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スパイスキューブ、都会のスキマで都市型農業

 大阪市西区に本社を置くスパイスキューブ(2018年設立・須貝翼代表)は日本の農業に新しい風を吹き込もうとしているフレッシュな会社だ。 植物工場の運営や事業化支援などを手掛ける同社が推進しているのは、遊休施設を再利用した地域密着の狭地植物工場だ。高額な初期費用が掛かるため大企業しか参入出来ない領域だった植物工場だが、徹底的にコストカットした狭地植物工場を活用することで小さな資本でも農業参入を可能にし、中小企業が主体となって地域を支える新しい農業の仕組みを提供する。 省スペースと低価格の植物工場から想定されるメリットには、自然災害や気候に左右されず安定して生産できることや、衛生的な生育環境で栽培されることで害虫リスクや品質劣化の原因となる細菌が少なく、洗浄が不要となり水の使用量削減に繋がることなどが挙げられる。また、都市部で育成することで輸送コストやCO2の排出量削減といった効果も狭地植物工場には期待できるという。 22年4月に同社は自らビジネスモデルとして、東大阪市の住宅街のコインランドリーだった場所を植物工場にリノベーションし、生産を開始した。22年5月には、生産した野菜を地域住民に提供するため、工場前の自動販売機でオリジナルサラダカップの販売を開始した。ビジネス街に小さな緑を広げていくことで、日本の農業や食生活に一石を投じようとしている。 (2022年6月25日号掲載)

2022年06月27日

岩崎電気、時間・季節に応じて調光可能な街路照明

 岩崎電気(東京都中央区東日本橋1-1-7、TEL.03-5846-9012)はLED景観街路照明のフラッグシップモデル「unis(ユニス)」を開発。7月1日に第一弾のポールライトを発売する。ブランドコンセプトは「Lighting Orchestration」とし、 オーケストラのように、多彩な光でハーモニー(調和)された空間をつくり、人の営みや環境に寄り添うことを目指す。 「Flare type」「Stick type」「Flat type」の3タイプを用意。周囲の景観を損なわないシンプルさ追求した。Flare typeは「スケジュール機能付き調光/調色ユニット」を追加することにより時間や季節に応じて明るさや光色の制御が可能。効率的なエネルギー使用を季節ごとに異なる空間演出を実現する。また、停電時にも必要最小限の光で照らすことのできるモデルの提供や既設の自社製品を回収・分別し新製品の部材を再生利用する取り組みなども進めている。 Flare typeの調光タイプで希望小売価格(税抜)は25万2000円。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月24日

48Vの小型EVをヴァレオが出展

 安全性の高い48VのEVが広がるか?。5月27日まで横浜市で開かれた「人とくるまのテクノロジー展2022YOKOHAMA」で自動車部品サプライヤーのヴァレオジャパンがそんなデモカー「48Vライトeシティーカー」を披露した。日本では400VのEVが主流だが、このデモカーは低電圧ながら最高時速100キロメートル、航続距離100キロメートルを実現するという。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月22日

スガツネ工業、ドア枠と一体化する丁番

 スガツネ工業(東京都千代田区岩本町2-9-13、TEL.03-3864-1122)はドア枠と一体化するような薄枠丁番「HES1F-140型」を6月6日に発売した。「従来にはなかったコンセプトの製品。ノイズレスなデザインの室内ドアを実現する」と言う。 別売品である専用の調整ストライクと下地スペーサーを使用することで、一般的な枠の約3分の1にあたる8mm幅の薄いドア枠にフラットに納まる。よく使われる調整丁番や旗丁番、ピボット丁番は外側に露出しドア周りに凹凸ができていた。ねじ部を隠すカバー付きで、ドアを開いた際も丁番が目立たない。白・黒の2色を用意し、本体価格は税別4800円。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月22日

日本電産マシンツール、歯車工作機械の短期レンタル「ショーリズ」開始

 歯車工作機械で国内トップシェアを持つ日本電産マシンツールは、歯車工作機械の短期レンタルサービス 「ショーリズ」を6月1日より開始した。 「ショーリズ」はShort-term leaseからの造語で、新品から機齢3年以内の機械を、メンテナンス費・動産総合保険・固定資産税を含んだ月額レンタル料のみで提供するもの。 「従来、ユーザが急な増産対応や計画外の機械停止などにより、短期的に歯車工作機械を必要とした場合、中古の工作機械を購入するのが一般的だった。中古機械は即納が可能である反面、状態の良い機械の入手が難しく、購入後のメンテナンス費用増加、繁忙期を過ぎると遊休設備を抱えるリスクなどの課題があった」(同社) 同社は短期レンタルサービスの提供により、ユーザの設備投資に対する負担やリスクの軽減を図り、ビジネスチャンスの獲得を支援していく構えだ。 「新規設備の納入待ちや急な増産、オーバーホールなどの中期的な機械停止、突発的な機械故障など、ユーザの必要な時期に必要な設備を提供することで無駄な出費を抑制できる」(同社) 加えて最新機種の「お試しレンタル」により新工法の検証や本格導入までのテスト試用など、高額投資前の購入判断に活用することも可能。今後はユーザニーズを踏まえて対応機種の拡充も図るという。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月20日

タカラスタンダード、本社エントランスリニューアル

 タカラスタンダードは創業110周年を記念して本社入り口部分をリニューアル、5月30日にお披露目した。ホーロー内外装材「エマウォール」を使用したエントランスホール「ホーローアートスクエア」は、ホーロー技術の最先端に触れられる空間に生まれ変わった。 エントランス奥にあるベンチスペースの背面壁は、プロジェクションマッピングが可能なホーロー製。スペースの中央にはフラッグシップモデルとしてキッチンカウンター「レミュー」を展示している。扉柄は「ホーローといえば光沢感」という従来のイメージを覆すマット調仕上げになっており、2015年に開発したインクジェット印刷技術により焼き物の釉薬のような繊細な素材感の表現も可能にしている。 渡辺岳夫社長は「蓄積してきたホーロー技術を水回りだけでなく今後は建材、内外装材など新しい用途に拡大していく。このエントランスは110年で培ってきた技術を発信する場としたい」と語った。 (2022年6月10日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2022年06月20日

アマダマシナリー、グループ最大のファイバーレーザー機

 アマダマシナリー(神奈川県伊勢原市)は6月3日、鉄骨・鋼材加工用の高速ピアス加工と高品位切断加工を実現するファイバーレーザマシン「LCVALSTER-9225AJ」(発振器出力10キロワット)の販売を始めた。最大2.5×9.2mの板材の切断加工に対応したアマダグループ最大クラスのファイバーレーザマシンだ。 昨年11月に発表し今年4月に販売を始めたこのシリーズは、国内鉄骨・鋼材加工市場で比較的ニーズが高い2.5×6.2mまでの対応だった。同社は「従来よりも大きな板材の加工が可能になったことにより、橋梁や大型建機、船舶等の大きな部品・カバーなどの加工において、より力を発揮できるようになった」と言う。販売価格は税別2億3000万円。年間販売10台を目指す。 (2022年6月10日号掲載)

(株)アマダマシナリー

2022年06月17日

トクラス、金沢展示場を移転オープン

 トクラスは5月28日に「トクラスショールーム金沢」を移転オープンした。石川県庁の周辺エリアである鞍月地区に位置し、遠方からでもアクセスしやすい。 トレンドのモノトーンとウッドを基調にした、明るく居心地の良い空間を演出。戸建住宅比率の高い北陸エリアの特徴を踏まえて、戸建住宅をイメージしやすい空間展示とした。またソリューションコーナーでは、機能やレイアウトをひと目で比較・検討しやすい工夫がなされている。同社が2022年4月に掲げた新ビジョン「“こころくすぐる?$?まわりで、最好の暮らしをかなえる。」を体現するため、一人ひとりが思い描く「最好の暮らし」をイメージしやすい空間を提供する。 また、プロユース向けの大型モニターを備えた大小の会議室やリモート商談用設備、個室商談スペースを設けるなど、イベントや商談などでも活用できる空間・設備を新たに設けたのも特徴だ。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月17日

ワルタージャパン、最新被膜材種レパートリー拡張

 ワルタージャパンは最新世代工具材種 Tiger・tec Gold WSP45G の製品レパートリーを、チップ式ミーリング工具全体に拡充、4 月中旬より販売開始した。WSP45Gは、鉄系、ステンレス系および難削材ワークに最適な独自テクノロジーのPVDコーティングチップ材種であり、従来品に比べ約30~75%の工具寿命延長を実現する。 特殊な被膜構造を持つWSP45G は、最外層が明るいゴールド色のZrNトップレイヤーで、ワークピースとの摩擦特性に優れ、また肉眼での良好な摩耗検知を可能にした。 多層アルミナ(Al2O3)被膜を持つTiAINコーティングは、切削熱から母材を保護し、チップの耐熱性を高めるとともに、耐逃げ面摩耗性に優れる。薄膜のPVDコーティングにより、切れ味と耐熱性を両立しつつ、特に難削材の加工におけるパフォーマンスの向上を実現した。 「断続切削、ビビり傾向、長い突き出しなどの難加工および湿式加工に最適な材種となっている」(同社) (2022年6月10日号掲載)

2022年06月15日

トーヨーキッチン、キッチンを中心としたLDK空間を一体で提案

 「キッチン中心主義」を掲げるトーヨーキッチンスタイル(愛知県名古屋市名東区一社2・21、TEL.03-6438-1040)は5月20日、都内のショールームで新製品発表会を開いた。ゼロ動線キッチン「iNO Q-LAND(Qランド)」や「COOK ISOLA(クックイゾラ)」などのキッチンを中心に、インテリアを絡めたLDK空間全体の提案を行った。 同社はこれまでにもキッチンの作業動線の排除ならびに、インテリアとしてのキッチン(キッチンの家具化)の開発に力を入れてきた。今回発表された新しいキッチン製品をリビング空間の核として自由に配置することで、L・D・Kとゾーニングされがちな空間をひとまとめの大空間として提案することを目指している。 Qランドはスクエアの天板(W155~185×D150~180?a)に、シンクの中で加熱以外の調理が完結するパラレロシンクをはさんでV字型に2つの加熱機器を配することで、移動を極力廃した「ゼロ動線キッチン」を2カ所持ちながらもコンパクトなキッチンを実現。扉デザインも2種類(パッションオレンジとオーク材の木目を表現したラスティックオーク)追加した。価格(税込)は146万8390円から。 クックイゾラはキッチンの並列型レイアウトの多くが加熱機器を壁面に配することに疑問を投げかけた製品。加熱機器を囲むように収納と換気扇を配することで、壁付けをしなくても十分な収納機能と換気機能を備える。価格(税込)は153万2740円から。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月15日

京セラ、モジュラードリルに難削材・ステンレス加工用チップ

 京セラは5月11日、チップ交換が容易なねじ止め拘束方式のモジュラードリル「MagicDrill DRA」から、耐熱合金などの難削材やステンレス鋼の加工に適したチップ「HQS(46型番)」を発売した。 MagicDrill DRAの特長は先端に特殊チゼル形状を有するS字曲線切れ刃を採用したチップと、芯厚やねじれ角、フルート形状を適正化することで本体の剛性を向上させたホルダの組み合わせによって低抵抗で優れた穴精度を実現できる点。HQSチップはこれらの特長に加え、特殊2段先端角やダブルマージンによって耐熱合金やステンレス鋼の穴あけ加工において優れた求心性と穴径精度を発揮。長寿命・高品位加工を可能にするという。 同社は「HQSを含む4種類のチップと豊富なホルダラインナップにより、多様な穴加工のニーズに対応する」としている。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月13日

YKK AP、マンション用リフォーム窓拡充

 YKK AP(東京都千代田区神田和泉1、TEL.0120-20-4134)は、?場不要で室内から施?できるマンションの?別改修に適した窓リフォーム商品「マドリモ 断熱窓 マンション?」のバリエーションを6?6?から拡充する。FIX 窓・すべり出し窓・たてすべり出し窓・内倒し窓のプロジェクト窓4種を新たに設定。浴室リフォームと同時に窓リフォームもしやすい浴室仕様、築古マンションに多く採?されている「引違い窓+FIX 窓(連窓)」や「中桟付き引違い窓」仕様も追加する。1 窓から家全部まで、さまざまなマンション窓リフォームのニーズに対応する。 マドリモのマンション?断熱窓は、既設窓の??を残した状態で新しい引違い窓とFIX 窓を取付けるため、施?時間の短縮や??をカットする時に発?する騒?を抑制できるなど、施工性のよさも特徴。 すべり出し窓(カムラッチハンドル)の居室仕様の参考価格(税抜)は8万4800円。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月13日

2021年の産業用ロボット受注、初の1兆円超

 (一社)日本ロボット工業会(会長=山口賢治・ファナック社長)は5月30日、会員および非会員の2021年の産業用ロボット受注・生産・出荷実績を発表した。受注額は前年比25.6%増の1兆786億円と初めて大台に乗った。台数ベースでも同42.2%増の29万9035台とともに2年続けて増加した。21年は地政学的理由や部品不足といった懸念材料があったものの、引き続き中国からの需要が市場をけん引するとともに欧米もコロナ前の水準に戻すなど、輸出市場を中心に好調さがみられた。コロナ禍による事業継続や非接触観点でのニーズが生じたことも追い風だ。 生産額は同22.5%増の9391億円、出荷額は同23.2%増の9624億円(うち国内出荷は同7.0%増の2231億円、輸出は同29.1%増の7393億円)だった。 22年は先行きの不透明さが増すが、工業会は「国内外での継続的な自動化需要の増加が期待できるほか、コロナ禍による感染防止対策上での新たなロボットニーズも生まれている」とし、受注額は同3.6%増の1兆1170億円、生産額は同4.0%増の9770億円と予想する。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月13日

マークフォージド、国内にファシリティの設立を検討

 Markforged(マークフォージド、米マサチューセッツ州)の日本法人であるマークフォージド・ジャパン(東京都港区)は5月24日、都内で事業戦略説明会を開催した。マークフォージドCEOのシャイ・テレム氏と、5月12日よりマークフォージド・ジャパンの代表取締役社長に就いたトーマス・パン氏が登壇。同社のビジネス戦略と日本市場における今後の展開について説明した。 テレム氏は同社が「分散型モノづくり(Distributed Manufacturing)で世界を変えようとしている」と述べ、3Dプリンタを小さなデジタルファクトリーと捉えることで、「高付加価値の製品、つまり、試作品だけでなく工業製品、最終製品をつくることを目指している」と説明した。分散型モノづくりを実現するためのプラットフォームの構築に向け、既に1万2000台ほどの3Dプリンタが稼動し、これまでに1100万以上の造形物が作られたという。さらなる拡大に向け、三つの成長戦略「製品拡充の加速」「業務遂行レベルのアップ」「M&A」を挙げた。特に製品の拡充については、400億円規模の資金調達によって、毎年新たな製品を出すことが可能な体制を整えたという。 日本市場でも自動車業界を中心とした製造業や研究機関などに同社製品の採用が進んでいる。それを加速するため、リーダーとしてパン氏を据えるとともにファシリティの設立など、パワーアップを図っていくという。パン氏は「我々のコンセプトに理解をしていただくことで、単なる3Dプリンタメーカーとしてではなく、代理店やエンドユーザーを含めたエコシステムを構築したい」と述べた。 (2022年6月10日号掲載)

2022年06月13日

東日製作所、Excelや帳票電子化システムと連携し締結データを自動で残す

 東日製作所(東京都大田区大森北2-2-12、TEL.03-3762-2452)は、HOGP(HID Over GATT Profile)を搭載した無線式データ伝送トルクレンチ「CEM3-BTLAシリーズ 」を開発。5月16日から受注を開始した。CEM3-BTAの特殊仕様品で、-BTAと同様にトルクと角度を測定した2度締めや「かじり」検出といった高度な合否判定を行うことができる。加えて、HOGPを搭載し、Bluetooth 5.0に対応した機器へのExcelデータ入力や使い慣れた帳票電子化システムとの連携が可能(5月時点でi-ReporterとXC-Gateで連携確認済)。締結データを残す必要のある組み立て工程や締め忘れ防止(ポカヨケ)など信頼性の高い締結での使用を想定する。  シリーズ8機種、トルク測定範囲は2~850N・m。受注時製作品なため価格は見積りによる(本シリーズのベースとなるCEM3-BTAシリーズは税別18万9000~37万7000円)。 (2022年5月25日号掲載)

(株)東日製作所

2022年06月10日

ベターリビング、陸前高田市で植樹

 (一社)ベターリビング(東京都千代田区、井上俊之理事長)は4月23日、岩手県陸前高田市でNPO法人高田松原を守る会とともに「高田松原再生育樹祭」を開催した。CO2削減に有効な高効率ガス給湯・暖房機「エコジョーズ」、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の普及にあわせて植樹活動を支援する「ブルー&グリーンプロジェクト」の一環で、プロジェクト参加企業などから約60人が参加した。 白砂青松の景勝地として知られた名勝・高田松原は、2011年の大津波で約7万本あったとされる松が流失した。その後、防潮堤の外に新たに造成された植樹地に17年からの5年間に約4万本(うち約1万本をベターリビングが寄贈)の松が植えられ、50年後の高田松原の再生を願って植樹活動が続けられている。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月10日

ダイフク、大規模展示拠点リニューアル

 ダイフクは5月19日、滋賀事業所内にある世界最大級のマテハン・ロジスティクスの体験型総合展示場「日に新た館」をリニューアル。6月1日のオープンに先駆けマスコミ向け見学会を行った。 1994年の開館以来、約50万人の来場があった同施設だが、コロナ禍の影響で20年3月から一般見学を中止。休止期間を利用して大規模リニューアルを行った。 3階建て延床面積約2万平方mの館内には、展示場のほか、ロジスティクスに関連する約30社のソリューション展示を始め、3つのシアター、イベントホールや国際会議場、各種ミーティングルームを備える。日本語・英語・中国語・韓国語での専任スタッフによる説明案内も行っており、海外からの来場者も見込む。 展示場には最新のマテハンシステム・機器54種を設置するほか、展示機器の説明とともに、場内に配置した大型ディスプレイで顧客納入事例や現場での活用方法を映像で紹介。来館者に対して先進技術・システムの体験を通し、顧客の課題解決に向けたソリューション提案を行っていく。 リニューアルの目玉として披露されたのは、半導体搬送システム「クリーンウェイ」シアター。ウエハ搬送や保管システムの導入規模感を映像で体感でき、実際のシステム導入におけるイメージ作りにひと役買う。物流倉庫向けの「eye-navi」は、集品箱に無線表示器とRFIDを取付け、高速かつミスのない作業を実現するデジタルピッキングシステム。集品箱を隙間なく連続搬送できるので、高頻出品の出荷作業にも向く。 4月より同館館長に就任した加藤康弘館長は「世界最先端のマテハンシステム展示場という役割だけではなく、地域社会との共生のために開かれた場としての機能も担っていきたい。たくさんの人の来場を期待している」と述べた。 下代博社長は「当社の強みはコンサルティング、システム構築から生産、据え付け、アフターサービスまでのトータルサポート体制を構築して、マテハンシステムを構成する主要製品を自社開発し、製造していること。今後も、日に新た館を通して当社が有する先進技術・システムをご覧いただき、世界中のお客様にご満足いただける最適・最良のソリューションを提供するとともに、社会課題を解決し、新たな価値創造を目指していく」と力強く語った。 (2022年6月10日号掲載)

(株)ダイフク

2022年06月10日

育良精機、最新の4センサーフィルター搭載の自動遮光溶接面

 育良精機(茨城県つくば市寺具1395-1、TEL.029-869-1212)は自動遮光溶接面のスタンダードモデル「ISK-RG6X」を6月に発売する。これまで用意していたエントリーモデルからハイエンドモデルまでの3種に本製品を加える。 ハイエンドモデルと同等の最新型4センサーフィルターを搭載し、手棒溶接からTIG溶接、プラズマカッターまで幅広い用途に対応。感度や遮光濃度等の各種調節部は面体の外側にあり、頭に装着したままでも操作できる。 独自の疲労軽減ヘッドバンドと面体を合わせた質量は554gと軽量なので、長時間使用しても作業者の負担が大きくならない工夫がなされている。価格(税抜)は3万4000円。 (2022年5月25日号掲載)

育良精機(株)省力機器事業部

2022年06月08日

ESR、三重・木曽岬に中京圏最大級の物流施設竣工

 物流不動産の開発を手がけるESR(東京都港区)は4月28日、三重県桑名郡木曽岬町に「ESR 弥富木曽岬ディストリビューションセンター(弥富木曽岬DC)」を竣工した。 中京圏最大級の延床面積15万5332平方?bの4階建てマルチテナント型物流施設。 国道23号「木曽岬IC」より2.8キロメートル、伊勢湾岸自動車道「湾岸弥富IC」より9.6キロメートルと交通アクセスに優れる。また、名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナルまで約13?`メートル、中部国際空港セントレアまで約46キロメートル、名古屋市中心部まで25キロメートルと、東海全域、関西、関東地方への戦略的拠点として多くの需要が見込まれる立地。弥富木曽岬DCは中京圏では5件目の竣工プロジェクトとなる。 木曽岬町をオマージュしたデザインを施設全体に取り入れつつ、コロナ禍を踏まえてラウンジの天井を高くし、テラス席を設けるなど屋外空間の有用性が高い空間デザインを採用している。 コインランドリーや、個室型のワークブース、入口のインターホンには紫外線殺菌装置や空気清浄機を設置し、ワーカーにとっての快適性にも配慮している。 スチュアート・ギブソン代表取締役は「ESRとして三重県初となる弥富木曽岬DCは、土地の歴史的背景や景観に敬意を払い、地域社会のための開発計画を立てている。コロナ禍に計画を進めた同施設は、ワーカーの安全性と快適性により配慮したアメニティや設備を多数導入した。災害発生時に避難場所として利用してもらうだけでなく、木曽岬町の新たなランドマークとなるべく地域経済の活性化にも寄与したい」と述べた。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月08日

ワルタージャパン、ねじ切りカッター仕様追加

 ワルタージャパンは、ねじ切りカッター「Supreme TC620」に最新のビビり抑制テクノロジー『DeVibe』仕様を追加した新製品を、4月中旬から発売開始した。Supreme TC620は、ねじ切りカッターの切れ刃に間隔を持たせた「複数刃列デザイン」仕様の工具。これによりたわみを抑え、良好な円筒度、高い刃当たり送りおよび最小の径補正所要数で、長い工具寿命を実現する。 ビビり抑制テクノロジーDeVibeは、特別な逃げ面刃形状が加工中のワークと相互作用することにより不要な振動を抑制し、クランプ、切削条件、アップ / ダウンカットなど、さまざまな加工の状況でも、表面品質の大幅な向上に貢献する。 また、同社が独自に開発したコーティング材種 WB10TJ により、Supreme TC620 は鉄系、ステンレス系、鋳鉄系、非鉄金属および難削材の各種ワークに汎用的に使用できる。Supreme TC620 は、メートル並目ねじ、メートル細目ねじおよびユニファイねじ用製品を標準レパートリーしており、DeVibe 仕様は、M8、MF8、UNC5/16および UNC 5/16以上の寸法から選択できる。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月06日

ダッソー・システムズ、3DEXで構内物流最適化

 ダッソー・システムズは製造業向けプラットフォーム「3Dエクスペリエンス(3DEX)」を採用した仏自動車部品メーカー・フォルシアがAGVによる構内部品物流の最適化に取り組むなど導入範囲を拡大していると発表した。 フォルシアはダッソー・システムズの3DEXを基盤とする「オン・ターゲット・ビークル・ローンチ」を採用し、受注生産製品の組立てラインの物流シナリオ最適化と検証。作業環境におけるAGVの経路やリソースの可用性、組立における制約や変動性の検討、ラインバランシングや流れについて、実際の生産を開始する前に、一元化されたバーチャルツイン・エクスペリエンスを使って工程のシミュレーションを行っている。  フォルシアは3DEXの導入によって、これまでに製品、工程、工場全体の完全なデジタルデータの連続性を確保し、工場設備の同期化、サプライヤーの最適管理、工場の配置面積の縮小、サイクル期間の短縮、エネルギー効率の改善を実現している。 フォルシアグループのパトリック・ブリオンMEディレクターは「当社は2025年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げ、まずは工場におけるエネルギー消費の15%削減に着手している。実現には新製品・工程のサイマルテニアス・エンジニアリングと物流プロセスにおける廃棄物削減が必要となる。そこで3DEXを活用しAGVの経路を最適化、生産パフォーマンスを改善している」と述べている。 ダッソー・システムズのローレン・モンタナリ自動車・輸送機械・モビリティ業界担当バイスプレジデントは「サプライヤーは新製品導入、新しいプログラムの展開、生産工程の合理化を、いずれも短期間で、かつサステナブルな方法で実行する必要がある。その点でAGVの有効活用は競争優位性を高める重要な役割を果たす。当社3DEXはフォルシアのようなサプライヤーの既存工場における物流改善や、効率化に向けた将来計画の策定を可能にする」と語っている。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月06日

ベッセル、VESSELブランドからセーバーソーブレード

 ベッセルは5月10日、同社ブランドから動物をモチーフにデザインした「セーバーソーブレード」全46アイテムを発売した。同社は昨年2月から動力工具用ソーブレードメーカーの福知山興業と資本業務提携を行っており、これまでベッセルが窓口となってブレードを販売してきた。5月からはベッセルブランドとして、ソーブレードの販売を開始する。 開発にあたっては「選定方法がわからない」「工具箱で混ざると探しづらい」など、ユーザーから集めた要望を仕様に反映。高速切断やしなりカットが可能な「チーターブレード」、剛性に優れ力強い切断が可能な「ライノブレード」など、それぞれの製品が持つ性能・特長とモチーフにする動物のイメージを一致させることで、視覚的にも見分けがつきやすくした。用途がわかるアイコンと、製品情報にアクセスできるQRコードを消えにくいブレードの根元に印字したことで、塗装がはがれても仕様が判別しやすい。 ラインアップしたのは刃厚0.9ミリで切断時の抵抗が少なく各種金属を高速切断できるチーターブレードのほか、解体作業を重視した曲がりにくい1.27ミリの厚刃仕様のライノブレード、先端極細形状で狭い箇所の切断に向く「リザードブレード」など。高耐久、高速切断、低価格の三拍子そろったソーブレードを実現するために、それぞれの切断対象に適した刃の形状や山数、長さなどを選べるよう46アイテムを取りそろえている。 コバルトハイス鋼とバネ鋼のバイメタルを共通して採用。刃の強度と柔軟性を両立しつつ、耐久性も高めている。標準価格はチーターブレードが1枚550~1000円、ライノブレードが1枚740~1090円、リザードブレードが1枚720~920円(税別)。 (2022年5月25日号掲載)

(株)ベッセル

2022年06月03日

ミズノ、建設業向けワークウェア

 ミズノは、北信越地方を中心に展開する建設業・福田組の創業120周年に合わせて新調される従業員用ユニフォームを製作。同社製オリジナルワークウエアが、北信越地方の建設業企業で採用されるのは初めての事例となる。 新ユニフォームは、スポーツウエアの開発ノウハウを活用。人間工学に基づいた動作解析によるウエア設計「ダイナモーションフィット」は、作業時の動きやすさを追求。腕の曲げ伸ばしや肩の回旋、足の屈伸動作時の、引きつれや圧迫感を軽減し、作業効率を向上させる。 長袖ブルゾンの襟元、長袖シャツの襟元と脇部分、作業パンツの股部分には匂いの元を分解する『ミズノデオドラント』を採用。汗の匂いの元となるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸や加齢臭の成分であるノネナールを中和分解し、匂いを軽減する。また長袖シャツの背中中央部分にベンチレーションを配置。衣服内の蒸れた空気を外に逃がし、衣服内の快適性を高めた。 ミズノは1997年からスポーツ品開発で培った技術や知見を活用した別注の企業ユニフォームを企画・販売する専門部門を設置。これまで約700社以上に納品している。2019年にはワークビジネス事業部を新設し、建設業、運輸業、製造業をはじめ、様々な業種への更なる拡大と商品ラインナップ拡充を進めワークビジネス強化に取り組み、2025年度には170億円の売上を目指している。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月03日

LIXIL、交換しやすい住宅トイレ

 LIXIL(東京都江東区大島2-1-1、TEL.03-3638-8111)は既設のさまざまなトイレからの交換が可能で、使いやすさ・清掃性を向上した住宅トイレ「アメージュ便器」を6月1日に発売する。 トイレのリフォーム現場では既設製品の品番や外観から排水の位置を特定できないことによる困りごとが発生していた。アメージュ便器は現場の状況が分からない現場でも設置できるよう、床排水リフォームに必要な部材を同梱。同梱部材だけで排水芯120?o、200?o?580?oに対応できる。また手洗鉢の吐水口・バックガードの高さを上げて手を差し込みやすくした。便器の鉢内はフチ裏部分をなくし、掃除しやすいフチレス形状に。メーカー希望小売価格9万2000?10万8000円。 (2022年5月25日号掲載)

2022年06月03日