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永大産業、室内空間に開放感

 永大産業は2月27日、採光や換気が行える専用部材「室内窓」を発売した。室内空間に開放感を持たせるとともに、インテリアのアクセントとしても提案する。 回転窓タイプとFIX窓タイプ(格子なし/格子あり)で、1段窓と2段窓をそれぞれ3列まで組み合わせ可能。360度回転できる回転窓は両側の部屋から開閉でき、簡単に光や風を取り込める。回転軸の支となるトルクヒンジはどの角度でも開けたままにできる「フリーストップ機能」付き、換気量を調整できる。開閉機能のないFIX窓は光を取り込んで広い空間を演出する。FIX窓に格子を配すことで空間にアクセントが生まれ、様々なスタイルに柔軟に合わせられる。 カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類で、透明ガラスをはじめ光を遮らずにプライバシーを確保するクリアマット樹脂パネルなど7種類の採光パネルを用意した。 標準価格は1段窓の回転窓セットが14万700円(枠外幅545?_メートル、枠外高415?_メートル)。1段窓のFIX窓セット(格子なし)が11万8700円(枠外幅545?_メートル、枠外高415?_メートル)から。販売目標は2025年度に月に200セットを見込む。 (2023年3月10日号掲載)

2023年03月15日

ナカジマテックのロボ検証施設、治具・ワーク持参客が増加

 機械装置やロボットSIer事業を担うナカジマテック(静岡県牧之原市)が昨年10月にオープンしたロボット検証施設「NK-LAB」(=写真)に治具やワークを持ち込む訪問客が今年に入って増えている。安全教育などが行えるセミナールームを含む約300平方?bのスペースに各種産業用・協働ロボットやハンドを展示。20万円以下という学校関係者に人気の中国製卓上型ロボットDOBOTも用意する。 2年ほど前に始めたSIer事業は親会社のコハラ(同焼津市)が受注し、自動化システムの設計・製作をナカジマテックが担う。両社の社長である小原照光氏は「AGVを使った自動化装置の導入は近々計画しており、毎年新しいロボットやカメラを採り入れていきたい」と言う。 (2023年3月10日号掲載)

2023年03月13日

サンドビック、ホルダ状態を可視化するツール

 サンドビック(コロマントカンパニー)は3月1日、デジタルソリューション「CoroPlus」シリーズから「Coromant Capto 回転工具ホルダプラス」の国内販売を始めた。Coromant Captoのインターフェースを搭載した回転工具ホルダ内にセンサを内蔵し、ホルダの状態を可視化。DMG森精機、ヤマザキマザック、オークマの機種に対応したラインアップを展開する(適応回転工具ホルダがない場合もあり)。 センサが取得したデータはホルダに内蔵された通信ユニットからBluetoothで機外へ送信され、PC等で受信して専用ソフト上で可視化される。モニターできるのはスピンドルの振動レベルや回転数、回転方向、温度など。これらの情報をもとにメンテナンスが必要な時期までの残時間を表示するほか、振動レベルや回転数などの最大値の履歴をホルダごとに記録する機能も備える。定期的な点検でなくホルダごとの使用状況に応じた最適なタイミングでのメンテナンスが可能になり、メンテナンスの工数や突発的な停止リスクを減らせる。  (2023年3月10日号掲載)

サンドビック(株)

2023年03月13日

三井精機、埼玉で工場見学会

 三井精機工業は2月16・17日の2日間、埼玉県比企郡の本社工場で工場見学会を開いた。感染対策のため、各日とも午前、午後に分けた予約制とし、約130人が訪れた。 例年通り機械の加工・組付けを行う精機棟の一部を使用して、最新機種であるプレシジョンセンタ「PJ303X」やプレシジョンプロファイルセンタ「PJ812」をはじめ、ジグ研削盤「J350G」、5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex」シリーズ、ねじ研削盤「GSH200A」などを加工ワークとともに披露した。2021年に初披露したPJ303Xは全軸にリニアモータを採用したことで高速・高精度な加工を実現した機体。現在、精密微細分野での5軸加工の要求は多くないが、今後、EV化やIoT化、自動運転技術などの普及が進むにつれて小型部品においても高度な加工が求められるようになるとみる。同社・精機営業部正規販売推進室の湯田朗氏は「精密微細加工分野の5軸は三井と認識してもらえるよう提案を進めている」と話す。 精機棟は冬場20℃、夏場23℃各±0.4℃の徹底した温度管理がなされ、独自の空調システムは天井の多孔板から空気を吹き出し、壁横のリターン・ダクトから回収することで、上下方向の温度差のばらつきや床付近の風の発生を抑え、大型機の熱変形やレーザーの揺らぎが起きないよう徹底している。組付けやテスト中の最新鋭機が多数並ぶ中、オーバーホールのために上物を外された同社最大のねじ研削盤もあった。湯田氏は「部品不足や物価高の影響もあり、オーバーホールの問い合わせが増えている。当社にとっては手放しで喜べる状況ではないが、新品だと納期が1年以上になることもあり、要望があれば応えるようにしている」と話し、「新たな機械の提案や社内教育にも役立っている」とメリットについても説明した。 (2023年3月10日号掲載)

三井精機工業(株)

2023年03月13日

「顔認証」するアマダのNC

 アマダは2月3日、使いやすさを追求したNC装置「AMNC 4ie」を発表した。Easy(誰でも使える)、Efficiency(どこでも使える)、Environment(環境にやさしい)、Evolution(お客さまとともに発展する)の4つのEをコンセプトとした。 「顔認証」により作業者を自動で識別し、個々に合わせた操作画面の起動、言語表示(15カ国語に対応)、権限の切り替えなどを自動で行う。動画による点検指示、作業履歴の自動保存も可能。ファイバーレーザー加工機ではアイドリング時にサーボモーターやチラー、コンプレッサーなどを自動で調整し、CO2排出量を最大65%削減するという。 (2023年3月10日号掲載)

2023年03月10日

パーソルイノベーション、社員研修をマンガ教材に

 総合人材サービス、パーソルグループのパーソルイノベーションの『コミックラーニング』が、2021年のサービス開始以来ユーザー数5万人を突破した。 同ツールはインターネットを利用した研修にコミック教材を活用することで、誰もが学習しやすく、理解度が高まる研修ツール。情報セキュリティ、コンプライアンス、ハラスメント、法律系など多岐に渡るコンテンツを用意。また個社に対応したオリジナル研修作品の制作も請け負っている。 同ツールの事業責任者・仙波敦子氏は「従来のe?ラーニングは、内容が分かりづらい、受講時間が長く退屈、といった声が数多く聞かれました。その点コミックによる学習は、受講者が感情移入しやすいので理解度も上がります。また受講時間が従来型の研修に比べ圧倒的に短く済み、集中して学べる利点もあります。また導入企業の研修担当者からは『社員が積極的に研修に取り組むようになった』、『社員から面白いという反応が相次いだ』と高い評価を頂いています」と話す。 すでに両備グループがハラスメント関連の研修を、マルハニチロが情報セキュリティ系の研修を採用。日本通運は自社向けに合わせたオリジナルのコンプライアンス研修コミックを採用するなど、大手企業への導入も相次いでいる。  また同社では継続的な学習に力を入れた「コミックトレーニングプラン」を設定。コミックやテスト付きのコンテンツを定期的に配信し、社員の学習習慣作りを支援する。同プランは3月31日まで、無償トライアルサービスを実施している。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月10日

コマツ産機「業界初」の水中切断ファイバレーザ機

 コマツ産機はこのほど、水中での形状切断を行うファイバレーザ加工機「TWCL10-1/TWCL08-1」を発売した。ともに発振器の出力は6.0?`ワットで、最大22?_までの板厚の切断が可能(軟鋼)。独自の手法でレーザ光を水中で安全なレベルまで減光しており、マシンカバー不要でレーザ安全クラス1を実現した厚板鋼板向けファイバレーザ加工機は「業界初」という。 同製品は水中で冷却しながら切断を行うことで熱歪みを抑制し、不良率を低減。特に熱変形が起こりやすい長尺ワークの高精度切断で効果を発揮する。熱影響を抑えることで製品間ピッチを縮めることが可能で、歩留まりの改善や鋼材費の抑制も期待できる。ヒュームの発生を抑えられるメリットもある。 省エネ性能にも優れる。マシンカバーレスのため加工機本体が軽量で駆動電力を減らせるほか、ヒュームを回収するための集塵機も不要。ファイバレーザ機は元々CO2レーザ機と比べ省エネ性能が高いが、従来のファイバレーザ機を上回るCO2排出削減効果が期待できる。標準価格はTWCL10-1が税別1億2000万円で、国内で年間25台の販売を目指す。 (2023年3月10日号掲載)

コマツ産機(株) 

2023年03月10日

スーパーツール、NETIS登録のねじ式吊クランプ

 スーパーツールはこのほど、鋼材用のねじ式吊クランプ「SUC」にツイストカム機構を追加した「SUC?S」を新たに発売、より安全性を高めた。SUCはシャックルが360度自在に回転し、安定した角度吊りや広範囲の引張り作業ができる人気の高い製品。 ツイストカム機構は締め付け状態を目視で確認でき、内蔵された強力なバネがスクリューの緩みを防止する。「同機構は国土交通省新技術提供システム『NETIS』に登録されており、公共工事入札時に加点対象となる」と同社は製品活用のメリットを語る。他の鋼材用吊クランプ「SDC-S」「SWC-S」「SJC-S」「SLH3A」もNETISに登録されており、「吊クランプをさらに使いやすいラインアップへ進化させる」(同社)。 (2023年2月25日号掲載)

(株)スーパーツール

2023年03月08日

ルノーと日産、長期ビジョン発表

 ルノー・グループと日産自動車は2月13日、インドでの電気自動車(EV)の投入など、新たな長期ビジョンを発表した。6億ドルを投資し、EV2車種を含む新型車をインドで生産。新たな研究開発で最大2000人の新規雇用を創出する。先立つ同月6日に三菱自動車を含む3社のアライアンス強化を発表(=写真)したが、今回は、その構想を具体化する最初の試みとなる。 両社はチェンナイを拠点として、国内外へ6車種の新型車を共同開発し、国際的な輸出ハブに成長させる考え。両社3車種ずつ設計・生産し、アライアンス共通のプラットフォームを採用しながら、各ブランドの個性を明確にした特徴的なデザインを採用する。2車種のAセグメントEVは、10年以上前に「日産リーフ」とルノー「ゾエ」が切り拓いたグローバル量産型EVの専門知識を活かして開発される。ほか4車種の新型CセグメントSUVを予定する。 日産のAMIEOマネジメントコミッティ議長であるギョーム・カルティエ氏は「インド市場の電動化を推進し、環境への影響を最小限に抑える。インドにおける日産のラインアップに、初めてグローバルに高品質なSUVとEVが加わることで大きな価値をもたらす」とした。 ルノーのフランソワ・プロボ氏は、「インドはルノーにとって重要な市場だ。過去14年間、私たちはチームやディーラーとともにルノーブランドを発展させ、年間10万台を販売するまでになった。世界にまたがる研究開発においても、インドは重要な役割を担っている」と述べた。 アライアンスにおいて、エネルギーや資源を削減する主要拠点の一つであるRNAIPL工場は、カーボンニュートラルへ向けたロードマップを発表。2045年まで再生可能エネルギー使用量100%を達成する。同時に工場でのエネルギー消費量も現在より50%削減するとした。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月08日

ベトナム中部、クアンガイとゲアン工業団地に物流倉庫

 阪急阪神不動産が参入するベトナム中部のVSIPクアンガイ工業団地と同ゲアン工業団地内の物流倉庫の開発プロジェクト「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」と「同(ゲアン)」(計6棟・総賃貸面積約7万平方?b)の建設が昨年12月に始まった。2023年秋頃の竣工をめざす。 それぞれベトナム中部の輸出入拠点であるダナン港・ダナン空港とクアロー港・ビン空港とのアクセスに優れ、広域物流拠点として高い優位性がある。「同(ゲアン)」は、現在進められているハノイ市・ゲアン省間の高速道路の延伸工事が完了(24年の予定)すると、ハノイ市とのアクセスが大幅に改善され、物流拠点としての魅力が高まる。 また、同プロジェクトが立地するクアンガイ工業団地とゲアン工業団地は、いずれもベトナム・シンガポール両政府の支援の下で開発が進められ、設備などのハード面が充実し、質の高いカスタマーサービスを提供する。 同社はシンガポールのセムコープ デベロップメント社と共同でセムコープ インフラ サービス社に出資し、ベトナム北部において物流倉庫の開発・運営に取り組んでおり、今プロジェクトも3社共同でセムコープ インフラ サービス社を通じて実施する。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月08日

西田製作所、36Vブラシレスモータ端子圧着セット

 西田製作所はこのほど、36Vブラシレスモータの「油圧マルチパワーツール250平方?_メートル 端子圧着セット」をBluetooth仕様にバージョンアップした。スピードやスイッチの遊びなど、スマートフォンでカスタマイズ可能になった。 250平方?_メートルの圧着を「世界最速」の7秒台で完了するスピードを持ちながら、4.3?`グラムの軽量ボディで負担が軽く、作業を迅速に行える。また、充電電動兼用のため、どんな現場でも活用できる機動力を持つ。USB充電やスマートフォンの充電ができるなど多様な場面での充電ニーズにも対応。高容量の4.0Ahバッテリを選択すれば、フル充電時は14平方?_メートルで1017回、250平方?_メートルで229回と圧着回数を大幅に伸ばすことができ、さらなる効率化を実現する。 「最先端の油圧工具の開発として、今後はソフト面の進化にも力を入れていく」(同社)。 (2023年2月25日号掲載)

(株)西田製作所

2023年03月08日

近藤製作所、パレタイザーガントリーが好調

 部品箱の積み下ろし作業に向く近藤製作所(愛知県蒲郡市)の「部品箱用パレタイザーガントリー」が物流業界などからの引き合いが増えている。6軸ロボットなどを使う場合より3分の2程度のスペースに抑えられ柔軟性も高いためだ。近年は木材プレカット工場や冷凍食品の箱詰め工場などでの採用も増えているという。名古屋市で2月8・9日に開かれたTECH Biz EXPOで実演して見せた(=写真)。 装置は直行ロボットを含め自社製。「この2年で同社売上高の約1割を占めるようになった。5年後に倍増させたい」と言う。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月08日

工作機械メーカー、印で現地生産へ

 およそ14億人の人口を抱え、「次なる中国」とも目されるインド。経済発展著しいこの地に、このほど工作機械メーカーが相次いで新工場を建設している。 ヤマザキマザックは約40億円(第一期工事まで)を投じ、IT産業の集積地として知られるマハーラーシュトラ州プネー県に工場を新設。2023年3月の稼働開始を予定し、インド国内向けの新たな立形マシニングセンタを月産40台のペースで生産する計画だ。 同社のインド市場での工作機械受注は足元で月30台ほど。現在は日本とシンガポールからの輸出で対応している。しかしインドでは内需の拡大に伴い、自動車・農機・航空機をはじめ幅広い製造企業が積極的な設備投資を継続中だ。サプライチェーンの世界的な見直しに伴う半導体投資も活発で、「このような動きも相まって今後インド市場の需要拡大が見込まれる」(同社)ことから工場の新設に踏み切ったという。 同社がインドで生産するのは日本で設計開発したインド向けの新型立形マシニングセンタ「VC-Ez」。高温対策として強電盤クーラーを標準装備して電装品の耐久性を上げており、インドで頻発する停電対策として、停電時の主軸引き上げ・タップ引き抜き機能を標準仕様としている。こうした現地需要に即した機械を素早く提供できる体制を整え、段階的に生産量を引き上げていく方針だ。 一方、ブラザー工業は約20億円を投じた工作機械工場をインド南部ベンガルール市近郊、トムクール地区の日本工業団地に新設する。竣工は24年9月で同年12月の稼働予定だ。同社は22年3月にアフターサービスやテクニカルサポートを行う現地法人「ブラザーマシナリー(インド)」を設立しており、ここに生産機能を追加する形。現在は日本と中国で工作機械を生産しているが、ここにインドを加えることで、自動車・二輪を中心に見込まれるニーズの増加に対し短納期で製品を提供できる体制を整える。 「足元のインドの工作機械需要も伸びを実感しており、今後はさらに伸びていくものと考えている」(同社)。同社は現時点でインドでの具体的な生産機種を明らかにしていないが、「短納期を目指しており、インド市場で需要の高い機種になる予定」という。難しい市場とも言われるインドだがやはりそのポテンシャルは魅力。中長期的には機械の現地生産が増えていきそうだ。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月06日

コロナ、ルームエアコン22機種を3月発売

 コロナはルームエアコン「ReLaLa」の2023年モデルとしてフラグシップモデルの「Zシリーズ」、基本性能を重視したスタンダードモデルの「Nシリーズ」、窓に取り付ける「ウインドエアコン」など22機種を3月上旬から順次発売する。価格はいずれもオープン。 Zシリーズは最大約3?gの結露水で熱交換器の汚れを洗い流す「アクアドロップ洗浄」、熱交換器の汚れが落ちやすくなる「クリアフィンコート」、フィルター自動お掃除機能、脱着が簡単な「ワンタッチダストボックス」などのお手入れ機能や、「人感センサー」などの省エネ機能を搭載。スマートフォン専用アプリ「コロナ快適ホームアプリ」で外出先からの遠隔操作や、離れて暮らす家族の使用状況の確認もできる。 Nシリーズには最大約1・5?gの結露水で熱交換器の汚れを洗い流す「アクアドロップ洗浄Lite」機能を新たに搭載し、熱交換器には汚れが落ちやすくなる特殊コーティングを採用するなど室内機内部をきれいに保つ機能を充実させた。ウインドエアコンの冷暖房兼用タイプには環境負荷の少ないR32冷媒を新たに採用し、外観デザインも一新した。 今年も引き続きブランドアンバサダーとして映画俳優など多方面で活躍する福本莉子さんを起用し、店頭POPやテレビCMなどを通じて製品の魅力を伝えいくとしている。 (2023年2月25日号掲載)

(株)コロナ

2023年03月06日

山善トローリーが二子玉川蔦屋家電に

 山善が展開するECモールの店舗「くらしのeショップ」は、ルームクリップ(東京都渋谷区)が運営する住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」とコラボして3月4、5の両日、「バスケットトローリーシリーズ」のポップアップイベントを二子玉川蔦屋家電(東京都世田谷区)で開催する。 このイベントではバスケットトローリーシリーズを来場者が触れる形で展示し、RoomClipに投稿された累計6千枚超の写真から「実例」を紹介する。同シリーズを長年愛用する山善アンバサダーが常駐し、実際に使用した「本音」も交えながら使い勝手やインテリアとの相性などを伝える。当日スタッフやアンバサダーと話をした来場者には「くらしのeショップ楽天市場店」で同シリーズ購入時に使える1千円OFFクーポンが配られる。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月06日

川崎重工業、西新宿で配送ロボ実証

 川崎重工業はティアフォー、KDDIら6社と2月10日までの12日間、東京都新宿区西新宿周辺で5Gを用いた遠隔監視運行する複数台の配送ロボットを使った食品および医薬品などの自動配送サービスを提供するプロジェクトを行った。本取り組みは東京都の「西新宿の課題解決に資する5G等先端技術サービスプロジェクト」の一環で、2021年度の実証実験に続き2回目。今回はフードデリバリーアプリを運営するmenuと武田薬品工業とも連携し、フードデリバリーと医療・医薬品における事業面・運用面・技術面の課題を抽出し、西新宿エリアにおける持続的なサービス提供や東京都内の他エリアへのサービス拡大の早期実現を目指すもの。 本実証によってロボットで配送を代替するメリットが明確になりそうだ。食品では配達員が不足しがちな雨天時や夜間のロボットによる代替配送や保温機能といったロボットならではの配送品質が、医薬品では厳重な温度管理が必要なものの配送や血友病など処方される医薬品の量が大量になる患者らに向けて、医療物資の配送と大量の医療廃棄物の回収といった課題の解決につなげる考えだ。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月06日

リンナイ「業界最高」の出湯能力の業務用ガス給湯器

 リンナイは6月20日、業務用ガス給湯器「RUXC?SE5001」シリーズを発売する。最大30台の連結運転により「業界最高」(同社)の1500号(2616?`ワット)の高い出湯能力があり、水漏れ検知などにも対応する。 近年、業務用ガス給湯器は、利便性、施工性や経済性に優れ、ボイラーに代わる熱源機として、ホテル、病院、介護施設、学校などで採用が進む。給湯器の心臓部である熱交換器の耐久性を向上させ、連結運転の最大台数を従来の24台から30台まで増加させた同シリーズ。これによりシティホテルなど大型施設の給湯設備に使える耐久性と能力を確保する。また新開発の遠隔監視システムは、水漏れの検知のほか、給湯器の運転状況、部品の故障予測まで可能だ。日常の操作はリモコン1台で完結できるので「家庭用給湯器と同様に、誰でも手軽に操作」(同社)ができるという。また49.5?`まで軽量化し省スペース化も実現した。内部構造の一新により、外形寸法は奥行きを280?_まで縮小。都市部の屋上など限られたスペースにも設置できる。希望小売価格は68万9590円(税込)より。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月06日

岡本工作機械製作所、代理店会に計310人

 岡本工作機械製作所は2月初旬、昨年に続き代理店会「PSG会支部連絡会」を東部(6日)、西部(8日)、中部(9日)で開き、それぞれ約110人、100人、100人が出席した。連絡会は年に一度、同社の新製品・技術や業界動向を伝えている。 同社の2022年度の受注額は375億円(うち工作機械150億円、半導体関連115億円)と過去最高を見込んでいる。EVや半導体向けの門形研削盤がこの1年間好調(20年比で220%)のためだ。だが、前中期経営計画での380億円は未達となりそうだ。石井常路社長は「この未達をリベンジすべく新中計『「創」lution2025』の最終年度となる25年3月期に売上高500億円、営業利益は12%の60億円を目指す。研削・研磨の可能性を追求し、ソリューションサービスを総合的にユーザー様に提供していく」とし、「研削盤のリーディングカンパニーとして今後もロボットを活用した長時間自動運転などAI、IoTを加味した新しい研削盤を提供していく」と話した。 新製品についても触れた。オーバーハングレス構造によって長時間の精度安定・高い剛性を実現した門形の平面研削盤「PSG127CA-iQシリーズ」(砥石軸モーター馬力は従来の2倍の標準15kW)や短時間の機上測定によりエアーカット領域を削減する「MAP研削システム」、可動式ロボットシステム「GRIND-SELF」(技研が製作)を活用したワーク投入・加工・取外しの自動化を映像を交えて紹介した。これらは幕張メッセで3月8日から開かれるGrindig Technology Japan 2023に出品予定。 特別講演では伊藤暁常務執行役員(技術開発本部長)が「半導体立国復活へのシナリオ」と題して垂直統合・水平分業型生産のメリットとデメリット、高密度集積回路を構成する半導体素子を紹介。またF-X(日本の航空自衛隊の次期主力戦闘機導入計画)にも触れ、「IHIが開発している高温に耐えうるエンジン製造の技術は自動車や軽合金の製造にも生かせる」と話した。 (2023年2月25日号掲載)

(株)岡本工作機械製作所

2023年03月06日

ロボットSIer協会、会員12社が学生に技術PR

 サービス向けや医療向けロボットを大学生や高校生、高専生ら向けに技術アピールする「学生向け技術展示会RIXin大阪工業大学2023」(FA・ロボットシステムインテグレータ協会主催)が1月27、28の両日、大阪市北区の大阪工業大学梅田キャンパスで開かれた。 出展したロボットSIer12社のうち10社が実演。高丸工業(兵庫県西宮市)は6軸制御の小型ロボットを内蔵した湿式研磨ロボットシステム「10円玉磨き」で、ダイヤモンド粉やゴム状チップを噴射して10円玉をピカピカにして見せた。人手で作業することが多いラッピング作業を自動化でき、エアロラップメーカーへの販売実績もあるという。 愛知産業(神奈川県相模原市)が紹介した「アーク3Dプリンタロボット」(コンセプトモデル)は、アーク溶接とロボットを組み合わせたもので金属製品をアーク造形する。5年ほど前から提案し、研究用に8システムを販売した。ロボット、溶接トーチにソフトを加えたパッケージ商品として4月に発売を予定しており、大型システムも開発すると意気込む。 「血液検体搬送用協働型ロボットシステム」を展示したのは日本設計工業(静岡県浜松市)。検体に付けたバーコードをロボットのカメラが認識して適切に取り扱う。「個人情報と検体の取り扱いは間違いが許されず、トレースも必要。このシステムは安全性、信頼性に加えフレキシブルな対応力をもたせた」と言う。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月03日

長谷川工業、世界最高峰のデザイン賞受賞

 長谷川工業の折り畳み式カーボン樹脂製踏み台「destaR(デスタ)」が、国際的デザイン賞「ジャーマンデザインアワード2023」最優秀賞の「ゴールド」を受賞した。同賞は世界各国のデザイン賞を受賞し、優れたデザインであると認められた作品の中から選出されるもので、プロダクトデザインにおける最高峰の賞として知られている。 従来の折りたたみ式プラスチック製踏み台は素材や脆弱な構造により、事故が多発していた。こうした背景から、同社ははしご・脚立の専門メーカーとしてユーザーの安全性と利便性を考え、堅牢かつ超軽量な折りたたみ式踏み台の開発に着手。素材には強度と軽量を両立する東レの炭素繊維熱可塑性強化樹脂「トレカR」を採用し、ノートパソコン程度まで折り畳み可能でありながら強度を確保しつつ、重量900?cと可搬性にも優れた踏み台を製品化した。 デザインは、イタリアのコンパッソ・ドーロ賞審査員5人のひとりにも選ばれ、ミラノを拠点にイタリアで活躍するプロダクトデザイナー吉尾元貴氏が担当。デスタはこれまでにも世界三大デザイン賞である「iFデザインアワード2002」で最優秀賞「iFゴールドアワード」を受賞している。 受賞に臨む長谷川泰正社長とデザイナー・吉尾元貴氏 (2023年2月25日号掲載)

長谷川工業(株)

2023年03月03日

アマダが「第3世代」展示場

 アマダは2月3日、神奈川県伊勢原市の本社内に技術提案施設「Amada Global Innovation Center(AGIC)」をオープンし、関係者や報道陣に公開した。従来の「ソリューションセンター」を全面刷新し、延床面積約3万平方?bに90台以上の製品(うち85%は新製品)を展示する。3年がかりの投資額は約250億円(宿泊機能を完備する研修施設「アマダフォーラム」を含む)。 「第2世代のソリューションセンター開設(1992年)から30年が経ち、機械メーカーなのでやはり技術志向をいっそう強めるとともに、お客様とともに発展することを具現化した。Innovation LABOは業界初だ」 会見を開いた磯部任社長はそう説明した。顧客専用の研究スペース「Innovation LABO」は最新加工機や検査機器などを常備するラボルーム9室と測定室1室で構成。「お客様自らが自社が抱える様々な課題をアマダの技術スタッフとともに加工検証し、その場で要求品質などを検証できる」と言う。 90機種超を展示する「Innovation SITE」は板金、切削・機構、プレスの各商品エリアをもつ。従来型のマシン展示による「何ができるか」よりもむしろ「何故できる」をコンセプトに据えた。山梨貴昭専務執行役員は「『何故これまでより精度が出るのか』『何故この加工が可能なのか』という技術的根拠を示し、理解と納得を深めていただくことを目指す」と説明した。この背景には何があるのか。板金開発・生産本部副本部長の山内和幸氏は「情報化が進みカタログスペックだけでは当社の優位性は理解してもらいにくい。お客様のメリットをより深く理解してもらいたい」と言う。 Innovation LABOの測定室 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月03日

ZOLLER JAPAN、本社で自社展開催

 ZOLLER JAPANは2月2~3日、大阪府吹田市内の本社ショールームにおいて自社展を開催した。感染症対策として1日3部制の各回定員30名とし、約180人が来訪した。 特に注目を集めたのが京セラとのコラボレーションで誕生した「ツールオーガナイザー」。高性能な工具管理キャビネットと高度な工具管理が一体となった同システムは、効率的な工具運用を実現する。 「ツールオーガナイザーは切削工具を高精度の電子キャビネットを介してデジタルで管理するシステムです。工具情報を登録することで工具の保管場所がひと目でわかり、探す時間を大幅に削減し、保有工具の棚卸も効率的に行えます。また工具管理システムの活用で、工具に関する情報を可視化し、寸法やスペック、使用量、在庫量などを簡単に把握できますので二重発注、在庫切れの防止や過剰在庫を削減できます」(同社) 同システムの専用WEBサイトでは「工具管理分析ツール」を提供。アップロードされた情報を京セラ側と共有しさらなる改善も可能にする。 「実績データ収集の後、診断レポートの作成・配信、工具の異常値検出などの解決のサポートを、京セラが行います。毎月配信される京セラからの診断レポートをご確認いただき、気になるポイントについて会員専用ウェブサイトで分析します。その分析をベースに京セラ・販売店とともに改善活動に取り組めます」(京セラ) (2023年2月25日号掲載)

2023年03月01日

長島精工、京都ビジネス交流フェア出展

 長島精工は、2月16日、17日に開催された「京都ビジネス交流フェア2023」に出展。サンプルワークや、パネルとモニターによる各種研削盤の展示を行った。ブースで来場者の対応をしていた長島基社長に話を聞くと「工作機械の販売につなげたいが、機械自体の展示が、会場の都合上できないのでサンプルワークと動画を用い、見せ方を工夫した」とした。ブースの中央にモニターを置き、オリジナルで自社制作した動画を流し、来場者の注目を集めた。 同社長は「金型で使われるようなものを平面研削盤のサンプルに展示。超精密円筒研削盤では微細リングゲージやねじゲージに使われるもの、超精密円筒研削盤では工具に使われる超硬母材も楽に早く削れると提示している」とし「これまで当社のことを知らなかった来場者、名前は知っていたが詳しくは知らなかった方に説明する機会もあり意義深い」とした。 直近の状況については「中部東海はやや落ち着いてきた。反面、関東、関西、九州の半導体関連の受注が動き出している」と話した。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月01日

ガスとお湯の50年シンポジウム

 (一財)ベターリビングは2月10日、「『ガスとお湯の50年』シンポジウム?快適・健康な暮らしを目指して?」をオンラインとリアル会場(東京・中央のKPP八重洲ビル7階)を併用して開催。会場とオンラインを合わせて500人・アクセス以上が参加した。 シンポジウムの冒頭、同財団の眞鍋純理事長は、ガス瞬間湯沸かし器が国内で製造・販売されてから50年ほどを「活用分野が台所や浴室などから床暖房や浴室乾燥暖房にも広がり、安全性・経済性・省エネ性・操作性が格段に向上している」と振り返り、ガスとお湯が「生活のかなり身近なところまですっかり溶け込んでいる」と話した。 パネルディスカッションでは冊子『ガスとお湯の50年』をまとめた神崎茂治編集委員長が進行役を務めた。同氏が投げかけた転換点となった取り組みについての問いに対し、リンナイ・開発本部第一商品開発部第三温水設計室の林泰平室長は「エコキュート」を挙げ、夜間電量を利用できる点など省エネ性だけではない魅力が普及要因と振り返り、さらに高い省エネ性を持つ一方でイニシャルコストの高い「エコワン」の普及を「ハイブリッド給湯機ならではの強みで市場に訴求したい」と話した。 カーボンニュートラルの取り組みについてはスイコーの澤口司代表取締役が「省エネ=月々の光熱費をどう安くするかという生活者の思考をいかに壊すかが大切」と話し、(一社)住宅生産団体連合・住宅性能向上委員会WGの田村智主査も「既存住宅の場合、家全体ではなく日常的に使う場所を中心に部分的な断熱改修などの認知を広めることも大切」との認識を示した。神崎氏はそれを受けて「ユーザーに省エネ住宅のメリットを理解してもらうことが非常に重要であるとともに、それぞれのライフプラン個別に対応するということが一層に必要となる」とし、そのためには提案力のある人材育成が重要とまとめた。 (2023年2月25日号掲載)

2023年03月01日