加えた。 「当社は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて 2030年の「ECO ONE」年間販売30 万台を計画している」(同社) (2022年4月25日号掲載)

2022年05月11日

岡本工作機械、技術マガジン発刊

 岡本工作機械製作所は製品や同社に関わる情報を定期的に発信するテクニカルマガジン「プラスワン」を発刊した。ウェブ媒体としての発信も同時に行う。タイトルには日頃から取引のある顧客にプラスの価値を創造するという意味を込めた。 創刊号のトピックスとして可変静圧スライドシステムを採用した超精密平面研削盤や、小型研削盤の自動化への取り組み、群馬県・安中市情報などを盛り込んだ。 (2022年4月25日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2022年05月09日

川崎重工×エアバス、水素利用促進共同調査

 川崎重工業と欧州航空機大手エアバスの日本法人は4月12日、空港を拠点とした水素サプライチェーン構築に向けた調査を共同で進めることを発表した。来年2月までに水素を生産地から航空機へ輸送するための技術やコスト面での課題を整理し、航空機の水素利用に必要な政策提言とロードマップの作成を目指す。 川崎重工はこれまでにも水素商用化に向けたインフラ整備に取り組んでおり、3月には日豪間の液化水素輸送の技術実証を成功させた。同社の西村元彦執行役員は電動化が困難な航空機には水素燃料が最適であるとの考えを示し、「『Hydrogen Road(水素の道)』の到着点のひとつとして、空港は航空機、鉄道、長距離バス、トラック、旅客船、港内貨物輸送トレーラー等が集まる水素利用の1大集積地であり、カーボンニュートラルの重要な拠点となることが期待される」と述べた。 エアバスは50年までに航空機の運行におけるCO2排出実質ゼロを実現するため、35年までに水素燃料を動力源とするゼロエミッション航空機の市場投入を目指している。そのためにも、エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー代表取締役は「水素航空機の実現と普及には空港における水素インフラ構築が必須である」との考えを示し、この度のパートナーシップの可能性に期待を寄せた。 (2022年4月25日号掲載)

2022年05月09日