レアアース調達企業9割超が入手困難、価格は平均22%上昇
- 投稿日時
- 2026/07/24 09:00
- 更新日時
- 2026/07/24 09:00
充足率は平均7割弱、Resilire調べ
Resilireは製造業でレアアースや関連素材、部材を調達し、調達・購買の意思決定に関与する管理職・経営層400名を対象に「製造業におけるレアアース調達状況調査」を行い結果を公表した。
同調査によれば調達しているレアアースや関連素材、部材のうち、調達が難しくなっているもので「特にない」の回答は9.2%にとどまり、調達企業ベースでは9割超が何らかの素材で入手難を感じている状況が明らかになった。最も入手が難しいのはネオジム(74.2%)で、サマリウム(71.0%)、ガドリニウム(69.4%)、イットリウム(67.6%)、ジスプロシウム(62.1%)など、中国が輸出管理を強化した中・重希土類が上位に並ぶ。
「本来求める調達量に対し、現時点でどの程度調達できているか」を問う項目では、充足率平均は67.9%にとどまった。必要量の8割未満しか確保できていない企業は65.9%。内訳を見ると、「70~79%」が23.5%で最も多く、「60~69%」が13.8%、「50~59%」が12.2%と続く。同社は「必要量を十分に確保できない状態が続けば、生産計画の見直し、納期遅延、顧客対応への影響につながる可能性がある」とする。
レアアースや関連素材・部材の調達不安による生産や納品への影響では、「特に影響なし」は11.8%にとどまり、88.2%の企業で何らかの影響が発生している。最も多かったのは「納期遅延」(40.5%)で、「生産停止」も17.5%に上った。
価格への影響も大きいようだ。レアアースや関連素材・部材の調達コストが上昇した企業は83.0%に。平均コスト変動は+22.3%で収益構造に大きな影響を与えている状況が示唆される。なお調達するレアアースのうち、中国産が占めるおおよその割合を尋ねたところ、中国産比率の平均は61.0%に。各社はリスク分散に向けた調達先の多角化などを進めているが、状況は容易でないことが浮き彫りになっている。

(2026年7月24日MonoQue掲載)