ニュース一覧

明治機械製作所、新本社ビル竣工

 コンプレッサやエア機器の製造・販売を手掛ける明治機械製作所は、大阪府淀川区の本社ビルの建て替え工事を完了。7月25日より新本社ビルでの営業を開始した。 「以前のビルはおよそ半世紀前に建てられたもので老朽化が進んでいたため、建て替えを決断した。新本社ビルには本社、大阪支社、部品販売子会社が入居するほか、社内外向けの製品説明会やミーティングが行える講習室、多目的に使えるリラクゼーションルームを設けた」(同社) 総投資額は9億円。7階建てのビルは1階から3階までを事務所として活用し、3階の一部と7階までを賃貸住宅として運営。投資負担を軽減し継続的な収益を見込むという。 (2022年8月10日号掲載)

(株)明治機械製作所

2022年08月17日

岡本工作機械の平面研削盤、機械学会「機械遺産」に

 岡本工作機械製作所は7月29日、安中工場(群馬県安中市)に所蔵している平面研削盤PSG6B形の初号機が2022年度日本機械学会発表の「機械遺産」として認定されたことを明らかにした。 この初号機は1953(昭和28)年に製造(機械サイズ2200×1078?_、上下最小切込み量0.001?_)。テーブルの駆動装置に油圧シリンダを採用するなど、現在普及している平面研削盤の基本構造をもつ最初の平面研削盤だ。同社は「日本の高度経済成長期の機械工業の発展を、千分の1?_台の精密加工を実現するという確かな精度で支えた歴史的工作機械」と言う。 「機械遺産」は2007年6月に創立110周年を迎えた(一社)日本機械学会が記念事業の一環として、歴史に残る機械技術関連遺産を保存し次世代に伝えることを目的に認定を始めた。 (2022年8月10日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2022年08月17日

エアコン設置、諦めていませんか?

 猛暑日が多発し、熱中症を防ぐ強力な武器となるのがエアコンだ。だがルームエアコンを設置するには工事が必要で、室外機を取り付けることが難しいケースもある。 そこでコロナが提案するのは窓用エアコンとスポットクーラーだ。窓用エアコンは壁穴・設置工事・室外機が不要のため設置の自由度が格段に高い。スポットクーラーは移動可能なため、脱衣所やエアコンのない場所などで「ちょっと涼みたい」ときに適している。 コロナの窓用エアコンは高さ77?140センチの窓に対応し、排熱をすべて室外へ排出する。買ったその日に取り付け可能。2022年モデルから冷媒が環境負荷の少ないR32(地球温暖化係数が従来のR410Aの約3分の1)になった。スポットクーラーは冷風、衣類乾燥、除湿ができる1台3役。冷風運転時は室温との吹き出し温度差最大マイナス11℃となる。 (2022年8月10日号掲載)

(株)コロナ

2022年08月17日

THK、ロボット関節向け回転モジュール

 THKは7月20日、ロボットの関節機構に適したモジュール型のアクチュエータである回転モジュール「RMR」の受注を開始すると発表した。剛性に優れた同社製のクロスローラーリングを回転機構の主軸受とし、減速機モーター・エンコーダー・ブレーキなどの要素を一体化した。「ロボットの関節部に必要なメカ要素がすべて備わっているため、そこにアーム部品や直動モジュールを自由自在に組合わせることで、幅広い設備に適したお客様独自のロボット設計が可能となる」と言う。 RMRのラインナップは#10、30、50、70の4種類。中空構造により配線ケーブルやチューブなどの取り回し性が高い。アーム部品、直動モジュールと組み合わせるだけでなく、回転部の軸数、アームのリーチ長、可搬重量など様々な仕様に合わせて自在にメカ要素を設計できる。ユーザーの要求仕様に合わせて制御機器を含む装置の提案をTHKグループで行うことも可能という。 (2022年8月10日号掲載)

THK(株)

2022年08月15日

日機装の天吊り除菌装置

 6月28日に本社を移転した三菱地所ホームの新オフィス「TOKYO BASE」に、日機装が同27日に発売した深紫外線空間除菌消臭装置「Aeropure seriesC(エアロピュア シリーズC)」が初採用された(7月7日に報道関係者に公開)。延床面積1890平方?bの空間に同製品14台が導入された。 シリーズCはシステム天井に対応し、天井パネルを外し天吊りするだけで設置可能。そのため、施工性に優れ短期間・低コストで導入できる。また、新築物件だけでなく既設物件にも設置可能。エアロピュアシリーズの深紫外線LEDと光触媒フィルターによって取り込んだ空気を除菌・消臭する機能や、日々のお手入れが手軽な特長はそのままに、据え置き型よりも空間を有効活用できるようになる。1台で約30畳の室内の空気をクリーンに保てる。 これまでにも両社は全館空調システム「エアロテック」への深紫外線ユニットや加湿ユニットを共同で開発してきた。今回のオフィス移転計画では「社員が自由にイキイキと働くワークスタイルと環境設備」を軸に設計が進められ、ABW(Activity-based working、業務内容などに合わせて働く場所や時間を自由に選べる働き方)を導入するなど、社内外の積極的なコラボレーションを創出する工夫が随所に見られる。そのため、社員の取り組みを阻害しない空間の衛生性への信頼の醸成が重要になった。三菱地所ホームのワーク・イノベーション推進部長・中村和博氏は、エアロテックに対するユーザーからの声を耳にしている社員に「より高い安心感を届けられる」ことが製品導入の一因となったと話す。加えて、「据え置き型の空気清浄機が目の前にあると細菌やウイルスを常に意識してしまい、クリエイティブ性を阻害する。また、その設置空間を有効に活用する機会を失ってしまう」とシリーズCを導入した理由を挙げた。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月15日

アイトス、秋冬向け作業服を発表

 アイトスは7月8日までの4日間、エコ素材を採用した秋冬向け作業服等の新製品を都内で発表した。燃料として使用したサトウキビの残りなど植物由来のバイオペット繊維「エコディア(東レ)」を採用した作業服「エコワーカーストレッチ」や、特許取得の立体裁断「NEW MOBINCUT(ムービンカット)」にストレッチ性の優れた綿100%素材のモデルを追加。綿100%の製品は一般的に織り方でストレッチ感をもたせることが多いが、本モデルはストレッチ性に優れた加工を施した綿を使用し、伸縮性に優れる。また、CO2排出など環境に配慮したクラボウ徳島工場で染色加工を実施するなど環境配慮にも抜かりがない。 本発表会では「SDGSを活用したエコ素材プラスワンの提案」をテーマに、それぞれの製品と関連するSDGS関連項目も提示した。同社の担当者は「SDGSの達成は1社だけではできないことです。ここで考え方を提示することで、日々使用していただいている製品が持続可能な社会の実現につながっていることに気づいてもらいたい」と述べた。 会場入り口正面にはイメージキャラクターに採用したタレントの安田美佐子さんが、女性の体に合う裁断が施された作業服のPR動画を配信するなど、あらゆる人や現場にとって快適で安全に身につけられることが、持続可能な社会の実現に貢献すると提案した。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月15日

LIXIL、自社ビルに太陽光発電ロールスクリーン

 LIXILは7月19日、既築ビル向けに施工性やメンテナンス性にこだわった「太陽光発電(PV)ロールスクリーンシステム」を開発し、同社オフィスビルで実証実験を開始したと発表した。デザイン性を重視したほか、夏場は独自構造採用により「日差しを完全に遮ることで眩しさや暑さを軽減し、冬場は断熱性などの熱的性能の向上を付与することで窓まわり全体の価値向上を実現した」と言う。 同社はかねてから脱炭素に貢献できる技術の一つとして、新築ビルの壁面に設置するPV設備を提供してきたが、既築ビルについては施工性や電気的エラー発生に伴うメンテナンスの問題などの課題があった。このPVロールスクリーンシステムは既築ビルの窓まわりへ屋内から容易に後付けできるという。 実証面積は約178平方?b、総数99枚のPVロールスクリーンは紫・青・緑・白など計8色を用意し、既存の窓部に後付け設置している。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月15日

DMG森精機、後付け可能な切りくず分断機能

 DMG森精機は、送り軸に振動を与えることで切りくずを分断する機能「チップブレーキング」を開発した。主軸回転と工具の送り軸方向への振動を同期させることで、非切削時間を設けて切りくずを細かく分断し、加工不良や機械の故障を防ぐ。価格は税抜き55万円からで、後付けにも対応。同社のターニングセンタ「NLXシリーズ」や複合加工機「NTXシリーズ」のほか、9月に発売予定の4軸複合加工機「NZXシリーズ」に搭載できる。 機械加工では従来、加工時に発生する長くつながった切りくずがワークの精度不良や機械稼働率の低下を引き起こしていた。また特に切りくずが長くなりやすい被削材では、切削条件やチップブレーカの選定だけでは切りくずの分断が難しく、高圧クーラントを利用するなど費用や時間をかけた対策が必要だった。 チップブレーキングは、切りくずが長くなりやすい樹脂や純銅、純アルミニウムでも切りくずの分断が可能。外径旋削に加え、溝入れや穴あけ、内径旋削など様々な加工法に対応する。主軸1回転あたりの振動回数を変更することで、切りくずの長さ調整も可能になる。 プログラム作成は対話形式で簡単に実施でき、振動負荷を予測する機能を搭載したことで安全な切削条件を事前に確認することが可能。プログラム作成時間を80%短縮した実績もあるという。同社は「切りくずによる機械停止や加工不良が減り、自動化システムの導入も容易になる」としている。 (2022年8月10日号掲載)

DMG森精機(株)

2022年08月12日

山善、大東精機の溶接装置など提案

 7月16日までの4日間、東京ビッグサイトで4年ぶりに開かれた国際ウエルディングショーに山善は5社の新製品を中心に「Friendy automation(人にやさしい自動化で、生産性向上。)」をテーマに出展した。大東精機のロボットを使った梁溶接システム「BM1000」は映像で紹介し、加工したH鋼をブース正面に展示した。これまでの切削加工に溶接が新たに加わり一貫生産ラインを提案できるとする。 タケダ機械の形鋼加工用の孔あけ切断複合機「CBF-3015?U-M」は従来の孔あけ・切断にミーリング機能を付けたもので、2面拘束のBBT40番の主軸(BT50番なみの剛性)を初めて搭載。新東工業のH形鋼用ショットブラスト「KACX-?UA」は耐久性を高め、製品位置決めガイドにより一発でワークセットが完了する。エスティジェイのステンレス溶接焼け取り機「クリノックスパワーブラシ」は電流を100A(従来機は15Aほど)に高め、「焼けが一瞬で取れて作業性が抜群」としている。ワイエス工機の開先加工機「PF-318」はパイプの端面と外開先を同時に加工でき、省人化にも貢献する。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月12日

長谷川工業、カーボン製折り畳み踏み台

 長谷川工業は、カーボン樹脂製コンパクト踏台「desta」を8月8日より販売した。 折りたたむと15インチのノートパソコンと同等のサイズになるdestaは、バッグにも収納可能なため、様々な利用シーンでの活用を可能にする。さらにカーボンを配合することで高い強度と軽量化し重量0・9?`グラムと可搬性に優れる。 「現在市場に流通している樹脂製折りたたみ踏台は安価で手軽に使えるため、多くのメーカーから発売されていますが、一方で誤った使い方による製品の破損や事故も増えていました。そこで我々ははしご脚立の専門メーカーとして、ユーザーの安全と利便性を考え、『強い、軽い、コンパクト』を開発コンセプトとして、材質から構造、使用方法までを見直し、自社独自のノウハウと東レとの共同研究により製品化したのがdestaです」(同社) 踏台で最も大切な「強度」と持ち運びに便利な「軽さ」を実現するため、金属に代わる素材として様々な分野でも取り入れられている高機能素材、カーボンを樹脂に配合。このカーボン素材には東レの炭素繊維熱可塑性強化樹脂「トレカ」を採用した。 同素材は軽くて強く、耐久性にも優れているという特性を生かし、航空機の主翼や胴体などに使用されている他、スポーツ用品、宇宙用途、F1・自動車、土木建築、環境エネルギー用途などに幅広く使用されている。 さらにdestaのデザインはイタリアで活躍するインダストリアルデザイナー吉尾 元貴氏が担当。「iFデザインアワード2022」において最優秀デザインとして「iFゴールドアワード」を受賞している。 価格は1万6000円(税別)。長谷川工業オンラインショップと全国のインテリアショップなどで販売する。 (2022年8月10日号掲載)

長谷川工業(株)

2022年08月12日

山善ベトナム、ベトナム最大規模の自社展に222人

 山善ベトナム(本社・ホーチミン市)は6月24・25日、ハノイ市にある同社展示場で内覧会を開いた。工作機械関連の出展に機械ユーザーやメーカーなど92社・222人が訪れ、工作機械メーカーによるセミナーも盛況だった。展示場は800平方?bの広さを誇り、現地の企業が保有するものとしては最大規模という。 二項該当機を含めバラエティに富む生産財が多数展示された。工作機械としてはオークマの大型マシニングセンタ(MC)やブラザー工業の小型MC、シチズンマシナリーの自動旋盤、複合加工機など計24台が並んだ。ミツトヨの3次元測定機、東京精密の粗さ計、カールツァイスの画像測定機などのほか、ツーリングや切削工具、洗浄機なども揃った。 内覧会開催の狙いは「ベトナム新規企業の開拓」(山善ベトナムの太田左登司社長)。同社はベトナム人技師を多く雇用しており、「日系企業に対し、当社のベトナム人エンジニアがもつ技術力もアピールした。今後も同様の内覧会を四半期に一度の開催を計画している」と話す。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月12日

ユニバーサルロボ、可搬20キロの協働ロボット

 デンマーク・オーデンセに本社をもつユニバーサルロボットは6月22日、可搬重量20キログラムの協働ロボット「UR20」を追加すると発表した。予約受付は10月以降で、来年4月以降の出荷を予定している。 同社は2008年に世界初の商用協働ロボットを発表して以来、リーチや可搬重量が異なる3~16キログラム可搬のUR3e、UR5e、UR10e、UR16eを計5万台以上販売してきた。UR20は新設計のジョイントにより移動速度が向上し、より大きな荷重に対応できるようになったという。リーチは1750ミリあり「標準的なパレットのサイズをカバーできるため、梱包やパレタイジングの自動化を可能にする」としている。 (2022年7月25日号掲載)

2022年08月10日

マックス、鉄筋結束機に創立80周年限定カラー登場

 マックスは、会社創立80周年を記念し、限定カラーの充電式鉄筋結束機「ツインタイア」シリーズを7月25日から数量限定で発売する。カラーはコーポレートカラーを意識した鮮やかな「タンジェリンオレンジ」と、力強い印象が屋外作業に映える「ミリタリーグリーン」の2色で、対象は「RB-440T」と「RB-610T」の2機種。価格(税込)はRB-440Tが24万7500円、RB-610Tが26万9500円。 創立80周年を記念した限定カラーを発売することによって、作業性の満足度だけでなく、作業時のモチベーションアップや、製品への愛着度向上を図り、鉄筋結束機事業のさらなる成長を目指すとのこと。 (2022年7月25日号掲載)

2022年08月10日

安田工業、ベストセラー機リニューアル

 安田工業は立形マシニングセンタ「YBM640V」と「YBM950V」を「Version.V」にリニューアル。それぞれ8月1日に発売した。 発表から28年間売れ続けたベストセラー機を大幅刷新。独特な機械構造や熱変位対策の徹底、独創的なスピンドルといった同社の独自技術はそのままに、均整の取れた機体と使い勝手との両立を図ったグローバルテイストなデザインを採用。メンテナンスパネルや補器類の配置を見直し、自動化ニーズに対応できる自由度を高めた。 標準装備のステンレス製スラントカバーは、切粉の侵入を防ぎ耐久性と切粉排出性を高めるほか、可動式アーム型操作盤は高さのカスタマイズが可能で、オペレータの使い勝手を向上させた。 また従来の油圧ユニットに代わり、インバータ型油圧ユニットを採用。「ECOモードとの併用で最大6%の消費電力を削減可能。CO2排出やランニングコスト低減にも貢献する」(同社) テーブル作業面と最大積載質量は、YBM640Vが700ミリ×450ミリの300キログラム、YBM950Vが1000ミリ×500ミリの800キログラム。いずれも主軸回転速度は最大2万4000回転、工具収納本数は30本。 (2022年8月10日号掲載)

安田工業(株)

2022年08月10日

シグマー技研、A4用紙80枚を一度に細断

 シグマー技研は、A4上質紙を一度に最大80枚細断可能なシュレッダ「SGX-C8015GPM」を7月1日に発売した。 細断方式は圧縮クロスカット。従来機を強力に進化させたMEGAモーターユニットを搭載し、最大細断能力を約150%向上させた。投入枚数が少ない時は高速細断、多くなれば自動的に低速細断に切り換わるなど、投入枚数の厚みに応じて自動的に細断速度を変速する。またオフィスでも気にならない静寂性も兼ね備える。 溜まった細断屑を押さえるオートプレスを搭載しており、煩わしい手押し・手ならし作業を大幅に軽減する。さらに紙だけではなく、メディア(CD・DVD・FD・カード)細断にも対応し、メディア細断時の跳ね返りを防ぐシャッターも標準装備した。 同社のシュレッダラインナップと同様にカラーユニバーサルデザインを取得。「スタートボタンやストップボタンなどの色彩が認識しやすく誤操作を防ぐ。色覚の個人差を問わずできるだけ多くの人に使いやすいように配慮した」(同社)。グリーン購入法適合商品で、RoHS指令にも対応している。 価格は81万円(税抜)。オプションでメディア用チップボックスも用意した。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月10日

ワルタージャパン、鉄系ワーク向けポジチップブレーカー発売

 ワルタージャパンは、鉄系ワーク向け中加工用ポジチップブレーカー「MP6」の販売を開始した。MP6は、中加工用途におけるポジすくい角と、荒加工用途における安定型切れ刃の特徴を併せ持つポジ旋削チップブレーカー。「ランド付き切れ刃により、鍛造ワークや断続切削などの難しい加工における安定性を高めつつ、18度すくい角のチップブレーカーで中加工領域における良好な切りくず処理を実現した」(同社) また、薄肉ワークなどの加工においても、オープンなブレーカー溝によりビビりを防止。切り込みの深さが大きい場合でも切削抵抗を低減できるため、突き出しが長く不安定な内径旋削加工などにも適した仕様となっている。ストレート切れ刃をもつCおよびT形状のチップは、ボーリング工具の面取りチップとしても使用が可能。 標準的な切削条件範囲は、送り0.1?0.35ミリメートル、切り込み深さ0.4?4ミリメートル。最新の「Tiger・tec Gold」材種「WPP10G」/「WPP20G」/「WPP30G」で、幅広い鉄系旋削加工において、工具寿命の延長と高いパフォーマンスを発揮する。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月10日

山善台湾、台北自動化展 出展へ

 山善台湾支社は8月24?27日に台北市で開かれる台北国際自動化工業大展に出展する。ヤマハ発動機のリニアコンベアとスカラロボット、安川電機の6軸制御ロボットのほか、ミツトヨのレーザースキャンマイクロメーターとリニアゲージ自動測定(ヤマハ発のスカラロボットを活用した実演)を出品。このほかコガネイ、CKD、THK、NBKなどの製品も紹介する。中田公也・台湾支社長は「コロナ禍ではあるが台湾の労働力不足は益々深刻化してきており、今後確実に伸長する自動化需要を取り込むため出品する」と意気込む。 (2022年8月10日号掲載)

2022年08月10日

東日製作所、クリック式トルクレンチでも締付データを自動入力

 東日製作所(東京都大田区大森北2-2-12、TEL.03-3762-2452)は、HOGP(HID Over GATT Profile)を搭載した無線式データ伝送トルクレンチ「CSPBTLDシリーズ 」を開発。7月11日から受注を開始した。 デジタル式トルクレンチ対応したモデルを先行して開発・受注しているが、作業者が慣れ親しんだクリック式トルクレンチの自動化要望が多いことから、既販品のクリック式トルクレンチCSPFDDにHOGPを搭載し、Bluetooth 5.0に対応した機器へのExcelデータ入力や使い慣れた帳票電子化システムとの連携を可能(7月時点でi-ReporterとXC-Gateで連携確認済)にした。設定したトルクに達した際の「カチン!」で自動的に締付トルクと角度を無線伝送する。2度締めや「かじり」検出といった高度な合否判定も可能。  シリーズ8機種、トルク測定範囲は2~280N・m。受注時製作品なため価格は見積りによる(本シリーズのベースとなるCSPFDDシリーズは税別28万2000~28万6500円)。 (2022年7月25日号掲載)

(株)東日製作所

2022年08月08日

パナソニック コネクト、物流拠点のプロセス変革と実例披露

 パナソニック コネクトは6月中旬、大阪府茨木市の自社物流拠点「彩都パーツセンター」を報道向けに公開した。同センターは修理部品など月間2万6000点のサービスパーツを25ヵ国に供給する供給拠点。物流現場への自社ソリューションを提案するショーケースの役割も担う。 同社が掲げる「現場プロセスイノベーション」は、インダストリアルエンジニアリングでモノの流れにおける問題点を可視化・標準化・最適化するとともに、画像認識やAI、センシングといったDXを導入し、作業プロセスを積み重ねることで業務効率を改善するもの。 今回、同社がキーポイントとして掲げる技術を列記する。自己位置を推定する技術「V-SLAM」は、GPSが利用出来ない屋内倉庫内でもカートの動線を認識できる。パーツピッキングの棚エリアやフォークリフトエリアに設置し、作業者の移動位置を記録してデータ集積を行う。 また「AI画像処理」で、ピッキング作業を天井のカメラから撮影し、リアルタイムで各作業者を分析し、アルゴリズムで情報を抽出。これらの情報を「ダッシュボード」で統合的に分析し、データを集約。現場管理者から経営者まで同じ現場をソースにしながら、各ロールが求める情報を提供可能で、誰でも現場に改善アクションを反映できる。 「積載量可視化」は、センシング・AIにより動いているカゴ車でも充填率を割り出す技術。「適正な積載量を計測できるため、配送トラックの台数も最適化が可能。これにより配送時のCO2削減にもつながる」(同社) これらの技術を活用した結果、従来600分かかっていた分析工数を15分に短縮。ピッキング工数の生産性を25%向上させ、結果的にコストの10.8%削減を実現した。 今後の指針としては、子会社のブルーヨンダーのAIやソフトウェアと連携し、サプライチェーンマネジメント全体への最適化を強化していくとしている。 エバンジェリストの一力知一氏は「V-SLAMやAIを、物流現場においてこの精度で実装している事例はまだ少ない。そういった点で、彩都は貴重な物流現場であることを知ってもらいたい。ただし、現場によってボトルネックは違う。投資対効果を考えながら現場ごとに顧客と分析し、業務プロセスイノベーションを通してソリューションの提案をしていく」と力強く語った。 (2022年7月25日号掲載)

2022年08月08日

TDYアライアンス、初のオンラインイベント開催

 TOTO・DAIKEN・YKK AP(TDY)の3社は、お客様が思い描く「暮らしの想い」を叶えるリモデル提案や暮らしに役立つ情報を発信する、TDY初のオンラインイベント「暮らしかなえる2022 TDYリモデル博」を7 月5 日から10 月31日まで開催している。加えて、実際の商品を確認しながらリモデルプランを検討できる対面型イベント「TDYコラボレーションショールームフェア」を各地のTDYショールームで開催する(各ショールームで開催日は異なる)。2 つのイベントでは、ライフスタイル提案 「十人十家」全22 (新たに2プランを追加)のリモデルプランを紹介し、多様化する暮らしに応える。 「TDYリモデル博」は事前登録不要で誰でも来場でき、来場者はアバターとしてオンライン空間に登場し、遠方の家族やリモデル依頼をする工事店など、参加者同士音声会話やチャットでコミュニケーションをとりながら、オンライン上の展示会場を回ることができる。常設エリアではライフスタイルを提案する「想像ゾーン」など3つのゾーンを用意。ステージエリアでは、個人とビジネス向けそれぞれに、リモデルや暮らしに役立つ特別セミナーを開催する。 併せて、3年ぶりに開催する「TDYコラボレーションショールームフェア」では、東京・名古屋・大阪・福岡の4 会場でリモデル後の暮らしをイメージできる展示と暮らしに関する情報を発信。具体的な商品選びにおいては、「こどもみらい住宅支援事業」などの補助金を活用したリモデルプランを提案する。 (2022年7月25日号掲載)

2022年08月08日

アサダ、価格を抑えた高感度フロン検知器

 アサダは6月、高感度の半導体センサを搭載したフロンガス漏えい検知器「半導体式リークディテクタLD312」を発売した。従来機より検知能力を向上させつつ、標準価格は税抜3万6000円と安価に抑えた。エアコン室外機や冷凍機器、自動車用エアコンなど幅広い現場に提案する。 フロン排出抑制法に基づく定期点検では、年間5?c以下のフロン漏れを検知できるものが推奨されている。しかし同社の従来機はごく少量の漏えいを検知できず、漏えい箇所の特定に時間がかかるのが課題だった。LD312は高感度で年間漏えい量4グラムの漏れを検知でき、フロンHFCに加え新冷媒のHFOの検知も可能。リチウムイオンバッテリ搭載の充電式で、従来の乾電池式と比べ廃棄物も抑制できる。 冷媒漏れレベルが視認できるインジケータや、暗所でも使用できるLEDなど機能面も強化している。 (2022年7月25日号掲載)

2022年08月05日

八尾バリテク・加工技術研究会、ヤマザキマザック最新技術を視察

 八尾バリテク・加工技術研究会は6月28日、ヤマザキマザックの美濃加茂工場を視察した。同会はバリに関する諸課題研究を目的に結成され、八尾地区の金属加工事業者やメーカーなどで構成される。 開会式で、同研究会の顧問である北嶋弘一関西大学名誉教授が「コロナ禍でしばらく開催できなかった当研究会だが、2年ぶりに集まることができた。本日はヤマザキマザック様の最新の技術を勉強させていただきたい」と挨拶。ヤマザキマザックの堀部和也事業部長は「昨年度は海外の設備投資が旺盛だった。国内でもこれから労働力不足、働き方改革などの変化に対応していくための設備投資の需要が増えていく」と今後の見込みを述べ、IoT、AIを活用したiSMART Factoryなど、最近のヤマザキマザックの取組みを紹介した。 一行はワールドテクノロジーセンターや美濃加茂工場の第一工場、第二工場を視察し、続いて最新のハイブリッド複合加工機の製造ラインなどを見学した。 (2022年7月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2022年08月05日

ノーリツ、ビルトインコンロ新製品

 ノーリツは、「マルチグリル」を搭載した高級価格帯のガスビルトインコンロ「PROGRE(プログレ)」の基本性能を向上し、新たに「ごはん早炊きモード」、「無水調理モード」の機能を追加し8月1日に発売する。 マルチグリルは「グリルは魚を焼くだけの場所」という概念を一新。独自の温度センサー付き下火バーナーによる温度管理と専用容器の組み合わせにより、焼く・煮る・蒸す・ごはん(炊飯)・パンなど多彩な調理方法を可能にした。今回のリニューアルではガスビルトインコンロでは業界初の「ごはん早炊きモード」や、「無水調理モード」を搭載した。加えて、グリルで使用するプレートパンを「波型プレートパンLグラネ」に変更。プレートパンの形状に合わせた繊細な火力パターンに調整を行った。 機能拡充の背景には、共働き家庭やコロナ禍での自炊の増加により、時短調理のニーズが高まったことが挙げられる。同製品の「ごはん早炊きモード」では業界最速の20分でご飯を炊き上げる。また、無水調理は野菜などの食材に含まれる水分を活用することでビタミンやミネラルを多く摂れるメリットがある。 「健康ニーズや共働き・子育て世帯で高まる省手間・時短ニーズに向けて、マルチグリルで『内食』を応援し、家庭での豊かな食文化に貢献したい」(同社) 価格は34万8480円(税込・天板サイズ60センチ)から。 (2022年7月25日号掲載)

2022年08月05日

DMG森精機、シリーズ最小の複合加工機

 DMG森精機は6月27日、小型の複雑形状ワークの加工に対応する複合加工機「NTX500」を発表した。 自動車や産業機械、医療用機器において需要が増えつつある小型の高品位ワークに特化。コンパクトでありながら高い制御性で正確な加工が可能な主軸の搭載などにより、省スペース化と精度の向上を両立した。幅3480?_メートル×奥行2060?_メートルのサイズは同社の複合加工機「NTXシリーズ」最小で、従来機種から体積を約40%削減した。工場のスペースに制約があり複合加工機の導入が難しかった顧客も導入しやすい。 全長250?_メートルのターンミル主軸「compactMASTER40│250」は「クラス最小」(同社)サイズでありながら高出力で、最高回転速度を毎分4万2000回転まで上げることが可能。小径穴をさらに精度よく加工できる。90度回転したターンミル主軸が左右主軸の間にある場合でも、第2刃物台との干渉がないため同時加工ができる。 第2刃物台では、クラス最速の最高回転速度毎分1万2000回転のミーリング主軸を標準搭載しており、±30?_メートルのY軸ストロークをオプション追加することでターンミル主軸と第2刃物台による上下同時加工も可能だ。工具マガジンは最大114本の工具を収納でき、手袋をつけたまま操作できる操作パネルにより、工具の段取り時間を大幅に削減する。 多品種ワークの脱着や搬送、バリ取りに対応する機内走行式ロボットシステム「IMTR」を組み込むことで自動化への対応もできる。 価格は3770万円(税抜き)からで、年間240台の販売を見込む。 (2022年7月25日号掲載)

DMG森精機(株)

2022年08月03日