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ノーリツ「業界初」オゾン水でふろ配管除菌

 ノーリツは7月3日、明石本社工場(兵庫県明石市)にて、同日発売の高効率ガスふろ給湯器エコジョーズ「GT-C72シリーズ」の出荷式を行った。出荷式には腹巻知社長をはじめ開発、生産、営業部門の関係者など約60人が出席し同商品への期待が大きいことがうかがえた。 腹巻社長は、「GT-C72シリーズは現代の日本人が抱える社会課題解決にとことん寄り添った商品である。コロナ禍で高まった衛生ニーズや、高齢化社会に応えるために『キレイ』と『見まもり』機能を進化、さらに現代人が抱える『睡眠』への課題にも向き合った。それらを実現するために業界初の技術であるオゾン水を活用した『AQUA OZONE』や、人体の深部体温を活用した技術『HIITO』を搭載した。これらの新しい技術は、研究開発本部内のトライアル制度や大学とのオープンイノベーションから生まれた。今後も、お湯を通じて社会課題の解決に貢献していく」と挨拶した。 同シリーズはAQUA OZONEを用いたオゾン水除菌ユニットを搭載した高効率ガスふろ給湯器だ。見えないふろ配管を除菌し、排水口に溜まっている水のニオイも抑制するオゾン水除菌ユニットを搭載した「オゾン水配管クリーン」と、従来品に搭載されて好評を博している入浴後に浴槽内のお湯を除菌するLED-UV除菌ユニットを搭載した「UV除菌」により「さらにキレイの安心をお届けする」(同社)とする。 また独自に開発し、業界初となる入浴に対応した人体熱モデル技術「HIITO」により「見まもり機能」が進化し、長湯によるのぼせ対策やおやすみ前の入浴習慣をサポートする機能も初搭載された。 ■のぼせの危険もお知らせ  社会課題である入浴事故はヒートショックやのぼせ、または「気づきの遅れ」が主な要因と言われる。同シリーズは、従来の見まもり機能に加えて、新たに長湯によるのぼせ対策をサポートする機能として「ホッと湯上がりモード」を搭載。HIITOにより、ふろ設定温度と浴室温度に合わせて長湯によるのぼせ対策となる「目安の退浴時間」を浴室リモコンで知らせる。さらに就寝予定時刻に合わせて、おすすめの入浴開始時刻や入浴時間の目安を知らせる「あったか睡眠サポートモード」も搭載する。 (2023年7月25日号掲載)

2023年08月02日

DMG森精機、工場内のネットワーク構築サポート

 DMG森精機は7月5日、コネクティビティサービス「DMG MORI GATEWAY」を提供開始した。工場内の機械設備やネットワーク環境に応じ、ハードウェアの提供やネットワークの構築、導入作業、クラウドへの接続までワンストップで対応する。 設備や資源、人材、測定結果などの情報をデータ化し、工場全体の設備の稼働状況を可視化。生産性向上により「稼働率20%、月間の売上金額が1000万円向上した事例もある」(同社)という。消費電力や温室効果ガス排出量の最適化によりGX実現にも繋げる。 他社製品を含めたすべての工作機械や周辺機器をネットワークに接続可能としており、オプションでは工具管理システム「MCC?TMS」による工具の一元管理、機械遠隔操作ソフトウェア「MORI?MONITOR」などでより製造現場のDX化を促進する。 (2023年7月25日号掲載)

DMG森精機(株)

2023年07月31日

ラピュタロボティクス、数年内に国内AGFシェア半数狙う

 ラピュタロボティクスは7月11日、4月に販売を開始した「ラピュタ自動フォークリフト」を報道陣に公開した。国内のフォークリフト市場は年間販売台数8万台であるが、自動フォークリフト(AGF)は費用対効果が主な課題となり、年間約300台と普及が進んでいない現状がある。そうした状況に対し、ピッキングアシスト用AMR「PA-AMR」の売上で約半数のシェアを持つ同社は、その技術をもとに開発したAGF分野でもシェアの半数を取りに乗り出した。 同社のAGFはロボティクスプラットフォーム「rapyuta・io」とAI技術を組み合わせる事で安全性の確保と高い自己位置推定を行い、複雑な倉庫オペレーションに柔軟に対応できるのが特長。コスト要因であるセンサー類をソフトで補い搭載数を削減。AGF導入が進まない一因である費用面を抑え、5年ほどで投資費用を回収できるほどまで落とし込んだ。 現在の性能は人間の作業の半分程度の1時間に最大32パレットほど。使用想定箇所もトラックから荷下ろしされた仮置きのパレットを垂直搬送機に乗せたり、垂直搬送機からパレットを下して保管棚手前の仮置き場まで持っていくなどの作業に限られる(またはその逆)。しかし、2024年内には保管棚への格納や搬出などにも対応する予定だ。 同社・自動フォークリフト事業責任者である有元啓祐氏は「現在の仮置き場からコンベヤまでの搬送でも投資効果は見込めるが、対応領域が増えていくと使う時間も一般的に増え、期待できる効果も上がっていく」と見る。 同社・自動フォークリフト事業責任者である有元啓祐氏 (2023年7月25日号掲載)

2023年07月31日

オーエスジー「修造チャレンジ」を支援

 オーエスジーは、日本テニス協会男子ジュニア強化プロジェクト(富士山プロジェクト)の一環である「修造チャレンジ」を支援する。 「修造チャレンジ」は、日本テニス協会理事 兼 強化育成本部副本部長の松岡修造氏が、将来世界のトップレベルで活躍できる男子選手を育成することを目的とし、技術および戦術、フィジカル、メンタルなどの各専門分野のスタッフと共に指導を行う男子ジュニア選手強化合宿だ。 オーエスジーでは硬式テニス部オーエスジー・フェニックスが結成されている。全員が同社社員で構成された日本でも数少ないアマチュアチームだが、日本のトッププロも参戦している国内最高峰のテニス団体戦である日本リーグに出場している。 また、2022年には社会人アマチュアテニスの全国大会であるJICTF全国社会人テニス選手権大会で、21年に続き2大会連続5回目の優勝を果たした。 同硬式テニス部には「修造チャレンジ」出身の選手も在籍している。松岡修造氏の熱意に共感し、「修造チャレンジ」への支援を決めたと同社。 同社は「スポーツ振興を通して、社員ひとりひとりが『明るく』『楽しく』『元気よく』日々仕事に取り組む環境づくり、そして『企業は社会の公器である』を理念に、豊かな未来を目指して地域、社会、地球の持続な貢献に取り組んでいく」とした。 (2023年7月25日号掲載)

オーエスジー(株)

2023年07月28日

大阪どてらい市開催、1万2025人が来場

 全国最大規模の展示即売会「2023大阪どてらい市」が7月6日から8日にかけてインテックス大阪で開催され1万2025人が来場。ポストコロナを見据え、活発な商談が各所で行われていた。(日本物流新聞7月25日号で紙面に載せきれなかったブースの取材記事を掲載しています。なお山崎技研、オークマ、ジェイテクト、スーパーツール、やまびこジャパン、ノーリツ、クリナップは本紙に掲載しています) ■自動化、DX提案が百花繚乱  ヤマザキマザックは4月に発売したサブスク形式のサービス「マザトロールDX」をPRした。担当者は「人材難はさらに進むだろう。そこで我々は加工プログラムを、現場でなくオフィスで作成できるDXサービスを提案する」と話す。マザトロールDXでは、オフィスPCにワークの3Dデータを取り込むだけで加工プログラムを自動生成できる。同時に機械稼働時間をもとにした原価も算出され、見積もり作成工数の低減が可能。PC上で加工プログラムが正しいかをシミュレーションできるほか、各部位の負荷も可視化できるため加工条件を再検討する材料も得られる。自動作成された段取り指示書は現場のCNC装置に送られ、取り付ける工具の測定も半自動で行える多機能なサービスだ。「加工プログラムの自動作成ソフトは以前も販売していたが、約80万円した。マザトロールDXは3年契約で約30万円とリーズナブルだ」という。 マザトロールDXの実際の画面。加工時間や加工費も算出できる  TAKISAWAはロボットシステム「TR?20W」を出品、省力化や無人化に向けて訴求した。柵が必要ない協働ロボットで狭い場所でも自動化を実現する。キャスター付きで女性一人でも移動しやすい仕様。可搬重量を既存機より増やし10kgに対応し、対象ワークの幅を拡げた。「ロボット導入が初めてでも操作しやすいシステムで、機械もロボットも我々が一貫して手厚くサポートします」(同社) TAKISAWAは昨年発売したTR-20Wで自動化ニーズに応える  ダイヤモンド切削工具メーカーの日新ダイヤモンドは、仕上がり精度向上のニーズに対し、人工単結晶ダイヤモンド工具を押した。「アルミなどの非鉄金属では、超硬から表面加工がきれいに仕上がるダイヤモンド工具へ切り替えるお客さまが増えている。工具単価は上がるが作業工程を集約でき、人件費の抑制にもつながる」(同社)とアピールした。 日新ダイヤモンドは人工単結晶ダイヤモンド工具をピーアール  電動ドライバーハイスピードの限定カラーモデルにビット2本とビットホルダーを付けた「どてらい市特別セット」が人気だったのはベッセル。「電動ドライバーはグリップの中にリチウムイオンのバッテリーを内蔵しスイッチを押すとドライバーが回る。通常の電動ドライバーとはちがい、人間の動きをアシストする。外すとき、増し締めは人の手で行うのでネジにやさしい」(担当者)と話す。アシストドライバーは同社が開拓したジャンルという。 ナベヤは5軸マシンバイス5AUシリーズを提案した。コンパクトで繰り返し精度と確実なクランプを兼ね備えた治具だ。0?132(口金反転時250)mmまでのワークを一台のバイスでクランプできるので、ジグ制作することなく加工が可能だ。「ワークの取り代を爪で挟んで固定する。その部分は最後にカットしてしまうが、歩留まりをよくするためにいかに少ない取り代でしっかり保持するかがポイントになる。爪の創意工夫と締め付け力で取り代を少なくすることを実現している」(担当者)とする。 マイト工業は熱中症対策として冷水が循環する冷却ベスト「COOL VEST(クールベスト)」を紹介。循環水をセットし冷凍ペットボトルや氷、保冷剤を入れて電源を入れれば冷却水がホースを回り、常に快適な状態をキープする。気温32度で約3?4時間の冷却効果が続く。「送風タイプと併用できるのでより効果的に冷却できる。昨年発売し6月に完売したが今年は増産して対応している」(同社)という。 ■充電工具もIOT化  パナソニック・エレクトリックワークス社は8月(一部7月)に発売したばかりの工場向け電動工具「Azeloss(アゼロス)」の認知向上に注力していた。充電工具が主流だった同社が出したACスクリュードライバーでA・Bタイプは無線通信に対応し履歴が残せる。「万が一出荷した製品に不具合があった場合、ネジ締めにミスがなかったか確認できる」(担当者)とする。C・Dタイプは「ポカよけタイプで、履歴は残せないがOKかNGかその場でわかるなどの機能がある」(同)とする。自社の家電・パソコン工場での評価が高く、社外にも広げていきたいと意気込む。 リンナイは人気の高いガス衣類乾燥機「乾太くん」のデラックスタイプを出品した。10年ぶりのフルモデルチェンジでは5?sと9?sタイプをラインアップし、操作部をデザイン性の高いダイヤル式にするなど、時代に合わせアップデート。また、攪拌性能を上げるために蓋の形状を変え、糸くずフィルターを手前に設置し、家事負担を軽減する。 リンナイのガス衣類乾燥機 乾太くん (2023年7月25日)

2023年07月28日

ヤマザキマザック、インド工場を本格稼働

 ヤマザキマザックはこのほど、インド・マハーラーシュトラ州プネー県に新設した工場の本格稼働を開始。6月28日に約300人を招いてオープニング式典を開催した。 今年に入って人口が中国を抜いて世界一になったとみられるインドでは、自動車をはじめ医療、半導体など産業市場が拡大している。工作機械も今後の需要拡大が見込まれ、同社もインドでの迅速な製品提供とサポート品質の向上を目的に工場の新設を決めた。なお、これまでインド向けには日本とシンガポールからの輸出で対応していたという。 同工場ではインド国内向けの新たな立形マシニングセンタ「VC-Ezシリーズ」を生産。同社にとって、2013年に稼働をはじめた中国・遼寧工場に続く10年ぶりの海外生産拠点となる。「インドでの現地生産によりインド市場でのシェア獲得を図る」(同社)とする。 (2023年7月25日号掲載)

ヤマザキ マザック(株)

2023年07月26日

アイトス、秋冬製品の発表会を都内で開催

 アイトスは7月7日までの4日間、秋冬向け作業服などを中心とした新製品発表会を都内で開催した。「エコ素材プラスワンの実現へ」をテーマに、「アイトス サステナブルセレクション」というSDGSの17項目を独自に解釈した3分類「M(Material、素材)」「S(Safety、安全性)」「C(Comfortable、快適性)」を設定。製品を通してユーザーに提供する持続可能性への取り組みをわかりやすく提示した。会場で同社の社員が身に着けたTシャツも、オックスシャツを製造する際に出た切断くずをアップサイクルしたものであるなど、サステナブルな取り組みに積極的な姿勢を幾重にも示した。 「S」と「C」のマークが示された「ウルトラストレッチブルゾン」はニット素材を使うことで非常に高いストレッチ性と軽さを実現した。従来、強度の弱いニット素材は激しい動きが求められる現場の作業服には適していなかったが、編み込みの密度を高くすることで作業服にも使える強度とした。「今夏の製品から採用しているが、反応はかなり良い。運送業など動きの多い現場には適している」と同社の担当者は話す。 近年注目を集める「原着」素材を使用した「全天候型ウェア」と「ウォッシャブル軽防寒」には「M」と「C」を付与。通常、衣類の染色は生地を織った後に行うが、染色時の排水やエネルギー消費が課題となっていた。原着素材は糸になる前のポリエステルチップの段階で色を入れるため、環境負荷を大幅に低減できるのが特長で、色落ちや変色などにも強い。全天候型ウェアは、一般的なレインウェアが表地、中地、裏地ごとに素材が違うのに対し、3層ともポリエステル素材を使うことでリサイクル率向上を図る。 「ウォッシャブル軽防寒」は色落ちしにくいため、家庭での洗濯にも向く (2023年7月25日号掲載)

2023年07月26日

JILSが総会、24年問題解消に向け具体的な取り組みを

 (公社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は6月28日、会員企業に向けた定時総会および物流改善賞表彰式、懇親会を都内で開いた。物流改善賞表彰式では最優秀物流改善賞に選出されたコマツ物流の「海外向けボルト梱包作業の改善?苦渋作業を減らすぞ大作戦?」やSBS東芝ロジスティクス「DFL思考×包装デザインアップデートによる顧客価値協創」、本田技研工業の「物流作業の標準時間算出ツール開発による作業要員数の適正化」などを含む8社が表彰された。 懇親会で挨拶をした同協会の大橋徹二会長(コマツ取締役会長)は新型コロナウイルスについて「長年の慣行が見直される契機となり、個人、産業、社会全体で変革や新たな価値創造が起こり始めた」と捉え直し、2023年度の協会活動として、3つの重点活動「2024年問題への対応と持続可能な社会の実現」「人的資本経営と企業価値の向上」「LX(Logistics transformation)のための企業連携の拡充」に取り組むとした。物流の2024年問題について、来賓挨拶をした経済産業省商務情報政策局商務・サービスグループの澤井俊審議官は「認識はだいぶ広がってきた。いかに具体的な対策を取っていくかというフェーズになってきている」と述べ、乾杯の発声をした国土交通省大臣官房の鶴田浩久公共交通・物流政策審議官は「2024年問題はその年をクリアしたら終わりではない。黙っていると年を追ってと況が深刻化していく構造的な課題。終わりではなく始まりだと認識を改めて取り組みを加速させていく必要がある」と話した。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月24日

ABB、ロボットでアマゾン植林事業を支援

 ABBロボティクスと米国の非営利団体Junglekeepersのパイロットプロジェクトは、クラウド技術によって森林再生の迅速化、効率化、拡張が可能であることを実証しようとしている。 ABBの協働ロボットYuMiがアマゾンのジャングルラボでの植林作業を自動化すると同時に、同社のクラウドシステム「RobotStudio」によりエキスパートが1万2千?`離れたスウェーデンからリアルタイムでロボットプログラミングのシミュレーション、改良、導入を行っているという。 この事業はアマゾンの熱帯雨林5万5千エーカーを保護し、森林破壊を食い止めるJunglekeepersの使命を支援するもの。Junglekeepersのボランティアがインパクトのある作業に集中できるようにABBが支援する。  (2023年7月10日号掲載)

2023年07月24日

ケルヒャージャパン、史上最軽量の高圧洗浄機

 独ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(神奈川県横浜市港北区大豆戸町639-3、TEL.045-438-1408)は同社史上最軽量の家庭用高圧洗浄機「K 1」(本体質量3.66kg、1000W、音圧69dB)を公式オンラインショップおよびAmazon.co.jpで7月1日に限定発売する。 K 1は初心者にお薦めなエントリーモデルと位置づける。持ち運びに便利で、保管場所も選ばないコンパクトサイズになる。「シンプルな仕様にすることでお手頃価格を可能にしながら、本格的な高圧洗浄を楽しむことができる」と言う。別売りのアクセサリーパーツが豊富。希望小売価格は税別1万800円。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月24日

スギノマシン、EV部品向け大型加工機

 スギノマシンは6月20日、最大6本の主軸を有する大型部品加工機「GIGAFEEDER(ギガフィーダ)」を開発したと発表した。同社製ドリリング・タッピングユニット「SELFEEDER(セルフィーダ)」をベースとして、主軸を最大6本搭載できる大型部品加工機。各主軸にはATCマガジンを搭載しており、各11本、最大66本のツールを搭載可能。1台で穴あけやタップ加工、カッタやエンドミルを用いたフライス加工などまでこなす。横型マシニングセンタと同様の機械構成にすることで、設置スペースは幅5350?_×奥行2780?_×高さ2800?_と省スペース抑えながら、広い加工エリアを確保した。今後、EV需要の進展で求められる大型のアルミダイカスト部品「メガ(ギガ)キャスティング」(アルミバンパーやシャシー、バッテリートレイなど)の加工需要を狙う。 最大6本搭載できる主軸はそれぞれが別々のプログラム出同時に加工を行え、加工時間を大幅に短縮できる。また、複数のモジュールを組合せることで、6本以上の同時加工も可能。サイクルタイムの削減に貢献する。販売価格(税抜)は6500万円?。7月から販売を開始する予定で、年間20台の販売を目標とする。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月21日

長谷川工業、電動キックボード発売

 長谷川工業は7月1日、同日施行された道路交通法改正に合わせ、特定小型原動機付自転車(特定原付)タイプの電動キックボード「KS6 PRO」を発売した。電動モビリティの世界販売1位のYADEAと協働で、保安基準の全ての要件に適合した日本仕様として開発した製品。 KS6 PROは新設された特定原付に区分されるため、従来の一般原付と異なり運転免許の取得やヘルメットの着用義務がなくなった。また、基準を満たした機体であるため、自転車が走行可能な歩道でも利用可能。導入ハードルが下がり利用拡大が期待される。一方で、歩道走行時は最高時速を20?`から6?`以下へと落とすことや、その状況を明確に示す必要があるなど、要件が厳しく複雑である。長谷川工業はこれまでも一般原付区分の「KS5 PRO」の販売や千葉市や大阪市などでの実証実験、安全講習会の積極的な実施などに取り組んできていたことから、法改正施行前の適用へと至った。 安心・安全な製品設計だけでなく、乗り心地の良さも追求しており、前輪へのサスペンション搭載や1回の充電で航続距離60?`、モーター出力は500?h、登坂能力15度と、坂の多い日本の街乗りでも十分な性能を有している。価格(税込)は19万8000円。 6月27日に都内で行った報道陣向けの説明会・試乗会で、長谷川泰正社長は「YADEAはどの地域でも電動モビリティ分野のシェア3割を狙っている。日本国内でもナンバー取得した適切な機体の中においては、そこを目指して取り組んでいきたい」と電動キックボードの普及に向けて意気込みを語った。 (2023年7月10日号掲載)

長谷川工業(株)

2023年07月21日

MONOづくり未来展、東京・太田で開催

 6月16日までの2日間、「『部品加工』『測定・計測・検査』『脱炭素社会』の『未来』を創造する!」をテーマとした「MONOづくり未来展」が都内の大田区産業プラザ(PiO)で開催された。主催・運営事務局を代表して開会の挨拶を行った山善・専務執行役員の渡辺茂雄東京支社長は足元の景況感が力強さに欠けるとしながらも「脱炭素やデジタル化、省エネ、省人、自動化に関わる需要は確実に広がりを見せており、出展メーカーも新提案や新製品の開発に積極的に取り組んでいる。こうした製品の認知拡大につなげるために専門展示会を開く運びとなった」と開催意図を説明。また、「ユーザー視点になって実際の現場の様々な課題や新たな需要をキャッチアップし提案型の営業につなげていくこと、主力販売店様への新製品の認知を広げ今後の拡販商品として取り上げていただくこと」の二つを大きな目的に掲げ、従来とは異なる手法で業績につなげていく考えを示した。 開会の挨拶をした山善・専務執行役員の渡辺茂雄東京支社長  展示会場入り口にはブラザー工業が4月発売のマシニングセンタ「W1000Xd2」を実演展示。同社の担当者は「本機種は40番と同等の加工ができる大きなワークスペースが特徴。本機に置き換えることで同じ加工であっても電力使用量を大幅に削減できる。また、従来の訴求ポイントであった生産性の高さが、1部品当たりの電力使用量の削減という点でも訴求できるようになってきている」と説明。 住友電気工業も4月に発売した鋼・鋳鉄加工用超硬コーティングドリル「マルチドリルMDH型」を提案。同社は消費電力量やCO2排出量の削減に取り組むユーザーに向けて、高能率加工に特化した工具の開発を進めている。本製品は刃物先端の抵抗を低減する設計を施すことで、従来製品よりも速く送ることができるようになった。新たなPVDコーティングは工具損傷を抑制し、幅広い切削条件でも安定した加工ができる。 測定・計測・検査ゾーンではベクトリックスがデジタル測定機器の測定データにパソコンに自動入力できる「テレメジャー?U」や、昨年販売を開始した校正管理システム「QC PRO CX」などを提案。QC PRO CXについて担当者は、「出張校正をやらない企業が増えており、自社で校正をやる必要が出てきている。紙やエクセルの管理では間に合わないとの要望があった。本システムであれば1カ月後に校正が必要なツールの抽出や1部門ごとの管理などが容易にできるため、校正漏れの防止などに貢献できる」とメリットを挙げた。 ニコンソリューションズが「基本的な機能は搭載しながらも価格が非常に抑えられているため、かなりの引き合いがある」と話すのは顕微鏡デジタルカメラ「Digital Sight 1000」。静止画と動画の撮影はもちろんのこと、簡易な寸法撮影やスケールバーの表示などもできる。200万画素ながら同社のノウハウできれいに写真を撮影できる点も好評。 脱炭素社会ゾーンには北越工業や三井精機工業の環境対応のコンプレッサなどを並べた。省エネ・環境改善商品を扱うさつきが提案したのが、次世代節電ユニット「ecomo(エコモ)」。変圧器(トランス)ごとにユニットを設置することで、電気使用量を5~15%削減できるもの。同社の担当者は「削減に至る原理が解明されていないことが弱点」としながらも、既に400事業所以上に導入実績があり、「実際の現場で継続的に消費電力の削減効果が得られている点が引き合いにつながっている」と話す。 メーカーや山善社員の話に熱心に耳を傾ける人が多かった (2023年7月10日号掲載)

2023年07月21日

ピカコーポレイション、トラック昇降ステップ「DXF-TE」が好調

 ピカコーポレイションのトラック昇降ステップ(手すり付き)「DXF-TE」の引き合いが増えている。中でも、段数が4段、天場の高さが1.02から1.45mの「DXF-14TEA」への注目が高まっており、今年10月1日に労働安全衛生規則の一部が改正されることへの対応需要を捉えたのが要因だ。 トラックのあおり部分に取り付けて、荷台への昇降をサポートする「DXF-TE」。折りたたみ式でコンパクトに収納できるのが特長だ。伸縮操作レバーを使って脚部伸縮が可能で、25?_ピッチで調整(最大約43?a)することができる。 また回転スライド収納式手すりを標準装備しており、手すりは裏表どちらでも設置可能である。広い天場を確保しており、作業効率アップと作業の安全性向上に貢献する。オプションの連結足場板を取り付けると、より安全に効率よく作業することができるので、多くのユーザーが連結足場板も一緒に購入している。 同商品への需要の高まりは本年10月1日に労働安全衛生規則の一部(令和5年厚生労働省令第33号)が改正される背景がある。同改正では昇降設備の設置義務が、従来の最大積載量5トン以上に加え、最大積載量2トン以上(5トン未満)の貨物自動車も対象に含まれる。昇降設備の構造は、手すりのあるもの、踏板に一定の幅や奥行のあるものが望ましい、とされる。 担当者は「ご相談いただければ『DXF-TE』に加え、DXF、DXL、DXR、Danchi(ダンチ)などをはじめとした、その他の昇降設備や特注なども、現場ニーズに合わせて、ご提案を行えるので気軽にお問合せしてほしい」と話した。 (2023年7月10日号掲載)

(株)ピカコーポレイション

2023年07月19日

日本金型工業会定時総会

 日本金型工業会第11回定時総会が6月9日、ホテルメルパルク名古屋(愛知県名古屋市東区)で開催され、会員や来賓など約140人が参加した。対面での開催は3年ぶりとなる。総会では、「下請け」という蔑称的なニュアンスがある言葉の言い換えや、金型産業を持続可能な産業にしていくか、7つの提言が示された。 小出悟同工業会会長は「コロナ禍前から自動車産業に100年に一度の変革が訪れ、われわれがおかれている環境も先が見えない。日本の金型産業を持続可能な産業にするために7つの提言をさせていただいている。金型産業の1・5兆円の経済的ボリュームを維持しつつも、コスト低減を強いられるばかりの中での受発注から抜け出す必要がある。個社個社でさまざまな意見もあるだろうが業界が一糸乱れぬ『業界ワンボイス』になる必要がある」とし「下請けという言葉がある。これには差別的な臭いがプンプンする。もっと前向きな言葉に言い換えていく。そのことに関しては、反対する人もいないだろうから、まず『業界ワンボイス』になれるのではないか」と力強くあいさつした。言い換え用語としては「パートナー」を想定しており、まずは同工業会の内部から使用し、徐々に周辺に浸透させていくようだ。 その後、第1~4号議案が万雷の拍手で承認された。来賓挨拶では、6月1日付で経済産業省製造産業局の素形材産業室室長に就任した星野昌志氏が「この10年はエネルギー行政を担当していた。カーボンニュートラルへの取り組みが課題となり、ウクライナ情勢によるエネルギー危機が起こった。エネルギーの安定供給と脱炭素化が求められている。モノづくりに立ち返るとGX・DXの大きな波が起こっているが金型は基盤であり、日本の技術力で世界に打って出る。そういった取り組みに尽力したい」と話した。 日本の金型産業を持続可能な産業にするための7つの提言は▽金型産業のボリュームをどう考えるか(産業としての市場規模)▽インフラについて(工作機械・材料・部品・熱処理業界との連携)▽人財について(企業・団体として体系的人材育成の構築)▽全体の意識・モラルについて(同業他社による不毛な価格競争からの解放など)▽新技術の開発(提案型企業を目指すために)▽公世界との強固な関係(官学産連携など)▽事務局体制の強化(本事業を長期的に継承させていく事務局)、となる。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月19日

岩手大学金型技術センター、共同研究を加速

 岩手県南西部にある岩手大学金型技術研究センター(北上市相去町、2003年設立)。マシニングセンタや放電加工機、研削盤、射出成形機などをもち、修士課程として金型と鋳造の両プログラムをもつ日本唯一の教育機関だ。周囲に金型を扱う工場が多く、そのレベルアップを目的に企業との共同研究も進めている。近年は金型表面にコーティングを施すことで離型しやすいプラスチック金型となることを発表したりした。 同センターは金型加工技術展「INTERMOLD」の学生金型グランプリの金賞受賞の常連大学でもある。プレス部門では2016年、21年に、射出成形部門では14、20、21、23年に金賞をそれぞれ受賞。ということは21年は両部門同時に金賞を獲得したことになる。最高賞のダブル受賞はグランプリ始まって以来という。 その21年の射出成形部門ではエジェクタ跡(押出しピンの跡)のない名刺ケース(ポリスチレン製)の金型を作製した。コア部分が横だけでなく上下にも動く構造にしたことで実現。「スライドコアを抜き切らずに製品をコアごと突き出す」と同センターの吉田一人特任教授は秘訣を明かす。画期的な手法に思えるが、「一般の金型メーカーはまずこの手法を採用しない。生産効率や良品率の観点から」と金型づくりには様々な観点から評価する必要があることを示唆する。 センターは引き続き総合技術としての金型技術研究の高度化を図るとともに、学生金型グランプリの受賞を目指す。 2021年に金賞受賞した名刺ケース用金型 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月19日

タカラスタンダード「家事らくリフォーム作品コンテスト」開催

 タカラスタンダードは、リフォーム需要獲得施策の一環として、2022年11月1日から23年9月30日の期間にタカラスタンダードの商品を納入したリフォーム現場を対象に、施主の悩みや要望に対して満足度が高いか、「家事らく」を実現できているかなどを審査基準に、優れた施工現場を表彰する「家事らくリフォーム作品コンテスト2023」を開催する。応募期間は9月30日まで。 対象は、全国約3000社のタカラスタンダードパートナーショップ加盟店。キッチンとリビング・ダイニングが対象の「キッチン&リビング部門」と、浴室と洗面室・トイレが対象の「浴室&サニタリー部門」に加え、ホーロー内装材が対象の「エマウォール部門」が昨年から新設された。 応募総数は年々増加傾向で、18年に開催された第1回の応募総数が約400件だったのに対し第4回目を迎えた昨年は約800件と倍以上に。 同コンテストでは、全国32地区で「地区最優秀賞」「地区優秀賞」として選ばれた中から、さらに部門ごとに「全国最優秀賞」1作品、「全国優秀賞」2作品ずつの合計9作品が選ばれる。受賞作品は、タカラスタンダードのホームページや全国約160カ所のショールームでの掲示など、さまざまな方法で紹介される。 同社は「水回りリフォームを考えているユーザーの皆さまに、当社の商品を使った『家事らくリフォーム』の具体例を広くご覧いただくことで、ワクワクする水回りリフォームに踏み切る一助となれば」とした。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月19日

ユニバーサルロボット、ネクストスケープ「RoboLens」をUR+に

 ユニバーサルロボット(本社デンマーク、以下UR)は6月20日、ネクストスケープ(東京都港区)が開発するロボット導入支援・ティーチングソリューション「RoboLens」 を、UR製協働ロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したと発表した。 RoboLensはMR技術を活用して直感的にロボットの現場導入やティーチングをアシストする。ロボットの導入や動作検証を支援する「RoboLens Layout」とロボットの教示を助ける「RoboLens Teaching」の2種展開で、どちらもMicrosoft社のMRゴーグルHoloLens2を使い、透過性のあるレンズで現実世界を見ながら仮想物体を表示させられる。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月17日

Exotec、東京・新木場にデモセンター開設

 倉庫自動化ソリューションを提供する仏Exotec SASの100%子会社、Exotec Nihon(東京都港区)は実機を常設展示する都市型ショールーム「東京デモセンター」(東京都江東区新木場)を開設し、6月28日に報道陣に公開した。 木材を保管していた倉庫を改装し、自動搬送ロボット「Skypod」、専用ラック、ピッキングステーション、多関節アーム全自動ロボットピッカー「Skypicker」で構成するシステム(Skypodシステム)を常設展示する。ここでの専用ラックは7?bの高さだが、最高で12?b高さに設定することができ、最速で秒速4?bで30?`グラムの荷物を運べる搬送ロボットが自らラックを登る。システムを導入済みの海外の倉庫内環境をプロジェクターを使って再現した360度没入空間「イマーシブスペース」も用意し、同社の立脇竜社長は「お客様の課題や運びたい商材を事前に教えてもらえればどのように解決すればよいかを見せられる。答えを見つけられる場所と考えてもらえれば」と話す。 Exotec Nihonは同日、アッカ・インターナショナルとパートナーシップ契約を結んだことを明かした。アッカ・インターナショナルがフルフィルメントを提供する倉庫ではパル(東京都渋谷区)のアパレルや日用雑貨の物流倉庫にSkypodシステムが採用される。パルの堀田覚・常務執行役員プロモーション推進部長はシステムを採用した理由について「人手不足に対応でき、拡張性が高い。現在約400億円のEC部門の売上(全売上の約4分の1)を1千億円に高めたい」と話した。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月17日

MOLDINO、金型加工工具で世界シェア20%目指す

 独創的な商品開発力を強みとするMOLDINOは6月27日、業績や注力製品などを紹介するWeb報告会を顧客向けに開いた。鶴巻二三男社長は市場環境は厳しいなか2022年度の連結売上高は前年度比9%増の249億円だったことを伝え、「2030年への中期経営計画で金型加工工具市場で世界シェア20%などを目指すため、工場への先進的な技術導入、人手作業の自動化、再エネの活用、リサイクル推進に取り組む」と話した。 最新工具の活用で生産全体の加工コストを半減する「PRODUCTION50」(2002年に日立ツール時代にスタート)についてはいっそう進化させ、人の工数や停滞時間の削減につなげる考え。それに合致する荒加工用製品として、高送りラジアスミル「TR4F TYPE」(切込み2?_×1刃送り量2?_)と側面切削用エンドミル「ER5HS-PN」(刃径10?_でありながら20?_工具に匹敵する生産性)を紹介した。 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月17日

コロナ、寒冷地向けFF式石油暖房機の最高峰

 コロナは最上位機種に位置づける寒冷地向けFF式石油暖房機AGRATIO(アグレシオ、2007年発売)をモデルチェンジし、7月中旬から北海道、東北エリアより順次発売する。「暮らしをデザインする暖房」をコンセプトとするAGRATIOは、それまでのFF式石油暖房機にはなかったデザイン性と暖房性能を兼ね備える。 新製品「FF-AG6823H」は水平方向へ拡張したホリゾンタルなデザインを採用し、よりワイドにスッキリとしたイメージにした。ボディーカラーは清潔感のある「(W)フロストパールホワイト」と落ち着いた雰囲気の木目調「(TM)ダークウッドブラウン」の2色。製品内部の部品形状と配置を最適化し燃焼ガスの流れを均一化することで、遠赤外線輻射量を約15%高めた。同社は「暖房効果が早く、暖房感も持続するため、身体のしんまでしっかり温める快適性が一層向上した」と言う。 点火から約90秒で最大火力に達するバーナは、消火時は瞬時に消火する。安定した燃焼により最大火力時でも38.5dBと図書館並みの静かさで、最小火力時は24dBの静音設計。またシンプルにした操作パネルと表示パネルにより、直感的に操作できる。ボタンの操作に対し文字表示と音声で知らせる。新たに2コースタイマーを採用し、好みに合わせて入タイマー設定の使い分けが簡単にできる。 本体サイズは高さ548×幅802×奥行284?_メートル(置台含む)、質量23?`グラム。希望小売価格は税込29万9200円。 操作部と表示部 (2023年7月10日号掲載)

2023年07月17日

ソディック、海外の食品機械事業を強化

 ソディックは食品機械の海外市場開拓を強化する。海外営業部門を新設し、本格的に東アジア・東南アジア・アメリカを中心に営業活動を展開する考え。食品機械事業における中期経営計画で2026年度に売上150億円・利益20億円の達成を目指す。 主力の製麺機と米飯製造システムの生産体制強化に向け、今年1月には中国厦門工場内で食品機械新工場が稼働した。11月には加賀事業所内に食品機械新工場が完成予定で、新技術の開発やコストダウンを図るなどして競争力を強化し、海外販路拡大に取り組む。 近年はコロナ禍で営業販売活動が制限される中でも、中国は販売会社を通して大規模なパック米飯設備の売買契約を立て続けに成約。一方、韓国は代理店の販売協力を背景にパック米飯設備、LL麺・冷凍麺・即席麺設備をコンスタントに販売してきたという。これまでは中国、韓国、台湾を中心に海外営業を進めてきたが、今後は未開拓だったベトナム、フィリピン、インドでの受注に狙いを定める考え。 (2023年7月10日号掲載)

(株)ソディック

2023年07月14日

C&Gシステムズ、工程管理システムAIQの最新版

 C&Gシステムズ(東京本社=東京都品川区東品川2-2-24、TEL.03-6864-0777)は製造業向け工程管理システムAIQ(アイク)の最新版「V16.1」を7月10日にリリースする。欠品は避けたいが過剰在庫は持ちたくない、EXCELなどの表計算管理から脱却したい?といった課題に対し「量産カルテ」および「量産用設備ガントチャート」の機能を新設した。 「量産カルテ」は実績登録した累積生産数を取得し、設備の保守が必要なレベルに達するとアラート(警告)を表示。量産用金型の保守などに向く。「量産設備用ガントチャート」は量産設備の稼働スケジュールを時系列で可視化。これを量産現場で共有し、生産の優先順位に起因する混乱を回避する。価格は税別で400万円(AIQ ベースモジュール+量産管理オプション)。年間20本の販売目標。 (2023年7月10日号掲載)

(株)C&Gシステムズ

2023年07月14日

静岡製機、三方(環境・電気代・労働環境)良しの冷風機

 今夏は環境対応、労働環境の見直し、高騰する電気代への対応など、企業が取り組まなければならない事柄が山積している。そうした課題に対しひとまとめに対応できるのが、静岡製機の気化式冷風機「RKF」シリーズ。水が蒸発する際の気化熱によって冷たくなった空気をファンで送り出すもので、周囲よりマイナス5℃涼しい風を広範囲に届けることができる。フロン排出抑制法の対象外機種であり、電気代もスポットエアコンの約7分の1と、環境負荷と電気代を抑えつつ熱中症対策にも取り組める。 特長はメンテナンス性が高く衛生的に使用できる点。本体とタンクがワンタッチで着脱できるため、タンク内部の掃除がしやすい。工具不要で交換できる冷却エレメントには自動乾燥機能が付いているためカビや雑菌の繁殖を抑えられる。標準で1つ付いている消臭パックもタンクの水フィルターに入れるだけであり、誰でもメンテナンスしやすい構造だ。 小型タイプのRKF306から、涼風到達距離30メートルのRKF723まで使用現場に合わせた5機種をラインナップする。 (2023年7月10日号掲載)

静岡製機(株)

2023年07月14日