牧野フライス製作所、大型機つくる富士吉田工場が6月本格稼働
- 投稿日時
- 2026/05/27 09:52
- 更新日時
- 2026/05/27 09:54
牧野フライス製作所は5月18~20日の3日間、6月に本格稼働する富士吉田工場(山梨県富士吉田市、敷地面積17万4678平方㍍)の見学会を開いた。国内生産拠点としては厚木、富士勝山事業所に次ぐ3拠点目で、売上高の24%(2029年度)を目指す5軸・大型マシニングセンタの組立を担う。3日間で業界関係者ら約1200人(登録ベース)が訪れた。
富士吉田工場は厚木事業所以来12年ぶりとなる国内新工場。富士山に近い強固な火山地層を利用し、地耐力20㌧/平方㍍をもつ。1年を通じて温度変化が比較的小さい利点もある。組立工場(建築面積1万3500平方㍍)、倉庫棟(1万2000平方㍍)を新設し、2つのセミナー会場をもつレセプション棟も設けた。
営業本部の西野正本部長は「新工場は航空機や半導体製造装置分野などで需要が高まっている大型機の納期短縮が主目的。中小型機で行っているモジュール生産方式を大型機にも採用し、リードタイムの半減を目指す」と言う。130×100㍍の組立工場は高さ14㍍あり、35㌧の天井クレーンと2.8㌧の多数のウォールクレーンをもつ。斜め上方と下方に送風する空調は10㍍高さまで±1.0℃を保つ。この日は半導体装置関連のアルミ、ステンレス部品の加工に向く「a120nx」や航空機部品向け「MAG3・EX」、難削材加工向け「T4」などの大型機を組み立てていた。同社が製造する101機種のうち21機種をここで担うという。
1000㍉角パレットで3千枚以上収納する自動倉庫などを設備し、5秒単位で出庫可能な倉庫棟と、以前から中小型機用に用いていたユニット組立工場、組立工場をシンプルな動線でつなぎ、「逆行しない、交差しない、渦を巻かない」ことでリードタイムを極限まで短くする考えだ。

高さ14mの組立工場で完成間近の「a120nx」
(日本物流新聞2026年5月25日号掲載)