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イグス、低コストロボの展示場開設

 イグスはこのほど、東京本社(東京都墨田区錦糸1-2-1)内に新たなロボット展示場「ローコストオートメーションセンター」を開設した。4種類の実機を動作確認できるほか、リニアアクチュエータなどの要素製品も展示。展示機やサンプルは今後も随時追加していくという。 ローコストオートメーションとは、同社が展開するシンプルで低価格なロボットや、工程全体または一部を自動化できるロボット部品などを指す。同社では昨年に専任担当者を設置しており、実機に触れる機会を提供するために展示場の開設に至った。 展示されるのはパラレルリンクロボットの「デルタロボット」や直交ロボットの「ガントリー」、多関節ロボットアームの「ロボリンク」、ロボットの7軸目(走行軸)として使える「ドライリン7th Axis」など。製品担当者がその場で詳細を説明し、質問に回答することも可能という。なお見学は要予約で、連絡はTEL.03-5819-2500まで。 (2023年2月10日号掲載)

2023年02月17日

ナカトミ、エアコンの特注対応をスタート

 冷暖房機器を展開するナカトミ(長野県上高井郡)が、このほどエアコンのオーダーメイドサービスを開始した。専用窓口を設け、サイズや冷房能力、電源の種類といった個別の要望に沿ったエアコンを製作する。すでに特注対応の実績も積んでおり、市販の冷房機器の導入が難しい現場の救世主となりそうだ。 スポットクーラーや工場扇を展開する同社のもとには、「現場に合った冷房機器を個別に作れないか」というオーダーが舞い込む。そうした依頼に対し同社はこれまでも特注対応を行ってきたが、専用体制を組んでいたわけではないため対応できる件数に限りがあったという。 そこで同社は社内体制を整備。今年1月からエアコンの特注オーダーを本格的に受け付け始めた。打ち合わせを通じてユーザーの課題やニーズを洗い出し、適した仕様のエアコンを個別に作り込む。特長は柔軟性の高さで、少量対応が可能なほか、競合他社が匙を投げる場合も多いという幅広い電源対応(100V、200V〈単相/三相〉、DC12~60V)も行う。担当者は「ロット数などがネックとなり冷房機器の設置を諦めている人も一度相談をもらえれば」と呼びかける。 これまで特注で製作した例に、消防法関連法規に適合したクーラーや小型DCクーラー、フォークリフト用のクーラーがある。運転室がオープンで電源供給にも課題があるフォークリフトは、元々エアコンの設置が難しく暑さ対策が課題となっていた。そこで同社はバッテリーで動く専用の小型DCクーラーを製作。振動対策も行い、のちに標準品として商品化している。 狭いエリアを冷やすための小型エアコンを製作した実績もある。設備の一部に組み込まれるためサイズや重量、駆動音を抑える必要があったが、こうした規定をクリアしつつ必要な冷房能力を備えたエアコンを特注製作。ドレンに水が溜まらず排水が不要な気化式とすることでメンテナンスフリーも実現した。 「他にもキャビネットに組み込む制御盤冷却用の小型エアコンなど、様々な用途の冷房機器を製作できる」と担当者。「建物の気密性が上がると室内温度も上昇しやすいが、全体空調よりも場所や用途に合わせた特注エアコンでピンポイントに冷却するほうがエネルギー効率が良いケースも多い。市販品では解決できない課題を特注で解決したい」と力を込める。 (2023年2月10日号掲載)

(株)ナカトミ

2023年02月17日

リンナイ、ハイブリッド給湯器の集合住宅専用モデル

 リンナイは9月1日、ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE」のラインアップに「ECO ONE X5」集合住宅専用モデルを追加する。小型タンクながら高い省エネ性能をもつECO ONE X5を集合住宅の設置環境あわせて省スペース設計し、ZEH化に対応する。 ECO ONE X5は、夜の給湯負荷が大きい時間帯にヒートポンプの給湯比率を高める新制御機能により、基準給湯器(ガス)と比べて一次エネルギー消費量を約38%削減可能。新築集合住宅のZEHに求められる「20%以上の一次エネルギー消費量削減」を達成できる。 また、内廊下を採用したマンションでは、貯湯式給湯器をバルコニーに設置する際のスペースが課題だが、バルコニー設置時の高さと奥行きを2000×1025?_メートルまで縮小。ガス熱源機とタンクユニットを一体にして設置することで、バルコニーの美観を維持できる。 なお、ECO ONEなどタンクユニットを備える給湯器は、断水時でも簡単な操作で非常用水を確保が可能。非常用取水栓を改良し、市販のホースが接続できるバルブを使いやすい高さに配置し、レジリエンス性を高めた。70?gのECO ONE X5のタンク容量は、水洗トイレ約17回(4?gとした場合)に相当する。 システム希望小売価格は、一体設置方式(バルコニー)で94万6440円、PS分離設置方式では92万1690円。いずれも税込み価格で工事費・リモコン別。 (2023年2月10日号掲載)

2023年02月17日

日東(加藤電機)、4月から義務化の車内置き去り防止システム

 幼児が幼稚園の送迎バスに取り残され死亡した事件は記憶に新しい。ここ数年、連続して起こった類似事象に対し、ついに4月から送迎用バスへの置き去りを防ぐ安全装置の設置が義務化される。 先駆けて2月から販売されている日東(加藤電機)のホーネット車内置き去り防止システムは、昨年12月に国土交通省が策定・公表した「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」の適合品。ガイドラインでは降車時確認式と自動検知式の2種を適合対象としているが、本製品は全モデルで両方式を併せ持つ。 これには、幼児の安全を第一に考える姿勢が反映されている。同社は義務化が決まる以前から置き去り防止システムの企画開発を進め、強みのカーセキュリティシステムを応用した安全対策を製品に組み込んだ。ヒューマンエラーを補うだけでなく、制御装置の断線や電源喪失など、機器に不具合が生じた場合も検知できる対策等、幼児置き去りを防ぐ工夫を幾重にも施した。 ■補助金活用で早期導入を  スタンダードモデルの「BS-700S」はメインユニットと車外アラーム、ブザー停止用リモコン、車内ブザー、超音波センサーなどからなる。エンジン停止後に自動的に車内ブザーが鳴り(鳴り出す時間設定も可能)、運転手は全ての座席を確認しながら、車内後方にあるブザー停止リモコンを押す。車内ブザーを止めないままにすると、5分後(10分後と15分後の設定も可能)に車外アラームが鳴り周囲に知らせる。エンジン停止から5分すると超音波センサーが作動し、運転手による確認漏れが起きた際でも、幼児の動きや振動を検知すると、車外アラームを鳴らして周囲に知らせる。 他にも、車外アラームが鳴ると事前に登録したメールアドレス(最大5つ)に位置情報などを通知する「BS-700M」や駐車してからの最大60分間の車内を録画するAIカメラ付きの「BS-700C」などもラインナップする。価格(税込)は「BS-700S」で9万8780円(別途、設置費用が必要)。義務化に併せ、政府は1台あたり17・5万円の補助金(「保育所、幼稚園、認定こども園、特別支援学校幼稚部、特別支援学校、児童発達支援・放課後等デイサービス」が満額対象)を用意している。そうした制度を活用して早期の導入が期待される。(以上、23年2月時点の内容。今後内閣府の指針により見直される可能性のある情報を含む) (2023年2月10日号掲載)

2023年02月15日

赤松電機製作所、スマートミストゼロ

 「ONIKAZE」ブランドのミストコレクターやヒュームコレクターなど、環境改善機器を開発・販売する赤松電機製作所。独自の技術で作業現場の環境改善に取り組んできた同社から、ミストコレクターの新製品「スマートミストゼロ」が上市された。 「これまで、フィルター型のミストコレクターはフィルター交換などのメンテナンスが大変という声が聞かれました。そこでメンテナンスを限りなくゼロに近づける、というコンセプトで開発したのが『スマートミストゼロ』です」(同社営業部・濱部光広西日本エリア長) 従来、同社ミストコレクターのラインナップには、捕集能力99.9%を実現するフィルター式の「ヘビースモーカー」に加え、フィルターレスの「スマートミストマジック」がある。にもかかわらず、「スマートミストゼロ」を開発したのはなぜだろうか。 「加工状況によって、フィルター式でもすぐに交換しなければならない現場から、数年交換しなくても良い現場など様々です。また当社の製品は工作機械1台にそれぞれ設置するものですから、メンテにかかる労力はもちろんランニングコストもかかります。一方、メンテが楽な従来のフィルターレスタイプは、どうしても捕集効率がフィルター式より下がります。そこでフィルターレスの利便性を活かしつつ、フィルター式の捕集能力に近づけたのが『スマートミストゼロ』です」(濱部西日本エリア長) 今後はフィルター式「ヘビースモーカー」や、従来品のフィルターレス式「スマートミストマジック」に変わって、「スマートミストゼロ」が主力商品となっていくのであろうか。 「お客様の加工や使用環境によって、ミストの粒子の大きさや量も変わってきます。フィルター式が最適な現場から、従来品のフィルターレスで良い現場、フィルターレスでは物足りない現場など様々です。お客様が求められる捕集能力、メンテ性やランニングコストなど様々な側面から現場に最適なミストコレクターをご提案します」(濱部西日本エリア長) (2023年2月10日号掲載)

(株)赤松電機製作所

2023年02月15日

ブラザー工業、東北初のショールーム「BTC仙台」開設

 ブラザー工業は、工作機械の実機デモや関連セミナーを受けられるショールーム「ブラザーテクノロジーセンター(BTC)仙台」を仙台市若林区に開設。開所式には代理店・販売店関係者約60名が参加。開所を祝して鏡割りなどが盛大に執り行われた。 BTCは愛知(本社)、東京、大阪、北関東(群馬)に続き5カ所目、東北では初となる。これまで仙台には営業所があったが、新たにショールーム機能を設け移転した。 「東北地方は自動車関連を中心に、半導体、光学、医療、その他精密部品関連向け産業があり、今後のさらなる工作機械需要の高まりが想定されるため、新たに機能性を高めた拠点を設置した」(同社)。 BTC仙台では工作機械の展示、加工デモのほか、各種セミナーの開催、顧客サポート活動など、ブラザーの東北地方における工作機械ビジネスの中心拠点として活用していく。当面はコンパクトマシニングセンタSPEEDIO(スピーディオ)シリーズの「S500Xd1」、「U500Xd1」、「W1000Xd1」の3モデルを展示。今春には複合加工機「M200Xd1」を導入し4台を展示するという。 (2023年2月10日号掲載)

ブラザー工業(株)

2023年02月15日

i-PRO、1500超の組合せから選べるカメラ

 防犯カメラ国内大手のi-PRO(旧パナソニックi-PROセンシングソリューションズ)は1月23日、都内で会見を開き、撮像部の形状や画角、焦点距離や通信方式などを1500通り以上の組み合わせから、現場の用途に合わせてユーザー側が選択できるモジュール型のカメラ「moducaシリーズ」を発表した。 BTO(Build-to-order)パソコンのカメラ版をコンセプトに、映像を取り込む光学モジュール、取り込んだ映像を処理するSoCモジュール、処理した映像や情報を出力するインタフェースモジュールの3つのモジュールと、必要に応じて金具やケースを組み合わせることで、最適なカメラを1台から注文できるようにした。モジュール化により10台未満の注文であれば3営業日以内の出荷と、短納期対応も可能となった。また、モジュールの接続もコネクターをつなげるだけで、最適なカメラ構成へユーザー自身が組み立てることも可能。SoCモジュールに搭載するプロセッサはAI処理にも対応しているものもあり、今後市場が拡大するとみる画像処理AIへの活用も狙う。同社・モジュールカメラ事業部の塚原伸一事業部長は「2、3年後には年間200億円の売上をめざしていきたい」と話す。 価格(税込)はケース付きの標準モジュールシリーズ「Cマウントタイプ 2メガピクセル レンズなし」で5万6100円。 (2023年2月10日号掲載)

2023年02月15日

山善、優しく洗い流すシャワーヘッド

 「ナノバブルシャワー BIRAKU」は高い洗浄効果と節水性能をあわせもつ高機能シャワーヘッド。持ち手部分に特殊な機構を搭載することで、ナノサイズの気泡「ナノバブル(ウルトラファインバブル)」を発生させる。毛穴よりも小さいナノバブルが肌や頭皮の奥まで優しく届き、皮脂や汚れを落とし、髪や肌に潤いを与える。 独自のステンレス製節水型超精密散水板には極小の穴が239個も開いており、その穴によって平均0.3?_の柔らかな極細の水流を生み出すとともに、水圧を増幅するため洗浄力を保ちつつ最大50%もの節水に繋がる。シャワーヘッド中央にあるスイッチを押せば手元で簡単に止水でき、出しっぱなしも防げる。 シャワーヘッドと同様、簡単取り付け可能なステンレスシャワーホースも用意。散水板もステンレスの鏡面加工仕上げにするなど、外観の美しさにもこだわったシャワーヘッドと一緒にホースもステンレス製に取り替えることで、統一感のある洗練されたバス空間を実現する。長すぎず短すぎない1.6?bのホースは軽量かつねじれにくいデザインのため、操作性にも優れる。7種類以上の品質試験をクリアした高い耐久性も特長。 (2023年2月10日号掲載)

2023年02月13日

ABB、産ロボとのギャップ埋める協働ロボット

 ABBは12月12日、産業用ロボットと協働ロボットの間のギャップを埋める協働ロボット「SWIFTI CRB 1300」を発売したと発表した。クラス最高のスピードと精度に加え(同クラスの他のロボットに比べ6倍の速度と5倍の精度)、最大11?`グラムの可搬重量を備える。マシンテンディングやパレタイジング、ピックアンドプレース、ネジ締めなど様々な生産、製造用途に向く。 新製品はABBのOmniCoreC30とC90XTコントローラを搭載。最高速度は毎秒6.2?b、リーチは0.9~1.4?b。埃や湿気に対する保護機能(IP67まで)を備える。同社は「同クラスの他の協働ロボットと比較して生産効率を最大44%向上させることができるいくつかの機能を搭載する。SWIFTIのスピードと性能により、同クラスの他の協働ロボットでは1分間に9箱の処理が可能なのに対し、最大で13箱の処理が可能」と言う。 (2023年2月10日号掲載)

2023年02月13日

バイクで脳が活性化

 バイクに乗ると脳が活性化する-。「脳トレ」ゲーム監修で著名な東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長が10年以上前に行ったそんな世界初の実験結果が、MOTOINFO(日本自動車工業会〈自工会〉が運営する二輪車メディア)人気記事ランキングで第1位になったと自工会二輪車委員会が1月24日に都内で開いた記者会見で発表した。原付やオートマ車と違い、ギア付きの中型バイクの操作は気を使い、認知・判断を担う前頭前野を刺激。川島所長は「実年齢より脳が若くなる」と話す。 若者への情報発信を模索する二輪車委員会による会見は今回が4回目。日高祥博委員長(自工会副会長)は「3回目までは重いテーマを扱ってきたが今回は趣向を変えた。旅行や遊び方が復活する今年、若者をつなぎ留められるかどうかが試される勝負の年になる」と危機感を示す。 そこで自工会が情報発信改革の一環として2021年7月から始めたのがMOTOINFO。この二輪車メディアの人気記事ランクで1位となったのが冒頭の研究結果だ。19?60歳の男女32人を対象にスポーツランドSUGO(宮城県柴田郡)で二輪車・四輪車を運転してもらった川島所長の実験によると、中型バイク(ギア付き)の運転は中型スクーター、原付、オートマ車に比べ明らかに前頭前野が多く使われていた。「ブレーキ操作や小カーブでの車体操作など、繊細な操作が必要な場面で前頭前野活動が高まる傾向にあった」と言う。 自工会としてはこの結果を踏まえさらに研究を進める可能性を示唆した。 (2023年2月10日号掲載)

2023年02月13日

永大産業、インテリア空間に一役買う収納製品

 永大産業はインテリア性を高めた収納製品を相次いで発売した。 TVボードとシェルフで構成されるシステム収納「リビングステージ」を1月17日、リニューアル。自由にプランニングできる特長はそのままに、種類や色柄を豊富に取り揃え、コーディネートの選択肢を広げる。 テレワークやリビング学習など昨今の生活シーンを取り入れ、デスク用部材を追加。ベースシェルフのベンチタイプは、収納付きユニットと6色のベンチ用クッションを選択でき、くつろぎのスペースを自分好みに設けられる。掃除ロボットやスティック掃除機などを収納するユニットや石材調2柄の化粧壁材を用意する。 加えて、TVボードやシェルフ、ウォールシェルフの製品サイズを拡充した。棚間隔はA4ファイルが出し入れしやすい363?_メートル(ダボ穴12段分)に変更。柄については、扉とカウンターを「スキスムS」からライトグレージュ柄、「スキスムT」からノーブルホワイト柄など5柄を新たに増やした。シェルフ・TVボードには扉・カウンターと同じライトグレージュ柄を追加した。 さらに同社は1月18日、洗面脱衣室等に設置できる「乾太くん専用収納ユニット」を発売。リンナイの家庭用ガス衣類乾燥機「乾太くん」の設置には主にスチール製ラックが使われていたが、木質素材を用いた新たな専用収納ユニットにより、ランドリー空間のインテリア性を高める。 乾燥機本体と洗濯物の総重量を支える高耐久性と、ドライバーでユニット本体背面と床に固定する簡単施工が特長。リンナイの推奨品となっている。色柄はホワイトカラーを採用し、濡れた手や洗濯物が触れる部分は耐水性の高い仕上げを施した。間口は750?_メートル×奥行650?_メートル、カウンター高さ1050?_メートル。標準セット価格は9万8000円(税別、施工費別)、見切り材ありの場合は10万8000円。 乾太くん専用収納ユニット (2023年2月10日号掲載)

2023年02月13日

三協立山、超高層マンション対応「DI窓」

 三協立山は1月10日、超高層マンションに対応した「ダイナミックインシュレーション窓(DI窓)」に、大臣認定防火設備(個別認定)を取得した「防火タイプ」を発売した。 DI窓は屋外側の外窓と室内側の内窓による二重窓。換気のための外気を二重窓の中間層に取り入れて空気の流れを作り、窓から逃げる熱の移動を減らし、換気しながら高断熱を実現する。 昨今の新型コロナ対策として、窓の断熱化や換気への関心が高まる中、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞するなど、高い評価を得てきた。 これまで一般地域用(非防火)のみだったが、国土交通大臣より防火設備に認定された「防火タイプ」をラインアップに加えた。DI窓の機能と、高い耐風圧性能、水密性能を両立し防火地域・準防火地域の超高層マンションにも対応可能となる。なお大都市圏では2割以上の地域で防火窓が必要とされる。 (2023年1月25日号掲載)

2023年02月10日

Mujin、出荷積み付け工程を自動化

 Mujinは、トラスコ中山の最先端旗艦物流センター「プラネット埼玉」へ「MujinRobotパレタイザー」を納入。人の作業として最後まで残っていた、高難度の混載ケース積み付けの自動化を実現した。取扱物量が2倍になっても人員増員せず、安定的に作業できている。 トラスコ中山は、作業者への負担軽減を最優先課題にしており、物流センターでも自動化機器を導入し、搬送・格納・箱詰めなどを自動化してきた。しかし出荷時のケース積み付け工程は、上流の自動梱包機より高さがランダムなケースが排出されるため、臨機応変に対応できる作業者が担っていた。 Mujinは、周辺設備と連携し、リアルタイムに計算可能なパレタイザーを開発。同設備の導入により、積み付け作業を自動化。物流センターの梱包、積み付け、搬送という出荷工程全体を自動化した。 Mujinが自動化のキーポイントとして挙げるのが「ロボット周辺機器との連携」。パレタイザーが上位システムと連携して取得したケースサイズを使用するため、ロボット側で計測する必要がなく、効率的な稼働を実現する。「異なる2パターンの積み付け」は、ケースサイズが同一と高さ違いの2パターンをロボットが自律的に判断し対応する。「並行した3つのパレットへ積み付け」では3Dビジョンの活用とロボットの稼動域を最大限利用することで、並行して3つのパレットへの積み付けを可能にした。 同社は「トラスコ中山が重要課題と考えておられる『人にも環境にも優しいサステナブルなプロツール流通の実現』の一助となれるよう、今後もMujinRobotの開発を進めてまいります。 また、ロボット単体のみならず、AGVやロボット周辺機器を組み合わせた幅広い自動化ソリューションのご提供に取り組んでまいります」とコメントした。なおこのプロジェクトは、物流システムの提案などを行うオカムラを通じて実施された。 (2023年1月25日号掲載)

2023年02月08日

ESR、半導体需要で九州の物流も活況に

 物流施設開発を手掛けるESRは1月16日、福岡県朝倉市に建設していた同社として九州初のマルチテナント型物流施設「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」(福岡甘木DC)の竣工を発表した。延床面積7万724平方?bの3階建てで、大分自動車道の「甘木IC」から約1・7?`、「鳥栖JCT」から約14?`と九州全域への配送を網羅できる。1階にはクロスドッグ対応の両面バースを設け、物流施設としての効率と汎用性を重視。同社の理念を反映し、計画地で採取した土で作ったレンガをデザインに使うなど快適な職場環境も整えている。 九州地区では熊本県菊池郡に半導体受託生産の世界最大手・TSMCが新工場の建設を進めるなど、近隣県も含めた半導体関連企業の拠点拡充が進行している。特に完成品や原料を運ぶ物流ニーズが拡大しているといい、ESR代表取締役のスチュアート・ギブソン氏は「熊本を中心とした半導体関連企業の拠点拡充や、福岡市の国家戦略特区としての経済活性化などを背景に、九州経済への投資需要と福岡甘木DCの竣工タイミングが合致したこともあって竣工に先立ち80%以上の契約率となった」とコメントした。 TSMCは日本で2棟目の半導体工場の建設も視野に入れている。進出地では関連需要の勃興が見込まれ、物流業界も熱い視線を送る。 (2023年1月25日号掲載)

2023年02月08日

京セラ、フラットドリルに切れ味重視の新機種

 京セラ(京都市伏見区竹田鳥羽殿町6、機械工具事業本部=TEL.075-604-3651)は1月10日、フラットドリル「KDZ」のレパートリーに切れ味を重視した「KDZ-HP」を追加した。 KDZは座ぐり加工など幅広い加工用途に対応し、ソリッドツール用に開発した特殊ナノ積層コーティングを採用している。高い靭性をもちコーティングのクラック進展を抑えるほか、刃先の耐摩耗性と耐溶着性、耐チッピング性に優れる。切りくず排出性の高さと剛性も特長だ。 KDZ-HPはこうした特長に加え、刃先のシャープエッジ仕様や円弧形状の特殊シンニングによってワーク食いつき時の衝撃を抑制。高精度かつ安定した加工を実現する。特に加工の難しい円筒面や曲面への穴あけ加工で優位性をもつという。標準価格は加工径1~20mmのショート(127型番)が5480円~4万5270円、加工径3~12mmのレギュラー(91型番)が5580円~1万4380円。 (2023年1月25日号掲載)

2023年02月06日

スガツネ工業、通常の3分の1の薄扉枠

 スガツネ工業(東京都千代田区岩本町2-9-13、TEL.03-3864-1122)は1月5日、「薄枠丁番HES1F-140 型アルミ薄枠セット HES1F-B 型」を発売した。同社の薄枠丁番「HES1F-140型」専用の8mm幅の薄い扉枠で、一般的な枠の3分の1程度の薄さ。天井まで扉の高さがあるハイドア用の二方枠仕様でもあるため、スマートな外観を創出する。 枠本体に丁番とストライクが取り付け済みのため施工の手間が省け、閉時は丁番が枠と一体化したような外観となり、デザイン性も高い。一般的な枠は決まった壁厚しか対応できないのに対し、本品は114?145mmまでのさまざまな壁厚に取り付け可能。クロス巻き込み仕様にも対応する。 枠の色はブラックとホワイトを用意。価格(税抜)はベース枠セットの枠高さ2500mmで5万4000円。 (2023年1月25日号掲載)

2023年02月06日

C&Gシステムズ、2D・3D融合型CAD/CAM

 C&Gシステムズは金型向け2次元・3次元融合型のCAD/CAMシステムEXCESS-HYBRID?U(エクセスハイブリッドツー)の新版「V8.1」を2月にリリースする。牧野フライス製作所との協業で同社製のマシニングセンタ(MC)「V56i」「V33」の制御装置に組み込まれた「SMART TOOL ZeroBorer」の専用インターフェイス「ZeroBorer Interface」を新たにオプション機能として搭載する。 SMART TOOL ZeroBorerは焼き入れ後のプレートに対し「切削加工、砥石加工、測定」を機上で繰り返すことで目標精度を達成する機能。ZeroBorer Interfaceでは最適値を推奨パラメータとして実装し、「これまでMCの対話画面で行っていた加工プログラムの作成をCAD/CAMの操作プロセスで素早く正確に処理できるため、同社製MCによるプレート加工効率と機械稼働率が飛躍的に向上する」と言う。 図面内にQRコードを貼付られる機能のほか図面作成支援、金型設計支援など35項目の機能強化を行った。価格は最小モジュール構成で60万円から。 (2023年1月25日号掲載)

(株)C&Gシステムズ

2023年02月03日

山善、幅16cmのバスケットトローリー

 山善(大阪市西区立売堀2-3-16、TEL.06-6534-3095)は、幅約16cmで自宅のさまざまな隙間にスッキリと収納できる「すき間トローリーLSST-4」を1月中旬から同社が運営するインターネット通販サイト「山善ビズコム」やECモールの店舗「くらしのeショップ」で先行して発売し、4月ごろから全国の家電量販店やホームセンターなどでも順次発売する。 バスケットトローリーシリーズは2017年に展開し始め、レギュラー、スリム、ハンガーなど計6タイプを販売。販売累計は昨年末までに90万台を突破した。新製品はキッチンのシンクと冷蔵庫の間やランドリーの洗濯機と壁の間などに向く。奥行49.5×高さ80cm、スチール製。4色展開で価格はオープン。 (2023年1月25日号掲載)

2023年02月03日

ソディック、中国・厦門で新工場稼働

 ソディックは中国福建省にある連結子会社の沙迪克(厦門)有限公司に新工場を竣工し、1月末に稼働した。産業機械事業および食品機械事業の市場競争力をさらに高める。厦門工場は海外生産拠点として2006年に設立された、中国市場における放電加工機、射出成形機、食品機械の生産および販売拠点。今回、厦門工場の隣接地に新工場を建設したのは、同子会社の新規事業として射出成形機の生産開始および食品事業拡大に対応するため。 約14億円を投資した新工場は3階建て、建物面積1万2149平方?b。中華圏では5G・EVをはじめとするモノづくりの高精密化が進んでいる。それに伴い射出成形機の需要が高まる一方、海外向けの製麺機や米飯製造装置など食品機械の需要も増している。新工場の射出成形機の生産能力は月100台、食品機械事業ではすでに生産している製麺機に加えて米飯装置などの生産品目を追加した。同社は「食品機械は中国で需要が大きく伸びており地産地消に対応していく。新工場の稼働により既存工場の食品機械の生産ラインは新工場に集約し空いたスペースを放電加工機の生産に活用する」とし、さらなるコスト削減、納期短縮も目指す。 (2023年2月25日号掲載)

(株)ソディック

2023年02月03日

TONE、操作性高めた工具を発表

 TONEはこのほど、エアーラチェットレンチやハンマーなどの新製品を相次いで発売した。エアーラチェットレンチ「AR3120」は小型・軽量・ハイパワーを兼ね備えたインパクトタイプのラチェットレンチ。ツインハンマーを採用し、反動が少なくハイパワーを実現した。スイッチの向きを45度ごとに360度回転でき、スイッチの引き具合により出力調整を無段階で行えるなど、操作性に優れる。「回転継手によりホースのねじれを防止し、自動車整備や組立ラインなど困難な作業を伴う狭い場所でもボルト・ナットの着脱が容易に行える」(同社)といい、作業効率向上に貢献する。標準価格は4万4000円。 リニューアルしたハンマーシリーズではラインアップを新たに追加した。片手ハンマー「BHAH Series」はピン等の打ち込み、組立、着脱調整、R状の曲げ、リベット先端カシメ加工などの打撃に使用する。ネイルハンマーの「BHAN-05」は、釘抜き、釘打ち作業に向く。「グリップにグラスファイバー柄を採用しており、軽量で高い耐久性をもつ。滑りにくさや握り心地を追求した形状で操作性を高めた」(同社)という。標準価格はBHAH Seriesが0.5ポンド3200円~、BHAN-05は0.5ポンド2600円。 (2023年1月25日号掲載)

TONE(株)

2023年02月01日

タカラスタンダード、インクジェット印刷応用したホーロー外装材

 タカラスタンダードは1月10日、インクジェット印刷によるオリジナルデザインに対応するホーロー外装材「エマウォール エクステリアタイプ」の受注を開始した。サイズはパネル1枚の最大サイズが1030?_メートル×2700?_メートル、最小サイズが50?_メートル×200?_メートル。厚みは標準が30?_メートル(取付ピース含む)。 「近年、外装材においても公共施設などで高級感や独自性を持った印象的な演出が求められるケースが増えた。インクジェット印刷技術により、木目調や石目調などの柄の再現、データ印刷による写真やオリジナルの模様のデザインが可能になった。ホーローの丈夫な特性を保ったまま高いデザイン性を実現することで、今後は商業施設や教育施設、駅のホームやコンコースなどに展開していく」(同社)としている。 同社は2015年に様々な色柄の表現を可能にしたインクジェット印刷技術を開発し、16年には同技術を応用したホーロー内装材「エマウォール インテリアタイプ」を発売している。 (2023年1月25日号掲載)

タカラスタンダード(株)

2023年02月01日

日研工作所、スラスト荷重を低減するシンクロタップホルダ

 日研工作所はこのほど、新機構を搭載してスラスト荷重を抑えた微少フロート機構付きシンクロ用タップホルダ「ドリームシンクロタップホルダ」を発売した。「歩留まりが悪い」「刃物寿命が安定しない」といった諸問題の改善が期待できるという。 タップ加工では機械側の送りとタップのピッチを同期させなければならず、同期ずれを防ぐためにはフロート機構付きのタップホルダを使用するか、対応する機械でシンクロ加工を行う必要がある。シンクロ加工ではフロート機構付タップホルダを使う加工と比べ加工条件を上げられるが、ねじ精度不良や工具寿命の悪化、刃物破損といったトラブルも散見される。微少な同期ずれや想定外の衝撃などシンクロ加工でもフランク面にかかるスラスト方向の負荷は軽視できず、そこで微少なフロート機構を装備したシンクロ加工専用のタップホルダが注目されているという。 ドリームシンクロタップホルダは新機構「ドリームシンクロ」を搭載したことでスラスト荷重を大幅に低減。ねじ精度やタップ寿命の向上に寄与する。長寿命なフロート構造により、スラスト荷重の低減効果は155万回の動作後も変化がないなど長時間加工にも対応。「歩留まりが悪い、刃物寿命が安定しないなど、様々な問題の改善が期待できるシンクロタップ加工の切り札」(同社)という。 (2023年1月25日号掲載)

(株)日研工作所

2023年01月30日

日本製紙クレシア、指定医薬部外品の手指消毒剤

 日本製紙クレシア(東京都千代田区神田駿河台4-6、TEL.03-6665-5304)はワークスキンブランドの製品ライン追加として「ワークスキン 手指消毒剤400ml」を12月に発売した。日本製紙の差し替え式紙パック「SPOPS」を用いて使用する。 指定医薬部外品の手指消毒剤としては、日本初の紙容器を使用(日本製紙調べ)。幅広い菌種を殺菌する薬液を使用しており、手・指の消毒による感染対策となる。4種類の保湿成分も配合。詰め替え時間を短縮するほか、プラスチック廃棄量削減にも貢献する(大容量4L詰替え容器との比較では容量あたりのプラスチック廃棄物を約50%削減)。ケース入数12個で標準価格(税抜き)は1万3200円/ケース。ディスペンサー別売り(詳細は同社営業担当まで)。 (2023年1月25日号掲載)

2023年01月30日

HCI、ロボット導入前のテスト施設

 ロボットSIerのHCI(大阪府泉大津市)は、昨年12月に大型ロボットの実証実験拠点「HCIテストファクトリー」を泉大津市に開設した。同社は情報発信やロボット導入拠点として2018年に「ROBOT CENTER」を、翌20年には泉大津市の商業施設に「HCI ROBOT・AI LAB」を相次いで開設しており、ロボットシステムの導入促進を図る。今回オープンしたテストファクトリーはHCI ROBOT・AI LABでは荷重の問題により設置できなかった大型ロボットを含む10台を揃え、「テスト拠点の強化はこれで一区切り」(奥山剛旭社長)としている。同社が所有するロボットはテスト拠点や工場など含めると42台に上り「SIerとしてこれほどの台数を持つ会社はないのでは」(奥山社長)と、積極的な姿勢と幅広い提案力により存在感を高める。 5月にほぼ完成していたものの電装部品の不足から12月に完成の運びとなったテストファクトリーは、事前予約により大型産業用ロボットや撚線機・押出機のケーブル製造装置のテストを行える。延床面積は189.98平方?bで、投資額は約3000万円。最大270?`可搬のKUKAの多関節ロボットは、3次元の立体的な造形に対応。川崎重工業の80?`可搬ロボットはパレタイズと梱包の自動システムの実証を行う。他にもファナック製6軸垂直の7?`可搬や安川電機製の産業用12?`可搬、協働ロボットなどを設置する。大阪府岸和田市のだんじり祭りを彷彿とさせる和太鼓を叩くロボットシステムも展示。「軽快に、スピーディーに叩くロボットシステムは、システムインテグレーターとしてのシステム技術の見せどころ」と奥山社長は自信を表した。 (2023年1月25日号掲載)

2023年01月27日