1. トップページ
  2. ニュース
  3. ニデックドライブテクノロジー、プレス機組立工場が竣工 

ニデックドライブテクノロジー、プレス機組立工場が竣工 

投稿日時
2026/05/19 09:00
更新日時
2026/05/19 09:00
工場内の様子

中・大型機の国内回帰を加速

ニデックグループのニデックドライブテクノロジーは415日、滋賀県栗東市のニデックマシンツール敷地内に新設したプレス機組立工場の開所式を執り行った。投資額は約30億円、延べ床面積は約4000平方㍍に及ぶ。旧長岡京工場からの移転・拡充により、国内のプレス機生産能力を従来の年60台から120台へと倍増させた。これにより年間売上高35億円の積み増しを目指す構え。

今回の新工場稼働に伴い、国内での生産機種をこれまでの最大150㌧級から330㌧級へと大幅に拡大する。これにより、従来は中国工場が担っていたモーターコア向けなどの中・大型高速プレスの生産を国内に回帰させ、地政学リスクへの対応と国内サプライチェーンの強化を図る狙いだ。

辻田穣治社長は、次のように語る。「リードフレームやコネクタはAI関連需要の伸びにより、小型高速精密プレスが伸長しています。旧長岡京工場では150㌧級までしか製造できませんでしたが、新工場ではモーターコア等を作る中・大型プレスの生産を強化できます。中国工場では400㌧まで生産していますが、国内回帰を求める顧客ニーズにしっかり対応していきたい」。

戦略面では、欧州やインド市場を見据えた可変ストロークプレス125㌧の投入やリンクプレスの充実を急ぐ。ハード面のみならず、AIを活用した故障の予防保全ソフトの開発にも注力する。

また、ニデックマシンツールの拠点内に位置するメリットを最大限に活かす。工作機械の加工設備や計測技術、サービス体制の共有、さらには調達の共通化を進め、工作機械とプレス機の技術融合やクロスセルを推進する。同拠点では、歯車工作機械からマシニングセンタ、旋盤、プレス機まですべてを内覧できる体制が整った。

ニデック機械事業本部の二井谷春彦・共同経営責任者は、市場への即応性を強調する。

「機械事業本部全体としても、スペックを追い求めるだけでなく、成長市場で今何が求められているのかにスピーディーに対応することが重要です。データセンター向けで求められている超高速プレスに対し、我々はタイムリーに応えられています。スピード感をニデックの良い文化として発展させ、存在感を高めていきます」。

プレス機単体から、送り装置や周辺装置を一元化したライン提案まで、グループのシナジーとスケールメリットを活かした一貫サポート体制をさらに強固なものにしていく。

ニデック01.jpg

テープカットの様子 辻田穣治ニデックドライブテクノロジー社長(左から2番目) ニデック機械事業本部・二井谷春彦共同経営責任者(左から3人目) 

(日本物流新聞2026515日号掲載)