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Thinker、バラ積みピッキングロボで梱包自動化

投稿日時
2026/05/06 09:00
更新日時
2026/05/06 09:00

大阪大学発のベンチャー企業・Thinkerが手掛けるバラ積みピッキングロボット「Thinker Model A」が、那須梱包の部品梱包ラインに採用され、413日に報道向けに公開された。大手自動車メーカーの自動車補修部品を、バラ積み状態の箱からロボットが自動で取り出し、包装機へ供給して自動で梱包する。那須梱包の那須善行社長は「まずは10%の生産性向上を確実に目指す。効果を見定めながら増設も検討していく」とする。

Thinker Model Aは、ロボットハンド「Think Hand F」とカメラを組み合わせたシステムだ。ハンドの指先が柔軟な関節機構になっており、ワークに接触すると関節が変形。これを赤外線で対象の距離と傾きを同時計測する独自の「近接覚センサー」でセンシングすることで、手探りのような人の指の感覚を再現している。安価なカメラを用いた画像処理も組み合わせ、バラ積み部品も姿勢を制御しながら確実に掴むことが可能だ。

那須梱包では口が開いた袋に部品を投入し、レバーを押して梱包する半自動の梱包機を活用している。今後はこれにThinker Model Aを組み合わせ、「人が包装作業をしながら自動で動く隣のロボットの様子を観察し、1人で2台の半自動梱包機を扱えるようにしたい」(那須社長)とする。「将来的には1人で34台の梱包機を扱えるようになれば」と期待を寄せる。

Thinkerの藤本弘道社長は「ピック&プレースはカメラだけでは手の死角が生じるなどなかなか難しい。そこで人が指先の感覚で作業をする感覚をロボットに移植したのが我々のシステムだ。今回、自動車保守部品の梱包というデリケートな作業に導入が進んだ。28年度ごろに10億円の売上を目指している」と語る。



(日本物流新聞2026425日号掲載)