三菱電機、家庭用空調からレアアース磁石を回収・再利用
- 投稿日時
- 2026/06/19 09:00
- 更新日時
- 2026/06/19 09:00
国内初の自己循環リサイクルを開始
三菱電機は信越化学工業・エコアドバンスと協業し、廃棄された家庭用空調製品からレアアース磁石を回収・再資源化し、新たな家庭用空調製品へ再利用する自己循環リサイクルを国内で初めて開始した。回収するレアアースはネオジム(Nd)、プラセオジム(Pr)、ジスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)の4元素。中国の輸出規制に伴いジスプロシウムやテルビウム等のレアアースの対日輸出は、足元で急減している。本スキームで再利用するレアアース磁石は、三菱電機が国内で家庭用空調製品を製造する際に使用するレアアースの約35%(重量ベース、ジスプロシウムとテルビウムを対象に試算)を見込むとする。
家庭用空調製品からのレアアース回収はこれまで、部品の分解の難しさやコストなどの要因で回収率が低いことが課題だった。今回のスキームではまず、同社の関係会社であるハイパーサイクルシステムズが家電リサイクル法に基づき家庭用空調製品を回収・解体。同じく関係会社のグリーンサイクルシステムズが、回収・解体された部品のうち圧縮機を分解してローター部品を取り出す。エコアドバンスがローター部品からレアアース磁石を取り出し、信越化学がレアアース磁石からレアアースを分離・精製して再資源化。その後、再資源化されたレアアースを使用したレアアース磁石を三菱電機が家庭用空調製品に再利用する。
一連の流れを三菱電機が一貫して管理することで、家庭用空調製品の回収からレアアース磁石の製品への再利用までの円滑な循環と効率化を実現する。
三菱電機は今後、レアアース磁石を使用する業務用空調製品やその他製品についても、回収ルートに応じた資源循環スキームの構築を目指すとする。
(2026年6月12日MonoQue掲載)