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マグネスケール、奈良に高精度リニアエンコーダ新工場

投稿日時
2026/05/22 09:00
更新日時
2026/05/22 09:00
レーザスケールのセンサ部の組み立ての様子

半導体需要拡大に対応

マグネスケールは4月上旬に、主力の高精度リニアエンコーダ「レーザスケール」の新たな生産拠点として、奈良県大和郡山市に奈良事業所を開所した。投資額は約117億円。最先端半導体の微細化や後工程の需要拡大を受け、生産能力の増強と事業継続計画(BCP)の強化を図る。

新工場は地上3階、地下1階建てで延床面積は17622平方㍍。既存の伊勢原事業所(神奈川県)との相互バックアップ体制を構築し、地政学的リスクや自然災害時にも供給を継続できるサプライチェーンを実現した。「将来的には伊勢原を研究開発拠点とし、奈良に量産機能を随時移していく」(大野治社長)。両拠点を合わせた生産能力は年間6万軸を確保しており2030年に売上高300億円を目指す。

最近の事業環境について大野社長は「掛け値なしで非常にいい。生成AIやデータセンターなど半導体装置メーカーが活況を呈している上、半導体に限らず、データセンター周辺の電力や冷却装置、電子部品などを加工する機械に当社のマグネスケールが使われる。レーザスケールだけでなくマグネスケールも伸びている」と強い手応えを示した。

奈良事業所では無人搬送車(AGV)と生産管理システムを連携させた自動搬送システムを導入し、部材や仕掛品の工程間搬送を自動化し、生産リードタイムの短縮と高い品質管理を進めていく。

また、製造工程における環境負荷の低減を最重要課題の一つと捉え、サステナブルなエネルギー対策として今年2月から工場屋根に大規模な太陽光発電パネルを設置。発電容量は約491kW、年間想定発電量は約54kWhで、発電した全量を工場内の空調や照明に供給、年間約225㌧のCO2排出削減を見込む。生産能力の増強を図ると同時に、クリーンエネルギーを活用した「次世代型スマート工場」としての運用を推進する。

マグネスケール_大野社長.jpg

大野治社長

(日本物流新聞2026515日号掲載)